JP2002060766A - 燃料電池用燃料付臭剤 - Google Patents
燃料電池用燃料付臭剤Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 硫黄を含有せず、優れた化学的安定性を有す
る燃料電池用燃料付臭剤を提供する。 【解決手段】 下記式(1)〜(8)で表される化合物
の少なくとも1種を含有することを特徴とする燃料電池
用燃料付臭剤。 CH3(CH2)3COO−R1 … (1) (CH3)2CHCH2COO−R1 … (2) CH3(CH2)2COO−R1 … (3) (CH3)2CHCOO―R1 … (4) C2H5(CH3)CHCOO−R1 … (5) CH3(CH2)4COO−R1 … (6) R2−O−R3 … (7) C10H18O … (8) (上記式中、R1は炭素数1〜5の飽和炭化水素基を示
し、R2およびR3はそれぞれ炭素数2〜4の飽和炭化水
素基を示す。)
る燃料電池用燃料付臭剤を提供する。 【解決手段】 下記式(1)〜(8)で表される化合物
の少なくとも1種を含有することを特徴とする燃料電池
用燃料付臭剤。 CH3(CH2)3COO−R1 … (1) (CH3)2CHCH2COO−R1 … (2) CH3(CH2)2COO−R1 … (3) (CH3)2CHCOO―R1 … (4) C2H5(CH3)CHCOO−R1 … (5) CH3(CH2)4COO−R1 … (6) R2−O−R3 … (7) C10H18O … (8) (上記式中、R1は炭素数1〜5の飽和炭化水素基を示
し、R2およびR3はそれぞれ炭素数2〜4の飽和炭化水
素基を示す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池用燃料に
臭気を付けるために用いる燃料電池用燃料付臭剤に関す
るものである。
臭気を付けるために用いる燃料電池用燃料付臭剤に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池、特に固体高分子型燃料電池に
用いる燃料としては、メタノール等のアルコール系燃
料、ジメチルエーテル等の含酸素燃料、メタン、エタ
ン、プロパン等の炭化水素系ガス燃料、およびガソリ
ン、ナフサ、灯油等の炭化水素系液体燃料がある。これ
らはいずれも可燃性、爆発性あるいは中毒性を有する
が、臭気がきわめて少ないので、特に民生輸送用および
分散型用途が主流となる固体高分子型燃料電池の燃料と
して普及を促進していくに際しては、漏洩による引火、
爆発、中毒等の災害を未然に防止する十分な対策が必要
となる。従来、この対策の最も簡便な方法として、燃焼
機器や内燃機関用燃料である天然ガス、都市ガス、工業
用ガスあるいは液化石油ガス等の燃料ガスに特有な臭気
を有する化合物を付臭剤として添加することにより、も
しかかるガス類が漏洩した場合に人間の嗅覚で容易に感
知し得るようにすることが行われていた。これらの付臭
剤としては、従来からメルカプタン類やサルファイド類
が使用されてきた。
用いる燃料としては、メタノール等のアルコール系燃
料、ジメチルエーテル等の含酸素燃料、メタン、エタ
ン、プロパン等の炭化水素系ガス燃料、およびガソリ
ン、ナフサ、灯油等の炭化水素系液体燃料がある。これ
らはいずれも可燃性、爆発性あるいは中毒性を有する
が、臭気がきわめて少ないので、特に民生輸送用および
分散型用途が主流となる固体高分子型燃料電池の燃料と
して普及を促進していくに際しては、漏洩による引火、
爆発、中毒等の災害を未然に防止する十分な対策が必要
となる。従来、この対策の最も簡便な方法として、燃焼
機器や内燃機関用燃料である天然ガス、都市ガス、工業
用ガスあるいは液化石油ガス等の燃料ガスに特有な臭気
を有する化合物を付臭剤として添加することにより、も
しかかるガス類が漏洩した場合に人間の嗅覚で容易に感
知し得るようにすることが行われていた。これらの付臭
剤としては、従来からメルカプタン類やサルファイド類
が使用されてきた。
【0003】燃料電池にて発電を行う方法としては、前
述の燃料から水蒸気改質等により取り出した水素ガス
を、白金等の貴金属触媒を担持したガス電極に供給して
電池反応を発生させる方法、あるいは燃料そのものを白
金等の貴金属触媒を担持した電極に対して供給して電池
反応を発生させる方法をとるのが一般的である。いずれ
の場合も燃料電池の発電出力および寿命性能を悪化させ
る主要因としては、電極上に担持された貴金属触媒の硫
黄による被毒があげられ、実用化の条件として、電極に
直接供給する燃料については、燃料中の硫黄成分の含有
量が50ppm以下であること、望ましくは10ppm
以下であることが求められており、このための技術開発
が進められている。
述の燃料から水蒸気改質等により取り出した水素ガス
を、白金等の貴金属触媒を担持したガス電極に供給して
電池反応を発生させる方法、あるいは燃料そのものを白
金等の貴金属触媒を担持した電極に対して供給して電池
反応を発生させる方法をとるのが一般的である。いずれ
の場合も燃料電池の発電出力および寿命性能を悪化させ
る主要因としては、電極上に担持された貴金属触媒の硫
黄による被毒があげられ、実用化の条件として、電極に
直接供給する燃料については、燃料中の硫黄成分の含有
量が50ppm以下であること、望ましくは10ppm
以下であることが求められており、このための技術開発
が進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
な付臭剤であるメルカプタン類やサルファイド類は成分
元素に硫黄を多く含有するため、使用が望ましくない。
一方、非硫黄系付臭剤としては、アクリル酸エチル、シ
クロヘキセン、ノルボルネン誘導体等が知られている
