JP2002058220A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JP2002058220A JP2000242491A JP2000242491A JP2002058220A JP 2002058220 A JP2002058220 A JP 2002058220A JP 2000242491 A JP2000242491 A JP 2000242491A JP 2000242491 A JP2000242491 A JP 2000242491A JP 2002058220 A JP2002058220 A JP 2002058220A
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shaped magnetic
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    • H02K1/06Details of the magnetic circuit characterised by the shape, form or construction
    • H02K1/22Rotating parts of the magnetic circuit
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、低速回転域での出力を向上で
き、高速回転域での出力を確保できるとともに、磁気騒
音を低減できる車両用交流発電機を得る。 【解決手段】 傾斜面101が爪状磁極53、54の根
元部外径側の周方向両側に形成されている。そして、径
方向から見て、隣り合う爪状磁極53、54間の周方向
中心位置がティース151の先端部151aの周方向中
心位置に一致したときに、先端部151aが、最外径面
100に重ならず、かつ、傾斜面101の一部に重なる
ように構成され、最外径面100と先端部151aとの
周方向距離τが、0<τ<3δ(δ:最外径面100と
先端部151aとの間のエアギャップ)に形成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転子の回転に
より固定子に電圧が生じる車両用交流発電機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の車両用交流発電機を示す
断面図、図14は従来の車両用交流発電機に適用される
回転子を示す斜視図、図15は従来の交流発電機に適用
される固定子を示す斜視図、図16は図15に示される
固定子の固定子鉄心を示す斜視図、図17は固定子鉄心
の要部平面図、図18は従来の車両用交流発電機の回路
図である。
【0003】図13において、この従来の車両用交流発
電機は、アルミニウム製のフロントブラケット1および
リヤブラケット2から構成されたケース3と、このケー
ス3内に設けられ、一端部にプーリ4が固定されたシャ
フト6と、このシャフト6に固定されたランドル型の回
転子7と、この回転子7の軸方向両端部に固定されたフ
ァン5と、回転子7を包囲するようにケース3に固定さ
れた固定子8と、シャフト6の他端部に固定されて回転
子7に電流を供給するスリップリング9と、スリップリ
ング9の表面に摺動する一対のブラシ10と、このブラ
シ10を収納するブラシホルダ11と、固定子8に電気
的に接続され、固定子8で生じた交流を直流に整流する
整流器12と、ブラシホルダ11に嵌着されて、固定子
8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ1
8とを備えている。
【0004】回転子7は、図14に示されるように、電
流を流して磁束を発生する界磁コイル13と、この界磁
コイル13を覆うように設けられ、その磁束によって磁
極が形成される第1および第2ポールコア体21、22
とを備えている。そして、第1および第2のポールコア
体21、22は、鉄製で、それぞれ最外径面形状を略台
形形状とする爪状磁極23、24が外周縁部に周方向に
等角ピッチで突設されてなり、これらの爪状磁極23、
24を噛み合わせるように対向させてシャフト6に固着
されている。
【0005】固定子8は、図15に示されるように、磁
性鋼板を積層してなる円筒状の固定子鉄心15と、固定
子鉄心15に巻装された固定子巻線16とから構成され
ている。固定子鉄心15は、図16および図17に示さ
れるように、環状のコアバック150と、このコアバッ
ク150から周方向に等角ピッチで径方向内方に延設さ
れた複数のティース151とから構成されている。そし
て、隣り合うティース151により構成されるスロット
152には、固定子巻線16が収納される。さらに、テ
ィース151は、固定子鉄心15の周方向に幅広の先端
部151aと、先端部151aとコアバック150とを
連結する柱部151bとから構成され、隣り合う先端部
151a間がスロット開口部153を構成している。な
お、回転子7と固定子8との間に均一なエアギャップδ
が形成されるように、ティース151の先端部151a
の内周面は凹面形状に形成され、爪状磁極23、24の
最外径面は凸面形状に形成されている。
【0006】この従来の車両用交流発電機では、図18
に示されるように、固定子巻線16は、3つの巻線16
1が三相Y形結線された1つの3相交流巻線に構成され
ている。また、整流器12は、ダイオード120、12
1から構成されている。ここで、回転子7の磁極数は1
2であり、固定子鉄心15には、1組の3相交流巻線に
構成された固定子巻線16を収容するように、36箇所
のスロット152が形成されている。即ち、毎極毎相当
たりのスロット数は1である。
【0007】このように構成された従来の車両用交流発
電機では、バッテリ(図示せず)からブラシ10、スリ
ップリング9を通じて界磁コイル13に電流が供給され
て磁束が発生する。この磁束により、第1のポールコア
体21の爪状磁極23がN極に着磁され、第2のポール
コア体22の爪状磁極24がS極に着磁される。そし
