JP2002059502A - 部分発光成形品とその製造方法 - Google Patents

部分発光成形品とその製造方法

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JP2002059502A
JP2002059502A JP2000251797A JP2000251797A JP2002059502A JP 2002059502 A JP2002059502 A JP 2002059502A JP 2000251797 A JP2000251797 A JP 2000251797A JP 2000251797 A JP2000251797 A JP 2000251797A JP 2002059502 A JP2002059502 A JP 2002059502A
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fluorescent
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Kiyoto Shigemura
清人 重村
Norimichi Isoda
典理 礒田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスキング工程を不要とした部分発光成形品
とその製造方法を提供する。 【解決手段】 蛍光物質を含有する成形品9または少な
くとも表面全面に蛍光層が形成された成形品9の表面
に、部分的な紫外線遮蔽層5が少なくとも積層される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブラックライト
などの紫外線照射により部分的に発光して文字や絵柄な
どからなる蛍光パターンが表面に浮かび上がる部分発光
成形品とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、成形品表面を紫外線によって部分
的に発光させる方法として、成形品表面にマスキングを
施した上で蛍光塗料を塗装し、部分的に蛍光パターンを
形成する方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法
は、マスキングを行う工程を必要とし、また蛍光塗料の
乾燥後でないとマスキングを除去することができないた
め、非常に時間と労力を要し、加工コストが高く大量生
産に向かないという問題点があった。
【0004】したがって、この発明は、上記のような欠
点を解消し、マスキング工程を不要とした部分発光成形
品とその製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の部分発光成形
品の製造方法は、上記の目的を達成するために、つぎの
ように構成した。
【0006】すなわち、この発明の部分発光成形品は、
蛍光物質を含有する成形品または少なくとも表面全面に
蛍光層が形成された成形品の表面に、部分的な紫外線遮
蔽層が少なくとも積層されるように構成した。
【0007】また、蛍光物質を含有する成形品または少
なくとも表面全面に蛍光層が形成された成形品の表面
に、基体シート上に少なくとも紫外線遮蔽層が部分的に
形成された加飾シートが積層されるように構成した。
【0008】また、上記の発明において、紫外線遮蔽層
が紫外線吸収剤が混入されたインキ層からなるように構
成してもよい。
【0009】すなわち、この発明の部分発光成形品の製
造方法は、少なくとも部分的な紫外線遮蔽層を、蛍光物
質を含有する成形品または少なくとも表面全面に蛍光層
が形成された成形品の表面に積層するように構成した。
【0010】また、基体シート上に少なくとも紫外線遮
蔽層が部分的に形成された加飾シートを、蛍光物質を含
有する成形品または少なくとも表面全面に蛍光層が形成
された成形品の表面に積層するように構成した。
【0011】また、基体シート上に少なくとも部分的な
紫外線遮蔽層が形成された加飾シートを金型内に設置
し、蛍光物質を含有する溶融樹脂を金型内に射出して加
飾シートと成形品との一体化物を得、次いで必要により
基体シートを剥離して、成形品表面に紫外線遮蔽層を形
成するように構成した。
【0012】また、上記の発明において、紫外線遮蔽層
が、紫外線吸収剤が混入されたインキ層からなるように
構成してもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照しながらこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。
【0014】図1〜2は、この発明の部分発光成形品の
一実施例を示す断面図である。図3〜4は、この発明の
部分発光成形品の製造方法に用いる加飾シートの一実施
例を示す断面図である。図中、1は部分発光成形品、2
は基体シート、3は離型層、4は剥離層、5は紫外線遮
蔽層、6はアンカー層、7は図柄層、8は接着層、9は
成形品、10は加飾シートである。
【0015】この発明の部分発光成形品1は、蛍光物質
を含有する成形品9または少なくとも表面全面に蛍光層
が形成された成形品9の表面に、部分的な紫外線遮蔽層
