JP2002060299A - フッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結晶とその製造方法 - Google Patents

フッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結晶とその製造方法

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lithium calcium
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Hiroshi Machida
博 町田
Hiroki Sato
浩樹 佐藤
Tsuguo Fukuda
承生 福田
Seishi Shimamura
清史 島村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の育成方法では作製が困難であった、例
えば、直径2インチの、大口径のフッ化リチウムカルシ
ウムアルミニウム単結晶と、その製造方法とを提供する
こと。 【解決手段】 フッ化物に換算して、LiF、Ca
、A1F、CeF及びNaFの混合比がモル比
でLiF:(CaF+CeF+NaF):AlF3
=1.03〜1.2:1:1.03〜1.2、且つCa
:CeF:NaF=0.85〜0.994:0.
05〜0.001:0.1〜0.005であるセリウム
を添加したフッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結
晶からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、融液または溶液か
らの融液成長法により、セリウム(Ce)を添加したフ
ッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結晶を製造する
方法及び単結晶材料に関する。
【0002】
【従来の技術】フッ化物系単結晶は、その広範囲に渡る
高い透過性、小さい結晶場、屈折率の温度系数が小さい
等の特徴があり、紫外域でのレーザー結晶または窓材、
レンズ材として使用されている。また、添加剤をCeか
らTm等に変えることにより、赤外域でのレーザー結晶
としての用途も検討されている。
【0003】フッ化リチウムカルシウムアルミニウム
(LiCaAlF;LiCAF)単結晶は融液からの
回転引き上げ(CZ)法で育成されることが知られてい
る。このCZ法によると、直径約25mmの結晶につい
て、結晶性の良質な結晶が得られることが報告されてい
る(J. Cryst.Growth, 197(1999)896-900,参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、原料としてL
iF、CaF、A1F、CeF及びNaF等の蒸
気圧の大きいフッ化物を用いていることから、融液表面
からの原料蒸発で育成中に融液組成変動があり、結晶成
長速度を一定に保つことが困難である。結果として、育
成途中から結晶内に不純物が偏析したり、細かい気泡が
発生したり、形状変動が生ずることがあった。結晶直径
が50mmの場合は、使用するルツボ直径が約100m
mと大きくなり、融液表面からの原料蒸発量が増加する
ことから、直径約25mmの場合と異なり、結晶育成途
中でのこれらの現象は顕著となり、結晶内に白濁等結晶
欠陥が多く発生することが問題となっていた。また、安
定な結晶育成は困難で、結晶育成状況についてその再現
性は得られなかった。
【0005】更に、出発原料の蒸気圧が大きいことか
ら、融液表面での不純物濃度が大きく、融液表面半径方
向の温度勾配が小さくなる傾向がある。この為、種結晶
着けから結晶肩部成長において、半径方向へ急激に成長
する現象が生じた。結果として、融液表面の不純物の結
晶内への取込み量が増加し、結晶内部の熱歪みが増加
し、その個所から結晶欠陥が発生した。また、これらの
欠陥は育成中に消失しづらく結晶後半の結晶性に影響を
与えることが分かった。
【0006】したがって、結晶欠陥の少ない良質単結晶
を得るには、結晶肩部から直胴部そして下端部への形状
