JP2002063419A

JP2002063419A - 電子商取引システムおよび電子商取引方法

Info

Publication number: JP2002063419A
Application number: JP2000252758A
Authority: JP
Inventors: Seiji Murai; 清二村井
Original assignee: Megafusion Corp
Current assignee: Megafusion Corp
Priority date: 2000-08-23
Filing date: 2000-08-23
Publication date: 2002-02-28

Abstract

(57)【要約】【課題】商品の価格や相場の変動に柔軟に対応でき、
在庫管理の効率が高い電子商取引システムおよび電子商
取引方法を提供する点にある。【解決手段】電子商取引システム１は広域ネットワー
クＮＷ１を介して端末機Ｔ１と接続されている。この電
子商取引システム１は、端末機Ｔ１との間で広域ネット
ワークＮＷ１を介してデータを送受信する機能を備えた
通信制御手段２と、ユーザーに提供する商品リストなど
の商品選択情報を格納した商品選択情報データベース３
と、商品の変動単価が記録されている変動単価データベ
ース５と、この変動単価データベース５と連携して商品
の見積価格を算出する変動単価ルールベース実行手段４
と、商品の在庫状況が記録されている在庫データベース
７と、在庫状況を管理する在庫管理手段６と、ユーザー
が発注した商品の受注処理を実行する受注処理手段８
と、を備えて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータネッ
トワークを利用した電子商取引システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、企業間で商取引に伴う書類の
作成や受け渡しなどを包括的に電子化するＥＤＩ（電子
データ交換）や、インターネット技術を利用した広域ネ
ットワークを利用した電子商取引が行われている。特
に、近年、インターネット技術を利用した広域ネットワ
ークにおいて、ＷＷＷ（World Wide Web）と呼ばれる広
域情報システムを用いて種々のコンテンツやサービスを
提供する各種のＷＷＷサイト（以下、ウェブサイトと呼
ぶ。）が提供されており、ユーザーは、ＷＷＷブラウザ
（以下、ブラウザと呼ぶ。）と称するクライアント・ソ
フトウェアを用いてウェブサイトにアクセスし、電子商
取引サービスを利用できる。例えば、図９に示すよう
に、広域ネットワークＮＷ１００にはネットワーク対応
の複数のコンピュータ端末機１００，…，１００と、電
子商取引サービスを提供する基地局１０１とが接続され
ている。ユーザーは、使用する端末機１００を通じて基
地局１０１にアクセスし、基地局１０１から送信された
商品情報を参照して、種々の電子商取引サービス、例え
ば、買物サービスや各種イベントやホテルの予約サービ
スなどを利用することができる。

【０００３】また、ユーザーは、ウェブページなどに表
示される商品画像や商品画像に付した解説などの商品情
報を参考に好みの商品を注文し購入することができる。
この種の電子商取引サービスでは、複数の商品を組み合
わせて選択すると見積価格を自動算出してユーザーに提
示したり、本来別々に販売されている製品を一組（セッ
ト）で販売したりするサービスが行われている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き従来の電子商取引システムでは、商品価格や相場の
変動に素早く且つ柔軟に対応できないという問題があ
る。また、商品の在庫の有無が電子商取引システムに反
映するまでに時間的な遅延が発生するため、ユーザーに
より発注された商品の在庫が無い場合は、当該商品を取
り寄せるまでに相当の待ち時間を要し、在庫管理の効率
が悪く、ユーザーにとって不便という問題もある。

【０００５】以上の事情や問題などに鑑みて本発明が解
決しようとするところは、商品の価格や相場の変動に柔
軟に対応でき、在庫管理の効率を高め得る電子商取引シ
ステムおよび電子商取引方法を提供する点にある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項１に係る電子商取引システムは、広
域ネットワークを用いて端末機に向けて電子商取引サー
ビスを提供する電子商取引システムであって、電子商取
引の対象たる各商品について所定の変動単価を格納した
変動単価データベースと、当該端末機のユーザーにより
指定された購入希望商品の見積処理を予め定めたルール
に従って実行し、前記変動単価データベースに格納され
た変動単価に基づき見積価格を算出する変動単価ルール
ベース実行手段と、を備え、前記見積価格を当該端末機
のユーザーに提示することを特徴としたものである。

