JP2002058908A - 凝集沈殿処理装置 - Google Patents

凝集沈殿処理装置

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JP2002058908A
JP2002058908A JP2000251558A JP2000251558A JP2002058908A JP 2002058908 A JP2002058908 A JP 2002058908A JP 2000251558 A JP2000251558 A JP 2000251558A JP 2000251558 A JP2000251558 A JP 2000251558A JP 2002058908 A JP2002058908 A JP 2002058908A
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強 有田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロック形成槽内の混和液を緩やかに撹拌す
るだけ、凝集フロックが破壊されず、槽底部への沈降堆
積を防止させ、且つ沈降速度の大きな安定した凝集フロ
ックを確実に形成・成長させることができ、次段の沈降
分離槽での固液分離を効率よく行うことができると共
に、省エネおよびランニングコストの低減が図れる凝集
沈殿処理装置を得ることにある。 【解決手段】 旋回流形成手段12および被処理液と凝
集剤とが混和した混和液を導入する混和液導入手段21
を有するフロック形成槽11と、フロック形成槽11か
ら流出する凝集混和液を導入する凝集混和液導入手段2
4、凝集混和液から分離した分離水を導出する分離水導
出手段16,16a、および凝集混和液から分離した凝
集スラッジを排出する凝集スラッジ排出手段19,20
を有する沈降分離槽14と、フロック形成槽11に設け
られた鉛直流形成手段23とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被処理液に凝集
剤や凝集助剤等を添加して凝集フロックを生成し、その
凝集フロックを重力沈降分離する凝集沈殿処理装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】古くからの凝集沈殿法は、手法及び装置
の開発や工夫、並びに凝集剤の高性能化などにより、被
処理液に含まれた懸濁粒子群(コロイド粒子を含む微細
粒子群)を、かなり効率よく分離できるが、その殆どは
被処理液中の懸濁粒子群と凝集剤とを混和させフロック
を形成し、この凝集フロックを自然重力沈降によって分
離するため、処理速度(分離速度)には限度があった。
【0003】そこで最近は、被処理液に凝集剤を添加し
た混和液に、凝集助剤である高分子凝集剤や砂等の不溶
性微粒物質(沈降促進材)を添加することにより、混和
液に含まれた懸濁粒子群の凝集を促進させ、これによっ
て形成されるフロックを重量化することで、該凝集フロ
ックの沈降速度を速くして高速分離できるようにした凝
集沈殿処理装置が開発されている。
【0004】図8は従来の高速凝集沈殿処理装置を示す
概略的な断面図である。同図において、1は原水導入
管、2はその原水導入管1から被処理液を導入して凝集
剤と被処理液を急速に混合撹拌する急速撹拌槽、3は急
速撹拌槽2内に導入された被処理液に凝集剤を添加する
第1の薬注管、4は前記急速撹拌槽2内で被処理液と凝
集剤との混和液を急速撹拌する撹拌翼であり、この撹拌
翼4はモータ5によって回転駆動される。
【0005】6は前記急速撹拌槽2から混和液を移流さ
せ、その混和液と凝集助剤と砂を急速に均一混合する注
入撹拌槽、7はその注入撹拌槽6に移流する混和液に高
分子凝集剤(凝集助剤)を添加する第2の薬注管、8は
後述する返送汚泥から砂等の不溶性微粒物質としての沈
降促進材を分離する液体サイクロンであり、この液体サ
イクロン8は、前記返送汚泥から分離した不溶性微粒物
質を前記注入撹拌槽6内の混和液に返送添加する砂添加
管8aと、前記不溶性微粒物質を分離させた汚泥(分離
汚泥)を排出する汚泥排出管8bとを有している。9は
前記注入撹拌槽6内に配置された撹拌翼、10はその撹
拌翼9を回転駆動するモータである。
【0006】11は前記注入撹拌槽6から混和液を移流
させ、該混和液中の凝集性微細粒子群を凝集させて大き
なフロックを形成するフロック形成槽、12はそのフロ
ック形成槽11内に配置され、前記注入撹拌槽6から移
流した混和液を撹拌して大きな重量フロックを形成させ
る撹拌翼であり、この撹拌翼12はモータ13で回転駆
動される。
【0007】14は前記フロック形成槽11から凝集混