が、これらは化学的安定性が十分でなく、また硫黄系と
同等の付臭効果をあげるためにはより高濃度に添加する
必要があり、相対的にコスト高となる問題点があった。
な付臭剤であるメルカプタン類やサルファイド類は成分
元素に硫黄を多く含有するため、使用が望ましくない。
一方、非硫黄系付臭剤としては、アクリル酸エチル、シ
クロヘキセン、ノルボルネン誘導体等が知られている
が、これらは化学的安定性が十分でなく、また硫黄系と
同等の付臭効果をあげるためにはより高濃度に添加する
必要があり、相対的にコスト高となる問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、硫黄の含有
量を低減するとともに、かつ優れた化学的安定性を有す
る燃料電池用燃料付臭剤を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の第1は、下記式(1)〜(8)で表
される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴と
する燃料電池用燃料付臭剤を提供することにある。 CH3(CH2)3COO−R1 … (1) (CH3)2CHCH2COO−R1 … (2) CH3(CH2)2COO−R1 … (3) (CH3)2CHCOO―R1 … (4) C2H5(CH3)CHCOO−R1 … (5) CH3(CH2)4COO−R1 … (6) R2−O−R3 … (7) C10H18O … (8) 上記式(1)〜(6)におけるR1は炭素数1〜5の飽
和炭化水素基を示し、式(7)におけるR2およびR3は
それぞれ炭素数2〜4の飽和炭化水素基を示す。また、
本発明の第2は、さらにメルカプタン類、サルファイド
類およびピラジン類から選ばれる1種または2種以上の
化合物を含有することを特徴とする本発明の第1に記載
の燃料電池用燃料付臭剤を提供することにある。
量を低減するとともに、かつ優れた化学的安定性を有す
る燃料電池用燃料付臭剤を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の第1は、下記式(1)〜(8)で表
される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴と
する燃料電池用燃料付臭剤を提供することにある。 CH3(CH2)3COO−R1 … (1) (CH3)2CHCH2COO−R1 … (2) CH3(CH2)2COO−R1 … (3) (CH3)2CHCOO―R1 … (4) C2H5(CH3)CHCOO−R1 … (5) CH3(CH2)4COO−R1 … (6) R2−O−R3 … (7) C10H18O … (8) 上記式(1)〜(6)におけるR1は炭素数1〜5の飽
和炭化水素基を示し、式(7)におけるR2およびR3は
それぞれ炭素数2〜4の飽和炭化水素基を示す。また、
本発明の第2は、さらにメルカプタン類、サルファイド
類およびピラジン類から選ばれる1種または2種以上の
化合物を含有することを特徴とする本発明の第1に記載
の燃料電池用燃料付臭剤を提供することにある。
【0006】本発明の燃料電池用燃料付臭剤として使用
される化合物は、吉草酸エステル(式(1))、イソ吉
草酸エステル(式(2))、酪酸エステル(式
(3))、イソ酪酸エステル(式(4))、2−メチル
酪酸エステル(式(5))、ヘキサン酸エステル(式
(6))、ジアルキルエーテル(式(7))およびロー
ズオキサイド(式(8))である。式(1)〜(6)に
おけるR1は炭素数1〜5の飽和炭化水素基を示す。こ
の飽和炭化水素基は直鎖であっても分岐鎖であっても良
好に使用できる。これらのうち、臭質の点から炭素数1
〜4の飽和炭化水素基が好ましい。さらには、臭質およ
び臭気強度の点から、炭素数は1、2または4のものが
特に好ましい。R1の具体例としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、アミル基、イソアミル基が挙げられる。式
(7)におけるR2およびR3はそれぞれ炭素数2〜4の
飽和炭化水素基を示し、それぞれ同じであっても異なっ
ていてもよい。この飽和炭化水素基は直鎖であっても分
岐鎖であっても良好に使用できる。これらのうち、臭質
の点から炭素数3または4の飽和炭化水素基が好まし
い。さらには、臭質および臭気強度の点から、炭素数4
のものが特に好ましい。R2およびR3の具体例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基が挙げられる。
される化合物は、吉草酸エステル(式(1))、イソ吉
草酸エステル(式(2))、酪酸エステル(式
(3))、イソ酪酸エステル(式(4))、2−メチル
酪酸エステル(式(5))、ヘキサン酸エステル(式
(6))、ジアルキルエーテル(式(7))およびロー
ズオキサイド(式(8))である。式(1)〜(6)に
おけるR1は炭素数1〜5の飽和炭化水素基を示す。こ
の飽和炭化水素基は直鎖であっても分岐鎖であっても良
好に使用できる。これらのうち、臭質の点から炭素数1
〜4の飽和炭化水素基が好ましい。さらには、臭質およ
び臭気強度の点から、炭素数は1、2または4のものが
特に好ましい。R1の具体例としては、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、アミル基、イソアミル基が挙げられる。式
(7)におけるR2およびR3はそれぞれ炭素数2〜4の
飽和炭化水素基を示し、それぞれ同じであっても異なっ
ていてもよい。この飽和炭化水素基は直鎖であっても分
岐鎖であっても良好に使用できる。これらのうち、臭質
