JP2002059425A - 再生プラスチック材料の製造方法、再生プラスチック材料、再生プラスチック成型部材 - Google Patents

再生プラスチック材料の製造方法、再生プラスチック材料、再生プラスチック成型部材

Info

Publication number
JP2002059425A
JP2002059425A JP2000252364A JP2000252364A JP2002059425A JP 2002059425 A JP2002059425 A JP 2002059425A JP 2000252364 A JP2000252364 A JP 2000252364A JP 2000252364 A JP2000252364 A JP 2000252364A JP 2002059425 A JP2002059425 A JP 2002059425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic material
recycled
plastic
recycled plastic
molded member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000252364A
Other languages
English (en)
Inventor
Izumi Hamanaka
泉 浜中
Masayuki Hata
昌幸 畑
Eiichi Yamada
栄一 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2000252364A priority Critical patent/JP2002059425A/ja
Publication of JP2002059425A publication Critical patent/JP2002059425A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用済みの廃棄プラスチック成型部材から製
造された廃棄プラスチック材料の再生処理を行い、機械
的強度が十分で且つ成型性の良好な再生プラスチック材
料の製造方法、該製造方法により作製された再生プラス
チック材料、及び該再生プラスチック材料で成型された
再生プラスチック成型部材の提供。 【解決手段】 再生プラスチック材料の平均分子量は、
該再生プラスチック材料が原料プラスチック材料の成型
流動性とほぼ同等の成型流動性を有し、且つ該再生プラ
スチック材料で成型された再生プラスチック成型部材が
原料プラスチック材料から成型されたプラスチック成型
部材の初期の機械的強度とほぼ同等以上の機械的強度を
有するように設定されたことを特徴とする再生プラスチ
ック材料の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やプリンタ
ー、家電製品等の産業機器に用いられているプラスチッ
ク材料のリサイクルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性プラスチックは、名前の通り熱
を加えて再び成型すれば再び任意の形状になり再度部品
として使用できることは知られている。しかし、経済的
問題(再生の方が高価)の為に市場廃棄物のプラスチッ
クリサイクルは建築用の構造材料(杭等)等の一部のも
のに限られていた。
【0003】しかしながら、環境問題対応(廃棄物ゼ
ロ)への要求が厳しくなってきており、より広範囲なプ
ラスチック材料の再利用が望まれている。しかしなが
ら、市場廃棄プラスチック材料をリサイクルする時、廃
棄プラスチック材料のみで再生処理を行い、再生プラス
チック材料を製造すると、元の機械的性質には戻らない
事が解った。これは、紫外線、加水分解などにより、廃
棄プラスチック材料の樹脂の分子量が下がり、低分子量
化したためである。従来より低分子量のプラスチック樹
脂は、機械的強度は低いが成型性が良い事が知られてい
る。逆に、高分子の樹脂は、機械的強度は高いが成型性
(成型流動性)が悪い。
【0004】又、他の問題として、廃棄プラスチック材
料をリサイクルする時、廃棄プラスチック材料のみで再
生処理を行い、再生プラスチック材料を製造すると、該
再生プラスチック材料から成型された成型部材は「ゴ
ミ」等による汚れ(以後、コンタミとも云う)が目立ち
原料プラスチックからの成型部材と同じ様な品位の成型
部材を作ることができなかった。対策として、廃棄プラ
スチック材料と原料プラスチック材料を混ぜコンタミ量
を減らしたり、廃棄プラスチック成型部材を粉砕する前
にラベルや印刷部分を除去し、更に洗浄を徹底的に行う
等試みたが、それでも原料プラスチック材料を使用した
成型部材より外観品位が劣り、商品価値を大きく低下さ
せることになっていた。
【0005】又、他の問題として、プラスチック材料の
リサイクルを促進するために、廃棄プラスチック成型部
材等のリサイクル可否の判定を迅速に行えることが要求
されている。廃棄プラスチック成型部材が1回目のリサ
イクルか、複数回のリサイクルかの情報はプラスチック
