JP2002062866A - 弦楽器の本体構造 - Google Patents

弦楽器の本体構造

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JP2002062866A
JP2002062866A JP2000287754A JP2000287754A JP2002062866A JP 2002062866 A JP2002062866 A JP 2002062866A JP 2000287754 A JP2000287754 A JP 2000287754A JP 2000287754 A JP2000287754 A JP 2000287754A JP 2002062866 A JP2002062866 A JP 2002062866A
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neck
joint
stringed instrument
instrument
strings
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JP2000287754A
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Norihiko Sakamoto
訓彦 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネックを折り畳む弦楽器は、本体剛性の関係
で弦高が変わり易い。また演奏中に衝撃でネックが回転
し演奏不可能になる問題がある。折り畳んだ時には弦が
大きく緩み絡まる。またネックとボディがジョイント部
で双方の厚みが重なり、かさばるため収納性に問題があ
る。またボディの構造では、ヘッドブロックや表面板周
辺のリムが振動特性を悪化させている。 【解決手段】 折り畳み式弦楽器のジョイント構造に回
転ストッパ、固定具、微調整具を装着する事により、演
奏時の問題を解決する。折り畳み時に弦が緩まない様に
上面を囲う事により弦の絡まりが無くなる。また、ジョ
イント部を分割可能に構成する事により厚み寸法が小さ
くなるため、収納性の向上が図れる。また薄板ボディの
ネック取り付け部をコの字状に窪ませた形状にし、また
表面板と側面板を一体化する事によりボディ剛性向上と
音響特性の改善を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弦楽器の本体構造に関
し、詳しくはボディ構造及びネック取り付けのジョイン
ト部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弦楽器の弦の大きな張力に対し、
ネックとボディを接合する方法として、ボディにヘッド
ブロックを接着し、これにネックをネジ、ダボやアリ溝
等嵌合による固定方式。また折り畳む構造の物では、特
開平08−202348号公報に開示されているよう
に、ネックとボディをヒンジで回転可能に接続している
ものがあった。表面板は側面板取り付け部内周にリムを
取り付け接着していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ネック
を折り畳む構造のものには可動構造による様々な問題が
発生する。演奏時には本体剛性の関係で弦高が変わり易
く、演奏性、音響上問題が出るため、折り畳む度に微調
整が必要となる。また演奏中に衝撃でネックが回転し演
奏不可能になる問題がある。次に、折り畳んだ時には弦
が大きくゆるみ絡まる。またネックとボディがジョイン
ト部で双方の厚みが重なり、かさばるため収納性に問題
がある。次にネックを薄板で構成されたボディに剛性高
く取付けるためのジョイント部のボディ側ヘッドブロッ
クは製作上複雑で、高いコストになっていた。またボデ
ィの側面、表面、裏面に一体の剛体を取り付けたため、
表面板の振動を抑え音響上悪影響を及ぼしていた。また
表面板を側面板内側全周に設けたリムに取り付けていた
ため、振動する面積の減少と端面固定による自由振動の
抑制により音響上問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は演奏時の問題対
応として、ジョイント部に位置決めストッパ、回転防止
用固定具、微調整可能なアジャスト機構を設ける。次
に、折り畳み時の問題対応としては、ジョイント部に弦
の上部一部を覆う弾性体を設け、弦が緩み絡まるのを防
止し、またジョイント部を分割可能とする事により厚み
が増大するのを防止し収納性を向上させる。またコス
ト、音響上の問題対応としてジョイント部のボディ側は
連続した側面薄板と一体とし、ネック両サイドをコの字
状に窪ました形状にする。表面板を側面まで一体化す
る。この様にして、弦楽器の上記課題を解決したもので
ある。
【0005】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説
明する。図1は折り畳み式弦楽器の全体正面図、図2は
全体側面図、図3は折り畳みジョイント部の側面断面
図、図4はジョイント部の上面断面図、図5はジョイン
ト部別案の側面断面図、図6は弦緩み防止用のゴム板正
面図、図7はボディ部の正面断面図である。
【0006】図1、2により折り畳み式の弦楽器の構造
を説明する。ボディ12とネック11はジョイント23
により接続されている。通常演奏の時、ネックは直線1
1aの状態で行い、収納時にはジョイント23を中心と
し、回転11bさせる。
【0007】図3のジョイント23側面断面図によりネ
ックの位置決め方法及び回転防止方法を説明する。ネッ
ク11に固定された金具31とボディ12に固定された
金具32はピン33により回転自在に契合されている。
ネック金具31はL字型に折り曲げられ、演奏時にはボ
ディ金具32に押し当てる事により、ネック11とボデ
ィ12の取り付け部剛性は向上し正確に位置決めされ
る。また演奏時には固定ボルト34で2つの金具を固定
する事により、不用意にネック11が回転する事が無く
なる。
【0008】図3によりボディとネックの取り付け角度
の調整方法を説明する。ボディ金具32のストッパ部に
シム35を固定し、ネック金具31の止まる位置をシム
35の厚さを変える事により調整可能としている。図5
のジョイント側面断面により調整機構の別の実施例を説
明する。ネック金具51のストッパ部に調整ボルト54
を設け、この出代を変える事により、ボディ金具52と
の位置関係が調整可能となる。この様にして、ボディ1
2とネック11の取り付け角度を調整可能としている。
【0009】図2、4,6により折り畳み時に弦が絡ま
るのを防止する手段を説明する。図2の様にネック11
bを回転させた時、弦14bは緩み、ばらけるため絡ま
り易い。図4はジョイント部上面断面図を示す。ジョイ
ントの左右のピン33に突起を設け、これにゴム板13
を引っ掛け、弦14の上面を囲う様に取り付ける。これ
を装着してネック11bを回転させた場合、ゴム板13
に弦14aの中央部が引っ張られるため、完全に緩まな
いので絡む事無くネック11bを折り畳む事が可能とな
る。演奏時にはゴム板13を取り外す事により、演奏性
を損ねる事は無い。図6はゴム板の正面形状を示す。
【0010】図5によりジョイントの分割構造を説明す
る。ネック金具51とボディ金具52はピン53により
回転自在に契合している。ピン53はボディ金具52に
圧入されている。ネック金具51のピン契合穴55はブ
リッジ16方向にU字状に切り欠いてある。演奏時は弦
14の張力方向に対して切り欠き方向は対抗している
が、折り畳み時には張力が無くなるので容易に取り外す
事が可能となる。
【0011】図7によりボディのジョイント取付け部構
造を説明する。薄板により構成された側面板71は全周
が連続している。ネックジョイント23の部分は側面板
71がコの字形状72に窪んでいる。この形状により弦
14の張力による曲げ力を、この窪みの両側面で受け、
従来のボディジョイント部に取り付けたヘッドブロック
73が無くても十分な剛性を保つ事が可能になる。この
ようにして、ボディ構造は簡単になり、低コストで製作
可能となる。またボディ側面、表面、裏面を一体とする
剛体であるヘッドブロック73を廃止する事により、表
面板の振動を抑える事が無くなり音響上改善を図る事が
可能となる。
【0011】図3により表面板の構造を説明する。樹脂
成型の薄板により構成された表面板12aは側面まで周
り込んでいる。裏板12bも同様に側面まで周り込んで
いる。この板の接合面にはそれぞれ一体で構成されたフ
ランジを持ち接着剤で一体に接着される。これにより、
従来の弦楽器表面板取り付け用の側面板のリムを廃止す
る事が可能となり、表面板12aの振動面積を大きく
し、側面部まで振動可能となる。このようにして、弦楽
器の音響特性を向上する事が可能となる。
【0012】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成する事によ
り、次のような効果を奏するものである。即ち、折り畳
み式弦楽器のジョイント構造を、請求項1のように構成
する事により、演奏時のネックとボディの取り付け剛性
が高くなり確実な位置決めが可能となる。請求項2のよ
うに構成する事により演奏中、ネック折れ曲がりの事故
が無くなる。請求項3のように構成する事により弦楽器
の精度が向上し演奏性が向上する。また請求項4のよう
に構成する事により、折り畳み時の弦の絡まりが無くな
る。次に請求項5のように構成する事により厚み寸法が
小さくなるため、収納性の向上が図れる。請求項6のよ
うに構成する事によりボディ構造を簡易化し、低コスト
で製作でき、また音響上優れた特性を得る事が可能とな
る。請求項7のように構成する事により表面板の振動を
大きくする事ができ、音響上優れた特性を得る事が可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 折り畳み式弦楽器の全体正面図
【図2】 折り畳み式弦楽器の全体側面図
【図3】 折り畳みジョイント部の側面断面図
【図4】 折り畳みジョイント部上面断面図
【図5】 折り畳みジョイント部別案の側面断面図
【図6】 弦緩み防止用のゴム板正面図
【図7】 弦楽器ジョイント、ボディ部の正面断面図
【符号の説明】
11 ネック 12 ボディ 12a 側面一体表面板 12b 側面一体裏板 13 ゴム板 14 弦 31 ネックジョイント 32 ボディジョイント 33 ピン 34 固定ボルト 35 シム 54 調整ボルト