【０００７】また請求項２に係る発明は、請求項１記載
の電子商取引システムであって、商品の在庫状況を管理
する在庫管理手段と、当該購入希望商品の代替品リスト
を格納した代替品データベースとを更に備え、前記代替
品データベースが、当該購入希望商品の在庫が無い場合
に当該購入希望商品の代替品情報を提供するものであ
る。

【０００８】また請求項３に係る発明は、請求項１また
は２記載の電子商取引システムであって、当該端末機か
ら商品の発注を受けると、当該商品の発注情報を発送業
者が有する発送システムへ自動送信する受注処理手段を
更に備えて構成される。

【０００９】また請求項４に係る発明は、請求項１〜３
の何れか１項に記載の電子商取引システムであって、電
子商取引システムがＷＷＷ（World Wide Web）システム
から構成され、インターネット技術を用いて電子商取引
サービスを提供するものである。

【００１０】次に、請求項５に係る電子商取引方法は、
広域ネットワークを介して端末機に向けて電子商取引サ
ービスを提供する電子商取引方法であって、（ａ）電子
商取引の対象たる各商品について所定の変動単価を記録
するステップと、（ｂ）前記広域ネットワークを通じて
当該端末機の送信要求に自動的に応答して当該端末機に
向けて商品情報を送信し、ユーザーにより指定された購
入希望商品を当該端末機から受信するステップと、
（ｃ）商品の見積処理を予め定めたルールに従って実行
し、前記ステップ（ａ）で記録した前記変動単価に基づ
き見積価格を算出するステップと、（ｄ）前記見積価格
を当該端末機に向けて送出しユーザーに提示するステッ
プと、を備えることを特徴としたものである。

【００１１】また請求項６に係る発明は、請求項５記載
の電子商取引方法であって、前記ステップ（ｂ）の後
に、（ｅ）当該購入希望商品の在庫状況を確認し、当該
購入希望商品の在庫が無い場合に代替品を用意するステ
ップ、を更に備え、前記ステップ（ｃ）において当該代
替品の見積価格を算出するものである。

【００１２】そして請求項７に係る発明は、請求項５ま
たは６記載の電子商取引方法であって、前記ステップ
（ｄ）の後に、（ｆ）当該端末機から商品の発注を受け
ると、当該商品の発注情報を発送業者が有する発送シス
テムへ自動送信するステップ、を更に備えるものであ
る。

【００１３】

【発明の実施の形態】＜実施の形態１＞図１は、本発明
の実施の形態１に係る電子商取引システム１の構成を示
す概略図である。

【００１４】本実施の形態１に係る電子商取引システム
１は、インターネット技術などを使用した広域ネットワ
ークＮＷ１を介して端末機Ｔ１と接続されている。

【００１５】この電子商取引システム１は、端末機Ｔ１
との間で広域ネットワークＮＷ１を介してデータを送受
信する機能を備えた通信制御手段２と、ユーザーに提供
する商品リストまたは商品検索条件式などの商品選択情
報を格納した商品選択情報データベース３と、商品およ
び商品に付随するサービスの変動単価が記録されている
変動単価データベース５と、この変動単価データベース
５と連携して商品および商品に付随するサービスの見積
価格を算出する変動単価ルールベース実行手段４と、商
品の在庫状況もしくは商品に付随するサービスの実施可
能状況が記録されている在庫データベース７と、在庫状
況を管理する在庫管理手段６と、ユーザーが発注した商
品の受注処理を実行する受注処理手段８と、を備えて構
成されている。

