JP2002061308A - 建築物壁部における目地シール構造と目地シール工法 - Google Patents

建築物壁部における目地シール構造と目地シール工法

Info

Publication number
JP2002061308A
JP2002061308A JP2000253070A JP2000253070A JP2002061308A JP 2002061308 A JP2002061308 A JP 2002061308A JP 2000253070 A JP2000253070 A JP 2000253070A JP 2000253070 A JP2000253070 A JP 2000253070A JP 2002061308 A JP2002061308 A JP 2002061308A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
closing member
wall
connecting portion
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000253070A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunio Futai
國男 二井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOKAI SHISUI KOGYO KK
Original Assignee
TOKAI SHISUI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TOKAI SHISUI KOGYO KK filed Critical TOKAI SHISUI KOGYO KK
Priority to JP2000253070A priority Critical patent/JP2002061308A/ja
Publication of JP2002061308A publication Critical patent/JP2002061308A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Finishing Walls (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、高い防水性を長期間に亘っ
て維持することが出来る新規な構造の目地シール構造を
提供することを目的とする。 【解決手段】 伸縮可能な中央連結部18の幅方向両
側に一対の固定部30,30を設けてなる閉塞部材16
を採用し、かかる閉塞部材16を壁部材12,12間の
目地14に配設した。そして、かかる閉塞部材16にお
ける各固定部30を、各壁部材12の端面に対して不定
形シーリング材34で接着固定した。これにより、目地
14を挟んで両側に位置する壁部材12,12間が相対
的に変位せしめられた際にも、目地14に配設された閉
塞部材16が、中央連結部18によって壁部材12,1
2の相対的な変位に追従可能とされて、固定部30,3
0の壁部材12,12に対する固定状態が安定して確保
されることにより、目地14におけるシール性が安定し
て発揮され得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、隣接して配設された建築物の壁
部材間の目地に関し、目地部分を塞ぐ目地シール構造に
関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、建築物の外壁や屋内の内壁に
は、サイディング,ALC,ガラス,PC板,タイル等
のパネル材や打ち継いで一体化されたブロック,レン
ガ,鉄筋コンクリート等が用いられている。ここにおい
て、サイディング,ALC,ガラス,PC板,タイル等
のパネル材を壁部材として用いた場合には隣接する壁部
材間に目地が発生し、また、打ち継いで一体化されたブ
ロック,レンガ,鉄筋コンクリート等を壁部材として用
いた場合には、打ち継ぎ部分に目地が発生する。これら
の目地部分においては、何れも、防水等の目的でシール
施行が行われている。
【0003】かかる目地シール構造としては、従来から
特開平8−93085号公報等に記載されているような
不定形シーリング材を用いた目地シール構造が、知られ
ている。しかし、このような不定形シーリング材は、一
般に耐久性を十分に確保することが難しく、また、径年
変化として収縮やひび割れ等が発生し易い。そのため、
目地部分に亀裂が生じて防水性が損なわれるおそれがあ
る。
【0004】また、特開平11−256735号公報等
に記載されているように、定形シーリング材を用いた目
地シール構造も提案されている。このように定形シーリ
ング材を用いると、施行性は良いが、定形シーリング材
が壁部材に接着されていないために防水性が劣る。ま
た、定形シーリング材が外れると防水性が顕著に低下す
るのである。更に、径年変化は避けられず、径年変化に
よって定形シーリング材に発生する亀裂による防水性低
下のおそれは、不定形シーリング材と同様にある。
【0005】さらに、特開平8−253975号公報等
に記載されているように、不定形シールと定形シーリン
グ材を組み合わせて採用したシール構造も提案されてい
る。しかし、不定形シールと定形シーリング材を組み合
わせて採用することにより、シール構造が極めて複雑と
なり、且つ、施工も難しくなる。また、高コストとなる
ことが避けられないために、現実的でないという問題が
生じてしまう。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、簡単な構造で、高い防水性を長期間に亘っ
て維持することが出来る新規な構造の目地シール構造を
提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、そのような目地シール構
造を有利に実現するための施工方法を提供することも目
的とする。
【0008】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の
