JP2002061225A - 小旋回式油圧ショベル - Google Patents

小旋回式油圧ショベル

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JP2002061225A
JP2002061225A JP2000246260A JP2000246260A JP2002061225A JP 2002061225 A JP2002061225 A JP 2002061225A JP 2000246260 A JP2000246260 A JP 2000246260A JP 2000246260 A JP2000246260 A JP 2000246260A JP 2002061225 A JP2002061225 A JP 2002061225A
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JP
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equipment storage
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revolving
storage
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JP2000246260A
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English (en)
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Yasushi Tanaka
泰 田中
Yusuke Kajita
勇輔 梶田
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 旋回半径を小さくした上部旋回体に備品収納
庫を設け、この備品収納庫内に必要な備品類を清浄な状
態で収納できるようにする。 【解決手段】 旋回フレーム11の底板11Aと床板1
5との間に形成された空間16を利用して上部旋回体2
の前端部に備品収納庫21を設ける構成とする。このた
め、上部旋回体2の旋回半径を小さく形成したことによ
り、旋回フレーム11の上方に工具箱25、グリスガン
29等の備品類を収納するスペースを確保することが困
難な場合でも、これら工具箱25、グリスガン29等の
備品類を備品収納庫21内に収納することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば土砂等の掘
削作業に用いて好適な油圧ショベルに関し、特に、上部
旋回体の旋回半径を小さくするようにした小旋回式油圧
ショベルに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、土砂等の掘削作業に用いられる
油圧ショベルは、下部走行体と、該下部走行体上に旋回
可能に搭載された上部旋回体と、該上部旋回体の前部に
俯仰動可能に設けられた作業装置とにより大略構成され
ている。
【0003】また、例えば狭い路地、山岳地等での掘削
作業に用いるため、上部旋回体の旋回半径を小さくする
ようにした小旋回式油圧ショベルが知られており、この
小旋回式油圧ショベルには、例えば上部旋回体が下部走
行体の車幅に対して1.2倍より小さな直径をもった仮
想円内に収まる構成となった超小旋回式油圧ショベル、
少なくとも上部旋回体の後部側が下部走行体の車幅に対
して1.2倍より小さな直径をもった仮想円内に収まる
後方小旋回式油圧ショベル等がある。
【0004】そして、この種の小旋回式油圧ショベル
は、上部旋回体の前,後方向及び左,右方向の長さ寸法
が小さくするため、旋回フレーム上に設けられるキャ
ブ、エンジン、燃料タンク、作動油タンク等が、旋回中
心寄りに集中して配置される構成となっている。
【0005】従って、小旋回式油圧ショベルにおいて
は、例えばスパナ、ドライバ、レンチ等の標準工具を収
容した工具箱、作業装置等の給脂部位にグリスを給脂す
るためのグリスガン、さらにウエス、軍手、交換部品等
の必要な備品類を収納するスペースを旋回フレーム上に
確保することが困難である。これに対し、例えば工具箱
