JP2002061780A - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP2002061780A
JP2002061780A JP2001175859A JP2001175859A JP2002061780A JP 2002061780 A JP2002061780 A JP 2002061780A JP 2001175859 A JP2001175859 A JP 2001175859A JP 2001175859 A JP2001175859 A JP 2001175859A JP 2002061780 A JP2002061780 A JP 2002061780A
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Atsushi Maeda
惇 前田
Katsutoshi Sumiya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1〜2°傾けて井戸掘りを行い、または、パ
ワートングを用いてハンドタイトおよびパワータイトに
相当する締め付けを連続して行なう場合、ボックス部に
ピン部が確実に落とし込まれず、あるいは、落とし込み
が不十分なときでも、焼き付きを低減し、締め付け作業
性を良好とする管継手を提供する。 【解決手段】 テーパ雄ねじに螺合するテーパ雌ねじを
下記形状とする。 スタブ側のクリアランスC : 0.5 〜1.0m
m スタブ側のねじ山角度θ : 15〜60 ねじ山頂面とねじ谷底面 : 軸心と平行 雄ねじスタブ側コーナ部の半径R : 1.0 〜1.25
mm さらにピン部における不完全ねじ部のテーパ:完全ねじ
部の基準テーパの0.96〜0.90倍とすると好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然ガスや原油の
探査、生産に使用される油井管用の管継手に係り、特に
ねじ部に関しての焼き付きを低減し、締め付け作業性が
良好で、その後に発生することがあるねじの損傷レベル
を低減する管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】天然ガスや原油の探査、生産に使用され
る油井管を接続する技術として、ねじ継手が広く採用さ
れている。このねじ継手には、管の一端にピン部を、他
端にボックス部を形成して管同士を直接結合するインテ
グラル方式と、両端にボックス部を形成した短管を介し
て、端部にピン部を形成した二つの管を接続するカップ
リング方式とがある。以下、カップリング方式の継手を
例にとって説明するが、インテグラル方式の継手につい
ても同様である。
【0003】多くのガス田、油田の現場では、継手の締
め付け作業は、図7に示すようにして行われる。すなわ
ち、予め工場において端部に短管1が締め付け装着され
た油井管2を、その短管1を上方に向けて支持し、この
短管1に、接続しようとする別の油井管2のピン部2b
を締め付ける。その場合に、接続しようとする油井管2
のピン部2bを短管1のボックス部1a内に挿入する際
に、予め短管1の周囲に設けた嵌め込み時の損傷予防治
具である、例えばプラスチック製スタビングガイド(図
示せず)を介して油井管2を短管1内に鉛直に落とし込
んでいる。
【0004】落とし込みが完了した後、スタビングガイ
ドを取り外し、接続しようとする油井管2をストラップ
レンチ又はオペレータの人力によって2〜3ターン回転
させることで、接続しようとする油井管2のピン部2b
と短管1のボックス部1aのねじが噛み合った状態に
し、その後、パワートング、つまり、トルク付加装置
(図示せず)にて所定のトルクを付与して締め込みを実
施する。
【0005】ところで、オペレータの実施していたハン
ドタイトは、まさしく人間の力程度の小さなトルク(1
9.6〜576N・m程度)で回転するものである。し
かし、ピン部とボックス部のねじの噛み合いが不完全な
場合は、576N・m程度のトルクでは廻らず、回転さ
せるためにはそれ以上のトルクを要する。これは、ピン
部とボックス部のねじの噛み合い状態の不備を意味する
