JP7412476B2 - 回転電機 - Google Patents

回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP7412476B2
JP7412476B2 JP2022078612A JP2022078612A JP7412476B2 JP 7412476 B2 JP7412476 B2 JP 7412476B2 JP 2022078612 A JP2022078612 A JP 2022078612A JP 2022078612 A JP2022078612 A JP 2022078612A JP 7412476 B2 JP7412476 B2 JP 7412476B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
claw
magnetic pole
air gap
winding
shaped magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2022078612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2023167431A (ja
Inventor
友 平井
利昭 柏原
敏行 吉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2022078612A priority Critical patent/JP7412476B2/ja
Publication of JP2023167431A publication Critical patent/JP2023167431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7412476B2 publication Critical patent/JP7412476B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Synchronous Machinery (AREA)

Description

本願は、回転電機に関するものである。
従来、回転電機として、略円筒状を呈し内周に軸方向の複数の溝が形成され、該複数の溝に多層の固定子巻線を配し前記複数の溝間が複数の歯状鉄心とされた固定子と、界磁巻線を有し前記固定子の内側に回転自在に配されるとともに、前記複数の歯状鉄心に対向する複数の爪状の磁極が外周に備えられた回転子とからなる車両用交流発電機において、前記複数の歯状鉄心には前記軸方向の溝部がそれぞれ形成され、該溝部および前記溝によって形成された前記歯状鉄心の数が、前記固定子巻線の相数および前記磁極の極数について1相1極当たり2とされたことを特徴とする車両用交流発電機があった(例えば、下記の特許文献1参照)。
また、従来の回転電機として、ステータコイルを巻装したステータと、このステータに対して相対回転するポールコアとを備えた交流発電機であって、前記ポールコアの外周側には、前記ステータの内周面と所定のエアギャップを介して配置された複数の爪状磁極片が互いに噛み合うように組み付けられており、前記爪状磁極片の回転方向に対して前方側縁には、面取り幅(a)の前方面取り部を設け、前記爪状磁極片の回転方向に対して後方側縁には、前記前方面取り部よりも大きな面取り幅(b)の後方面取り部が形成されている交流発電機があった(例えば、下記の特許文献2参照)。
この従来の回転電機(特許文献2)では、ポールコアの回転中における爪状磁極片の表面の磁束密度分布に相関関係のある爪状磁極片形状が得られることによって、爪状磁極片の前方側縁においては、ステータの内周面とのエアギャップが小さくなることにより磁束の損失が抑えられる。また、爪状磁極片の後方側縁においては、ステータの内周面とのエアギャップが大きくなることにより磁気的騒音が抑えられる。さらに、爪状磁極片の回転方向に対して前方側縁および後方側縁に面取りを施すことにより、ポールコアの回転中に爪状磁極片の先端側が磁束を急激に切る際に発生する磁気的騒音を低減できるという効果が得られる。
特開平4-26345号公報 特許第3265967号
前記特許文献1に記載されている図5の毎極毎相2のティース幅と、図8の毎極毎相1のティース幅を比較した場合、明らかに図5のティースおよびティース先端幅が小さく、ティースの剛性が低下し電磁力による振動が発生しやすいという課題があった。
また、ロータ爪状磁極の周方向両端部にエアギャップ拡大面が設けられていないため、磁気騒音が大きく発生するという課題があった。
前記特許文献2に記載されている爪状磁極片の回転方向に対して前方側縁および後方側縁にそれぞれ1個の面取りが設けられる場合、ティース幅が小さい毎極毎相が2のステータでは磁気騒音低減が不十分であった。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、磁気騒音をより低減することができる回転電機を提供することを目的とする。
本願に開示される回転電機は、
周方向に間隔をおいて径方向内側に延びる複数のティースによりスロットが形成された固定子鉄心と、前記スロットに巻装された複数相の固定子巻線とを有する固定子と、
複数の爪状磁極部が周方向に予め設定されたピッチで設けられ、隣り合う前記爪状磁極部が噛み合うように対向させてシャフトに固定され、前記爪状磁極部の最外周面部とティース先端部との間にエアギャップを有するように設けられた一対のポールコア、および、前記爪状磁極部に覆われるように設けられた界磁コイルを有する回転子と、を備えた回転電機であって、
前記爪状磁極部の外周には、周方向中央の前記最外周面部と周方向両端の爪状磁極縁部の間に、複数の平面形状のエアギャップ拡大面が形成され、前記エアギャップ拡大面の爪状磁極中心線に対する傾斜角度は、前記爪状磁極中心線に近い前記エアギャップ拡大面ほど大きく、
複数の前記エアギャップ拡大面はそれぞれ、軸方向に、爪状磁極根元部から爪状磁極先端部に至る領域に形成されており、
径方向から見て、隣り合う前記爪状磁極部間の周方向中心位置が前記ティース先端部の周方向中心位置に一致したときに、前記ティース先端部が、隣り合う前記爪状磁極部の前記最外周面部に重ならず、隣り合う前記爪状磁極部の前記エアギャップ拡大面の少なくとも一部に重なるように構成され、
前記スロットの数が、前記固定子巻線の相数および磁極の極数について1相1極あたり2つ形成され、
前記固定子巻線は、複数相の第1巻線および第2巻線を備え、前記第1巻線の各相コイルおよび前記第2巻線の各相コイルは、予め設定された電気角ずらして前記スロット内に設置され、
前記第1巻線の各相コイルの交流端末と共通直流端子との間に接続される第1ブリッジ回路と、前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間に接続される第2ブリッジ回路とを備え、
