JP2002062932A - 振動監視装置 - Google Patents

振動監視装置

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JP2002062932A
JP2002062932A JP2000249993A JP2000249993A JP2002062932A JP 2002062932 A JP2002062932 A JP 2002062932A JP 2000249993 A JP2000249993 A JP 2000249993A JP 2000249993 A JP2000249993 A JP 2000249993A JP 2002062932 A JP2002062932 A JP 2002062932A
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vibration
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JP2000249993A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Nagasaki
和義 長崎
Eiji Nakagawa
英二 中川
Hirohide Ishida
博英 石田
Yukinobu Ando
幸伸 安藤
Hiroyuki Otsubo
浩之 大坪
Kenji Matsuda
賢治 松田
Ryuichi Itoyama
竜一 糸山
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Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示画面上におけるプラントの振動監視を効
率的に行う。 【解決手段】 現在の振動の振幅値および位相角値の軌
跡7がトレンド表示されている画面上に、振動の振幅値
および位相角値の基準点Psを重ねて表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動監視装置に関
し、特に、発電プラント等における回転体の振動の監視
に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】近年のプラント監視においては、各種プ
ラント情報を表示装置に表示させて監視を行うことが広
く一般的に行われている。特に、回転体の振動の監視に
おいては、振動の振幅値と位相角値を入力し、その極座
標情報から表示座標を計算し、その軌跡をトレンド表示
させることが行われている。
【0003】図29は、従来の振動監視装置の構成を示
すブロック図である。
【0004】図29において、振動監視装置2には、プ
ラント情報入力手段3、振幅・位相角表示座標計算手段
4、トレンド表示手段5および表示装置6が設けられて
いる。
【0005】プラント情報入力手段3は、プラント1に
接続され、プラント1からの振動の振幅値や位相角値な
どのプラント情報を入力する。振幅・位相角表示座標計
算手段4は、プラント情報入力手段3から出力された振
動の振幅値や位相角値などの情報に基づいて、振動デー
タの表示座標を計算し、その計算結果をトレンド表示手
段5に出力する。
【0006】ここで、現在の振動の振幅値Vcおよび位
相角値φcが与えられると、現在の振動のX,Y座標
(Xc,Yc)は、以下の式で求めることができる。 Xc=X0+Vc・cos(φc+90°) ・・(1) Yc=Y0+Vc・sin(φc+90°) ・・(2) ただし、 Xc:表示のX座標 Yc:表示のY座標 X0:極座標表示の原点のX座標 Y0:極座標表示の原点のY座標 Vc:現在の振動の振幅値 φc:現在の振動の位相角値 である。
【0007】トレンド表示手段5は、振幅・位相角表示
座標計算手段4で計算された表示座標に基づいてトレン
ド表示データを生成し、表示装置6に出力する。表示装
置6は、トレンド表示手段5から送られるトレンド表示
データに従って、振動データのトレンド表示を行う。
【0008】図30は、図29の表示装置6の極座標ト
レンド表示の内容を説明する図である。
【0009】図30において、例えば、点Pcの時刻の
振動の振幅値Vcおよび位相角値φcがプラント情報入
力手段3を介して入力されると、振幅・位相角表示座標
計算手段4は、(1)式および(2)式に従って、点P
cのX,Y座標(Xc,Yc)を算出する。そして、プ
ラント1からの振動の振幅値および位相角値がプラント
情報入力手段3を介して入力されるごとに、その時刻の
表示座標を算出し、その表示座標をプロットしていく。
これにより、トレンドカーブ7が表示装置6に表示さ
れ、運転員はこのトレンドカーブ7を参照することによ
り、プラント1の振動監視を行うことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
振動監視装置2では、実時間の振動の振幅値および位相
角値のトレンド表示のみが行われ、現在のトレンド表示
が行われている画面上では、基準となる振動の振幅値お
よび位相角値や、種々のプラントイベントとの関連性な
どがわからなかった。
【0011】このため、振動のトレンド表示が行われて
いる画面を見ただけでは、現在の振動の振幅値および位
相角の妥当性を判断するために必要な情報を得ることが
できず、振動監視を難しくさせていた。
【0012】そこで、本発明の目的は、振動監視を効率
的に行うことが可能な振動監視装置を提供することであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の発明によれば、プラント情報を
取り込むプラント情報入力手段と、前記プラント情報入
力手段にて取り込まれたプラント情報より現在の振動の
振幅値および位相角値を入力し、前記振動の振幅値およ
び位相角値の表示座標を計算する振幅・位相角表示座標
計算手段と、前記振幅・位相角表示座標計算手段により
計算された表示座標を用いて、前記振動の振幅値および
位相角値のトレンド表示を行わせるトレンド表示手段
と、基準となる振動の振幅値および位相角値を入力し、
前記基準となる振動の振幅値および位相角値の表示座標
を計算する基準情報表示座標計算手段と、前記基準情報
表示座標計算手段により計算された表示座標を用いて、
前記基準となる振動の振幅値および位相角値を表示させ
る基準情報表示手段とを備えることを特徴とする。
【0014】これにより、現在の振動値のトレンド表示
が行われている画面上に、基準となる振動値を表示させ
ることができ、現在の振動値の軌跡を基準点と対比させ
つつ振動監視を行うことが可能となる。
【0015】また、請求項2記載の発明によれば、前記
