JP2000161980A - 領域検索装置、測位装置および領域検索方法 - Google Patents

領域検索装置、測位装置および領域検索方法

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JP2000161980A
JP2000161980A JP10335432A JP33543298A JP2000161980A JP 2000161980 A JP2000161980 A JP 2000161980A JP 10335432 A JP10335432 A JP 10335432A JP 33543298 A JP33543298 A JP 33543298A JP 2000161980 A JP2000161980 A JP 2000161980A
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Koji Hasegawa
浩二 長谷川
Koichiro Teranishi
孝一郎 寺西
Nobuyuki Hayashi
伸行 林
Mikio Wakamori
美貴雄 若森
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ正確に自己の現在位置が属する領域
を検索して通知することができるようにする。 【解決手段】 予め決められた領域毎に、各領域の名称
と、各領域の直線によって近似化された境界線が形成す
る頂点毎の位置情報を関連付けて形成した住所領域デー
タを住所領域データメモリ5に記憶させておく。GPS
部2により自己の現在位置を測位し、自己の現在位置の
位置情報と、住所領域データメモリに記憶されている各
領域毎の各頂点の位置情報とに基づいて、現在位置が属
する住所領域を判別する。そして、現在位置が属すると
判別した住所領域の名称を、LCDドライバ3を通じ
て、LCD4に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、GPS
(グローバル・ポジショニング・システム)が用いられ
て測位された現在位置が、予め決められた領域のどの領
域に属しているかを検索する領域検索装置および領域検
索方法に関する。
【0002】
【従来の技術】人口衛星からの電波を利用して現在位置
を測位するGPSが広く用いられるようになってきてい
る。このGPSにより測位した現在位置は、緯度経度情
報として表わされるため、自己の現在位置を明確に認識
するためには、GPSにより測位した緯度経度情報に基
づいて、地図上において、自己の現在位置を確認する必
要が生じる。
【0003】このため、GPSにより測位した自己の現
在位置を簡単かつ迅速に確認できるように、電子地図情
報を用いて自己の現在位置を認識できるようにした、例
えば、車載用のナビゲーションシステムなどのいわゆる
電子地図装置が提供されるようになってきている。
【0004】図13は、GPSが用いられた電子地図装
置の構成例を示している。この電子地図装置において
は、複数の人口衛星からの電波をアンテナ101により
受信し、この受信した電波をGPS部102において解
析することにより、電子地図装置が位置する現在位置が
測位される。この現在位置は、前述したように、緯度経
度情報として、マイクロコンピュータの構成とされた制
御部110に供給され、制御部110は、これを電子地
図制御装置部104に供給する。
【0005】電子地図装置の電子地図記憶装置部103
には、例えば、図14に示すように、緯度経度情報と対
応付けられた地図情報が記憶されている。そして、電子
地図制御装置部104は、制御部110からの現在位置
を示す緯度経度情報に基づいて、電子地図記憶装置部1
03から、該当する部分の地図情報を読み出し、これを
電子地図表示装置部105の比較的大きな表示画面に表
示する。
【0006】そして、電子地図制御装置部104は、図
14に示すように、電子地図表示装置部105の表示画
面に表示された地図上に、現在位置Pを示す標識(マー
ク)を表示する。これにより、図13に示した電子地図
装置の使用者は、電子地図表示装置部105の表示画面
に表示された地図情報と、この地図情報上に表示された
現在位置Pを示すマークとによって、自己の現在位置を
正確に知ることができるようにされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電子地図上
において、現在位置の位置確認を行うためには、図14
を用いて前述したように、データ量が非常に多くなる電
子地図情報を記憶した電子地図情報記憶部103や、地
図情報を表示するための比較的に大きな表示画面を備え
た電子地図表示装置部105や、これらを制御する電子
地図表示制御部104などを備えた比較的に規模の大き
な電子地図装置(システム)が必要である。
【0008】しかし、このような規模の大きなシステム
を利用することなく、また、GPSを用いて検出した緯
度経度によって示される現在位置を地図上において確認
するなどという煩雑な作業を行わずに、より簡便にかつ
正確に自己の現在位置を知りたいとする要求がある。
【0009】例えば、旅行先など、初めて訪れる場所
で、自分が今、何町の何丁目にいるのかを簡単に知りた
いなどということがある。このような要求に対応する方
法として、以下のような方法が考えられる。例えば、図
15に示すように、同じ町において、番地より大きな領
域として予め区分けされている領域の港南1丁目、2丁
目、3丁目、4丁目などの名称と、その各領域の代表点
K1、K2、K3、K4の緯度経度情報とを関連付けて
電子地図装置のメモリに保持しておく。
【0010】そして、例えば、GPSを用いて測位した
緯度経度情報によって表わされる現在位置と、各領域の
代表点との距離を求め、距離差が一番小さい領域の名称
を現在位置の住所情報として表示するなどして使用者に
提供するようにする。これにより、簡便に現在位置が通
知される。
【0011】しかし、この方法を用いると、図15に示
すように、実際には、港南2丁目にいるにもかかわら
ず、現在位置は港南1丁目であるという誤った住所情報
の通知が行われてしまうという不都合が生じる場合があ
る。これは、1丁目と2丁目との領域が入り組んでいる
ために、現在位置Pが、2丁目の領域内にありながら、
各領域の代表点K1〜K4の中では、1丁目の代表値K
1に一番近いために、現在位置は港南1丁目であると誤
った住所情報を通知してしまうためである。
【0012】以上のことにかんがみ、この発明は、規模
の大きな装置を用いたり、煩雑な作業を行うことなく、
簡単かつ正確に自己の現在位置が属する領域を検索して
通知することができる領域検索装置および領域検索方法
を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の領域検索装置は、予め決め
られた領域毎に、前記領域の名称と、直線によって近似
化された前記領域の境界線が形成する頂点毎の位置情報
とを関連付けて記憶しているメモリと、任意の評価点の
位置情報の提供を受けて、前記評価点の位置情報と、前
記メモリに記憶されている前記頂点毎の位置情報とに基
づいて、前記評価点が属する前記領域を判別する領域判
別手段と、前記領域判別手段により判別された前記領域
に対応する前記領域の名称を出力する出力手段とを備え
ることを特徴とする。
【0014】この請求項1に記載の領域検索装置によれ
ば、領域判別手段により、例えば現在位置などの評価点
が、メモリに記憶されている頂点毎の位置情報によって
示される境界線によって囲まれた領域の内側に存在する
か否かを検出するようにすることによって、評価点がど
の領域に属するかが判別するようにされる。そして、評
価点が属すると判別された領域の名称が、出力手段を通
じて使用者に通知するようにされる。
