JP2002059551A - インクジェットノズル及びその製造方法 - Google Patents

インクジェットノズル及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002059551A
JP2002059551A JP2000247036A JP2000247036A JP2002059551A JP 2002059551 A JP2002059551 A JP 2002059551A JP 2000247036 A JP2000247036 A JP 2000247036A JP 2000247036 A JP2000247036 A JP 2000247036A JP 2002059551 A JP2002059551 A JP 2002059551A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
forming member
plating
ink
nozzle forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000247036A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenzo Iwama
健造 岩間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2000247036A priority Critical patent/JP2002059551A/ja
Publication of JP2002059551A publication Critical patent/JP2002059551A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電鋳めっきによりノズル形成部材を作製する
場合の、めっき膜厚の寸法精度を向上させるとともに、
インク滴の噴出方向が安定したインクジェットノズルを
提供する。 【解決手段】 インク滴を吐出する複数のノズル孔と、
該複数のノズル孔に各々連通する複数のインク液室とを
有し、前記複数のノズル孔に各々対応するエネルギ発生
手段を駆動して前記複数のインク液室内の容積を各々変
化させることにより、前記複数のノズル孔の各々からイ
ンク滴を吐出させるインクジェットヘッドにおいて、前
記複数のノズル孔を形成したノズル形成部材20を矩形
に形成し、かつ、このノズル形成部材の四隅部に丸み
(R形状21)を持たせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッド及びその製造方法に関し、特に電鋳めっきによりノ
ズル形成部材を作製する場合に、めっき膜厚の寸法精度
を向上させ、また、インク滴噴出方向を安定させること
により、高画質化,高速化を実現したインクジェットヘ
ッド及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プリンタ,ファクシミリ,複写
機装置等に用いられるインクジェット記録装置における
インクジェットヘッドは、複数のノズル孔を形成したノ
ズル形成部材(サンプルとして図2(A)を借用)と、
各ノズル孔が連通するインク液室と、インク液室内イン
クを加圧するエネルギ発生手段とを備えてなり、該エネ
ルギ発生手段によりインク液室内のインクを加圧するこ
とによってノズル孔からインク滴を吐出させるものであ
る。このエネルギ発生手段としては、各インク液室内の
インクを加圧する圧電素子などの電気機械変換素子や、
また振動板を静電気で変化させその反発力を利用する静
電タイプや、ヒータなどの電気熱変換素子等がある。
【0003】ここで、ノズル形成部材の作製方法として
は、特開平1−108056号公報,特開平2−121
842号公報等に記載されているように、有機樹脂材料
からなるプレートにエキシマレーザによってノズル孔を
形成するものがある。また、特開昭63−3963号公
報等に記載されているように、電鋳支持基板上にドライ
フィルムレジスト等の感光性樹脂材料を用いてノズル孔
径に応じたレジストパターンを形成した後、このレジス