プラント情報入力手段にて取り込まれたプラント情報よ
り過去の振動の振幅値および位相角値を入力し、それら
の値を前記基準となる振動の振幅値および位相角値を保
存する基準情報テーブルに保存する振幅・位相角収集手
段をさらに備えることを特徴とする。
【0016】これにより、現在の振動値の軌跡を過去の
振動値の軌跡と対比させることができ、振動体を繰り返
して動作させた場合の振動変化の状態を容易に確認する
ことが可能となる。
【0017】また、請求項3記載の発明によれば、過去
の振動の振幅値および位相角値を保存する履歴情報テー
ブルと、前記プラント情報入力手段にて取り込まれたプ
ラント情報より過去の振動の振幅値および位相角値を入
力し、それらの値を前記履歴情報テーブルに保存する振
幅・位相角履歴保存手段と、前記履歴情報テーブルから
基準となる振動の振幅値および位相角値を選択し、前記
基準情報テーブルに保存する基準情報選択手段とをさら
に備えることを特徴とする。
【0018】これにより、現在の振動値の軌跡が表示さ
れている画面上に、任意の時間帯における過去の振動値
の軌跡を表示させることができ、現在の振動値と過去の
任意の時刻における振動値との対比監視を効率よく行う
ことが可能となる。
【0019】また、請求項4記載の発明によれば、振動
値に対する警報制限値および警報円中心の振動値に基づ
いて警報円の表示座標を計算する警報円表示座標計算手
段と、前記警報円表示座標計算手段により計算された表
示座標を用いて、前記警報円を表示させる警報円表示手
段と、警報円中心の振動値に対する現在の振動値のベク
トル偏差と前記警報制限値との比較結果に基づいて警報
表示を行う警報判定手段とをさらに備えることを特徴と
する。
【0020】これにより、振動値が警報状態にあるかど
うかだけでなく、どのような経路を辿って警報状態に達
したかも認識することができ、振動体の故障などを未然
に防止することが可能となる。
【0021】また、請求項5記載の発明によれば、前記
警報制限値および前記ベクトル偏差を時系列でトレンド
表示する時系列トレンド表示手段をさらに備えることを
特徴とする。
【0022】これにより、振動値が警報状態に達したか
だけでなく、振動値が警報状態に達する恐れがあるかど
うかも容易に認識することができ、プラント事故などを
未然に防止することが可能となる。
【0023】また、請求項6記載の発明によれば、前記
基準情報テーブルおよび前記振動値に対する警報制限値
および警報円中心の振動値を保存する警報円情報テーブ
ルの少なくともいずれか一方の更新内容と、前記更新内
容の切替条件とを保存する切替条件テーブルと、前記切
替条件の成否に基づいて、前記切替条件テーブルに保存
されている更新内容を前記基準情報テーブルまたは前記
警報円情報テーブルに登録する情報テーブル切替手段と
を備えることを特徴とする。
【0024】これにより、プラントの運転状態に応じて
基準情報テーブルおよび警報円情報テーブルの内容を更
新することができ、プラントの運転状態に対応した振動
監視が可能となる。
【0025】また、請求項7記載の発明によれば、イベ
ント表示を行うためのイベント表示条件およびイベント
表示内容を保存するイベント表示条件保存テーブルと、
前記イベント表示条件の成否に基づいてイベント表示要
求を行うイベント表示条件判定手段と、イベント発生時
の振動の振幅値および位相角値に基づいてイベント表示
座標を計算するイベント表示座標計算手段と、前記イベ
ント表示座標で前記イベント表示内容を表示させるイベ
ント表示手段とを備えることを特徴とする。
【0026】これにより、現在の振動値のトレンド表示
が行われている画面上に、その時発生したイベント内容
を表示させることができ、現在の振動値とその時発生し
たイベントとの対比監視を容易に行うことが可能とな
る。
【0027】また、請求項8記載の発明によれば、イベ
ント基準表示を行うためのイベント基準表示条件、イベ
ント基準表示内容、ならびにイベント発生時の基準とな
る振動の振幅値および位相角値を保存するイベント基準
表示条件保存テーブルと、前記イベント基準表示条件が
成否に基づいてイベント基準表示要求を行うイベント基
準表示条件判定手段と、前記イベント発生時の基準とな
る振動の振幅値および位相角値に基づいてイベント基準
表示座標を計算するイベント基準表示座標計算手段と、
前記イベント基準表示座標で前記イベント基準表示内容
を表示させるイベント基準表示手段とを備えることを特
徴とする。
【0028】これにより、現在の振動値のトレンド表示
が行われている画面上に、イベント発生時の基準となる
振動値を表示させる、現在の振動値がイベント発生時の
基準となる振動値とどの程度ずれているかを容易に確認
することが可能となることから、現在の振動値のずれと
イベント発生と関連性を容易に判別することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係わる
振動監視装置について図面を参照しながら説明する。
【0030】図1は、本発明の第1実施形態に係わる振
動監視装置2aの構成例を示すブロック図である。この
振動監視装置2aは、現在の振動の振幅値および位相角
値の軌跡がトレンド表示されている画面上に、基準とな
る振動の振幅値および位相角値を重ねて表示することに
より、現在値が基準値に適合しているか否かを容易に監
視できるようにしたものである。
【0031】図1において、振動監視装置2aには、図
29の振動監視装置2の構成に加え、基準情報テーブル
11、基準情報表示座標計算手段12および基準情報表
示手段13が設けられている。
【0032】ここで、基準情報テーブル11は、プラン
ト1の回転体の振動振幅値および位相角値に対して基準
となる基準情報を保存する。
【0033】図2は、図1の基準情報テーブル11の構
成例を示す図である。図2において、基準となる振動振
幅値と位相角値とを組み合わせたn個のデータD1〜D
nが保存されている。ここで、振動振幅値および位相角
値の基準情報は、回転体の回転数ごとに設けてもよく、
プラント起動モード(コールド、ウォーム、ホット、ベ
リーホット)ごとに設けてもよい。
【0034】基準情報表示座標計算手段12は、基準情
報テーブル11から振動振幅値と位相角値の基準情報を
入力し、その基準情報を極座標表示させるための表示座
標を計算する。
【0035】図3は、図1の基準情報表示座標計算手段
12の動作例を示すフローチャートである。図3におい
て、まず、基準となる振幅値および位相角値の組み合わ
せデータD1〜Dnを基準情報テーブル11から入力す
る(S0)。
【0036】次に、データD1〜Dnに基づいて、基準
となる振幅値および位相角値の表示座標を計算する(S