5が少なくとも積層されたものである(図1〜2参
照)。
【0016】成形品9としては、紫外線により発色する
蛍光物質を含有するものを用いる。蛍光物質を成形品9
に混入すると、成形品9の単位表面積あたりに混入され
る蛍光物質の量を十分なものとすることができるため、
従来の方法のように蛍光層の厚さに限度が生じることが
なく、充分な蛍光発色を得ることができる。また、太陽
光に晒されるような場合であっても、蛍光発色性の低下
ができるだけ抑制された耐久性に優れたものとなる。こ
のような成形品9の材質としては、樹脂を用いるのが適
している。樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリオ
レフィン系樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン樹脂、アクリロニトリル・スチレン樹脂、アクリロ
ニトリル樹脂などの汎用樹脂などを用いることができ
る。
【0017】また、成形品9として、少なくとも表面全
面に蛍光層が形成されたものを用いてもよい。この場
合、成形品9の材質は、特に限定されることはなく、樹
脂成形品9、木工製品もしくはこれらの複合製品などを
用いることができる。蛍光層は、蛍光塗料を成形品9に
対して塗布することによって形成することができる。
【0018】紫外線遮蔽層5は、ブラックライトなどの
紫外線が照射されることにより紫外線遮蔽層5が形成さ
れなかった部分が発光することによって蛍光パターンを
表現できるようにする層である。紫外線遮蔽層5を形成
するには、加飾シート10を用いた転写法や成形同時加
飾法を用いるとよい。
【0019】加飾シート10としては、転写材やインサ
ート材を用いることができる。
【0020】転写材は、基体シート2上に、剥離層4、
紫外線遮蔽層5、接着層8などからなる転写層が設けら
れたものである(図3参照)。
【0021】基体シート2の材質としては、ポリプロピ
レン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂などの樹脂シートなどの単体、もしくはこれらの
共重合体の樹脂シート、アルミニウム箔、銅箔などの金
属箔、グラシン紙、コート紙、セロファンなどのセルロ
ース系シート、あるいは以上の各シートの複合体など、
通常の転写材の基体シートとして用いるものを使用する
ことができる。また、基体シート2の表面が微細な凹凸
を有する場合は、転写層に凹凸が写し取られ、艶消しや
へアラインなどの表面形状を表現することができる。
【0022】基体シート2からの転写層の剥離性がよい
場合には、基体シート2上に転写層を直接設ければよ
い。基体シート2からの転写層の剥離性を改善するため
には、基体シート2上に転写層を設ける前に、離型層3
を全面的に形成してもよい。
【0023】離型層3の材質としては、メラミン樹脂系
離型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型
剤、セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポ
リオレフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤及びこ
れらの複合型離型剤などを用いることができる。また、
シリコーンなどの粒子を混入したものを使用すると、転
写層に微細凹凸が写し取られ、艶消しなどの表面形状を
表現することができる。離型層3の形成方法としては、
ロールコート法、スプレーコート法などのコート法、グ
ラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。
【0024】剥離層4は、必要に応じて基体シート2ま
たは離型層3上に全面的に形成する。剥離層4は、基体
シート2を剥離した際に、基体シート2または離型層3
から剥離して部分発光成形品1の最外面となる層であ
る。剥離層4の材質としては、アクリル系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹
脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル
系樹脂などのほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系
樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポ
リマーを用いるとよい。剥離層4に硬度が必要な場合に
は、紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化
性樹脂などの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを選
定して用いるとよい。剥離層4は、着色したものでも、
未着色のものでもよい。剥離層4の形成方法としては、
グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法な
どのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法など