トパターンを用いてニッケル等の金属材料を電鋳工法で
析出させてノズルプレートを作製するもの、その他プレ
スによってノズル孔を形成するものなどがある。
【0004】ところで、インクジェット記録装置におい
ては、高画質化と高速化を両立させる必要があり、画質
を向上させるためには、マイクロドット化(インク滴の
微粒子化)とドット形成位置(ノズル孔の位置・ピッ
チ)の高精度化が必要になる。このドット形成位置の高
精度化を図ることで、色ずれやバンディング(印刷ず
れ)などの画像欠陥を低減することができる。このマイ
クロドット化とドット形成位置の高精度化を電鋳工法で
解決しようとした場合、ノズル孔の微細化とノズル孔ピ
ッチの縮小が考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ノズル
孔ピッチを縮小したインクジェットヘッドを作る場合、
ノズル孔ピッチを縮小した分だけインク液室も縮小させ
る必要があり、ノズル形成部材と、インク液室を有する
材料との接合面積が小さくなり、接合精度と接合品質が
悪くなる。
【0006】また、電鋳工法でノズル形成部材を作製し
た場合、電気めっき特有のめっき膜厚のバラツキが生
じ、電流の集中し易い部品角部のめっきが厚くなり、電
流が集中しにくい部品の中央部は部品角部よりめっきは
薄くなる。このめっき膜厚のバラツキは、ノズル形成部
材として使用する部品の大きさ,電鋳支持基板の大き
さ,電鋳浴組成,電鋳めっき条件,設備仕様の違いによ
り異なるが、大きい場合は10μm(或いは10ミクロ
ン)以上の膜厚差が生じる。
【0007】こうして出来上がったノズル形成部材とイ
ンク液室を有する材料とを接合しようとした場合、これ
らノズル形成部材とインク液室を有する材料との隙間が
大きくなり、接合剤で隙間を埋めきれないときにはイン
ク漏れが発生するし、これの防止のために接合剤を多く
して接合すると、インク液室内への接合剤のはみ出しな
どの接合不良が発生する。このように、マイクロドット
化とドット形成位置の高精度化を電鋳工法で行おうとし
た場合、電鋳めっきのバラツキを小さくすることによ
り、ノズル形成部材とインク液室を有する材料との接合
への影響を回避する必要がある。
【0008】また、ドット形成位置精度の向上のために
は、インク滴噴射方向の安定化を達成する必要がある。
インクジェット記録では、ノズル孔からインク滴を飛翔
させて記録を行うが、このインク滴を飛翔させるノズル
形成部材の表面の特性がインク滴の噴射特性に大きな影
響を与える。例えば、ノズル形成部材表面のノズル孔周
辺部にインクが付着して不均一なインク溜まり(いわゆ
る漏れムラ)が発生すると、インク滴の吐出方向が曲げ
られたり、インク滴の大きさにバラツキが生じたり、イ
ンク滴の飛翔速度が不安定になる等の不都合が生じるこ
とは一般的に知られている。この場合、安定したインク
滴噴射方向を確保するためには、ノズル形成部材表面に
インク溜まりのできない撥水膜が要求される。
【0009】そこで本発明の課題は、電鋳めっきにより
ノズル形成部材を作製する場合に、めっき膜厚の寸法精
度を向上させ、また、インク滴噴出方向を安定させるこ
とにより、高画質化,高速化を実現したインクジェット
ノズルおよび、その製造方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載のインクジェットノズルは、インク
滴を吐出する複数のノズル孔と、該複数のノズル孔に各
々連通する複数のインク液室とを有し、前記複数のノズ
ル孔に各々対応するエネルギ発生手段を駆動して前記複
数のインク液室内の容積を各々変化させることにより、
前記複数のノズル孔の各々からインク滴を吐出させるイ
ンクジェットヘッドにおいて、前記複数のノズル孔を形
成したノズル形成部材は矩形をなし、該矩形のノズル形
成部材の四隅部に丸みを有することを特徴とする。この
ようにノズル形成部材の四隅部に丸みを持たせたことに
より、ノズル形成部材の四隅部に集中する電流を分散す
ることができ、電鋳めっきにおける膜厚バラツキの少な
いノズル形成部材を作製することができる。
【0011】請求項2に記載のインクジェットノズル
は、前記ノズル形成部材の四隅部の丸みの半径を約0.