材料の寿命、耐久を考慮した時重要となる。プラスチッ
ク材料は半永久的に使用できるわけではなく、材料毎に
リサイクル回数が決められていることが多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】使用済みの廃棄プラス
チック成型部材から製造された廃棄プラスチック材料の
再生処理を行い、機械的強度が十分で且つ成型性の良好
な再生プラスチック材料の製造方法を提供することであ
り、該製造方法により作製された再生プラスチック材
料、及び該再生プラスチック材料で成型された再生プラ
スチック成型部材を提供することである。
【0007】又、使用済みの廃棄プラスチック成型部材
から製造された廃棄プラスチック材料の再生処理を行
い、再びプラスチック成型部材の原料として利用できる
再生プラスチック材料の製造方法を提供することであ
り、該製造方法により作製された外観特性の良好な再生
プラスチック材料、及び該再生プラスチック材料で成型
された再生プラスチック成型部材を提供することであ
る。
【0008】又、本発明はプラスチック材料の多数回の
リサイクル実施を可能にするための再生プラスチック材
料の製造方法であり、リサイクル回数を容易に判定で
き、且つリサイクル品が未リサイクル品から差別される
ことなく市場に流通することのできる再生プラスチック
材料の製造方法を提供することであり、該製造方法によ
り作製された外観特性の良好な再生プラスチック材料、
及び該再生プラスチック材料で成型された再生プラスチ
ック成型部材を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の機械的強
度が十分で且つ成型性の良好な再生プラスチック材料の
製造方法、再生プラスチック材料、再生プラスチック成
型部材は下記構成の何れかをとることにより達成される
ことを見いだした。
【0010】1.廃棄プラスチック成型部材から製造さ
れた廃棄プラスチック材料を用いて再生プラスチック材
料を作製する製造方法において、該再生プラスチック材
料は廃棄プラスチック材料と該廃棄プラスチック材料の
平均分子量よりも大きい平均分子量の高分子原料プラス
チック材料を混合して作製され、該再生プラスチック材
料の平均分子量は、該再生プラスチック材料が原料プラ
スチック材料の成型流動性とほぼ同等の成型流動性を有
し、且つ該再生プラスチック材料で成型された再生プラ
スチック成型部材が原料プラスチック材料から成型され
たプラスチック成型部材の初期の機械的強度とほぼ同等
以上の機械的強度を有するように設定されたことを特徴
とする再生プラスチック材料の製造方法。
【0011】2.前記1に記載の製造方法により作製さ
れたことを特徴とする再生プラスチック材料。
【0012】3.前記2に記載の再生プラスチック材料
を用いて成型されたことを特徴とする再生プラスチック
成型部材。
【0013】以下、上記発明について詳細に説明する。
まず、本発明のプラスチック材料とはプラスチック成型
部材の原材料として用いられる特定の成型形状を有しな
いプラスチック材料を云う。該プラスチック材料は一般
には粒状(ペレット)である。廃棄プラスチック成型部
材(一旦成型され、使用後に廃棄されたプラスチック成
型部材を意味する)から製造されたプラスチック材料を
廃棄プラスチック材料と言い、一度も成型に用いられて
いないプラスチック材料を原料プラスチック材料とい
う。又本発明の高分子原料プラスチック材料とは廃棄プ
ラスチック材料を再生するために用いられる分子量の高
い原料プラスチック材料を意味する。本発明の高分子原
料プラスチック材料の分子量は30,000以上が好ま
しい。
【0014】一方、プラスチック材料の平均分子量とは
該プラスチック材料中の樹脂成分の平均分子量を意味す
る。ここで平均分子量は重量平均分子量でもよく、又数
平均分子量でもよく、さらには他の相対的な平均分子量
でも良い。但し、これらの中の1つの基準で測定された
平均分子量であることが必要である。
【0015】本発明のプラスチック成型部材の機械的強
度はアイゾット衝撃値で定義する。試験条件を以下に示
す。
【0016】プラスチック成型部材の厚み:3.2mm 試験方法:ASTM−D256 単位:kgfcm/cm 本発明のプラスチック材料の成型流動性はスパイラルフ
ロー試験によるフロー長さで定義する。
【0017】試験条件を以下に示す。 成型機:住友重機械工業(株)SG−150U 厚み:2mm 射出圧力:1000kgf/cm2 金型温度:70℃ 本発明のプラスチック成型部材とは前記プラスチック材
料を用いて成型された成型部材を云う。
【0018】使用済みの複写機等から取り出された廃棄
プラスチック成型部材より製造された廃棄プラスチック
材料の分子量は使用中の紫外線や活性ガス等の影響によ
り、原料プラスチック材料の分子量に比し低下してい
る。このため廃棄プラスチック材料をそのまま成型機を
通して新たな成型部材を作製しても、再生されたプラス
チック成型部材は元の機械的強度を保てない。又、廃棄
プラスチック材料のみで成型しようとすると前記した樹
脂の分子量の低下の為、成型時に必要な成型流動性も変
