JP4460752B2 - 無線システムにおける通信ルート決定方法 - Google Patents

無線システムにおける通信ルート決定方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィールドに設置される無線機(親無線機及び子無線機)に係るデータ収集並びに遠隔制御を行なう無線システムにおいて、親無線機と子無線機との間のルート決定を行なう方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来例の固定式無線システム2の構成を示すブロック図である。まず、該図4に基づき、フィールドに分散設置される多数の無線機(子無線機)が保持する種々のデータが一点に収集される際の動作を中心に、該無線システム2の構成について説明する。
【0003】
この無線システム2は、図に示されるように、データ収集センター100に設けられたデータ収集センター装置101と、対象域200内に設けられた親無線機(以下、親機という。)10とが、電話回線300、第1のモデム201及び第2のモデム102を介して接続することにより構成される。なお、電話回線300に代えて、専用線などの有線回線、もしくはPHS無線回線などの無線回線を用いて接続する場合がある。この場合、各回線用のモデム装置を用いてデータ通信を行う。
【0004】
親機10は、データ収集センター装置101から、子無線機(以下、子機という。)20−1乃至20−N(総称して、符号20を付す。)の子機IDを含むデータ収集指示電文信号を受信したとき、当該データ収集指示電文信号を例えばFSKなどの無線変調方式で変調してアンテナ10aから子機20のアンテナ20a−1乃至20a−N(総称して、符号20aを付す。)に向けて無線送信する。これに応答して、子機20は当該無線信号を受信した後、データ収集指示電文信号を復調して自己が該当する子機であるか否かを判断し、該当するとき、該子機20内部に記憶している各種データを含むデータ収集応答電文信号を例えばFSKなどの無線変調方式で変調してアンテナ20aから親機10のアンテナ10aに向けて無線送信する。これに応答して、親機10は、無線信号を受信した後、データ収集応答電文信号を復調し、次いで、復調したデータ収集応答電文信号を所定の電話回線で用いる変調方式で変調した後、第1のモデム201、電話回線300及び第2のモデム102を介してデータ収集センター装置101に送信する。そして、データ収集センター装置101は、受信したデータ収集応答電文信号から各種データを取り出して記憶装置に記憶した後、所定のデータ処理を実行する。
【0005】
このような固定式無線システム2は、上記のような子機20に保持されるデータを一点(データ収集センター100)に収集する動作以外の処理も、実施し得るものである。即ち、データ収集センター装置101、親機10及び子機20の間の通信処理には、様々な形態を備えさせることができる。例えば、新たな子機20が設置される際には、親機10と該子機20との間の通信状況確認の通信や、親機10と子機20各々が自らを含む通信トポロジの具体的構成を把握し記憶手段に記録するための通信(即ち、初期設定のための通信)を行なうように設定されていることが一般的である。
【0006】
さらに、上記の固定式無線システム2は、一定の広い面積をもつ地表面(以下、フィールドと言う。)4に設置されるフィールド端末(被監視制御端末)21−1乃至21−N(総称して、符号21を付す。)のデータ収集並びに遠隔操作を行なうために用いることができる。このとき、子機20は各フィールド端末21の近傍に該端末21に接続して設置される。上記のフィールド端末21の例として、電気、ガス又は水道の使用量測定メータを備えた、マイコンメータが挙げられる。
【0007】
上記のフィールド端末21として想定されるマイコンガスメータは、各住戸毎に略1個備わるものであり、従って子機20も各住戸に略1個備わる。また、1台の親機10に関して言えば、数個から数百個の子機20をその配下に置くように、無線システム2が設計されるのが一般的である。
【0008】
ところで、上記マイコンガスメータのデータ収集並びに遠隔操作を目的とする上記固定式無線システム2は、相当に広い面積を持つフィールド4において、ある程度長い期間をかけて構築される。つまり、
▲1▼大量数の親機10、子機20、フィールド端末(マイコンガスメータ)21を有する固定式無線システムは、フィールド4の一部分から徐々に構築されていくことが多い。