5mm以上にしたことを特徴とする。このようにすれ
ば、ノズル形成部材の四隅部に集中する電流を安定して
分散することができ、電鋳めっきにおける膜厚バラツキ
の少ないノズル形成部材を安定して作製することが可能
となる。
【0012】請求項3に記載のインクジェットノズル
は、前記ノズル形成部材が電鋳めっきにより作製されて
いることを特徴とする。このようにノズル形成部材を電
鋳めっきで作製することにより、高精度のノズル形成部
材を量産性良く作製することができる。
【0013】請求項4に記載のインクジェットノズル
は、前記電鋳がニッケル,コバルト,マンガン,銅,
鉄,亜鉛の何れか1つ、またはこれらの合金からなるこ
とを特徴とする。このようにすれば硬度,耐インク性,
耐久性等、用途に応じた特性を有するノズル形成部材を
作製することができる。
【0014】請求項5に記載のインクジェットノズル
は、前記ノズル形成部材が、導電性基板上にフォトリソ
グラフィにより作製したパターン上に電鋳めっきを施し
て作製されたものであることを特徴とする。このよう
に、導電性基板上にフォトリソグラフィでパターンを形
成し、その上に電鋳めっきを施してノズル形成部材を作
製する構成とすることにより、高精度のノズル形成部材
を量産性良く作製することができる。
【0015】請求項6に記載のインクジェットノズル
は、前記ノズル形成部材が、表面にニッケル−テフロン
による撥水皮膜の共析めっきが施されていることを特徴
とする。このように、インク滴が吐出されるノズル形成
部材の表面にニッケル−テフロンの撥水皮膜の共析めっ
きを施すことで、ノズル形成部材表面のノズル孔周辺部
に不均一なインク溜まりが発生せず、インク滴吐出方向
安定性の良いインクジェットノズルが得られる。
【0016】請求項7に記載のインクジェットノズルの
製造方法は、インク滴を吐出する複数のノズル孔と、該
複数のノズル孔に各々連通する複数のインク液室とを有
し、前記複数のノズル孔に各々対応するエネルギ発生手
段を駆動して前記複数のインク液室内の容積を各々変化
させることにより、前記複数のノズル孔の各々からイン
ク滴を吐出させるインクジェットヘッドを構成する、前
記複数のノズル孔を有するノズル形成部材を作製する方
法であって、四隅部に丸みを有するノズル形成部材を電
鋳めっきにより作製することを特徴とする。
【0017】請求項8に記載のインクジェットノズルの
製造方法は、前記ノズル形成部材を、導電性基板上にフ
ォトリソグラフィにより作製したパターン上に電鋳めっ
きを施して作製することを特徴とする。
【0018】請求項9に記載のインクジェットノズルの
製造方法は、前記パターン内にめっき逃げ部を設けるこ
とを特徴とする。このように、導電性基板上にフォトリ
ソグラフィで作製するパターン内にめっき逃げ部を設け
ることにより、ノズル形成部材の四隅部に集中する電流
を、該めっき逃げ部に逃がして軽減することができるた
め、めっきでの膜厚バラツキが更に少ないノズル形成部
材を作製することが可能となる。
【0019】請求項10に記載のインクジェットノズル
の製造方法は、前記ノズル形成部材の表面にニッケル−
テフロンによる撥水皮膜の共析めっきを施すことを特徴
とする。
【0020】請求項11に記載のインクジェットノズル
の製造方法は、前記共析めっき後に、200℃〜400
℃の熱処理を施すことを特徴とする。このような熱処理
を施すことにより、インク滴吐出方向安定性が良く、ワ
イピング(インクジェットヘッドに付着したインクの除
去)の際の耐久性に富むインクジェットノズルが得られ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。 (1)構成 先ず、本実施の形態の製造方法により完成したノズル形
成部材を説明する。図1(A)は本実施の形態における
電鋳めっき後のノズル基板の全体構成図、図1(B)は
電鋳めっき後のノズル基板の部分拡大図である。
【0022】図1(A),(B)に示すように、次に説
明する製造工程により完成した電鋳めっき後のノズル基
板DKは、導電性基板10と、ノズル形成部材20とを
備えてなる。図1(B)において、ハッチングを施した
部分がめっき部11であり、白抜き部分が非めっき部1
2である。導電性基板10は、ステンレス,銅,鉄等の
金属材料、又はガラス,樹脂材に金属膜をコートしてな
る。導電性基板10上には多数のノズル形成部材20
を、露光マスクを用いてマトリクス状に隣接して作製す
る。
【0023】ノズル形成部材20は、例えば縦10m
m,横40mmの横長長方形をなし、次に説明する電鋳
めっきにより形成する。この場合、図1(B)に示すよ
うに、横長長方形の四隅部に前記露光マスクにより半径
0.5mmのR形状(丸み)21を形成し、電気めっき