和液を移流させて該凝集混和液を分離水と凝集汚泥とに
固液分離する沈降分離槽、15はその沈降分離槽14の
槽内上部に配置され、凝集汚泥の沈降を促進させる傾斜
板(沈降促進部材)、16は前記沈降分離槽14の上端
部に設けられた集水樋、16aはその集水樋16に接続
された分離水導出管、17は前記沈降分離槽14の槽底
部に近接配置された汚泥掻寄機、18はその汚泥掻寄機
17を回転駆動するモータ、19は前記沈降分離槽14
の槽底部に形成された汚泥ピット14aと前記液体サイ
クロン8とに接続配管された汚泥循環路、20はその汚
泥循環路19に設けられた汚泥循環ポンプであり、この
汚泥循環ポンプ20は、前記汚泥ピット14aに沈降し
た不溶性微粒物質を含む汚泥を前記液体サイクロン8に
返送するものである。
【0008】次に動作について説明する。原水導入管1
から急速撹拌槽2内に導入された被処理液に第1の薬注
管3から凝集剤が添加され、その被処理液と凝集剤の混
和液は、撹拌翼4による急速撹拌でマイクロフロックが
形成されて次段の注入撹拌槽6に移流する。注入撹拌槽
6内に移流する混和液には、第2の薬注管7から高分子
凝集剤が添加されると共に、液体サイクロン8の砂添加
管8aから砂等の不溶性微粒物質が添加され、それらが
前記注入撹拌槽6内の撹拌翼9で均一に撹拌される。
【0009】このようにして、被処理液と凝集剤と高分
子凝集剤(凝集助剤)と砂等の不溶性微粒物質(沈降促
進材)とが混和した混和液は、次のフロック形成槽11
に移流し、該フロック形成槽11内の撹拌翼12で撹拌
されることにより、前記混和液中のマイクロフロックが
不溶性微粒物質に付着して大型で重たい凝集フロックに
成長する。その凝集フロックが流動して浮遊する混和液
は次の沈降分離槽14に移流する。この沈降分離槽14
内では、混和液中にて上述のように大型で重たいフロッ
クに成長した凝集フロックが大きな沈降速度で前記沈降
分離槽14の槽底部に速やかに沈降することにより、そ
の凝集フロックが水(処理水)と分離される。
【0010】しかしながら、前記沈降分離槽14の槽内
上部に移流する分離水にはピンフロックが含まれている
場合があり、この場合は、そのピンフロックは傾斜板1
5により沈降除去され、該傾斜板15を上昇通過した分
離水が集水樋16内に流入した後、分離水導出管16a
から導出される。
【0011】一方、前記沈降分離槽14の槽底部に沈降
した不溶性微粒物質を含む凝集汚泥は、汚泥掻寄機17
で汚泥ピット14a内に掻き寄せられ、汚泥循環ポンプ
20によって液体サイクロン8に送られる。この液体サ
イクロン8では、前記凝集汚泥から不溶性微粒物質を分
離し、その不溶性微粒物質を添加管8aから注入撹拌槽
6内に返送し、且つ前記不溶性微粒物質が分離された汚
泥を汚泥排出管8bから排出し、以下、同様の処理サイ
クルを繰り返す。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の高速凝集沈殿処
理装置は以上のように構成されているので、フロック形
成槽11内では大きて重たい凝集フロックを形成するこ
とができ、その大きくて重たい凝集フロックは、混和液
中での沈降速度が大となるために沈降分離槽14での固
液分離に有効であるが、前記フロック形成槽11内で沈
降堆積する恐れがあり、この傾向は、砂などの凝集助剤
を混和液に添加した場合に顕著になるという課題があっ
た。また、前記フロック形成槽11内では、形成される
大きくて重たい凝集フロックが、前記フロック形成槽1
1内で沈降堆積するのを防止し、かつ、次段の沈降分離
槽14への移行をスムーズにするために、フロック形成
槽11内を十分に浮遊懸濁状態とする必要があり、その
ためには、沈降速度が小さなフロックを形成する場合よ
りも撹拌翼12の撹拌強度(撹拌エネルギー)を上げて
運転しなければならない。しかし、撹拌強度を上げて運
転すると、せっかく形成した大きくて重い凝集フロック
が前記撹拌翼12やこれによる撹拌流で破壊されてしま
い沈降分離槽14での固液分離に支障をきたすという課
題があった。また、フロック形成槽11内での撹拌エネ
ルギーを大きくする撹拌機は高価であると共に、その撹
拌機を用いて運転することによりランニングコストが高
くなるなどの課題があった。
【0013】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、フロック形成槽内での撹拌動力を
小さくすることができ、その小さな撹拌動力で大きくて
重い凝集フロックを形成・成長させることができ、且
つ、その凝集フロックを混和液中で常に安定した浮遊状
態に維持できてフロック形成槽内で凝集フロックが沈降