組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至
は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることな
く、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの
記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づ
いて認識されるものであることが理解されるべきであ
る。
【0009】先ず、目地シール構造に関する本発明の第
一の態様は、複数の壁部材によって構成された建築物壁
部において、隣接して配された壁部材間の目地に不定形
シーリング材を注入して、該目地部分の隙間を塞ぐ建築
物壁部における目地シール構造であって、伸縮可能な中
央連結部の幅方向両側に一対の固定部を設けた閉塞部材
を、前記隙間を閉塞するように、該隙間の長手方向に連
続状に組み付けると共に、該閉塞部材の両側の固定部
を、該隙間を挟んで対向位置せしめられた両側の前記壁
部材に対して、建築物壁部の表側から該隙間に注入され
た前記不定形シーリング材によって接着せしめたことを
特徴とする建築物壁部における目地シール構造を特徴と
する。
【0010】このような本態様に従う構造とされた建築
物壁部における目地シール構造においては、目地部分に
配設された閉塞部材が、幅方向両側において各壁部材に
対してシーリング材で接着されていると共に、その伸縮
可能な中央連結部によって、隣接した壁部材の相対的な
変位に追従可能とされている。それ故、壁部材の間に温
度や湿度,経年変化などによる目地隙間の寸法変化があ
った場合にも、目地部分における閉塞部材による防水性
が安定して維持され得るのである。
【0011】なお、本態様に係る目地シール構造は、建
築物の外壁や内壁におけるサイディングやカーテンウォ
ールなどの壁部材間の目地およびコンクリート等の打継
目地など、建築物における各種の目地に対して適用可能
である。また、閉塞部材の材質は、要求される特性を満
足する限り限定されるものでなく、ステンレスやアルミ
ニウム合金等の金属材や合成樹脂等高分子材やゴム,エ
ラストマ等の弾性材などが採用可能であり、固定部と中
央連結部を単一の材質で一体成形する他、固定部と中央
連結部を異なる材質で形成して接合した複合材で構成す
ることも可能である。更にまた、採用される不定形シー
リング材の材質は、用いられる壁部材の材質や施工条件
等に応じて選定されるものであり、従来から公知の各種
のシーリング材が適宜に採用され得る。
【0012】さらに、目地シール構造に関する本発明の
第二の態様は、前記第一の態様に従う構造とされた建築
物壁部における目地シール構造であって、前記閉塞部材
において、前記固定部が、略L字形の断面形状を有して
おり、該L字形の縦板部が、前記壁部材の端面に対して
所定距離を隔てて対向位置せしめられると共に、該L字
形の横板部が、かかる壁部材における端縁部の端面又は
裏面に当接されるようになっており、該固定部における
L字形の縦板部および横板部と該壁部材の端面によって
形成された空所に対して、前記不定形シーリング材が充
填されていることを、特徴とする。このような本態様に
従う構造の目地シール構造においては、閉塞部材におけ
る固定部の縦板部を壁部材の端面に対して対向位置させ
たことにより、不定形シーリング材の固定部と壁部材へ
の接着面積が有利に確保されるのであり、不定形シーリ
ング材による固定部と壁部材の接着強度が向上されるこ
とにより、目地のシール性の安定性、信頼性および耐久
性が向上される。なお、本態様においては、固定部の材
質は特に限定されるものではなく、ゴムやエラストマ等
の弾性材でも良いが、好ましくは金属材が採用され、そ
れによって、固定部に対する不定形シーリング材の接着
強度を一層有利に確保することが可能となって、シール
性の更なる向上が図られ得るのである。
【0013】また、目地シール構造に関する本発明の第
三の態様は、前記第一又は第二の態様に従う構造とされ
た建築物壁部における目地シール構造であって、前記閉
塞部材において、長手帯状の金属板の幅方向中央部分を
屈曲乃至は湾曲させて山部と谷部を幅方向で交互に形成
することにより、前記中央連結部が形成されていると共
に、該中央連結部の幅方向両側に前記一対の固定部が一
体形成されていることを、特徴とする。このような本態
様に従う構造の目地シール構造においては、金属板を利
用したことにより、固定部における不定形シーリング材
の接着強度を一層容易に、且つ、有利に確保することが
出来る。また、アコーディオン状乃至は波板状の中央連
結部が形成されていることにより、金属製の閉塞部材に
おいても、その幅方向の伸縮性が有利に確保される。更
に、アコーディオン状乃至は波板状の中央連結部は、プ
レス加工等により固定部と一体形成可能であることか
ら、閉塞部材の生産性の向上が図られる。
【0014】また、目地シール構造に関する本発明の第
四の態様は、前記第一又は第二の態様に従う構造とされ
た建築物壁部における目地シール構造において、前記閉
塞部材において、前記中央連結部が弾性材によって形成
されている一方、前記一対の固定部がそれぞれ硬質材に
よって形成されており、該中央連結部の幅方向両側に該
一対の固定部が接着されていることを、特徴とする。こ
のような本態様に従う構造の目地シール構造において
は、中央連結部が弾性材で形成されていることによっ
て、閉塞部材の幅方向の伸縮性が一層有利に確保され得
る。また、固定部が硬質材によって形成されていること
から、不定形シーリング材の固定部への接着性を容易
に、且つ、有利に確保することが出来る。更に、硬質材
の材質としては、合成樹脂や金属等が望ましい。なお、
本態様において中央連結部を構成する弾性材としては、
例えば、各種のゴム弾性体や合成樹脂エラストマー,ポ
リウレタンフォーム等の公知の弾性材が、施工時或いは
施工後の条件等に応じて適宜に採用可能である。
【0015】また、目地シール構造に関する本発明の第