等をキャブ内に置いた場合には、オペレータがキャブ内
で走行ペダル等を操作するときに、工具箱等が邪魔にな
るという問題がある。
【0006】一方、例えば実開平6−18467号公報
には、下部走行体を構成する中空なサイドフレームの外
側面に窓孔を設けると共に、この窓孔を開閉可能に覆う
扉体を設けることにより、サイドフレーム内の空間を備
品収納庫として利用するようにした油圧ショベルが提案
されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の従来技
術による油圧ショベルは、地上高さが低いサイドフレー
ム内に備品収納庫を形成しているため、作業者が腰をか
がめた無理な姿勢で備品収納庫から備品類の出し入れを
行う必要があり、疲労し易いという問題がある。
【0008】また、油圧ショベルが泥濘地での掘削作業
等を行うときに、泥水等がサイドフレーム内の備品収納
庫内に侵入することにより、該備品収納庫に収納された
備品類が泥水に浸かって汚損、錆等を生じたり、サイド
フレームの外側面に泥等が付着して扉板が覆い隠されて
しまうことにより、備品収納庫の場所が外部から分かり
にくくなるという問題がある。
【0009】さらに、油圧ショベルが不整地等を走行す
るときの振動により、備品類が備品収納庫内で散らば
る、あるいは備品収納庫を構成するサイドフレームの内
側面に衝突して破損するといった問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、旋回半径を小さくした上部旋回体に備品
収納庫を設けることができ、この備品収納庫内に備品類
を清浄な状態で収納できるようにした小旋回式油圧ショ
ベルを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明は、下部走行体と、該下部走行体上に旋回
可能に搭載され該下部走行体の車幅に対して所定の仮想
円内に収まるように形成された上部旋回体とからなり、
該上部旋回体は、旋回フレームと、該旋回フレーム上に
設けられたエンジンと、該エンジンの前側に位置して旋
回フレーム上に設けられ作業者の足場となる床板とを備
えてなる小旋回式油圧ショベルに適用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、上部旋回体の前端部には、旋回フレームと床板
との間に形成された空間を利用して必要な備品を収納す
る備品収納庫を設けたことにある。
【0013】このように構成したことにより、スペース
の制約がある旋回フレームの上方を避け、該旋回フレー
ムと床板との間に形成された空間を利用して上部旋回体
の前端部に備品収納庫を設けることができる。この場
合、備品収納庫は下部走行体に比較して地上高さが高い
上部旋回体に設けられるので、作業者は立ち姿勢のまま
備品収納庫内に収納された備品類を容易に取出すことが
できる。また、泥濘地での作業時に、泥水等が備品収納
庫内に侵入するのを抑えることができ、備品類を清浄な
状態で備品収納庫内に保管しておくことができる。
【0014】請求項2の発明は、上部旋回体の前端部に
は旋回フレームと床板との間の空間を覆うカバーを設
け、備品収納庫は該カバーに隣接して設ける構成とした
ことにある。
【0015】このように構成したことにより、上部旋回
体の前端部にカバーと備品収納庫とが隣接して配設され
るので、油圧ショベルの外観を向上することができる。
【0016】請求項3の発明は、備品収納庫は、旋回フ
レームの前端部に固定された基板と、該基板に移動可能
に設けられ旋回フレームと床板との間の空間を開閉する
蓋体とを備える構成としたことにある。
【0017】このように構成したことにより、蓋体によ
って旋回フレームと床板との間の空間を開いたときに
は、備品収納庫から備品類を出し入れすることができ、
蓋体によって旋回フレームと床板との間の空間を閉じた
ときには、備品収納庫内に備品類を保管しておくことが
できる。
【0018】請求項4の発明は、備品収納庫には、該備
品収納庫内に収納された備品を固定した状態に保持する
保持具を設ける構成としたことにある。
【0019】このように構成したことにより、備品収納
庫内に収納された備品類を保持具によって固定しておく
