JP2002063082A - データ収集システム、無線システム及びデータ収集指示プログラム - Google Patents

データ収集システム、無線システム及びデータ収集指示プログラム

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JP2002063082A
JP2002063082A JP2000250979A JP2000250979A JP2002063082A JP 2002063082 A JP2002063082 A JP 2002063082A JP 2000250979 A JP2000250979 A JP 2000250979A JP 2000250979 A JP2000250979 A JP 2000250979A JP 2002063082 A JP2002063082 A JP 2002063082A
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JP2000250979A
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Akira Tono
彰 東野
Ken Yamazaki
研 山▲崎▲
Isao Nishida
勲 西田
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親機が、連続して長時間に渡って多数の子機
のデータ収集を行うことがあっても、子機が発するアラ
ーム発呼を、迅速に且つ確実に親機及びデータ収集セン
ターシステムに受信させる。 【解決手段】 親無線機と、複数の子無線機と、データ
収集センターシステムを備える無線システムにおいて、
データ収集センターシステムが、親無線機に対して、子
無線機に備わるデータの収集を指示するデータ収集指示
電文信号を送信する際に、上記のデータ収集指示電文信
号の送信の、1つ前に送信されたデータ収集指示電文信
号の送信対象の親無線機が、上記の親無線機と同一であ
るならば、上記の同一親無線機への2つの送信の間に、
少なくとも第1の所定時間より大きく、時間間隔を設定
する、データ収集センターシステムを利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィールドに設置
される無線機(親無線機及び子無線機)に係るデータ収
集並びに遠隔制御を行なう無線システムにおいて、親無
線機に対する通信のタイミングを制御する通信制御シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来例の固定式無線システム2
の構成を示すブロック図である。まず、該図6に基づ
き、フィールドに分散設置された多数の無線機(子無線
機)が保持する種々のデータが一点に収集される際の動
作を中心に、該無線システム2の構成について説明す
る。
【0003】この無線システム2は、図に示されるよう
に、データ収集センター100に設けられたデータ収集
センターシステム101と、対象域200内に設けられ
た親無線機(以下、「親機」という。)10とが、電話
回線300、第1のモデム201及び第2のモデム10
2を介して接続することにより構成される。なお、電話
回線300に代えて、専用線などの有線回線、もしくは
PHS無線回線などの無線回線を用いて接続する場合が
ある。この場合、各回線用のモデム装置を用いてデータ
通信を行う。
【0004】親機10は、データ収集センターシステム
101から、子無線機(以下、「子機」という。)20
−1乃至20−N(総称して、符号20を付す。)の子
機IDを含むデータ収集指示電文信号を受信したとき、
当該データ収集指示電文信号を例えばFSKなどの無線
変調方式で変調してアンテナ10aから子機20のアン
テナ20a−1乃至20a−N(総称して、符号20a
を付す。)に向けて無線送信する。これに応答して、子
機20は当該無線信号を受信した後、データ収集指示電
文信号を復調して自己が該当する子機であるか否かを判
断し、該当するとき、該子機20内部に記憶している各
種データを含むデータ収集応答電文信号を例えばFSK
などの無線変調方式で変調してアンテナ20aから親機
10のアンテナ10aに向けて無線送信する。これに応
答して、親機10は、無線信号を受信した後、データ収
集応答電文信号を復調し、次いで、復調したデータ収集
応答電文信号を所定の電話回線で用いる変調方式で変調
した後、第1のモデム201、電話回線300及び第2
のモデム102を介してデータ収集センターシステム1
01に送信する。そして、データ収集センターシステム
101は、受信したデータ収集応答電文信号から各種デ
ータを取り出して記憶装置に記憶した後、所定のデータ
処理を実行する。
【0005】このような固定式無線システム2は、子機
20に保持されるデータを一点(データ収集センター1
00)に収集する上述の動作以外の処理も実施する。例
えば、子機20側から通信を始動するように設定されて