て、磁束は、図13に矢印Aで示されるように、爪状磁
極23から爪状磁極23に対向するティース151を介
して固定子鉄心15に入り、コアバック150を通って
爪状磁極24に対向するティース151から爪状磁極2
4を介して第2のポールコア体22に入り、第2のポー
ルコア体22の基部から第1のポールコア体21の基部
を介して第1のポールコア体21に入るように、流れ
る。一方、エンジンによってプーリ4が駆動され、シャ
フト6によって回転子7が回転される。この回転子7の
回転により、回転磁界が固定子鉄心15に与えられ、固
定子巻線16に起電力が発生する。この固定子8で発生
された交流の起電力が整流器12により直流に整流され
るとともに、その出力電圧の大きさがレギュレータ18
により調整され、バッテリに充電される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の車両用交流発電
機は、以上のように構成されているので、固定子8と回
転子7とのエアギャップδの磁気抵抗を減じるために、
スロット開口部153の周方向寸法を小さくした場合、
径方向から見て、隣接した爪状磁極23、24間の周方
向中心位置がティース151の先端部151aの内周面
の周方向中心位置に一致したときに、爪状磁極23、2
4の一部とティース151の先端部151aとが同時に
重なってしまう。これにより、磁束変動量が低減され、
磁気騒音が低減されるという効果が得られるが、反面、
図19に矢印Bで示されるように、爪状磁極23からテ
ィース151を介してコアバック150に流れず、爪状
磁極23の最外径面および肩部からティース151を介
して爪状磁極24に流れる無効磁束量が増加し、その分
界磁コイル13で生じた磁束の固定子巻線16への迂回
量が減り、低速回転域での出力が低下してしまうという
課題があった。一方、径方向から見て、隣接した爪状磁
極23、24間の周方向中心位置がティース151の先
端部151aの内周面の周方向中心位置に一致したとき
に、爪状磁極23、24とティース151の先端部15
1aとの重なりをなくして低速回転域での出力を高めた
場合、爪状磁極23、24の最外径面の面積が小さくな
るため、回転子と固定子との間の磁気抵抗が大きくな
り、発生する磁束量自体が減少してしまい、高速回転域
での出力が十分に得られなくなるという課題が発生して
しまう。
【0009】この発明は、上記のような課題を解決する
ために、ティースを介して隣接する爪状磁極間に流れる
無効磁束量を低減させ、有効磁束を増加させて、低速回
転域での出力を向上でき、かつ、回転子と固定子との間
の磁気抵抗の増大を抑えて、高速回転域での出力を確保
できるとともに、磁気騒音を低減できる車両用交流発電
機を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る交流発電
機は、周方向に間隔をおいて径方向内方に延びる複数の
ティースによりスロットが画成された固定子鉄心、およ
び、上記スロットに組み込まれた固定子巻線を有する固
定子と、それぞれ先細り状の爪状磁極が外径側に周方向
に所定ピッチで設けられ、該爪状磁極を噛み合わせるよ
うに対向させてシャフトに固着され、該爪状磁極の最外
径面と上記ティースの先端部との間に一定のエアギャッ
プδを有するように上記固定子の内側に配設された一対
のポールコア体、および、上記爪状磁極に覆われるよう
に配設された界磁コイルを有する回転子とを備えた車両
用交流発電機において、上記爪状磁極のそれぞれは、上
記ティースの先端部に対してδより大きいエアギャップ
を有するエアギャップ拡大面が外径側の周方向両側部の
少なくとも一部に形成され、径方向から見て、隣り合う
上記爪状磁極間の周方向中心位置が上記ティースの先端
部の周方向中心位置に一致したときに、上記ティースの
先端部が、隣り合う上記爪状磁極のそれぞれの上記最外
径面に重ならず、かつ、隣り合う上記爪状磁極のそれぞ
れの上記エアギャップ拡大面の少なくとも一部に重なる
ように構成され、上記最外径面と上記ティースの先端部
との周方向距離τが、0<τ<3δに形成されているも
のである。
【0011】また、上記エアギャップ拡大面は、上記爪
状磁極の根元部外径側の周方向両側に形成された傾斜面
で構成されているものである。
【0012】また、上記エアギャップ拡大面は、上記爪
状磁極の外径側の周方向両側に根元側から先端側に至る
ように形成された傾斜面で構成されているものである。
【0013】また、上記傾斜面は、その周方向幅が、根
元側から先端側に漸次減少する先細り状に形成されてい
るものである。
【0014】また、上記回転子の軸方向両端側に位置す
る上記爪状磁極の肩部がアール形状もしくはテーパ形状
の傾斜面に形成され、上記最外径面、上記エアギャップ
拡大面および上記肩部の傾斜面が上記ティースの先端部
の軸方向両端近傍で隣接しているものである。
【0015】また、径方向から見て、複数の上記ティー
スの先端部が隣接する上記爪状磁極のそれぞれの上記最
外径面と上記エアギャップ拡大面とからなる面に重なる
ように構成されているものである。
【0016】また、上記固定子は、毎極毎相当たり2の
スロット数を有しているものである。
【0017】また、上記固定子巻線は位相の異なる2組
の交流巻線から構成されているものである。
【0018】また、上記ティースの先端部の周方向幅
が、不等に形成されているものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る車
両用交流発電機に適用される回転子を示す斜視図、図2
はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機にお
ける固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との位置関係
を説明する図、図3は図2の要部拡大図である。なお、
各図において、図13乃至図19に示された従来装置と
同一または相当部分には同一符号を付し、その説明を省