1)。ここで、基準となる振動の振幅値Vsおよび位相
角値φsが与えられると、基準となる振動値のX,Y座
標(Xs,Ys)は、以下の式で求めることができる。 Xs=X0+Vs・cos(φs+90°) ・・(3) Ys=Y0+Vs・sin(φs+90°) ・・(4) ここで、 Xs:基準表示のX座標 Ys:基準表示のY座標 X0:極座標表示の原点のX座標 Y0:極座標表示の原点のY座標 Vs:基準となる振動の振幅値 φs:基準となる振動の位相角値 である。
【0037】次に、基準情報テーブル11に登録されて
いる全てのデータD1〜Dnの座標計算が終了したか否
かを判定する(S2)。そして、全てのデータD1〜D
nの計算が終了したならば、処理を終了し、計算未終了
ならば、S0に戻って処理を繰り返す。
【0038】基準情報表示手段13は、基準情報表示座
標計算手段12で計算された表示座標に従って、振動振
幅値と位相角値の基準情報を表示装置6へ表示させる。
【0039】図4は、図1の表示装置6の表示内容を説
明する図である。図4において、表示装置6の表示画面
上には、現在の振動データの軌跡7が極座標で表示され
るとともに、振幅値および位相角値の基準値Psが極座
標で表示されている。この結果、オペレータは、表示装
置6の表示画面上で、現在の振動データの軌跡7と基準
値Psとの対比判断を行うことができ、プラントの回転
体が正常に動作しているか否かを容易に把握することが
可能となる。
【0040】なお、基準情報テーブル11に保存されて
いる基準値が複数ある場合には、複数の基準値の表示座
標を表示装置6に表示させることができる。また、例え
ば、回転体の回転数毎に基準値が設けてあるような場合
には、それらの基準値の表示座標を線で繋ぎ、基準値を
曲線で表示させるようにしてもよい。
【0041】このように、本発明の第1実施形態によれ
ば、基準となる振動振幅値と位相角値を極座標で表示
し、現在の振動振幅値と位相角値を極座標で重ねてトレ
ンド表示することで、基準からの偏差の監視が容易とな
る。このため、プラントの回転体が正常に動作している
かをトレンド表示画面上で容易に把握することが可能と
なり、プラント監視を効率的に行うことが可能となる。
【0042】図5は、本発明の第2実施形態に係わる振
動監視装置2bの構成例を示すブロック図である。この
振動監視装置2bは、現在の振動の振幅値および位相角
値の軌跡を極座標でトレンド表示するとともに、種々の
プラントイベント発生時にイベントマークとイベント説
明文字を重ねて表示することにより、各プラントイベン
トでの振動値を容易に監視できるようにしたものであ
る。
【0043】図5において、振動監視装置2bには、図
29の振動監視装置2の構成に加え、イベント表示条件
保存テーブル21、イベント表示条件判定手段22、イ
ベント表示座標計算手段23およびイベント表示手段2
4が設けられている。
【0044】ここで、イベント表示条件保存テーブル2
1は、イベント表示を行うための表示条件および条件成
立時の表示内容を保存する。
【0045】図6は、図5のイベント表示条件保存テー
ブル21の構成例を示す図である。図6において、イベ
ント表示を行うための表示条件として、例えば、イベン
ト表示条件JD1〜JDnが保存され、条件成立時の表
示内容として、例えば、イベントマークMT1〜MTn
およびイベント説明文字CT1〜CTnが保存されてい
る。ここで、イベント表示条件JD1〜JDnの中の
「AT001」、「AT002」、「DC004」など
の記号は、プラント1から出力されるプラント情報を示
している。また、例えば、イベント表示条件JD1は通
気が行われたことを示し、イベント表示条件JD2は回
転体の回転数が1000rpmを越えたことを示し、イ
ベント表示条件JD3は回転体の回転数が2000rp
mを越えたことを示している。
【0046】イベント表示条件判定手段22は、イベン
ト表示条件保存テーブル21の表示条件が成立している
か否かを判断し、成立している場合はイベント表示要求
を行う。
【0047】図7は、図5のイベント表示条件判定手段
22の動作例を示すフローチャートである。図7におい
て、まず、プラント情報入力手段3より現在のプラント
情報を入力する(S10)。
【0048】次に、イベント表示条件保存テーブル21
からイベント表示を行うためのイベント表示条件JD1
〜JDnを入力する(S11)。
【0049】次に、プラント情報入力手段3より入力し
た現在のプラント情報に基づいて、イベント表示条件保
存テーブル21から入力したイベント表示を行うための
イベント表示条件JD1〜JDnが成立するか否かを判
定する(S12)。そして、イベント表示を行うための
イベント表示条件JD1〜JDnが成立するならば、イ
ベント表示要求をイベント表示座標計算手段23に通知
する(S13)。
【0050】次に、イベント表示条件保存テーブル21
のイベント表示条件JD1〜JDnを全て判定したか否
かを判断し、未判定のイベント表示条件JD1〜Jが残
っていれば、S10に戻って処理を繰り返し(S1
4)、残っていなければ、次回計算タイミングまで待つ
(S15)。
【0051】イベント表示座標計算手段23は、イベン
ト表示条件判定手段22からのイベント表示要求を受け
ると、イベント発生時の振動の振幅値および位相角値に
基づいて、イベントマークMT1〜MTnおよびイベン
ト説明文字CT1〜CTnの表示座標を計算し、その計
算結果をイベント表示手段24に通知する。
【0052】イベント表示手段24は、イベント表示座
標計算手段23からイベント表示座標を受け取ると、イ
ベント表示を行うためのイベントマークMT1〜MTn
およびイベント説明文字CT1〜CTnをイベント表示
条件保存テーブル21から入力する。そして、イベント
表示座標計算手段23から通知されたイベント表示座標
でイベント表示を行わせる。
【0053】図8は、図5の表示装置6の表示内容を説
明する図である。図8において、表示装置6の表示画面
上には、現在の振動データの軌跡7が極座標で表示され
るとともに、軌跡7上にはイベント発生に対応したイベ
ント表示が行われている。例えば、軌跡7上の点P1に
おいて、図6のイベント表示条件JD1が満たされる
と、イベント表示条件保存テーブル21に保存されてい
るイベントマークMT1およびイベント説明文字CT1
が読み出され、軌跡7の点P1上には、「●」が表示さ
れるとともに、軌跡7上の点P1の近傍には、「通気」
と表示される。また、軌跡7上の点P2において、図6
のイベント表示条件JD2が満たされると、イベント表
示条件保存テーブル21に保存されているイベントマー
クMT2およびイベント説明文字CT2が読み出され、