五の態様は、前記第一乃至第四の何れかの態様に従う構
造とされた建築物壁部における目地シール構造であっ
て、前記隙間の幅方向中央部分において、前記不定形シ
ーリング材が充填されずに前記閉塞部材の前記中央連結
部が、直接に外部空間に露呈されていることを、特徴と
する。このような本態様に従う構造の目地シール構造に
おいては、中央連結部の不定形シーリング材による変形
拘束力が、軽減乃至は回避され得ることから、固定部と
壁部材の接着部位への作用力が軽減されて、接着性延い
ては防水性の信頼性と耐久性の向上が図られ得る。ま
た、中央連結部が不定形シーリング材で覆われていない
ことから、不定形シーリング材におけるひび割れ発生に
起因する壁面の意匠の低下等も回避され得る。
【0016】また、目地シール構造に関する本発明の第
六の態様は、前記第一乃至第五の何れかの態様に従う構
造とされた建築物壁部における目地シール構造におい
て、前記閉塞部材の中央連結部が、隣接する前記壁部材
の端面間に形成された空間に収容された状態で位置せし
められるように、該閉塞部材が組み付けられていること
を、特徴とする。このような本態様に従う構造の目地シ
ール構造においては、中央連結部が壁部材よりも外部に
突出されていないことから、優れた意匠性が発揮され得
る。また、中央連結部による壁部材の裏面側に構造材や
支持枠の如き基材が配設される場合にも、かかる基材に
対する中央連結部の干渉等が回避され得て、良好なる施
工性が発揮され得る。
【0017】また、目地シール構造に関する本発明の第
七の態様は、前記第一乃至第六の何れかの態様に従う構
造とされた建築物壁部における目地シール構造におい
て、前記閉塞部材と前記不定形シーリング材によって閉
塞された前記壁部材間の隙間が、該隙間より幅広の化粧
カバーによって、該壁部材の表側から覆われていること
を、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた
建築物壁部における目地シール構造においては、化粧カ
バーを採用したことにより、不定形シーリング材のひび
割れや閉塞部材の中央連結部の露呈等を外部から視認不
能にすることが可能となり、意匠性が向上する。なお、
かかる化粧カバーにおいては、例えば、化粧カバーの裏
面側に脚部に突出形成せしめて、かかる脚部を閉塞部材
や不定形シーリング材に対して係止することによって取
り付けるようにした構造が、好適に採用される。
【0018】また、建築物壁部における目地シール工法
に関する本発明の特徴は、複数の壁部材によって構成さ
れた建築物壁部において、隣接して配された壁部材間の
目地に不定形シーリング材を注入して、該目地部分の隙
間を塞ぐ防水シールを施行するに際して、伸縮可能な中
央連結部の幅方向両側に一対の固定部を設けた閉塞部材
を、前記隙間を閉塞するように、該隙間の長手方向に連
続状に組み付けた後、かかる隙間に対して前記不定形シ
ーリング材を建築物壁部の表側から注入して、該閉塞部
材の両側の固定部を、該隙間を挟んで対向位置せしめら
れた両側の前記壁部材に対して接着することにより、前
記第一乃至第七の何れかの態様に従う構造とされた目地
シール構造を形成するようにしたことにある。このよう
な本態様の目地シール工法に従えば、前述の如き第一乃
至第七の何れかの態様に係る目地シール構造が、有利に
実現可能となって、優れたシール性と耐久性を有する目
地シール構造が提供され得る。
【0019】
【発明の実施形態】以下、本発明を更に具体的に明らか
にするために、本発明の実施形態について、図面を参照
しつつ、詳細に説明する。
【0020】先ず、図1には、本発明の第一の実施形態
としての建築物壁部の目地シール構造10の斜視図が示
されている。この目地シール構造10は、建築物壁部を
構成する壁部材としてのサイディング12,12の間に
形成された目地14の部分に構成されており、かかる目
地14に閉塞部材16が組み付けられることによって、
両サイディング12,12の端面間に存在する隙間が、
かかる目地シール構造10で閉塞されている。なお、以
下の説明においては、原則として図1の上下左右方向
を、単に上下左右方向という。
【0021】より詳細には、サイディング12は、建築
用壁板であって略矩形平板形状を有しており、窯業系や
木質系、或いは金属系などの従来から公知の各種の材質
のものが採用可能である。そして、複数枚のサイディン
グ12が、構造実体を構成する鉄骨や木材で形成された
支持枠等の基材15に対して隣接して配されることによ
り、建築物の壁部が構成されている。また、隣接して配
されたサイディング12,12の間には、施工作業を容
易にすると共に、各サイディング12の温度や湿度、経
時的変化等による寸法変化を吸収するためにサイディン
グ12,12間に隙間が形成されることにより目地14
が形成されている。そして、この目地14を閉塞するよ
うに閉塞部材16が組み付けられている。
【0022】この閉塞部材16は、図2に単体図が示さ
れているように、長手帯状を有する単一の金属板によっ
て形成されており、その幅方向中央部分には、中央連結
部18が形成されていると共に、幅方向両側には、一対
の固定部30,30が形成されている。
【0023】閉塞部材16の中央連結部18は、閉塞部
材16の幅方向に山部20と谷部22が交互に形成され
たアコーディオン形の断面形状とされており、本実施形
態においては、山部20が4個と谷部22が3個、それ
ぞれ交互に形成されている。なお、山部20は1個でも
良いが、閉塞部材16の幅方向の伸縮性を考慮すると、
2個以上形成されるのが望ましい。この山部20を構成
する2つの面は、その山部20の頂点を挟んだ両側が略
対称とされており、また、谷部22を構成する2つの面
も、その谷部22の頂点を挟んだ両側が略対称とされて
いる。更に、両端の山部20を構成する2つの面(板
部)のうちサイディング12側の面、即ち閉塞部材16
の幅方向両端部に位置せしめられた面は、サイディング
12の端面に対して略平行に広がる縦板部26とされて
いる。
【0024】また、閉塞部材16には、中央連結部18