に特有の電流集中によるめっき膜厚の増加を防止する。
また、隣接する4個のノズル形成部材20の中央部に、
略菱形のめっき逃げ部(焦げ止め)22を形成する。該
めっき逃げ部22は、ノズル形成部材20の四隅部に集
中する電流を逃がし、四隅部に集中する電流を軽減する
ことにより、ノズル形成部材のめっき膜厚のバラツキを
抑制する。なお、符号23は隣接するノズル形成部材2
0の位置精度を確保するための接続部(ブリッジ)であ
る。
【0024】図2(A)は、以上の構成の電鋳めっき後
のノズル基板DKからめっき部11を剥離し、共析めっ
き34等を施した後に接続部23を切断して個別に独立
させたノズル形成部材20の平面図である。図2(B)
は、図2(A)のII−II線に沿う拡大断面図である。な
お、図2(A)では流体抵抗部26の図示を省略してい
る。図2(A),(B)に示すように、横長長方形のノ
ズル形成部材20は、横方向に2列のノズル孔24を有
してなる。符号25はアライメント用の孔である。符号
26は、インク液室からノズル孔24に供給するインク
量を調整する流体抵抗部である。
【0025】(2)製造工程 以下、図3を用いて本実施の形態の製造工程を説明す
る。図3に示すように、工程(a)では導電性基板10
上にレジスト2を塗布する。
【0026】次に工程(b)で露光マスクを用いて露
光,現像を行い、工程(c)で1層目電鋳めっき31a
を行うが、前述のようにノズル形成部材20の四隅部が
角になっている(とがっている)と、電流集中により四
隅部のめっき膜厚が厚くなりやすいので、前記露光マス
クによりノズル形成パターン27(図2(A))内のノ
ズル形成部材20の四隅部をR形状21にし、集中する
電流を分散させる。更に、隣り合うノズル形成部材2
0,20間にめっき逃げ部(焦げ止め)22を設け、ノ
ズル形成部材の四隅部に集中する電流をめっき逃げ部2
2に逃がし、四隅部に集中する電流を軽減することで、
ノズル形成部材のめっき膜厚バラツキを小さくすること
ができる。
【0027】このようにして1層目電鋳めっき31aを
した後、1層目電鋳めっき31A上に工程(d)で厚膜
レジスト32を塗布する。ここでは厚膜レジスト32の
代わりにドライフィルムレジストを使用しても良い。こ
の場合レジストは、後にめっきされる膜厚より5μm
(或いは5ミクロン)以上厚めに塗布する。この後、工
程(e)で露光・現像を行うが、工程(b),(c)で
作られためっき逃げ部22はそのまま残す。
【0028】工程(f)で2層目電鋳めっき31bを行
う。ここでは、工程(c)と同じようにめっき逃げ部2
2を利用し、2層目電鋳めっき31bの膜厚バラツキを
小さくする。また、めっきする厚みは、工程(e)で作
られた厚膜レジスト32より低く抑える必要がある。こ
れは、工程(e)で作られた厚膜レジスト32の形状精
度をそのまま転写することが狙いであり、もし、厚膜レ
ジスト32より2層目電鋳めっき31bが厚めになると
ノズル孔24が塞がれたり、ノズル孔24が変形したり
する。
【0029】工程(g)で導電性基板10から、めっき
された電鋳めっき膜を剥がし、工程(h)でレジスト剥
離を行い、工程(b),(e)で作られたレジストを除
去する。レジスト除去された電鋳めっき膜に工程(i)
でドライフィルム33を両面に貼り付け、工程(j)で
液室接合面側から露光し、工程(k)で現像すると、イ
ンク液室接合面側の全面のドライフィルム33が残ると
ともに、インク吐出側のノズル孔24に柱状のドライフ
ィルム33が残る。
【0030】この後、工程(l)でニッケル−テフロン
の共析めっき34を行うことにより、インク滴吐出側に
撥水性の皮膜を付ける。そして、工程(m)でドライフ
ィルム33を剥離・除去し、ノズル形成部材20に対し
て200℃〜400℃の熱処理を施し、連結するノズル
形成部材20・20間の接続部(ブリッジ)23(図1
(B))を切断・分割すれば、図2(A),(B)に示
したノズル形成部材20が完成する。前記熱処理により
共析めっきが強化され、インクジェットヘッドに付着し
たインクの清掃(ワイピング)を行う際の耐久性が向上
する。なお、接続部23の機能は、図3工程(g)基板
剥離後に、ノズル形成部材20の小片がバラバラになる
のを防止することにある。
【0031】ノズル孔24は、上記した1層目電鋳めっ
き部分がテーパー形状24aに、2層目電鋳めっき部分
がストレート形状24bに仕上がる(図2(B)参
照)。また、2層目電鋳めっき部分には流体抵抗部26
(図2(B))の凹みを設けてある。なお、前記2層目
めっき部分の流体低抗部26の凹みと、ノズル孔24の
ストレート形状24bを必要としないならば、工程(d
〜f)を省き、テーパー形状のみのノズル形成部材とし