略する。
【0020】図1において、回転子50は、電流を流し
て磁束を発生する界磁コイル13と、この界磁コイル1
3を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成
される第1および第2ポールコア体51、52とを備え
ている。そして、第1および第2のポールコア体51、
52は、鉄製で、それぞれ最外径面形状を略台形形状と
する6個の爪状磁極53、54が外周縁部に周方向に等
角ピッチで突設されてなり、これらの爪状磁極53、5
4を噛み合わせるように対向させてシャフト6に固着さ
れている。各爪状磁極53、54には、エアギャップ拡
大面としての傾斜面101がその根元部外径側の周方向
両側に、最外径面100と交叉する稜線102をシャフ
ト6の軸心と略平行となるように形成されている。そし
て、図2および図3に示されるように、径方向から見
て、隣接した爪状磁極53、54間の周方向中心位置が
ティース151の先端部151aの内周面の周方向中心
位置に一致したときに、ティース151の先端部151
aが、爪状磁極53、54の最外径面100と重なら
ず、かつ、傾斜面101と重なるように構成されてい
る。この時の稜線102とティース151の先端部15
1aとの周方向距離(隙間距離)τはτ>0となってい
る。さらに、各爪状磁極53、54の最外径部の軸方向
端部が面取りされてアール形状もしくはテーパ形状の肩
部103を形成している。これにより、最外径面10
0、傾斜面101および肩部103がティース151の
先端部151aの軸方向端部近傍で隣接している。な
お、この実施の形態1による車両用交流発電機は、この
ように構成された回転子50を回転子7に代えて搭載し
ている点を除いて、図13乃至図19に示される従来の
車両用交流発電機と同様に構成されている。
【0021】このように構成された車両用交流発電機に
おいては、径方向から見て、隣接した爪状磁極53、5
4間の周方向中心位置がティース151の先端部151
aの内周面の周方向中心位置に一致したときに、ティー
ス151の先端部151aが、爪状磁極53、54の最
外径面100と重ならないので、爪状磁極53からティ
ース151を介してコアバック150に流れずに、爪状
磁極53の最外径面100からティース151の先端部
151aを介して隣りの爪状磁極54に流れる無効磁束
量が低減され、有効磁束量が増加する。さらに、肩部1
03がアール形状あるいはテーパ形状に形成されている
ので、爪状磁極53の肩部103からティース151の
先端部151aを介して隣りの爪状磁極54に流れる無
効磁束量が低減され、有効磁束量が増加する。その結
果、無効磁束に起因する低速回転域での出力の低下が抑
えられ、高出力が実現される。また、各爪状磁極53、
54には、傾斜面101がその根元部外径側の周方向両
側にのみ形成されているので、最外径面100の面積を
大きくすることができ、高出力が得られる。
【0022】また、径方向から見て、隣接した爪状磁極
53、54間の周方向中心位置がティース151の先端
部15aの内周面の周方向中心位置に一致したときに、
ティース151の先端部151aが、爪状磁極53、5
4の一部と重なっているので、磁束変動量が低減され、
磁気騒音が低減される。さらに、爪状磁極53、54と
ティース151の先端部151aとの間における磁束密
度分布の急激な変化が磁気騒音を悪化させる要因となる
が、この実施の形態1では、傾斜面101を形成してい
るので、爪状磁極53、54の傾斜面101とティース
151の先端部151aとの間における磁束密度分布は
緩やかな変化となり、磁気騒音の悪化を抑えることがで
きる。
【0023】ここで、エアギャップδ(0.35mm)
に対して隙間距離τを変化させた回転子を作製し、これ
らの回転子を搭載した車両用交流発電機における出力を
測定した結果を図4に示す。なお、図4中、低速回転域
での出力(発電機回転数が2000r/minの時の出
力)を実線で、高速回転域での出力(発電機回転数が5
000r/minの時の出力)を点線で示している。図
4から、低速回転域での出力については、τ<0の領域
では、爪状磁極53、54の最外径面100とティース
151の先端部151aとの周方向の重なりが大きいほ
ど、出力低下が大きくなり、τ≧0の領域では、爪状磁
極53、54の最外径面100とティース151の先端
部151aとの隙間距離τが大きくなるにつれ、出力が
徐々に増加することがわかる。また、高速回転域での出
力については、τが小さくなるほど大きな出力が得ら
れ、τが3δを超えると急激に出力が低下することが分
かる。これは、τが小さくなるほど最外径面100の面
積が大きくなるが、τが3δを超えると、最外径面10
0の面積が極端に小さくなるため、回転子と固定子との
間の磁気抵抗が大きくなり、発生する磁束量自体が減少
してしまい、出力が大きく低下したものと推測される。
さらに、τが小さくなるほど爪状磁極53、54と先端
部151aと間の重なりが大きくなり、磁束変動量が低
減され、磁気騒音が低減されることになる。従って、低
速回転域での出力を高め、高速回転域での出力を確保す
るとともに、磁気騒音を低減するためには、0<τ<3
δとすることが望ましく、特に、τ=1.5δとするこ
とが最適である。
【0024】実施の形態2.上記実施の形態1では、爪
状磁極53、54の最外径面100とティース151の
先端部151aとが重ならないように、爪状磁極53、
54の根元部外径側の周方向両側に傾斜面101を形成
するものとしているが、この実施の形態2では、図5に
示されるように、爪状磁極53A、54Aの根元部外径
側の周方向両側にエアギャップ拡大面としての段差11
0を形成するものとしている。なお、この実施の形態2
においても、段差110を形成することにより、径方向
から見て、隣接した爪状磁極53A、54A間の周方向
中心位置がティース151の先端部151aの内周面の
周方向中心位置に一致したときに、ティース151の先
端部151aが、爪状磁極53A、54Aの最外径面1