堆積するのを防止することができ、次段の沈降分離槽へ
の移流および固液分離を効率よく行うことができると共
に、省エネおよびランニングコストの低減を図ることが
できる凝集沈殿処理装置を得ることを目的とする。
【0014】また、この発明は、フロック形成槽内で水
平方向に発生する混和液の旋回流を部分的に鉛直方向の
循環流に変換させることができ、これにより、フロック
形成槽内を水平方向および鉛直方向に水流を発生させ十
分に撹拌混合することができ、また大きくて重い凝集フ
ロックが混和液中に浮遊・流動してフロック形成槽の槽
底部に沈降堆積するのを効率よく防止することができる
凝集沈殿処理装置を得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る凝集沈殿処理装置は、被処理液と凝集剤とが混和した
混和液を導入し、該混和液中の凝集性微細粒子群を凝集
させて大型で重たい凝集フロックに成長させるフロック
形成槽に、前記混和液を水平方向に周回する旋回流を発
生させる旋回流形成手段と、前記混和液の旋回流を鉛直
方向の流れに変換させる鉛直流形成手段とを設け、前記
フロック形成槽から流出する凝集混和液を沈降分離槽に
導入する構成としたことを特徴とする。
【0016】請求項2記載の発明に係る凝集沈殿処理装
置は、フロック形成槽の槽内において、旋回流形成手段
よりも上方に鉛直流形成手段を配置したことを特徴とす
る。
【0017】請求項3記載の発明に係る凝集沈殿処理装
置は、フロック形成槽の槽内において、混和液を水平方
向に周回する旋回流を発生させるための撹拌羽根を有す
る放射流型撹拌翼を旋回流形成手段として構成したこと
を特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明に係る凝集沈殿処理装
置は、フロック形成槽の槽内において、旋回流を部分的
に鉛直方向の流れに変換させるための案内板を鉛直流形
成手段として構成したことを特徴とする。
【0019】請求項5記載の発明に係る凝集沈殿処理装
置は、混和液に凝集促進用の凝集助剤を添加する添加手
段を備える構成としたことを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による凝
集沈殿処理装置を示す概略的な断面図、図2は図1の平
面図であり、図8と同一または相当部分には同一符号を
付して重複説明を省略する。図において、11は円筒状
タンク構成のフロック形成槽、21は被処理液と凝集剤
とが混和した混和液を前記フロック形成槽11内に導入
する混和液導入手段であり、この混和液導入手段21
は、図2に示すように前記フロック形成槽11の内周面
に沿って水平方向に混和液が導入されるように開口接続
された混和液導入通路からなっている。なお、必要に応
じて導入管などの管路を採用してもよい。
【0021】12は前記フロック形成槽11内の上部に
配置された旋回流形成手段であり、この旋回流形成手段
12は、前記フロック形成槽11内に導入・貯留されて
周方向に旋回する混和液の旋回方向にモータ13で回転
駆動される放射流型撹拌翼からなっている。この放射流
型撹拌翼は、前記フロック形成槽11の内周面に沿って
水平方向に周回する混和液の旋回流を維持すべく、その
旋回方向に回転駆動される一枚または二枚以上の撹拌羽
根を有するものである。かかる放射流型撹拌翼として
は、プロペラ,パドル型,ハイドロフォイル型,ディス
ク付きタービン型などのインペラが適用され、その回転
数,周速,吐出量などは、前記フロック形成槽11の内
周面に沿って導入される混和液の旋回流速を勘案して凝
集フロックを破壊しない程度に可変制御される。
【0022】22はフロック形成槽11内の混和液に凝
集促進用の凝集助剤を添加する添加手段であり、その凝
集助剤は、無機系や有機系(高分子系)の凝集剤のほか
に、凝集フロックの核となり、凝集フロックを重量化す
るための砂などの無機系材料であってもよく、また、凝
集剤と無機材料の両方を添加してもよい。
【0023】23はフロック形成槽11の槽底部に設け
られた鉛直流形成手段であり、この鉛直流形成手段23
はフロック形成槽11内に生じる混和液旋回流の一部を
鉛直方向の流れ(竜巻上昇流)に変換するもので、一枚
または二枚以上の案内板からなっている。24は前記フ
ロック形成槽11から流出する凝集混和液を次段の沈降
分離槽14に導入する凝集混和液導入手段であり、この
凝集混和液導入手段24は、フロック形成槽11から凝
集混和液を溢流させて沈降分離槽14に流入させる溢流
通路からなっている。なお、必要に応じて移流管などの
管路を採用してもよい。
