JP2002057860A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2002057860A
JP2002057860A JP2000242627A JP2000242627A JP2002057860A JP 2002057860 A JP2002057860 A JP 2002057860A JP 2000242627 A JP2000242627 A JP 2000242627A JP 2000242627 A JP2000242627 A JP 2000242627A JP 2002057860 A JP2002057860 A JP 2002057860A
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circuit
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Masatake Maki
正剛 牧
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Katsuragawa Electric Co Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
Katsuragawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、画像読取装置に関し、複数のライ
ンセンサで読み取った画像情報についての主走査線方向
の補正処理を容易に行うことを目的とする。 【解決手段】 画像読取装置は、相互の主走査線が平行
となるように、かつ、主走査線において相互に一部が重
なるように配置された複数のラインセンサ2と、複数の
ラインセンサ2の内の相互に隣接するラインセンサ2間
において、主走査線において相互に一部が重なる部分に
ついての当該隣接するラインセンサ2の出力を、相互の
主走査線の重なる距離に基づいて加重平均する加重平均
処理部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像読取装置に関
し、特に、複数のラインセンサを備え、これらにより読
み取った画像情報から両者のつなぎ目の部分が滑らかな
画像を得ることができる画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スキャナ等の画像読取装置は、CCD
(電荷結合素子)からなるラインセンサを用いて画像情
報を読み取る。スキャナ等に対しては読取の解像度の向
上の要求が強いが、このためには、ラインセンサの画素
数を増やす必要がある。この画素数を増やす方法とし
て、1個のラインセンサの画素数を増やすのではなく、
複数のラインセンサを並べて全体として画素数を増やす
方法がある。
【0003】複数のラインセンサは、例えば、図15
(A)に示すように配置される。即ち、図15(A)
は、パッケージされた半導体装置(CCD装置)を複数
並べたいわゆる縮小型センサの場合を示す。この場合、
複数のラインセンサが、相互の主走査線が平行となるよ
うに、かつ、主走査線において相互の一部が重なるよう
に配置され、見かけ上の1ラインを形成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図15(A)に示す縮
小型センサの場合、独立したCCD装置としての使用を
予定しているため、CCDチップの長手方向の両端に種
々の回路が形成されている。従って、図15(A)に示
すように、主走査線方向にギャップが生じるのは、避け
られない。そこで、画素の欠落が生じないように、及び
製造時のCCDチップのマウントの誤差も考慮して、図
15(B)に示すように、主走査線方向にもオーバーラ
ップ域を設ける必要がある。この場合、本発明者の検討
によれば、複数のラインセンサから読み取った画像情報
に基づいて、主走査線方向のオーバーラップ域につい
て、その距離の値に基づいて、画像情報の補正処理を行
う必要がある。
【0005】また、図15(A)に示す縮小型センサの
場合、本来、パッケージに実装されているので、副走査
線方向のギャップが生じるのは避けられない。このギャ
ップの値を、正確に読み取りラインの整数倍の値とする
ことは、取り付けの精度等から考えて、事実上不可能で
ある。そこで、画素の欠落が生じないように、及び製造
時のラインセンサのマウントの誤差も考慮して、図15
(B)に示すように実装した場合、本発明者の検討によ
れば、複数のラインセンサから読み取った画像情報に基