軌跡7の点P2上には、「▲」が表示されるとともに、
軌跡7上の点P2の近傍には、「1000rpm」と表
示される。
【0054】この結果、オペレータは、表示装置6の表
示画面上で、現在の振動データの軌跡7とその時に発生
したイベントとの対比判断を行うことができ、プラント
の回転体の動作とイベント発生との関連性を容易に把握
することが可能となる。
【0055】このように、本発明の第2実施形態によれ
ば、現在の振動の振幅値と位相角値を極座標でトレンド
表示し、プラントイベント発生時におけるイベント情報
をその時の振動の振幅値および位相角値に対応させて表
示することにより、プラントイベントが振動の軌跡7上
のどこで起こったかを容易に特定することが可能とな
り、様々のプラントイベントでの振動値の監視が容易と
なる。
【0056】図9は、本発明の第3実施形態に係わる振
動監視装置2cの構成例を示すブロック図である。この
振動監視装置2cは、現在の振動の振幅値および位相角
値の軌跡を極座標でトレンド表示するとともに、種々の
プラントイベント発生時に基準となるイベントマークお
よびイベント説明文字を重ねて表示することにより、各
プラントイベントでの振動の基準値と現在値との比較監
視を容易にできるようにしたものである。
【0057】図9において、振動監視装置2cには、図
29の振動監視装置2の構成に加え、イベント基準表示
条件保存テーブル31、イベント基準表示条件判定手段
32、イベント基準表示座標計算手段33およびイベン
ト基準表示手段34が設けられている。
【0058】ここで、イベント基準表示条件保存テーブ
ル31は、イベント基準表示を行うための基準表示条
件、条件成立時の表示内容および基準となる振動の振幅
値および位相角値を保存する。
【0059】図10は、図9のイベント基準表示条件保
存テーブル31の構成例を示す図である。図10におい
て、イベント基準表示を行うための基準表示条件とし
て、例えば、イベント基準表示条件JK1〜JKnが保
存され、条件成立時の表示内容として、例えば、イベン
ト基準マークMK1〜MKnおよびイベント基準説明文
字CK1〜CKnが保存されている。また、これらの内
容に対応して、イベント基準表示条件JK1〜JKnの
成立時の基準となる振動の振幅値および位相角値の組み
合わせからなるイベント基準振動値SK1〜SKnも保
存される。
【0060】イベント基準表示条件判定手段32は、イ
ベント基準表示条件保存テーブル31のイベント基準表
示条件JK1〜JKnが成立しているか否かを判断し、
成立している場合にイベント基準表示要求を行う。
【0061】図11は、図9のイベント基準表示条件判
定手段32の動作例を示すフローチャートである。図1
1において、まず、プラント情報入力手段3より現在の
プラント情報を入力する(S20)。
【0062】次に、イベント基準表示条件保存テーブル
31からイベント基準表示を行うための基準表示条件と
基準振動値を入力する(S21)。
【0063】次に、プラント情報入力手段3より入力し
た現在のプラント情報に基づいて、イベント基準表示条
件保存テーブル31から入力したイベント基準表示条件
JK1〜JKnが成立するか否かを判定する(S2
2)。イベント基準表示条件JK1〜JKnが成立した
ならば、イベント基準表示を行うことをイベント基準表
示座標計算手段33に通知する(S23)。
【0064】次に、イベント基準表示条件保存テーブル
31のイベント基準表示条件JK1〜JKnの全てを判
定したか否かを判断し、未判定の条件が残っていれば、
次のイベント基準判定のためにS20に戻って処理を繰
り返し(S24)、残っていなければ、次回計算タイミ
ングまで待つ(S25)。
【0065】イベント基準表示座標計算手段33は、イ
ベント基準表示条件判定手段32からイベント基準表示
要求を受け取ると、成立した条件JK1〜JKnに対応
するイベント基準振動値SK1〜SKnをイベント基準
表示条件保存テーブル31から取り出す。そして、その
イベント基準振動値SK1〜SKnから表示座標を計算
し、その計算結果をイベント基準表示手段34に通知す
る。ここで、この表示座標は、(3)(4)式を用いて
計算することができる。
【0066】イベント基準表示手段34は、イベント基
準表示座標計算手段33からイベント基準表示の通知を
受けると、イベント基準表示条件保存テーブル31から
イベント基準表示を行うためのイベント基準マークMK
1〜MKnおよびイベント基準説明文字CK1〜CKn
を入力し、イベント基準表示座標計算手段33から通知
された表示座標でイベント基準表示を行う。
【0067】図12は、図9の表示装置6の表示内容を
説明する図である。図12において、表示装置6の表示
画面上には、現在の振動データの軌跡7が極座標で表示
されるとともに、イベント発生時の基準となるイベント
基準表示が行われている。例えば、現在の振動データの
軌跡7が表示される時に、図10のイベント基準表示条
件JK1が満たされると、イベント基準振動値SK1で
特定される点K1に、「●」および「通気」と表示され
る。また、図10のイベント表示条件JK2が満たされ
ると、イベント基準振動値SK2で特定される点K2
に、「▲」および「1000rpm」と表示される。
【0068】この結果、オペレータは、表示装置6の表
示画面上で、現在の振動データの軌跡7とイベント発生
時の基準値との対比判断を行うことができ、プラントの
回転体の動作とイベント発生との関連性を容易に把握す
ることが可能となる。
【0069】このように、本発明の第3実施形態によれ
ば、現在の振動振幅値と位相角値を極座標でトレンド表
示し、種々のプラントイベント発生時に基準となるイベ
ントマークとイベント説明文字を重ねて表示すること
で、各プラントイベントでの基準の振動振幅値と位相角
値との比較監視が容易となる。
【0070】なお、図12の実施形態ではイベント基準
表示を行う場合について説明したが、図12の表示画面
上に図5のイベント表示も同時に行うようにしてもよ
い。これにより、イベント発生時の振動の基準値とイベ
ント発生時の振動の現在値とを同一画面上で直接対比さ
せることが可能となり、各プラントイベント発生時にお
ける振動監視をより一層容易に行うことができる。
【0071】図13は、本発明の第4実施形態に係わる
振動監視装置2dの構成例を示すブロック図である。こ
の振動監視装置2dは、基準となる振動振幅値および位
相角値を極座標で表示し、この点を中心としてベクトル
偏差の警報制限値を半径とした円を表示するとともに、
現在の振動振幅値と位相角値を極座標で重ねてトレンド
表示することにより、振動の現在値が基準からの偏差を
超えているか否かを容易に監視できるようにしたもので
ある。