【0024】15は沈降分離槽14の槽内上部に配置さ
れ、該槽内を上昇する分離水中の微細懸濁粒子群を捕捉
・沈降させる分離水清澄促進部材(以下、清澄促進部材
という)であり、図3(a)から図3(e)にその様々
な応用例を示す。図3(a)に示す清澄促進部材15は
一定の平行間隔で傾斜配置されたパラレルプレートから
なり、図3(b)の清澄促進部材15は同様に配置され
たコルゲートプレートからなり、図3(c)の清澄促進
部材15は、内部が平行する複数の通水路に仕切られた
角型沈降管からなり、図3(d)の清澄促進部材15
は、複数の丸パイプのユニットからなり、図3(e)の
清澄促進部材15は、ラシヒリング等の充填物を通水性
部材でパックしたものからなり、そのいずれかの清澄促
進部材15を選択して沈降分離槽14の槽内上部に収納
配置するものである。なお、前記清澄促進部材15は、
図3(a)から図3(e)に示すものに特定されるもの
ではない。また、沈降分離槽14の槽内上部に充填材支
持枠を設け、この充填材支持枠に、短管、れき石、粒状
担体などの充填材を充填支持させればよい。
【0025】16は沈降分離槽14の上端部に設けられ
た集水樋、16aはその集水樋16に接続された分離水
導出管であり、これらの集水樋16および分離水導出管
16aは、前記沈降分離槽14から溢流する分離水を導
出するための分離水導出手段となるものである。17は
沈降分離槽14の槽底部に近接配置された汚泥掻寄機、
18はその汚泥掻寄機17を回転駆動するモータ、19
は沈降分離槽14の槽底部に接続されたスラッジ排出
管、20はそのスラッジ排出管19が接続されたスラッ
ジ排出ポンプであり、前記スラッジ排出管19およびス
ラッジ排出ポンプ20は、前記沈降分離槽14内で凝集
混和液から分離した凝集スラッジを排出するための凝集
スラッジ排出手段となるものである。
【0026】次に動作について説明する。図4は図1中
のフロック形成槽11内での混和液の流動状態を示す動
作説明図である。フロック形成槽11内には、槽底部側
の混和液導入通路21から被処理液と凝集剤との混和液
が前記フロック形成槽11の内周面に沿って水平方向に
導入される。従って、フロック形成槽11内では水平方
向の混和液旋回流が発生し、この状態の混和液には凝集
助剤注入手段22から凝集助剤(砂などの不溶性微粒物
質や高分子薬剤等)が注入添加される。そして、前記混
和液の旋回方向に撹拌翼12が回転駆動されることによ
り、前記フロック形成槽11内では混和液の旋回流が強
化され、これにより、速い流れの旋回流が安定して維持
される。
【0027】この旋回流を含むフロック形成槽11内の
水平方向の流れは、フロック形成槽11底部に鉛直流形
成手段として設けられた案内板23によって、フロック
形成槽11の中心部流域では竜巻上昇流に変換され、前
記フロック形成槽11の槽内中心部には混和液の上昇流
域が発生し、その上昇流により、混和液中の不溶性微粒
物質を含むフロック粒子が巻き上げられてフロック形成
槽11内を循環する。これにより、フロック粒子の凝集
が素早く進行し、形成・成長する凝集フロックは、混和
液中で浮遊状態に安定保持されるため、フロック形成槽
11内の槽底部に堆積することを防止することができ
る。
【0028】ここで、前記撹拌翼12は、上述のように
前記フロック形成槽11内に生じる混和液の旋回流と同
一方向に回転駆動されることにより、前記撹拌翼12と
混和液との相対速度差が小さくなる。このため、前記撹
拌翼12による混和液の撹拌によって、該混和液中の凝
集フロックが破壊され難くなる。従って、フロック形成
槽11内では、大きくて重たい凝集フロックが短時間で
多数、安定して形成される。
【0029】このようにして、フロック形成槽11内で
大きくて重く成長した凝集フロックは、混和液と共に凝
集混和液導入手段(凝集混和液導入通路)24から次の
沈降分離槽14内に流入し、該沈降分離槽14内では、
前記混和液中の大きくて重たい前記凝集フロックが速や
かに重力沈降することにより、固液分離が効率よく速や
かに行われる。そして、沈降分離槽14の槽底部に沈降
した凝集フロックは、汚泥掻寄機17で槽底部の中央に
掻き寄せられ、スラッジ排出ポンプ20で引き抜かれ
る。
【0030】一方、前記沈降分離槽14内で上述のよう
に凝集フロックが沈降分離された分離水は、前記沈降分
離槽14内を上昇して清澄促進部材15を通過するが、
その通過時において、前記分離水に残存する微細粒子群
(ピンフロック)が前記傾斜板15によって除去され、
その清澄促進部材15を上昇通過した清澄な分離水が集
水樋16に流入した後、分離水導出管16aから導出さ
れる。
【0031】ここで、上記実施の形態1のように、砂な