の点から炭素数3または4の飽和炭化水素基が好まし
い。さらには、臭質および臭気強度の点から、炭素数4
のものが特に好ましい。R2およびR3の具体例として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基が挙げられる。
【0007】これら式(1)〜(8)で示される化合物
としては、具体的には、吉草酸メチル、吉草酸エチル、
吉草酸プロピル、吉草酸ブチル、吉草酸イソブチル、吉
草酸アミル、イソ吉草酸メチル、イソ吉草酸エチル、イ
ソ吉草酸プロピル、イソ吉草酸イソプロピル、イソ吉草
酸ブチル、イソ吉草酸イソブチル、イソ吉草酸イソアミ
ル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プロピル、酪酸イソ
プロピル、酪酸ブチル、酪酸イソブチル、酪酸アミル、
酪酸イソアミル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチル、イ
ソ酪酸プロピル、イソ酪酸ブチル、イソ酪酸イソブチ
ル、イソ酪酸アミル、イソ酪酸イソアミル、2−メチル
酪酸メチル、2−メチル酪酸エチル、2−メチル酪酸プ
ロピル、2−メチル酪酸ブチル、2−メチル酪酸−2−
メチルブチル、ヘキサン酸メチル、ヘキサン酸エチル、
ヘキサン酸プロピル、ヘキサン酸イソプロピル、ヘキサ
ン酸ブチル、ヘキサン酸イソブチル、ジエチルエーテ
ル、n−プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、n
−ブチルエーテル、イソブチルエーテル、第二ブチルエ
ーテル、ローズオキサイド等を挙げることができる。こ
の中でも臭質および臭気強度の点の点から、吉草酸メチ
ル、吉草酸エチル、イソ吉草酸メチル、イソ吉草酸エチ
ル、イソ吉草酸イソブチル、イソ吉草酸イソアミル、酪
酸メチル、酪酸エチル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチ
ル、2−メチル酪酸エチル、ヘキサン酸エチル、n−プ
ロピルエーテル、n−ブチルエーテル、ローズオキサイ
ドが好ましい。
としては、具体的には、吉草酸メチル、吉草酸エチル、
吉草酸プロピル、吉草酸ブチル、吉草酸イソブチル、吉
草酸アミル、イソ吉草酸メチル、イソ吉草酸エチル、イ
ソ吉草酸プロピル、イソ吉草酸イソプロピル、イソ吉草
酸ブチル、イソ吉草酸イソブチル、イソ吉草酸イソアミ
ル、酪酸メチル、酪酸エチル、酪酸プロピル、酪酸イソ
プロピル、酪酸ブチル、酪酸イソブチル、酪酸アミル、
酪酸イソアミル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチル、イ
ソ酪酸プロピル、イソ酪酸ブチル、イソ酪酸イソブチ
ル、イソ酪酸アミル、イソ酪酸イソアミル、2−メチル
酪酸メチル、2−メチル酪酸エチル、2−メチル酪酸プ
ロピル、2−メチル酪酸ブチル、2−メチル酪酸−2−
メチルブチル、ヘキサン酸メチル、ヘキサン酸エチル、
ヘキサン酸プロピル、ヘキサン酸イソプロピル、ヘキサ
ン酸ブチル、ヘキサン酸イソブチル、ジエチルエーテ
ル、n−プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、n
−ブチルエーテル、イソブチルエーテル、第二ブチルエ
ーテル、ローズオキサイド等を挙げることができる。こ
の中でも臭質および臭気強度の点の点から、吉草酸メチ
ル、吉草酸エチル、イソ吉草酸メチル、イソ吉草酸エチ
ル、イソ吉草酸イソブチル、イソ吉草酸イソアミル、酪
酸メチル、酪酸エチル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチ
ル、2−メチル酪酸エチル、ヘキサン酸エチル、n−プ
ロピルエーテル、n−ブチルエーテル、ローズオキサイ
ドが好ましい。
【0008】本発明の燃料電池用燃料付臭剤としては、
上記の式(1)〜(8)で表される化合物を単独で用い
てもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。2種以
上を使用する場合の好ましい組み合わせとしては、イソ
吉草酸メチル、イソ吉草酸エチル、イソ吉草酸イソブチ
ル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチル、2−メチル酪酸
エチルおよびn−ブチルエーテルから選ばれる化合物の
任意の組合せが挙げられる。本発明の燃料電池用燃料付
臭剤は、好ましくは飽和炭化水素溶剤に溶解させ、付臭
剤溶液としたうえで燃料に添加する。飽和炭化水素溶剤
としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン等の炭素数5〜
12の飽和炭化水素が好ましく用いられる。その際の混
合割合は、通常、付臭剤:飽和炭化水素が20〜100
重量%:80〜0重量%、好ましくは30〜70重量
%:70〜30重量%、さらに好ましくは30〜50重
量%:70〜50重量%である。本発明の燃料電池用燃
料付臭剤の燃料に対する添加量は特に限定されないが、
感知濃度の点からその下限は6mg/Nm3とすること
が好ましく、経済性の点からその上限は15mg/Nm
3とすることが好ましい。
上記の式(1)〜(8)で表される化合物を単独で用い
てもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。2種以
上を使用する場合の好ましい組み合わせとしては、イソ
吉草酸メチル、イソ吉草酸エチル、イソ吉草酸イソブチ
ル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸エチル、2−メチル酪酸
エチルおよびn−ブチルエーテルから選ばれる化合物の