▲2▼また、一旦構築された固定式無線システム2に対しても、更に多数の子機20(及びマイコンガスメータ)や親機10が追加されるのが通常である。
上記▲1▼、▲2▼のように、無線機(親機10、子機20)が(追加)設置されると、親機10と子機20の通信の関係の設定、即ちどの子機20がどの親機10の配下で無線通信を行うかの設定(以下、ルーティングと言う。)を行なう必要がある。
【0009】
また、個々の子機20は、メインルートにより関係付けられる親機10と、サブルートにより関係付けられる親機10とを、有することがある。ここで、「メインルート」とは、通常優先して通信が行なわれるルートであり、「サブルート」とは、メインルート上にある親機10から子機20に対して、通信できないときや通信が困難なときに利用される通信のルートである。通常、データ収集センター装置101が、ある子機20若しくはそれに係るフィールド端末21に関連するデータを取得しようとするとき、その子機20とその親機10との間の通信、即ちメインルートの通信が成功するまで、その子機20の親機10に対して指示を送信する。しかし、その指示の送信回数がある閾値に達すると、別の親機10を経由して、即ちサブルートを経由して、子機20のデータを取得しようとする。子機20から見てメインルート上にある親機10を「メイン親機」と称し、サブルート上にある親機10を「サブ親機」と称する。
【0010】
子機20が新たに設置、又は移設される場合、従来の技術の下でメインルート及びサブルートを含むルーティングを行なうと、以下に示すような手順になる。
▲1▼上記の子機20の近辺に設置されている親機10から、該子機20に「ブロードキャスト通信」を行ない、その子機20にて測定される受信電波の電界強度を、例えば、データ収集センター装置101に記録する。(「ブロードキャスト通信」、「電界強度」は、後で説明する。)
▲2▼上記▲1▼の工程を、該子機20と通信可能であると想定される複数の親機10において、行なう。
▲3▼上記▲2▼において記録された複数の電界強度データを比較し、対象子機20地点で最も強い電界強度電波を発信した親機10を、該子機20のメイン親機10とし、その次に強い電界強度電波を発信した親機10を、該子機20のサブ親機10とする(後で図6により説明するが、電界強度が強い程、通信成功率は高い。)。
【0011】
例えば、子機α、子機β、子機γが新たに設置されるとする。
(1)まず、子機αのメインルートとサブルートを設定し、その子機αのメイン親機とサブ親機を登録する。
(2)次に、子機βのメインルートとサブルートを設定し、その子機βのメイン親機とサブ親機を登録する。
(3)そして、子機γのメインルートとサブルートを設定し、その子機γのメイン親機とサブ親機を登録する。
というような、子機単位でのルート設定・登録を順次行っていくことになる。
【0012】
ところで、上記のようなルーティングでは、次のような問題が生じることがある。図5は、問題発生の状況の模式図である。また、下記の表1は、図5の状況での、各親機10から各子機20に対するブロードキャスト通信での、電界強度の一覧表である。
【0013】
【表1】
Figure 0004460752
【0014】
(1)子機αに対して、親機A、親機B、親機C、親機Dがブロードキャスト通信を行った結果、表1のように親機Aからのブロードキャスト通信の電界強度が最も強い(強度10)ため、親機Aをメインルートに設定する。
【0015】
(2)表1から、子機αのサブ親機として、親機Bが適切であると判断されるから、親機Bをサブルートに設定する。
【0016】
ところで、個々の親機10においては、配下とすべき子機20の(最大)登録許容台数が設定されているのが通例である。その登録許容台数に達しない限りは、ルートの設定を行なえる。ここで、登録許容台数は、メインルートサブルート何れも含んだ数である。
【0017】
上記の(2)において、仮に、子機αのサブルートに親機Bを設定して、親機Bの登録許容台数に達してしまった、とする。
【0018】
子機αのメイン・サブ親機10を登録する。
【0019】
(3)続いて、子機βに対して、親機B、親機C、親機Dがブロードキャスト通信を行った結果、表1のように親機Bからのブロードキャスト通信の電界強度が最も強い(強度10)ため、親機Bをメインルートに設定しようとする。しかし、上述したように、親機Bにおいては(最大)登録許容台数に達してしまっているため、その設定が不可能である。
【0020】