における両端の山部20,20の裾部分からそれぞれ水
平方向外方に延び出して一対の横板部28,28が形成
されており、縦板部26と横板部28によって断面が略
L字形状の固定部30が構成されている。そして、縦板
部26が、各サイディング12の端面31と所定の距離
を隔てて対向位置せしめられると共に、横板部28がサ
イディング12の裏面に当接して重ね合わせられること
によって、閉塞部材16が隣接するサイディング12,
12間の目地14に組み付けられており、以て、各サイ
ディング12の端面と閉塞部材16の固定部30によっ
て、サイディング12の端縁部に沿って略一定の断面積
で延びる空所32が形成されている。
【0025】なお、本実施形態においては、横板部28
に対して一方向(上側)にのみ山部20が突出せしめら
れており、その突出高さが、サイディング12の厚さ寸
法よりも小さくされていることに、よって、中央連結部
18が目地14内に収容された状態とされている。
【0026】また、このようなアコーディオン形状を有
する中央連結部18と平板形状の固定部30,30を一
体的に備えた閉塞部材16は、例えば、長手平板形状の
金属板をプレス成形することによって形成することも可
能であるが、押出成形等によって得られた帯板状の金属
板に連続的なロール加工を施すことによって形成するこ
とも可能である。
【0027】さらに、閉塞部材16の幅方向両端部分と
各サイディング12の端面の間に形成された空所32,
32には、それぞれ、不定形シーリング材34が充填さ
れており、それによって、目地シール構造10のシール
性が確保されるようになっている。なお、閉塞部材16
における中央連結部18の幅方向の寸法は、空所32,
32への不定形シーリング材34の充填を容易に且つ確
実に行うことが出来ると共に、不定形シーリング材34
による接着力が十分に発揮されるように、目地14の幅
方向の寸法よりも小さくされて、空所32,32の隙間
寸法が確保されるようになっている。具体的には、かか
る空所32の隙間寸法は、0.5〜30mmに設定するこ
とが望ましく、より好適には、1.0〜10mmに設定さ
れる。また、横板部28,28の幅寸法は、閉塞部材1
6がサイディング12の裏面に対して当接され得るよう
に設定される。そこにおいて、好ましくは、横板部28
のサイディング12の裏面に当接せしめられる部分の寸
法:Lが1〜30mmに設定されることとなり、より好
適には、2〜10mmとされる。
【0028】そして、不定形シーリング材34がシール
ガン等により上側(サイディング12の表側)から目地
14に注入されることによって、空所32,32に不定
形シーリング材34が充填されている。かかる不定形シ
ーリング材34の表面は、サイディング12,1成分形
乃至は2成分形のポリサルファイド系や変成ポリサルフ
ァイド系12の表面と略面一か僅かに凹んだ状態となっ
ている。更に、本実施形態においては、不定形シーリン
グ材34は、中央連結部18のアコーディオン状部分の
谷部にも注入されており、目地14全体が不定形シーリ
ング材34で充填されているかのような、表側からの外
観状態とされている。なお、不定形シーリング材34が
注入される部分の表面、即ち、閉塞部材16の表面とサ
イディング12,12の端面においては、予めプライマ
が、刷毛等により塗布されている。また、不定形シーリ
ング材34としては、使用する場所や条件により異なる
が、1成分形乃至は2成分形のシリコーン系や変成シリ
コーン系、1成分形乃至は2成分形のポリサルファイド
系や変成ポリサルファイド系、1成分形乃至は2成分形
のポリウレタン系や変成ポリウレタン系、或いは1成分
形乃至は2成分形のアクリル系など、従来から公知の各
種のシーリング材が採用可能である。
【0029】ところで、このような目地シール構造10
は、次のような方法によって容易に形成することが出来
る。
【0030】先ず、構造実体に固設された基材15のに
対してサイディング12を順次張り付けて固定すること
によって壁面を構成するに際して、一つのサイディング
12を固定した後、そのサイディング12の一方の端縁
部から、サイディング12と基材の間に閉塞部材16の
一方の横板部28を刺し込むことによって、閉塞部材1
6の幅方向一方の側に空所32が形成されるように挟み
込んで組み付ける。その後、閉塞部材16の他方の横板
部28の上に他のサイディング12を重ね合わせて、該
サイディング12を基材15に固定することによって、
閉塞部材16の幅方向他方の側に空所32が形成される
ようにして取り付ける。次に、このように閉塞部材16
が組み付けられた、二枚のサイディング12,12の端
縁部間の目地14において、不定形シーリング材34が
注入される部分の表面にプライマ−を刷毛等により塗布
する。続いて、かかる目地14に対して、不定形シーリ
ング差異34をシールガン等を用いて上側(壁面の表
側)から注入することにより、空所32,32にも不定
形シーリング材34を充填する。これによって、上述の
如き構造とされた目地シール構造10を得ることが出来
る。
【0031】上述の如き構造とされた本実施形態の目地
シール構造38においては、サイディング12,12が
相対的に変位すると、閉塞部材16における中央連結部
18の山部20と谷部22が変形することにより、中央
連結部18が伸縮するようになっている。一方、固定部
30,30とサイディング12,12は、不定形シーリ
ング材34によって接着されて相互に固定されている。
【0032】従って、サイディング12,12の端縁部
が相対変位せしめられた際にも、目地14に装着された
閉塞部材16が、伸縮可能な中央連結部18によって、
隣接したサイディング12,12の相対的な変位に追従
し得ることとなり、固定部30,30とサイディング1
2,12の接着部位においては、その接着状態が安定し
て維持されることとなるのであり、以て、全体として、
閉塞部材16によって目地部分のシール性が安定して確
保され得るのである。
【0033】さらに、本実施形態においては、閉塞部材
16とサイディング12の接着部分において、閉塞部材
16の縦板部26とサイディング12の端面31が略平