【0015】これにより、評価点が、どの領域に属する
かを簡単かつ正確に判別し、使用者に通知することがで
きるようにされる。
【0016】また、請求項2に記載の発明の領域検索装
置は、請求項1に記載の領域検索装置であって、前記領
域判別手段は、前記評価点と前記評価点が属する可能性
があるとして選択した前記領域の外側に設定する参照点
とを結ぶ線分と、選択した前記領域のすべての前記境界
線との交点数を検出し、検出した交点数が奇数のとき
に、前記評価点が前記選択した領域に属すると判別する
ことを特徴とする。
【0017】この請求項2に記載の領域検索装置によれ
ば、領域判別手段は、選択された領域の外側に参照点を
設定し、この参照点と評価点とを結ぶ線分と、選択され
た領域を形成するすべての境界線との交点数が検出され
る。
【0018】評価点が選択された領域の内側にあれば、
この評価点と選択された領域の外側に設定される参照点
とを結ぶ線分と、選択された領域を囲む境界線との交点
の数は奇数になる。これに対し、評価点が選択された領
域の外側にあれば、この評価点と選択された領域の外側
に設定される参照点とを結ぶ線分と、選択された領域を
囲む境界線との交点の数は、0か偶数になる。
【0019】これにより、参照点と評価点とを結ぶ線分
と、選択された領域を囲む境界線との交点数を検出する
という簡単な処理により、評価点が選択された領域内に
あるか否かを正確に判別することができるようにされ
る。
【0020】また、請求項3に記載の発明の領域検索装
置は、請求項2に記載の領域検索装置であって、前記領
域判別手段は、選択した前記領域を囲む前記境界線のう
ち、前記評価点と前記参照点とを結ぶ線分と交差する可
能性があると判断した境界線のそれぞれについて、前記
境界線の一端から他端へのベクトルと前記境界線の前記
一端から前記評価点へのベクトルとの外積と、前記境界
線の前記一端から前記他端への前記ベクトルと前記境界
線の前記一端から前記参照点へのベクトルとの外積とを
計算し、計算して得た2つの前記外積のそれぞれのZ成
分の符号が異なっているときに、ベクトルの外積の計算
の対象となった前記境界線と、前記評価点と前記参照点
とを結ぶ線分とが交差すると判定する処理を行って、選
択した前記領域を囲むすべての前記境界線と、前記評価
点と前記参照点とを結ぶ線分との交点数を検出するよう
にすることを特徴とする。
【0021】この請求項3に記載の領域検索装置によれ
ば、評価点と参照点とが、境界線に対して同じ側にある
ときには、上述のようにして求めるベクトルの外積のZ
成分の符号は同じになり、評価点と参照点が境界線を挟
む異なる側にあるときには、ベクトルの外積のZ成分の
符号が異なることを利用して、評価点と参照点とを結ぶ
線分と交差する可能性があると判断された境界線のそれ
ぞれに対して、評価点と参照点とが当該境界線を挟む異
なる側にあるか否かが検出される。
【0022】これにより、評価点と参照点とが当該境界
線を挟む異なる側にある場合には、当該境界線と、評価
点と参照点とを結ぶ線分とが交差すると判別することが
できる。そして、評価点と参照点とを結ぶ線分が選択さ
れた領域を囲む境界線のいくつと交差するかを検出する
ことにより、評価点と参照点とを結ぶ線分と選択された
領域の境界線との交点数が検出される。
【0023】このように、ベクトルの外積を求めるとい
う処理により、評価点と参照点とを結ぶ線分と境界線と
の交点数を検出することができるので、簡単かつ正確に
評価点の属する領域を判定し、迅速に通知するようにす
ることができるようにされる。
【0024】また、請求項4に記載の発明の領域検索装
置は、請求項3に記載の領域検索装置であって、前記領
域判別手段は、前記参照点から前記境界線の一端へのベ
クトルと前記参照点から前記評価点へのベクトルとの外
積と、前記参照点から前記境界線の一端へのベクトルと
前記参照点から前記境界線の他端へのベクトルとの外積
とを計算し、計算して得た2つの前記外積のZ成分の符
号が一致して、前記評価点と、前記境界線の前記他端と
が、前記参照点から前記境界線の前記一端へのベクトル
に対して同じ側に位置すると判断するとともに、前記参
照点から前記境界線の前記他端へのベクトルと前記参照
点から前記評価点へのベクトルとの外積と、前記参照点
から前記境界線の前記他端へのベクトルと前記参照点か
ら前記境界線の前記一端へのベクトルとの外積とを計算
し、計算して得た2つの前記外積のZ成分の符号が一致
し、前記評価点と、前記境界線の前記一端とが、前記参
照点から前記境界線の前記他端へのベクトルに対して同
じ側に位置すると判断した場合に、前記境界線と、前記
評価点と前記参照点とを結ぶ線分とが交差する可能性が
あると判断することを特徴とする。
【0025】この請求項4に記載の領域検索装置によれ
ば、選択された領域の外側に設定される参照点から境界
線の一端へのベクトルに対して、評価点とその境界線の
他端とが同じ側にあり、参照点からその境界線の他端へ
のベクトルに対して、評価点とその境界線の一端とが同
じ側にあるとされた場合に、評価点と参照点とを結ぶ線
分が、その境界線と交わる可能性があると判断される。
【0026】これにより、評価点と参照点とを結ぶ線分
と交差する可能性のある境界線か否かを迅速かつ正確に
判別して、交差する可能性のある境界線についてのみ、
評価点と参照点とを結ぶ線分と交差するか否かを判別す
ることができるようにされる。したがって、迅速かつ正
確に評価点と参照点とを結ぶ線分と選択された領域を囲
む境界線との交点数を検出し、評価点が選択された領域
に属するか否かを判定することができるようにされる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
による領域検索装置および領域検索方法の一実施の形態
について説明する。以下に説明する実施の形態において
は、この発明による領域検索装置を携帯型ナビゲーショ
ン装置に適用した場合を例にして説明する。
【0028】この携帯型ナビゲーション装置は、例え
ば、車載用のナビゲーションシステムなどの比較的に規
模の大きなナビゲーション装置とは異なるものであり、
小型化、軽量化が図られて、携帯に適するようにされた
ものである。
【0029】図1は、この発明による領域検索装置が適
用された携帯型ナビゲーション装置(以下、単にナビゲ
ーション装置という。)を説明するためのブロック図で
ある。この実施の形態のナビゲーション装置は、図1に
示すように、アンテナ1、GPS部2、LCD(液晶デ
ィスプレイ)ドライバ3、LCD4、住所領域データメ
モリ5、キー操作部6、制御部10を備えたものであ
る。
【0030】制御部10は、システムバス11を通じ
て、CPU12や、このナビゲーション装置において実
行されるプログラムや処理に必要なデータを記憶したR
OM13や、主に作業領域として用いられるRAM14
が接続されて形成されたマイクロコンピュータであり、
この実施の形態のナビゲーション装置の各部を制御する
ものである。また、キー操作部6には、電源のオン/オ
フスイッチや、調整キーなどの各種の操作キーが設けら
れている。
【0031】そして、キー操作部6を通じて、この実施
の形態のナビゲーション装置に電源が投入されると、こ
の実施の形態のナビゲーション装置は、現在位置を測位
し、測位した現在位置(評価点)が、属する領域を検索
し、検索した領域の名称を通知するようにする検索処理
を実行する。ここで、現在位置が属する領域として検索
される領域は、例えば、同じ町において、1丁目、2丁
目というように表わされる番地よりは大きな領域として
予め決められた領域(以下、住所領域という)である。
【0032】そして、前述したように、この実施の形態
のナビゲーション装置に電源が投入されると、アンテナ
1により受信された複数の人口衛星からの電波が、GP