00と重ならず、かつ、段差110と重なるように構成
されている。
【0025】この実施の形態2においても、径方向から
見て、隣接した爪状磁極53A、54A間の周方向中心
位置がティース151の先端部151aの内周面の周方
向中心位置に一致したときに、ティース151の先端部
151aが、爪状磁極53A、54Aの最外径面100
と重ならず、かつ、段差110と重なっているので、上
記実施の形態1と同様の効果を奏する。そして、0<τ
<3δとすることにより、低速回転域での出力を高め、
高速回転域での出力を確保するとともに、磁気騒音を低
減することができる。なお、この実施の形態2では、爪
状磁極53A、54Aの根元部外径側の周方向両側に段
差110が形成されているので、爪状磁極53A、54
Aとティース151の先端部151aとの間における磁
束密度分布が最外径面100から段差110に移行時に
急激に変化することになり、上記実施の形態1に比べ
て、磁気騒音の悪化をもたらすことになる。
【0026】実施の形態3.上記実施の形態1では、爪
状磁極53、54の根元部外径側の周方向両側に傾斜面
101を形成するものとしているが、この実施の形態3
では、図6に示されるように、爪状磁極53B、54B
の外径側の周方向両側に根元側から先端側に至るように
エアギャップ拡大面としての傾斜面104を形成するも
のとしている。なお、この実施の形態3においても、径
方向から見て、隣接した爪状磁極53B、54B間の周
方向中心位置がティース151の先端部151aの内周
面の周方向中心位置に一致したときに、ティース151
の先端部151aが、爪状磁極53B、54Bの最外径
面100と重ならず、かつ、傾斜面104の一部と重な
るに構成されている。なお、この傾斜面104は、径方
向から見て、爪状磁極53B、54Bの外径側の周方向
両側に一定の幅に形成されている。
【0027】この実施の形態3においても、径方向から
見て、隣接した爪状磁極53B、54B間の周方向中心
位置がティース151の先端部151aの内周面の周方
向中心位置に一致したときに、ティース151の先端部
151aが、爪状磁極53B、54Bの最外径面100
と重ならないので、爪状磁極53Bからティース151
を介してコアバック150に流れずに、隣りの爪状磁極
54Bに流れる無効磁束量が低減され、有効磁束量が増
加する。その結果、上記実施の形態1と同様に、無効磁
束に起因する低速回転域での出力の低下が抑えられる。
そして、0<τ<3δとすることにより、低速回転域で
の出力を高め、かつ、高速回転域での出力を確保するこ
とができる。
【0028】また、径方向から見て、隣接した爪状磁極
53B、54B間の周方向中心位置がティース151の
先端部151aの内周面の周方向中心位置に一致したと
きに、ティース151の先端部151aが、爪状磁極5
3B、54Bの一部と重なっているので、磁束変動量が
低減され、磁気騒音が低減される。さらに、傾斜面10
4が爪状磁極53B、54Bの外径側の周方向両側に根
元側から先端側に至るように形成されているので、爪状
磁極53B、54Bの周方向両側の根元側から先端側に
至る全領域において、傾斜面104とティース151の
先端面との間における磁束密度分布は緩やかな変化とな
る。そこで、爪状磁極53、54の根元部外径側の周方
向両側でのみ磁束密度分布が緩やかに変化する上記実施
の形態1に比べて、磁気騒音の悪化をより抑えることが
できる。
【0029】実施の形態4.上記実施の形態3では、径
方向から見て、爪状磁極53B、54Bの外径側の周方
向両側に根元側から先端側に至るように一定幅の傾斜面
104を形成するものとしているが、この実施の形態4
では、図7に示されるように、爪状磁極53C、54C
の外径側の周方向両側に根元側から先端側に至るように
エアギャップ拡大面としての先細り状の傾斜面105を
形成するものとしている。なお、この実施の形態4にお
いても、径方向から見て、隣接した爪状磁極53C、5
4C間の周方向中心位置がティース151の先端部15
1aの内周面の周方向中心位置に一致したときに、ティ
ース151の先端部151aが、爪状磁極53C、54
Cの最外径面100と重ならず、かつ、傾斜面105の
一部と重なるに構成されている。また、この傾斜面10
5は、径方向から見て、爪状磁極53C、54Cの根元
側が幅広に、先端側が幅狭に形成されている。
【0030】この実施の形態4においても、径方向から
見て、隣接した爪状磁極53C、54C間の周方向中心
位置がティース151の先端部151aの内周面の周方
向中心位置に一致したときに、ティース151の先端部
151aが、爪状磁極53C、54Cの最外径面100
と重ならないので、爪状磁極53Cからティース151
を介してコアバック150に流れずに、隣りの爪状磁極
54Cに流れる無効磁束量が低減され、有効磁束量が増
加する。その結果、上記実施の形態1と同様に、無効磁
束に起因する低速回転域での出力の低下が抑えられる。
そして、0<τ<3δとすることにより、低速回転域で
の出力を高め、かつ、高速回転域での出力を確保するこ
とができる。
【0031】また、径方向から見て、隣接した爪状磁極
53C、54C間の周方向中心位置がティース151の
先端部151aの内周面の周方向中心位置に一致したと
きに、ティース151の先端部151aが、爪状磁極5
3C、54Cの一部と重なっているので、磁束変動量が
低減され、磁気騒音が低減される。さらに、傾斜面10
5が爪状磁極53C、54Cの外径側の周方向両側に根
元側から先端側に至るように形成されているので、爪状
磁極53C、54Cの周方向両側の根元側から先端側に
至る全領域において、傾斜面105とティース151の
先端面との間における磁束密度分布は緩やかな変化とな
る。そこで、爪状磁極53、54の根元部外径側の周方
向両側でのみ磁束密度分布が緩やかに変化する上記実施
の形態1に比べて、磁気騒音の悪化をより抑えることが
できる。
【0032】また、径方向から見て、隣接した爪状磁極