ことができるので、走行時の振動等によって備品類が備
品収納庫内で散らばるのを抑えることができ、これら備
品類を使用可能な状態に保管しておくことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る小旋回式油圧
ショベルの実施の形態を図1ないし図8を参照しつつ詳
細に説明する。
【0021】図中、1は左,右両側に履帯1A,1Aが
設けられたクローラ式の下部走行体、2は該下部走行1
上に旋回可能に搭載された上部旋回体で、下部走行体1
の前部側には地均し作業、排土作業等を行う排土板装置
3が設けられ、上部旋回体2の前部側には土砂等の掘削
作業を行うオフセット式の作業装置4が設けられてい
る。
【0022】ここで、上部旋回体2は、後述の旋回フレ
ーム11、カウンタウエイト13、エンジン14、床板
15、キャブ17、建屋カバー19、バンパカバー20
等により構成されている。そして、上部旋回体2は、図
2に示すように上方からみてほぼ円形状に形成され、下
部走行体1に設けられた左,右の履帯1Aの間隔によっ
て定まる車幅Aの1.2倍より小さな直径をもった仮想
円B内に収まるように構成されている。
【0023】11は上部旋回体2のベースをなす旋回フ
レームで、該旋回フレーム11は、厚肉の鋼板等により
ほぼ円形に形成された底板11Aと、該底板11A上に
立設され前,後方向に延びた左,右の縦板11B,11
Bとを有し、各縦板11Bの前端側は作業装置4の基端
部が俯仰動可能にピン結合されるブラケット部となって
いる。
【0024】また、底板11A上には、図3に示すよう
に、後述の床板15、キャブ17を取付けるための複数
のブラケット11C(1個のみ図示)が立設され、これ
ら各ブラケット11Cにはマウント部材12が取付けら
れている。
【0025】13は旋回フレーム11の後端側に設けら
れたカウンタウエイトで、該カウンタウエイト13は作
業装置4との重量バランスをとるものである。そして、
カウンタウエイト13の後面部は、上部旋回体2の小旋
回を実現するため該上部旋回体2の旋回中心を中心とし
た円弧状に形成されている。
【0026】14はカウンタウエイト13の前側に位置
して旋回フレーム11上に設けられたエンジンで、該エ
ンジン14は、左,右方向に延在する横置き状態に配設
されている。
【0027】15はエンジン14の前側に位置して旋回
フレーム11上に設けられた床板で、該床板15は、例
えば鋼板等により形成され、図3に示すように、後述す
るキャブ17の下板17Fと共にマウント部材12に取
付けられている。これにより、床板15は、旋回フレー
ム11の底板11Aとの間に空間16を形成した状態で
旋回フレーム11上に取付けられ、作業者の足場を形成
している。
【0028】17は旋回フレーム11の左前部に設けら
れたキャブで、該キャブ17は運転室を画成するもので
ある。ここで、キャブ17は、前面部17A、後面部1
7B、左側面部17C、右側面部17D、上面部17E
によって囲まれ、左側面部17Cは上方からみてほぼく
字状に屈曲している。また、キャブ17の左側面部17
Cには、キャブ17内に乗降するための乗降口を開閉す
るドア18が設けられている。
【0029】そして、キャブ17の下端部内側には枠状
の下板17Fが固着して設けられ、該下板17Fが床板
15と共にマウント部材12に取付けられることによ
り、キャブ17が、床板15と共に旋回フレーム11上
に取付けられる構成となっている。
【0030】19はキャブ17の後面部17Bから右側
面部17Dを取囲むように旋回フレーム11上に設けら
れた建屋カバーで、該建屋カバー19は、キャブ17の
後側に位置してエンジン14等を覆うエンジンカバー1
9Aと、キャブ17の右側に位置してエンジンカバー1
9Aから旋回フレーム11の前端側まで延び、作動油タ
ンク、燃料タンク等(いずれも図示せず)を覆う延設カ
バー19Bとにより構成されている。
【0031】20は上部旋回体2の前端部から左側端部
に設けられたバンパカバーで、該バンパカバー20は、
例えば樹脂材料等により蛇腹状の凹凸面をもって形成さ
れ、旋回フレーム11の前端部に沿って左,右方向に直
線状に延びる前面カバー部20Aと、該前面カバー部2
0Aから連続し、旋回フレーム11の左側端部に沿って