ので、このような場合、オペレータは接続しようとする
油井管を少し吊り上げたり、逆方向に少し廻したりして
芯出しをやり直すといった微調整を行っていた。なお、
微調整が完了した後は、576N・m以下の僅かなトル
クにてねじが噛み合いながら回転可能となるので、接続
しようとする油井管を2〜3ターン締め付け方向に回転
させる。
【0006】しかしながら、最近、オフショア(海上油
田)などでは、スタビングガイドを用いた油井管の落と
し込みの後、オペレータの介在したハンドタイトによる
2〜3ターンの油井管の回転を必要としない締め付けが
要望されてきている。つまり、図8に示すように、自動
式のパワートング3が接続しようとする油井管2を掴
み、このまゝの状態で、これまでのハンドタイト及びパ
ワータイトに相当する締め付けを連続して実施しようと
するものである。
【0007】このようなハンドフリーのパワートングは
油圧による駆動装置(トルク発生装置)を備えており、
例えば外径が178mm程度の油井管に対して3381
0N・mのトルクを簡単に付加することができる。
【0008】しかし、これらのパワートングでは576
N・mレベルの微小なトルクでトングの動きを制御する
ことは難しく、これまでオペレータの実施してきた57
6N・mレベルのきめ細かなハンドタイト作業を行うこ
とは困難であった。つまり、力に任せた締め付け作業に
なるため、落とし込み時にねじの噛み合いが不完全な場
合にはねじの損傷につながる場合が発生する。
【0009】ここに、従来技術において、例えば特開平
11−223284号公報では、接続しようとする油井
管のピン部を短管のボックス部に落とし込んだ後に、で
きるだけ速く、また、少ないターン数にてねじ込むこと
ができる管継手が提案されているが、この管継手では、
油井管のピン部がスタビングガイド等によって鉛直方向
に確実に短管のボックス部に落とし込まれていることが
前提である。
【0010】また、上記公報では、油井管のピン部にお
けるねじのスタビング逃げ角βを3°傾斜させている。
しかし、本来このスタビング逃げ角βは、油井管用AP
I規格のねじにおけるバットレスねじ(16インチ(40
6.4mm)以上)のねじ形状の場合、ねじの噛み合いを改善
するため、昔から鉛直に平行、すなわち、スタビング逃
げ角β=0°として規定されており、この考え方によれ
ば理論的には油井管のピン部と短管のボックス部におけ
るねじの噛み合いは保証される。したがって、スタビン
グ逃げ角βに敢えて角度を付けるならば、ねじ高さが小
さくなって軸力を受け持つ部分の減少につながる。
【0011】さらに、上記公報では、落とし込み時にお
けるねじの噛み合い性を改善するため、油井管のピン部
と短管のボックス部のねじに対して最も噛み合い易い位
置をマーキングすることが提案されており、オペレータ
がそのマークを合わせて締め付けることは不可能ではな
いものの、夜などの暗いところでは、マークの確認がし
づらいので、必ずしも適切な技術的手段とはいえない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最新の技術
の導入により、油井管を井戸に降下させてゆく場合、地
下の諸データ(温度、圧力、深さなど)を調査する必要
があり、そのためにワイヤライン(センサーの接続線)
を取り付けることがある。その場合、図9(a)に示し
たように、鉛直方向に井戸掘りを実施する従来方法で
は、油井管2が中心近傍で揺れるとワイヤライン4を切
断する危険性が大きくなる。
【0013】そこで、このワイヤライン4を破壊するこ
となく地中に降下させるため、図9(b)に示したよう
に、鉛直に対して1〜 1.5°傾けて井戸掘りを実施する
技術が発達しつつある。
【0014】しかしながら、このような技術を採用する
場合、周辺装置も傾斜させた状態でハンドタイトを行な
い、次いでパワータイトを実施することが要求される。
全ての装置が鉛直に対して1〜 1.5°傾斜した状態に保
持されていればハンドタイトもパワータイトも何ら問題
はないが、パワートングは水平に設置される可能性が高
いので、ハンドタイト、パワータイト時にあたかも曲げ
を負荷しながらの締め付け作業となり得ることから、管