【００１６】尚、前記各手段や前記各データベースは、
コンピュータ内にソフトウェアまたはハードウェアの形
態で組み込まれ、当該コンピュータの中央処理装置（図
示せず）により所要の制御プログラムに基づいて制御さ
れる。また、前記各手段や前記各データベースは、単一
のコンピュータ内に組み込まれる必要は無く、複数のコ
ンピュータ内に分散して組み込まれてもよい。

【００１７】このような電子商取引システム１の処理手
順を図２のフローチャートを参照して以下に説明する。

【００１８】先ず、ユーザーは端末機Ｔ１を操作してブ
ラウザなどの通信用ソフトウェアを起動し、広域ネット
ワークＮＷ１を介して電子商取引システム１にアクセス
すると（ＳＴ１）、ユーザー認証手段１０は、登録ユー
ザーを記録したデータベース（図示せず）を参照するな
どして、端末機Ｔ１に対し、ユーザーＩＤやパスワード
などを確認するユーザー認証処理を実行する（ＳＴ
２）。

【００１９】次に、通信制御手段２は、商品選択情報デ
ータベース３に記憶された商品リストや商品検索条件式
などの商品選択情報を組み込んだファイルを端末機Ｔ１
に向けて送信すると、端末機Ｔ１でその商品選択画面が
表示される（ＳＴ３）。尚、商品選択情報を組み込んだ
ファイルとしては、ＨＴＭＬ（Hyper Text Markup Lang
uage）やＸＭＬ（eXtensible Markup Language）などの
ページ記述言語で記述されたウェブページを用いればよ
い。

【００２０】次に、ユーザーは商品選択画面から所望の
商品リストを選択表示するのか（ＳＴ４）、または所望
の商品の検索条件を入力するのか（ＳＴ５）を選択する
ことができる。

【００２１】ステップＳＴ４を選択しユーザーが所望の
商品リストを選択表示した場合、ユーザーはその商品リ
ストの中から単数または複数の商品を選択するように促
される（ＳＴ６）。前記ステップＳＴ６で商品を選択し
た場合、在庫管理手段６は在庫データベース７を参照し
て当該商品の在庫の有無を確認し（ＳＴ７）、在庫が無
い場合はその旨を端末機Ｔ１に送信して通知する（ＳＴ
８）。次いで、電子商取引システム１は、商品選択画面
を再表示するか否かを端末機Ｔ１に促し（ＳＴ１４）、
端末機Ｔ１のユーザーがその再表示をしない旨を選択し
た場合は、電子商取引システム１の処理は終了し、他
方、ユーザーがその再表示を選択した場合は電子商取引
システム１の処理は上記ステップＳＴ３に戻り、端末機
Ｔ１に商品選択画面が再表示される。

【００２２】上記ステップＳＴ７で当該商品の在庫があ
る場合は、変動単価ルールベース実行手段４に処理が移
行し、以下に詳述するように予め定められたルールに則
って当該商品の見積価格が算出される（ＳＴ９）。

【００２３】変動単価ルールベース実行手段４では、見
積価格を算出するにつき変動単価データベース５に記憶
された所定の変動単価が参照される。本発明において
「所定の変動単価」とは、（１）商品取引所や卸売市場
などの価格取得先を所定のものにした価格や、（２）所
定の条件に従って変動させた価格を含むものである。前
記（１）の場合、価格取得先には前記の商品取引所や卸
売市場、為替市場などが挙げられる。商品取引所や卸売
市場、株式市場などにおける相場は時々刻々と変動し、
これらオンラインで送信される相場に基づいた単価が変
動単価データベース５に反映されることとなる。