化しており、良好な成型部材が得られない。
【0019】図1はプラスチック成型部材の加速試験に
よるアイゾット衝撃値の低下を示すグラフである。A、
Bの樹脂とも65℃85%RH条件の加速試験により、
アイゾット衝撃値が大きく低下している。本発明者が行
った実験では実際の廃棄プラスチック成型部材の平均的
なアイゾット衝撃値は初期のアイゾット衝撃値の約60
%に低下していた。又この廃棄プラスチック成型部材を
粉砕して製造した廃棄プラスチック材料の平均的な成型
流動性は原料プラスチック材料の成型流動性の約210
%であった。
【0020】本発明者等は前記のような物性の劣化した
廃棄プラスチック材料のリサイクルを促進する為に、種
々の検討を行った結果、該廃棄プラスチック材料の物性
低下の原因が廃棄プラスチック材料の樹脂の低分子量化
にあることを突き止め、廃棄プラスチック材料の再生の
ためには、廃棄プラスチック材料に新しく平均分子量が
原料プラスチック材料より高い高分子原料プラスチック
材料を混合する事が必要であることを見いだした。そし
て、廃棄プラスチック材料と高分子原料プラスチック材
料の混合比は混合して得られる再生プラスチック材料の
成型流動性が原料プラスチック材料の成型流動性とほぼ
同等になり、且つ再生プラスチック材料から成型された
成型部材が十分な機械的強度を有するように決定するこ
とが必要である。この再生プラスチック材料で成型され
た再生プラスチック成型部材の十分な機械的強度とはア
イゾット衝撃値において、原料プラスチック材料を用い
た成型部材の90%以上の機械的強度を有する。また、
この再生プラスチック材料の成型流動性は原料プラスチ
ック材料の85〜115%の範囲になるように前記混合
後の平均分子量を設計することにより、均一な板厚の良
好な成型部材を得ることができた。
【0021】次に、本発明の外観特性の良好な再生プラ
スチック材料の製造方法、再生プラスチック材料、再生
プラスチック成型部材は下記構成の何れかをとることに
より達成されることを見いだした。
【0022】4.廃棄プラスチック成型部材から製造さ
れた廃棄プラスチック材料を用いて再生プラスチック材
料を作製する製造方法において、該再生プラスチック材
料は少なくとも廃棄プラスチック材料と顔料を混合し、
且つ該顔料の含有量が廃棄プラスチック材料より多くな
るように混合比を設定することを特徴とする再生プラス
チック材料の製造方法。
【0023】5.前記再生プラスチック材料の顔料の含
有量が該再生プラスチック材料のリサイクル回数に応じ
て順次多くなることを特徴とする前記4に記載の再生プ
ラスチック材料の製造方法。
【0024】6.前記4又は5に記載の製造方法により
作製されたことを特徴とする再生プラスチック材料。
【0025】7.前記6に記載の再生プラスチック材料
を用いて成型されたことを特徴とする再生プラスチック
成型部材。
【0026】即ち、再生プラスチック材料の外観特性は
カーボンブラック等の顔料を再生プラスチック材料の製
造過程で廃棄プラスチック材料等と混合し、廃棄プラス
チック材料から持ち込まれたコンタミ成分の濃度を混合
されたカーボンブラックの濃度の中に埋没させることに
より、著しく改善できることが明らかとなった。また、
カーボンブラックの添加量比(カーボンブラック/樹脂
の比)は再生プラスチック材料のリサイクル回数が増加
すると共に、段階的に大きくすることによって、多数回
のリサイクルを行っても、コンタミ濃度の増加をカバー
し、外観特性を良好に維持することができる。
【0027】又、リサイクル回数を容易に判定でき、且
つリサイクル品が未リサイクル品から差別されることの
ない再生プラスチック材料の製造方法、該製造方法によ
り作製された再生プラスチック材料、及び該再生プラス
チック材料で成型された再生プラスチック成型部材は下
記構成の何れかをとることにより達成されることを見い
だした。
【0028】8.廃棄プラスチック成型部材から製造さ
れた廃棄プラスチック材料を用いて再生プラスチック材
料を作製する製造方法において、少なくとも廃棄プラス
チック材料と該廃棄プラスチック材料の色相とは異なる
色相の顔料を混合することを特徴とする再生プラスチッ
ク材料の製造方法。
【0029】9.前記顔料の色相は該再生プラスチック
材料のリサイクル回数に応じて順次変えていくをことを
特徴とする前記8に記載の再生プラスチック材料の製造
方法。
【0030】10.前記8又は9に記載の製造方法によ
り作製されたことを特徴とする再生プラスチック材料。
【0031】11.前記10に記載の再生プラスチック
材料を用いて成型されたことを特徴とする再生プラスチ
ック成型部材。
【0032】即ち、再生プラスチック材料の外観特性は
赤、青、緑等の顔料を再生プラスチック材料の製造過程
で廃棄プラスチック材料等と混合し、再生プラスチック
材料に鮮やかな色相を付加し廃棄プラスチック材料から
持ち込まれたコンタミ成分を該色相中に埋没させること
により、著しく改善できることが明らかとなった。ま
た、再生プラスチック材料のリサイクル回数が増加する
と共に、混合する顔料の色相を変えることにより、色相