継手に対しては厳しい締め付け条件が発生することにな
る。
【0015】しかしながら、従来、このような問題につ
いての改善の提案はない。本発明の課題は、上記した問
題点に鑑みてなされたものであり、例えば1〜2°傾け
て井戸掘りを実施する場合のように、ボックス部に接続
しようとするピン部が確実に落とし込まれていなかった
り、落とし込みが不十分な場合であっても、ねじ部に関
しての焼き付きを低減し、締め付け作業性を良好ならし
めて、その後に発生することがあるねじの損傷のレベル
を低減する管継手を提供することである。
【0016】さらに本発明の課題は、ボックス部に接続
しようとするピン部が確実に落とし込まれていなかった
り、落とし込みが不十分な場合であってもパワートング
を用いてハンドタイトおよびパワータイトに相当する締
め付けを連続して行なってもねじの損傷のレベルを低減
する管継手を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】従来にあっては、ボック
ス部に接続しようとするピン部が確実に落とし込まれて
いなかったり、落とし込みが不十分な場合に、この落と
し込み後にオペレータによる微小な噛み合わせ作業を行
っていた。しかしながら、そのようなオペレータによる
ハンドタイトが行われないという前提では、ねじ部の焼
き付きを低減して締め付け作業性を良好とするには、継
手そのものの形状を工夫することで、ハンドタイトによ
る微小な噛み合わせ作業を不要とすることが必要にな
る。
【0018】ところで、ピン部をボックス部に対して鉛
直方向に落とし込んだ場合には、ピン部のテーパ雄ねじ
とボックス部のテーパ雌ねじの噛み合いの組合わせは、
例えば図10(a)〜(c)に示したような状態に大別
される。このうち図10(c)の場合には、ピン部2b
のテーパ雄ねじとボックス部1aのテーパ雌ねじは完全
に噛み合っていることになるので、ハンドタイトを確実
とするためには更に1〜2ターン回転させることが必要
ではあるものの、両者を噛み合わせるための回転は不要
である。
【0019】一方、図10(a)および(b)の場合に
は、それらの噛み合わせ状態から図10(c)の状態に
噛み合わせるためには、1ターン又は0.5ターンの回
転が必要になる。
【0020】図10(c)の噛み合わせ状態に落とし込
むことは通常は、容易ではないので、図10(a)〜
(c)に示したどのような噛み合わせ状態であっても、
ハンドタイトレベル(約576N・m程度)の僅かな回
転力にて、少ない抵抗でピン部が回転可能になるように
することが必要となる。
【0021】ここに、本発明は、ねじ形状が落とし込み
時の締め込み易さ及びねじの損傷程度にどのような影響
を及ぼすかについて各種検証を行った結果に基づいてな
されたものである。すなわち、本発明によれば、管の端
部外周面にテーパ雄ねじを形成したピン部と、管又は短
管の端部内周面に前記テーパ雄ねじに螺合するテーパ雌
ねじを形成したボックス部とのねじ込みによる管継手に
おいて、スタブ側のクリアランスCを0.5〜1.0mm
とし、スタブ側のねじ山角度θを15〜60°とし、螺
合するテーパ雄ねじ及びテーパ雌ねじのねじ山頂面とね
じ谷底面が軸心と平行となるようにし、雄ねじスタブ側
コーナの丸みを有する部分(以下、「雄ねじスタブ側コ
ーナ部」とも称する)の曲率半径Rを1.0〜1.25
mmとし、そして好ましくはピン部における不完全ねじ部
のテーパを完全ねじ部の基準テーパの0.96〜0.9
0倍とする。
【0022】かくして、本発明によれば、ボックス部に
ピン部が確実に落とし込まれていなかったり、落とし込
みが不十分な場合であっても、ハンドタイトによる回転
を行なってからパワートングによる締付けを行っても、
あるいはそのまゝハンドフリーのパワートングによる回
転を与えてねじの締付けを行なってもよく、いずれの場
合も、ねじ部に関しての焼き付きを低減し、締め付け作
業性を良好ならしめて、その後に発生することがあるね
じの損傷のレベルを低減することができる。
【0023】本発明によれば芯出しを行なう微調整およ
びそれに続く1〜0.5ターンの回転により行なう噛み