行とされていることから、不定形シーリング材34の接
着面積が有利に確保され得るのであり、それによって目
地シール構造10のシール性の安定性、信頼性および耐
久性が一層向上され得る。
【0034】また、本実施形態においては、閉塞部材1
6が金属板によって形成されていることから、固定部3
0,30における不定形シーリング材34の接着強度を
一層有利に確保することが出来ると共に、プレス加工や
転造等によって閉塞部材16を容易に製造することが可
能となる。
【0035】更にまた、本実施形態においては、閉塞部
材16の中央連結部18がサイディング12,12の端
面間によって形成される空所よりも外部に突出されてい
ないことから、壁面の意匠性に対する閉塞部材16の悪
影響が軽減乃至は回避され得ると共に、サイディング1
2の背面に配設される基材15への干渉等も防止され得
る。
【0036】さらに、本実施形態においては、閉塞部材
16によって閉塞された目地14に不定形シーリング材
34を建築物壁部の表側から注入して、閉塞部材16の
両側の固定部30,30を、隙間を挟んで対向位置せし
められた両側のサイディング12,12に対して接着す
るという簡単な工法により、上述の如き効果を有する目
地シール構造10を得ることが出来る。
【0037】次に、図3には、本発明の第二の実施形態
としての目地シール構造36の斜視図が示されている。
なお、以下の実施形態においては、第一の実施形態と同
様て構造とされた部材及び部位について、それぞれ、図
中に第一の実施形態と同一の符号を付すことにより、そ
れらの詳細な説明を省略する。
【0038】すなわち、本実施形態における目地シール
構造36は、第一の実施形態の目地シール構造(10)
と比して、中央連結部18のアコーディオン状部分に不
定形シーリング材34が注入されていないことを、特徴
とする。要するに、本実施形態においては、空所32,
32のみに不定形シール34が注入されているのであ
り、アコーディオン状の中央連結部18が、壁部の表面
側に直接に露呈されている。なお、本実施形態において
は、中央連結部18の山部20の頂点が、サイディング
12の表面と略同じ高さに位置せしめられている。
【0039】また、このような目地シール構造36を得
る施工方法は、第一の実施形態の施工方法に比して、不
定形シーリング材34を目地14全体に注入しないこと
を、特徴とする。要するに、本実施形態は、不定形シー
リング材34は、空所32,32のみに注入すれば良い
のである。
【0040】すなわち、本実施形態のような目地シール
構造38においても、サイディング12,12が相対的
に変位すると、中央連結部18の山部20と谷部22が
変形することにより、中央連結部18が伸縮するように
なっている。
【0041】また、本実施形態においては、中央連結部
18のアコーディオン状部分に不定形シーリング材34
が注入されておらず、中央連結部18の不定形シーリン
グ材34による変形拘束力が、軽減乃至は防止できる。
【0042】さらに、本実施形態においては、中央連結
部18のアコーディオン状部分に不定形シーリング材3
4が注入されていないため、中央連結部18の不定形シ
ーリング材34におけるひび割れ発生に起因する意匠の
低下等も回避される。
【0043】また、本実施形態においては、空所32,
32のみに不定形シーリング材34が注入されるため
に、使用する不定形シーリング材34の量も少なくて済
み、コスト性に優れている。
【0044】次に、図4には、本発明の第三の実施形態
としての目地シール構造38の斜視図が示されている。
即ち、本実施形態における目地シール構造38は、第一
の実施形態の目地シール構造(10)と比して、中央連
結部18に不定形シーリング材34が注入されておら
ず、また、目地14が化粧カバー40によって覆われて
いることを、特徴とする。
【0045】この化粧カバー40は、例えば、ゴムやエ
ラストマー,合成樹脂の他、金属材等によって形成され
ており、全体として長手平板形状を有しており、その幅
方向の寸法は目地14の幅方向の寸法より大きく、ま
た、その幅方向中央部分には下側に突出する脚42が固
設されている。そして、化粧カバー40の脚42が、中
央連結部18の谷部22に嵌め込まれることによって、
化粧カバー40が閉塞部材16に対して固定されている
のであり、以て、目地14が外部に対して視認不能に隠
されている。また、化粧カバー40の幅方向両端部付近
の下面とサイディング12,12の上面との間には、定
形シーリング材44,44が配設されており、シール性
が確保されている。
【0046】さらに、このような目地シール構造38を
得る施工方法としては、第一の実施形態の施工方法と比
して、空所32,32だけに不定形シーリング材34を
注入した後に、化粧カバー40の幅方向両端部付近の下
面とサイディング12,12の上面との間に定形シーリ
ング材44を配設して、中央連結部18の谷部22に化
粧カバー40の脚42を嵌めこんで化粧カバー40を組
み付けることを、特徴としている。
【0047】すなわち、本実施形態のような目地シール
構造38においても、サイディング12,12が相対的
に変位すると、中央連結部18の山部20と谷部22が
変形することにより、中央連結部18が伸縮するように
なっている。
【0048】また、本実施形態においては、化粧カバー
40が組み付けられているために、目地部分の意匠性に
優れている。
【0049】また、図5には、本発明の第四の実施形態
としての目地シール構造46の斜視図が示されている。
即ち、本実施形態における目地シール構造46は、第一
の実施形態の目地シール構造(10)と比して、閉塞部
材48がサイディング12,12の間に形成された目地
14に上側から嵌め込まれることによって組み付けられ
ているところに特徴がある。また、本実施形態において
も、空所32,32のみに不定形シーリング材34が注
入されている。
【0050】この閉塞部材48は、図6に単体図が示さ
れているように、第一の実施形態の閉塞部材(16)に
比して、固定部30のなす角度、即ち、横板部28と縦