の違いによりリサイクル回数を判定する事が可能とな
り、再生プラスチック材料製造時に必要な各種廃棄プラ
スチック材料の分別を容易にすることができる。
【0033】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を説明する。
【0034】実施例1 市場から回収された複写機の外観部材として用いられて
いたポリカーボネート成型部材を粉砕し、粒径2mm程
度の廃棄ポリカーボネート材料を作製した。該廃棄ポリ
カーボネート材料の分子量は12,000であった。
【0035】該廃棄ポリカーボネート材料を用いて、以
下表1に記載の3つの再生ポリカーボネート材料を作製
した。
【0036】
【表1】
【0037】上記各再生ポリカーボネート材料は上記廃
棄ポリカーボネート材料と高分子量原料ポリカーボネー
ト材料を十分に溶融混練し、均一な組成の再生ポリカー
ボネート材料を得た。それぞれの再生ポリカーボネート
材料の成型流動性を前記スパイラルフロー試験によるフ
ロー長さで測定した。結果を表2に記す。
【0038】尚、比較として原料ポリカーボネート材料
の成型流動性を示した。
【0039】
【表2】
【0040】上記再生ポリカーボネート材料を用いて、
射出成型機(射出圧力1000kgf/cm2、金型温
度 70℃)により、厚さ3.2mmの複写機の外観部
材を作製した。それぞれのアイゾット衝撃値を前記試験
方法:ASTM−D256により測定し、その結果を表
3に記す。
【0041】尚、比較として原料ポリカーボネート材料
を用いた外観部材の物性値を示した。
【0042】
【表3】
【0043】表2、表3の結果より、廃棄ポリカーボネ
ート材料と分子量が高い高分子量ポリカーボネート材料
を混合して得られる再生ポリカーボネート材料の成型流
動性は原料ポリカーボネート材料と同等の特性を有して
おり、この再生ポリカーボネート材料を用いて成型した
成型部材はほぼ原料ポリカーボネート材料から成型した
成型部材と同等のアイゾット衝撃強度を有することが明
らかである。
【0044】実施例2 実施例1では、廃棄ポリカーボネート材料の再生処理に
より得られた再生ポリカーボネート材料を用いて成型さ
れた成型部材は機械的強度を十分に回復する事ができた
が、該再生成型部材の外観品位はゴミ等のコンタミによ
り汚れが目立ち、その結果商品価値が低下している。そ
こで前記再生ポリカーボネート材料2とカーボンブラッ
クを前者1に対し後者0.03の質量比で混合し、溶
融、混練処理を行って、コンタミを覆う均一な濃度の再
生ポリカーボネート材料を作製した。該再生ポリカーボ
ネート材料を用いて成型した再生成型部材は十分なアイ
ゾット衝撃強度を有し、且つ商品として十分に通用する
外観品位を達成できた。また、該再生ポリカーボネート
材料のカーボンブラック濃度を該再生ポリカーボネート
材料のリサイクル回数と共に増加する事により、再生ポ
リカーボネート材料のリサイクル回数を識別することが
できる。
【0045】実施例3 実施例2において、カーボンブラックの代わりにアンス
アンスロン顔料(赤色顔料)を用いた以外は全く同様に
して再生ポリカーボネート材料を作製した。その結果該
再生ポリカーボネート材料は色鮮やかな再生ポリカーボ
ネート材料となり、しかもこの再生ポリカーボネート材
料を用いて形成された再生成型部材は前記ゴミ等のコン
タミを目立たなくし、十分に商品価値を有する再生成型
部材を得ることができた。又、再生ポリカーボネート材
料の再生回数と共に、混入する顔料の色相(例えばフタ
ロシアニン顔料:青色)を変えることにより、再生回数
を色相で識別できる。
【0046】
【発明の効果】前記実施例からも明らかなように本発明
の再生プラスチック材料の製造方法を採用することによ
り、成型性の良好な再生プラスチック材料を得ることが
できる。又、これらの再生プラスチック材料で成型され
た再生プラスチック成型部材は十分に満足できる機械的
強度、及び優れた外観特性を有する。又色鮮やかな顔料
を再生プラスチック材料に混合し、外観特性を良好にす
ると共に、リサイクル回数毎に混合する顔料を代えるこ
とにより、外観色相を変え、リサイクル回数を判別しや
すくし、廃棄プラスチック成型部材のリサイクル回数毎
の分別を容易にすることができ、多数回のプラスチック
リサイクルを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】プラスチック成型部材の加速試験によるアイゾ
ット衝撃値の低下を示すグラフである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄プラスチック成型部材から製造され
    た廃棄プラスチック材料を用いて再生プラスチック材料
    を作製する製造方法において、該再生プラスチック材料
    は廃棄プラスチック材料と該廃棄プラスチック材料の平
    均分子量よりも大きい平均分子量の高分子原料プラスチ
    ック材料を混合して作製され、該再生プラスチック材料
    の平均分子量は、該再生プラスチック材料が原料プラス
    チック材料の成型流動性とほぼ同等の成型流動性を有