どの不溶性微粒物質を混和液に添加して機械的撹拌によ
り重量化フロックを形成する凝集操作については、一般
に以下の操作条件が必要であると考えられる。 混和液中の砂などの不溶性微粒物質を含んだ微細粒子
同士を衝突させて凝集フロックを形成するために必要な
撹拌エネルギーを与えること。 形成された凝集フロック群を破壊するような強い撹拌
力を与えないこと。 重量化した凝集フロックをフロック形成槽内で堆積さ
せないで、混和液中に浮遊状態に保つこと。
【0032】上記三つの操作条件において、上記の条
件では、重量化した凝集フロックを混和液中で浮遊状態
に保たなければならないために、沈降速度の小さな軽い
フロックを同じ浮遊状態に保つより大きな撹拌エネルギ
ーを必要とし、これは、表1の数値をみれば明らかであ
る。
【0033】
【表1】
【0034】表1は、砂などの不溶性微粒物質を添加し
ない混和液の懸濁粒子群を凝集する一般的な凝集法と、
砂などの不溶性微粒物質を混和液に添加してマイクロフ
ロックを凝集・重量化する重量化フロックの凝集法とを
比較した撹拌エネルギー値(G値)を示すものである。
表1から重量化フロックの凝集法は、一般的な凝集法に
比して大きなエネルギーが必要となり、そのため高出力
の撹拌機が必要であることがわかる。
【0035】そこで、重量化フロックの凝集法は、でき
るだけ撹拌機の消費エネルギーが少なく、しかも、上記
〜の条件を満足させることが好ましく、上記実施の
形態1によれば、それを達成できる。
【0036】また、上記実施の形態1による凝集沈殿処
理装置のフロック形成槽11に適用する撹拌機の撹拌翼
12は、その種類によって撹拌効果が異なることは既に
知られており、本発明(鉛直流形成手段+4枚フラット
パドル:竜巻型)と、その他の翼種(鉛直流形成手段な
し)との撹拌効果の比較例を表2(化学工業会 第59
年会発表)に示す。
【0037】
【表2】
【0038】表2において、竜巻型(本発明)は、槽内
に旋回流を発生させ、鉛直流形成手段で強い竜巻上昇流
を起こして槽内を循環することにより、他の撹拌翼に比
して効率よく十分に混合することができ、次の二つの条
件を満たすことができる。 (a)槽内に、できるだけ少ない撹拌エネルギーでスム
ーズに旋回流を発生させること。 (b)旋回流を有効に竜巻上昇流に変化させ槽内を上下
方向にも撹拌できること。
【0039】そこで、次のような装置上の配慮が必要で
ある。 [1]上記(a)の条件を満たすために、(1)旋回流
がスムーズに発生し、その旋回流を持続できるようにフ
ロック形成槽の形状は、その水平断面が円形、あるいは
正八角形や正六角形等の点対称に近い形状の筒状である
こと。(2)被処理液は、フロック形成槽内で旋回流を
妨げず、また旋回流の形成・維持に寄与するように該フ
ロック形成槽の内周面に沿って水平方向に流入させるこ
と。(3)撹拌翼は、少ないエネルギーで旋回流のみを
起こす放射流型が好ましいこと。 [2]上記(b)の条件を満たすために、(1)フロッ
ク形成槽の形状は、その水平断面が円形に近い点対称形
状の筒状が好ましいこと。(2)フロック形成槽内の旋
回流を有効に竜巻上昇流に変える流動変換用の案内手段
を槽内に設けること。(3)撹拌翼の設置位置は、前記
案内手段に対向離間する位置として竜巻流が発生しやす
くすること。
【0040】上記実施の形態1による凝集沈殿処理装置
は、上記[1]及び[2]の(1)〜(3)の全ての条
件を備える構成となっているものである。すなわち、上
述した実施の形態1によれば、被処理液と凝集剤とが混
和した混和液をフロック形成槽11内に、該フロック形
成槽11の内周面に沿って水平方向に導入させることに
より、フロック形成槽11内では混和液の旋回流をスム
ーズに発生させることができ、その混和液を撹拌する撹
拌翼12は混和液の旋回流を強化するだけでよく、その
強化のためには撹拌翼12を混和液の旋回方向に回転さ
せるだけでよいので、撹拌翼12の動力は小さくてす
み、また、混和液の旋回方向に回転駆動される撹拌翼1
2と前記混和液との相対速度差も小さいので、凝集フロ
ックが破壊され難くなり、フロック形成上の省エネが図
れ、ランニングコストも安価で、且つ、撹拌機のモータ
も安価なものでよく、凝集剤の低減をも図ることができ
るなどの効果がある。
【0041】なお、上記実施の形態1では、主に旋回流
形成手段として撹拌翼12を用いて説明してきたが、こ
れに限るものではない。例えば、水平方向に吐出流を形
成する噴流装置(サーキュレーター)を用いてもよい。
また、混和液をフロック形成槽11の内周面に沿って水
平方向に導入することでフロック形成槽11内に十分な