板部26のなす角度が直角よりも鋭角とされているため
に、閉塞部材48全体の幅方向の寸法が小さくされてい
るのである。また、固定部30のなす角度が直角よりも
鋭角とされていることによって、目地14に対しての嵌
め込みが容易とされている。なお、閉塞部材48が目地
14に嵌め込まれた状態においては、固定部30のなす
角度はより鋭角となり、固定部30の復元力により閉塞
部材48が目地14に対して固定されている。
【0051】さらに、このような目地シール構造46を
得る施工方法としては、先ず、サイディング12を目地
14が形成されるように取り付けて、その目地14に閉
塞部材48を上側から嵌め込んで組み付ける。そして、
空所32,32を形成する部分の表面、即ち、固定部3
0の表面とサイディング12の端面に対して、プライマ
が刷毛等により塗布されてから、空所32,32にシー
ルガン等により、不定形シーリング材34が注入され
る。
【0052】すなわち、本実施形態のような目地シール
構造46においても、サイディング12,12が相対的
に変位すると、中央連結部18の山部20と谷部22が
変形することにより、中央連結部18が伸縮するように
なっている。
【0053】また、本実施形態においては、閉塞部材4
8をサイディング12,12によって形成される目地1
4に対して、上側から嵌め込んで組み付けることによ
り、目地シール構造46を形成するために、施工性が向
上する。
【0054】さらに、閉塞部材48の固定部30の角度
が、直角よりも鋭角であるために、閉塞部材48を目地
14に嵌め込むことが容易に出来る。
【0055】また、図7には、本発明の第五の実施形態
としての目地シール構造50の斜視図が示されている。
即ち、本実施形態における目地シール構造50は、第一
の実施形態の目地シール構造(10)と比して、閉塞部
材52の中央連結部54に弾性材としてのゴム弾性体5
6が用いられているところに特徴がある。また、空所3
2,32のみに不定形シーリング材34が注入されてい
るのも特徴である。
【0056】この閉塞部材52は、図8に単体図が示さ
れているように、中央連結部54がゴム弾性体56によ
って形成されている。このゴム弾性体56は、厚肉の長
手板形状を有しており、その内部が中空とされることに
より、変形容易とされている。また、ゴム弾性体56の
左右には、それぞれ金属製の縦板部58と横板部60に
よって形成された断面が略L字形状の固定部62が、横
板部60を水平方向外方に突出せしめるようにして配設
されている。そして、縦板部58,58が、ゴム弾性体
56の両端面にそれぞれ加硫接着されている。要する
に、本実施形態においては、閉塞部材52は、ゴム弾性
体56と固定部62,62の一体加硫成形品として形成
されているのである。
【0057】さらに、このような目地シール構造50を
得る施工方法としては、図示しない基材の上にサイディ
ング12を取り付け、そのサイディング12の一方の側
からサイディング12と基材の間に、閉塞部材52の一
方の横板部60を空所32が形成されるように挟みこむ
ようにして組み付ける。更に、閉塞部材52の他方の横
板部60に対して、空所32が形成されるように他のサ
イディング12を取り付ける。次に、このように閉塞部
材52が組み付けられた目地14において、不定形シー
リング材34が注入される部分の表面、即ち、固定部6
2の表面とサイディング12の端面にプライマ−を刷毛
等により塗布する。そして、不定形シール34がシール
ガン等により空所32,32に対して上側から注入され
て、上述の如き目地シール構造50を得ることが出来
る。
【0058】すなわち、本実施形態のような目地シール
構造50においても、サイディング12,12が相対的
に変位すると、中央連結部54のゴム弾性体56が変形
することにより、中央連結部54が伸縮するようになっ
ている。
【0059】また、本実施形態においては、中央連結部
54がゴム弾性体56で形成されていることによって、
閉塞部材52の幅方向の伸縮性が一層有利に確保でき
る。
【0060】さらに、本実施形態においては、固定部6
2,62が金属材によって形成されているために、不定
形シーリング材34の接着性を容易に、且つ、有利に確
保することが出来る。
【0061】以上、本発明の実施形態としての目地シー
ル構造について詳述してきたが、これはあくまでも例示
であって、本発明は、かかる実施形態における具体的な
記載によって、何等、限定的に解釈されるものでない。
【0062】例えば、図9には、閉塞部材64の単体図
が示されており、この閉塞部材64は長手帯状の金属板
によって形成され、その幅方向中央部分には中央連結部
66が形成されている。この中央連結部66は、山部と
しての凸部68と谷部としての凹部70が交互に連続し
て形成された矩形波形状を有しており、図9には、4個
の凸部68と3個の凹部70が交互に形成されたものが
示されている。また、両端の凸部68の裾部分から水平
方向外方に延び出して横板部72が形成されている。更
に、両側の凸部68の外側板部によって、縦板部74が
形成されており、以て、横板部72と縦板部74によっ
て断面が略L字形状の固定部76が構成されているので
ある。また、閉塞部材64は、横板部72に対して一方
向にのみ凸部68が突出せしめられている。このような
閉塞部材64を用いることも可能である。
【0063】また、図10に閉塞部材78の単体図が示
されている。この閉塞部材78は、閉塞部材(10)と
比して、横板部28の一方の側に山部20が突出せしめ
られていると共に、他方の側に谷部22が突出せしめら
れており、それらの突出寸法が略同じとされていること
を特徴とする。このような閉塞部材78も採用可能であ
り、その際には、谷部22の突出量に応じて基材を加工
する必要がある。
【0064】また、閉塞部材の中央連結部の山部の数
は、前期実施形態の数に限定される必要はなく、適宜調
節可能である。
【0065】さらに、中央連結部の固定部のなす角度
は、前期実施形態のように略直角もしくは、直角よりも
鋭角に限定されることなく、直角よりも鈍角であっても
良い。
【0066】また、中央連結部の山部の頂点は、壁部材