【００２４】また前記（２）の場合は、例えば、図３
（ａ），（ｂ）に示すように、商品Ａ，Ｂの購入年月日
により販売価格を予め設定しておくことが挙げられる。
図３によれば、２０００年９月１日以後、同年１０月１
日前の期間に購入される商品Ａの単価は１７８０円とな
り、同期間に購入される商品Ｂの単価は３９８０円とな
る。変動単価データベース５には図３に示すようなテー
ブルを格納すればよく、変動単価ルールベース実行手段
４は、そのテーブルを参照して見積価格を算出すること
となる。

【００２５】また、オークション（競売）の入札価格と
連動させて変動単価データベース５に格納される変動単
価を更新してもよいし、複数地域の商品相場を取得して
これらの中から最安値などの所定値を変動単価データベ
ース５に反映させることもできる。

【００２６】以上に示したように変動単価は、固定され
ず複数の値をとり得るものであればよく、前述の例に限
られない。このように変動単価データベース５を利用す
ることで、ユーザーは商品を適正価格で入手することが
可能となる。

【００２７】併せて、変動単価ルールベース実行手段４
は、予め定めたルールに則った見積価格を算出する。例
えば、電子商取引システム１の利用回数に応じて設定さ
れた割引率を適用するというルールに則って見積価格を
算出することができる。また、ユーザーが複数の商品を
組み合わせて選択した場合に、その組み合わせパターン
に応じて設定された割引率を適用するというルールもあ
り得る。例えば、図４のテーブルに示すように、商品Ａ
と商品Ｂとの組み合わせでは割引率として−３０％を適
用し、商品Ａ，商品Ｂおよび商品Ｃの組み合わせでは割
引率として−５０％を適用するというような多数のルー
ルが規定されている。このようにルールに則って見積価
格が算出されるため、ユーザーのニーズに柔軟に且つ細
かく対応し得る電子商取引を提供することが可能とな
る。

【００２８】このようにして変動単価ルールベース実行
手段４で算出された見積価格が端末機Ｔ１のユーザーに
提示される（ＳＴ１０）。

【００２９】他方で、上記ステップＳＴ３の次にステッ
プＳＴ５においてユーザーが商品検索条件を選択した場
合、在庫管理手段６は当該条件に一致する商品があるか
否かを検索する（ＳＴ１１）。ユーザーは、例えばＡ社
製のカメラの一覧表を探したい場合には「Ａ社」，「カ
メラ」のキーワードを入力するなどして、商品検索条件
を入力できる。当該条件に一致する商品がある場合、在
庫管理手段６は当該商品リストを出力し、次いで、その
商品リストは端末機Ｔ１に送信されて表示され（ＳＴ１
２）、次いで上記したステップＳＴ６以降の処理が実行
される。他方、当該条件に一致する商品が無い場合は、
上記したステップＳＴ１４以降の処理が実行されること
となる。

【００３０】次に、ステップＳＴ１０でユーザーに対し
て見積価格が提示されたとき、ユーザーは、例えば端末
機Ｔ１の通信用ソフトウェアの表示窓に表示された「購
入しない」ボタンと「購入する」ボタンとの何れかをマ
ウスやスタイラス（座標入力用ペン）などのポインティ
ング・デバイスで指定するように、当該商品を購入する
か否かを促される（ＳＴ１３）。ユーザーが当該商品を
購入しない旨を選択した場合、上記ステップＳＴ１４以
降の処理が実行される。他方、ユーザーが当該商品を購
入する旨を選択した場合、電子商取引システム１は当該
商品を受注して受注処理手段８で受注処理を実行し（Ｓ
Ｔ１５）、電子商取引システム１の一連の処理は終了す
る。

【００３１】尚、上記ステップＳＴ７の商品の在庫確認
は、必ずしも上記ステップＳＴ６の後且つ上記ステップ
ＳＴ９の前に行われる必要は無く、上記ステップＳＴ１
０の後で且つ上記ステップＳＴ１３の前においてユーザ
ーが当該商品を注文する直前に実行されても構わない。