前記第1および第2ブリッジ回路の少なくとも一方のブリッジ回路は、複数相に対応するスイッチ素子を備え、前記スイッチ素子のON/OFF制御を行うことにより、少なくとも一方の前記ブリッジ回路に接続される前記第1巻線または前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間で交流/直流変換するように動作する。
本願に開示される回転電機によれば、磁気騒音をより低減することができる回転電機を提供することができる。
本願の実施の形態1に係る回転電機の構成を示す断面図である。 本願の実施の形態1に係る回転電機の回転子を示す斜視図である。 本願の実施の形態1に係る回転電機のポールコア体を示す斜視図である。 本願の実施の形態1に係る回転電機の1極分のポールコア体を示す正面図である。 本願の実施の形態1に係る回転電機の1極分のポールコア体を示す断面図である。 回転電機の毎極毎相が1の固定子鉄心を示す概観図である。 本願の実施の形態1に係る回転電機の毎極毎相が2の固定子鉄心を示す概観図である。 本願の実施の形態1に係る回転電機における固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との位置関係を説明する図である。 本願の実施の形態1に係る回転電機における固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との位置関係を説明する要部図である。 本願の実施の形態1に係る回転電機の回路構成を示す図である。 本願の実施の形態1に係る回転電機の固定子のスロットおよび巻線の配置を示す概略図である。 本願の実施の形態2に係る回転電機の回路構成を示す図である。 本願の実施の形態3に係る回転電機の1極分のポールコア体を示す正面図である。 本願の実施の形態3に係る回転電機の1極分のポールコア体を示す正面図である。 本願の実施の形態4に係る回転電機の1極分のポールコア体を示す断面図である。 本願の実施の形態5に係る回転電機の1極分のポールコア体を示す正面図である。 本願の制御回路の構成を示すブロック図である。
以下、本願の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
実施の形態における各図は、本願を説明するために必要な要素を図示し、実際の全要素を図示しているとは限らない。
また、実施の形態の説明において「軸方向」、「径方向」、「回転方向」、「周方向」は、特に断り書きがない場合は、回転電機の回転子の「軸方向」、「径方向」、「回転方向」、「周方向」を表す。
さらに、本願の実施の形態において、回転電機として例えば車両用回転電機を例に挙げて説明しているが、本願の回転電機は、必ずしも車両用に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る回転電機の構成を模式的に示した断面図である。なお、図1では、図の簡略化のために、本実施の形態1と直接関連しない部品については、それらの説明は省略されている。
図2は、実施の形態1に係る回転電機に適用される回転子の構成を示す図であり、図2では、回転子としてランデル型の回転子構造を示している。
図1に示すように、本実施の形態1による回転電機1は、回転機部2と、電気機器部3を有している。
回転機部2は、略椀形状のアルミ製のフロントブラケット4aおよびリヤブラケット4bを備え、両ブラケット4aおよび4bの内部に軸受7を介してシャフト6が回転自在に支持されている。シャフト6には、図示しないエンジンからベルトを介して接続されるプーリ5が設けられている。また、両ブラケット4aおよび4bの内部には、シャフト6に連結されて回転自在に設置される回転子13と、回転子13の軸方向の両端面に固定されるファン14と、回転子13の外周側であって、回転子13に対して一定の空隙を有して配置され、両ブラケット4aおよび4bに固定された固定子10と、を備えている。
電気機器部3は、ブラシ8とスリップリング9を介して、回転子巻線18に電力供給する構成が備えられている。
固定子10は、円筒状の固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻装され、回転子13の回転に伴い、後述する回転子巻線18からの磁束をうける固定子巻線12と、を備えている。
回転子13は、ブラシ8およびスリップリング9を介して、電気機器部3から供給される電力により磁束を発生させる回転子巻線18と、回転子巻線18を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成されるポールコア体15と、を備えている。ポールコア体15は、例えばS10Cなどの低炭素鋼で冷間鍛造製法により作製された第1ポール16および第2ポール17に分割構成されている。
次に、図2および図3に基づき回転電機の回転子およびポールコア体の構造について説明する。
図2は、ポールコア体を含む回転電機の回転子を示す斜視図であり、図3はポールコア体の第1ポールまたは第2ポールを示す斜視図である。
図に示すように、第1ポール16は、軸方向端面を正円とする円筒体に作製され、シャフト挿通穴が軸心位置を貫通して形成されたボス部23と、ボス部23の一端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の継鉄部24と、継鉄部24の外周部から軸方向他端側に延設された第1爪状磁極部21とを有している。第1爪状磁極部21は、その最外周面形状が略台形形状となる最外周面部53を有するとともに、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚が先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成されている。そして、第1爪状磁極部21は、継鉄部24の外周部に周方向に等ピッチで、例えば8つ配列されている。
また、第2ポール17は、第1ポール16を軸方向に対してその上下方向が反転した形状となっている。すなわち、第2ポール17は、軸方向端面を正円とする円筒体に作製され、シャフト挿通穴が軸心位置を貫通して形成されたボス部23と、ボス部23の一端縁部から径方向外側に延設された厚肉リング状の継鉄部24と、継鉄部24の外周部から軸方向他端側に延設された第2爪状磁極部22とを有している。第2爪状磁極部22は、その最外周面形状が略台形形状となる最外周面部53を有するとともに、周方向幅が先端側に向かって徐々に狭くなり、かつ、径方向厚が先端側に向かって徐々に薄くなる先細り形状に形成されいる。そして、第2爪状磁極部22は、継鉄部24の外周部に周方向に等ピッチで、例えば8つ配列されている。
図2に示すように、第1ポール16の第1爪状磁極部21と、第2ポール17の第2爪状磁極部22の間となる磁極間部20の一部には、永久磁石19が具備され、第1ポール16と第2ポール17は、シャフト6を中心軸として第1爪状磁極部21と第2爪状磁極部22とが交互に噛み合うように組み合わされている。
図4は回転電機の1極分のポールコア体を示す正面図である。