旋回流を形成させることができるのであれば、これが旋
回流形成手段に成り得るわけで、他の装置類を特に要し
ない。要はフロック形成槽11内に水平方向に周回する
旋回流を形成できるものであればよい。さらに、必要に
応じて各種の旋回流形成手段を組み合わせて設置しても
よい。
【0042】実施の形態2.図5はこの発明の実施の形
態2による凝集沈殿処理装置のフロック形成槽を示す断
面図であり、図1から図4と同一または相当部分には同
一符号を付して重複説明を省略する。図において、25
はフロック形成槽11の槽内上部寄りに配置された多孔
整流板であり、この多孔整流板25は中心部に無孔部2
5aを有しており、その無孔部25aの下面に循環流形
成手段としての案内板23が取り付けられている。従っ
て、前記多孔整流板25は、前記案内板23の支持部材
を兼ねるものである。なお、前記多孔整流板25の孔部
は、フロック形成槽11内で形成された凝集フロックが
前記多孔整流板25上部の槽内に上昇通過可能な孔径の
ものである。かかる多孔整流板25は、多孔板のほか、
金網、エキスパンドメタル、スクリーンなど、要するに
混和液中の凝集フロックを上昇通過させることが可能で
且つ案内板23を支持可能な部材であればよい。
【0043】この実施の形態2において、撹拌翼12は
フロック形成槽11内における槽底部近傍に配置される
ものである。すなわち、この実施の形態2では、上記実
施の形態1における撹拌翼12と案内板23を上下逆に
してフロック形成槽11内に配置し、前記案内板23を
フロック形成槽11の槽内上部で支持するための支持部
材を兼ねた多孔整流板24を設けるように構成したもの
である。、
【0044】かかる構成の実施の形態2によれば、案内
板23がフロック形成槽11の槽内上部に配置され、且
つその槽底部側に撹拌翼12が配置されていることによ
り、フロック形成槽11内で発生する混和液の旋回流
は、前記槽内上部の案内板23によって下向きの竜巻流
に変換される。これにより、槽底部付近は撹拌翼12に
より十分に撹拌混合され凝集フロックの沈降堆積を防止
でき、槽上部では案内板23により下向きの鉛直流が形
成され上下方向にも撹拌されるため、槽内全域にわたっ
て十分に撹拌混合することができる。
【0045】実施の形態3.図6はこの発明の実施の形
態3による凝集沈殿処理装置を示す概略的な断面図、図
7は図6の平面図であり、図1から図5および図8と同
一または相当部分には同一符号を付して重複説明を省略
する。図において、2Aはフロック形成槽11の前段に
設けられ、原水導入管1から被処理液を導入する急速混
合槽であり、この急速混合槽2A内には、図示しない薬
注ポンプや薬注タンク等の凝集剤供給手段から第1の薬
注管3を介して無機凝集剤が添加されるようになってい
る。さらに、前記原水導入管1および/または前記急速
混合槽2AにはPH調整剤が注入されるようになってい
る。また、前記急速混合槽2Aおよび/またはフロック
形成槽11には、液体サイクロン8から砂などの不溶性
微粒物質が沈降促進材として添加されるようになってい
る。
【0046】また、この実施の形態3では、上記実施の
形態1(図1および図2)におけるスラッジ排出管19
を前記液体サイクロン8に対する循環路とし、且つスラ
ッジ排出ポンプ20を循環ポンプとして構成している。
ここで、前記液体サイクロン8は、フロック形成槽11
に流入前の混和液に凝集促進用の不溶性微粒物質を添加
する添加管(添加手段)8aと、沈降分離槽14から排
出される凝集フロックを循環路19から導入し、その凝
集フロックを遠心力によって汚泥と不溶性微粒物質とに
分離する分離手段とを有し、この分離手段で分離された
不溶性微粒物質を前記添加管8aから前記急速混合槽2
Aに返送し、且つ前記分離手段で分離された汚泥を系外
に排出する汚泥排出管8bを備えた構成となっている。
【0047】次に動作について説明する。図6及び図7
において、原水導入管1から急速混合槽2Aに流入した
被処理液には、薬注管3から無機凝集剤が添加され、且
つ必要に応じてPH調整剤が添加され、また、液体サイ
クロン8の添加管8aから砂などの不溶性微粒物質が添
加され、その混和液が前記急速混合槽2A内の撹拌翼4
で急速撹拌される。なお、前記無機凝集剤及びPH調整
剤は、前記急速混合槽2Aに流入前の被処理液に注入添
加してもよいものである。
【0048】そして、前記撹拌翼4で急速撹拌された混
和液は、前記急速混合槽2A底部の通路21を通ってフ
ロック形成槽11の槽底部に、該フロック形成槽11の
内周面に沿って水平方向に流入する。これにより、フロ
ック形成槽11内に流入した混和液には旋回流が発生