変化が制御される必要がある。その為には、ロードセル
で結晶重量を測定し、その変化率を設定値となるように
ルツボ加熱出力を調整する自動形状制御装置が用いられ
る。Ce添加LiCAF結晶の場合は、結晶直胴部での
育成に比べて種結晶着けから直胴部へ至る範囲では直径
が増加し易く、形状制御が困難であった。これは、融液
表面での半径方向温度勾配が小さいことから、わずかの
温度低下で急激に半径方向へ成長するためと考えられ
る。
【0007】そこで、本発明の技術的課題は、通常の育
成方法では作製が困難であった、例えば、直径2インチ
の、大口径のフッ化リチウムカルシウムアルミニウム単
結晶と、その製造方法とを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、フッ化
物に換算して、LiF、CaF、A1F、CeF
及びNaFの混合比がモル比でLiF:(CaF+C
eF+NaF):AlF3=1.03〜1.2:1:
1.03〜1.2、且つCaF:CeF:NaF=
0.85〜0.994:0.05〜0.001:0.1
〜0.005であるセリウムを添加したフッ化リチウム
カルシウムアルミニウム単結晶からなることを特徴とす
るフッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結晶が得ら
れる。
【0009】また、本発明によれば、原料のLiF,C
aF、AlF、CeF及びNaFの混合比がモル
比でLiF:(CaF2+CeF+NaF):A1F
=1.03〜1.20:1:1.03〜1.20)且
つCaF:CeF:NaF:0.85〜0.99
4:0.05〜0.001:0.1〜0.005とな
り、得られた融液あるいは溶液から融液成長法によって
フッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結晶を製造
し、融液の結晶固化率が50%以上であるセリウムを添
加したフッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結晶を
得ることを特徴とするフッ化リチウムカルシウムアルミ
ニウム単結晶の製造方法が得られる。
【0010】また、本発明によれば、前記フッ化リチウ
ムカルシウムアルミニウム単結晶の製造方法において、
10−6torr(1.33322×10−4Pa)以
上の高真空を保ちながら、粉末フッ化物原料を室温から
500℃以上で融点+100℃の範囲内の温度まで加熱
し、炉内において原料中に含まれる水分・酸素を除去す
ることを特徴とするフッ化リチウムカルシウムアルミニ
ウム単結晶の製造方法が得られる。
【0011】また、本発明によれば、前記フッ化リチウ
ムカルシウムアルミニウム単結晶の製造方法において、
原料を融解後、炉内にフロン系ガスを導入し、融液ある
いは溶液表面に発生する不純物および融液あるいは溶液
内に存在する不純物と、炉内のフロン系ガスとを、不純
物を除去するのに十分な時間反応させることによって不
純物を除去することを特徴とするフッ化リチウムカルシ
ウムアルミニウム単結晶の製造方法が得られる。
【0012】さらに、本発明によれば、前記フッ化リチ
ウムカルシウムアルミニウム単結晶の製造方法におい
て、結晶肩部形状の広がり角度を30〜45度で制御す
ることを特徴とするフッ化リチウムカルシウムアルミニ
ウム単結晶の製造方法が得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明の実施の形態によるフッ化リ
チウムカルシウムアルミニウム単結晶の製造に用いられ
るホットゾーンの概略構成を示す図である。
【0015】図1を参照すると、ホットゾーン10は、
カーボンヒータ1と、カーボンヒータ1内に設けられた
白金坩堝6と、白金坩堝内の融液5と、融液5の上方に
回転及び軸方向に移動可能に配置された結晶引き上げ軸
3と、カーボンヒータ1の周囲を囲むように設けられた
カーボン保温材2とを備えている。結晶引き上げ軸3の
先端に配置された種結晶の引き上げによって、融液から
育成された単結晶(育成結晶)4が形成されている。
【0016】次に、本発明のフッ化リチウムカルシウム