図に示すように、第1ポール16の第1爪状磁極部21および第2ポール17の第2爪状磁極部22のそれぞれ外周部には、周方向中央に位置する略台形状の最外周面部53と周方向両端に位置する爪状磁極縁部50との間に、2つの平面形状の第1エアギャップ拡大面51および第2エアギャップ拡大面52が形成されている。
第1エアギャップ拡大面51は、爪状磁極縁部50と第2エアギャップ拡大面52との間に形成されている。第2エアギャップ拡大面52は、第1エアギャップ拡大面51と最外周面部53との間に形成されている。
第1エアギャップ拡大面51の周方向外側の第1境界線61は、爪状磁極縁部50に接している。第1エアギャップ拡大面51と第2エアギャップ拡大面52とは第2境界線62を介して接している。第2エアギャップ拡大面52の周方向中心側の第3境界線63は、最外周面部53と接している。
すなわち、第1および第2エアギャップ拡大面51、52は、爪状磁極縁部50に対して略平行に延びて形成されており、第1境界線61、第2境界線62および第3境界線63は、それぞれ略平行になっている。
図5は回転電機の1極分のポールコア体の断面図であり、図4におけるポールコア体をH-H面で切断した断面を示す。
図5において、複数のエアギャップ拡大面の傾斜角度はそれぞれ異なる。すなわち、第1エアギャップ拡大面51と平行な直線を直線51Lとし、第2エアギャップ拡大面52と平行な直線を直線52Lとし、回転電機の回転中心Oを基準とした爪状磁極中心線を40とし、さらに爪状磁極中心線40と前記直線51Lがなす角度をθ1、爪状磁極中心線40と前記直線52Lがなす角度をθ2とした場合に、それぞれの角度が90度>θ2>θ1>0度となるように設定する。すなわち、回転中心Oを基準とした爪状磁極中心線40に近いエアギャップ拡大面ほど、爪状磁極中心線40とのなす角度が大きいことを意味している。
本願では、エアギャップ拡大面は平面形状であることが極めて重要である。第1および第2エアギャップ拡大面51および52が平面性を有するがゆえに加工が容易となり、第1ポール16および第2ポール17に対して第1および第2エアギャップ拡大面51および52を再現可能にかつ安価に製作することができる。
そして、第1および第2エアギャップ拡大面51および52は平面性を有し再現可能にかつ安価に製作することができるがゆえに、エアギャップ拡大面の傾斜角度を容易に設計変更することができる。そのため、多種類のエアギャップ拡大面の形状を容易に設計することができ、回転電機の磁束流れ方に対して、最適なエアギャップ拡大面を製作することができる。その結果、より効果的に磁気騒音を低減する効果を得ることができる。
また、前記では第1および第2エアギャップ拡大面51および52の2つのエアギャップ拡大面を示したが、より効果的に磁気騒音低減作用を得るために必要であれば3つ以上の平面状のエアギャップ拡大面を備えることができる。
図6は、回転電機の固定子において毎極毎相が1の固定子鉄心の斜視図であり、具体的には、毎極毎相が1となる48スロットの固定子鉄心を示している。
図7は、実施の形態1の回転電機の固定子において毎極毎相が2の固定子鉄心の斜視図であり、具体的には、毎極毎相が2となる96スロットの固定子鉄心を示している。
なお、図6および図7において、11は固定子鉄心であり、151A、151Bがティースであり、151AA、151BAがティース先端部、152A、152Bがスロットを示している。
図6の毎極毎相が1の固定子鉄心11の場合、ティース先端部151AAの周方向幅が広いため剛性が高いが、図7の毎極毎相が2の場合の固定子鉄心11のティース先端部151BAの周方向幅は図6の毎極毎相が1の場合の固定子鉄心11と比較して2分の1ほどと狭いため、ティースの剛性が低く回転子から生じる電磁力によって磁気騒音が大きくなる。
本実施の形態では、図7の毎極毎相が2の固定子に対して、磁気騒音低減のために第1および第2爪状磁極部21、22に2つのエアギャップ拡大面51、52、必要であれば3つ以上のエアギャップ拡大面を備えることとする。
図8は、実施の形態1の回転電機における固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との位置関係を説明する図である。図9は、図8の固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との位置関係を説明する要部のみを取り出した拡大図である。
図8および図9において、固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との位置関係を径方向外側から見て、隣接する第1および第2爪状磁極部21、22の間の周方向中心位置がティース151の先端部151BAの内周面の周方向中心位置に一致したときに、ティース151の先端部151BAが、第1および第2爪状磁極部21、22の最外周面部53と重ならず、かつ、隣接する第1および第2爪状磁極部21、22のそれぞれの第1エアギャップ拡大面51の一部と重なるように設定する。このときの第1エアギャップ拡大面51および第2エアギャップ拡大面52の境界とティース151の先端部151BAとの周方向距離(隙間距離)TはT>0となっている。
以上のように、固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との位置関係を径方向外側から見て、隣接する第1および第2爪状磁極部21、22間の周方向中心位置がティース151の先端部151BAの内周面の周方向中心位置に一致したときに、ティース151の先端部151BAが、第1爪状磁極部21、22の最外周面部53と重ならないので、第1爪状磁極部21からティース151を介してコアバック150に流れずに隣りの第2爪状磁極部22に流れる無効磁束量が低減されて、有効磁束量が増加する。その結果、無効磁束に起因する低速回転域での出力の低下が抑えられる。
また、固定子鉄心の内周面と回転子の外周面との位置関係を径方向外側から見て、隣接する第1および第2爪状磁極部21、22間の周方向中心位置がティース151の先端部151BAの内周面の周方向中心位置に一致したときに、ティース151の先端部151BAが、第1爪状磁極部21、22の第1エアギャップ拡大面51と重なっているので、磁束変動量が低減され、磁気騒音が低減される。
なお、図8および図9では、ティース151の先端部151BAが、第1爪状磁極部21、22の第1エアギャップ拡大面51と重なっている場合を示したが、ティース151の先端部151BAが、第1爪状磁極部21、22の第1エアギャップ拡大面51および第2エアギャップ拡大面52と重なっている場合であっても良い。
さらに、第1エアギャップ拡大面51が第1および第2爪状磁極部21、22の周方向両側に根元側から先端側に至るように形成されているので、第1および第2爪状磁極部21、22の周方向両側の根元側から先端側に至る全領域において、第1エアギャップ拡大面51とティース151の先端部151BAとの間における磁束密度分布は緩やかな変化となることで、磁気騒音の悪化をより抑えることができる。
図10は、実施の形態1による回転電機の回路構成を示す図である。