いることがある。具体的に言うと、子機20周辺に異常
が発生したとき、その子機20が親機10に対して「ア
ラーム(警告)」を発信することが挙げられる。
【0006】また、上記の固定式無線システム2は、一
定の広い面積をもつ地表面(以下、「フィールド」と言
う。)4に設置されるフィールド端末(被監視制御端
末)21−1乃至21−N(総称して、符号21を付
す。)のデータ収集並びに遠隔操作を行なうために、用
いることができる。このとき、子機20は各フィールド
端末21の近傍で該端末21に接続して設置される。
【0007】上記のフィールド端末21の例として、電
気、ガス又は水道の使用量測定メータを備えた、マイコ
ンメータがよく知られている。このような場合、固定式
無線システム2は、 マイコンメータに記録される使用量データの収集、 マイコンメータが感知してアラームとして発信する異
常状況データの収集などの作業を行う。上記は、「マ
イコンメータにより測定される使用量の自動検針(技
術)」として、当業者によく知られた技術である。
【0008】ところで、上記のフィールド端末21の一
つの例であるマイコンガスメータは、各住戸毎に略1個
備わるものであり、従って、子機20も各住戸に略1個
備わる。また、1台の親機10に関して言えば、数個か
ら数十個の子機20をその配下に置くように、無線シス
テムが設計されるのが一般的である。
【0009】1台の親機10の配下に設置される複数の
マイコンガスメータの検針を行なう際にそれらマイコン
ガスメータの数が多いとき、データ収集センターシステ
ム101はその親機10に対して複数のデータ収集指示
電文を連続して送信することがある。詳細に言うと、デ
ータ収集センターシステム101は、1台の親機10の
配下にある複数(多数)のマイコンガスメータを幾つか
のグループに分け、それらのグループ毎にデータ収集指
示電文を作成し、それら複数のグループに係るデータ収
集指示電文を連続して送信する、ということである。
【0010】そのように連続すると、親機10とその配
下の子機20との間の、メータ検針のための電文信号の
通信時間が連続してしまい、この通信時間は配下の子機
20の個数に応じて長くなる。このメータ検針のための
通信時間中に、あるマイコンガスメータ及びそれに係る
子機20が、アラームを発呼したとしても、親機10が
他の子機20と通信途中であるためアラーム発呼の子機
20が通信できない確率が高い。すると、そのアラーム
は、親機10ひいてはセンターシステム101にて正常
に受信され得ないということが多く発生する。
【0011】上記子機20はアラームが発呼できない場
合(即ち、例えば、アラームが親機10にて正常に受信
されたことを示す応答信号を、子機20が受信しない場
合)、所定の時間後にアラームの再発呼(リトライ)を
行なうように設定されている。しかし、メータ検針のた
めの通信時間が連続して長時間に渡る場合には、その再
発呼も複数回発生することになり、終には一連のメータ
検針の通信終了後に、初めて、アラームの再発呼が受信
されるということが生じてしまう。つまり、緊急の処置
作業を外部に要求するアラーム発呼がセンターシステム
101にて認識されるまでに、かなりの時間を要するこ
とになる。
【0012】更に加えて、子機20の備える通信モデム
(図示せず。)においては、所定の時間内にリトライを
繰り返す回数が制限されているのが通常である。従っ
て、この制限に達してしまうと、アラームが親機10及
びデータ収集センターシステム101に最早届かないこ
とになってしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】親機10とその配下に
属する子機20とが、連続して相当の長時間に無線通信
を行うことがあっても、子機20が発するアラーム発呼
(等)を、迅速に且つ確実に親機10及びデータ収集セ
ンターシステム101に受信させることを目的とする。
特に、データ収集センターシステム101から、1つの
親機10に対して、配下の子機20との無線通信を指示
する複数の電文信号を、適切な間隔を空けて電文送信す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するためになされたものである。本発明に係る請求
項1に記載のデータ収集センターシステムは、親無線機
と、複数の子無線機と、データ収集センターシステムを
備える無線システムにおいて、データ収集センターシス
テムが、親無線機に対して、指示電文信号を送信する際
に、上記の指示電文信号の送信の1つ前に送信された、
同一親無線機に対する指示電文信号に応答する、該親無
線機からの応答信号が受信された時点から、少なくとも
第1の所定時間を空け、次の上記指示電文信号を送信す
るデータ収集センターシステムである。
【0015】本発明に係る請求項2に記載のデータ収集
センターシステムは、上記指示電文信号が、子無線機ま
たは子無線機に接続される端末装置の、データ収集を指