の上面と略同じ高さに位置せしめられていても良いし、
僅かに低い位置に位置せしめられていても良い。
【0067】さらに、前記第三の実施形態で用いた定形
シーリング材44は、必ずしも設ける必要はない。
【0068】また、前記第三の実施形態では、中央連結
部18に不定形シーリング材34が、注入されていない
が、注入されていても良く、その際には、化粧カバー4
0の脚42が、不定形シーリング材34に埋めこまれ
て、化粧カバー40が固定される。
【0069】さらに、前記第四の実施形態では、中央連
結部18に不定形シーリング材34が、注入されていな
いが、注入されていても良い。
【0070】加えて、前期実施形態では、サイディング
に対して本発明を適用したものの具体例を示したが、そ
の他,本発明は、建築物壁部を構成する様々な壁部材に
対して、適用可能である。
【0071】その他、一々列挙はしないが、本発明は、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更,修正,改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもない。
【0072】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた建築物壁部の目地シール構造におい
ては、閉塞部材の幅方向中央に形成された伸縮可能な中
央連結部によって、連結された両側の壁部材間に相対的
な変位が生ぜしめられた際にも、閉塞部材の幅方向中央
に設けられた固定部の各壁部材に対する不定形シーリン
グ材による接着状態で安定して維持され得るのであり、
それによって、両壁部材間の目地部分におけるシール性
が高度に且つ安定して発揮され得るのである。
【0073】また、本発明の施工方法に従えば、本発明
に従う構造とされた建築物壁部の目地シール構造を容易
に形成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての目地シール構
造を示す斜視図である。
【図2】図1に示された目地シール構造に採用されてい
る閉塞部材の横断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態としての目地シール構
造を示す斜視図である。
【図4】本発明の第三の実施形態としての目地シール構
造を示す斜視図である。
【図5】本発明の第四の実施形態としての目地シール構
造を示す斜視図である。
【図6】第四の実施形態に採用されている閉塞部材の横
断面図である。
【図7】本発明の第五の実施形態としての目地シール構
造を示す斜視図である。
【図8】図7に示された目地シール構造に採用されてい
る閉塞部材の横断面図である。
【図9】本発明に採用可能な閉塞部材の別の具体例を示
す横断面図である。
【図10】本発明に採用可能な閉塞部材の他の具体例を
示す横断面図である。
【符号の説明】
10 目地シール構造 12 サイディング 14 目地 16 閉塞部材 18 中央連結部 30 固定部 34 不定形シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA01 FA03 FA51 FA71 GA06 GA07 GA12 GA15 GA66 HB01 HB02 HC01 HD11 HE01 HF02 HF18 KA01 LA03 LA04 LA06 MA02 MA04 MA06 2E110 AA14 AB04 AB22 AB23 BA12 DD04 DD14

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の壁部材によって構成された建築物
    壁部において、隣接して配された壁部材間の目地に不定
    形シーリング材を注入して、該目地部分の隙間を塞ぐ建
    築物壁部における目地シール構造であって、 伸縮可能な中央連結部の幅方向両側に一対の固定部を設
    けた閉塞部材を、前記隙間を閉塞するように、該隙間の
    長手方向に連続状に組み付けると共に、該閉塞部材の両
    側の固定部を、該隙間を挟んで対向位置せしめられた両
    側の前記壁部材に対して、建築物壁部の表側から該隙間
    に注入された前記不定形シーリング材によって接着せし
    めたことを特徴とする建築物壁部における目地シール構
    造。
  2. 【請求項2】 前記閉塞部材において、前記固定部が、
    略L字形の断面形状を有しており、該L字形の縦板部
    が、前記壁部材の端面に対して所定距離を隔てて対向位
    置せしめられると共に、該L字形の横板部が、かかる壁
    部材における端縁部の端面又は裏面に当接されるように
    なっており、該固定部におけるL字形の縦板部および横
    板部と該壁部材の端面によって形成された空所に対し
    て、前記不定形シーリング材が充填されている請求項1
    に記載の建築物壁部における目地シール構造。
  3. 【請求項3】 前記閉塞部材において、長手帯状の金属
    板の幅方向中央部分を屈曲乃至は湾曲させて山部と谷部
    を幅方向で交互に形成することにより、前記中央連結部
    が形成されていると共に、該中央連結部の幅方向両側に
    前記一対の固定部が一体形成されている請求項1又は2
    に記載の建築物壁部における目地シール構造。
  4. 【請求項4】 前記閉塞部材において、前記中央連結部
    が弾性材によって形成されている一方、前記一対の固定
    部がそれぞれ硬質材によって形成されており、該中央連
    結部の幅方向両側に該一対の固定部が接着されている請
    求項1又は2に記載の建築物壁部における目地シール構
    造。
  5. 【請求項5】 前記隙間の幅方向中央部分において、前
    記不定形シーリング材が充填されずに前記閉塞部材の前
    記中央連結部が、直接に外部空間に露呈されている請求
    項1乃至4の何れかに記載の建築物壁部における目地シ
    ール構造。
  6. 【請求項6】 前記閉塞部材の中央連結部が、隣接する