図10に示すように、図7および図8の固定子鉄心11のスロット152Bには、固定子巻線12として、3相の第1巻線101および3相の第2巻線102が電気角が30度、すなわちπ/6(ラジアン)ずれた状態で配置されている。第1巻線101は、第1相コイル101Aと、第2相コイル101Bと、第3相コイル101Cとを有している。第2巻線102は、第1相コイル102Aと、第2相コイル102Bと、第3相コイル102Cとを有している。
図11は、図7および図8の固定子鉄心のスロットに挿入される第1巻線および第2巻線を示す図である。
図11に示すように、固定子鉄心11の複数のスロット152B内に、第1巻線101の第1相コイル101A、第2巻線102の第1相コイル102A、第1巻線101の第2相コイル101B、第2巻線102の第2相コイル102B、第1巻線101の第3相コイル101C、第2巻線102の第3相コイル102Cが順番に配置されている。
以上の構成により、固定子巻線の相数および磁極について1相1極あたり、スロットの数が2となる。
そして、第1巻線の第1相コイル101Aと第2巻線の第1相コイル102Aとが電気角でπ/6(ラジアン)離れており、第1巻線の第2相コイル101Bと第2巻線の第2相コイル102Bとが電気角でπ/6(ラジアン)離れており、第1巻線の第3相コイル101Cと第2巻線の第3相コイル102Cとが電気角でπ/6(ラジアン)離れている。
図10に戻って、第1ブリッジ回路111は、スイッチ211とダイオード212の並列回路と同様の動作を行うスイッチ素子210、例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が使用される。そして、第1ブリッジ回路111は、それぞれ前記スイッチ素子210が直列に接続されたレグ回路111A、111B、111Cが、3相分並列に接続されている。
一方、第2ブリッジ回路112は、第1ブリッジ回路111でスイッチ素子210が配置されている箇所に、整流ダイオード213が配置されている。すなわち、第2ブリッジ回路112は、それぞれ整流ダイオード213が直列に接続されたレグ回路112A、112B、112Cが、3相分並列に接続されている。
第1巻線101の第1相コイル101A、第2相コイル101B、第3相コイル101Cの端末は、それぞれ、第1ブリッジ回路111のレグ回路111A、レグ回路111B、レグ回路111Cの2直列のスイッチ素子210の接続点に接続されている。また、第2巻線102の第1相コイル102A、第2相コイル102B、第3相コイル102Cの端末は、それぞれ、第2ブリッジ回路112のレグ回路112A、112B、112Cの2直列の整流ダイオード213の接続点に接続されている。
第1ブリッジ回路111および第2ブリッジ回路112の接地側111Dおよび112Dの反対側である反接地側は、共通直流端子(プラス側)103において接続され、バッテリー108あるいは各種の電気負荷109の端子(プラス側)に接続されている。
スイッチング制御回路106は、第1ブリッジ回路111の各スイッチ素子210のスイッチング制御を行う。界磁電流制御回路105は、回転子巻線18に流す界磁電流を調整する。スイッチング制御回路106には、回転子13の回転数を検出する回転数検知器107、界磁電流制御回路105が接続されている。
次に、図10を用いて、実施の形態1による回転電機の動作について説明する。
本実施の形態の回転電機を、車両の発電機として動作させる場合について説明する。
エンジン運転状態では、エンジンの回転トルクがクランクシャフトからベルトおよびプーリ5を介してシャフト6に伝達され、回転子13が回転される。このとき、界磁電流制御回路105が、スイッチング制御回路106からの指令に基づいて、ブラシ8およびスリップリング9を介して、回転子13の回転子巻線18に界磁電流を供給する。これにより、回転子巻線18に磁束が発生する。当該磁束は、固定子10の第1巻線101、第2巻線102と鎖交し、三相交流電圧が第1巻線101、第2巻線102に誘起される。そして、スイッチング制御回路106が、第1ブリッジ回路111の各スイッチ素子210をPWM(Pulse Width Modulation)制御等によりON/OFF制御して昇圧させ、第1巻線101に誘起された三相交流電力を直流電力に変換し、バッテリー108を充電、または、電気負荷109によって消費される。また、第2巻線102は第2ブリッジ回路112の各整流ダイオード213によって、第2巻線102に誘起された三相交流電力を直流電力に変換しバッテリー108を充電、または、電気負荷109によって消費される。
以上のように、本願の実施の形態1によれば、
周方向に間隔をおいて径方向内側に延びる複数のティースによりスロットが形成された固定子鉄心と、前記スロットに巻装された複数相の固定子巻線とを有する固定子と、
複数の爪状磁極部が周方向に予め設定されたピッチで設けられ、隣り合う前記爪状磁極部が噛み合うように対向させてシャフトに固定され、前記爪状磁極部の最外周面部とティース先端部との間にエアギャップを有するように設けられた一対のポールコア、および、前記爪状磁極部に覆われるように設けられた界磁コイルを有する回転子と、を備えた回転電機であって、
前記爪状磁極部の外周には、周方向中央の前記最外周面部と周方向両端の爪状磁極縁部の間に、複数の平面形状のエアギャップ拡大面が形成され、前記エアギャップ拡大面の爪状磁極中心線に対する傾斜角度は、前記爪状磁極中心線に近い前記エアギャップ拡大面ほど大きく、
径方向から見て、隣り合う前記爪状磁極部間の周方向中心位置が前記ティース先端部の周方向中心位置に一致したときに、前記ティース先端部が、隣り合う前記爪状磁極部の前記最外周面部に重ならず、隣り合う前記爪状磁極部の前記エアギャップ拡大面の少なくとも一部に重なるように構成され、
前記スロットの数が、前記固定子巻線の相数および磁極の極数について1相1極あたり2つ形成され、
前記固定子巻線は、複数相の第1巻線および第2巻線を備え、前記第1巻線の各相コイルおよび前記第2巻線の各相コイルは、予め設定された電気角ずらして前記スロット内に設置されているので、
磁気騒音をより低減することができる回転電機を提供することができる。
すなわち、爪状磁極部のエアギャップ拡大面が平面形状であるために、複数のエアギャップ拡大面を磁束の流れ方に対して最適な形状に容易かつ精密に形成することができ、磁気的な騒音発生を一層減少することができる。
また、ティースを介して隣接する爪状磁極部間に流れる無効磁束量を低減することができ、有効磁束を増加させて低速回転域での出力を向上できる。
さらに、回転子と固定子との間の磁気抵抗の増大を抑えて、高速回転域での出力を確保できるとともに、磁気騒音を低減することができる。
また、前記スロットの数が、前記固定子巻線の相数および前記磁極の極数について1相1極あたり2つ形成され、
前記固定子巻線は、それぞれ複数相の第1巻線および第2巻線を備え、前記第1巻線および前記第2巻線の各相コイルは、予め設定された電気角ずらして前記スロット内に設置されているので、
2つの位相の異なる第1巻線および第2巻線を1つの固定子に配置することにより、各相の交流電流による起磁力をキャンセルするように合成できるので、電磁機械としての回転電機の磁気騒音を大幅に低減できる。