(4)そこで、子機βのメインルートに、親機Bの次に電波電界強度が強い親機Cを設定する。
【0021】
(5)子機βのサブルートに、親機Dを設定する。
【0022】
子機βのメイン・サブ親機10を登録する。
【0023】
上記の結果として、子機βは、利用頻度が高いことが想定されるメインルートにおいて、例えば子機αの場合と比較して、電波電界強度が弱い通信を行わなければならない。
【0024】
図6は、様々な電界強度における通信成功率を実測しそれら電界強度と通信成功率とをプロットしたグラフの例、及びそれら電界強度と通信成功率の関係を示す近似曲線の例である。図6に示されるように、電界強度が高い(強い)と通信成功率は高いが、電界強度が低いと通信成功率も低い。しかも、電界強度がある程度以上低くなると通信成功率も急に低くなる。従って、例えば上記の子機βのメインルートにおいては、通信成功率の(大きな)低下も予想され得る。
【0025】
尚、ここで「ブロードキャスト通信」とは、親機10が周辺の複数の子機20に対し一度に電波を発信し、子機20において受信を感知すればその子機20が親機10に対し受信した旨(応答電文)を返信する、一連の通信である。その一連の通信では、子機20に備わる(電波)電界強度測定手段により、親機10からの電波の電界強度が測定されその電界強度値が応答電文に含まれて親機10に伝えられる。また、親機10に電波の電界強度を測定する手段が備わっていて、子機20からの応答電文受信時に電界強度が測定される、という構成でもよい。
【0026】
「電界強度」は、例えば中間増幅器のAGC電流を検出するなどの公知の方法を利用することにより測定される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、個々の子機20からみて、通信における電界強度ができるだけ強い親機10をメインルートとなし得るような、親無線機と子無線機との間のルート決定を行なう方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するためになされたものである。本発明に係る請求項1に記載の通信ルート決定方法は、
親無線機と、
子無線機とを含み、
各々の親無線機は、子無線機と通信のルートを設定する際の、ルート設定許容登録台数値を備えており、
各々の子無線機は、親無線機との通信のルートの設定において、主要ルートと、副ルートとを備える、
無線システムにおいて、
複数の子無線機に関して、親無線機との通信のルートを設定する際に、
子無線機は、相手の親無線機のルート設定許容登録台数に満たない限り、所定の優先度が高い親無線機を優先して、主要ルートに係る親無線機とし、
上記の複数の子無線機全てに関して、主要ルートに係る親無線機を確定し、
続いて、各子無線機は、相手の親無線機のルート設定許容登録台数に満たない限り、主要ルートに係る親無線機を除いて、次に所定の優先度が高い親無線機を優先して、副ルートに係る親無線機とし、
上記の複数の子無線機全てに関して、副ルートに係る親無線機を確定する、
通信ルート決定方法である。
【0029】
本発明に係る請求項2に記載のデータ収集センター装置は、
親無線機と、
子無線機と、
データ収集センター装置を含み、
上記データ収集センター装置が、
(ア)上記親無線機と電文を相互に送受信することによって、上記親無線機と上記子無線機との通信を制御し、
(イ)各々の親無線機が備える、子無線機と通信のルートを設定する際のルート設定許容登録台数値を、記録しており、
(ウ)個々の子無線機と、親無線機との通信のルートの設定において、主要ルートと、副ルートとを、各々の子無線機に関して記録している、
無線システムにおいて、
複数の子無線機に関して、親無線機との通信のルートを設定する際に、
(工程1)相手の親無線機のルート設定許容登録台数に満たない限り、所定の優先度が高い親無線機を優先して、各子無線機に関して、その主要ルートに係る親無線機とし、
(工程2)上記の複数の子無線機全てに関して、主要ルートに係る親無線機を確定し、
(工程3)続いて、相手の親無線機のルート設定許容登録台数に満たない限り、主要ルートに係る親無線機を除いて、次に所定の優先度が高い親無線機を優先して、各子無線機に関して、その副ルートに係る親無線機とし、
(工程4)上記の複数の子無線機全てに関して、副ルートに係る親無線機を確定する、
データ収集センター装置である。
【0030】
本発明に係る請求項3に記載の記録媒体は、