合わせ調整は不用である。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明にかかる管継手について図
面を参照しつつ説明する。スタブ側のクリアランスCについて :図1において、ピ
ン部2bとボックス部1aにおけるスタブ側のクリアラ
ンスは図示の符号「C」にて規定できる。すなわち、本
発明においてクリアランスCは、ねじ締め付け完了時点
における両スタブ側面の間の軸方向距離と定義される。
【0025】このクリアランスCがゼロ (0) の場合
は、丁寧に落とし込みを行ってハンドタイトすれば、ね
じの締め込みは可能であるものの、本発明で対象として
いる傾斜した油井管のねじ継手では、ねじ同士の接触面
積が多く、疵が発生し易い。
【0026】一方、クリアランスCを大きくすればする
ほど、ねじ同士のガタが大きくなり、落とし込み時の自
由度は大きくなる。但し、本発明者らの実験によれば、
クリアランスCが1.0 mmを超えると、元来、軸力を受け
るねじのねじ幅bが小さくなって所要の引張負荷に耐え
られなくなり、ねじそのものが変形することになる。
【0027】これに対して、クリアランスCが非常に小
さい場合には、ねじの締め付け時の弾性変形により、ピ
ン部のスタブ側面とボックス部のスタブ側面とが接触
し、焼き付きをおこすことがある。しかし、本発明者ら
は、クリアランスCがそのような値よりも大きな場合で
あっても、ピン部をボックス部に傾斜させて落とし込む
ことも含めた落とし込み性能の面からは制約があること
を見い出した。
【0028】本発明者らの落とし込み試験結果によれ
ば、クリアランスCが小さくなると、落とし込み性能は
悪化し、クリアランスCがねじ加工時の公差も考慮して
0.5mm未満となると、落とし込み性能は悪化し、焼き付
きが発生する場合がある。そこで、クリアランスCの下
限を0.5mm とした。
【0029】したがって、スタブ側のクリアランスC
は、ねじ加工時の公差も考慮して0.5〜1.0mm とした。
【0030】スタブ側のねじ山角度θについて:ピン部
2bとボックス部1aにおけるスタブ側のねじ山角度θ
は図1のθにて規定できる。この角度θが大きくなるほ
ど、ピン部2bとボックス部1aにおけるねじスタブ面
での擦り合わせにより芯出し効果が期待でき、落とし込
み後にねじ同士が芯を出す方向で締め込まれるので、ね
じの損傷程度が少なくなる。但し、この角度が60°を
超えると、ピン部2bのねじ山がなくなるほどねじ幅b
が小さくなってしまう。つまり、実際のネジ形状とし
て、ネジ山の平行部が規定できなく、BTCタイプのネ
ジ形状とは、認められなくなる。
【0031】一方、スタブ側のねじ山角度θは小さいほ
ど軸方向に対する耐力が大きくなるものの、斜めにスタ
ビングした場合は、15°未満ではスタブ接触部にスジ
疵や焼き付きが発生する。
【0032】そこで、本発明ではスタブ側のねじ山角度
θを15〜60°の範囲とした。序いでながら、通常の
BTCの場合はこのねじ山角度は10度である。
【0033】テーパ雄ねじ及びテーパ雌ねじのねじ山頂
面とねじ谷底面が軸心となす角度について:油井管の外
径が大きくなるのに従って重量も増加し、各々のねじに
付与される荷重も増加して、ハンドタイトに要するトル
クも増加するので、総合的には落とし込みやハンドタイ
トがより困難となる傾向にある。従って、その対策とし
て、API規格による油井管用のバットレスねじでは、
外径が16インチ(406.4mm)以上の場合にはねじ山を軸
芯に平行と規定することで、落とし込み後のピン部とボ
ックス部のねじ山の接触面を軸芯に平行となし、ハンド
タイト時の矯正効果を狙っている。
【0034】一方、外径が13・3/8インチ(339.7m
m) 以下の油井管の場合、API規格では長年16イン
チ(406.4mm) 以上の場合の考え方を規格に反映していな
いので、そのねじ山はテーパ(1/16)に平行と規定
されている。
【0035】しかしながら、ボックス部に接続しようと
するピン部が確実に落とし込まれていなかったり、落と
し込みが不十分な場合に、この落とし込み後にオペレー
タによる微小な噛み合わせ作業を許されない前提におい
て、ねじ部に関しての焼き付きを低減して締め付け作業