また、前記第1巻線の各相コイルの交流端末と共通直流端子との間に接続される第1ブリッジ回路と、前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間に接続される第2ブリッジ回路とを備え、
前記第1および第2ブリッジ回路の一方のブリッジ回路は、複数相に対応するスイッチ素子を備え、前記スイッチ素子のON/OFF制御を行うことにより前記第1巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間で交流/直流変換するように動作し、前記第1および第2ブリッジ回路の他方のブリッジ回路は、複数相に対応する整流素子を備え、前記整流素子により前記第1巻線の各相コイルの交流端末から前記共通直流端子への整流を行うようにしたので、
前記第1および第2ブリッジ回路の一方のブリッジ回路のスイッチ素子を高周波でON/OFF制御を行う場合、固定子から発生する磁束も高周波で変動するので、前記の通り爪状磁極部の形状を最適に形成することにより、当該高周波数の磁気騒音をも低減することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1ブリッジ回路111にのみスイッチ素子210を配置したが、実施の形態2では、図12に示すように、第1ブリッジ回路111のみならず、第2ブリッジ回路113にもスイッチ素子210を配置しても良い。
図12は、実施の形態2に係る回転電機の回路構成図である。なお、図12以外の構成および動作については、実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
図12において、第1ブリッジ回路111は、スイッチ211とダイオード212の並列回路と同様の動作を行うスイッチ素子210である例えばMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が直列に接続されたレグ回路111A、111B、111Cが、3相分並列に接続されている。また、第2ブリッジ回路113も、第1ブリッジ回路111と同様にスイッチ素子210が直列に接続されたレグ回路113A、113B、113Cが、3相分並列に接続されている。
第1巻線101の第1相コイル101A、第2相コイル101B、第3相コイル101Cの端末は、それぞれ、第1ブリッジ回路111のレグ回路111A、レグ回路111B、レグ回路111Cの2直列のスイッチ素子210の接続点に接続されている。また、第2巻線102の第1相コイル102A、第2相コイル102B、第3相コイル102Cの端末は、それぞれ、第2ブリッジ回路113のレグ回路113A、113B、113Cの2直列のスイッチ素子210の接続点に接続されている。
第1ブリッジ回路111および第2ブリッジ回路113の接地側111Dおよび113Dの反対側である反接地側は、共通直流端子(プラス側)103において接続され、バッテリー108あるいは各種の電気負荷109の端子(プラス側)に接続されている。
スイッチング制御回路106Aは、第1ブリッジ回路111の各スイッチ素子210のスイッチング制御を行う。スイッチング制御回路106Bは、第2ブリッジ回路113の各スイッチ素子210のスイッチング制御を行う。界磁電流制御回路105は、回転子巻線18に流す界磁電流を調整する。スイッチング制御回路106Aおよび106Bには、回転子13の回転数を検出する回転数検知器107、界磁電流制御回路105が接続されている。なお、図12のその他の構成は、実施の形態1の図10と同様であるので説明は省略する。
次に、図12を用いて、実施の形態2による回転電機の動作について説明する。
最初に、本実施の形態の回転電機を、車両の電動機としての動作させる場合について説明する。
回転電機が設けられている車両には、バッテリー108が設けられており、エンジン始動時に、バッテリー108から直流電力が電源端子を介して第1ブリッジ回路111および第2ブリッジ回路113に供給される。スイッチング制御回路106Aおよび106Bは、それぞれ第1ブリッジ回路111および第2ブリッジ回路113の各スイッチ素子210をPWM(Pulse Width Modulation)制御等によりON/OFF制御して、直流電力を交流電力に変換する。当該交流電力は、固定子10の第1巻線101および第2巻線102に供給される。一方、界磁回路部は、界磁電流制御回路105からの指令に基づいて、ブラシ8およびスリップリング9を介して、回転子13の回転子巻線18に界磁電流を供給する。これにより、回転子巻線18に磁束が発生する。当該磁束により、例えば、第1ポール16の第1爪状磁極部21がN極に磁化され、第2ポール17の第2爪状磁極部22がS極に磁化される。回転子13の磁束と固定子巻線に流れる電流とが鎖交することで、駆動トルクが発生する。そして、当該駆動トルクにより、回転子13が回転駆動される。
すなわち、固定子の第1巻線101および第2巻線102に外部から駆動電流を流し、第1ブリッジ回路111のスイッチング制御回路106Aによるスイッチング制御と、第2ブリッジ回路113のスイッチング制御回路106Bによるスイッチング制御により、回転磁界を形成することによって電動機として作動させることができる。
次に、本実施の形態の回転電機を、車両の発電機としての動作について説明する。
エンジン運転状態では、エンジンの回転トルクがクランクシャフトからベルトおよびプーリ5を介してシャフト6に伝達され、回転子13が回転される。このとき、界磁電流制御回路105が、スイッチング制御回路106からの指令に基づいて、ブラシ8およびスリップリング9を介して、回転子13の回転子巻線18に界磁電流を供給する。これにより、回転子巻線18に磁束が発生する。当該磁束は、固定子10の第1巻線101、第2巻線102と鎖交し、三相交流電圧が第1巻線101、第2巻線102に誘起される。そして、スイッチング制御回路106Aおよび106Bが、第1ブリッジ回路111および第2ブリッジ回路113の各スイッチ素子210をPWM(Pulse Width Modulation)制御等によりON/OFF制御して昇圧させ、第1巻線101および第2巻線102に誘起された三相交流電力を直流電力に変換し、バッテリー108を充電、または、電気負荷109によって消費される。
以上のように、実施の形態2によれば、
前記第1巻線の各相コイルの交流端末と共通直流端子との間に接続される第1ブリッジ回路と、前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間に接続される第2ブリッジ回路と備え、
前記第1および第2ブリッジ回路は、それぞれ複数相に対応するスイッチ素子を備え、前記スイッチ素子のON/OFF制御を行うことにより前記第1巻線および前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間で交流/直流変換するように動作するようにしたので、