請求項2に記載のデータ収集センター装置に工程1乃至工程4を実施させるコンピュータプログラムを記録した記録媒体である。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下において、添付の図面を参照して、本発明に係る好適な実施の形態について説明する。
【0033】
本発明に係る好適な実施の形態のルーティング方法は、図4にて示した従来例の固定式無線システム2におけるルーティング方法である。即ち、
・データ収集センター100に設けられたデータ収集センター装置101、
・対象域200内に設けられた親機10、子機20及びフィールド端末21、
・データ収集センター装置101と親機10を接続する電話回線300
などを含む、固定式無線システム2におけるルーティング方法である。
【0034】
図2及び図3は、本発明に係る好適な実施の形態のルーティング方法を実現するコンピュータプログラムの処理手順概要を示すフローチャート図である。該プログラムは、データ収集センター装置101に備わる適切な電磁的記録部(図示せず。)に格納され、同じくデータ収集センター装置101に備わる適切なプロセッサ(図示せず。)にて稼動するものである。
【0035】
該フローチャートを用いて、本発明に係る好適な実施の形態のルーティング方法の概要を説明する。端的に言うと、該ルーティング方法は、メインルート優先のルート決定を行なうものである。先ず、図2のフローチャートによりメインルートの決定を行ない、続いて、図3のフローチャートによりサブルートの決定を行なうことになる。図2から説明する。
【0036】
ステップS02;メインルート決定すべき複数の子機20から、1つの子機20(子機ID)を抽出する。
【0037】
ステップS04;上記子機20の位置データや、親機10に関する位置データなどを基準にして、上記子機20に対する(複数の)メイン候補親機10(親機ID)を抽出する。
【0038】
ステップS06;上記にて抽出した複数のメイン候補親機10の夫々から、上記子機20に対してブロードキャスト通信するように、夫々の親機10に指示電文を送信する。それらのブロードキャスト通信により得られた電界強度値を、いちいち記録する。
【0039】
ステップS08;記録された電界強度値の中から最大のもの、及びその最大値に係る親機10(親機ID)を選ぶ。
【0040】
ステップS10;選ばれた親機10の現登録(子機)台数が、その親機10の許容登録台数未満か、を判断する。許容登録台数未満であれば、その親機10がメイン親機10であることになり、ステップS14に進む。許容登録台数未満でなければ、ステップS12に進み、記録された電界強度値の中から次に最大のもの及びその最大値に係る親機10を選び、その選ばれた親機10の現登録台数がその親機10の許容登録台数未満かの判断を繰り返す。
【0041】
ステップS14;メインルートに設定されるべき親機10の現登録台数に、「1」を加える。そして、その親機10をメインルートに設定する。
【0042】
ステップS16;更にメインルート決定すべき子機20があるか、判断する。あれば、ステップS02に戻り、処理を続ける。なければ、ステップS18に進む。
【0043】
ステップS18;メインルート決定すべき(複数の)子機20につき、メインルートを登録する。
【0044】
以上で終了する(ステップS20)。
【0045】
次に、図3の処理に進む。
【0046】
ステップS32;サブルート決定すべき複数の子機20から、1つの子機20(子機ID)を抽出する。
【0047】
ステップS38;図2のフローチャートのステップS06にて作成した、複数の候補親機10から上記子機20へのブロードキャスト通信の結果の値、即ち電界強度値を、ここで利用する。記録された電界強度値の中から、メイン親機10に係るものを除いて、最大の電界強度値及びその最大値に係る親機10(親機ID)を選ぶ。
【0048】
ステップS40;選ばれた親機10の現登録(子機)台数が、その親機10の許容登録台数未満か、を判断する。許容登録台数未満であれば、その親機10がサブ親機10であることになり、ステップS44に進む。許容登録台数未満でなければ、ステップS42に進み、記録された電界強度値の中から、メイン親機10のものを除いて、次に最大の電界強度値及びその最大値に係る親機10を選び、その選ばれた親機10の現登録台数がその親機10の許容登録台数未満かの判断を繰り返す。
【0049】
ステップS44;サブルートに設定されるべき親機10の現登録台数に、「1」を加える。そして、その親機10をサブルートに設定する。