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦楽器のネック部を回転可能に折り畳む
    構造のジョイント部において、回転制限位置決めストッ
    パを設けたジョイント構造。
  2. 【請求項2】 弦楽器のネック部を回転可能に折り畳む
    構造のジョイント部において、回転防止用のネック固定
    具を設けたジョイント構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のストッパ部に調整可能な
    部品を設け、ネックのセット角度を調整可能とする構
    造。
  4. 【請求項4】 ネック部を回転可能に折り畳む構造の弦
    楽器において、弦上面一部を囲う様に部材を設けたジョ
    イント構造。
  5. 【請求項5】 弦楽器のネック部を回転可能に折り畳む
    構造の回転ジョイント部を分割可能とし、ボディとネッ
    クを分割可能とするジョイント構造。
  6. 【請求項6】 弦楽器ボディ側面全周を連続の薄板形状
    で構成し、ネック取付け部のヘッドブロックを廃止し、
    ネック取付け部ボディをコの字状に窪ました弦楽器のボ
    ディ構造。
  7. 【請求項7】 薄板式弦楽器ボディの表面板を側面まで
    一体化し、同様に裏板も側面まで一体化し、側面ほぼ中
    央で接合したボディ構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007323075A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Fender Musical Instruments Corp ギターのボディの補強
JP2007323074A (ja) * 2006-06-01 2007-12-13 Fender Musical Instruments Corp ヘッドブロックと指板との支持体
JP2010513957A (ja) * 2006-12-15 2010-04-30 ボヤージュ−エア ギター 旅行用弦楽器システム

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