示するデータ収集指示電文信号である、請求項1に記載
のデータ収集センターシステムである。
【0016】本発明に係る請求項3に記載のデータ収集
センターシステムは、第1の所定時間が、子無線機から
親無線機に対する信号発呼が失敗したときに、再度、該
子無線機が該親無線機に対して信号発呼をする場合の、
両信号発呼の時間間隔よりも、長く設定されている、請
求項1又は請求項2に記載のデータ収集センターシステ
ムである。
【0017】本発明に係る請求項4に記載の無線システ
ムは、親無線機と、複数の子無線機と、データ収集セン
ターシステムを備える無線システムにおいて、請求項1
乃至請求項3に記載のデータ収集センターシステムを利
用することを特徴とする、無線システムである。
【0018】本発明に係る請求項5に記載の記録媒体
は、請求項1乃至請求項3に記載の、データ収集センタ
ーシステムにおける通信制御を実行するコンピュータ・
プログラムを、記録したことを特徴とする記録媒体であ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
係る好適な実施形態について説明する。
【0020】図1は、本発明に係るデータ収集センター
システム101’の概略構成を示すブロック図である。
本発明に係るデータ収集センターシステム101’は、
上記の従来技術のデータ収集センターシステム101を
改良・発展させたものである。
【0021】図1のデータ収集センターシステム10
1’は、サーバ40、通信システム42、通信制御シス
テム44により構成される。サーバ40から、各親機1
0や各子機20に対する具体的な指示電文が作成されて
送り出され、また、サーバ40は各親機10や各子機2
0からの応答電文(等)を受け取り、それらに応じた処
理を適宜行う。通信システム42は、モデム(図7に示
すモデム102に対応するモデム)を介して個々の適切
な親機10に電文信号を送信する。通信制御システム4
4は、通信システム42と適宜データをやり取りしつ
つ、個々の親機10に送信すべきデータとそのタイミン
グの制御、個々の親機10からの電文の受信の制御、な
どを行う。
【0022】これらサーバ40、通信システム42及び
通信制御システム44は、それぞれ別の計算機上で構築
されて、それらが適宜接続されるという形態により全体
を構成することができるし、1台の計算機の内部におい
て三者が構成されてもよい。それらの計算機の機種は、
特に限定されるものではない。
【0023】通信制御システム44には、通信電文制御
部46が備わる。通信電文制御部46は、サーバインタ
フェース部48を介して、サーバ40と、送信電文内容
や応答電文内容のデータのやりとりを行なう。また、通
信電文制御部46は、通信システムインタフェース部5
0を介して、通信システム42と、送信電文信号や応答
電文信号のデータのやりとりを行なう。更に、通信制御
システム44には、メモリ部(図示せず。)が備わり、
そのメモリ部の中には複数のデータファイルが形成され
ている。それら複数のデータファイルのうちに、予約フ
ァイル52と履歴ファイル54とが含まれる。この2つ
のファイル、予約ファイル52と履歴ファイル54は、
後で説明するような通信電文制御部46の制御を受け
る。
【0024】図2は、予約ファイル52と履歴ファイル
54における、ある通信指示電文の概略の移動を示す。
【0025】まず、上記の2ファイルのうち、予約ファ
イル52は、通信制御システム44がサーバ40からの
通信指示データを受信すると、そのデータを追加してい
く(書き込んでいく)、データファイルである(図2
(1))。
【0026】次に履歴ファイル54についても述べる。
予約ファイル52に格納されている通信指示データが通
信システム42に委ねられ各親機10に送信される際、
その通信指示データは、通信システム42に送られると
同時に、履歴ファイル54に移されその履歴ファイル5
4にて格納される(図2(2))。この履歴ファイル5
4に格納されるときには、該通信指示データ(レコー
ド)に対して「送信時間」データが付加される。また、
履歴ファイル54を構成する各レコードには、『状態』
データが付加されている。
【0027】上記の『状態』データは、当該レコードの
通信状態を示すデータであり、 ・応答待ち ・終了済み ・応答済み の3つのステータスを区別して示すデータである。
【0028】上記のように、通信指示電文が通信システ
ム42に委ねられ各親機10に送信されると、その通信
電文に係る履歴ファイル54のレコードでは、『状態』
データが、 ・応答待ち と、設定される(図2(2))。
【0029】上記の通信指示電文に対する、所与の親機
10からの応答電文を、通信システム42を介して通信
電文制御部46が受け取ると、履歴ファイル54の対応
レコードにおいては、『状態』データが、 ・終了済み と、設定(変更)される。同時に該レコードにおいて、
「応答時間」データが付加される(図2(3))。