53C、54C間の周方向中心位置がティース151の
先端面の周方向中心位置に一致したときに、爪状磁極5
3C、54Cの最外径面100とティース151の先端
部151aとが重ならないように、爪状磁極53C、5
4Cの根元側における傾斜面105の周方向幅を確保す
ればよい。そして、傾斜面105の径方向から見た幅が
爪状磁極53C、54Cの根元側から先端側に漸次減少
する先細り形状に形成されているので、一定幅の傾斜面
104を形成している上記実施の形態3に比べて、最外
径面100の面積を大きくすることができ、高出力が得
られる。
【0033】実施の形態5.図8はこの発明の実施の形
態5に係る車両用交流発電機の回路図、図9はこの発明
の実施の形態5に係る車両用交流発電機における固定子
鉄心の内周面と回転子の外周面との位置関係を示すため
の図である。
【0034】この実施の形態5では、固定子40の固定
子巻線16Aは、図8に示されるように、3つの巻線1
61が三相Y形結線された2つの3相交流巻線160に
構成され、2つの3相交流巻線160は、互いに電気角
で30度の位相差が与えられている。また、2つの3相
交流巻線160は、それぞれダイオード120、121
からなる整流器12に電気的に接続され、2つの整流器
12の出力が並列に接続されている。また、回転子50
の磁極数は12であり、固定子40の固定子鉄心15A
には、2つの3相交流巻線160に構成された固定子巻
線16Aを収容するように、72箇所のスロット152
が形成されている。即ち、毎極毎相当たりのスロット数
は2である。そして、回転子50と固定子40とは、図
9に示されるように、径方向から見て、隣接した爪状磁
極53、54間の周方向中心位置がティース151の先
端部151aの内周面の周方向中心位置に一致したとき
に、ティース151の先端部151aが、爪状磁極5
3、54の最外径面100と重ならず、かつ、傾斜面1
01と重なるように構成されている。なお、他の構成は
上記実施の形態1と同様に構成されている。
【0035】このように構成された車両用交流発電機で
は、バッテリ(図示せず)からブラシ10、スリップリ
ング9を通じて界磁コイル13に電流が供給されて磁束
が発生する。この磁束により、第1のポールコア体21
の爪状磁極23がN極に着磁され、第2のポールコア体
22の爪状磁極24がS極に着磁される。一方、エンジ
ンによってプーリ4が駆動され、シャフト6によって回
転子7が回転される。この回転子50の回転により、回
転磁界が固定子鉄心15Aに与えられ、固定子巻線16
Aを構成する2つの3相交流巻線160に起電力が発生
し、車両用交流発電機に接続された外部負荷によって出
力電流が発生する。2つの3相交流巻線160で生じた
交流は、それぞれ整流器12で直流に整流された後、合
成される。この合成された出力が外部負荷に供給され
る。
【0036】この実施の形態5においても、径方向から
見て、隣接した爪状磁極53、54間の周方向中心位置
がティース151の先端部151aの内周面の周方向中
心位置に一致したときに、ティース151の先端部15
1aが、爪状磁極53、54の最外径面100と重なら
ないので、爪状磁極53からティース151を介してコ
アバック150に流れずに、隣りの爪状磁極54に流れ
る無効磁束量が低減され、有効磁束量が増加する。その
結果、上記実施の形態1と同様に、無効磁束に起因する
低速回転域での出力の低下が抑えられる。そして、0<
τ<3δとすることにより、低速回転域での出力を高
め、かつ、高速回転域での出力を確保することができ
る。さらに、径方向から見て、隣接した爪状磁極53、
54間の周方向中心位置がティース151の先端部15
1aの内周面の周方向中心位置に一致したときに、ティ
ース151の先端部151aが、爪状磁極53、54の
一部と重なっているので、上記実施の形態1と同様に、
磁束変動量が低減され、磁気騒音が低減される。
【0037】また、この実施の形態5では、上記実施の
形態1と比較して、スロット152の数が増えた分、テ
ィース151の先端部151aの周方向の幅が狭くなる
ので、先端部151aの磁気通過断面積が小さくなり、
先端部151a自身の磁気抵抗が大きくなる。これによ
り、同一のティース151を介して隣接する爪状磁極5
3、54間に流れる無効磁束量が低減し、出力がさらに
向上される。特に、スロット数が増え、ティース幅が狭
くなることで、ティースが爪状磁極間上を渡る際の時間
当たりの磁束変動が大きくなるため、本実施の形態のよ
うな傾斜面は有効である。
【0038】また、2つの3相交流巻線160が電気角
で30度の位相差をもっているので、脈動成分が相殺さ
れる。そこで、固定子巻線16が1つの3相交流巻線1
60のみで構成されている上記実施の形態1に比べて、
最大電圧と最小電圧との差が小さい出力電圧を得ること
ができる。さらに、30度の位相差をもつことにより、
磁気騒音の原因となる空間5次および7次の起磁力高調
波がキャンセルされ、磁気騒音が低減する。また、2つ
の交流巻線160の出力がそれぞれ整流器12により交
流から直流に整流されているので、電気的な影響を相互
に受けることがなく、出力が向上される。
【0039】実施の形態6.この実施の形態6では、図
10に示されるように、径方向から見て、隣接した爪状
磁極53D、54D間の周方向中心位置がティース15
1の先端部151aの内周面の周方向中心位置に一致し
たときに、当該ティース151の先端部151aが、爪
状磁極53D、54Dの最外径面100と重ならず、か
つ、エアギャップ拡大面としての傾斜面106と重なる
ように構成されている。さらに、当該ティース151の
周方向両側のティース151の先端部151aが、径方
向から見て、爪状磁極53D、54Dの最外径面100
および傾斜面106の一部と重なるように構成されてい
る。なお、他の構成は上記実施の形態5と同様に構成さ
れている。
【0040】この実施の形態6においても、径方向から
見て、隣接した爪状磁極53D、54D間の周方向中心
位置がティース151の先端部151aの内周面の周方