づいて、副走査線方向のギャップについて、その距離の
値に基づいて、画像情報の補正処理を行う必要がある。
【0006】以上とは別に、図17に示すように、シェ
ーディング波形が山型になり(左の波形図)、平坦な特
性(右の波形図)が得られない場合、適正な画像情報が
得られない。即ち、ラインセンサの出力をAD変換する
前に増幅器により増幅するが、増幅器の利得の値は、そ
の値を低い方から順に変化させると共に、その都度、A
D変換後の全画素データについてあるスライスレベルを
超えるものがあるか否かを検出し、超えるデータがある
場合に利得の値が適正な値となったと判断して、当該値
を利得の値としている。しかし、このような方法では、
ノイズにより1画素でもスライスレベルを超えると、適
正な値と判断されてしまう。そこで、図17に示すよう
に、全画素データの平均値とスライスレベルとを比較す
る方法が採られる。しかし、シェーディング波形が山型
だと、平均値とピーク値との間に大きな差があり、実際
には、適正な利得の値を定めることができない。また、
この方法では、全画素データを一旦メモリに格納する必
要が生じてしまう。
【0007】特に、この問題は、本発明者の検討によれ
ば、複数のラインセンサを図15(B)に示すように実
装した場合に大きく影響する。即ち、周知のシェーディ
ング補正を行った場合、いかに前記利得調整を適正に行
ったとしても、図16に示すように、複数(この場合、
2個)のラインセンサが白基準シートを読み取った時の
波形の間で、つなぎ目部分で濃度差が生じてしまう可能
性がある。この場合、2個のシェーディング波形を重ね
ると、信号に段差が生じて、画像の連続性が保てなくな
る(境界に線が出る)。従って、シェーディング波形が
滑らかなものとなるように、これを補正する必要があ
る。
【0008】本発明は、複数のラインセンサで読み取っ
た画像情報についての主走査線方向の補正処理を容易に
行うことが可能な画像読取装置を提供することを目的と
する。
【0009】また、本発明は、複数のラインセンサで読
み取った画像情報についての副走査線方向の補正処理を
容易に行うことが可能な画像読取装置を提供することを
目的とする。
【0010】また、本発明は、複数のラインセンサで読
み取った画像情報についての両者のつなぎ目の部分での
シェーディング補正処理を容易に行うことが可能な画像
読取装置を提供することを目的とする。
【0011】また、本発明は、複数のラインセンサで読
み取った画像情報についての平坦な特性のシェーディン
グ波形を得ることが可能な画像読取装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の画像読取装置
は、相互の主走査線が平行となるように、かつ、主走査
線において相互に一部が重なるように配置された複数の
ラインセンサと、複数のラインセンサの内の相互に隣接
するラインセンサ間において、主走査線において相互に
一部が重なる部分についての当該隣接するラインセンサ
の出力を、相互の主走査線の重なる距離に基づいて加重
平均する加重平均処理部とを備える。
【0013】本発明の画像読取装置によれば、複数のラ
インセンサを主走査線において相互に一部が重なるよう
に配置した場合、複数のラインセンサから読み取った画
像情報に基づいて、主走査線方向のオーバーラップ域に
ついて、その距離の値に基づいて、画像情報の補正処理
を行うことができる。従って、複数のラインセンサで読
み取った画像情報から、両者のつなぎ目の部分が滑らか
な画像を得ることができる。
【0014】また、本発明の画像読取装置は、相互の主
走査線が平行となるように、かつ、主走査線において相
互に一部が重なるように配置された複数のラインセンサ
と、タイミング生成回路とを備える。タイミング生成回
路は、複数のラインセンサの内の相互に隣接するライン
センサ間において、平行である相互の主走査線の間の距
離を読み取りラインの間隔のN倍に相当する第1部分と
残余の第2部分とに分けて、先に読み取りを開始するラ
インセンサに供給する第1読取タイミング信号を基準と
して、後に読み取りを開始するラインセンサに、第1読
取タイミング信号から第2部分に相当する時間だけ遅れ
た第2読取タイミング信号を供給し、かつ、第1読取タ
イミング信号からn個だけ遅らせて読み取りを開始させ
る。
【0015】本発明の画像読取装置によれば、タイミン
グ生成回路によりタイミングを調整することができるの
で、複数のラインセンサから読み取った画像情報に基づ
いて、副走査線方向のギャップについて、その距離の値
に基づいて、画像情報の補正処理を行うことができる。