【0050】
ステップS46;更にサブルート決定すべき子機20があるか、判断する。あれば、ステップS32に戻り、処理を続ける。なければ、ステップS48に進む。
【0051】
ステップS48;サブルート決定すべき(複数の)子機20につき、サブルートを登録する。
【0052】
以上で終了する(ステップS50)。
【0053】
図3のフローチャートのステップS38では、図2のフローチャートのステップS06にて作成した、複数の候補親機10から子機20へのブロードキャスト通信の結果の電界強度値を、利用した。このステップにおいては、子機20に対するサブ候補親機10を、更に追加抽出し、それらのサブ候補親機10から追加してブロードキャスト通信し、子機20に対する電界強度値に関するデータを増加させ、選択の基礎データとしてもよい。
【0054】
ここで、図1により、ルート設定の例を示す。図1の例は、従来の技術の説明で示した図5の模式図と、(略)同じものである。下記の表2は、図1の、各親機10から各子機20に対するブロードキャスト通信の電界強度一覧表である。
【0055】
【表2】
Figure 0004460752
【0056】
(1)子機αに対して、親機A、親機B、親機C、親機Dがブロードキャスト通信を行った結果、表2のように親機Aからのブロードキャスト通信の電界強度が最も強い(強度10)ため、親機Aをメインルートに設定する。
【0057】
(2)子機βに対して、親機B、親機C、親機Dがブロードキャスト通信を行った結果、表2のように親機Bからのブロードキャスト通信の電界強度が最も強い(強度10)ため、親機Bをメインルートに設定する。
【0058】
ここで、子機βのメインルートに親機Bを設定して、親機Bは、登録許容台数に達してしまったとする。
【0059】
子機αのメイン親機10、及び子機βのメイン親機10を、登録する。
【0060】
(3)子機αに対する、親機B、親機C、親機Dからのブロードキャスト通信の電界強度値を確認すると、親機Bの電界強度が強い(強度4)。よって、親機Bをサブルートに設定しようとする。ところが、上述のように、親機Bは登録許容台数に達しているため、サブルートとして設定し得ない。
【0061】
(4)従って、子機αに対しては、親機Bの次に(ブロードキャスト通信の)電界強度の強い親機C(強度3)を、サブルートとして設定する。
【0062】
(5)子機βに対する、親機C、親機Dからのブロードキャスト通信の電界強度値を確認すると、親機Cの電界強度が強い(強度5)。よって、親機Cをサブルートに設定する。
【0063】
子機αのサブ親機10、及び子機βのサブ親機10を、登録する。
【0064】
以上で図1のルーティングの例の説明を終る。
【0065】
以上の好適な実施の形態の説明においては、フローチャートを例示したが、本発明はこれらのフローチャートの示すアルゴリズムに制限されるものではない。
【0066】
また、以上の好適な実施の形態においては、ルーティング時のメインルート・サブルートの設定のための基準値として、電界強度を利用している。これは、図6に示されるような、電界強度が高ければ高いほど通信成功率も高い、という原則に基づくものである。従って、メインルート・サブルートの設定の基準(値)として、通信成功率を利用していることと、略、同値であるといえる。
【0067】
ルーティング時のメインルート・サブルートの設定のための基準値は、電界強度に限定されるものではない。例えば、以下のような基準値が挙げられる。
・「距離」;距離が近い親機を優先させる。
・「(子機)登録許容台数」;登録許容台数が大きい親機を優先させる。
・「設置高度」;設置高度の高い親機を優先させる。
上記の基準値及び電界強度を併用して、利用してもよい。
【0068】
本発明の好適な実施の形態に係るプログラムは、例えば、CD−ROMに格納することもできる。その場合、当該CD−ROMを例えばデータ収集センター装置101に備わるCD−ROMリーダ(図示せず。)に搭載し、所定のプログラムをデータ収集センター装置101の電磁的記録部(図示せず。)にロードした後、稼動させることになる。
【0069】
上記のCD−ROMに限らず、本発明の好適な実施の形態に係るコンピュータ・プログラムを、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、DVD、CD−R、CD−RW、MOなどの他の記録媒体に記録してもよい。
【0070】
【発明の効果】