S部2に供給される。GPS部2は、人口衛星からの電
波を解析し、必要な計算を行って、GPS部2を備えた
この実施の形態のナビゲーション装置の現在位置を示す
緯度経度情報を求める。
【0033】この現在位置を示す緯度経度情報は、制御
部10に供給される。制御部10は、現在位置が属する
領域の名称を検索して通知するためのプログラムをRO
M13から読み出して実行し、GPS部2からの現在位
置を示す緯度経度情報を受け付ける。そして、受け付け
た現在位置を示す緯度経度情報と、住所領域データメモ
リ5に記憶保持されている住所領域データとに基づい
て、現在位置が属する住所領域を検索する。
【0034】そして、CPU12は、検索の結果、現在
位置が属する住所領域であると判別した住所領域の名称
を、例えば、○○町1丁目のように、LCDドライバ3
を通じてLCD4の表示画面に表示する。これにより、
現在位置が属する住所領域の名称が使用者に通知され
る。このように、制御部10は、評価点としての現在位
置が属する住所領域はどの領域かを判別する領域判別手
段としての機能を備えたものである。
【0035】そして、この実施の形態のナビゲーション
装置においては、図14を用いて前述した例のように、
現在位置が属する住所領域を誤って判別することがない
ようにしている。このため、住所領域データメモリ5に
は、予め決められた住所領域毎の代表点を示す位置情報
を持つのではなく、以下に説明するようにして形成され
る住所領域データを記憶させておき、この住所領域デー
タと、GPS部2からの現在位置を示す経度緯度情報と
に基づいて、現在位置は、どの住所領域に属するかを正
確に判別することができるようにしている。
【0036】図2、図3は、住所領域および住所領域デ
ータメモリ5に記憶される住所領域データを説明するた
めの図である。住所領域は、通常複数の直線や曲線によ
り囲まれ、複雑な形状を有している。
【0037】そこで、現在位置が属する住所領域を正確
に判別するするため、住所領域の境界線を単純な直線で
表わすようにする近似化を行い、例えば、図2に示すよ
うに、複数の直線(境界線)と、それらの直線同士が形
成する頂点とにより住所領域を表わすことができるよう
にする。
【0038】このような近似化を行うことにより、例え
ば、図2に示す例の場合には、港南1丁目は、頂点P1
−1、P1−2、P1−3、P1−4、P1−5、P1
−6の6点によって囲まれた領域として表わされ、住所
領域である港南2丁目は、頂点P2−1、P2−2、P
2−3、P2−4、P2−5、P1−5、P1−4、P
1−3、P1−2、P1−1の10点によって囲まれた
領域として表わすことができるようにされる。同様に、
港南3丁目は、P3−1、P3−2、P1−5、P1−
6の4点に囲まれた領域として表わされ、港南4丁目
は、P4−1、P2−5、P1−5、P3−2の4点に
囲まれた領域として表わされる。
【0039】そして、図2に示すように、複数の頂点に
よって囲まれた各住所領域は、各住所領域を囲む隣り合
う頂点を結んだ境界線により区切られた領域として認識
することができるようにされる。このように、この実施
の形態において、各住所領域は、各住所領域を囲む頂点
によって、その位置や広さを示すことができる。
【0040】そして、この実施の形態においては、図3
に示すように、各住所領域の名称と、その住所領域を囲
むすべての頂点の位置情報(緯度経度情報)とを関連付
けた住所領域データを形成し、これを住所領域データメ
モリ5に予め記憶させておく。
【0041】なお、近似化に際しては、頂点の数が多け
れば、近似領域は、実際の住所領域に近付くが、近似領
域を表わすためのデータ量が多くなる。逆に頂点の数を
少なくすれば、近似領域と実際の住所領域との差が大き
くなるが、近似領域を表わすためのデータ量は少なくて
済む。このデータ量と領域精度は単純にはトレードオフ
の関係にあるので、目的などに応じて、領域精度を調整
するようにする。
【0042】そして、この実施の形態のナビゲーション
装置は、GPS部2からの現在位置を示す緯度経度情報
に基づいて、現在位置が属する可能性のある住所領域デ
ータを読み出し、この住所領域データにより示される、
単純な点と直線の集まりとして近似化することにより得
た近似領域内に、評価点である現在位置が存在するか否
かを判別するようにして、現在位置が属する住所領域の
検索、判定を行う。すなわち、GPS部2からの緯度経
度情報により示される現在位置が、例えば、選択された
近似領域を形成する頂点のうちの隣り合う頂点間を結ぶ
各境界線のどちら側にあるかを判別することにより、現
在位置がその近似領域内に属するか否かを判定すること
ができる。
【0043】このように、この実施の形態のナビゲーシ
ョン装置においては、GPS部2からの現在位置が、近
似領域内にあるか否かを判定することにより、現在位置
が属する住所領域を判定するものであり、以下において
は、特に示さない限り、住所領域というときは、近似領
域をいうものとする。
【0044】そして、この実施の形態のナビゲーション
装置においては、できるだけ簡単にかつ正確に現在位置
が属する住所領域を検索するため、前述のように、GP
S部2を用いて、現在位置を検出し、この現在位置が属
すると考えられる住所領域を選択した後、その住所領域
の外側に参照点を設定する。そして、設定した参照点と
評価点としての現在位置とを結ぶ線分と、選択した住所
領域を囲む境界線との交点数を検出し、この交点数に基
づいて、選択した住所領域内に属するか否かを判定する
ようにしている。
【0045】図4は、この実施の形態のナビゲーション
装置において行なわれる現在位置が属する住所領域の判
定処理を説明するための図である。図4は、GPS部2
からの緯度経度情報により示される現在位置Peが、頂
点P1−1、P1−2、P1−3、P1−4、P1−
5、P1−6によって近似化された住所領域(港南1丁
目の領域)に属する場合の例を示している。
【0046】前述したように、この実施の形態のナビゲ
ーション装置においては、GPS部2により現在位置が
検出されると、この現在位置と、住所領域データメモリ
5に記憶されている住所領域データとに基づいて、現在
位置が属する可能性がある住所領域を選択する。例え
ば、GPS部2からの緯度経度情報によって示される現
在位置に近い頂点を有する住所領域を、現在位置が属す
る可能性のある住所領域として選択する。
【0047】次に、この実施の形態のナビゲーション装
置は、図4に示すように、選択した住所領域の外側に参
照点Prefを設定する。そして、参照点と評価点とし
ての現在位置とを結ぶ線分と、判定処理の対象となった
住所領域を囲む境界線との交点数を検出する。この交点
数が奇数のときには、現在位置Peは、選択した住所領
域内にあると判定し、交点数が偶数のときには、現在位
置Peは、選択した住所領域内にあると判定することが
できる。
【0048】つまり、図4に示す例の場合、現在位置P
eが選択した住所領域である港南1丁目の領域内にある
ときには、参照点Prefと現在位置Peとを結ぶ線分
は、港南1丁目の領域を囲む境界線のうち、頂点P1−
4と頂点P1−5とを結ぶ境界線としか交わらない。つ
まり、この場合、交点数は1であり、奇数である。
【0049】これに対し、現在位置が、位置Pout1
が示すように、選択した住所領域の外側にあるときに
は、この位置Pout1と参照点Prefとを結ぶ線分
は、頂点P1−2と頂点P1−3とを結ぶ境界線と、頂
点P1−4と頂点P1−5とを結ぶ境界線との2か所で
交差しており、交点数は偶数である。また、現在位置
が、位置Pout2が示すように、選択した住所領域の
外側にあるときには、この位置Pout2と参照点Pr
efとを結ぶ線分は、選択した住所領域を囲むいづれの
境界線とも交差せず、交点数は0である。