従って、複数のラインセンサで読み取った画像情報か
ら、両者のつなぎ目の部分が滑らかな画像を得ることが
できる。
【0016】また、本発明の画像読取装置は、ラインセ
ンサと、ラインセンサの出力を所定の利得で増幅してA
D変換器に入力する増幅器と、利得調整手段とを備え
る。利得調整手段は、ラインセンサの出力の内で、増幅
器の利得を低い方から順に変化させながら、予め定めら
れた領域における画素データを加算した加算値と所定の
スライス値とを比較し、加算値がスライス値を超えてい
る場合に、当該利得を増幅器の利得として定める。
【0017】本発明の画像読取装置によれば、利得の決
定に、所定の領域、例えばラインセンサの出力の内でシ
ェーディング波形の値が他よりも高くなる領域における
画素データを加算した加算値を用いる。これにより、ノ
イズの影響をなくすことができ、平均値との乖離の影響
もなくすことができる。従って、シェーディング波形が
山型であっても、適正な利得の値を定めることができ
る。
【0018】また、本発明の画像読取装置の一実施態様
においては、ラインセンサが、相互の主走査線が平行と
なるようにかつ、主走査線において相互に一部が重なる
ように配置された複数のラインセンサからなり、予め定
められた領域が複数のラインセンサの主走査線において
相互に一部が重なる部分からなる。
【0019】本発明の画像読取装置の一実施態様によれ
ば、上述の利得調整を行う際に、複数のラインセンサの
つなぎ目部分について、当該領域における画素データを
加算した加算値を用いる。これにより、つなぎ目部分で
濃度差が生じることを防止し、2個のシェーディング波
形を滑らかなものとすることができ、画像の連続性を保
つことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、画像読取装置構
成図であり、複数のラインセンサを備える画像読取装置
の構成を示す。特に、図1(A)は画像読取装置の構成
の概略を示し、図1(B)は画像読取装置の平面構成の
概略を示し、図1(C)は画像読取装置の断面構成の概
略を示す。また、図2は、キャリアユニット1の断面図
であり、その概略の構成を示す。
【0021】画像読取装置は、例えばスキャナ等であ
り、図1(A)に示すように、画像情報の読み取りの光
源であるランプ11、画像情報をラインセンサ2に入射
させるレンズ13(等の光学系)、画像情報を読み取る
ラインセンサ2、読み取った画像情報をデジタル信号に
変換するビデオプロセッサ3、当該画像読取装置を制御
する画像制御部4、画像情報(デジタル信号)を処理す
る画像処理部5を備える。
【0022】画像制御部4は、画像処理部5を制御する
各種の制御情報を画像処理部5に送出する。画像制御部
4は、実際は、当該画像読取装置の主メモリ(図示せ
ず)上に存在する当該画像制御プログラムを、当該画像
読取装置のCPU(中央演算処理装置、図示せず)上で
実行することにより実現される。画像処理部5は、ライ
ンセンサ2により読み取った画像情報を処理する。画像
処理部5は、例えば専用の画像処理回路(LSI)から
なる。
【0023】キャリアユニット1は、図1(B)及び図
1(C)に示すように、矢印で示す副走査方向に移動し
て、用紙(紙、透明なシート、その他の媒体)100に
描かれた画像情報を読み取る。キャリアユニット1は、
図2に示すように、その筐体の内部に、光源であるラン
プ11、複数のミラー12、レンズ13、複数のライン
センサ2を備える。ラインセンサ2は周知のガラス窓付
きのセラミックパケージに実装され、その実装用のプリ
ント基板(センサユニット)上の主面(キャリアユニッ
ト1の筐体の内側の面)に実装される。なお、キャリア
ユニット1は、ランプ11の他にも、電源回路のインバ
ータ等を備える。キャリアユニット1は、その一方の側
面Bに、複数のラインセンサ2を実装したプリント基板
を備える。なお、当該画像読取装置のCPU、主メモ
リ、画像処理回路(LSI)等は、他のプリント基板
(図示せず)に実装される。
【0024】図3は、画像読取装置構成図であり、複数
のラインセンサ2の構成を示す。ラインセンサ2は、複
数設けられる。この例では、説明の簡単のために、例え
ばCCD1及びCCD2の2個が設けられる。各々のラ
インセンサ2はCCDセンサやCMOSセンサからな
る。複数のラインセンサ2は、相互の主走査線が平行と
なるように、かつ、主走査線において相互の一部が重な
るように、キャリアユニット1に取り付けられたプリン
ト基板上に配置され、見かけ上、1個の読み取りライン
を形成する。
【0025】主走査線が重なる領域では、後述するよう