性を良好ならしめるためには、13・3/8インチ(33
9.7mm) 以下の油井管であっても16インチ(406.4mm)
以上の場合と同様の考え方を採用することが望ましい。
【0036】そこで、本発明では、外径の大小を問わ
ず、テーパ雄ねじ及びテーパ雌ねじのねじ山頂面とねじ
谷底面を、図1に示したように、軸芯、つまり軸中心5
と基準値にて平行になるように規定した。当然ながら、
公差が規定されるわけで、本発明では、テーパとしては
0±0.2%と規定する。
【0037】雄ねじスタブ側コーナ部の曲率半径Rにつ
いて:API規格による油井管用のバットレスねじで
は、ボックス部1aにおけるスタブ受部のコーナ部1a
aの半径は0.2mmと規定されている。ピン部2bのボ
ックス部1aへの落とし込みが傾斜して行われた場合に
は、ボックス部1aにおけるスタブ受部のコーナ部1a
aと、ピン部2bにおけるスタブ側のコーナ部2baが
最初に接触する。この接触時、本発明者らの実験によれ
ばピン部2bにおけるスタブ側のコーナ部2baの曲率
半径R(以下「半径R」ともいう)が1.0mm未満の場
合には、局部応力が大きくなり、スジ疵や焼き付きの原
因となった。
【0038】一方、ピン部2bにおけるスタブ側のコー
ナ部2baの半径Rを大きくすれば、ボックス部1aに
おけるスタブ受部とのクリアランスCaを大きくするこ
とができる。そして、このクリアランスCaが大きいほ
ど、ピン部2bとボックス部1aの落とし込み時におけ
る自由度は高くなる。しかしながら、ピン部2bにおけ
るスタブ側のコーナ部2baの半径Rが1.25mmを超
えると、ピン部2bにおけるスタブ面の平行部がなくな
って、ねじと認められなくなる。そこで、本発明では、
ピン部2bにおける雄ねじスタブ側コーナ部2baの半
径Rを1.0〜1.25mmとした。
【0039】API規格のBTCのネジは、ピンのコー
ナ部半径Rは0.76mmであるが,本発明者らのテスト
によれば斜めのスタビング時に、コーナ部に疵が発生し
た。よって公差を0.25mm持たせることを踏まえ、
1.0mmとした。
【0040】なお、ボックス部におけるスタブ受部のコ
ーナ部の半径を大きくすることは、スタブ面積が減少し
てスタブ面の焼き付きの原因になること、及び、ねじの
噛み合いのためのハンドタイトの安定性を低下させるこ
とから望ましくない。
【0041】次に、本発明におけるより好ましい態様に
ついて説明する。ピン部における不完全ねじ部のテーパについて: 図2
は、ピン部に形成したねじ部の説明図である。
【0042】図3(a)〜(c)は、ピン部の不完全ね
じ部とボックス部の完全ねじ部のテーパの違いによって
ピン部の不完全ねじ部に発生する干渉面圧についての相
違を説明する図である。
【0043】図2に示すように、ピン部2bにおける不
完全ねじ部2bbは、継手の締め付け時はボックス部の
完全ねじ部と干渉して締め付けられることになる。この
際、図3(a) に示すように、ピン部2bにおける不完全
ねじ部2bbとボックス部1aにおける完全ねじ部のテ
ーパが同一であれば、ピン部2bのねじ底とボックス部
1aのねじ山に設計通りの干渉が発生して、締め付け
時、不完全ねじ部2bbにおけるピン部2bのねじ底と
ボックス部1aのねじ山の干渉により発生する面圧b0
は、完全ねじ部におけるピン部2bのねじ底とボックス
部1aのねじ山の干渉により発生する面圧aと等しくな
る。
【0044】また、図3(b)に示すように、ピン部2
bにおける不完全ねじ部2bbのテーパがボックス部1
aにおける完全ねじ部のテーパより大きい場合には、ピ
ン部2bのねじ底とボックス部1aのねじ山が設計値以
上に高い干渉を発生させ、締め付け時、不完全ねじ部2
bbにおけるピン部2bのねじ底とボックス部1aのね
じ山の干渉により発生する面圧b1 が完全ねじ部におけ
る面圧aよりも大きくなって、不完全ねじ部2bbにお
いてピン部2bのねじ底とボックス部1aのねじ山間で
焼き付きを発生させる。
【0045】これに対して、図3(c)に示すようにピ
ン部2bにおける不完全ねじ部2bbのテーパがボック
ス部1aにおける完全ねじ部のテーパより小さい場合に
は、ピン部2bのねじ底とボックス部1aのねじ山が設