任意の組合せが挙げられる。本発明の燃料電池用燃料付
臭剤は、好ましくは飽和炭化水素溶剤に溶解させ、付臭
剤溶液としたうえで燃料に添加する。飽和炭化水素溶剤
としては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、
ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン等の炭素数5〜
12の飽和炭化水素が好ましく用いられる。その際の混
合割合は、通常、付臭剤:飽和炭化水素が20〜100
重量%:80〜0重量%、好ましくは30〜70重量
%:70〜30重量%、さらに好ましくは30〜50重
量%:70〜50重量%である。本発明の燃料電池用燃
料付臭剤の燃料に対する添加量は特に限定されないが、
感知濃度の点からその下限は6mg/Nm3とすること
が好ましく、経済性の点からその上限は15mg/Nm
3とすることが好ましい。
【0009】本発明の式(1)〜(8)で表される燃料
電池用燃料付臭剤には、さらにメルカプタン類、サルフ
ァイド類およびピラジン類から選ばれる1種または2種
以上の化合物をさらに含有することができる。ここでい
う、メルカプタン類、サルファイド類、またはピラジン
類化合物とは、具体的には、t−ブチルメルカプタン、
イソプロピルメルカプタン、エチルメルカプタン、n−
プロピルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、イソ
ブチルメルカプタン、ジメチルサルファイド、メチルエ
チルサルファイド、メチルアリルサルファイド、2−メ
トキシ−3−メチルピラジン、2−メトキシ−3−イソ
ブチルピラジンなどが挙げられる。これらは、通常、付
臭剤として燃料ガスに添加されているものである。
電池用燃料付臭剤には、さらにメルカプタン類、サルフ
ァイド類およびピラジン類から選ばれる1種または2種
以上の化合物をさらに含有することができる。ここでい
う、メルカプタン類、サルファイド類、またはピラジン
類化合物とは、具体的には、t−ブチルメルカプタン、
イソプロピルメルカプタン、エチルメルカプタン、n−
プロピルメルカプタン、n−ブチルメルカプタン、イソ
ブチルメルカプタン、ジメチルサルファイド、メチルエ
チルサルファイド、メチルアリルサルファイド、2−メ
トキシ−3−メチルピラジン、2−メトキシ−3−イソ
ブチルピラジンなどが挙げられる。これらは、通常、付
臭剤として燃料ガスに添加されているものである。
【0010】本発明の式(1)〜(8)で表される化合
物に上記の硫黄を含有する化合物を添加、混合すること
により、感知濃度の強化、臭質の改良、経済性といった
効果が得られる。上記硫黄を含有する化合物の添加量は
特に限定されないが、燃料に対して1ppm以下とする
のが好ましく、通常、0.02〜0.5ppmの範囲内
で適宜添加する。添加量が少なすぎると添加効果が得ら
れず、多すぎると硫黄により触媒が被毒し、燃料電池の
発電出力や寿命性能を悪化させるおそれがある。
物に上記の硫黄を含有する化合物を添加、混合すること
により、感知濃度の強化、臭質の改良、経済性といった
効果が得られる。上記硫黄を含有する化合物の添加量は
特に限定されないが、燃料に対して1ppm以下とする
のが好ましく、通常、0.02〜0.5ppmの範囲内
で適宜添加する。添加量が少なすぎると添加効果が得ら
れず、多すぎると硫黄により触媒が被毒し、燃料電池の
発電出力や寿命性能を悪化させるおそれがある。
【0011】なお添加方法は、上記硫黄含有化合物をそ
のまま燃料に添加しても良いが、本発明の付臭剤と同様
に飽和炭化水素溶剤に溶解させ、付臭剤溶液の形で燃料
に添加しても良い。また本発明の付臭剤と上記硫黄含有
化合物の両方を飽和炭化水素溶剤に溶解させ、得られる
付臭剤溶液を燃料に添加しても良い。飽和炭化水素溶剤
としては前記した炭素数5〜12の飽和炭化水素が好ま
しく使用できる。本発明の式(1)〜(8)で表される
化合物からなる付臭剤は、硫黄の含有量が少ないという
点から燃料電池用燃料の付臭剤として好ましく使用でき
るばかりでなく、内燃機関、特に一般家庭用の内燃機関
等の硫黄含有量に制限がある燃料の付臭剤としても良好
に使用することができる。
のまま燃料に添加しても良いが、本発明の付臭剤と同様
に飽和炭化水素溶剤に溶解させ、付臭剤溶液の形で燃料
に添加しても良い。また本発明の付臭剤と上記硫黄含有
化合物の両方を飽和炭化水素溶剤に溶解させ、得られる
付臭剤溶液を燃料に添加しても良い。飽和炭化水素溶剤
としては前記した炭素数5〜12の飽和炭化水素が好ま
しく使用できる。本発明の式(1)〜(8)で表される
化合物からなる付臭剤は、硫黄の含有量が少ないという
点から燃料電池用燃料の付臭剤として好ましく使用でき
るばかりでなく、内燃機関、特に一般家庭用の内燃機関
等の硫黄含有量に制限がある燃料の付臭剤としても良好
に使用することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例により具
体的に説明するが本発明はこれらに制限されるものでは
ない。
体的に説明するが本発明はこれらに制限されるものでは
ない。
【0013】なお、付臭剤の感知濃度と化学的安定性は
以下の試験方法にて決定した。 (1)感知濃度 無臭空気で置換した無臭室内に付臭剤溶液を添加したL
NGを一定量注入し、均一濃度に攪拌希釈する。そして
無臭空気を一定希釈倍数に希釈されたLNGの臭気を選
定された6名のパネラーにより下記6段階臭気強度表示
法による臭気強度が3となった時の無臭室内の付臭剤の
濃度を感知濃度とした。
以下の試験方法にて決定した。 (1)感知濃度 無臭空気で置換した無臭室内に付臭剤溶液を添加したL