に、加重平均処理部により、隣接するラインセンサCC
D1及びCCD2の出力が、相互の主走査線の重なる距
離に基づいて加重平均(重み付け平均)される。例え
ば、この例では、主走査線が重なる領域の長さが63画
素分に相当するようにされる。これにより、図3に示す
ように、ラインセンサCCD1及びCCD2の出力は、
これに重みを加えた上で平均される。
【0026】図4は、画像読取装置構成図であり、主と
して、画像処理部5(画像処理回路)の構成を示す。な
お、説明のために、ラインセンサ2は縮小型センサから
なり、その個数は2個であり、各々、CCD1、CCD
2とする。これらは、例えば図9に示すように配置され
る。従って、CCD1がCCD2よりも、常に所定のタ
イミングだけ、先に読み取りを行う。
【0027】2個のラインセンサCCD1、CCD2
は、各々、水平同期信号TG1及びTG2に同期して用
紙100から画像情報を読み取り、1番目の画素から順
にCCDデータとして対応するOPアンプ(演算増幅
器)及びA/D変換器に入力する。OPアンプ及びA/
D変換器により、ビデオプロセッサ3が構成される。ビ
デオプロセッサ3は、入力されたCCDデータ(アナロ
グデータ)を順次A/D変換して得たビデオデータ(デ
ジタルデータ)C1VDT1、C2VDT1を画像処理
部5に入力する。なお、水平同期信号TG及びその他の
各種タイミング信号は、CCDタイミング生成回路が生
成する。
【0028】画像処理部5において、ビデオデータは、
ビデオデータラッチ回路にラッチされる。即ち、対応す
る信号HGAT及び信号VGATが共に有効である場合
に、クロックVCLKに同期してラッチされ、次段に送
出される。また、ビデオデータラッチ回路は、信号EN
B01又はENB20を出力する。信号ENBは、ラッ
チ(即ち、送出)した信号が有効であることを示す信号
である。
【0029】CCD1に対応するビデオデータC1VD
T12は、信号HGAT1及び信号VGAT1に同期し
てビデオデータラッチ回路から出力され、メモリ書き込
み回路により一旦メモリ6に書き込まれた後、メモリ読
み出し回路によりメモリ6から読み出され、ビデオデー
タC1VDT2としてデータ切り替え回路に入力され
る。一方、CCD2に対応するビデオデータC2VDT
2は、主走査方向有効画素信号HGAT2及び副走査方
向有効画素信号VGAT2に同期して、ビデオデータラ
ッチ回路からデータ切り替え回路に入力される。これ
は、縮小型センサにおいては、前述のように、CCD1
とCCD2とが、物理的に数ライン(読み取りライン)
+α(αは1ライン未満)だけ相互にズレている(副走
査ギャップがある)ことによる。即ち、信号の連続性を
維持するため、先に読み取られるCCD1からのデータ
を一旦メモリ6へ格納してタイミングを調整する。即
ち、データ切り替え回路は、CCD2がその読取を開始
する1ライン前のタイミングで、メモリ読み出し回路か
ら格納していたCCD1の画像情報を読み出して、信号
C1VDT2として取り込む。これと共に、メモリ読み
出し回路は、当該信号C1VDT2が有効であることを
示す信号ENB10を、データ切り替え回路に出力す
る。
【0030】また、データ切り替え回路は、読み取りラ
インの奇数ラインについて、当該読み取りラインのビデ
オデータC1VDT2及びC2VDT2から得た信号O
C1VDT3及びOC2VDT3を、(奇数ライン用)
重み付け平均回路に入力する。重み付け平均回路は、信
号OC1VDT3及びOC2VDT3に基づいて(奇数
ライン)出力を形成して、信号ODTとして次段回路へ
出力する。これと共に、重み付け平均回路は、当該信号
ODTが有効であることを示す信号OENBを、次段回
路へ出力する。読み取りラインの偶数ラインについて
も、同様に、当該読み取りラインのビデオデータC1V
DT2及びC2VDT2から得た信号EC1VDT3及
びEC2VDT3が(偶数ライン用)重み付け平均回路
に入力され、信号EDT及び信号OENBが出力され
る。
【0031】図5乃至図9は、利得調整手段41による
ビデオプロセッサ3を構成するOPアンプの利得の調整
について示す。
【0032】利得調整手段41は、図5に示すように、
ラインセンサ2の出力を所定の利得で増幅してAD変換
器に入力するOPアンプ(増幅器)の利得を調整する。
このために、利得調整手段41には、タイミング生成回
路からタイミング信号AGCGAT1及びAGCGAT
2が入力され、各々のビデオデータラッチ回路から画素
データを加算した加算値(加算結果)が入力される。信
号AGCGAT1及びAGCGAT2は、各々のビデオ