の印刷法がある。
【0025】紫外線遮蔽層5は、剥離層4の上に部分的
に形成する。紫外線遮蔽層5の材質としては、ポリビニ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルア
セタール系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロ
ースエステル系樹脂、アルキッド樹脂などの樹脂をバイ
ンダーとして、紫外線吸収剤などの紫外線遮蔽効果を持
つ成分を含有するインキを用いることができる。紫外線
吸収剤としては、酸化亜鉛や、ベンゾフェノン系やベン
ゾトリアゾール系の低分子化合物や、紫外線吸収性能を
有する骨格を分子鎖に導入したアクリル系高分子などを
用いることができる。紫外線遮蔽層5の形成方法として
は、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法などの印刷法が適している。紫外線遮蔽層5が存在
することにより、紫外線が照射された際に、成形品9の
紫外線遮蔽層5で覆われていない部分が蛍光パターンと
して発光することになる。したがって、紫外線が照射さ
れていない時に蛍光パターンの存在がわからないように
デザインする場合は、紫外線遮蔽層5の色を成形品9表
面の色と一致させるようにする。
【0026】また、図柄層7を形成して、紫外線が照射
されていない状態において図柄を表現するようにしても
よい。図柄層7は、通常は印刷層として形成する。印刷
層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタ
ン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエステル
ウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アルキド
樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料また
は染料を着色剤として含有する着色インキを用いるとよ
い。印刷層の形成方法としては、オフセット印刷法、グ
ラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通常の印刷法な
どを用いるとよい。印刷層は、紫外線が照射されていな
い状態において表現したい図柄に応じ、部分的に形成す
るとよい。
【0027】また、図柄層7は、金属薄膜層からなるも
の、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからな
るものでもよい。金属薄膜層は、図柄層7として金属光
沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッタ
リング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形成
する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、
ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウ
ム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合
金または化合物を使用する。金属薄膜層は、紫外線が照
射されていない状態において表現したい図柄に応じ、部
分的に形成するとよい。
【0028】なお、紫外線遮蔽層5の機能を図柄層7に
よって兼ねさせるように構成してもよい。すなわち、印
刷層や金属薄膜層からなる図柄層が紫外線の透過を遮蔽
する場合は、図柄層が紫外線遮蔽層5と同様の作用を発
揮するため、部分的な図柄層を形成することによって蛍
光パターンを表現することができる。
【0029】また、必要に応じて接着層8を形成しても
よい。接着層8は、成形品9上に上記の各層を接着する
層である。接着層8としては、成形品9の素材に適した
感熱性あるいは感圧性の樹脂を適宜使用する。たとえ
ば、成形品9の材質がアクリル系樹脂の場合はアクリル
系樹脂を用いるとよい。また、成形品9の材質がポリフ
ェニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネ
ート系樹脂、スチレン共重合体系樹脂、ポリスチレン系
ブレンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるア
クリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂
などを使用すればよい。さらに、成形品9の材質がポリ
プロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、
塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、
クマロンインデン樹脂が使用可能である。接着層8の形
成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、
コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷法がある。また上記材質よりな
る接着性を持つシートをラミネート法などにより貼り合
せて接着層8とすることも可能である。
【0030】また、これらの各層間にアンカー層6を設
けてもよい。アンカー層6は、各層間の密着性を高めた
り、薬品などから成形品9や図柄層7などを保護したり
するための層であり、たとえば、二液硬化性ウレタン樹
脂、メラミン系樹脂やエポキシ系樹脂などの熱硬化性樹
脂、塩化ビニル共重合体樹脂などの熱可塑性樹脂を用い
ることができる。アンカー層6の形成方法としては、グ
ラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法など
のコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの
印刷法がある。
【0031】転写材に設けられた転写層を成形品9に転
写する方法としては、加熱や加圧によって成形品9に転
写する熱転写法、転写材と成形品9との間に溶剤若しく
は樹脂の溶剤溶液からなる活性化液を介在させて行う溶
剤活性転写法がある。また、射出成形、真空成形、圧空
成形、真空圧空成形、プレス成形、カレンダー成形、押
出成形など、成形品9の成形と同時に転写する方法があ
る。
【0032】次に、前記した転写材を用い、射出成形に
よる成形同時転写法を利用して成形品9である樹脂成形
品9の面に装飾を行う方法について説明する。
【0033】まず、成形用金型内に転写材を送り込む。
その際、枚葉の転写材を1枚づつ送り込んでもよいし、
長尺の転写材の必要部分を間欠的に送り込んでもよい。
長尺の転写材を使用する場合、位置決め機構を有する送
り装置を使用して、転写材の図柄層7と成形用金型との
見当が一致するようにするとよい。また、転写材を間欠
的に送り込む際に、転写材の位置をセンサーで検出した
後に転写材を可動型と固定型とで固定するようにすれ
ば、常に同じ位置で転写材を固定することができ、図柄
層7の位置ずれが生じないので便利である。
【0034】成形用金型を閉じた後、蛍光物質を含有す
る溶融樹脂をゲートから金型内に射出充満させ、成形品
9を形成するのと同時にその表面に転写材を接着させ
る。
【0035】成形品9を冷却した後、成形用金型を開い
て成形品9および転写材を取り出す。最後に、転写材の
基体シート2を剥離する。このようにして、紫外線遮蔽
層5などを成形品9に転移することで、部分発光成形品
1を得ることができる(図1参照)。
【0036】次に、インサート材について説明する。
【0037】インサート材は、基体シート2上に紫外線
遮蔽層5などが形成されたものである(図4参照)。基
体シート2は、樹脂からなるものを用いるとよい。紫外
線遮蔽層5、図柄層7、接着層8は、転写材の場合と同
様のものを用いるとよい。なお、インサート材の場合は
基体シート2を剥離除去しないので、基体シートの一方
の面に紫外線遮蔽層5、図柄層7を形成し、他方の面に
接着層8を形成したり、基体シートの一方の面に図柄層
7を形成し、他方の面に紫外線遮蔽層5、接着層8を形
成したりなどすることができる。
【0038】次に、インサート材の使用方法について説
明する。
【0039】インサート材を、インサート材送り装置な
どを使用して、金型間に配置し、クランプなどの手段で
固定する。成形形状が深絞りである場合、熱源によりイ
ンサート材を加熱軟化させるとともに真空吸引してキャ
ビティ面に密着させてもよい。次いで、金型を型締め
し、蛍光物質を含有する溶融樹脂を射出して成形品9を
成形する。成形品9の固化後、型開きすれば、インサー
ト材と成形品9とが一体化した部分発光成形品1を得る
ことができる(図2参照)。
【0040】また、次のようにしてインサート成形をす
ることができる。まず、インサート材を、深絞りのため
の凹部を有する予備成形型にクランプなどの手段で固定
し、次に、熱源によりインサート材を加熱軟化させると
ともに真空吸引して予備成形型の表面に密着させる。次
いで真空吸引を解除し、予備成形型からインサート材を
取り出す。このようにして、深絞り加工したインサート
材を得ることができる。次いで、予備成形したインサー
ト材を、金型間に配置し、クランプなどの手段で固定す
る。次に、金型を型締めし、蛍光物質を含有する溶融樹
脂を射出して成形品9を成形する。成形品9の固化後、
型開きすれば、インサート材と成形品9とが一体化した
部分発光成形品1を得ることができる。
【0041】このように、蛍光物質を混入した樹脂を用
いた成形品9表面に、紫外線遮蔽層5を部分的に形成す
ることによって、紫外線による蛍光発色パターンを部分
的に形成することができる。
【0042】
【実施例】ポリエチレンテレフタレートフィルムを基体
シートとし、エポキシ・メラミン混合樹脂からなる離型
層、アクリル系樹脂からなる剥離層、酸化亜鉛を紫外線
吸収剤として混入したアクリル系樹脂からなる紫外線遮
蔽層、アクリル・ビニル混合樹脂からなる図柄層、塩化
ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂からなる接着層を、順次
グラビア印刷法によって形成して転写材を得た。