【0030】『状態』データは、更に、 ・応答済み と設定(変更)されることがある(図2(4))。通信
電文制御部46は、履歴ファイル54の内容(各レコー
ドのデータ内容)を所定の時間間隔でチェックしてお
り、そこに含まれる(複数の)レコードにおいて、 ・『状態』データが、「終了済み」を示しており、且
つ、 ・記録されている「応答時間」から、第1の所定時間が
経過している、ものに対し、上記のように、通信電文制
御部46は『状態』データを「応答済み」と設定しなお
す。
【0031】上記の通信電文制御部46の定期的監視
(チェック)及び「応答済み」状態設定機能を、説明の
便宜上、『応答済み設定機能』と称することとする。
【0032】≪適切な時間間隔にて無線通信指示電文信
号を送信する、通信制御システム44について≫以下に
おいて、1つの親機10に対し複数の無線通信指示電文
信号を適切な時間間隔を空けて送信する、通信制御シス
テム44の動作、特に通信電文制御部46の動作を、図
3のフローチャートにより説明する。
【0033】ステップS02:通信電文制御部46が、
「通信システム42に通信指示電文を委ねられ得る状
況」を感知する。この状況を感知することより、図3の
フローチャートに示される動作が開始する。「通信シス
テム42に通信指示電文を委ねられ得る状況」とは、 通信システム42と各親機10との間の通信回線30
0において、空きが発生した状況、 ある親機10から通信システム42を介して、応答電
文が受信された状況、などである。なお、上記の状況
が発生すると、上述したように、応答電文に対応する履
歴ファイル54のレコードにおいて『状態』データが
「終了済み」に設定変更される(図2(3))。
【0034】ステップS04:予約ファイル52の各レ
コードに対し、『通信可能電文検索』を行なう。この通
信可能電文検索の実施形態は様々に想定し得る。例え
ば、電波干渉を生じる可能性の高い他親機が、その検索
の時点(即ち、通信を将に行おうとする時点)で周囲に
存在しない親機に対する通信指示電文を検索する、とい
う電文検索は一つの好適な実施形態である。
【0035】ステップS06:ステップS04の『通信
可能電文検索』において、該当する電文が存在すれば、
ステップS10以降に進む。該当する電文が存在しなけ
れば、ステップS08にて所定時間待機し、再びステッ
プS04を繰り返す。
【0036】ステップS10:予約ファイル52から、
『通信可能電文検索』により選択されたレコードを抜き
出す。即ち、図4(1−2)に示すように、メモリ部の
所定位置に該レコードを記録し、且つ、予約ファイル5
2から該レコードを削除する。
【0037】ステップS12:抜き出された検索結果レ
コードに含まれる親機ID(識別子)を確認し、その親
機IDに係るレコードが、履歴ファイル54に存在する
か否か、確認する。存在しなければ、ステップS14に
進む。存在すれば、ステップS16に進む。
【0038】ステップS14:ステップS10において
抜き出された検索結果レコードに含まれる親機IDに係
るレコードが、履歴ファイル54に無い、ということ
は、その親機10に対し、未だ通信がなされていない、
ということである。よって、履歴ファイル54に当該レ
コードを挿入し、当該レコードから通信指示電文を生成
し通信システム42に委ね該当する親機10に送信す
る。その通信電文に係る履歴ファイル54のレコード
で、『状態』データを、 ・応答待ち と設定する。その様子は、図4(2)及び図2(2)に
おいて例示される。そのあと、≪終了≫に進む。
【0039】ステップS16:履歴ファイル54におい
て存在が確認されたレコードで、『状態』データが、 ・応答済み であるか否かを確認する。「応答済み」であれば、ステ
ップS18に進む。「応答済み」でなければ、ステップ
S20に進む。
【0040】ステップS18:履歴ファイル54におい
て存在が確認されたレコードにて『状態』データが「応
答済み」であるということは、そのレコードは最早削除
されてもよいということであるから、ステップS10に
おいて抜き出された検索結果レコードをそこに上書きす
る。そして、当該検索結果レコードから通信指示電文を
生成し通信システム42に委ね該当する親機10に送信
し、その通信電文に係る履歴ファイルのレコードで、
『状態』データを「応答待ち」とする。その様子は、図
4(2)及び図2(2)において例示される。そのあ
と、≪終了≫に進む。
【0041】ステップS20:履歴ファイル54におい
て存在が確認されたレコードで、『状態』データが、 ・応答待ち であるか否かを確認する。「応答待ち」であれば、ステ
ップS22に進む。「応答待ち」でなければ、ステップ
S24に進む。
【0042】ステップS22:ステップS20において
「応答待ち」である、ということは、履歴ファイル54
にて存在が確認されたそのレコードに対する応答電文が
返ってきていない、ということであるから、抜き出され
た検索結果レコードを、予約ファイル52に戻す(即
ち、再び予約ファイル52に書き込む)。その様子は、