【0050】したがって、図4において、位置Pout
1、Pout2、Pout3、Pout4が示すよう
に、現在位置が、選択した住所領域の外側にあるときに
は、これらの位置Pout1、Pout2、Pout
3、Pout4のそれぞれと参照点Prefとを結ぶ線
分と、選択された住所領域を囲む境界線との交点数は、
0または2であり、偶数である。
【0051】このように、参照点Prefと現在位置と
を結ぶ線分と選択した住所領域を囲む境界線との交点数
を検出することにより、交点数が奇数のときには、現在
位置Peはその住所領域内に属し、交点数が0または偶
数のときには、現在位置Peはその住所領域には属さな
いと簡単かつ正確に判定することができる。
【0052】この判定方法は、内角が180度以上の角
度を持つ多角形においても有効であり、常に、参照点と
評価点である現在位置とを結ぶ線分が、選択した領域の
を囲むすべての境界線と交わる点(交点)の数を調べる
だけで、評価点が選択した領域内にあるのか領域外にあ
るのかを容易に判断することができる。
【0053】そして、この判定方法を用いる場合、参照
点Prefと現在位置Peとを結ぶ線分と、選択した住
所領域を囲む各境界線との交点の有無を検出しなければ
ならない。そこで、この実施の形態のナビゲーション装
置においては、ベクトルの外積(以下、この明細書にお
いては外積ベクトルという。)のZ成分の符号を調べる
という交点有無検出方法を用いて、参照点Prefと現
在位置Peとを結ぶ線分と、選択した住所領域を囲む各
境界線とが交差するか否か、すなわち、交点の有無を検
出するようにしている。
【0054】図5、図6は、この実施の形態のナビゲー
ション装置において行なわれる交点有無検出方法を説明
するための図である。
【0055】図5は、位置P1から位置P2へのP1P
2ベクトルに対して、位置Pe1と位置Pe2とが同じ
側にある場合を示している。このとき、P1P2ベクト
ルとP1P1eベクトルとの外積ベクトルと、P1P2
ベクトルとP1P2eベクトルとの外積ベクトルとは、
右手系(正の直行座標系)において、ともに正方向のベ
クトルとなる。
【0056】図6は、位置P1から位置P2へのP1P
2ベクトルを挟んで、位置Pe1と位置Pe2とがそれ
ぞれ反対側にある場合を示している。このとき、P1P
2ベクトルとP1P1eベクトルとの外積ベクトルは、
右手系において、正方向のベクトルであるのに対し、P
1P2ベクトルとP1P2eベクトルとの外積ベクトル
は、右手系において負方向のベクトルとなる。
【0057】このように、任意のベクトルを挟んで、任
意の2点のそれぞれが反対側に位置するときには、前述
のようにして求める外積ベクトルのZ成分の符号が異な
る。したがって、現在位置が属する可能性があるとして
選択された住所領域を囲む隣り合う頂点を結んだ境界線
をベクトルと見做し、この境界線に対応するベクトルに
対して、その境界線の一方の頂点から現在位置へのベク
トルとの外積ベクトルと、その境界線の前記一方の頂点
から参照点へのベクトルとの外積ベクトルを求め、これ
らの外積ベクトルのZ成分の符号を比較することによ
り、参照点と現在位置とを結ぶ線分と、当該境界線との
交点の有無を検出することができる。
【0058】なお、ベクトルa=(a1,a2,a
3)、ベクトルb=(b1,b2,b3)との外積a×
bは、図7に示す計算式で求めることができる。そし
て、現在位置、参照点、住所領域の境界線の両端の位置
を示す住所領域の各頂点の位置は、緯度経度情報とし
て、このナビゲーション装置において認識することがで
きるようにされているので、これらの緯度経度情報を用
いて、境界線に対応するベクトル、この境界線の一端か
ら現在位置、および、参照点へのベクトルを求め、図7
に示す計算式に当てはめて、外積ベクトルを計算により
求める。このようにして求める外積ベクトルのZ成分の
符号を比較することにより、交点の有無の検出が可能と
なる。
【0059】しかし、上述したように、単に現在位置と
参照点とが境界線を挟んで位置するか否かを検出するだ
けでは、参照点と現在位置とを結ぶ線分が、境界線と交
差するか否かを正確に検出することはできない。例え
ば、現在位置が、選択された住所領域内になくても、対
象となった境界線に対して、現在位置と参照点とが反対
側位置するときには、前述のようにして求める外積ベク
トルのZ成分の符号は異なり、交点有りと判別される場
合があるからである。
【0060】そこで、この実施の形態のナビゲーション
装置においては、参照点と現在位置とを結ぶ線分が、交
点の有無の検出の対象となる境界線と交差することが可
能な位置関係にあるか否かを判別し、交差することが可
能な位置関係にあると判別されたときにのみ、交点の有
無の検出を行うようにする。
【0061】図8、図9は、この実施の形態のナビゲー
ション装置において行なわれる、参照点と現在位置とを
結ぶ線分が、交点の有無の検出の対象となる境界線と交
差することが可能な位置関係にあるか否かを判別する処
理を含む、交点有無検出方法を説明するための図であ
る。図8、図9において、Pi、Pi+1は、選択され
た住所領域の頂点を示している。また、Peは現在位置
を、Prefは参照点をそれぞれ示している。
【0062】この実施の形態のナビゲーション装置にお
いては、まず、参照点Prefから交点有無の検出の対
象となっている境界線の一端PiへのベクトルであるP
refpiベクトルに対して、現在位置Peと、境界線
の他端Pi+1とが同じ側にあるか否かを判別する。現
在位置Peと他端Pi+1とが、PrefPiベクトル
を挟んで位置するときには、その境界線と、参照点Pr
efと現在位置Peとを結ぶ線分が交差することはない
からである。
【0063】この判別は、図5、図6を用いて前述した
交点有無検出方法と同様に、PrefPiベクトルと参
照点Prefから現在位置PeへのベクトルであるPr
efPeベクトルとの外積ベクトルと、PrefPiベ
クトルと参照点Prefから境界線の他端Pi+1への
ベクトルであるPrefPi+1ベクトルとの外積ベク
トルを求め、両外積ベクトルのZ成分の符号を比較する
ことにより行うことができる。
【0064】すなわち、両外積ベクトルのZ成分の符号
が同じときには、Prefpiベクトルに対して、現在
位置Peと、境界線の他端Pi+1とが同じ側にあると
判別することができ、両外積ベクトルのZ成分の符号が
異なるときには、Prefpiベクトルに対して、現在
位置Peと、境界線の他端Pi+1とが異なる側にある
と判別することができる。
【0065】同様にして、参照点Prefから交点有無
の検出の対象となっている境界線の他端Pi+1へのベ
クトルであるPrefPi+1ベクトルに対して、現在
位置Peと、境界線の一端Piとが同じ側にあるか否か
を判別する。現在位置Peと境界線の一端Piとが、P
refpiベクトルを挟んで位置するときには、その境
界線と、参照点Prefと現在位置Peとを結ぶ線分が
交差することはないからである。
【0066】この場合にも、図5、図6を用いて前述し
た交点有無検出方法と同様に、PrefPi+1ベクト
ルと参照点Prefから現在位置Peへのベクトルであ
るPrefPeベクトルとの外積ベクトルと、Pref
Pi+1ベクトルと参照点Prefから境界線の一端P
iへのベクトルであるPrefPiベクトルとの外積ベ
クトルを求め、両外積ベクトルのZ成分の符号を比較す
ることにより行うことができる。
【0067】上述のようにして、参照点Prefと現在
位置Peとを結ぶ線分が、交点の有無の検出の対象とな
る境界線(頂点Piと頂点Pi+1とを結ぶ線分)と交
差することが可能な位置関係にあると判別したときに
は、図9に示すように、頂点Piから頂点Pi+1への
ベクトルであるPiPi+1ベクトルと、頂点Piから
現在位置PeへのベクトルであるPiPeベクトルとの