【００３２】＜実施の形態２＞次に、図５は、本発明の
実施の形態２に係る電子商取引システムの構成を示す概
略図である。図５において、図４に示した符号と同一符
号の手段やデータベースについては略同一構成および同
一機能を有するものとして詳細な説明を省略する。

【００３３】本実施の形態２に係る電子商取引システム
１１では、商品の代替品情報を格納した代替品データベ
ース１２を在庫管理手段６と連携させたことが特徴であ
る。図６に例示するように代替品データベース１２に
は、商品Ａ，Ｂ，Ｃ，…の代替品となり得る商品Ｘ，
Ｙ，Ｚ，…の情報が、商品とその代替品との間の「差分
情報」や「価格」と共に格納されている。例えば、図７
に示したテーブルの１行目を見ると、Ｂ社が製造販売す
る商品Ａの価格は１９８０円、その商品Ａの代替品は、
Ｃ社が製造販売する商品Ｘでありその価格は１９８０
円、商品Ａと商品Ｘとの差違（差分情報）は色違いであ
る。尚、図６に示した例では、当該商品の代替品は一つ
だけであったが、複数の代替品が用意されてもよい。

【００３４】このような電子商取引システム１１の処理
手順の例を図７のフローチャートを参照して以下に説明
する。尚、図７において、図２に示したステップ番号と
同じ番号を付したステップは略同一処理を行うものとし
てその詳細な説明を省略する。

【００３５】先ず、上記ステップＳＴ１〜ＳＴ３の処理
が実行され、端末機Ｔ１に上記商品選択表示画面が表示
される。上述したように、ユーザーは商品選択画面から
所望の商品リストを選択表示するか（ＳＴ４）、または
所望の商品の検索条件を入力するか（ＳＴ５）を選択す
ることができる。

【００３６】ユーザーが所望の商品リストを選択表示し
た場合、ユーザーはその商品リストの中から単数または
複数の商品を選択するように促される。ユーザーがポイ
ンティング・デバイスを用いて単数または複数の商品を
選択すると（ＳＴ６）、在庫管理手段６で在庫データベ
ース７を参照して当該商品の在庫の有無が確認される
（ＳＴ７）。その在庫が無い場合は、在庫管理手段６は
代替品データベース１２に用意された図７に示すような
テーブルを参照し、在庫が無い商品の代替品を用意し
（ＳＴ２１）、端末機Ｔ１に代替品およびその差分情報
などを含む商品リストを提示し（ＳＴ１２）、上記ステ
ップＳＴ６でユーザーはその商品リストの中から商品を
選択するように促される。ユーザーが選択した商品全て
の在庫がある場合、上記ステップＳＴ９以後の処理が実
行される。

【００３７】他方で、上記ステップＳＴ３の次のステッ
プＳＴ５でユーザーが商品検索条件の入力を選択した場
合、上述したように在庫管理手段６は当該条件に一致す
る商品を検索して当該商品リストを出力し、次いで、そ
の商品リストは端末機Ｔ１に送信されて表示される（Ｓ
Ｔ１２）。他方、当該条件に一致する商品が無い場合
は、在庫管理手段６は当該条件に完全一致しなくとも当
該条件に近い条件を満たす代替品を検索し、その代替品
を含む商品リストを出力する（ＳＴ２０）。例えば、
「カメラ」と「Ａ社」の２条件を満たす商品が存在しな
い場合、「Ａ社」の代わりにＡ社と同じ製造販売業の
「Ｂ社」に代替したり、一方の条件を除いた検索を実行
する。他の例としては、５万円以内の予算に合うカメラ
を検索した場合に「５万円以下」、「カメラ」の２条件
で検索したが、これら２つの条件を満たす商品が存在し
ない場合は、「５万円以下」を「６万円以下」に代替し
た検索を行う。

【００３８】次に、ステップＳＴ６で、このようにして
端末機Ｔ１に表示された代替品を含む商品リストの中か
ら、ユーザーは商品を選択するか否かの選択を促され、
上記したステップＳＴ７以後の処理が実行される。