し、その混和液には、凝集助剤注入手段22から凝集助
剤が注入添加される。この状態で前記フロック形成槽1
1内の撹拌翼12が前記旋回流と同一方向に回転駆動さ
れることにより、上記実施の形態1の場合と同様に、フ
ロック形成槽11内では混和液の旋回流が強化され、こ
れにより、速い流れの旋回流が安定して維持される。
【0049】この旋回流を含むフロック形成槽11内の
水平方向の流れは、フロック形成槽11の槽底部の案内
板23によって、前記フロック形成槽11の槽内中心部
では竜巻上昇流に変換され、その上昇流により、混和液
中の不溶性微粒物質を含むフロック粒子が巻き上げられ
てフロック形成槽11内を循環する。これにより、フロ
ック粒子の凝集が素早く進行し、形成・成長する凝集フ
ロックは、混和液中で浮遊状態に安定保持されるため、
フロック形成槽11内の槽底部に堆積することを防止す
ることができる。
【0050】そして、フロック形成槽11内で形成さ
れ、大きくて重い凝集フロックは、次の沈降分離槽14
内に流入して沈降分離される。沈降分離槽14内で沈降
した凝集フロックは、汚泥掻寄機17で槽底部の中央に
掻き寄せられ、汚泥循環ポンプ20により引き抜かれる
ことで、循環路19を通って液体サイクロン8に送られ
る。この液体サイクロン8では、前記循環路19から送
られた凝集フロックを、遠心力によって汚泥と不溶性微
粒物質とに分離し、その不溶性微粒物質は添加管8aか
ら急速混合槽2Aおよび/またはフロック形成槽11内
に返送されて再使用され、分離汚泥は汚泥排出管8bか
ら排出される。なお、前記沈降分離槽14内で上述のよ
うに凝集フロックが沈降分離された分離水は、上記実施
の形態1の場合と同様に清澄促進部材15を上昇通過し
て集水樋16に流入した後、分離水導出管16aから導
出される。
【0051】以上説明した実施の形態3によれば、砂な
どの不溶性微粒物質を急速混合槽2A等に添加する液体
サイクロン8を備え、沈降分離槽14で分離された凝集
フロックを前記液体サイクロン8に返送し、該液体サイ
クロン8で前記凝集フロックを汚泥と不溶性微粒物質と
に分離し、その不溶性微粒物質を添加管8aから急速混
合槽2A内に返送添加し、且つ分離汚泥を系外に排出す
るように構成したので、沈降分離槽14から排出される
凝集フロックに含まれた不溶性微粒物質を急速混合槽2
A等に返送添加して再使用することができるという効果
がある。
【0052】実施の形態4.上記実施の形態1から実施
の形態3では、フロック形成槽11が上端開放の円筒状
タンク構成の場合であるが、フロック形成槽11が密閉
型タンク構成の場合であってもよく、密閉タンク構成の
場合、その天井壁に案内板23を設けた構成としてもよ
く、この場合も上記実施の形態1および実施の形態2と
同様の効果が得られる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、被処理液と凝集剤とが混和した混和液を導
入し、該混和液中の凝集性微細粒子群を凝集させて大型
で重たい凝集フロックに成長させるフロック形成槽に、
前記混和液を水平方向に周回させる旋回流を発生させる
旋回流形成手段と、前記混和液の旋回流を鉛直方向の流
れに変換させる鉛直流形成手段とを設け、前記フロック
形成槽から流出する凝集混和液を沈降分離槽に導入する
ように構成したので、旋回流形成手段として撹拌翼を用
いた場合は前記フロック形成槽内で発生する混和液の旋
回流と同一方向に該混和液を緩やかに撹拌するだけでよ
く、その混和液と撹拌翼の周端との速度差が極めて小さ
くなるため、凝集フロックが破壊されるようなことがな
く、沈降速度の大きな安定した凝集フロックを確実に形
成・成長させることができ、且つフロック形成槽内で凝
集フロックが沈降堆積するようなこともなく、次段の沈
降分離槽での固液分離を効率よく行うことができると共
に、省エネおよびランニングコストの低減が図れるとい
う効果がある。
【0054】請求項2記載の発明によれば、フロック形
成槽の槽内において、旋回流形成手段よりも上方に鉛直
流形成手段を配置するように構成したので、この請求項
2記載の発明によっても上記請求項1記載の発明の場合
と同様にフロック形成槽内を十分に撹拌混合できるとい
う作用効果が得られる。
【0055】請求項3記載の発明によれば、フロック形
成槽の槽内において、撹拌羽根を有する放射流型撹拌翼
を旋回流形成手段として構成したので、フロック形成槽
内を水平方向に周回する混和液の旋回流を効率よく発生
させることができるという効果がある。
【0056】請求項4記載の発明によれば、フロック形
成槽の槽内において、旋回流を含むフロック形成槽内の
水平方向の流れを鉛直方向の流れに変換させるための案