本発明に係るルーティング方法を利用することにより、各子機20から見て、通信における電波電界強度ができる限り強い親機10を、メインルートとすることができる。よって、特にメインルートにおいて、固定式無線システム2全体の通信成功率が向上する。
【0071】
本発明に係るルーティング方法においては、メインルートから先に、まとめて設定していくことになる。ある領域においてまとめて子機20に係る登録を行なっていくときには、特に、サブルート登録を必須のものとしないという条件を加えれば、従来よりも親機の設置台数を少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の技術を利用した、メインルート・サブルート決定の例である。
【図2】 本発明に係る好適な実施の形態のルーティング方法、特にメインルートの決定を行なうコンピュータプログラムの処理手順概要を示すフローチャート図である。
【図3】 本発明に係る好適な実施の形態のルーティング方法、特にサブルートの決定を行なうコンピュータプログラムの処理手順概要を示すフローチャート図である。
【図4】 従来例の固定式無線システムの構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明を利用した、メインルート・サブルート決定の例である。
【図6】 様々な電界強度における通信成功率を実測しそれら電界強度と通信成功率とをプロットしたグラフの例、及びそれら電界強度と通信成功率の関係を示す近似曲線の例である。
【符号の説明】
2・・・固定式無線システム、
10、10α、10β・・・親機(親無線機)、
20、20−1乃至20−N・・・子機(子無線機)、
100・・・データ収集センター、
101・・・データ収集センター装置、
200・・・対象域、
300・・・電話回線。

Claims (3)

  1. 親無線機と、
    子無線機とを含み、
    各々の親無線機は、子無線機と通信のルートを設定する際の、ルート設定許容登録台数値を備えており、
    各々の子無線機は、親無線機との通信のルートの設定において、主要ルートと、副ルートとを備える、
    無線システムにおいて、
    複数の子無線機に関して、親無線機との通信のルートを設定する際に、
    各子無線機は、相手の親無線機のルート設定許容登録台数に満たない限り、所定の優先度が高い親無線機を優先して、主要ルートに係る親無線機とし、
    上記の複数の子無線機の全てに関して、主要ルートに係る親無線機を確定し、
    続いて、各子無線機は、相手の親無線機のルート設定許容登録台数に満たない限り、主要ルートに係る親無線機を除いて、次に所定の優先度が高い親無線機を優先して、副ルートに係る親無線機とし、
    上記の複数の子無線機の全てに関して、副ルートに係る親無線機を確定する、
    通信ルート決定方法。
  2. 親無線機と、
    子無線機と、
    データ収集センター装置を含み、
    上記データ収集センター装置が、
    (ア)上記親無線機と電文を相互に送受信することによって、上記親無線機と上記子無線機との通信を制御し、
    (イ)各々の親無線機が備える、子無線機と通信のルートを設定する際のルート設定許容登録台数値を、記録しており、
    (ウ)個々の子無線機と、親無線機との通信のルートの設定において、主要ルートと、副ルートとを、各々の子無線機に関して記録している、
    無線システムにおいて、
    複数の子無線機に関して、親無線機との通信のルートを設定する際に、
    (工程1)相手の親無線機のルート設定許容登録台数に満たない限り、所定の優先度が高い親無線機を優先して、各子無線機に関して、その主要ルートに係る親無線機とし、
    (工程2)上記の複数の子無線機の全てに関して、主要ルートに係る親無線機を確定し、
    (工程3)続いて、相手の親無線機のルート設定許容登録台数に満たない限り、主要ルートに係る親無線機を除いて、次に所定の優先度が高い親無線機を優先して、各子無線機に関して、その副ルートに係る親無線機とし、
    (工程4)上記の複数の子無線機の全てに関して、副ルートに係る親無線機を確定する、
    データ収集センター装置。
  3. 請求項2に記載のデータ収集センター装置に工程1乃至工程4を実施させるコンピュータプログラムを記録した記録媒体
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