【0072】図13において、振動監視装置2dには、
図29の振動監視装置2の構成に加え、警報円情報テー
ブル41、警報円表示座標計算手段42、警報円表示手
段43および警報判定手段44が設けられている。
【0073】警報円情報テーブル41は警報の制限値を
示すための警報円情報を保存する。
【0074】図14は、図13の警報円情報テーブル4
1の構成例を示す図である。図14において、警報円情
報テーブル41には、警報円情報として、警報円中心振
幅値、警報円中心位相角値および警報円半径(振幅・位
相角ベクトル変化量の許容制限値)のデータが登録され
ている。なお、警報円情報は、回転体の回転数などをパ
ラメータとして複数登録してもよい。
【0075】警報円表示座標計算手段42は、警報円情
報テーブル41から警報円中心振幅値、警報円中心位相
角値および警報円半径のデータを入力し、警報円の表示
座標を計算する。
【0076】図15は、図13の警報円表示座標計算手
段42の動作例を示すフローチャートである。図15に
おいて、まず、警報円情報テーブル41から警報円中心
振幅値および警報円中心位相角値を入力する(S3
0)。
【0077】次に、警報円の中心の表示座標を計算し、
その計算結果を警報円表示手段43に通知する(S3
1)。ここで、警報円中心の振幅値Vaおよび位相角値
φaが与えられると、警報円中心のX,Y座標(Xa,
Ya)は、以下の式で求めることができる。 Xa=X0+Va・cos(φa+90°) ・・(5) Ya=Y0+Va・sin(φa+90°) ・・(6) ここで、 Xa:警報円表示の中心のX座標 Ya:警報円表示の中心のY座標 X0:極座標表示の原点のX座標 Y0:極座標表示の原点のY座標 Va:警報円中心振幅値 φa:警報円中心位相角 である。
【0078】警報円表示手段43は、警報円表示座標計
算手段42から通知された警報円中心のX、Y座標を中
心とし、警報円情報テーブル41から取り出した警報円
半径を半径とする円を表示させる。
【0079】警報判定手段44は、プラント情報入力手
段3により取り込まれたプラント情報から振動振幅値お
よび位相角値を入力するとともに、警報円情報テーブル
41から警報円中心振幅値、警報円中心位相角値および
警報円半径のデータを入力する。そして、現在の振動値
と警報円中心の振動値とのベクトル偏差を計算し、現在
の振動値が警報円半径を越えている時は警報表示を行
う。
【0080】図16は、図13の警報判定手段44の動
作例を示すフローチャートである。図16において、ま
ず、プラント情報入力手段3より現在のプラント情報を
入力する(S40)。
【0081】次に、警報円情報テーブル41から警報判
定を行うための警報円中心振幅値、警報円中心位相角値
および警報円半径を入力する(S41)。
【0082】次に、現在の振動の振動振幅・位相角と警
報円中心の振動振幅・位相角との偏差Dを計算する(S
42)。ここで、現在の振動の振幅値Vcおよび位相角
値φc、ならびに警報円中心の振幅値Vaおよび位相角
値φaが与えられると、偏差Dは以下の式で求めること
ができる。 D=(Vc+Va−2・Vc・Va・cos(φc−φa))1/2 ・・(7) ここで、 Vc:現在の振動の振幅値 φc:現在の振動の位相角 Va:警報円中心振幅値 φa:警報円中心位相角 である。
【0083】次に、偏差Dが警報円半径(振幅値・位相
角値偏差量の制限値)を越えているか否かを判定する
(S43)。そして、偏差Dが警報円半径を越えている
ならば、警報であることを表示し(S44)、越えてい
ないならば、次回計算タイミングまで待つ(S45)。
【0084】図17は、図13の表示装置6の表示内容
を説明する図である。図17において、表示装置6の表
示画面上には、現在の振動データの軌跡7が極座標で表
示されるとともに、振幅値Vaおよび位相角値φaに対
応する警報円中心Paが極座標で表示されている。ま
た、警報円中心Paを中心とし、かつ半径Krの警報円
51が同一画面上に重ねて表示されるとともに、(7)
式で計算された偏差Dが警報円51の半径Krを越えた
ならば、警報表示52が行われる。
【0085】これにより、振動値の軌跡7が警報円51
内にあるかどうかを確認するだけで、振動状態の良否を
容易に判別することが可能となり、振動監視を効率よく
行うことができる。
【0086】なお、上述した実施形態では、1つの警報
円51を固定して表示させる場合について説明したが、
警報円情報テーブルの内容を回転体の回転数に応じて登
録しておき、回転体の現在の回転数に応じた警報円情報
テーブルの内容を取り出すことにより、警報円51が表
示画面上で移動するようにしてもよい。また、警報円5
1をプラントイベントごとに複数用意し、プラントイベ
ントの発生に対応させて警報円51を切替表示してもよ
い。また、警報円51の内部と外部とで色分け表示する
ようにしてもよい。
【0087】このように、本発明の第4実施形態によれ
ば、基準の振動振幅値と位相角値を極座標で表示し、こ
れを中心として振幅値・位相角値偏差の警報制限値を半
径とした円を表示し、重ねて現在の振動振幅値と位相角
値を極座標でトレンド表示することにより、振動の現在
値が基準値からどの程度離れているかを確認するだけで
なく、振動の現在値が許容範囲内に収まっているかどう
かもリアルタイムで確認することが可能となり、様々の
状況に応じた迅速な対応ができる。
【0088】図18は、本発明の第5実施形態に係わる
振動監視装置2eの構成例を示すブロック図である。こ
の振動監視装置2eは、プラントの運転状態によって基
準情報を切り替えることにより、その時々に最適の基準
値との比較/監視を容易に行えるようにしたものであ
る。
【0089】図18において、振動監視装置2eには、
図29のプラント情報入力手段3、図1の基準情報テー
ブル11および図13の警報円情報テーブル41に加
え、切替条件テーブル61および情報テーブル切替手段
62が設けられている。切替条件テーブル61は、プラ
ント1の運転状態の判定結果に基づいて基準情報を切り
替えるための切替条件、切替条件成立時の基準情報テー
ブル11の更新内容、および切替条件成立時の警報円情
報テーブル41の更新内容を保存する。
【0090】図19は、図18の切替条件テーブル61
の構成例を示す図である。図19において、切替条件テ
ーブル61には、プラント1の運転状態に基づいて基準
情報を切り替えるための切替条件JK1〜JKnが保存
されるとともに、各切替条件JK1〜JKn成立時の基
準情報テーブル11および警報円情報テーブル41の更
新内容が保存されている。
【0091】情報テーブル切替手段62は、切替条件テ
ーブル61の切替条件を入力し、プラント情報入力手段
3からの現在のプラント情報に基づいて、切替条件JK