て使用することも可能である。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、以
下の効果を奏することができる。請求項1,7によれ
ば、ノズル形成部材の四隅部が丸みをもったR形状にな
っているので、ノズル形成部材の四隅部に集中する電流
を分散することができ、電鋳めっきでの膜厚バラツキの
少ないノズル形成部材を作製することができる。
【0033】請求項2によれば、ノズル形成部材の四隅
部の丸みが約0.5mm以上のR形状になっているの
で、ノズル形成部材の四隅部に集中する電流を安定して
分散することができ、電鋳めっきでの膜厚バラツキの少
ないノズル形成部材を安定して作製することができる。
【0034】請求項3,7によれば、電鋳めっきにより
ノズル形成部材を作製する構成としたので、高精度のノ
ズル形成部材を量産性良く作製することができる。また
請求項4によれば、電鋳がニッケル,コバルト,マンガ
ン,銅,鉄,亜鉛等の金属、またはこれらの合金から形
成されているので、硬度,耐インク性,耐久性等、用途
に応じた特性を有するノズル形成部材を作製することが
できる。
【0035】請求項5,8によれば、導電性基板上にフ
ォトリソグラフィでパターンを作製し、その上に電鋳め
っきを施してノズル形成部材を作製する構成としたの
で、高精度のノズル形成部材を量産性良く作製すること
ができる。
【0036】請求項6,10によれば、インク滴が吐出
されるノズル形成部材の表面にニッケル−テフロンから
なる撥水皮膜の共析めっきを施す構成としたので、イン
ク滴吐出方向安定性の良いインクジェットノズルが得ら
れる。
【0037】請求項9によれば、導電性基板上にフォト
リソグラフィで作製したパターン内にめっき逃げ部を設
ける構成としたので、ノズル形成部材の四隅部に集中す
る電流を該めっき逃げ部に逃がして軽減することで、め
っきでの膜厚バラツキが更に少ないノズル形成部材を作
製することができる。
【0038】請求項11によれば、共析めっき後に20
0℃〜400℃の熱処理を施す構成としたので、インク
滴吐出方向安定性が良く、ワイピング時の耐久性に富む
インクジェットノズルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の実施の形態における電鋳
めっき後のノズル基板の全体構成図、図1(B)は電鋳
めっき後のノズル基板の部分拡大図である。
【図2】図2(A)は、電鋳めっき後のノズル基板の接
続部を切断して個別に独立させたノズル形成部材の平面
図であり、図2(B)は、図2(A)のII−II線に沿う
断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るノズル形成部材の製
造工程を示す図である。
【符号の説明】
DK…電鋳めっき後のノズル基板 10…導電性基板 11…めっき部 12…非めっき部 20…ノズル形成部材 21…R形状 22…めっき逃げ部 23…接続部 24…ノズル孔 24a…テーパー形状 24b…ストレート形状 25…アライメント用の孔 26…流体抵抗部 27…ノズル形成パターン 31a…1層目電鋳めっき 31b…2層目電鋳めっき 32…厚膜レジスト 33…ドライフィルム 34…共析めっき

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴を吐出する複数のノズル孔と、
    該複数のノズル孔に各々連通する複数のインク液室とを
    有し、前記複数のノズル孔に各々対応するエネルギ発生
    手段を駆動して前記複数のインク液室内の容積を各々変
    化させることにより、前記複数のノズル孔の各々からイ
    ンク滴を吐出させるインクジェットヘッドにおいて、 前記複数のノズル孔を形成したノズル形成部材は矩形を
    なし、該矩形のノズル形成部材の四隅部に丸みを有する
    ことを特徴とするインクジェットノズル。
  2. 【請求項2】 前記ノズル形成部材の四隅部の丸みの半
    径を約0.5mm以上にしたことを特徴とする請求項1
    記載のインクジェットノズル。
  3. 【請求項3】 前記ノズル形成部材は、電鋳めっきによ
    り作製されていることを特徴とする請求項1記載のイン
    クジェットノズル。
  4. 【請求項4】 前記電鋳は、ニッケル,コバルト,マン
    ガン,銅,鉄,亜鉛の何れか1つ、またはこれらの合金
    からなることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れ
    か1つに記載のインクジェットノズル。
  5. 【請求項5】 前記ノズル形成部材は、導電性基板上に
    フォトリソグラフィにより作製したパターン上に電鋳め