内板を鉛直流形成手段として構成したので、構成が簡単
でありながら、また、旋回流を鉛直方向の流れに容易か
つスムーズに変換させることができ、これにより、フロ
ック形成槽内を水平方向および鉛直方向に効率よく撹拌
することができ、混和液中の大きくて重い凝集フロック
を常に安定した浮遊状態に維持できると共に、槽底部の
沈降堆積を防ぐことができるという効果がある。
【0057】請求項5記載の発明によれば、混和液に凝
集促進用の凝集助剤を添加する添加手段を備える構成と
したので、フロック形成槽内で大きくて重い凝集フロッ
クを短時間に効率よく形成・成長させることができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1による凝集沈殿処理装
置を示す概略的な断面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1中の分離水清澄促進部材の様々な変形例を
示す斜視図である。
【図4】図1中のフロック形成槽11内での混和液の流
動状態を示す動作説明図である。
【図5】この発明の実施の形態2による凝集沈殿処理装
置を示す概略的な断面図である。
【図6】この発明の実施の形態3による凝集沈殿処理装
置を示す概略的な断面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】従来の凝集沈殿処理装置を示す概略的な断面図
である。
【符号の説明】
1 原水導入管 2A 急速混合槽 3 薬注管 4 撹拌翼 5 モータ 8 液体サイクロン(分離手段) 8a 添加管(添加手段) 11 フロック形成槽 12 撹拌翼 13 モータ 14 沈降分離槽 15 傾斜板 16 集水樋 16a 分離水導出管 17 汚泥掻寄機 18 モータ 19 汚泥循環路 20 汚泥循環ポンプ 21 混和液導入手段(混和液導入通路) 22 凝集助剤注入手段 23 案内板 24 凝集混和液導入手段 25 多孔整流板 25a 無孔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01F 3/12 B01F 3/12 7/16 7/16 L (72)発明者 大浦 正美 東京都港区芝浦三丁目6番18号 株式会社 西原環境衛生研究所内 Fターム(参考) 4G035 AB46 AE13 4G078 AA03 AA07 AB11 BA05 CA08 DA01 DA03 EA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回流形成手段および被処理液と凝集剤
    とが混和した混和液を導入する混和液導入手段を有する
    フロック形成槽と、 フロック形成槽から流出する凝集混和液を導入する凝集
    混和液導入手段、凝集混和液から分離した分離水を導出
    する分離水導出手段、および凝集混和液から分離した凝
    集スラッジを排出する凝集スラッジ排出手段を有する沈
    降分離槽と、 フロック形成槽の底部に設けられた鉛直流形成手段と、
    を備えたことを特徴とする凝集沈殿処理装置。
  2. 【請求項2】 旋回流形成手段および被処理液と凝集剤
    とが混和した混和液を導入する混和液導入手段を有する
    フロック形成槽と、 フロック形成槽から流出する凝集混和液を導入する凝集
    混和液導入手段、凝集混和液から分離した分離水を導出
    する分離水導出手段、および凝集混和液から分離した凝
    集スラッジを排出する凝集スラッジ排出手段を有する沈
    降分離槽と、 フロック形成槽の前記旋回流形成手段より上方に設けた
    鉛直流形成手段と、 該鉛直流形成手段を支持する支持部材と、を備えたこと
    を特徴とする凝集沈殿処理装置。
  3. 【請求項3】 旋回流形成手段は、フロック形成槽内に
    水平方向に周回する旋回流を形成させる一枚または二枚
    以上の撹拌羽根を有する放射流型撹拌翼であることを特
    徴とする請求項1または請求項2記載の凝集沈殿処理装
    置。
  4. 【請求項4】 鉛直流形成手段は、フロック形成槽内の
    旋回流を鉛直方向の流れに変換する一枚または二枚以上
    の案内板であることを特徴とする請求項1から請求項3
    のうちのいずれか1項記載の凝集沈殿処理装置。
  5. 【請求項5】 混和液に凝集促進用の凝集助剤を添加す
    る添加手段を備えたことを特徴とする請求項1から請求
    項4のうちのいずれか1項記載の凝集沈殿処理装置。
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