計値より低い干渉となり、締め付け時、不完全ねじ部2
bbにおけるピン部2bのねじ底とボックス部1aのね
じ山の干渉により発生する面圧b2 が完全ねじ部におけ
る面圧aよりも小さくなって、締め付け時においても不
完全ねじ部2bbにおいてピン部2bのねじ底とボック
ス部1aのねじ山間で焼き付きを発生させることはな
い。
【0046】一方、1〜2°傾けて井戸掘りを実施する
場合には、常に曲げが負荷された状態となることから、
ピン部における不完全ねじ部のテーパとボックス部にお
ける完全ねじ部のテーパとの関係が上記したどのような
ものであっても、ピン部の不完全ねじ部では、曲げの内
側部 (圧縮状態) に相当する片面は、上記したねじ干渉
面圧が高い反面、曲げの外側部 (引張状態) に相当する
180°反対側の面は、ねじ干渉面圧が低く負荷される
ことになる。
【0047】鉛直に井戸掘りを実施する場合の締め付け
時におけるねじ部での干渉面圧を表したのが図4であ
り、1〜2°傾けて井戸掘りを実施する場合の締め付け
時におけるねじ部での干渉面圧を表したのが図5であ
る。
【0048】この図4及び図5中の〇印はピン部におけ
る不完全ねじ部のテーパとボックス部における完全ねじ
部のテーパとが同じである場合の不完全ねじ部における
干渉面圧、△印はピン部における不完全ねじ部のテーパ
がボックス部における完全ねじ部のテーパより大きい場
合における不完全ねじ部の干渉面圧、□印はピン部にお
ける不完全ねじ部のテーパがボックス部における完全ね
じ部のテーパより小さい場合における不完全ねじ部の干
渉面圧であり、それぞれ図3(a) 、図3(b) 、図3(c)
に相当する。
【0049】図4の結果から以下のことが明らかであ
る。ピン部における不完全ねじ部のテーパがボックス部
における完全ねじ部のテーパより大きい場合 (△印) に
は、不完全ねじ部の干渉面圧が高いのに対して、ピン部
における不完全ねじ部のテーパがボックス部における完
全ねじ部のテーパよりも小さい場合 (□印) は、不完全
ねじ部の干渉面圧は低くなる。
【0050】また、ピン部における不完全ねじ部のテー
パがボックス部における完全ねじ部のテーパと等しい場
合 (○印) は、不完全ねじ部の干渉面圧は前記の両場合
の中間に位置する。
【0051】図5(a) および(b) 中のそれぞれ○印、△
印および、□印により表される合計9本のグラフのうち
で、同種の印にて表される各3本のグラフなかの上方に
位置するものは、管継手の曲げの内側部に相当する面に
おける干渉面圧を表し、中間に位置するグラフは、曲げ
の中立部に相当する面における干渉面圧を表し、そし
て、下方に位置するグラフは、曲げの外側部に相当する
面における干渉面圧を表す。
【0052】同図(a) 中の△印にて示されるグラフのと
おり、ピン部における不完全ねじ部のテーパがボックス
部における完全ねじ部のテーパよりも大きい場合に、傾
斜した状態で管継手を締め付けると、管継手の軸に対す
る左右の面 (曲げの外側部の面および曲げの内側部の
面) におけるねじ干渉部の面圧には大きな差異が生じ、
しかも干渉面圧の絶対値も高くなる。
【0053】これに対して、□印にて示されるグラフの
とおり、ピン部における不完全ねじ部のテーパがボック
ス部における完全ねじ部のテーパよりも小さい場合に
は、傾斜した状態で管継手を締め付けても、管継手の軸
に対する左右の面におけるねじ干渉部の面圧の差異は小
さく、また、面圧の絶対値も低くなる。
【0054】また、同図(b) 中の○印にて示されるグラ
フのとおり、ピン部における不完全ねじ部のテーパがボ
ックス部における完全ねじ部のテーパと等しい場合に
は、不完全ねじ部の干渉面圧は前記の両場合の中間の値
となる。
【0055】すなわちテーパ雄ねじの不完全ねじ部のテ
ーパを調整することにより、斜めに締付けてもねじの面
圧分布を、通常の垂直に締付ける場合と同等にさせるこ
とが可能となる。
【0056】以上の観点から、本発明では、テーパ雄ね
じにおける不完全ねじ部のテーパを完全ねじ部の基準テ
ーパよりも小さくすることが好ましい。本発明者らの実
験によれば、1〜2°傾けて井戸掘りを実施する場合に
おいて、不完全ねじ部のテーパを完全ねじ部の基準テー