1〜JKnが成立しているかどうかを判定する。そし
て、切替条件JK1〜JKnが成立している場合、その
切替条件JK1〜JKnに対応した基準情報テーブル1
1および警報円情報テーブル41の更新内容を切替条件
テーブル61から取り出し、その更新内容に基づいて基
準情報テーブル11および警報円情報テーブル41の内
容を更新する。
【0092】図20は、図18の情報テーブル切替手段
62の動作例を示すフローチャートである。図20にお
いて、まず、プラント情報入力手段3より現在のプラン
ト情報を入力する(S50)。
【0093】次に、切替条件テーブル61の内容を入力
する(S51)。
【0094】次に、これらの情報に基づいて切替条件J
K1〜JKnが成立しているか否かを判定する(S5
2)。そして、切替条件JK1〜JKnが成立したなら
ば、成立した切替条件JK1〜JKnに対応する更新内
容を基準情報テーブル11および警報円情報テーブル4
1に保存する(S53)。
【0095】次に、切替条件テーブル61に登録されて
いる切替条件JK1〜JKnを全て判定したか否かを判
断し、未判断の切替条件JK1〜JKnが残っていれ
ば、S50に戻って処理を繰り返し(S54)、未判断
の切替条件JK1〜JKnが残ってないならば、次回計
算タイミングまで待つ(S55)。
【0096】これにより、基準情報テーブル11と警報
円情報テーブル41の内容をプラント1の運転状態によ
って更新することが可能となり、プラント1の運転状態
に応じて図4の基準点Psの位置を変更したり、図17
の警報円51の中心位置Paや半径Krを変更すること
ができる。
【0097】このように、本発明の第5実施形態によれ
ば、基準情報テーブル8と警報円情報テーブル18の内
容をプラント1の運転状態によって切り替えることによ
り、その時々に最適の基準値との比較ができ、監視が容
易となる。
【0098】図21は、本発明の第6実施形態に係わる
振動監視装置2fの構成例を示すブロック図である。こ
の振動監視装置2fは、警報円半径(警報制限値)およ
び現在の振動値と基準値との偏差を直交座標系で時系列
的にトレンド表示することにより、現在の振動値が基準
値に対し、どのように変化しているかを容易に監視でき
るようにしたものである。
【0099】図21において、振動監視装置2fには、
図29の振動監視装置2の構成および図13の警報円情
報テーブル41に加え、警報偏差計算手段71および時
系列トレンド表示手段72が設けられている。
【0100】警報偏差計算手段71は、プラント情報入
力手段3にて取り込まれたプラント情報より振動振幅値
および位相角値を入力するとともに、警報円情報テーブ
ル41から警報円中心振幅値および警報円中心位相角値
を入力し、現在の振動値と警報円の中心値との偏差Dを
計算する。ここで、偏差Dは、(7)式により計算する
ことができる。
【0101】図22は、図21の警報偏差計算手段71
の動作例を示すフローチャートである。図22におい
て、まず、プラント情報入力手段3より現在のプラント
情報を入力する(S60)。
【0102】次に、警報円情報テーブル41から現在の
振動値と警報円の中心値との偏差の計算を行うための情
報(警報円中心振幅値および警報円中心位相角値)を入
力する(S61)。
【0103】次に、現在の振動の振動振幅・位相角と警
報円中心の振動振幅・位相角との偏差Dを計算し(S6
2)、次回計算タイミングまで待つ(S63)。
【0104】時系列トレンド表示手段72は、警報円情
報テーブル41から入力された警報円半径(警報制限
値)と警報偏差計算手段71で計算された偏差を直交座
標系で時系列的にトレンド表示する。
【0105】図23は、図21の表示装置6の表示内容
を説明する図である。図23(a)において、表示装置
6の表示画面上には、現在の振動データの軌跡7が極座
標で表示されている。また、図23(b)において、現
在の振動値と警報円の中心値との偏差が警報制限値とと
もに、時系列に沿って表示されている。これにより、、
現在の振動値が警報制限値を越えた時刻を容易に特定す
ることが可能となるとともに、警報制限値を越えた時の
態様(急激に越えたのか、徐々に越えたのか、一時的
か、永続的か等)も容易に特定することができる。
【0106】このように、本発明の第6実施形態によれ
ば、警報円半径(警報制限値)と基準からの偏差を直交
座標系で時系列にトレンド表示することで、現在の振動
値が基準に対し、どのように変化しているかの監視が容
易となる。
【0107】図24は、本発明の第7実施形態に係わる
振動監視装置2gの構成例を示すブロック図である。こ
の振動監視装置2gは、予め決められた収集開始タイミ
ングから収集終了タイミングまでの間の振動振幅値と位
相角値を収集し、これを基準として表示させることによ
り、同一運転条件での過去の軌跡と現在の軌跡との比較
監視を容易にできるようにしたものである。
【0108】図24において、振動監視装置2gには、
図1の振動監視装置2aの構成に加え、振幅・位相角収
集手段81が設けられている。
【0109】振幅・位相角収集手段81は、予め決めら
れた収集開始タイミングから収集終了タイミングまでの
間、プラント情報入力手段3にて取り込まれたプラント
情報より振動振幅値および位相角値を入力し、基準情報
テーブル11に保存する。
【0110】図25は、図24の振幅・位相角収集手段
81の動作例を示すフローチャートである。図25にお
いて、まず、収集開始タイミングが成立しているか否か
を判断し、成立するまで待つ(S70)。
【0111】次に、収集開始タイミングが成立すると、
プラント情報入力手段3から振動振幅値および位相角値
を入力する(S71)。
【0112】次に、これらの振動振幅値および位相角値
を基準情報テーブル11に保存する(S72)。
【0113】次に、収集終了タイミングが成立している
か否かを判断し(S73)、成立していなければ、振動
振幅値と位相角値の収集を継続するためにS71に戻っ
て処理を繰り返し、成立していれば、次の収集開始タイ
ミングからの収集を行うためにS70に戻る。
【0114】このように、本発明の第7実施形態によれ
ば、予め決めておいた収集開始タイミングから収集終了
タイミングまでの間の振動振幅値と位相角値を極座標表
示し、現在の振動振幅値と位相角値を極座標で重ねてト
レンド表示することにより、現在の振動値と直前の同一
条件での振動値との比較ができ、監視が容易となる。
【0115】図26は、本発明の第8実施形態に係わる
振動監視装置2hの構成例を示すブロック図である。こ
の振動監視装置2hは、予め決めておいた収集開始タイ
ミングから収集終了タイミングまでの間の振動振幅値と
位相角値を収集し、履歴保存した上で、監視に最適な情