外積ベクトル、および、PiPi+1ベクトルと、頂点
Piから参照点PrefへのベクトルであるPiPre
fベクトルとの外積ベクトルを求める。
【0068】この両外積ベクトルのZ成分の符号を比較
し、Z成分の符号が異なっている場合、すなわち、Pi
Pi+1ベクトルを挟んで、参照点Prefと現在位置
Peとがあると判別したときには、参照点Prefと現
在位置Peとを結ぶ線分が、交点の有無の検出の対象と
なる境界線(頂点Piと頂点Pi+1とを結ぶ線分)と
交差すると判別することができる。
【0069】そして、選択した住所領域を囲む、隣り合
う頂点間を結ぶ各境界線について、図8、図9を用いて
説明したように、参照点と現在位置とを結ぶ線分と交差
するか否かを検出し、交差する境界線が幾つあるかによ
って、参照点と現在位置とを結ぶ線分と選択された住所
領域を囲む境界線との交点数を検出することができる。
【0070】そして、交点数が奇数のときには、現在位
置は、選択した住所領域内に属し、交点数が0または偶
数のときには、現在位置は、選択した住所領域内に属さ
ないと判定することができる。なお、現在位置が、選択
した住所領域内に属さないと判定したときには、現在位
置が属する可能性のある別の住所領域を選択し、前述の
ようにして、現在位置がその選択した住所領域内に属す
るか否かを判定する。
【0071】このようにして、GPS部2からの緯度経
度情報によって示される現在位置が属する住所領域を特
定したときには、この実施の形態のナビゲーション装置
の制御部10は、その特定した住所領域の名称を住所領
域データメモリ5から読み出し、この住所領域の名称を
LCDドライバ3を通じてLCD4に表示するようにす
る。
【0072】これにより、この実施の形態のナビゲーシ
ョン装置の使用者(ユーザ)は、LCD4に表示された
住所領域の名称によって、自分が今、何という町の何丁
目にいるのかを、迅速かつ正確に知ることができる。
【0073】次に、図10、図11のフローチャートを
用いて、この実施の形態のナビゲーション装置において
行なわれる現在位置が属する住所領域の検索処理および
判定処理について説明する。
【0074】キー操作部6を通じて、この実施の形態の
ナビゲーション装置に電源が投入されると、ナビゲーシ
ョン装置は、図10に示す処理を開始する。まず、前述
したように、GPS部2により測位された現在位置Pe
を示す緯度経度情報が制御部10に供給され、制御部1
0は、これを受け付ける(ステップS101)。
【0075】制御部10のCPU12は、現在位置Pe
を示す緯度経度情報に基づいて、住所領域データメモリ
5に記憶されている住所領域データの中から、現在位置
が属する可能性の高い住所領域の住所領域データ選択
し、これを読み出す(ステップS102)。このとき、
読み出した住所領域データに基づいて、参照点Pref
を設定する。この読み出した住所領域データと、参照点
Rrefの位置を示すデータは、例えば、作業領域とし
て用いられる制御部10のRAM14に一時記憶され
る。
【0076】そして、制御部10のCPU12は、外積
ベクトルを用いて、選択した住所領域を囲むすべての境
界線と、参照点Prefと現在位置Peとを結ぶ線分の
交点数を検出するための処理を行う(ステップS10
3)。図11は、このステップS103において行なわ
れる交点数の検出処理を説明するためのフローチャート
である。
【0077】図11に示すように、制御部10のCPU
12は、RAM14に一時記憶した住所領域データに基
づいて、判定対象となる2つの頂点Pi、Pi+1を結
ぶ境界線を設定する(ステップS201)。
【0078】ここで、頂点を示すPi、Pi+1のiは
変数であり、隣り合う2つの頂点を結ぶ境界線を判定対
象として設定することを示している。例えば、図4に示
した例の場合には、最初に、頂点P1−1と頂点P1−
2とを結ぶ境界線が判定の対象として設定され、以下に
説明する交点の有無の検出を行った後、次には、頂点P
1−2と頂点P1−3とを結ぶ境界線を判定の対象とし
て、以下に説明する交点の有無の検出を行うというよう
に、各境界線毎に交点の有無の検出を行う。
【0079】そして、図8を用いて前述したように、外
積ベクトルを利用して、参照点Prefから境界線の一
端PiへのベクトルPrefPiベクトルとに対して、
現在位置Peと境界線の他端Pi+1とが同じ側にある
か否かを検出する(ステップS202)。
【0080】ステップS202の判断処理において、ベ
クトルPrefPiベクトルに対して、現在位置Peと
境界線の他端Pi+1とが同じ側にあると判断したとき
には、図8を用いて前述したように、外積ベクトルを利
用して、参照点Prefから境界線の他端Pi+1への
ベクトルPrefPi+1ベクトルとに対して、現在位
置Peと境界線の一端Piとが同じ側にあるか否かを検
出する(ステップS203)。
【0081】ステップS203の判断処理において、ベ
クトルPrefPi+1ベクトルに対して、現在位置P
eと境界線の一端Piとが同じ側にあると判断したとき
には、図9を用いて前述したように、外積ベクトルを利
用して、設定した境界線に対応するPiPi+1ベクト
ルに対して、現在位置Peと参照点Prefとが反対側
に位置するか否かを判断する(ステップS204)。
【0082】ステップS204の判断処理において、P
iPi+1ベクトルに対して、現在位置Peと参照点P
refとが反対側に位置すると判断したときには、今回
設定した境界線と、参照点Prefと現在位置Peとを
結ぶ線分とは交差すると判断し、交点数KSに1をイン
クリメントする(ステップS205)。そして、選択さ
れた住所領域を囲むすべての境界線について、この交点
の有無の検出が終了したか否かを判断する(ステップS
206)。なお、交点数KSは、この図11に示す処理
が開始された直後に初期されるようにされている。
【0083】また、図11に示すように、ステップS2
02の判断処理において、ベクトルPrefPiベクト
ルに対して、現在位置Peと境界線の他端Pi+1とが
同じ側にないと判断したとき、または、ステップS20
3の判断処理において、ベクトルPrefPiベクトル
に対して、現在位置Peと境界線の一端Piとが同じ側
にないと判断したとき、または、ステップS204の判
断処理いおいて、PiPi+1ベクトルに対して、現在
位置Peと参照点Prefとが反対側に位置しないと判
断したときには、今回判定の対象となった境界線と、参
照点Prefと現在位置Peとは交わることはないの
で、ステップS206の判断処理に進む。
【0084】ステップS206の判断処理において、選
択された住所領域を囲むすべての境界線について、この
交点の有無の検出が終了していないと判断したときに
は、ステップS201の処理に戻り、前述したように、
次の交点の検出の対象となる境界線を設定し、交点の有
無の検出を行う。
【0085】また、ステップS206の判断処理におい
て、選択された住所領域を囲むすべての境界線につい
て、この交点の有無の検出が終了したと判断したときに
は、この図11に示す処理を終了し、図10に示す処理
のステップS103に戻る。
【0086】そして、制御部10のCPU12は、図1
1に示した交点数の検出処理において検出した交点数K
Sが奇数か偶数かを判別することにより、現在位置Pe
が、選択した住所領域内に属するか否かを判断する(ス
テップS104)。
【0087】ステップS104の判断処理において、現
在位置Peが、選択した住所領域内に属すると判断した
ときには、選択された住所領域の名称をLCDドライバ
3を通じてLCD4に表示する。例えば、現在位置が属
する住所領域が、図2に示したように港南1丁目である
と判定された場合には、LCD4に「港南1丁目」とい
う文字が表示される。