    っきを施して作製されたものであることを特徴とする請
    求項1記載のインクジェットノズル。
  6. 【請求項6】 前記ノズル形成部材は、表面にニッケル
    −テフロン(登録商標)による撥水皮膜の共析めっきが
    施されていることを特徴とする請求項1記載のインクジ
    ェットノズル。
  7. 【請求項7】 インク滴を吐出する複数のノズル孔と、
    該複数のノズル孔に各々連通する複数のインク液室とを
    有し、前記複数のノズル孔に各々対応するエネルギ発生
    手段を駆動して前記複数のインク液室内の容積を各々変
    化させることにより、前記複数のノズル孔の各々からイ
    ンク滴を吐出させるインクジェットヘッドを構成する、
    前記複数のノズル孔を有するノズル形成部材を作製する
    方法であって、四隅部に丸みを有するノズル形成部材を
    電鋳めっきにより作製することを特徴とするインクジェ
    ットノズルの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ノズル形成部材を、導電性基板上に
    フォトリソグラフィにより作製したパターン上に電鋳め
    っきを施して作製することを特徴とする請求項7記載の
    インクジェットノズルの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記パターン内にめっき逃げ部を設ける
    ことを特徴とする請求項8記載のインクジェットノズル
    の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記ノズル形成部材の表面にニッケル
    −テフロンによる撥水皮膜の共析めっきを施すことを特
    徴とする請求項7記載のインクジェットノズルの製造方
    法。
  11. 【請求項11】 前記共析めっき後に、200℃〜40
    0℃の熱処理を施すことを特徴とする請求項10記載の
    インクジェットノズルの製造方法。
JP2000247036A 2000-08-16 2000-08-16 インクジェットノズル及びその製造方法 Pending JP2002059551A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000247036A JP2002059551A (ja) 2000-08-16 2000-08-16 インクジェットノズル及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000247036A JP2002059551A (ja) 2000-08-16 2000-08-16 インクジェットノズル及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002059551A true JP2002059551A (ja) 2002-02-26

Family

ID=18737213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000247036A Pending JP2002059551A (ja) 2000-08-16 2000-08-16 インクジェットノズル及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002059551A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7047336B2 (en) 2002-07-24 2006-05-16 Via Technologies, Inc. Method for blocking request to bus
US7677697B2 (en) 2006-02-28 2010-03-16 Seiko Epson Corporation Droplet discharging head with a through hole having a protrusion on a surface, droplet discharging device and a functional-film forming device
CN102139568A (zh) * 2009-11-26 2011-08-03 佳能株式会社 液体排出头的制造方法和排出口部件的制造方法
JPWO2020175059A1 (ja) * 2019-02-28 2021-12-23 京セラ株式会社 液体吐出ヘッド及び記録装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7047336B2 (en) 2002-07-24 2006-05-16 Via Technologies, Inc. Method for blocking request to bus