図4(1)及び図2(1)において例示される。そし
て、ステップS04に戻り、予約ファイル52において
次の『通信可能電文検索』を行なう。
【0043】ステップS24:このステップに到るとい
うことは、『状態』データが「応答待ち」でもなく「応
答済み」でもないということ、即ち、 ・終了済み であるということである。このことを前提として、履歴
ファイル54において存在が確認されたレコードで、そ
こに格納される「応答時間」のデータに着目する。記録
されている「応答時間」から、第1の所定時間が経過し
ていれば、前に説明したように『状態』データを「応答
済み」とみなせるということになる。このように第1の
所定時間が経過していれば、ステップS26に進む。経
過していなければ、ステップS28に進む。
【0044】ステップS26:上述のように、履歴ファ
イル54において存在が確認されたレコードで『状態』
データを「応答済み」とみなせるということであるか
ら、ステップS18と同じ処理を行なう。即ち、ステッ
プS10にて抜き出された検索結果レコードを、履歴フ
ァイル54において存在が確認されたレコードに、上書
きする。そして、当該検索結果レコードから通信指示電
文を生成し通信システム42に委ね該当する親機10に
送信し、その通信電文に係る履歴ファイル54のレコー
ドで、『状態』データを、「応答待ち」と設定する。そ
の様子は、図4(2)及び図2(2)において例示され
る。そのあと、≪終了≫に進む。
【0045】ステップS28:履歴ファイル54にて存
在が確認されたそのレコードに対する応答電文が返って
きている、即ち、「終了済み」の状態であるということ
である。ところが、当該状態ではあるが、記録されてい
る「応答時間」から第1の所定時間が経過していなけれ
ば、ステップS10において抜き出された検索結果レコ
ードを予約ファイルに戻す(即ち、再び予約ファイル5
2に書き込む)。その様子は、図4(1)及び図2
(1)において例示される。
【0046】このステップS28の処理があるからこ
そ、同じ親機10に対しては所定の時間間隔を空けて、
通信指示電文信号を送信することになる。
【0047】そして、ステップS04に戻り、予約ファ
イル52において次の『通信可能電文検索』を行なう。
【0048】上記の「第1の所定時間」は、図5のよう
に、子機20からの通信(例えば、アラーム発呼)での
リトライの時間間隔より僅かでも大きくなるように、設
定すればよい。そうすると、子機20からのアラーム
(等)が、確実にデータ収集センターシステム101’
に届くことになる。
【0049】≪変形例≫通信電文制御部46は、 『応答済み設定機能』にて『状態』データの「応答済
み」設定を行ない、 更に、図3フローチャートのステップS24にて『状
態』データの「応答済み」のみなしを行なっている。 上記の、の何れかが省略されても、本発明は実現可
能である。
【0050】まず、上記のみを省略することができ
る。このとき、図3フローチャート・ステップS24の
みにて、『状態』データを「応答済み」とみなしうるか
否かの判断を行うことになる。さらに、『状態』データ
が「応答待ち」と実際に設定されることがないので、図
3フローチャートにおいて、ステップS16及びステッ
プS18を省くこともできる。
【0051】次に、上記のみを省略することができ
る。このとき、図3フローチャート・ステップS24が
省かれることになる。同時にステップS26も省かれ
る。
【0052】本発明の実施形態に係る通信電文制御部4
6の動作は、コンピュータ制御に適うようにコンピュー
タ・プログラム化されて通信制御システム44に附属す
るメモリ部に搭載されており、必要に応じて通信電文制
御部46にて稼動する。上記のプログラムは、例えば、
CD−ROMに格納されていてもよい。その場合、当該
CD−ROMを例えばデータ収集センターシステム10
1’に備わるCD−ROMリーダ(図示せず。)に搭載
し、所定のプログラムをデータ収集センター装置10
1’のメモリ部にロードした後、稼動することになる。
【0053】上記のCD−ROMに限らず、本発明の実
施形態に係るコンピュータ・プログラムを、ハードディ
スク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ、
DVD、CD−R、CD−RW、MOなどの他の記録媒
体に記録してもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明を利用することにより、親機10
とその配下に属する子機20とが、連続して相当の長時
間に渡って、子機20と接続するマイコンメータの多数
のメータ検針を行うことがあっても、子機20が発する
アラーム発呼(等)を、迅速に且つ確実に親機10及び
データ収集センターシステム101’に受信させること
が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデータ収集センターシステムの