前,後方向に円弧状に延びる左側面カバー部20Bとか
らなっている。そして、バンパカバー20は、旋回フレ
ーム11の底板11Aと床板15との間に形成された空
間16を覆うものである。
【0032】21は上部旋回体2の前端部に設けられた
備品収納庫で、該備品収納庫21は、図4及び図5に示
すようにバンパカバー20の前面カバー部20Aに隣接
して左,右方向に延在している。そして、備品収納庫2
1は、後述の基板22、蓋体26等により構成され、旋
回フレーム11の底板11Aと床板15との間に形成さ
れた空間16を利用して後述の工具箱25、グリスガン
29、さらにウエス、軍手、交換部品(いずれも図示せ
ず)等の必要な備品類を収納するものである。
【0033】22は備品収納庫21の基板で、該基板2
2は鋼板等により平板状に形成され、旋回フレーム11
の底板11A先端部にボルト23,23,…を用いて固
着されている。そして、基板22は、旋回フレーム11
から前方に向けて突出し、キャブ17の前面部17Aに
沿って左,右方向に延びている。
【0034】24,24,…は基板22の上面側に設け
られた保持具としての工具箱ホルダで、該各工具箱ホル
ダ24は、基板22の上面に溶接等によって固着された
L型鋼により構成され、これら各工具箱ホルダ24が工
具箱25の4個の角隅部に係合することにより、備品収
納庫21内で工具箱25を固定した状態に保持するもの
である。
【0035】ここで、工具箱25は直方体の箱状に形成
され、内部にスパナ、ドライバ、レンチ等(いずれも図
示せず)の標準工具類を収容している。そして、工具箱
25は、その4隅部が各工具箱ホルダ24に係合するこ
とにより備品収納庫21内に安定して保持され、工具箱
ホルダ24から上方に離脱することにより、備品収納庫
21から取出される。
【0036】26は基板22の前端側にヒンジ部材2
7,27を用いて取付けられた蓋体で、該蓋体26は、
例えば基板22よりも薄肉の鋼板に折曲加工、溶接加工
を施すことにより、前面部26A、左側面部26B、右
側面部26C、上面部26D及び下面部26Eを有する
直方体の箱状に形成されている。そして、蓋体26は、
ヒンジ部材27を中心として、図7に示す開位置と、図
6に示す閉位置との間で開閉される構成となっている。
【0037】28,28は蓋体26の前面部26Aに設
けられた保持具としての左,右一対のグリスガンホルダ
で、該グリスガンホルダ28は、前面部26Aの内側面
に溶接等によって固着して設けられ、薄肉のばね鋼等を
U型に折曲げることにより形成された金属バンド28A
を有している。そして、グリスガンホルダ28は、金属
バンド28Aによってグリスガン29を把持することに
より、備品収納庫21内でグリスガン29を固定した状
態に保持するものである。
【0038】ここで、グリスガン29は、図5に示すよ
うに、内部にグリスが充填された円筒部29Aと、該円
筒部29Aに回動可能に設けられた操作レバー29B
と、該操作レバー29Bを回動操作することにより円筒
部29A内のグリスを吐出するノズル29Cとからなっ
ている。そして、グリスガン29は、各グリスガンホル
ダ28の金属バンド28Aによって円筒部29Aを把持
することにより、操作レバー29Bが上側となる状態で
備品収納庫21内に安定して保持され、金属バンド28
Aから離脱することにより、備品収納庫21から取出さ
れるものである。
【0039】30は蓋体26を閉位置にロックするため
のロック機構で、該ロック機構30は蓋体26の上面部
26Dに設けられ、鍵等(図示せず)を用いて操作するこ
とにより、ロック位置(図8中の破線で示す位置)とロ
ック解除位置(図8中の二点鎖線で示す位置)との間で
矢示方向に回動する回動金具30Aを有している。ま
た、キャブ17の前面部17A下端側には、ロック機構
30の回動金具30Aと対応する位置にL型に折曲げら
れた固定金具31が溶接等によって固着されている。
【0040】そして、ロック機構30は、回動金具30
Aがロック位置となって固定金具31に係合したときに
は、蓋体26を閉位置にロックして備品収納庫21を閉
じ、回動金具30Aがロック解除位置となって固定金具
31から離脱したときには、蓋体26が開位置に移動す
るのを許す構成となっている。