パの0.96〜0.90倍とした場合には、不完全ねじ
部において焼き付きやスジ疵が発生しなかった。そこ
で、本発明では、ピン部における不完全ねじ部のテーパ
を完全ねじ部の基準テーパの0.96〜0.90倍を好
ましい範囲とした。
【0057】API規格のBTCのねじは、ピン部のね
じテーパは基準値が6.25%で、公差が+0.35%
−0.25%(「6.25%+0.35%−0.25
%」と記す)であり、またボックス部のねじテーパは
6.25%±0.25%である。よってピンのねじテー
パがボックス部の最小のねじテーパを下回るためには、
ピン部は6.0%以下であることが好ましい。つまり、
6.0/6.25を計算して、0.96倍以下とのテー
パ比を算出した。また、ねじのかみ合いを確実にするた
めピン部のねじテーパを大幅に低減することは出来ず、
発明者の引っ張り破断試験の結果から、ボックス部の最
大ねじテーパ:6.5%に対して組み合わせられるピン
部のねじテーパは5.8%以上であることが好ましいこ
とがわかった。つまり0.9倍以上の比率とすることが
好ましい。
【0058】0.9倍未満では引張り破断強度の劣化が
見られる。上記の関係を満足させるためにはボックス部
のねじテーパに関しては、製造公差の制約が必要であり
通常0.3%である。
【0059】よって、ボックス部は6.0%〜6.30
%とすることが好ましい。 実施例 以下、本発明の管継手の効果を確認するために行った実
験結果について説明する。
【0060】本発明者らは、外径が177.8mmで肉厚
が11.51mmの油井管を用いて、ねじの形状の影響が
落とし込み後の締め付けやすさ及びねじの損傷にどのよ
うに影響するのかを検証した。
【0061】使用したねじ形状を表1に、実験結果を表
2に示した。表1の各記号は図1に示すそれに同じであ
る。ただし「R」は雄ねじスタブ側コーナ部2baの曲
率半径である。
【0062】落とし込み性能の評価として、図6(a)
に示したように、油井管2を鉛直に嵌め込んだ場合と、
図6(b)に示したように、強制的に油井管2を0.4
°、0.8°、1.2°、1.6°、及び、2.5°傾
けて芯出しができていない状態で落とし込みを実施した
場合における、その際のハンドタイトのしやすさとねじ
の損傷レベルを、各種寸法の油井管用API規格ねじに
おけるバットレスねじ(ピッチ5山/インチ)のねじ形
状のものについて各々実験した。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
【0065】初めに、上記表1のNo.1〜No.3について確
認した。表2の結果より、確実な芯出しを実施できれば
従来のねじ形状でも何ら問題はないものの、0.4°か
ら0.8°へと少しずつ傾斜してゆくと雄ねじと雌ねじ
の非定常な接触(部分的に曲げが負荷された状態)によ
りねじ表面は損傷してゆくことが判明した。そして、傾
斜角度が1.2°を超えると落とし込みが不可能であっ
た。
【0066】なお、「○」印はハンドタイトが可能で、
ねじ部の損傷がないもの、「△」印はハンドタイトは可
能であるものの、部分的に手入れが可能なねじクレスト
損傷があるもの、「×」印はハンドタイトは可能である
ものの、手入れが不可能な多数のねじ損傷があるもの、
「−」印は落とし込みが不可能なものを示す。
【0067】次に、スタブ側の角度θの影響をNo.4〜6
、12および23について調査し、また、スタブ側のクリ
アランスCの影響をNo.7〜9 、15および21について調査
した。また、テーパ雄ねじ及びテーパ雌ねじのねじ山頂
面とねじ谷底面が軸心となす角度の影響をNo.8、10、20
および24について調査し、雄ねじスタブ側コーナ部の半
径Rの影響をNo.10 、11、12、13、17および22について
調査し、ピン部における不完全ねじ部のテーパの影響を
No.12 〜20および25について調査した。
【0068】表2の結果より、以下に列挙したことが判
明した。 スタブ側の角度θは大きいほうが良好な結果が得られ
ており、適正な範囲は15度〜60度である。
【0069】スタブ側のクリアランスCは大きいほう
が良好な結果が得られており,適正な範囲は0.5〜1.