概略構成を示すブロック図である。
【図2】 予約ファイルと履歴ファイルにおける、1つ
の通信指示電文の移動の概略を示す。
【図3】 1つの親機に対し複数の無線通信指示電文信
号を適切な時間間隔を空けて送信する通信電文制御部の
動作を示すフローチャートである。
【図4】 図3のフローチャートにおける、1つの通信
指示電文の予約ファイルと履歴ファイルの間の移動の状
況を示す。
【図5】 第1の所定時間と子機リトライ間隔との望ま
しい関係を示す模式図である。
【図6】 従来例の固定式無線システムの構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
2・・・固定式無線システム、10・・・親無線機(親
機)、20、20−1、20−2、・・・、20−N・
・・子無線機(子機)、21、21−1、21−2、・
・・、21−N・・・フィールド端末、40・・・サー
バ、42・・・通信システム、44・・・通信制御シス
テム、46・・・通信電文制御部、48・・・サーバイ
ンタフェース部、50・・・通信システムインタフェー
ス部、52・・・予約ファイル、54・・・履歴ファイ
ル、100・・・データ収集センター、101、10
1’・・・データ収集センターシステム、102・・・
第2のモデム、201・・・第1のモデム、300・・
・電話回線。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 9/00 321 H04L 11/00 310B (72)発明者 西田 勲 大阪府大阪市西区千代崎3丁目南2番37号 株式会社オージス総研内 Fターム(参考) 2F073 AA07 AA08 AA09 AB01 BB01 BB04 BB07 BC01 BC02 CC03 CC08 CC12 DD07 DE13 EF09 FF01 FG01 FG02 FG14 GG01 GG06 GG08 5B089 HA11 JA36 JB17 KA05 KB10 KC29 KE02 KE03 KG01 MD04 ME17 5K033 BA08 BA11 CB06 DA01 DA17 5K048 AA08 BA36 DA02 DB01 DC01 DC07 EB02 EB03 EB06 EB10 FA07 FA10 HA01 HA02 5K101 KK11 LL01 LL11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親無線機と、 複数の子無線機と、 データ収集センターシステムを備える無線システムにお
    いて、 データ収集センターシステムが、親無線機に対して、指
    示電文信号を送信する際に、 上記の指示電文信号の送信の1つ前に送信された、同一
    親無線機に対する指示電文信号に応答する、該親無線機
    からの応答信号が受信された時点から、少なくとも第1
    の所定時間を空け、 次の上記指示電文信号を送信するデータ収集センターシ
    ステム。
  2. 【請求項2】 上記指示電文信号が、子無線機または子
    無線機に接続される端末装置の、データ収集を指示する
    データ収集指示電文信号である、請求項1に記載のデー
    タ収集センターシステム。
  3. 【請求項3】 第1の所定時間が、 子無線機から親無線機に対する信号発呼が失敗したとき
    に、再度、該子無線機が該親無線機に対して信号発呼を
    する場合の、両信号発呼の時間間隔よりも、長く設定さ
    れている、請求項1又は請求項2に記載のデータ収集セ
    ンターシステム。
  4. 【請求項4】 親無線機と、 複数の子無線機と、 データ収集センターシステムを備える無線システムにお
    いて、請求項1乃至請求項3に記載のデータ収集センタ
    ーシステムを利用することを特徴とする、無線システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項3に記載の、データ
    収集センターシステムにおける通信制御を実行するコン
    ピュータ・プログラムを、記録したことを特徴とする記
    録媒体。
JP2000250979A 2000-08-22 2000-08-22 データ収集システム、無線システム及びデータ収集指示プログラム Pending JP2002063082A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006309503A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Toray Ind Inc データ伝送システム
JP2016181796A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 東芝ライテック株式会社 制御装置、制御システムおよび制御方法

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