【0041】本実施の形態による小旋回式油圧ショベル
は上述の如き構成を有するもので、工具箱25、グリス
ガン29を備品収納庫21内に収納するときには、図6
に示すように、備品収納庫21内の工具箱ホルダ24、
グリスガンホルダ28に、それぞれ工具箱25、グリス
ガン29を保持させた状態で、蓋体26を閉位置として
備品収納庫21を閉じる。
【0042】そして、蓋体26に設けたロック機構30
の回動金具30Aをロック位置(図8中の破線の位置)
に移動させ、蓋体26を閉位置にロックすることによ
り、工具箱25、グリスガン29を備品収納庫21内に
収納しておくことができる。
【0043】一方、油圧ショベルの保守作業を行うた
め、備品収納庫21から工具箱25、グリスガン29を
取出すときには、まず、ロック機構30を鍵等(図示せ
ず)を用いて操作し、回動金具30Aをロック解除位置
(図8中の二点鎖線の位置)に移動させる。
【0044】次に、図7に示すように、備品収納庫21
の蓋体26を開位置へと移動させた後、工具箱ホルダ2
4から工具箱25を上方に抜取ると共に、グリスガンホ
ルダ28からグリスガン29を上方に抜取ることによ
り、これら工具箱25、グリスガン29を備品収納庫2
1から容易に取出すことができる。
【0045】かくして、本実施の形態によれば、上部旋
回体2の旋回半径を小さく形成したことにより、旋回フ
レーム11の上方に工具箱25、グリスガン29等を収
納するスペースを確保することが困難な場合でも、旋回
フレーム11の底板11Aと床板15との間に形成され
た空間16を利用して上部旋回体2の前端部に備品収納
庫21を設けることができ、該備品収納庫21内に工具
箱25、グリスガン29を確実に収納しておくことがで
きる。
【0046】このため、キャブ17内に工具箱25、グ
リスガン29等の備品類を置く必要がなく、キャブ17
内に充分な作業スペースを確保することができる。
【0047】また、備品収納庫21は下部走行体1より
も地上高さが高い上部旋回体2の前端部に設けられてい
るので、例えば油圧ショベルが泥濘地等で作業を行う場
合でも、泥水等が備品収納庫21内に侵入するのを抑え
ることができ、該備品収納庫21内に収納された工具箱
25、グリスガン29等を清浄な状態で保管しておくこ
とができる。
【0048】しかも、作業者は立ち姿勢のまま、備品収
納庫21内に工具箱25、グリスガン29を収納する作
業、収納された工具箱25、グリスガン29等の備品類
を備品収納庫21から取出す作業を行うことができ、こ
れら備品類の収納作業、取出し作業を楽な姿勢で迅速か
つ容易に行うことができる。
【0049】また、備品収納庫21は、上部旋回体2の
前端部に設けたバンパカバー20の前面カバー部20A
に隣接して設けられているので、備品収納庫21とバン
パカバー20とが連続することにより油圧ショベルの外
観美を向上させることができる。
【0050】また、備品収納庫21内に、工具箱25を
固定した状態に保持する工具箱ホルダ24と、グリスガ
ン29を固定した状態に保持するグリスガンホルダ28
を設けたので、油圧ショベルが不整地等を走行するとき
に振動したとしても、工具箱25、グリスガン29等が
備品収納庫21内で散らばることがなく、工具箱25内
の標準工具、グリスガン29の破損等を抑え、常に使用
可能な状態に保管しておくことができる。
【0051】なお、上述した実施の形態では、旋回フレ
ーム11上に運転室を画成するキャブ17を設けた油圧
ショベルを例に挙げたが、本発明はこれに限るものでは
なく、例えばキャブ17に代えて運転席を上側から覆う
庇状のキャノピを備えた油圧ショベルにも適用すること
ができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、下部走行体の車幅に対して所定の仮想円内に収
まるように形成された上部旋回体の前端部に、旋回フレ
ームと床板との間に形成された空間を利用して必要な備
品を収納する備品収納庫を設ける構成としたので、旋回
フレームの上方に備品類を収納するスペースを確保する
ことが困難な場合でも、旋回フレームの前端部に設けた
備品収納庫内に備品類を収納することができる。この場
合、備品収納庫は下部走行体に比較して地上高さが高い
上部旋回体に設けられるので、泥濘地での作業時に泥水