アルミニウム単結晶の製造方法の原理について説明す
る。
【0017】使用原料で蒸気圧が大きく、融液組成の変
動が大きくなるものについては、結晶育成前の融液組成
でその成分を補充させておく必要がある。Ce添加Li
CAF単結晶の場合、育成結晶下端の白濁した個所の組
成をX線回折で調べたところLiCAF相とCaF
であることが分かつた。
【0018】また、炉内壁等への蒸発付着物の成分分析
を行つた結果、AlF、LiAlFが同定され、
原料溶解から育成中に渡ってこれらの物質が蒸発するこ
とが分かった。即ち、原料中のLiFとAlFが不足
する傾向にあるといえる。
【0019】そこで、LiF及びAlFを他の材料の
総和に対し約0〜30%増量して育成実験を行ったとこ
ろ、0%の時は上述の通り融液の結晶化率40%のとこ
ろから結晶内への白濁混入が発生し、3〜20%添加で
は結晶化率50%まで透明な良質な単結晶が得られた。
更に、20%を越えた場合は育成結晶周辺での融液表面
の半径方向温度勾配が小さくなり、形状変動が生じ易
く、不純物を結晶内に取り込んでしまい良質結晶を得る
のは困難であった。なお、この場合は自動形状制御シス
テムを用いても、形状変動を押さえることは出来なかっ
た。
【0020】また、良質結晶を得るには結晶肩部の直径
変動を小さくして育成することが必要となる。結晶引き
上げ速度を一定とし、引き上げ方向に対する結晶肩部の
傾斜角度と結晶性の関係について調べた。傾斜角度が6
0度以下の範囲で直径自動制御育成の状況を調べた結
果、45度以上の場合は結晶周辺の半径方向の成長速度
が大きくなり形状制御が困難であった。また、結晶外周
近傍で不純物の混入、又はクラックの発生等が見られ
た。逆に、傾斜角度を30度以下にした場合は結晶肩部
からのクラック発生、不純物混等の現象は見られなかっ
たが、直胴に至るまでの時間が45度の場合に比べ増加
し、融液組成の変動が大きくなった。その結果、結晶固
化率が増加するに従って、直胴部作成中に異物混入、白
濁の発生が生じ、良品結晶を得る為の結晶化率は約40
%以下であった。このように、結晶肩部の傾斜角度を3
0〜45度の範囲にすることで、結晶化率50%以上で
良質な結晶の得られることが分かった。
【0021】このように、良質結晶を得るには、育成中
の融液組成の変動をできるだけ抑えることが、及び結晶
形状を安定に保つことが必要である。蒸発量を小さくす
る為には、融液内の温度分布および融液表面と雰囲気と
の温度勾配を小さくすることが必要で、また安定な結晶
成長を実現するにはある値以上の融液表面の鉛直方向及
び水平方向温度勾配が必要となる。
【0022】本発明は、これらを考慮し、Ce添加Li
CaAlF単結晶育成に適したホットゾーン構成、引
き上げ速度、回転数等を選定している。
【0023】Ce添加LiCAF融液からは各種のフッ
化物が蒸発する。そのなかで特にLiF及びALF3の
蒸発は大きく、直径2インチ結晶育成の場合、蒸発のほ
ぼ90%が結晶育成中に発生していた。LiF及びAl
を適当量増量することで、結晶育成中の融液組成を
適正な範囲に保持することができ、良質単結晶を得るこ
とができる。結晶固化率が30%程度の場合は、LiF
及びA1Fの増量が小さくても良質結晶を得ることが
できるが、結晶量産化および育成費の低コスト化を考慮
した場合、融液の結晶固化率を50%以上とすることが
必要となる。それには、3〜20%の増量が必要であつ
た。
【0024】結晶肩部形状の適正化は、結晶成長界面近
傍の温度変動を抑えること、及び結晶と融液とで形成さ
れるメニスカス形状を安定に保つことが目的となる。一
般的な結晶肩部作成基準は、まず種結晶直径と同程度で
直径の5〜10倍の長さを育成した後、直径を所定の値
まで増加させることである。本結晶の場合は蒸発量が多
い為、融液表面の温度変動が大きく、半径方向の温度勾
配が小さいことが特徴となる。また、結晶と融液との接
触角が物性として決まっていること、結晶界面と融液表
面との間に形成されるメニスカスの形状は安定な範囲が
あることから、結晶直径の急激な変動によりメニスカス
形状が変動する。結果として、成長界面近傍の温度変動