2つの位相の異なる第1巻線および第2巻線に接続される第1ブリッジ回路および第2ブリッジ回路のスイッチ素子をON/OFF制御することにより、電動機として駆動でき、また、各相の交流電流による起磁力変化をキャンセルするように合成できるので、電動機としての磁気騒音の低減効果を高めることができる。
さらに、第1および第2ブリッジ回路のブリッジ回路のスイッチ素子を高周波でON/OFF制御を行う場合、固定子から発生する磁束も高周波で変動するので、前記の通り爪状磁極部の形状を最適に形成することにより、当該高周波数の磁気騒音をも低減することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、図4に示すように、第1および第2爪状磁極部21、22の外周には、周方向中央に位置する略台形状の最外周面部53と周方向両端に位置する2つの平面形状の第1および第2エアギャップ拡大面51、52とが形成されており、第1および第2エアギャップ拡大面51、52は、それぞれ爪状磁極縁部50に対して略平行に延びるように設けられている。
図13および図14は、実施の形態3に係る回転電機のポールコア体の爪状磁極部の形状を示す正面図である。
本実施の形態3では、図13に示すように、第1および第2爪状磁極部21、22の外周部には、周方向中央に位置する略長方形状の最外周面部53Aと、この最外周面部53Aと爪状磁極縁部50Aとの間に、2つの平面形状の第1エアギャップ拡大面51Aおよび第2エアギャップ拡大面52Aが形成されている。
第1エアギャップ拡大面51Aの周方向外側の第1境界線61Aは、爪状磁極縁部50Aに接している。第1エアギャップ拡大面51Aと第2エアギャップ拡大面52Aの境界線である第2境界線62Aは、第2エアギャップ拡大面52Aと最外周面部53Aの境界線である第3境界線63Aと略平行となっている。
また、本実施の形態3では、図14に示すように、第1および第2爪状磁極部21、22の外周部には、周方向中央に位置する略長方形状の最外周面部53Bと、この最外周面部53Bと爪状磁極縁部50Bとの間に、2つの平面形状の第1エアギャップ拡大面51Bおよび第2エアギャップ拡大面52Bが形成されている。
第1エアギャップ拡大面51Bの周方向外側の第1境界線61Bは、爪状磁極縁部50Bに接している。第1エアギャップ拡大面51Bと第2エアギャップ拡大面52Bの境界線である第2境界線62Bは、第1エアギャップ拡大面51Bと爪状磁極縁部50Bの境界線である第1境界線61Bと略平行となっている。
本実施の形態3では、エアギャップ拡大面が2つの場合を示したが、エアギャップ拡大面は必要であれば3つ以上を備えても良い。なお、図13および図14以外のその他の構成については、前記実施の形態と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
本実施の形態3においても、それぞれのエアギャップ拡大面において平面形状であることが極めて重要であり、エアギャップ拡大面が平面性を有するがゆえに、エアギャップ拡大面を再現可能にかつ安価に製作することができる。
ここで、固定子または回転子における磁束の流れ方、固定子のティース幅に対して、最適なエアギャップ拡大面の形状が存在し、2つ以上のエアギャップ拡大面が平面性を有するがゆえに、最適なエアギャップ拡大面の形状が容易に再現可能に安価に製作できる。その結果、ギャップにおける磁束密度波形の変化を緩やかにでき、磁気騒音を低減できる効果を強めることができる。
以上のように、実施の形態3によれば、前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面のうち、前記爪状磁極縁部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向中心側の境界線が、前記爪状磁極縁部に対して略平行に設けられているので、
回転電機の磁束の流れ方に対して、最適なエアギャップ拡大面を設けることができ、その結果、エアギャップの磁束密度波形の変化を緩やかにでき、磁気騒音を低減できる効果を高めることができる。
また、前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面のうち、前記最外周面部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向外側の境界線が、当該エアギャップ拡大面と前記最外周面部の境界線に対して略平行に設けられているので、
回転電機の磁束の流れ方に対して、最適なエアギャップ拡大面を設けることができ、その結果、エアギャップの磁束密度波形の変化を緩やかにでき、磁気騒音を低減できる効果を高めることができる。
さらに、前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面のうち、前記爪状磁極縁部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向中心側の境界線が、前記爪状磁極縁部に対して略平行に設けられており、前記最外周面部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向外側の境界線が、当該エアギャップ拡大面と前記最外周面部の境界線に対して略平行に設けられているので、
回転電機の磁束の流れ方に対して、最適なエアギャップ拡大面を設けることができ、その結果、エアギャップの磁束密度波形の変化を緩やかにでき、磁気騒音を低減できる効果を高めることができる。
実施の形態4.
図15は実施の形態4に係る回転電機の1極分のポールコア体の断面図であり、図4におけるポールコア体をH-H面で切断した断面を示す。
図15において、第1および第2爪状磁極部21、22の外周には、周方向中央に位置する最外周面部53と、最外周面部53の周方向外側に位置する2つの平面形状の第1および第2エアギャップ拡大面51、52とが形成されている。そして、図5の説明と同様に、爪状磁極中心線40に近いエアギャップ拡大面ほど、爪状磁極中心線40とのなす角度が大きく形成されている。
そして、第1および第2爪状磁極部21、22の径方向厚さにおいて、爪状磁極縁部50に最も近い箇所に設けられたエアギャップ拡大面51の径方向厚さが、第1および第2爪状磁極部21、22のエアギャップ拡大面が設けられている径方向厚さの中で、最も薄くなる厚さW1になるように形成されている。なお、図15以外のその他の構成については、前記実施の形態と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
以上のように、本実施の形態4によれば、前記爪状磁極部の径方向厚さにおいて、前記爪状磁極縁部に最も近い箇所に設けられた前記エアギャップ拡大面の径方向厚さが、前記爪状磁極部のエアギャップ拡大面が設けられている径方向厚さの中で最も薄くなるように形成されているので、
固定子とのエアギャップをより広くとることができ、極間の漏れ磁束の低減と、ギャップ磁束密度波形の変動低減による磁気騒音を低減する機能を、より効果の大きなものとすることができる。
実施の形態5.