0mmである。 テーパ雄ねじ及びテーパ雌ねじのねじ山頂面とねじ谷
底面は軸心と平行なほうが良好である。
【0070】なお, 平行とは軸心に対して、テーパで表
せば、0 ±0.2%の範囲を言う。(No.8、10、20、24
の比較) 雄ねじスタブ側コーナ部の半径Rは大きいほうが良好
な結果が得られ、適正な範囲は1.0〜1.25mmであ
る。
【0071】ピン部における不完全ねじ部のテーパは
完全ねじ部のテーパより小さいほうが良好な結果が得ら
れており、好ましい範囲は0.90〜0.96倍であ
る。 (No.12 、13、16、18〜20、25の比較) 表2の結果より、本発明の範囲を全て充足するNo.14 、
16〜20、25では、1.5°以上傾けて井戸掘りを実施す
る場合においても、十分な締め込み性能及びねじの損傷
防止が図れることが確認できた。
【0072】さらに、ピン部の不完全ねじ部のテーパが
好ましい範囲を満たすNo.17 〜20については、一層優れ
た締め込み性能および損傷防止が図られた。本明細書で
はカップリング方式の管継手について説明したが、本発
明の管継手はインテグラル方式の管継手にも適用が可能
であることは言うまでもない。また、本発明の管継手は
メタルシール部を有するものにも適用可能であることも
言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の管継手に
よれば、ボックス部にピン部が確実に落とし込まれてい
なかったり、落とし込みが不十分な場合であっても、ね
じ部に関しての焼き付きを低減し、締め付け作業性を良
好ならしめて、その後に発生しえるねじの損傷レベルを
低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管継手のねじ形状の説明図である。
【図2】ピン部に形成したねじ部の説明図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、ピン部の不完全ねじ部
とボックス部の完全ねじ部のテーパの違いによってピン
部の不完全ねじ部に発生する干渉面圧についての相違を
説明する模式図である。
【図4】曲げ負荷がない場合の締め付け時におけるピン
部の不完全ねじ部に発生する干渉面圧を示したグラフで
ある。
【図5】曲げ負荷が作用した場合の締め付け時における
ピン部の不完全ねじ部に発生する干渉面圧を示したグラ
フで、図5(a) は、ピン部における不完全ねじ部のテー
パがボックス部における完全ねじ部のテーパよりも大き
い場合および小さい場合、図5(b) は、ピン部における
不完全ねじ部のテーパがボックス部における完全ねじ部
のテーパと等しい場合である。
【図6】落とし込みテストの方法の説明図で、図6
(a) は鉛直に落とし込む場合、図6(b)は傾斜させ
て落とし込む場合である。
【図7】カップリング方式の管継手の締め付け作業の説
明図である。
【図8】パワートングを使用した場合の締め付け作業の
説明図である。
【図9】ワイヤラインを取り付ける場合の説明図で、図
9(a) は鉛直タイプ、図9(b)は傾斜タイプであ
る。
【図10】図10(a)〜(c)は、落とし込み時にお
けるねじの噛み合い状態をそれぞれ説明した模式図であ
る。
フロントページの続き (72)発明者 炭谷 勝利 和歌山県和歌山市湊1850番地 住友金属工 業株式会社和歌山製鉄所内 Fターム(参考) 3H013 JA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の端部外周面にテーパ雄ねじを形成し
    たピン部と、管又は短管の端部内周面に前記テーパ雄ね
    じに螺合するテーパ雌ねじを形成したボックス部とのね
    じ込みによる管継手において、スタブ側のクリアランス
    Cを0.5〜1.0mmとし、スタブ側のねじ山角度θ
    を15〜60°とし、螺合するテーパ雄ねじ及びテーパ
    雌ねじのねじ山頂面とねじ谷底面が軸心と平行となるよ
    うにし、雄ねじスタブ側コーナ部の半径Rを1.0〜
    1.25mmとしたことを特徴とする管継手。
  2. 【請求項2】 ピン部における不完全ねじ部のテーパを
    完全ねじ部の基準テーパの0.96〜0.90倍とした
    ことを特徴とする請求項1記載の管継手。
  3. 【請求項3】前記継手がカップリング方式の継手である
    ことを特徴とする請求項1または2記載の管継手。
  4. 【請求項4】 前記継手がインテグラル方式の継手であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の管継手。
  5. 【請求項5】 前記継手が鉛直方向に1〜2°傾いた状
    態で管継手の締め付けが行われる請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の管継手。
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