が生じ、結晶欠陥の導入の原因となる。そのため、結晶
肩部の直径増加速度及び鉛直方向の成長速度を小さくす
ることが必要となる。実際、結晶の引き上げ速度は約1
mm/h以下が適当であった。半径方向の成長速度も大
きすぎると融液表面の不純物(蒸発物)を結晶内に取り
込んでしまい、良質結晶を作成することが困難になる。
【0025】以上の点を考慮し、Ce添加LiCaAl
単結晶作成で良質結晶を得る為の結晶肩部形状の条
件は、広がり角度を30〜45結晶とすることであっ
た。
【0026】以下、本発明の製造の具体例を比較例と併
せて説明する。
【0027】(例1)単結晶作製は図1に示すような雰
囲気制御型チョクラルスキー装置を用いた。原料は高純
度(99.99%以上)の各フッ化物粉末を用い、それ
ぞれの組成はLiF:CaF:AlF:CeF
NaF=1.02:0.99:1.02:0.005:
0.005として直径100mm×高さ130mmの白
金るつぼ6に原料全量で約1.0kgとなるよう秤量し
た。LiFとAlFはストイキオメトリー組成より2
mol%リッチな組成になっているが、これは育成温度
付近におけるLiFとAlFの蒸気圧が大きいため
で、秤量段階であらかじめその蒸発分を考慮に入れてい
る。また、Ce3+はそのイオン半径からLiCaAl
におけるCa2+サイトを置換すると考えられ、結
晶としての電荷補償達成のため、Naを同時にドープし
た。
【0028】原料を秤量した白金るつぼを炉内に置き、
図1に示すホットゾーン構成で雰囲気を〜10−3Pa
程度に真空引きを行った後、高純度(99.99%)の
CF ガスで置換した。a軸方向に切断したLiCaA
lF単結晶を種結晶とし、引き上げ速度、結晶回転速
度はそれぞれ0.8〜1.0mm/h、10rpmとし
て育成を行った。結晶肩部の広がり角度は約40度とし
た。結晶固化率は50%とした。得られた結晶形状は直
胴部直径50mmで直胴部長さ約100mm、全体長さ
約150mmで結晶後半に異物混入が発生した。異物成
分の粉末X線回折分析の結果、不純物としてLiAl
、CaF、AlF等が認められた。
【0029】(例2)原料は高純度(99.99%以
上)の各フッ化物粉末を用い、それぞれの組成はLi
F:CaF:AlF:CeF:NaF=1.1
0:0.99:1.10:0.005:0.005とし
て白金るつぼ6に原料全量で約1.0kgとなるよう秤
量した。それ以外は上記例1と同様の手段および条件で
結晶を育成した。得られた結晶形状は直胴部直径50m
mで直胴部長さ約100mm、全体長さ約150mmで
全体が透明で異物混入およびクラック発生等は見られな
かった。
【0030】(比較例1)原料は高純度(99.99%
以上)の各フッ化物粉末を用い、それぞれの組成はLi
F:CaF:AlF:CeF:NaF=1.2
3:0.99:1.23:0.005:0.005とし
て白金るつぼに原料全量で約1.0kgとなるよう秤量
した。それ以外は上記例1と同様の手段および条件で結
晶を育成した。得られた結晶形状は直胴部直径50mm
で直胴部長さ約100mm、全体長さ約150mmで結
晶肩部での形状制御が困難となり、結晶肩部から全体に
かけてクラックが発生した。
【0031】(比較例2)単結晶作成は、雰囲気制御肩
チョクラクスキー装置を用いた。原料は高純度(99.
99%以上)の各フッ化物粉末を用い、それぞれの組成
はLiF:CaF :AlF:CeF:NaF=
1.03〜1.2:0.99:1.03〜1.2:0.
005:0.005として直径100mm×高さ130
mmの白金るつぼに原料全量で約1.0kgとなるよう
秤量した。結晶肩部の広がり角度は約50度とし結晶固
化率は50%とした。それ以外は上記例2と同様の手段
および条件で結晶を育成した。得られた結晶形状は直胴
部直径50mmで直胴部長さ約100mm、全体長さ約
150mmで結晶肩部で直径変動が大きいところから結
晶内にクラックが発生し、良質結晶を得ることが困難で
あつた。
【0032】(比較例3)単結晶作製は雰囲気制御型チ
ョクラルスキー装置を用いた。原料は高純度(99.9
9%以上)の各フッ化物粉末を用い、それぞれの組成は
LiF:CaF:AlF:CeF:NaF=1.