データラッチ回路にも入力される。タイミング生成回路
の一例を図6(A)に示し、ビデオデータラッチ回路の
一例を図6(B)に示す。
【0033】タイミング生成回路は、図6(A)に示す
ように、水平同期信号TGの周期をカウントするカウン
タと、カウンタのカウント値に基づいて、加算回路を制
御する制御回路とを備える。カウンタは、CCD1TG
周期カウンタ及びCCD2TG周期カウンタからなる。
制御回路は、加算回路のための制御信号AGCGAT1
及びAGCGAT2を生成する回路からなる。即ち、各
々のCCDTG周期カウンタ、AGCGATON/OF
Fレジスタ、これらの出力を比較する比較器からなる。
これらは、本来、タイミング生成回路を構成するが、加
算回路の制御信号AGCGATを生成すると言う意味で
利得調整手段41の一部と考えてもよい。タイミング生
成回路の構成の詳細については、図10乃至図12を参
照して後述する。
【0034】ビデオデータラッチ回路は、図6(B)に
示すように、所定のタイミング信号に応じてラインセン
サ2の出力を加算しラインセンサ2の水平同期信号毎に
クリアされる加算回路と、加算回路の加算値をラッチす
る保持回路とを備える。加算回路は、加算器と、加算デ
ータラッチ用FF(フリップフロップ)とからなる。保
持回路は加算結果ラッチ用FFからなる。加算データラ
ッチ用FFには、制御信号として、前述の信号AGCG
AT及びTGが入力される。
【0035】図7に示すように、画像制御部4は、AG
CGATON/OFFレジスタに所望の値を設定するこ
とにより、図7に示す信号AGCGATのON(有効)
の期間を、所望の画素の位置(処理されるタイミング)
に設定する。そして、画像制御部4は、最初はOPアン
プの利得を最小として、ラインセンサ2に読み取りを開
始させる。
【0036】加算器は、信号VDT1と信号ADD_V
DT2を加算して、信号ADD_VDT1として出力す
る。信号AGCGATがONするまでは、信号ADD_
VDT2は「0」であり、従って、ADD_VDT1=
VDT1である。加算データラッチ用FFは、信号AG
CGATがONすると、信号ADD_VDT1をラッチ
し、これを信号ADD_VDT2として出力する。一
方、信号AGCGATがOFFすると、加算データラッ
チ用FFは、信号ADD_VDT1のラッチを停止す
る。この時点で、信号ADD_VDT2としては、信号
AGCGATがONの期間中に入力された信号VDT1
の総和が出力される。加算結果ラッチ用FFは、信号T
Gの立ち上がりに同期して、信号ADD_VDT2の値
(即ち、信号VDT1の総和)をラッチし、次の信号T
Gまでこれを保持する。加算結果ラッチ用FFは、信号
TGの立ち上がりで、保持していたデータをクリアす
る。
【0037】この保持の期間(図中、加算結果がV1+
2+3・・・nの期間)に、画像制御部4は当該信号V
DT1の総和を読み出し、当該値が所定の値(スライス
値)に達していない場合、OPアンプの利得を1段階だ
け大きくする。画像制御部4は、上記の領域の読み取り
を待ち、その信号VDT1の総和について同様に判断す
ることを繰り返して、最適な利得を求める。
【0038】以上のようにして、利得調整手段41は、
ラインセンサ2の出力の内で、OPアンプの利得を低い
方から順に変化させながら、予め定められた領域におけ
る画素データを加算した加算値と所定のスライス値とを
比較し、加算値がスライス値を超えている場合に、当該
利得をOPアンプの利得として定める。利得調整手段4
1は、実際は、当該画像読取装置の主メモリ上に存在す
る当該利得調整プログラムを、当該画像読取装置のCP
U上で実行することにより実現される。
【0039】図8の例では、上段に示すように、信号A
GCGATの有効期間(即ち、イネーブル信号のHの期
間、以下同じ)が、例えばラインセンサ2の出力の内で
シェーディング波形の値が他よりも高くなる領域とされ
る。従って、前述の信号VDT1の総和として、シェー
ディング波形の値が他よりも高くなる領域における画素
データを加算した加算値が求まる。
【0040】例えば、CCDの有効画素数が5000ド
ットで、画素データが8ビットからなるとする。この場
合、加算器のビット数を16ビットとすると、有効画素
の中央近辺(例えば2300ドット目)からの255ド
ットを、加算の対象とする。そして、当該加算値とスラ
イス値(例えば、”F40B”/255=62475/
255、即ち、245)を比較する。OPアンプの利得
の値を最小値から徐々に大きくして、当該加算値がスラ
イス値より大きくなったら、適正な利得の値と判断す
る。