NGを一定量注入し、均一濃度に攪拌希釈する。そして
無臭空気を一定希釈倍数に希釈されたLNGの臭気を選
定された6名のパネラーにより下記6段階臭気強度表示
法による臭気強度が3となった時の無臭室内の付臭剤の
濃度を感知濃度とした。
【0014】
【表1】
【0015】(2)化学的安定性 ネスラー管に試料を30mL採取し、温度50℃で1週
間加熱し、ガスクロマトグラフィーで測定し、加熱前後
の試料の組成変化の有無を調べた。
間加熱し、ガスクロマトグラフィーで測定し、加熱前後
の試料の組成変化の有無を調べた。
【0016】(実施例1)イソ吉草酸メチルとn−ヘキ
サンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した後、脱
水濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液
をLNGに対して、15、20、25、30、35、4
0、45、50、55mg/Nm3の各量を添加して、
付臭剤溶液の添加割合が異なる9種類のガスを得た。こ
れらのガスを無臭室法により1000倍に希釈した時の
感知濃度および化学的安定性を調べた。その結果を表2
に示す。
サンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した後、脱
水濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液
をLNGに対して、15、20、25、30、35、4
0、45、50、55mg/Nm3の各量を添加して、
付臭剤溶液の添加割合が異なる9種類のガスを得た。こ
れらのガスを無臭室法により1000倍に希釈した時の
感知濃度および化学的安定性を調べた。その結果を表2
に示す。
【0017】(実施例2)イソ吉草酸エチルとn−ヘキ
サンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した後、脱
水濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液
をLNGに対して、15、20、25、30、35、4
0、45、50、55mg/Nm3の各量を添加した9
種類のガスを得た。これらのガスについて実施例1と同
様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べた。その
結果を表2に示す。
サンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した後、脱
水濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液
をLNGに対して、15、20、25、30、35、4
0、45、50、55mg/Nm3の各量を添加した9
種類のガスを得た。これらのガスについて実施例1と同
様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べた。その
結果を表2に示す。
【0018】(実施例3)イソ吉草酸イソブチルとn−
ヘキサンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した
後、脱水濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭
剤溶液をLNGに対して、15、20、25、30、3
5、40、45、50、55mg/Nm3の各量を添加
した9種類のガスを得た。これらのガスについて実施例
1と同様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べ
た。その結果を表2に示す。
ヘキサンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した
後、脱水濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭
剤溶液をLNGに対して、15、20、25、30、3
5、40、45、50、55mg/Nm3の各量を添加
した9種類のガスを得た。これらのガスについて実施例
1と同様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べ
た。その結果を表2に示す。
【0019】(実施例4)イソ酪酸メチルとn−ヘキサ
ンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した後、脱水
濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液を
LNGに対して、15、20、25、30、35、4
0、45、50、55mg/Nm3の各量を添加した9
種類のガスを得た。これらのガスについて実施例1と同
様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べた。その
結果を表2に示す。
ンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した後、脱水
濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液を
LNGに対して、15、20、25、30、35、4
0、45、50、55mg/Nm3の各量を添加した9
種類のガスを得た。これらのガスについて実施例1と同
様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べた。その
結果を表2に示す。
【0020】(実施例5)イソ酪酸エチルとn−ヘキサ
ンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した後、脱水
濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液を
LNGに対して、15、20、25、30、35、4
0、45、50、55mg/Nm3の各量を添加した9
種類のガスを得た。これらのガスについて実施例1と同
様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べた。その
結果を表2に示す。
ンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した後、脱水
濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液を
LNGに対して、15、20、25、30、35、4
0、45、50、55mg/Nm3の各量を添加した9
種類のガスを得た。これらのガスについて実施例1と同
様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べた。その
結果を表2に示す。
【0021】(実施例6)2−メチル酪酸エチルとn−
ヘキサンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した
後、脱水濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭
剤溶液をLNGに対して、15、20、25、30、3
5、40、45、50、55mg/Nm3の各量を添加
した9種類のガスを得た。これらのガスについて実施例
1と同様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べ
た。その結果を表2に示す。
ヘキサンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した
後、脱水濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭
剤溶液をLNGに対して、15、20、25、30、3
5、40、45、50、55mg/Nm3の各量を添加
した9種類のガスを得た。これらのガスについて実施例
1と同様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べ
た。その結果を表2に示す。
【0022】(実施例7)n−ブチルエーテルとn−ヘ
キサンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した後、
脱水濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶
液をLNGに対して、15、20、25、30、35、
40、45、50、55mg/Nm3の各量を添加した
9種類のガスを得た。これらのガスについて実施例1と
同様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べた。そ
の結果を表3に示す。
キサンを重量比で30:70の割合で攪拌混合した後、
脱水濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶
液をLNGに対して、15、20、25、30、35、
40、45、50、55mg/Nm3の各量を添加した
9種類のガスを得た。これらのガスについて実施例1と
同様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べた。そ
の結果を表3に示す。
【0023】(実施例8)イソ吉草酸エチルとt−ブチ
ルメルカプタンとn−ヘキサンを重量比で30:1:6
9の割合で攪拌混合した後、脱水濾過して付臭剤溶液を
作製した。作製した付臭剤溶液をLNGに対して、1
5、20、25、30、35、40、45、50、55
mg/Nm3の各量を添加した9種類のガスを得た。こ
れらのガスについて実施例1と同様の方法で感知濃度お
よび化学的安定性を調べた。その結果を表3に示す。
ルメルカプタンとn−ヘキサンを重量比で30:1:6
9の割合で攪拌混合した後、脱水濾過して付臭剤溶液を
作製した。作製した付臭剤溶液をLNGに対して、1
5、20、25、30、35、40、45、50、55
mg/Nm3の各量を添加した9種類のガスを得た。こ
れらのガスについて実施例1と同様の方法で感知濃度お
よび化学的安定性を調べた。その結果を表3に示す。
【0024】(実施例9)イソ酪酸エチルとt−ブチル
メルカプタンとn−ヘキサンを重量比で30:1:69
の割合で攪拌混合した後、脱水濾過して付臭剤溶液を作
製した。作製した付臭剤溶液をLNGに対して、15、
20、25、30、35、40、45、50、55mg
/Nm3の各量を添加した9種類のガスを得た。これら
のガスについて実施例1と同様の方法で感知濃度および
化学的安定性を調べた。その結果を表3に示す。
メルカプタンとn−ヘキサンを重量比で30:1:69
の割合で攪拌混合した後、脱水濾過して付臭剤溶液を作
製した。作製した付臭剤溶液をLNGに対して、15、
20、25、30、35、40、45、50、55mg
/Nm3の各量を添加した9種類のガスを得た。これら
のガスについて実施例1と同様の方法で感知濃度および
化学的安定性を調べた。その結果を表3に示す。
【0025】(実施例10)n−ブチルエーテルとt−
ブチルメルカプタンとn−ヘキサンを重量比で30:
1:69の割合で攪拌混合した後、脱水濾過して付臭剤
溶液を作製した。作製した付臭剤溶液をLNGに対し
て、15、20、25、30、35、40、45、5