    し、且つ該再生プラスチック材料で成型された再生プラ
    スチック成型部材が原料プラスチック材料から成型され
    たプラスチック成型部材の初期の機械的強度とほぼ同等
    以上の機械的強度を有するように設定されたことを特徴
    とする再生プラスチック材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製造方法により作製さ
    れたことを特徴とする再生プラスチック材料。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の再生プラスチック材料
    を用いて成型されたことを特徴とする再生プラスチック
    成型部材。
  4. 【請求項4】 廃棄プラスチック成型部材から製造され
    た廃棄プラスチック材料を用いて再生プラスチック材料
    を作製する製造方法において、該再生プラスチック材料
    は少なくとも廃棄プラスチック材料と顔料を混合し、且
    つ該顔料の含有量が廃棄プラスチック材料より多くなる
    ように混合比を設定することを特徴とする再生プラスチ
    ック材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記再生プラスチック材料の顔料の含有
    量が該再生プラスチック材料のリサイクル回数に応じて
    順次多くなることを特徴とする請求項4に記載の再生プ
    ラスチック材料の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の製造方法により
    作製されたことを特徴とする再生プラスチック材料。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の再生プラスチック材料
    を用いて成型されたことを特徴とする再生プラスチック
    成型部材。
  8. 【請求項8】 廃棄プラスチック成型部材から製造され
    た廃棄プラスチック材料を用いて再生プラスチック材料
    を作製する製造方法において、少なくとも廃棄プラスチ
    ック材料と該廃棄プラスチック材料の色相とは異なる色
    相の顔料を混合することを特徴とする再生プラスチック
    材料の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記顔料の色相は該再生プラスチック材
    料のリサイクル回数に応じて順次変えていくことを特徴
    とする請求項8に記載の再生プラスチック材料の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の製造方法によ
    り作製されたことを特徴とする再生プラスチック材料。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の再生プラスチック
    材料を用いて成型されたことを特徴とする再生プラスチ
    ック成型部材。
JP2000252364A 2000-08-23 2000-08-23 再生プラスチック材料の製造方法、再生プラスチック材料、再生プラスチック成型部材 Pending JP2002059425A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000252364A JP2002059425A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 再生プラスチック材料の製造方法、再生プラスチック材料、再生プラスチック成型部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000252364A JP2002059425A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 再生プラスチック材料の製造方法、再生プラスチック材料、再生プラスチック成型部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002059425A true JP2002059425A (ja) 2002-02-26

Family

ID=18741615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000252364A Pending JP2002059425A (ja) 2000-08-23 2000-08-23 再生プラスチック材料の製造方法、再生プラスチック材料、再生プラスチック成型部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002059425A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235419A (ja) * 2002-04-19 2009-10-15 Ube Ind Ltd 樹脂硬化物が混在する合成樹脂製品粉砕物の再利用方法