向中心位置に一致したときに、ティース151の先端部
151aが、爪状磁極53D、54Dの最外径面100
と重ならないので、爪状磁極53Dからティース151
を介してコアバック150に流れずに、隣りの爪状磁極
54Dに流れる無効磁束量が低減され、有効磁束量が増
加する。その結果、上記実施の形態6と同様に、無効磁
束に起因する低速回転域での出力の低下が抑えられる。
そして、0<τ<3δとすることにより、低速回転域で
の出力を高め、かつ、高速回転域での出力を確保するこ
とができる。さらに、径方向から見て、隣接した爪状磁
極53D、54D間の周方向中心位置がティース151
の先端部151aの内周面の周方向中心位置に一致した
ときに、ティース151の先端部151aが、爪状磁極
53D、54Dの一部と重なっているので、上記実施の
形態5と同様に、磁束変動量が低減され、磁気騒音が低
減される。
【0041】さらに、この実施の形態6によれば、径方
向から見て、隣接した爪状磁極53D、54D間の周方
向中心位置がティース151の先端部151aの内周面
の周方向中心位置に一致したときに、当該ティース15
1の周方向両側のティース151の先端部151aも、
爪状磁極53D、54Dの最外径面100および傾斜面
106の一部と重なるように構成されている。そこで、
径方向から見て、少なくとも2つのティース151の先
端部151aが最外径面100および傾斜面106の一
部に常に重なっていることになり、爪状磁極53D、5
4Dとティース151の先端部151aとの間における
磁束密度分布はより緩やかな変化となり、磁気密度分布
の変化に起因する磁気騒音を抑えることができる。な
お、両側のティース151については、重なる傾斜面1
06との間のエアギャップがさらに大きくなるので、上
記実施の形態5に比べて、出力の低下は僅かとなる。な
お、この実施の形態6は、複数のティース151の先端
部151aが単に隣接する爪状磁極53D、54Dに重
なるようにしただけでなく、1つのティース151の先
端部151aが爪状磁極53D、54Dの最外径面10
0と重ならず、かつ、傾斜面106と重なり、周方向両
側の2つのティース151の先端部151aが隣接する
爪状磁極53D、54Dの最外径面100および傾斜面
106の一部に重なるようにしたので、3本のティース
151にわたって順次磁束密度分布が緩やかに変化する
ことになり、磁気騒音低減に絶大な効果を示す。
【0042】実施の形態7.図11はこの発明の実施の
形態7に係る車両用交流発電機に適用される固定子鉄心
を示す要部平面図、図12はこの発明の実施の形態7に
係る車両用交流発電機における固定子鉄心の内周面と回
転子の外周面との位置関係を説明する図である。図11
において、固定子鉄心15Bは、ティース151の先端
部の周方向長さを調整することで、隣り合うスロット開
口部153の中心線間の周方向寸法が不均等に構成され
ている。ここでは、隣り合うスロット開口部153の中
心線間が電気角で32.5度と27.5度とを交互に採
るように、幅広の先端部151a 1と幅狭の先端部15
1a2とが周方向に交互に形成されている。なお、他の
構成は上記実施の形態5と同様に構成されている。つま
り、隣り合うスロット152の中心線間は電気角で30
度に形成されている。また、径方向から見て、隣接した
爪状磁極53、54間の周方向中心位置がティース15
1の先端部151a1、151a2の内周面の周方向中心
位置に一致したときに、ティース151の先端部151
1、151a2が、爪状磁極53、54の最外径面10
0と重ならず、かつ、傾斜面101と重なるように構成
されている。
【0043】この実施の形態7では、回転子の回転によ
り、先端部151a2が爪状磁極53のみと径方向で重
なっている状態(図12の(a)に示される)と、先端
部151a2が爪状磁極53、54の両方と重なってい
る状態(図12の(b)に示される)と、先端部151
2が爪状磁極54のみと重なっている状態(図12の
(c)に示される)と、先端部151a1が爪状磁極5
3、54の両方と重なっている状態(図12の(d)に
示される)等を採る。そして、回転子から見ると、幅広
の先端部151a1と幅狭の先端部151a2とが交互
に、異なる極性の2つの爪状磁極53、54間を通過し
てゆくので、一定幅の先端部151aが均一な周期で通
過して行く上記実施の形態5と比較して、数が半分で形
状の異なるティース先端部が交互に磁極間に介在するこ
ととなり、全体の発生電圧の変動が分散される。つま
り、無効磁束が低減され、出力が向上されるとともに、
発生電圧の変動が抑えられることになる。
【0044】また、スロット開口部153の中心線間隔
が32.5度と27.5度とを交互に採るように形成さ
れているので、磁束密度波形である固定子の起磁力高調
波の空間11次および13次成分が小さくなり、空間5
次および7次成分が大きくなる。その結果、11次およ
び13次による高次周波数の不快な音が低減されるとと
もに、発電機発生磁束の波動が低減され、電圧変動が低
減される。
【0045】また、この実施の形態7においても、径方
向から見て、隣接した爪状磁極53、54間の周方向中
心位置がティース151の先端部151aの内周面の周
方向中心位置に一致したときに、ティース151の先端
部151a1、151a2が、爪状磁極53、54の最外
径面100と重ならないので、爪状磁極53からティー
ス151を介してコアバック150に流れずに、隣りの
爪状磁極54に流れる無効磁束量が低減され、有効磁束
量が増加する。その結果、上記実施の形態5と同様に、
無効磁束に起因する低速回転域での出力の低下が抑えら
れる。また、径方向から見て、隣接した爪状磁極53、
54間の周方向中心位置がティース151の先端部15
1a1、151a2の内周面の周方向中心位置に一致した
ときに、ティース151の先端部151a1、151a2
が、爪状磁極53、54の一部と重なっているので、上
記実施の形態5と同様に、磁束変動量が低減され、磁気