    前記壁部材の端面間に形成された空間に収容された状態
    で位置せしめられるように、該閉塞部材が組み付けられ
    ている請求項1乃至5の何れかに記載の建築物壁部にお
    ける目地シール構造。
  7. 【請求項7】 前記閉塞部材と前記不定形シーリング材
    によって閉塞された前記壁部材間の隙間が、該隙間より
    幅広の化粧カバーによって、該壁部材の表側から覆われ
    ている請求項1乃至6の何れに記載の建築物壁部におけ
    る目地シール構造。
  8. 【請求項8】 複数の壁部材によって構成された建築物
    壁部において、隣接して配された壁部材間の目地に不定
    形シーリング材を注入して、該目地部分の隙間を塞ぐ防
    水シールを施行するに際して、 伸縮可能な中央連結部の幅方向両側に一対の固定部を設
    けた閉塞部材を、前記隙間を閉塞するように、該隙間の
    長手方向に連続状に組み付けた後、かかる隙間に対して
    前記不定形シーリング材を建築物壁部の表側から注入し
    て、該閉塞部材の両側の固定部を、該隙間を挟んで対向
    位置せしめられた両側の前記壁部材に対して接着するこ
    とにより、請求項1乃至7の何れかに記載の目地シール
    構造とすることを特徴とする建築物壁部における目地シ
    ール工法。
JP2000253070A 2000-08-23 2000-08-23 建築物壁部における目地シール構造と目地シール工法 Pending JP2002061308A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000253070A JP2002061308A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 建築物壁部における目地シール構造と目地シール工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000253070A JP2002061308A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 建築物壁部における目地シール構造と目地シール工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002061308A true JP2002061308A (ja) 2002-02-28

Family

ID=18742221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000253070A Pending JP2002061308A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 建築物壁部における目地シール構造と目地シール工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002061308A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101864811A (zh) * 2010-06-09 2010-10-20 江苏兴厦建筑安装有限公司 一种外墙伸缩缝、抗震缝铝板
KR102000578B1 (ko) * 2018-08-20 2019-07-16 주식회사 유토플러스 마감재 건식시공 시스템

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101864811A (zh) * 2010-06-09 2010-10-20 江苏兴厦建筑安装有限公司 一种外墙伸缩缝、抗震缝铝板
KR102000578B1 (ko) * 2018-08-20 2019-07-16 주식회사 유토플러스 마감재 건식시공 시스템
WO2020040345A1 (ko) * 2018-08-20 2020-02-27 주식회사 유토플러스 마감재 건식시공 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR950008989B1 (ko) 단부에 압착식 프로파일 스트립이 장착된 창유리
JP2003222242A (ja) シール材とシール材組立体
JP2002061308A (ja) 建築物壁部における目地シール構造と目地シール工法
CN111587310B (zh) 建筑用外板及其组装结构
CN110312841B (zh) 建筑用外饰面板及其安装结构
JP5057470B2 (ja) 断熱壁構造
JP3621741B2 (ja) 目地構造
JP3945690B2 (ja) サイディングアセンブリ,サイディングボード,化粧板,懸止部材,目地部材およびサイディング施工方法
JPH0860756A (ja) 外壁パネル用ガスケット及びその取付施工方法
JP7484645B2 (ja) 目地側面形成部材、目地構造、及び増築方法
JP2000110494A (ja) コーナー用カバーシール材
JP2003147935A (ja) サイディングの縦目地の止水構造
JPH094080A (ja) パネル、化粧材及び外壁接続部構造
JPH01163343A (ja) 複合パネル
JP2000129809A (ja) 表面化粧材及びその製造方法
JP3595154B2 (ja) 外壁の縦目地材
JPH09235790A (ja) 目地用ガスケット
JPH1162036A (ja) シール材及びシール材の使用方法
JP2023179054A (ja) 建材パネルおよびその接合構造
RU40760U1 (ru) Узел крепления элементов на каркасной конструкции
JP2867099B2 (ja) パネルユニット
FI96981C (fi) Julkisivuelementti
JPH0285493A (ja) 可動間仕切ユニット用縁カバー
JPH04135602U (ja) 伸縮継手カバーの取付構造
WO2005052272A1 (ja) カーテンウォール