0、55mg/Nm3の各量を添加した9種類のガスを
得た。これらのガスについて実施例1と同様の方法で感
知濃度および化学的安定性を調べた。その結果を表3に
示す。
ブチルメルカプタンとn−ヘキサンを重量比で30:
1:69の割合で攪拌混合した後、脱水濾過して付臭剤
溶液を作製した。作製した付臭剤溶液をLNGに対し
て、15、20、25、30、35、40、45、5
0、55mg/Nm3の各量を添加した9種類のガスを
得た。これらのガスについて実施例1と同様の方法で感
知濃度および化学的安定性を調べた。その結果を表3に
示す。
【0026】(比較例1)イソ吉草酸メチルの代わりに
シクロヘキセンを用いた以外は前記実施例1と同様にし
て付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液をLNG
に対して、15、20、25、30、35、40、4
5、50、55mg/Nm3の各量を添加した9種類の
ガスを得た。これらのガスについて実施例1と同様の方
法で感知濃度および化学的安定性を調べた。その結果を
表3に示す。
シクロヘキセンを用いた以外は前記実施例1と同様にし
て付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液をLNG
に対して、15、20、25、30、35、40、4
5、50、55mg/Nm3の各量を添加した9種類の
ガスを得た。これらのガスについて実施例1と同様の方
法で感知濃度および化学的安定性を調べた。その結果を
表3に示す。
【0027】(比較例2)シクロヘキセンとn−ヘキサ
ンを重量比で90:10の割合で攪拌混合した後、脱水
濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液を
LNGに対して、15、20、25、30、35、4
0、45、50、55mg/Nm3の各量を添加した9
種類のガスを得た。これらのガスについて実施例1と同
様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べた。その
結果を表3に示す。
ンを重量比で90:10の割合で攪拌混合した後、脱水
濾過して付臭剤溶液を作製した。作製した付臭剤溶液を
LNGに対して、15、20、25、30、35、4
0、45、50、55mg/Nm3の各量を添加した9
種類のガスを得た。これらのガスについて実施例1と同
様の方法で感知濃度および化学的安定性を調べた。その
結果を表3に示す。
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】
【0030】表から明らかなように、本発明の実施例1
〜10は燃料に対する添加量がいずれも従来の比較例
1、2と同等量か、あるいはそれ以下の添加量で十分な
感知効果が得られ、硫黄含有量としては0〜0.049
ppmと微量であった。また、実施例1〜10で用いた
本発明の付臭剤はいずれも化学的安定性に優れているの
に対して、比較例1、2で用いた付臭剤は化学的安定性
に劣っていた。また、本発明の燃料電池用燃料付臭剤に
従来用いられていたt−ブチルメルカプタンを添加する
ことにより燃料への添加量が少なくても感知効果が高め
られることが確認された。さらに、LNGに代えてメタ
ノールに対しても、前記各実施例および各比較例と同様
の実験を行って、該メタノールにおける感知濃度、安定
性、硫黄含有量について調べたところ、LNGと同様の
結果が得られた。
〜10は燃料に対する添加量がいずれも従来の比較例
1、2と同等量か、あるいはそれ以下の添加量で十分な
感知効果が得られ、硫黄含有量としては0〜0.049
ppmと微量であった。また、実施例1〜10で用いた
本発明の付臭剤はいずれも化学的安定性に優れているの
に対して、比較例1、2で用いた付臭剤は化学的安定性
に劣っていた。また、本発明の燃料電池用燃料付臭剤に
従来用いられていたt−ブチルメルカプタンを添加する
ことにより燃料への添加量が少なくても感知効果が高め
られることが確認された。さらに、LNGに代えてメタ
ノールに対しても、前記各実施例および各比較例と同様
の実験を行って、該メタノールにおける感知濃度、安定
性、硫黄含有量について調べたところ、LNGと同様の
結果が得られた。
【0031】
【発明の効果】本発明の式(1)〜(8)で表される付
臭剤は硫黄を含んでいないため貴金属触媒を被毒するこ
とがなく、かつ化学的に安定であり、また高濃度に添加
することがないため経済的であり、燃料電池用燃料付臭
剤として優れた機能を発揮する。
臭剤は硫黄を含んでいないため貴金属触媒を被毒するこ
とがなく、かつ化学的に安定であり、また高濃度に添加
することがないため経済的であり、燃料電池用燃料付臭
剤として優れた機能を発揮する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 8/04 H01M 8/06 Z 8/06 8/10 8/10 C10L 3/00 C
Claims (2)
- 【請求項1】 下記式(1)〜(8)で表される化合物
の少なくとも1種を含有することを特徴とする燃料電池
用燃料付臭剤。 CH3(CH2)3COO−R1 … (1) (CH3)2CHCH2COO−R1 … (2) CH3(CH2)2COO−R1 … (3) (CH3)2CHCOO―R1 … (4) C2H5(CH3)CHCOO−R1 … (5) CH3(CH2)4COO−R1 … (6) R2−O−R3 … (7) C10H18O … (8) (上記式中、R1は炭素数1〜5の飽和炭化水素基を示
し、R2およびR3はそれぞれ炭素数2〜4の飽和炭化水
素基を示す。) - 【請求項2】 さらに、メルカプタン類、サルファイド