図16は、実施の形態5に係る回転電機のポールコア体の爪状磁極部の形状を示す正面図である。
図16に示すように、第1および第2爪状磁極部21、22には、周方向中央に位置する略台形状の最外周面部53と、この最外周面部53と爪状磁極縁部50との間に、2つの平面形状の第1エアギャップ拡大面51および第2エアギャップ拡大面52が形成されている。
本実施の形態5では、第1および第2エアギャップ拡大面51、52は、それぞれ軸方向に、爪状磁極根元部80から爪状磁極先端部90に至る領域(長さL1)に形成されている。
なお、図16以外のその他の構成については、前記実施の形態と同様であるため、ここでは、その説明を省略する。
以上のように、本実施の形態5によれば、前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面は、軸方向に、爪状磁極根元部から爪状磁極先端部に至る領域に形成されているので、
固定子のティース先端部との間に発生する磁束密度分布は緩やかな変化となり、本願効果である磁気騒音低減を高める機能を、より効果の大きなものとすることができる。
次に、本願の図10および図11で説明した制御回路の構成について簡単に説明する。
図10および図11で説明したスイッチング制御回路106、106A、106Bおよび界磁電流制御回路105は、ハードウエアの一例を図17に示すように、プロセッサ1000と記憶装置1010から構成される。記憶装置1010は、図示していない、ランダムアクセスメモリ等の揮発性記憶装置と、フラッシュメモリ等の不揮発性の補助記憶装置とを備える。
また、フラッシュメモリの代わりにハードディスクとしての補助記憶装置を備えてもよい。プロセッサ1000は、記憶装置1010から入力されたプログラムを実行する。この場合、補助記憶装置から揮発性記憶装置を介してプロセッサ1000にプログラムが入力される。また、プロセッサ1000は、演算結果等のデータを記憶装置1010の揮発性記憶装置に出力してもよいし、揮発性記憶装置を介して補助記憶装置にデータを保存してもよい。
以下、本開示の諸態様を付記としてまとめて記載する。
(付記1)
周方向に間隔をおいて径方向内側に延びる複数のティースによりスロットが形成された固定子鉄心と、前記スロットに巻装された複数相の固定子巻線とを有する固定子と、
複数の爪状磁極部が周方向に予め設定されたピッチで設けられ、隣り合う前記爪状磁極部が噛み合うように対向させてシャフトに固定され、前記爪状磁極部の最外周面部とティース先端部との間にエアギャップを有するように設けられた一対のポールコア、および、前記爪状磁極部に覆われるように設けられた界磁コイルを有する回転子と、を備えた回転電機であって、
前記爪状磁極部の外周には、周方向中央の前記最外周面部と周方向両端の爪状磁極縁部の間に、複数の平面形状のエアギャップ拡大面が形成され、前記エアギャップ拡大面の爪状磁極中心線に対する傾斜角度は、前記爪状磁極中心線に近い前記エアギャップ拡大面ほど大きく、
径方向から見て、隣り合う前記爪状磁極部間の周方向中心位置が前記ティース先端部の周方向中心位置に一致したときに、前記ティース先端部が、隣り合う前記爪状磁極部の前記最外周面部に重ならず、隣り合う前記爪状磁極部の前記エアギャップ拡大面の少なくとも一部に重なるように構成され、
前記スロットの数が、前記固定子巻線の相数および磁極の極数について1相1極あたり2つ形成され、
前記固定子巻線は、複数相の第1巻線および第2巻線を備え、前記第1巻線の各相コイルおよび前記第2巻線の各相コイルは、予め設定された電気角ずらして前記スロット内に設置され、
前記第1巻線の各相コイルの交流端末と共通直流端子との間に接続される第1ブリッジ回路と、前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間に接続される第2ブリッジ回路とを備え、
前記第1および第2ブリッジ回路の少なくとも一方のブリッジ回路は、複数相に対応するスイッチ素子を備え、前記スイッチ素子のON/OFF制御を行うことにより、少なくとも一方の前記ブリッジ回路に接続される前記第1巻線または前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間で交流/直流変換するように動作する回転電機。
(付記2)
前記第1および第2ブリッジ回路の一方のブリッジ回路は、複数相に対応するスイッチ素子を備え、前記スイッチ素子のON/OFF制御を行うことにより、一方の前記ブリッジ回路に接続される前記第1巻線または前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間で交流/直流変換するように動作し、前記第1および第2ブリッジ回路の他方のブリッジ回路は、複数相に対応する整流素子を備え、前記整流素子により、他方の前記ブリッジ回路に接続される前記第1巻線または前記第2巻線の各相コイルの交流端末から前記共通直流端子への整流を行う付記1に記載の回転電機。
(付記3)
前記第1および第2ブリッジ回路は、それぞれ複数相に対応するスイッチ素子を備え、前記スイッチ素子のON/OFF制御を行うことにより、前記第1巻線および前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間で交流/直流変換するように動作する付記1に記載の回転電機。
(付記4)
前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面のうち、前記爪状磁極縁部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向中心側の境界線が、前記爪状磁極縁部に対して平行に設けられている付記1から付記3のいずれか1項に記載の回転電機。
(付記5)
前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面のうち、前記最外周面部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向外側の境界線が、当該エアギャップ拡大面と前記最外周面部の境界線に対して平行に設けられている付記1から付記3のいずれか1項に記載の回転電機。
(付記6)
前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面のうち、前記爪状磁極縁部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向中心側の境界線が、前記爪状磁極縁部に対して平行に設けられており、前記最外周面部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向外側の境界線が、当該エアギャップ拡大面と前記最外周面部の境界線に対して平行に設けられている付記1から付記3のいずれか1項に記載の回転電機。
(付記7)
前記爪状磁極部の径方向厚さにおいて、前記爪状磁極縁部に最も近い箇所に設けられた前記エアギャップ拡大面の径方向厚さが、前記爪状磁極部のエアギャップ拡大面が設けられている径方向厚さの中で最も薄くなるように形成されている付記1から付記6のいずれか1項に記載の回転電機。
(付記8)
前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面は、軸方向に、爪状磁極根元部から爪状磁極先端部に至る領域に形成されている付記1から付記7のいずれか1項に記載の回転電機。
本願は、様々な例示的な実施の形態および実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、および機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
1 回転電機、2 回転機部、3 電気機器部、6 シャフト、10 固定子、
11 固定子鉄心、12 固定子巻線、13 回転子、15 ポールコア体、
16 第1ポール、17 第2ポール、18 回転子巻線、21 第1爪状磁極部、
22 第2爪状磁極部、40 爪状磁極中心線、50 爪状磁極縁部、
51 第1エアギャップ拡大面、52 第2エアギャップ拡大面、151B ティース、
151BA ティース先端部、152B スロット、101 第1巻線、
102 第2巻線、103 共通直流端子、105 界磁電流制御回路、
106 スイッチング制御回路、107 回転数検知器、111 第1ブリッジ回路、
112 第2ブリッジ回路、210 スイッチ素子、213 整流ダイオード。

Claims (7)

  1. 周方向に間隔をおいて径方向内側に延びる複数のティースによりスロットが形成された固定子鉄心と、前記スロットに巻装された複数相の固定子巻線とを有する固定子と、
    複数の爪状磁極部が周方向に予め設定されたピッチで設けられ、隣り合う前記爪状磁極部が噛み合うように対向させてシャフトに固定され、前記爪状磁極部の最外周面部とティース先端部との間にエアギャップを有するように設けられた一対のポールコア、および、前記爪状磁極部に覆われるように設けられた界磁コイルを有する回転子と、を備えた回転電機であって、
    前記爪状磁極部の外周には、周方向中央の前記最外周面部と周方向両端の爪状磁極縁部の間に、複数の平面形状のエアギャップ拡大面が形成され、前記エアギャップ拡大面の爪状磁極中心線に対する傾斜角度は、前記爪状磁極中心線に近い前記エアギャップ拡大面ほど大きく、