【0088】また、ステップS104の判断処理におい
て、現在位置Peが、選択した住所領域内に属さないと
判断したときには、ステップS102の処理に戻り、次
に現在位置Peが属する可能性のある住所領域を選択し
て、このステップS102からの処理を繰り返すように
する。
【0089】このように、この実施の形態のナビゲーシ
ョン装置は、現在位置が属する住所領域を正確に検索し
て通知することができる。この場合、例えば車載用の比
較的規模の大きなナビゲーション装置のように、地図情
報を表示して、その地図情報上に現在位置を表示するの
ではなく、現在位置を住所領域の名称、すなわち、住所
情報として通知することができる。
【0090】つまり、表示装置に表示された地図上や、
地図帳(紙の地図)の上で現在位置を確認することな
く、非常に手軽かつ簡単に、また、正確に現在位置を知
ることができる。これにより、目的地へのナビゲーショ
ンが非常に手軽にかつ簡単に行える。
【0091】また、住所領域を直線によって近似化した
近似領域を住所領域と見做して、住所領域の検索と表示
を行う。この住所領域の検索と表示に用いる近似領域を
示すデータベース(住所領域データ)は、図3に示した
ように非常に簡単な情報で構成することができる。この
ため、電子地図情報を用いた場合のように、検索や表示
のために用いるデータベースが大きくなることがなく、
データベースの蓄積に必要なメモリの記憶容量を大幅に
削減することができる。
【0092】このように、データベースを蓄積するメモ
リの記憶容量を削減できるとともに、車載用のナビゲー
ション装置のように、地図情報を表示するための比較的
に大きな表示画面を備えた電子地図情報の表示装置を備
える必要もないので、構成が簡単で、より安価なナビゲ
ーション装置を実現することができる。つまり、より手
軽に使用できる携帯型のナビゲーション装置を実現する
ことができる。
【0093】また、前述したように、現在位置を住所情
報として使用者に通知することができるので、現在位置
の確認作業を簡単かつ確実に行えるので、道に迷う精神
的な不安を確実に取り除くことができる。
【0094】また、現在位置(評価点)が属する領域の
検索は、外積ベクトルを利用して行うことにより、複雑
な条件分けを不要とすることができ、CPUにおいての
計算量を大幅に削減できる。これにより、住所領域の検
索速度の向上が図られ、高速な計算が可能なCPUを用
いなくても、使い勝手のよいナビゲーション装置を提供
することができる。この結果、ナビゲーション装置の質
や信頼性を向上させることができ、かつ、より安価なナ
ビゲーション装置を実現することができる。
【0095】[変形例]図12は、現在位置Peが属す
る住所領域の判定処理の他の例を説明するための図であ
る。前述の実施の形態においては、選択した住所領域に
対して、ただ1つの参照点Prefを設定して、参照点
Prefと現在位置Peとを結ぶ線分と、住所領域の境
界線との交点数を検出するようにした。
【0096】これに対し、この変形例の場合には、現在
位置Peが属する可能性有りとして選択された住所領域
を囲む各境界線に対して、図12に示すように、参照点
Pref1、Pref2、Pref3、Pref4、P
ref5、Pref6を設定する。
【0097】つまり、参照点Pref1は、頂点P1−
1、頂点P1−2間を結ぶ境界線に対するものであり、
参照点Pref2、頂点P1−2、頂点P1−3間を結
ぶ境界線に対するものである。このように、選択された
住所領域を囲む各境界線に対応して参照点を設定する。
【0098】そして、図12に示すように、参照点Pr
ef1、Pref2、Pref3、Pref4、Pre
f5、Pref6のそれぞれと、現在位置Peとが、設
定された各参照点に対応する境界線を挟んで位置するか
否かを判別する。この場合においても、前述したよう
に、各境界線をベクトルと見做し、この境界線に対応す
るベクトルと、この境界線の一端と、現在位置Pe、お
よび、対応する参照点Prefi(i=1、2、3、
4、5、6)との外積ベクトルを求め、Z成分の符号を
比較することにより、その判別が可能となる。
【0099】そして、この例においても、例えば、複雑
な形状を有する住所領域などの場合には、現在位置Pe
がその住所領域内にあっても、設定された参照点Pre
fiと現在位置Peとを結ぶ線分が、その参照点Pre
fiに対応する境界線と交わらない場合もあり得る。
【0100】そこで、図8、図9を用いて前述したよう
に、設定された参照点Prefiと現在位置Peとが、
その参照点Prefiに対応する境界線を挟んで位置す
る可能性がある境界線についてのみ、図9を用いて前述
したように外積ベクトルを求める。これにより、求めた
外積ベクトルのZ成分の符号を比較することにより、設
定された参照点Prefiと現在位置Peとが、その参
照点Prefiに対応する境界線は挟んで反対側に位置
するか否かを正確に判定することができる。
【0101】そして、設定された参照点Prefiと現
在位置Peとが、その参照点Prefiに対応する境界
線を挟んで位置する可能性があるとされたすべての境界
線において、その境界線を挟んで参照点Prefiと現
在位置Peが位置すると判別されたときには、現在位置
Peは、その住所領域内に属すると判定することができ
る。
【0102】逆に、設定された参照点Prefiと現在
位置Peとが、その参照点Prefiに対応する境界線
を挟んで位置する可能性があるとされたすべての境界線
において、1つでも、境界線に対して、参照点Pref
iと現在位置Pe同じ側にあると判別された場合には、
現在位置Peは、その住所領域内には属さないと判定す
ることができる。
【0103】このように、この変形例の場合には、参照
点と現在位置とを結ぶ線分と、選択された住所領域を囲
む境界線との交点数を検出するのではなく、各境界線に
対して、その境界線を有する住所領域の外側に設定され
る参照点Prefiと、境界線を挟んで反対側の位置す
るか否かを判別することにより、現在位置がその住所領
域に属するか否かを判別することができる。
【0104】このような、現在位置Peが選択された住
所領域内に属するか否かの判定は、制御部10のCPU
12において実行するプログラムを変更することにより
対応することができる。
【0105】なお、前述した実施の形態においては、住
所領域は、1丁目、2丁目というように、番地よりも大
きな領域として設定されたものとして説明したが、これ
に限るものではな。その住所領域に大きさは、例えば市
区町村別の領域であってもよいし、それよりも大きな領
域であってもよい。もちろん、番地よりも大きな領域と
して設定される、例えば、1丁目、2丁目などの住所領
域をさらに細分化した領域を検索の対象とすることがで
きる。
【0106】また、前述の実施の形態のナビゲーション
装置は、GPS部を備え、自動的に現在位置を検出する
ことができるものとして説明した。しかし、GPS部は
必ずしも備えていなくてもよい。例えば、単体のGPS
装置により現在位置を測位して、現在位置を示す緯度経
度情報を得る。そして、使用者が、キー操作部を通じ
て、現在位置を示す緯度経度情報を入力し、その入力し
た緯度経度情報に基づいて、現在位置が属する住所領域
を検索するようにすることができる。
【0107】また、現在位置の測位は、GPSにより測
位する場合に限るものではなく、各種の測位装置を用い
ることができる。
【0108】また、前述の実施の形態においては、現在
位置が属する住所領域の名称は、LCD4に表示して通
知するものとして説明したが、これに限るものではな
い。例えば、スピーカを設け、音声により住所領域の名
称を通知するようにしたり、また、小型のプリンタを設
け、住所領域の名称を印字して通知するようにすること
もできる。
【0109】また、現在位置が属する住所領域の名称だ