【0041】図8に示すように、シェーディング波形の
値が他よりも高くなる領域を加算対象とすることによ
り、画素データの内の高い値を有する255ドットを平
均し、これをスライス値と比較したに等しい。これによ
り、適正な利得を設定することができるので、図8の下
段に示すような、より平坦な特性のシェーディング波形
を得ることができ、また、画素データをメモリに一旦格
納する必要もない。なお、この例は、図8から判るよう
に、ラインセンサ2が複数ではなく1個の場合にも適用
することができる。
【0042】図9の例では、ラインセンサ2が、相互の
主走査線が平行となるように、かつ、主走査線において
相互に一部が重なるように配置された複数のラインセン
サ2からなる。この場合、複数のラインセンサ2の主走
査線の一部が重なる部分において、双方のシェーディン
グ波形が異なる場合がある。
【0043】そこで、信号AGCGATの有効期間が、
例えば複数のラインセンサ2の主走査線において相互に
一部が重なる部分とされる。従って、前述の信号VDT
1の総和として、主走査線の一部が重なる部分における
画素データを加算した加算値が求まる。例えば、当該部
分がCCDの有効画素数にして64ドットに相当するな
らば、当該64ドットを加算の対象とする。そして、同
様に、当該加算値とスライス値を比較して、OPアンプ
の利得の値を最小値から徐々に大きくして、当該加算値
がスライス値より大きくなったら、適正な利得の値と判
断する。複数のCCDからの出力を加算するので、図9
の下段に示すように、連続した特性のシェーディング波
形を得ることができる。
【0044】図10及び図12は、CCDタイミング生
成回路による各種のタイミング信号の生成について示
す。
【0045】水平同期信号TG及びその他の各種タイミ
ング信号はCCDタイミング生成回路が生成する。即
ち、CCDタイミング生成回路は、CCD1、CCD2
に対して、別個に、水平同期信号TG、主走査方向有効
画素信号HGAT、副走査方向有効画素信号VGAT、
各種のクロックVCLK、信号VGAT2−1を出力す
る。クロックVCLKは、CCDクロック、ADクロッ
ク、内部クロックを含む。信号VGAT2−1は、CC
D2の信号VGATが有効になる1ライン前であること
を示すタイミング信号である。
【0046】なお、例えば、信号TG1及びTG2は、
各々、CCD1及びCCD2についての信号である。他
の信号についても、同様に、必要に応じて「1」又は
「2」を付加して区別する。
【0047】タイミング生成回路において、CCD1T
G周期カウンタ(第1カウンタ)は、第1読取タイミン
グ信号TG1の周期をカウントする。即ち、入力される
(ビデオクロック)信号VCLKをカウントする。CC
D1TG周期カウンタのカウント値とHGAT1ON/
OFFレジスタの値(所定の第1の値)とが比較され、
先に読み取りを開始するラインセンサCCD1の出力の
主走査方向有効期間を制御する第1主走査方向有効画素
信号HGAT1が生成される。即ち、当該カウント値が
当該レジスタの格納するONの値と等しくなると信号H
GAT1は有効とされ、当該レジスタの格納するOFF
の値と等しくなると信号HGAT1は無効とされる。
【0048】CCD2TG周期カウンタ(第2カウン
タ)は、第2読取タイミング信号TG2の周期をカウン
トする。即ち、入力される信号VCLKをカウントす
る。CCD2TG周期カウンタのカウント値とHGAT
2ON/OFFレジスタの値(所定の第2の値)とが比
較され、同様にして、後に読み取りを開始するラインセ
ンサCCD2の出力の主走査方向有効期間を制御する第
2主走査方向有効画素信号HGAT2が生成される。
【0049】CCD1TG周期カウンタのカウント値と
CCD1TG周期レジスタの値とが比較され、両者が等
しくなると、リセット信号が出力され、当該カウント値
がクリアされ、再度、カウントを繰り返す。CCD1T
G周期カウンタは、当該カウント値が「0」の場合の
み、信号TG1を出力する。これにより、信号TG1
は、CCD1TG周期レジスタに設定された一定周期毎
に、出力される。
【0050】CCD1TG周期カウンタのカウント値と
TGズレレジスタの値(所定の第3の値)とが比較さ
れ、両者が等しくなると、リセット信号が出力され、C
CD2TG周期カウンタのカウント値をクリアする。即
ち、CCD1とCCD2との間の1ラインに満たない副
走査線方向のズレ(+αの部分)を補正するために、C
CD2用のカウント値は、CCD1用のカウント値がT
Gズレレジスタの値と等しくなると、クリアされる。C
CD2TG周期カウンタは、当該カウント値が「0」の