03〜1.2:0.99:1.03〜1.2:0.00
5:0.005として直径100mm×高さ130mm
の白金るつぼに原料全量で約1.0kgとなるよう秤量
した。結晶肩部の広がり角度は約25度とし結晶固化率
は50%とした。それ以外は上記例2と同様の手段およ
び条件で結晶を育成した。得られた結晶形状は直胴部直
径50mmで直胴部長さ約100mm、全体長さ約15
0mmで、結晶肩部で直径が大きく変動し易くなり、そ
の個所から結晶内にクラックが発生し、良質結晶を得る
ことが困難であった。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通常の育成方法では作成困難であった直径2インチのフ
ッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結晶の作成が可
能となった。
【0034】更に、本発明によれば、紫外線波長可変レ
ーザー用材料として特性の優れるCe添加LiCaAl
単結晶の量産化が可能となることから、紫外線波長
可変レーザーが実用化できること示された、等多くの重
大な効果が認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による結晶育成に用いたホ
ットゾーン構成図である。
【符号の説明】
1 カーボンヒーター 2 カーボン保温材 3 結晶引き上げ軸 4 育成結晶 5 融液 6 白金ルツボ、矢印:結晶育成回転方向 10 ホットゾーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島村 清史 宮城県仙台市太白区三神峯1−3−2− 302 Fターム(参考) 4G077 AA02 BE02 CF05 CF10 EC07 EJ10 HA01 HA02 5F072 AB20 JJ20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フッ化物に換算して、LiF、Ca
    、A1F、CeF 及びNaFの混合比がモル比
    でLiF:(CaF+CeF+NaF):AlF3
    =1.03〜1.2:1:1.03〜1.2、且つCa
    :CeF:NaF=0.85〜0.994:0.
    05〜0.001:0.1〜0.005であるセリウム
    を添加したフッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結
    晶からなることを特徴とするフッ化リチウムカルシウム
    アルミニウム単結晶。
  2. 【請求項2】 原料のLiF,CaF、AlF、C
    eF及びNaFの混合比がモル比でLiF:(CaF
    2+CeF+NaF):A1F=1.03〜1.2
    0:1:1.03〜1.20)且つCaF:Ce
    :NaF:0.85〜0.994:0.05〜0.
    001:0.1〜0.005となり、得られた融液ある
    いは溶液から融液成長法によってフッ化リチウムカルシ
    ウムアルミニウム単結晶を製造し、融液の結晶固化率が
    50%以上であるセリウムを添加したフッ化リチウムカ
    ルシウムアルミニウム単結晶を得ることを特徴とするフ
    ッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結晶の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のフッ化リチウムカルシウ
    ムアルミニウム単結晶の製造方法において、1.33×
    10−4Pa以上の高真空を保ちながら、粉末フッ化物
    原料を室温から500℃以上で融点+100℃の範囲内
    の温度まで加熱し、炉内において原料中に含まれる水分
    ・酸素を除去することを特徴とするフッ化リチウムカル
    シウムアルミニウム単結晶の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のフッ化リチウムカルシウ
    ムアルミニウム単結晶の製造方法において、原料を融解
    後、炉内にフロン系ガスを導入し、融液あるいは溶液表
    面に発生する不純物および融液あるいは溶液内に存在す
    る不純物と、炉内のフロン系ガスとを、不純物を除去す
    るのに十分な時間反応させることによって不純物を除去
    することを特徴とするフッ化リチウムカルシウムアルミ
    ニウム単結晶の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のフッ化リチウムカルシウ
    ムアルミニウム単結晶の製造方法において、結晶肩部形
    状の広がり角度を30〜45度で制御することを特徴と
    するフッ化リチウムカルシウムアルミニウム単結晶の製
    造方法。
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