けでなく、現在位置を示す緯度経度情報など必要な情報
を住所領域の名称とともに出力するようにしてももちろ
んよい。
【0110】また、住所領域データを記憶する住所領域
データメモリを取り外しが簡単に行うことができるよう
にしておき、使用する地域に応じて、その地域の住所領
域データが記録された住所領域データメモリを装着して
利用するようにすることもできる。
【0111】この場合には、メモリの記憶容量に制限さ
れることなく、必要な地域の住所領域データが記憶され
た住所領域データメモリを用いて、いつでも現在位置が
属する住所領域を検索することができる。
【0112】また、パーソナルコンピュータにより、住
所領域データを管理し、使用する地域の住所領域データ
を、使用する前にパーソナルコンピュータから前述した
ナビゲーション装置の住所領域データメモリにダウンロ
ードして、使用するようにすることもできる。この場合
には、ナビゲーション装置にパーソナルコンピュータと
のインターフェースを設けておけばよい。
【0113】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明の領域検索装置によれば、評価点が、どの領域に属
するかを簡単かつ正確に判別し、使用者に通知すること
ができる。
【0114】また、請求項2に記載の発明の領域検索装
置によれば、参照点と評価点とを結ぶ線分と、選択され
た領域を囲む境界線との交点数を検出するという簡単な
処理により、評価点が選択された領域内にあるか否かを
正確に判別することができる。
【0115】また、請求項3に記載の発明の領域検索装
置によれば、ベクトル外積を求めるという処理により、
評価点と参照点とを結ぶ線分と境界線との交点数を検出
することができるので、簡単かつ正確に評価点の属する
領域を判定し、迅速に通知するようにすることができ
る。
【0116】また、請求項4に記載の発明の領域検索装
置によれば、評価点と参照点とを結ぶ線分と交差する可
能性のある境界線か否かを迅速かつ正確に判別して、交
差する可能性のある境界線についてのみ、評価点と参照
点とを結ぶ線分と交差するか否かを判別することができ
る。これにより、迅速かつ正確に評価点と参照点とを結
ぶ線分と選択された領域を囲む境界線との交点数を検出
し、評価点が選択された領域に属するか否かを判定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による領域検索装置の一実施の形態が
適用された携帯型ナビゲーション装置を説明するための
ブロック図である。
【図2】住所領域データを作成するための住所領域の近
似領域を説明するための図である。
【図3】住所領域データを説明するための図である。
【図4】図1に示したナビゲーション装置において行な
われる現在位置が属する住所領域の判定処理の原理を説
明するための図である。
【図5】図1に示したナビゲーション装置において行な
われる外積ベクトルを用いた交点の有無の検出処理を説
明するための図である。
【図6】図1に示したナビゲーション装置において行な
われる外積ベクトルを用いた交点の有無の検出処理を説
明するための図である。
【図7】外積ベクトルを求めるための計算式を示す図で
ある。
【図8】図1に示したナビゲーション装置において行な
われる外積ベクトルを用いた現在位置が属する住所領域
の判定処理を説明するための図である。
【図9】図1に示したナビゲーション装置において行な
われる外積ベクトルを用いた現在位置が属する住所領域
の判定処理を説明するための図である。
【図10】図1に示したナビゲーション装置において行
なわれる現在位置が属する住所領域の検索処理を説明す
るためのフローチャートである。
【図11】図10に示した処理において行なわれる参照
点と現在位置とを結ぶ線分と、選択された住所領域を囲
む境界線との交点数の検出処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図12】現在位置が属する住所領域の判定処理の他の
例を説明するための図である。
【図13】従来のナビゲーション装置の一例を示す図で
ある。
【図14】地図情報の一例を説明するための図である。
【図15】現在位置が属する住所領域の従来の検索方法
の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…アンテナ、2…GPS部、3…LCD(液晶ディス
プレイ)ドライバ、4…LCD、5…住所領域データメ
モリ、6…キー操作部、10…制御部、11…システム
バス、12…CPU、13…ROM、14…RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 伸行 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 若森 美貴雄 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2C032 HB06 HB22 HC11 2F029 AA07 AB07 AC02 AC09 AC14 5B075 ND20 PQ02 UU14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め決められた領域毎に、前記領域の名称
    と、直線によって近似化された前記領域の境界線が形成
    する頂点毎の位置情報とを関連付けて記憶しているメモ
    リと、 任意の評価点の位置情報の提供を受けて、前記評価点の
    位置情報と、前記メモリに記憶されている前記頂点毎の
    位置情報とに基づいて、前記評価点が属する前記領域を
    判別する領域判別手段と、 前記領域判別手段により判別された前記領域に対応する
    前記領域の名称を出力する出力手段とを備えることを特
    徴とする領域検索装置。
  2. 【請求項2】前記領域判別手段は、前記評価点と前記評
    価点が属する可能性があるとして選択した前記領域の外
    側に設定する参照点とを結ぶ線分と、選択した前記領域
    のすべての前記境界線との交点数を検出し、検出した交
    点数が奇数のときに、前記評価点が前記選択した領域に
    属すると判別することを特徴とする請求項1に記載の領
    域検索装置。
  3. 【請求項3】前記領域判別手段は、選択した前記領域を
    囲む前記境界線のうち、前記評価点と前記参照点とを結
    ぶ線分と交差する可能性があると判断した境界線のそれ
    ぞれについて、前記境界線の一端から他端へのベクトル
    と前記境界線の前記一端から前記評価点へのベクトルと
    の外積と、前記境界線の前記一端から前記他端への前記
    ベクトルと前記境界線の前記一端から前記参照点へのベ
    クトルとの外積とを計算し、計算して得た2つの前記外
    積のZ成分の符号が異なっているときに、ベクトルの外
    積の計算の対象となった前記境界線と、前記評価点と前
    記参照点とを結ぶ線分とが交差すると判定する処理を行
    って、選択した前記領域を囲むすべての前記境界線と、
    前記評価点と前記参照点とを結ぶ線分との交点数を検出
    するようにすることを特徴とする請求項2に記載の領域
    検索装置。
  4. 【請求項4】前記領域判別手段は、前記参照点から前記
    境界線の一端へのベクトルと前記参照点から前記評価点
    へのベクトルとの外積と、前記参照点から前記境界線の
    一端へのベクトルと前記参照点から前記境界線の他端へ
    のベクトルとの外積とを計算し、計算して得た2つの前
    記外積のZ成分の符号が一致して、前記評価点と、前記
    境界線の前記他端とが、前記参照点から前記境界線の前
    記一端へのベクトルに対して同じ側に位置すると判断す