騒音が低減される。
【0046】なお、上記各実施の形態では、三相交流発
電機に適用するものとしているが、例えば5相、7相の
交流発電機に適用しても、同様の効果を奏する。また、
上記各実施の形態では、界磁コイル13が爪状磁極に覆
われてポールコア体21、21に巻装されて爪状磁極と
ともに回転し、界磁電流がブラシ10を介して界磁コイ
ルに供給されるタイプの車両用交流発電機に適用するも
のとして説明しているが、本発明は、界磁コイルをブラ
ケットに固定し、エアギャップにより回転磁界を固定子
に供給するブラシレスタイプの車両用交流発電機に適用
しても、同様の効果を奏する。
【0047】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0048】この発明によれば、周方向に間隔をおいて
径方向内方に延びる複数のティースによりスロットが画
成された固定子鉄心、および、上記スロットに組み込ま
れた固定子巻線を有する固定子と、それぞれ先細り状の
爪状磁極が外径側に周方向に所定ピッチで設けられ、該
爪状磁極を噛み合わせるように対向させてシャフトに固
着され、該爪状磁極の最外径面と上記ティースの先端部
との間に一定のエアギャップδを有するように上記固定
子の内側に配設された一対のポールコア体、および、上
記爪状磁極に覆われるように配設された界磁コイルを有
する回転子とを備えた車両用交流発電機において、上記
爪状磁極のそれぞれは、上記ティースの先端部に対して
δより大きいエアギャップを有するエアギャップ拡大面
が外径側の周方向両側部の少なくとも一部に形成され、
径方向から見て、隣り合う上記爪状磁極間の周方向中心
位置が上記ティースの先端部の周方向中心位置に一致し
たときに、上記ティースの先端部が、隣り合う上記爪状
磁極のそれぞれの上記最外径面に重ならず、かつ、隣り
合う上記爪状磁極のそれぞれの上記エアギャップ拡大面
の少なくとも一部に重なるように構成され、上記最外径
面と上記ティースの先端部との周方向距離τが、0<τ
<3δに形成されているので、低速回転域での出力を向
上でき、高速回転域での出力を確保できるとともに、磁
気騒音を低減できる車両用交流発電機が得られる。
【0049】また、上記エアギャップ拡大面は、上記爪
状磁極の根元部外径側の周方向両側に形成された傾斜面
で構成されているので、ティースの先端部とエアギャッ
プ拡大面との重なり部における磁束密度分布の変化が緩
やかとなり、磁気騒音の悪化を抑えることができるとと
もに、最外径面の面積が大きくとれ、出力が向上され
る。
【0050】また、上記エアギャップ拡大面は、上記爪
状磁極の外径側の周方向両側に根元側から先端側に至る
ように形成された傾斜面で構成されているので、爪状磁
極が径方向に関してティースの先端部と重なる際に、爪
状磁極の周方向両側における磁束密度分布の変化が緩や
かとなり、磁気騒音の悪化が抑えられる。
【0051】また、上記傾斜面は、その周方向幅が、根
元側から先端側に漸次減少する先細り状に形成されてい
るので、最外径面の面積が大きくとれ、出力が向上され
る。
【0052】また、上記回転子の軸方向両端側に位置す
る上記爪状磁極の肩部がアール形状もしくはテーパ形状
の傾斜面に形成され、上記最外径面、上記エアギャップ
拡大面および上記肩部の傾斜面が上記ティースの先端部
の軸方向両端近傍で隣接しているので、一方の爪状磁極
の肩部からティース介して他方の爪状磁極に流れる無効
磁束量が減少し、界磁コイルで生じた磁束の固定子巻線
への迂回量の減少が抑えられる。
【0053】また、径方向から見て、複数の上記ティー
スの先端部が隣接する上記爪状磁極のそれぞれの上記最
外径面と上記エアギャップ拡大面とからなる面に重なる
ように構成されているので、磁束密度分布の変化がより
緩やかとなり、磁気騒音が低減される。
【0054】また、上記固定子は、毎極毎相当たり2の
スロット数を有しているので、ティースの先端部の周方
向幅が狭くなり、ティースの先端部の磁気通過断面積が
小さくなり、ティースを介して隣り合う爪状磁極間を流
れる無効磁束量が低減される。
【0055】また、上記固定子巻線は位相の異なる2組
の交流巻線から構成されているので、脈動成分が相殺さ
れる。
【0056】また、上記ティースの先端部の周方向幅
が、不等に形成されているので、無効磁束が低減され、
出力が向上されるとともに、発電電圧の変動が抑えられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機に適用される回転子を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機における固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との
位置関係を説明する図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機における固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との
位置関係を説明する要部拡大図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発
電機におけるティースの先端部と爪状磁極の最外径面と
の間の隙間距離と出力との関係を表す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発
電機に適用される回転子の爪状磁極周りを示す斜視図で
ある。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発
電機に適用される回転子の要部を示す斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発
電機に適用される回転子の要部を示す斜視図である。
【図8】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流発