    複数の前記エアギャップ拡大面はそれぞれ、軸方向に、爪状磁極根元部から爪状磁極先端部に至る領域に形成されており、
    径方向から見て、隣り合う前記爪状磁極部間の周方向中心位置が前記ティース先端部の周方向中心位置に一致したときに、前記ティース先端部が、隣り合う前記爪状磁極部の前記最外周面部に重ならず、隣り合う前記爪状磁極部の前記エアギャップ拡大面の少なくとも一部に重なるように構成され、
    前記スロットの数が、前記固定子巻線の相数および磁極の極数について1相1極あたり2つ形成され、
    前記固定子巻線は、複数相の第1巻線および第2巻線を備え、前記第1巻線の各相コイルおよび前記第2巻線の各相コイルは、予め設定された電気角ずらして前記スロット内に設置され、
    前記第1巻線の各相コイルの交流端末と共通直流端子との間に接続される第1ブリッジ回路と、前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間に接続される第2ブリッジ回路とを備え、
    前記第1および第2ブリッジ回路の少なくとも一方のブリッジ回路は、複数相に対応するスイッチ素子を備え、前記スイッチ素子のON/OFF制御を行うことにより、少なくとも一方の前記ブリッジ回路に接続される前記第1巻線または前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間で交流/直流変換するように動作する回転電機。
  2. 前記第1および第2ブリッジ回路の一方のブリッジ回路は、複数相に対応するスイッチ素子を備え、前記スイッチ素子のON/OFF制御を行うことにより、一方の前記ブリッジ回路に接続される前記第1巻線または前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間で交流/直流変換するように動作し、前記第1および第2ブリッジ回路の他方のブリッジ回路は、複数相に対応する整流素子を備え、前記整流素子により、他方の前記ブリッジ回路に接続される前記第1巻線または前記第2巻線の各相コイルの交流端末から前記共通直流端子への整流を行う請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記第1および第2ブリッジ回路は、それぞれ複数相に対応するスイッチ素子を備え、前記スイッチ素子のON/OFF制御を行うことにより、前記第1巻線および前記第2巻線の各相コイルの交流端末と前記共通直流端子との間で交流/直流変換するように動作する請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面のうち、前記爪状磁極縁部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向中心側の境界線が、前記爪状磁極縁部に対して平行に設けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  5. 前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面のうち、前記最外周面部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向外側の境界線が、当該エアギャップ拡大面と前記最外周面部の境界線に対して平行に設けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  6. 前記爪状磁極部の外周に設けられた複数のエアギャップ拡大面のうち、前記爪状磁極縁部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向中心側の境界線が、前記爪状磁極縁部に対して平行に設けられており、前記最外周面部に隣接する少なくとも1つのエアギャップ拡大面の周方向外側の境界線が、当該エアギャップ拡大面と前記最外周面部の境界線に対して平行に設けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
  7. 前記爪状磁極部の径方向厚さにおいて、前記爪状磁極縁部に最も近い箇所に設けられた前記エアギャップ拡大面の径方向厚さが、前記爪状磁極部のエアギャップ拡大面が設けられている径方向厚さの中で最も薄くなるように形成されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の回転電機。
JP2022078612A 2022-05-12 2022-05-12 回転電機 Active JP7412476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022078612A JP7412476B2 (ja) 2022-05-12 2022-05-12 回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022078612A JP7412476B2 (ja) 2022-05-12 2022-05-12 回転電機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2023167431A JP2023167431A (ja) 2023-11-24
JP7412476B2 true JP7412476B2 (ja) 2024-01-12

Family

ID=88837995

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022078612A Active JP7412476B2 (ja) 2022-05-12 2022-05-12 回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7412476B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220513A (ja) 2015-05-15 2016-12-22 株式会社デンソー 車両用回転電機
JP2018170891A (ja) 2017-03-30 2018-11-01 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機用ステータ及び駆動装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016220513A (ja) 2015-05-15 2016-12-22 株式会社デンソー 車両用回転電機
JP2018170891A (ja) 2017-03-30 2018-11-01 アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 回転電機用ステータ及び駆動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2023167431A (ja) 2023-11-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4626405B2 (ja) ブラシレスモータ
JP3668938B2 (ja) 回転電機
JP2008148397A (ja) 回転電機
JPH11178298A (ja) 永久磁石形モータの固定子鉄心及び永久磁石形モータ
JP2001251823A (ja) 交流発電機
JP2000287420A (ja) 交流発電機
US6727631B2 (en) Rotary electrical machine
JP2009148057A (ja) 車両用交流発電機
JP2000236651A (ja) 回転電機
JP2006060952A (ja) 永久磁石埋込み型電動機
JP2001238374A (ja) 車両用交流発電機
JP2003219617A (ja) 交流発電機
KR100433997B1 (ko) 차량용 교류발전기
KR100399741B1 (ko) 차량용 교류발전기
CN108292865B (zh) 无刷直流电机
JP7412476B2 (ja) 回転電機
JP2008148398A (ja) 車両用交流発電機及び回転電機
EP3562008B1 (en) Rotational electric machine
US20220385157A1 (en) Electric rotating machine
JP3155533B1 (ja) 車両用交流発電機
WO2014061501A1 (ja) 二相回転電機
JP2010178489A (ja) 同期電動機
JP5157291B2 (ja) 回転電機
JP6494827B1 (ja) 回転電機
JP2016167897A (ja) 同期型駆動モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231205

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231226

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7412476

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151