【００３９】以上の通り、本実施の形態２に係る電子商
取引システム１１では、所望の商品の在庫が無い場合や
検索条件に一致する商品が無い場合でも、ユーザーにそ
の代替品や差分情報などを提示できるので、広域ネット
ワークＮＷ１を利用して商品を効率良く販売することが
可能となる。また、ユーザー側から見た場合は、最善が
無理でも次善の商品を入手できるように、実状に即した
商品を簡便に且つ素早く入手することが可能となる。

【００４０】＜実施の形態３＞次に図８は、本発明の実
施の形態３に係る電子商取引システム２０の構成を示す
概略図である。図８において、図４に示した符号と同一
符号の手段やデータベースについては略同一構成および
同一機能を有するものとして詳細な説明を省略する。

【００４１】本実施の形態３に係る電子商取引システム
２０では、受注処理手段８が端末機Ｔ１から受注した商
品の発送手続を行う発送処理システム２１と連携してい
ることが特徴である。この発送処理システム２１は、宅
配業者などの宅配システム２２と連携しており、受注処
理手段８は当該商品の発注者である端末機Ｔ１のユーザ
ー名、ユーザーが指定した商品届け先、宅配期日などの
発送情報を発送処理システム２１に自動的に送信する。
次いで、発送処理システム２１はその発送情報に基づい
て宅配業者を自動的に手配する。これにより、当該商品
は、宅配業者による宅配システム２２を通して商品届け
先に宅配される。

【００４２】受注処理手段８が発送処理システム２１と
連携することで、商品の受注から出荷までの時間を短縮
化できるため、素早く商品を届けることが可能となると
共に、商品の物流コストや管理コストを大幅に低減させ
ることが可能となる。

【００４３】また、上述したように在庫管理手段６で
は、商品の在庫状況の管理のみならず、引当（将来の特
定の支出のために資金を用意すること）、商品の入出
庫、仕入れ、リードタイム（日程計画において早期に手
配すべき先行期間）の各状況などが一括管理されてい
る。

【００４４】尚、上記実施の形態１〜３の各々につい
て、電子商取引システムと端末機Ｔ１との間で電子決済
を可能にしてもよい。電子決済手段としては、上記電子
商取引システムと金融機関との間のオンライン・システ
ムを利用した電子的なクレジットカードの即時決済でも
よいし、ＩＣカードに格納されたりコンピュータネット
ワークを流通したりする電子マネー（ディジタル・キャ
ッシュ）でも構わない。これにより、電子商取引システ
ムは、商品の販売から受注、決済までの処理時間を短縮
化できため、商品の管理コストや物流コスト、手間など
を削減することが可能となる。

【００４５】

【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項１に係る電
子商取引システムおよび請求項５に係る電子商取引方法
によれば、ユーザーの好みや商品の組み合わせパターン
などの種々の条件に応じて予め定めたルールに則った見
積価格を算出すると同時に、商品価格や相場が変動する
ような場合でも、その変動単価に基づいた適正な見積価
格をユーザーに提示できるため、ユーザーのニーズに柔
軟に且つ細かく対応し得る電子商取引サービスを提供す
ることが可能となる。

【００４６】また請求項２および請求項６によれば、ユ
ーザーが希望する商品の在庫が無くとも、ユーザーにそ
の代替品を提示できるので、広域ネットワークを利用し
て商品を効率良く販売することが可能となる。また、ユ
ーザーは最善の商品の在庫が無くとも次善の商品を入手
でき、実状に即した商品を簡便に且つ素早く入手するこ
とが可能となる。

【００４７】また請求項３および請求項７によれば、本
発明に係る電子商取引システムと商品の発送システムと
が連携しているため、商品の受注から出荷までに要する
時間を短縮化し、物流コストや管理コストを低減させる
ことができ、ネットワークを通じて効率よく商品を販売
することが可能となる。