JP2020096127A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 日亜化学工業株式会社 再生ボンド磁石用コンパウンドの製造方法
WO2020262344A1 (ja) 2019-06-28 2020-12-30 大王製紙株式会社 セルロース繊維複合再生樹脂及びその製造方法
JP7188108B2 (ja) 2019-01-17 2022-12-13 コニカミノルタ株式会社 樹脂混合物、その製造方法及び射出成形方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009235419A (ja) * 2002-04-19 2009-10-15 Ube Ind Ltd 樹脂硬化物が混在する合成樹脂製品粉砕物の再利用方法
JP2009235418A (ja) * 2002-04-19 2009-10-15 Ube Ind Ltd 樹脂硬化物が混在する合成樹脂製品粉砕物の再利用方法
JP2020096127A (ja) * 2018-12-14 2020-06-18 日亜化学工業株式会社 再生ボンド磁石用コンパウンドの製造方法
JP7201905B2 (ja) 2018-12-14 2023-01-11 日亜化学工業株式会社 再生ボンド磁石用コンパウンドの製造方法
JP7188108B2 (ja) 2019-01-17 2022-12-13 コニカミノルタ株式会社 樹脂混合物、その製造方法及び射出成形方法
WO2020262344A1 (ja) 2019-06-28 2020-12-30 大王製紙株式会社 セルロース繊維複合再生樹脂及びその製造方法
KR20220029548A (ko) 2019-06-28 2022-03-08 다이오 페이퍼 코퍼레이션 셀룰로오스 섬유복합 재생 수지 및 그 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1291378B1 (en) Method of reclaiming resin
KR100937473B1 (ko) 사용이 끝난 플라스틱의 리사이클 장치, 사용이 끝난 abs 수지의 재생방법 및 재생 abs 수지
JP5294093B2 (ja) 合成樹脂製品粉砕物の再利用方法
JP5224197B2 (ja) 樹脂硬化物が混在する合成樹脂製品粉砕物の再利用方法
US7619013B2 (en) Reclaimed resin composition produced from pulverized waste plastic material containing solid foreign materials
JP2000159900A (ja) 再生成形品及びその製造方法
JP2002059425A (ja) 再生プラスチック材料の製造方法、再生プラスチック材料、再生プラスチック成型部材
JP4455373B2 (ja) 再生樹脂成形品及びその製造方法
JP3442534B2 (ja) 芳香族ポリカーボネート樹脂組成物および成形品
JP6168830B2 (ja) ポリカーボネート系樹脂廃材の再資源化方法、再生ポリカーボネート系樹脂成形体の製造方法、及び再生ポリカーボネート系樹脂成形体
JP2001254024A (ja) 再生プラスチック材料の製造方法
JP4895207B2 (ja) 合成樹脂製品粉砕物の再利用方法
JP4775877B2 (ja) 廃棄プラスチックを利用した射出成形用材料、その製造方法、及びこの射出成形用材料を利用した成形品の製造方法
CN114539678B (zh) 一种节能型再生聚丙烯复合材料及其制备方法
JP2002316320A (ja) 再生abs樹脂、再生absアロイ樹脂、absアロイ樹脂の製造方法
US6723759B2 (en) Recycled resin composition and method for producing the same
EP2058102B1 (en) Process for producing thermoplastic resin composition, and thermoplastic resin composition produced by the same
JP2002036234A (ja) 再生ポリエチレンテレフタレート樹脂成形品の製造方法および再生ポリエチレンテレフタレート樹脂成形品
JP2006298983A (ja) 粒状有彩色樹脂組成物
JP2005290207A (ja) 強化熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法
JP4592189B2 (ja) 耐熱icトレーのリサイクル用樹脂組成物の製造方法及び耐熱icトレーのリユース回収方法
JP2003231119A (ja) 使用済みabs樹脂の再生方法および再生abs樹脂
JP4045880B2 (ja) メタクリル樹脂材の再生方法および再生メタクリル樹脂材
JPS63225652A (ja) 耐衝撃性に変性された熱可塑性樹脂
JP2004204041A (ja) 熱可塑性樹脂組成物