US7677697B2 (en) 2006-02-28 2010-03-16 Seiko Epson Corporation Droplet discharging head with a through hole having a protrusion on a surface, droplet discharging device and a functional-film forming device
CN102139568A (zh) * 2009-11-26 2011-08-03 佳能株式会社 液体排出头的制造方法和排出口部件的制造方法
US8499453B2 (en) 2009-11-26 2013-08-06 Canon Kabushiki Kaisha Method of manufacturing liquid discharge head, and method of manufacturing discharge port member
JPWO2020175059A1 (ja) * 2019-02-28 2021-12-23 京セラ株式会社 液体吐出ヘッド及び記録装置
JP7223113B2 (ja) 2019-02-28 2023-02-15 京セラ株式会社 液体吐出ヘッド及び記録装置
US11840082B2 (en) 2019-02-28 2023-12-12 Kyocera Corporation Liquid ejection head and recording device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN100425447C (zh) 液体喷射头,液体喷射装置,制造液体喷射头的方法
JP4665660B2 (ja) ノズルプレート及びその製造方法並びに液滴吐出ヘッド及び液滴吐出装置
JP2002059551A (ja) インクジェットノズル及びその製造方法
EP0888892B1 (en) Orifice plate and method of manufacture, for a liquid discharging apparatus
JP2000015820A (ja) オリフィスプレートおよび液体吐出ヘッドの製造方法
JP5541732B2 (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法及び吐出口部材の製造方法
JP2011161761A (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法
JP4015274B2 (ja) インクジェットヘッド用ノズル板の製造方法
JP2000318163A (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法並びにノズル形成部材及びその製造方法
JP2002001966A (ja) 記録ヘッドと記録ヘッドの製造方法及びインクジェット記録装置
EP1093919A2 (en) Ink jet printing head, nozzle plate and manufacturing method thereof
JPH05193141A (ja) インクジェットヘッド
JP3495218B2 (ja) ノズル形成部材の製造方法
JP2002103615A (ja) インクジェットヘッドのノズル形成部材及びその製造方法
JP2006103343A (ja) 液体吐出装置、プリンタ及び液体吐出装置の製造方法
JP2004074685A (ja) 精密部品の製造方法とインクジェットヘッド及びインクジェット記録装置
JPH09277537A (ja) インクジェットヘッドの製造方法
JP2003311973A (ja) 液体吐出装置、プリンタ及び液体吐出装置の製造方法
JPH0885212A (ja) インクジェットヘッドのノズルプレート及びその製造方法
JPH106494A (ja) インクジェットヘッド
JP2005178227A (ja) 液体吐出ヘッドの製造方法及び液体吐出ヘッド
JPH09193401A (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法
JP3474368B2 (ja) インクジェットヘッド及びその製造方法並びにインクジェット記録装置
JP2003080716A (ja) ノズルプレート及びノズルプレートの製造方法
JP2003025590A (ja) ノズルプレート及びノズルプレートの製造方法