【００４８】そして請求項４によれば、ユーザーはイン
ターネット技術を利用して極めて簡易に本発明に係る電
子商取引システムを利用することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１に係る電子商取引システ
ムの構成を示す概略図である。

【図２】実施の形態１に係る電子商取引システムの処理
手順を示すフローチャートである。

【図３】変動単価データベースにおける変動単価情報の
格納形式の例を示す図である。

【図４】変動単価ルールベース実行手段におけるルール
の例を示す図である。

【図５】本発明の実施の形態２に係る電子商取引システ
ムの構成を示す概略図である。

【図６】代替品データベースにおける代替品情報の格納
形式の例を示す図である。

【図７】実施の形態２に係る電子商取引システムの処理
手順の例を示すフローチャートである。

【図８】本発明の実施の形態３に係る電子商取引システ
ムの構成を示す概略図である。

【図９】一般的なコンピュータネットワークの構成を示
す概略図である。

【符号の説明】

１電子商取引システム２通信制御手段３商品選択情報データベース４変動単価ルールベース実行手段５変動単価データベース６在庫管理手段７在庫データベース８受注処理手段９ユーザー認証手段１１電子商取引システム１２代替品データベース２０電子商取引システム２１発送処理システム２２宅配システム

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】広域ネットワークを用いて端末機に向け
て電子商取引サービスを提供する電子商取引システムで
あって、電子商取引の対象たる各商品について所定の変動単価を
格納した変動単価データベースと、当該端末機のユーザーにより指定された購入希望商品の
見積処理を予め定めたルールに従って実行し、前記変動
単価データベースに格納された変動単価に基づき見積価
格を算出する変動単価ルールベース実行手段と、を備
え、前記見積価格を当該端末機のユーザーに提示することを
特徴とする電子商取引システム。
【請求項２】商品の在庫状況を管理する在庫管理手段
と、当該購入希望商品の代替品リストを格納した代替品
データベースとを更に備え、前記代替品データベース
は、当該購入希望商品の在庫が無い場合に当該購入希望
商品の代替品情報を提供する請求項１記載の電子商取引
システム。
【請求項３】当該端末機から商品の発注を受けると、
当該商品の発注情報を発送業者が有する発送システムへ
自動送信する受注処理手段を更に備えて構成される請求
項１または２記載の電子商取引システム。
【請求項４】ＷＷＷ（World Wide Web）システムから
構成され、インターネット技術を用いて電子商取引サー
ビスを提供する請求項１〜３の何れか１項に記載の電子
商取引システム。
【請求項５】広域ネットワークを介して端末機に向け
て電子商取引サービスを提供する電子商取引方法であっ
て、（ａ）電子商取引の対象たる各商品について所定の
変動単価を記録するステップと、（ｂ）前記広域ネット
ワークを通じて当該端末機の送信要求に自動的に応答し
て当該端末機に向けて商品情報を送信し、ユーザーによ
り指定された購入希望商品を当該端末機から受信するス
テップと、（ｃ）商品の見積処理を予め定めたルールに
従って実行し、前記ステップ（ａ）で記録した前記変動
単価に基づき見積価格を算出するステップと、（ｄ）前
記見積価格を当該端末機に向けて送出しユーザーに提示
するステップと、を備えることを特徴とする電子商取引
方法。
【請求項６】前記ステップ（ｂ）の後に、（ｅ）当該
購入希望商品の在庫状況を確認し、当該購入希望商品の
在庫が無い場合に代替品を用意するステップ、を更に備
え、前記ステップ（ｃ）において当該代替品の見積価格
を算出する、請求項５記載の電子商取引方法。
【請求項７】前記ステップ（ｄ）の後に、（ｆ）当該
端末機から商品の発注を受けると、当該商品の発注情報
を発送業者が有する発送システムへ自動送信するステッ
プ、を更に備える請求項５または６記載の電子商取引方
法。