報を基準とすることで、最適な振動振幅値と位相角値と
の比較監視が容易にできるようにしたものである。
【0116】図26において、振動監視装置2hには、
図1の振動監視装置2aの構成に加え、振幅・位相角履
歴保存手段91、履歴情報テーブル92および基準情報
選択手段93が設けられている。
【0117】振幅・位相角履歴保存手段91は、予め決
められた収集開始タイミングから収集終了タイミングま
での間、プラント情報入力手段3から振動振幅値と位相
角値を入力し、その入力された値を履歴情報テーブル9
2に保存する。
【0118】図27は、図26の振幅・位相角履歴保存
手段91の動作例を示すフローチャートである。図27
において、まず、収集開始タイミングが成立しているか
否かを判断し、成立するまで待つ(S80)。
【0119】次に、収集開始タイミングが成立すると、
現在の日付を履歴保存日付とし、その履歴保存日付を履
歴情報テーブル92に保存する(S81)。
【0120】次に、履歴として保存するプラント情報を
プラント情報入力手段3より入力し、履歴情報テーブル
92に保存する(S82)。
【0121】次に、プラント情報入力手段3から振動振
幅値および位相角値を入力し(S83)、その振動振幅
値および位相角値を履歴情報テーブル92に保存する
(S84)。
【0122】次に、収集終了タイミングが成立している
か否かを判断し(S85)、成立していなければ、振動
振幅値および位相角値の収集を継続するためにS83に
戻って処理を繰り返し、成立していれば、次の収集開始
タイミングからの収集を行うためにS80に戻る。
【0123】履歴情報テーブル92は、予め決められた
収集開始タイミングから収集終了タイミングまでの間の
振動振幅値および位相角値を履歴保存日付ごとに保存す
る。
【0124】図28は、図26の履歴情報テーブル92
の構成例を示す図である。図28において、履歴情報テ
ーブル92には、振動振幅値および位相角値の組み合わ
せからなる第1データR1〜第nデータRnが、履歴保
存日付およびプラント情報とともに保存されている。
【0125】基準情報選択手段93は履歴情報テーブル
92から基準となる振動振幅値および位相角値を選択
し、基準情報テーブル11に保存する。
【0126】これにより、様々の収集タイミングでの振
動の振幅値および位相角値を基準として表示させること
が可能となり、現在の振動値と直前の同一条件での振動
値との比較監視だけでなく、現在の振動値を様々の時刻
における振動値との比較監視することが可能となる。
【0127】このように、本発明の第8実施形態によれ
ば、予め決められた収集開始タイミングから収集終了タ
イミングまでの間の振動振幅値と位相角値を収集して履
歴保存した上で、監視に最適な情報を基準として極座標
表示し、現在の振動振幅値と位相角値を極座標で重ねて
トレンド表示することにより、最適な振動振幅値と位相
角値を選択しての比較ができ、監視が容易となる。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
現在の振動値のトレンド表示が行われている画面上に、
基準となる振動値を表示させることが可能となり、現在
の振動値の軌跡を基準点と対比させつつ振動監視を行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる振動監視装置2
aの構成例を示すブロック図である。
【図2】図1の基準情報テーブル11の構成例を示す図
である。
【図3】図1の基準情報表示座標計算手段12の動作例
を示すフローチャートである。
【図4】図1の表示装置6の表示内容を説明する図であ
る。
【図5】本発明の第2実施形態に係わる振動監視装置2
bの構成例を示すブロック図である。
【図6】図5のイベント表示条件保存テーブル21の構
成例を示す図である。
【図7】図5のイベント表示条件判定手段22の動作例
を示すフローチャートである。
【図8】図5の表示装置6の表示内容を説明する図であ
る。
【図9】本発明の第3実施形態に係わる振動監視装置2
cの構成例を示すブロック図である。
【図10】図9のイベント基準表示条件保存テーブル3
1の構成例を示す図である。
【図11】図9のイベント基準表示条件判定手段32の
動作例を示すフローチャートである。
【図12】図9の表示装置6の表示内容を説明する図で
ある。
【図13】本発明の第4実施形態に係わる振動監視装置
2dの構成例を示すブロック図である。
【図14】図13の警報円情報テーブル41の構成例を
示す図である。
【図15】図13の警報円表示座標計算手段42の動作
例を示すフローチャートである。
【図16】図13の警報判定手段44の動作例を示すフ
ローチャートである。
【図17】図13の表示装置6の表示内容を説明する図
である。
【図18】本発明の第5実施形態に係わる振動監視装置
2eの構成例を示すブロック図である。
【図19】図18の切替条件テーブル61の構成例を示
す図である。
【図20】図18の情報テーブル切替手段62の動作例
を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第6実施形態に係わる振動監視装置
2fの構成例を示すブロック図である。
【図22】図21の警報偏差計算手段71の動作例を示
すフローチャートである。
【図23】図21の表示装置6の表示内容を説明する図
である。
【図24】本発明の第7実施形態に係わる振動監視装置
2gの構成例を示すブロック図である。
【図25】図24の振幅・位相角収集手段81の動作例
を示すフローチャートである。
【図26】本発明の第8実施形態に係わる振動監視装置
2hの構成例を示すブロック図である。
【図27】図26の振幅・位相角履歴保存手段91の動
作例を示すフローチャートである。
【図28】図26の履歴情報テーブル92の構成例を示
す図である。
【図29】従来の振動監視装置2の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図30】図29の表示装置6の表示内容を説明する図
である。