等が備品収納庫内に侵入するのを抑えることができ、必
要な備品類を清浄な状態で備品収納庫内に保管しておく
ことができる。また、作業者は立ち姿勢のまま、迅速か
つ容易に備品収納庫から備品類を出し入れすることがで
きる。
【0053】また、請求項2の発明によれば、上部旋回
体の前端部には旋回フレームと床板との間の空間を覆う
カバーを設け、備品収納庫は該カバーに隣接して設ける
構成としたので、油圧ショベルの外観を向上することが
できる。
【0054】また、請求項3の発明によれば、備品収納
庫は、旋回フレームの前端部に固定された基板と、該基
板に移動可能に設けられ旋回フレームと床板との間の空
間を開閉する蓋体とを備える構成としたので、蓋体によ
って旋回フレームと床板との間の空間を開くことによ
り、備品収納庫から備品類を出し入れすることができ、
蓋体によって旋回フレームと床板との間の空間を閉じる
ことにより、備品収納庫内に備品類を保管しておくこと
ができる。
【0055】さらに、請求項4の発明によれば、備品収
納庫には、該備品収納庫内に収納された備品を固定した
状態に保持する保持具を設ける構成としたので、走行時
の振動等によって備品類が備品収納庫内で散らばること
がなく、これら備品類の破損を抑え、常に使用可能な状
態に保管しておくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による小旋回式油圧ショベ
ルを示す正面図である。
【図2】本発明の実施の形態による小旋回式油圧ショベ
ルを示す拡大平面図である。
【図3】図1中のキャブ、床板、備品収納庫等を拡大し
て示す一部破断の正面図である。
【図4】キャブ、備品収納庫等を図3中の矢示IV−IV方
向からみた左側面図である。
【図5】備品収納庫内に収納された工具箱、グリスガン
等を図3中の矢示V−V方向からみた拡大断面図であ
る。
【図6】図3中の基板、蓋体、工具箱ホルダ、グリスガ
ンホルダ等の要部を示す拡大断面図である。
【図7】蓋体が開位置となった状態を示す図6と同様位
置の拡大断面図である。
【図8】図6中のロック機構を矢示VIII−VIII方向から
みた断面図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 11 旋回フレーム 14 エンジン 15 床板 16 空間 20 バンパカバー(カバー) 21 備品収納庫 22 基板 24 工具箱ホルダ(保持具) 25 工具箱(備品) 26 蓋体 28 グリスガンホルダ(保持具) 29 グリスガン(備品)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部走行体と、該下部走行体上に旋回可
    能に搭載され該下部走行体の車幅に対して所定の仮想円
    内に収まるように形成された上部旋回体とからなり、該
    上部旋回体は、旋回フレームと、該旋回フレーム上に設
    けられたエンジンと、該エンジンの前側に位置して旋回
    フレーム上に設けられ作業者の足場となる床板とを備え
    てなる小旋回式油圧ショベルにおいて、 前記上部旋回体の前端部には、前記旋回フレームと床板
    との間に形成された空間を利用して必要な備品を収納す
    る備品収納庫を設ける構成としたことを特徴とする小旋
    回式油圧ショベル。
  2. 【請求項2】 前記上部旋回体の前端部には前記旋回フ
    レームと床板との間の空間を覆うカバーを設け、前記備
    品収納庫は該カバーに隣接して設ける構成としてなる請
    求項1に記載の小旋回式油圧ショベル。
  3. 【請求項3】 前記備品収納庫は、前記旋回フレームの
    前端部に固定された基板と、該基板に移動可能に設けら
    れ前記旋回フレームと床板との間の空間を開閉する蓋体
    とを備える構成としてなる請求項1または2に記載の小
    旋回式油圧ショベル。
  4. 【請求項4】 前記備品収納庫には、該備品収納庫内に
    収納された備品を固定した状態に保持する保持具を設け
    る構成としてなる請求項1,2または3に記載の小旋回
    式油圧ショベル。
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