    るとともに、前記参照点から前記境界線の前記他端への
    ベクトルと前記参照点から前記評価点へのベクトルとの
    外積と、前記参照点から前記境界線の前記他端へのベク
    トルと前記参照点から前記境界線の前記一端へのベクト
    ルとの外積とを計算し、計算して得た2つの前記外積の
    Z成分の符号が一致して、前記評価点と、前記境界線の
    前記一端とが、前記参照点から前記境界線の前記他端へ
    のベクトルに対して同じ側に位置すると判断した場合
    に、前記境界線と、前記評価点と前記参照点とを結ぶ線
    分とが交差する可能性があると判断することを特徴とす
    る請求項3に記載の領域検索装置。
  5. 【請求項5】予め決められた領域毎に、前記領域の名称
    と、直線によって近似化された前記領域の境界線が形成
    する頂点毎の位置情報とを関連付けて記憶しているメモ
    リと、 現在位置を検出する現在位置検出手段と、 前記現在位置検出手段により検出された前記現在位置の
    位置情報の提供を受けて、前記現在位置の位置情報と、
    前記メモリに記憶されている前記頂点毎の位置情報とに
    基づいて、前記現在位置が属する前記領域を判別する領
    域判別手段と、 前記領域判別手段により判別された前記領域に対応する
    前記領域の名称を出力する出力手段とを備えることを特
    徴とする測位装置。
  6. 【請求項6】前記領域判別手段は、前記現在位置と前記
    現在位置が属する可能性があるとして選択した前記領域
    の外側に設定する参照点とを結ぶ線分と、選択した前記
    領域のすべての前記境界線との交点数を検出し、検出し
    た交点数が奇数のときに、前記評価点が前記選択した領
    域に属すると判別することを特徴とする請求項5に記載
    の測位装置。
  7. 【請求項7】前記領域判別手段は、選択した前記領域を
    囲む前記境界線のうち、前記現在位置と前記参照点とを
    結ぶ線分と交差する可能性があると判断した境界線のそ
    れぞれについて、前記境界線の一端から他端へのベクト
    ルと前記境界線の前記一端から前記現在位置へのベクト
    ルとの外積と、前記境界線の前記一端から前記他端への
    前記ベクトルと前記境界線の前記一端から前記参照点へ
    のベクトルとの外積とを計算し、計算して得た2つの前
    記外積のZ成分の符号が異なっているときに、ベクトル
    の外積の計算の対象となった前記境界線と、前記現在位
    置と前記参照点とを結ぶ線分とが交差すると判定する処
    理を行って、選択した前記領域を囲むすべての前記境界
    線と、前記現在位置と前記参照点とを結ぶ線分との交点
    数を検出するようにすることを特徴とする請求項6に記
    載の測位装置。
  8. 【請求項8】前記領域判別手段は、前記参照点から前記
    境界線の一端へのベクトルと前記参照点から前記現在位
    置へのベクトルとの外積と、前記参照点から前記境界線
    の一端へのベクトルと前記参照点から前記境界線の他端
    へのベクトルとの外積とを計算し、計算して得た2つの
    前記外積のZ成分の符号が一致して、前記現在位置と、
    前記境界線の前記他端とが、前記参照点から前記境界線
    の前記一端へのベクトルに対して同じ側に位置すると判
    断するとともに、前記参照点から前記境界線の前記他端
    へのベクトルと前記参照点から前記現在位置へのベクト
    ルとの外積と、前記参照点から前記境界線の前記他端へ
    のベクトルと前記参照点から前記境界線の前記一端への
    ベクトルとの外積とを計算し、計算して得た2つの前記
    外積のZ成分の符号が一致して、前記現在位置と、前記
    境界線の前記一端とが、前記参照点から前記境界線の前
    記他端へのベクトルに対して同じ側に位置すると判断し
    た場合に、前記境界線と、前記現在位置と前記参照点と
    を結ぶ線分とが交差する可能性があると判断することを
    特徴とする請求項7に記載の測位装置。
  9. 【請求項9】予め決められた領域毎に、前記領域の名称
    と、直線によって近似化された前記領域の境界線が形成
    する頂点毎の位置情報とを関連付けた領域データを形成
    して、記憶保持し、 任意の評価点の位置情報の提供を受けて、前記評価点の
    位置情報と、前記領域データの前記頂点毎の位置情報と
    に基づいて、前記評価点が属する前記領域を判別し、 判別した前記領域に対応する前記領域の名称を出力する
    ことを特徴とする領域検索方法。
  10. 【請求項10】前記評価点が属する可能性がある前記領
    域を選択し、選択した前記領域の外側に参照点を設定
    し、 前記評価点と前記参照点とを結ぶ線分と、選択した前記
    領域のすべての前記境界線との交点数を検出し、 検出した交点数が奇数のときに、前記評価点が前記選択
    した領域に属すると判定することを特徴とする請求項9
    に記載の領域検索方法。
  11. 【請求項11】選択した前記領域を囲む前記境界線のう
    ち、前記評価点と前記参照点とを結ぶ線分と交差する可
    能性があると判断した境界線のそれぞれについて、前記
    境界線の一端から他端へのベクトルと前記境界線の前記
    一端から前記評価点へのベクトルとの外積と、前記境界
    線の前記一端から前記他端への前記ベクトルと前記境界
    線の前記一端から前記参照点へのベクトルとの外積とを
    計算し、 前記外積のそれぞれのZ成分の符号が異なっているとき
    に、ベクトルの外積の計算の対象となった前記境界線
    と、前記評価点と前記参照点とを結ぶ線分とが交差する
    と判定し、選択した前記領域を囲むすべての前記境界線
    と、前記評価点と前記参照点とを結ぶ線分との交点数を
    検出することを特徴とする請求項10に記載の領域検索
    方法。
  12. 【請求項12】前記参照点から前記境界線の一端へのベ
    クトルと前記参照点から前記評価点へのベクトルとの外
    積と、前記参照点から前記境界線の前記一端へのベクト
    ルと前記参照点から前記境界線の他端へのベクトルとの
    外積とを計算し、 計算して得た2つの前記外積のZ成分の符号が一致し
    て、前記評価点と、前記境界線の前記他端とが、前記参
    照点から前記境界線の前記一端へのベクトルに対して同
    じ側に位置すると判断されるとともに、 前記参照点から前記境界線の前記他端へのベクトルと前
    記参照点から前記評価点へのベクトルとの外積と、前記
    参照点から前記境界線の前記他端へのベクトルと前記参
    照点から前記境界線の前記一端へのベクトルとの外積と
    を計算し、 計算して得た2つの前記外積のZ成分の符号が一致し
    て、前記評価点と、前記境界線の前記一端とが、前記参
    照点から前記境界線の前記他端へのベクトルに対して同
    じ側に位置すると判断した場合に、 前記境界線と、前記評価点と前記参照点とを結ぶ線分と
    が交差する可能性があると判断することを特徴とする請
    求項11に記載の領域検索方法。
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JP2002181560A (ja) * 2000-12-08 2002-06-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd ポリゴン情報伝達方法とそれを実施する装置
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