場合のみ、信号TG2を出力する。これにより、信号T
G2は、CCD2TG周期レジスタに設定された一定周
期(CCD1の周期と等しい)毎に、信号TG1からT
Gズレレジスタの値(即ち、+αの部分)だけズレたタ
イミングで出力される。これにより、当該+αの部分の
ズレが修正される。
【0051】先に読み取りを開始するラインセンサCC
D1の出力の副走査方向有効期間を制御する第1副走査
方向有効画素信号VGAT1が、その直後の第1読取タ
イミング信号TG1に同期して生成される。即ち、画像
制御部4がVGAT1レジスタに「1」を設定すると、
その直後の第1読取タイミング信号TG1に同期して、
信号VGAT1が有効とされる。「0」が設定される
と、その直後に第1読取タイミング信号TG1があって
も信号VGAT1は無効である。
【0052】後に読み取りを開始するラインセンサCC
D2の出力の副走査方向有効期間を制御する第2副走査
方向有効画素信号VGAT2が、その直後の第1読取タ
イミング信号TG1に同期してラッチされ、その直後の
第2読取タイミング信号TG2に同期して生成される。
即ち、前述と同様に、画像制御部4がVGAT1レジス
タに「1」又は「0」を設定することにより、有効又は
無効とされる。信号VGAT2−2についても同様であ
る。なお、ビデオデータの読み取りは、信号HGAT及
び信号VGATが共に有効である場合に行われる。
【0053】以上の構成により、タイミング生成回路
は、複数のラインセンサ2の内の相互に隣接するライン
センサ2間において、平行である相互の主走査線の間の
距離を、読み取りラインの間隔のN(Nは整数)倍に相
当する第1部分(Nライン分のズレの部分)と、残余の
第2部分(1ラインに満たない部分、即ち、+αの部
分)とに分けて、タイミングを調整する。即ち、図12
に示すように、先に読み取りを開始するラインセンサC
C1に供給する第1読取タイミング信号TG1を基準と
して、後に読み取りを開始するラインセンサCCD2
に、第1読取タイミング信号TG1から第2部分に相当
する時間(+αの部分)だけ遅れた第2読取タイミング
信号TG2を供給する。更に、信号TG1を基準とし
て、CCD2に、第1読取タイミング信号TG1からN
個(Nライン)だけ遅らせて読み取りを開始させる。ま
た、データ切り替え回路に、先に読み取ってメモリ6に
格納(後述する)したCCD1の読み取り信号を、(N
−1)ラインだけ遅らせて読み出させる。
【0054】図11及び図12は、データ切り替え回路
によるデータの切り換えについて示す。
【0055】データ切り替え回路は、メモリ6に格納さ
れた先に読み取りを開始するラインセンサ2の画像情報
を、後に読み取りを開始するラインセンサCCD2が読
取を開始するより1個だけ早い((N−1)個めの)第
2読取タイミング信号TG2に同期してメモリ6から読
み出して、所定の処理により連続した1個の読み取りラ
インに相当する画像情報を得る。メモリ6は、先に読み
取りを開始するラインセンサCCD1の出力する画像情
報を格納する。
【0056】最初に、CCD1がその読取を開始する。
この時、未だ、CCD2はその読取を開始していない。
この期間中、当該読み取った画像情報はメモリ6に一旦
格納されるのみである。この間、データ切り替え回路に
は、画像情報の入力はなく、また、その出力もない。
【0057】次に、副走査方向にキャリアユニットが移
動して、CCD2がその読取を開始する1ライン前の処
理に進む。
【0058】まず、データ切り替え回路は、信号VGA
T2−1に基づいて、CCD2がその読取を開始する1
ライン前のタイミングであることを知り、信号HGAT
2の立ち上がりに同期して、メモリ読み出し回路に読み
出し要求信号READを送出する(有効とする、以下同
じ)。メモリ読み出し回路は、信号READの有効を検
出すると、図12に示すように、メモリ6に格納してい
た画像情報を読み出して、信号C1VDT2としてデー
タ切り替え回路に出力する。これと共に、メモリ読み出
し回路は、当該信号C1VDT2が有効であることを示
す信号ENB10を、データ切り替え回路に出力する。
信号ENB10が有効である場合、データ切り替え回路
は、信号C1VDT2をラッチし、切り替え回路を介し
て、信号OC1VDT3を出力し、当該データの有効を
示す信号OC1ENBを有効とする。
【0059】一方、データ切り替え回路は、信号C1V
DT2をラッチした回数をカウントする。そして、CC
D1主走査有効画素数レジスタの値(例えば、W1)か
らオーバーラップレジスタに格納した値(例えば、6