【符号の説明】 1 プラント 2a〜2h 振動監視装置 3 プラント情報入力手段 4 振幅・位相角表示座標計算手段 5 トレンド表示手段 6 表示装置 7 軌跡 11 基準情報テーブル 12 基準情報表示座標計算手段 13 基準情報表示手段 21 イベント表示条件保存テーブル 22 イベント表示条件判定手段 23 イベント表示座標計算手段 24 イベント表示手段 31 イベント基準表示条件保存テーブル 32 イベント基準表示条件判定手段 33 イベント基準表示座標計算手段 34 イベント基準表示手段 41 警報円情報テーブル 42 警報円表示座標計算手段 43 警報円表示手段 44 警報判定手段 61 切替条件テーブル 62 情報テーブル切替手段 71 警報偏差計算手段 72 時系列トレンド表示手段 81 振幅・位相角収集手段 91 振幅・位相角履歴保存手段 92 履歴情報テーブル 93 基準情報選択手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 英二 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 石田 博英 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 (72)発明者 安藤 幸伸 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 (72)発明者 大坪 浩之 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 (72)発明者 松田 賢治 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 (72)発明者 糸山 竜一 東京都府中市晴見町2丁目24番地の1 東 芝システムテクノロジー株式会社内 Fターム(参考) 5B069 AA18 BA01 BA04 BB16 5H223 AA02 CC08 DD03 EE06 FF03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラント情報を取り込むプラント情報入
    力手段と、 前記プラント情報入力手段にて取り込まれたプラント情
    報より現在の振動の振幅値および位相角値を入力し、前
    記振動の振幅値および位相角値の表示座標を計算する振
    幅・位相角表示座標計算手段と、 前記振幅・位相角表示座標計算手段により計算された表
    示座標を用いて、前記振動の振幅値および位相角値のト
    レンド表示を行わせるトレンド表示手段と、 基準となる振動の振幅値および位相角値を入力し、前記
    基準となる振動の振幅値および位相角値の表示座標を計
    算する基準情報表示座標計算手段と、 前記基準情報表示座標計算手段により計算された表示座
    標を用いて、前記基準となる振動の振幅値および位相角
    値を表示させる基準情報表示手段とを備えることを特徴
    とする振動監視装置。
  2. 【請求項2】 前記プラント情報入力手段にて取り込ま
    れたプラント情報より過去の振動の振幅値および位相角
    値を入力し、それらの値を前記基準となる振動の振幅値
    および位相角値を保存する基準情報テーブルに保存する
    振幅・位相角収集手段をさらに備えることを特徴とする
    請求項1記載の振動監視装置。
  3. 【請求項3】 過去の振動の振幅値および位相角値を保
    存する履歴情報テーブルと、 前記プラント情報入力手段にて取り込まれたプラント情
    報より過去の振動の振幅値および位相角値を入力し、そ
    れらの値を前記履歴情報テーブルに保存する振幅・位相
    角履歴保存手段と、 前記履歴情報テーブルから基準となる振動の振幅値およ
    び位相角値を選択し、前記基準情報テーブルに保存する
    基準情報選択手段とをさらに備えることを特徴とする請
    求項1または2記載の振動監視装置。
  4. 【請求項4】 振動値に対する警報制限値および警報円
    中心の振動値に基づいて警報円の表示座標を計算する警
    報円表示座標計算手段と、 前記警報円表示座標計算手段により計算された表示座標
    を用いて、前記警報円を表示させる警報円表示手段と、 警報円中心の振動値に対する現在の振動値のベクトル偏
    差と前記警報制限値との比較結果に基づいて警報表示を
    行う警報判定手段とをさらに備えることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項記載の振動監視装置。
  5. 【請求項5】 前記警報制限値および前記ベクトル偏差
    を時系列でトレンド表示する時系列トレンド表示手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項4記載の振動監視
    装置。
  6. 【請求項6】 前記基準情報テーブルおよび前記振動値
    に対する警報制限値および警報円中心の振動値を保存す
    る警報円情報テーブルの少なくともいずれか一方の更新
    内容と、前記更新内容の切替条件とを保存する切替条件
    テーブルと、 前記切替条件の成否に基づいて、前記切替条件テーブル
    に保存されている更新内容を前記基準情報テーブルまた
    は前記警報円情報テーブルに登録する情報テーブル切替
    手段とを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれ
    か1項記載の振動監視装置。
  7. 【請求項7】 イベント表示を行うためのイベント表示
    条件およびイベント表示内容を保存するイベント表示条
    件保存テーブルと、 前記イベント表示条件の成否に基づいてイベント表示要
    求を行うイベント表示条件判定手段と、 イベント発生時の振動の振幅値および位相角値に基づい
    てイベント表示座標を計算するイベント表示座標計算手
    段と、 前記イベント表示座標で前記イベント表示内容を表示さ
    せるイベント表示手段とを備えることを特徴とする請求
    項1〜6のいずれか1項記載の振動監視装置。
  8. 【請求項8】 イベント基準表示を行うためのイベント
    基準表示条件、イベント基準表示内容、ならびにイベン
    ト発生時の基準となる振動の振幅値および位相角値を保
    存するイベント基準表示条件保存テーブルと、 前記イベント基準表示条件が成否に基づいてイベント基
    準表示要求を行うイベント基準表示条件判定手段と、 前記イベント発生時の基準となる振動の振幅値および位
    相角値に基づいてイベント基準表示座標を計算するイベ
    ント基準表示座標計算手段と、 前記イベント基準表示座標で前記イベント基準表示内容
    を表示させるイベント基準表示手段とを備えることを特
    徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の振動監視装
    置。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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