【0043】次いで、射出成形用金型を使用し、転写材
を金型間に配置し、型締め後、蛍光物質を含むアクリル
樹脂を射出し、型開きの後基体シートを剥離して部分発
光成形品を得た。
【0044】このようにして得た部分発光成形品は、紫
外線照射により部分的に発光し、カーボンアークフェー
ドメーターにて48時間紫外線に晒した後でも十分な蛍
光発色を有する耐光性の優れたものであった。
【0045】
【発明の効果】この発明は、以上のような構成を採るの
で、以下のような効果を奏する。
【0046】この発明の部分発光成形品は、蛍光物質を
含有する成形品または少なくとも表面全面に蛍光層が形
成された成形品の表面に、部分的な紫外線遮蔽層が少な
くとも積層されるように構成したので、必要とする部分
のみが蛍光発色をする蛍光パターンを有するものであ
る。
【0047】また、この発明の部分発光成形品の製造方
法は、少なくとも部分的な紫外線遮蔽層を、蛍光物質を
含有する成形品または少なくとも表面全面に蛍光層が形
成された成形品の表面に積層するように構成したので、
必要とする部分のみが蛍光発色をする部分発光成形品
を、マスキング工程を採用することなく、容易に得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の部分発光成形品の一実施例を示す断
面図である。
【図2】この発明の部分発光成形品の一実施例を示す断
面図である。
【図3】この発明の部分発光成形品の製造方法に用いる
加飾シートの一実施例を示す断面図である。
【図4】この発明の部分発光成形品の製造方法に用いる
加飾シートの一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 部分発光成形品 2 基体シート 3 離型層 4 剥離層 5 紫外線遮蔽層 6 アンカー層 7 図柄層 8 接着層 9 成形品 10 加飾シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK03A AK12A AR00A AR00B BA02 BA10A BA10B CA07B CC00B EC042 EH362 EJ912 HB00B JD09B JN13A 4F206 AA21 AB14 AD09 AD10 AG03 JA07 JB12 JB19 JB22 JF05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蛍光物質を含有する成形品または少なく
    とも表面全面に蛍光層が形成された成形品の表面に、部
    分的な紫外線遮蔽層が少なくとも積層されていることを
    特徴とする部分発光成形品。
  2. 【請求項2】 蛍光物質を含有する成形品または少なく
    とも表面全面に蛍光層が形成された成形品の表面に、基
    体シート上に少なくとも紫外線遮蔽層が部分的に形成さ
    れた加飾シートが積層されていることを特徴とする部分
    発光成形品。
  3. 【請求項3】 紫外線遮蔽層が、紫外線吸収剤が混入さ
    れたインキ層からなるものである請求項1〜2のいずれ
    かに記載の部分発光成形品。
  4. 【請求項4】 少なくとも部分的な紫外線遮蔽層を、蛍
    光物質を含有する成形品または少なくとも表面全面に蛍
    光層が形成された成形品の表面に積層することを特徴と
    する部分発光成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 基体シート上に少なくとも紫外線遮蔽層
    が部分的に形成された加飾シートを、蛍光物質を含有す
    る成形品または少なくとも表面全面に蛍光層が形成され
    た成形品の表面に積層することを特徴とする部分発光成
    形品の製造方法。
  6. 【請求項6】 基体シート上に少なくとも部分的な紫外
    線遮蔽層が形成された加飾シートを金型内に設置し、蛍
    光物質を含有する溶融樹脂を金型内に射出して加飾シー
    トと成形品との一体化物を得、次いで必要により基体シ
    ートを剥離して、成形品表面に紫外線遮蔽層を形成する
    ことを特徴とする反射防止成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 紫外線遮蔽層が、紫外線吸収剤が混入さ
    れたインキ層からなるものである請求項4〜6のいずれ
    かに記載の部分発光成形品の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009208367A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Bekku Kk 積層体

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JP2009208367A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Bekku Kk 積層体

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