電機の回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態5に係る車両用交流発
電機における固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との
位置関係を説明する図である。
【図10】 この発明の実施の形態6に係る車両用交流
発電機における固定子鉄心の内周面と回転子の外周面と
の位置関係を説明する図である。
【図11】 この発明の実施の形態7に係る車両用交流
発電機における固定子鉄心を示す要部平面図である。
【図12】 この発明の実施の形態7に係る車両用交流
発電機における固定子鉄心の内周面と回転子の外周面と
の位置関係を説明する図である。
【図13】 従来の車両用交流発電機を示す断面図であ
る。
【図14】 従来の車両用交流発電機に適用される回転
子を示す斜視図である。
【図15】 従来の交流発電機に適用される固定子を示
す斜視図である。
【図16】 従来の交流発電機に適用される固定子の固
定子鉄心を示す斜視図である。
【図17】 従来の交流発電機に適用される固定子の固
定子鉄心を示す要部平面図である。
【図18】 従来の車両用交流発電機の回路図である。
【図19】 従来の車両用交流発電機における固定子鉄
心の内周面と回転子の外周面との位置関係を説明する図
である。
【符号の説明】
7、40 固定子、13 界磁コイル、15、15A、
15B 固定子鉄心、16、16A 固定子巻線、50
回転子、51 第1のポールコア体、52第2のポー
ルコア体、53、53A、53B、53C、53D、5
4、54A、54B、54C、54D 爪状磁極、10
0 最外径面、101、104、105、106 傾斜
面(エアギャップ拡大面)、103 肩部、110 段
差(エアギャップ拡大面)、151 ティース、151
a、151a1、151a2 先端部、152 スロッ
ト、160 三相交流巻線、δ エアギャップ、τ 隙
間距離。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に間隔をおいて径方向内方に延び
    る複数のティースによりスロットが画成された固定子鉄
    心、および、上記スロットに組み込まれた固定子巻線を
    有する固定子と、 それぞれ先細り状の爪状磁極が外径側に周方向に所定ピ
    ッチで設けられ、該爪状磁極を噛み合わせるように対向
    させてシャフトに固着され、該爪状磁極の最外径面と上
    記ティースの先端部との間に一定のエアギャップδを有
    するように上記固定子の内側に配設された一対のポール
    コア体、および、上記爪状磁極に覆われるように配設さ
    れた界磁コイルを有する回転子とを備えた車両用交流発
    電機において、 上記爪状磁極のそれぞれは、上記ティースの先端部に対
    してδより大きいエアギャップを有するエアギャップ拡
    大面が外径側の周方向両側部の少なくとも一部に形成さ
    れ、 径方向から見て、隣り合う上記爪状磁極間の周方向中心
    位置が上記ティースの先端部の周方向中心位置に一致し
    たときに、上記ティースの先端部が、隣り合う上記爪状
    磁極のそれぞれの上記最外径面に重ならず、かつ、隣り
    合う上記爪状磁極のそれぞれの上記エアギャップ拡大面
    の少なくとも一部に重なるように構成され、上記最外径
    面と上記ティースの先端部との周方向距離τが、0<τ
    <3δに形成されていることを特徴とする車両用交流発
    電機。
  2. 【請求項2】 上記エアギャップ拡大面は、上記爪状磁
    極の根元部外径側の周方向両側に形成された傾斜面で構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用交
    流発電機。
  3. 【請求項3】 上記エアギャップ拡大面は、上記爪状磁
    極の外径側の周方向両側に根元側から先端側に至るよう
    に形成された傾斜面で構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 上記傾斜面は、その周方向幅が、根元側
    から先端側に漸次減少する先細り状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の車両用交流発電機。
  5. 【請求項5】 上記回転子の軸方向両端側に位置する上
    記爪状磁極の肩部がアール形状もしくはテーパ形状の傾
    斜面に形成され、上記最外径面、上記エアギャップ拡大
    面および上記肩部の傾斜面が上記ティースの先端部の軸
    方向両端近傍で隣接していることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4の何れかに記載の車両用交流発電機。
  6. 【請求項6】 径方向から見て、複数の上記ティースの
    先端部が隣接する上記爪状磁極のそれぞれの上記最外径
    面と上記エアギャップ拡大面とからなる面に重なるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項
    5のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  7. 【請求項7】 上記固定子は、毎極毎相当たり2のスロ
    ット数を有していることを特徴とする請求項1乃至請求
    項6のいずれかに記載の車両用交流発電機。
  8. 【請求項8】 上記固定子巻線は位相の異なる2組の交
    流巻線から構成されていることを特徴とする請求項7記
    載の車両用交流発電機。
  9. 【請求項9】 上記ティースの先端部の周方向幅が、不
    等に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項8のいずれかに記載の車両用交流発電機。
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