類およびピラジン類から選ばれる1種または2種以上の
化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の燃
料電池用燃料付臭剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000247697A JP2002060766A (ja) | 2000-08-17 | 2000-08-17 | 燃料電池用燃料付臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000247697A JP2002060766A (ja) | 2000-08-17 | 2000-08-17 | 燃料電池用燃料付臭剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002060766A true JP2002060766A (ja) | 2002-02-26 |
Family
ID=18737735
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000247697A Pending JP2002060766A (ja) | 2000-08-17 | 2000-08-17 | 燃料電池用燃料付臭剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002060766A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003044135A1 (fr) * | 2001-11-22 | 2003-05-30 | Soda Aromatic Co., Ltd. | Substance odorante pour gaz combustible |
WO2003050214A1 (fr) * | 2001-12-11 | 2003-06-19 | Soda Aromatic Co.,Ltd. | Gas combustible odorant pour la pile a combustible |
JP2004311436A (ja) * | 2003-04-01 | 2004-11-04 | Hewlett-Packard Development Co Lp | 燃料電池の漏れ検出 |
JP2007297431A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Riken Koryo Kogyo Kk | 燃料用着臭剤 |
JP2008255176A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | High Pressure Gas Safety Institute Of Japan | ガス用着臭剤 |
US7465018B2 (en) | 2003-01-13 | 2008-12-16 | Only The First Limited Technium Digital | Printing system |
JP2011074158A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Riken Koryo Kogyo Kk | 燃料用付臭剤 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4879804A (ja) * | 1972-01-28 | 1973-10-26 | ||
JPS5556190A (en) * | 1978-10-23 | 1980-04-24 | Soda Koryo Kk | Odorant for fuel gas |
JPS55104393A (en) * | 1979-02-02 | 1980-08-09 | Nippon Zeon Co Ltd | Fuel gas odorant |
JPS5753596A (en) * | 1980-09-16 | 1982-03-30 | Yoji Iwayama | Gaseous composition for gas lighter |
JPH04173895A (ja) * | 1990-11-05 | 1992-06-22 | Riken Koryo Kogyo Kk | 燃料ガス用付臭剤 |
JPH0860167A (ja) * | 1994-08-24 | 1996-03-05 | Tokyo Gas Co Ltd | 燃料ガス用付臭剤 |
-
2000
- 2000-08-17 JP JP2000247697A patent/JP2002060766A/ja active Pending
Patent Citations (6)
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JP2007297431A (ja) * | 2006-04-28 | 2007-11-15 | Riken Koryo Kogyo Kk | 燃料用着臭剤 |
JP2008255176A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-10-23 | High Pressure Gas Safety Institute Of Japan | ガス用着臭剤 |
JP2011074158A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Riken Koryo Kogyo Kk | 燃料用付臭剤 |
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