3)を引いた値を求め、この値まで前記ラッチ回数をカ
ウントすると、リセット信号を出力して、信号READ
を無効とする(出力を停止する、以下同じ)。メモリ読
み出し回路は、信号READの無効を検出すると、画像
情報の読み出しを停止し、信号C1VDT2及び信号E
NB10を無効とする。この信号C1VDT2及び信号
ENB10の無効に応じて、データ切り替え回路は、信
号C1VDT2のラッチを停止し、当該回数のカウント
を停止し、待ち状態となる。
【0060】次に、更に、副走査方向にキャリアユニッ
トが移動して、CCD2がその読取を開始する。この
時、図12に示すように、CCD1は、Nライン目の読
取を開始している。即ち、前述の+αの部分だけ遅れて
いる。
【0061】まず、CCD2の読取開始に応じて、信号
ENB20が有効となる。これに応じて、データ切り替
え回路は、信号C2VDT2をラッチし、切り替え回路
を介して、信号OC2VDT3を出力し、当該データの
有効を示す信号OC2ENBを有効とする。これと同時
に、データ切り替え回路は、信号HGAT2の立ち上が
りに同期して、再度、読み出し要求信号READを有効
として、信号C1VDT2をラッチし、当該ラッチした
回数をカウントする。同様に、信号C2VDT2につい
ても、ラッチ回数がカウントされる。
【0062】一方、データ切り替え回路は、信号C1V
DT2をラッチした回数をカウントする。そして、この
値と、CCD1主走査有効画素数レジスタの値(例え
ば、W1)とが等しくなると、リセット信号を出力し
て、当該カウント値をクリアし、切り替え回路を介し
て、信号EC1VDT3を出力し、当該データの有効を
示す信号EC1ENBを有効とする。更に、データ切り
替え回路は、信号C1VDT2のラッチを継続し、前記
値W1からオーバーラップレジスタに格納した値を引い
た値まで当該ラッチ回数をカウントすると、リセット信
号を出力して、信号READを無効とする。メモリ読み
出し回路は、信号READの無効を検出すると、画像情
報の読み出しを停止し、信号C1VDT2及び信号EN
B10を無効とする。この信号C1VDT2及び信号E
NB10の無効に応じて、データ切り替え回路は、信号
C1VDT2のラッチを停止し、当該回数のカウントを
停止し、待ち状態となる。
【0063】この後、データ切り替え回路は、信号C2
VDT2のラッチのカウント値と、CCD2主走査有効
画素数レジスタの値(例えば、W2)とが等しくなった
ら、当該カウント値をクリアし、切り替え回路を介し
て、信号EC2VDT3及び当該データの有効を示す信
号EC2ENBを有効とするようにする。しかし、この
時、CCD2の1ライン目の全画像情報の出力が終了し
ている。従って、データ切り替え回路は、信号EC2V
DT3及び信号EC2ENBの出力を待つ状態となる。
【0064】次に、更に、副走査方向にキャリアユニッ
トが移動して、CCD2がその2ライン目の読取を開始
する。この時、図12に示すように、CCD1は、N+
1ライン目の読取を開始している(+αの部分だけ遅れ
ている)。
【0065】まず、CCD2の2ライン目の読取開始に
応じて、信号ENB20が有効となる。これに応じて、
データ切り替え回路は、信号C2VDT2をラッチし、
切り替え回路を介して、信号EC2VDT3を出力し、
当該データの有効を示す信号EC2ENBを有効とす
る。これと同時に、データ切り替え回路は、信号HGA
T2の立ち上がりに同期して、再度、読み出し要求信号
READを有効として、信号C1VDT2をラッチし、
当該ラッチした回数をカウントする。同様に、信号C2
VDT2についても、ラッチ回数がカウントされる。
【0066】一方、データ切り替え回路は、信号C1V
DT2をラッチした回数をカウントし、この値とCCD
1主走査有効画素数レジスタの値(例えば、W1)とが
等しくなると、当該カウント値をクリアし、切り替え回
路を介して、信号OC1VDT3を出力し、当該データ
の有効を示す信号OC1ENBを有効とする。更に、デ
ータ切り替え回路は、信号C1VDT2のラッチを継続
し、前記値W1からオーバーラップレジスタに格納した
値を引いた値まで当該ラッチ回数をカウントすると、信
号READを無効とする。メモリ読み出し回路は、信号
READの無効を検出すると、画像情報の読み出しを停
止し、信号C1VDT2及び信号ENB10を無効とす
る。この信号C1VDT2及び信号ENB10の無効に
応じて、データ切り替え回路は、信号C1VDT2のラ
ッチを停止し、当該回数のカウントを停止し、待ち状態
となる。
【0067】この後、データ切り替え回路は、信号C2
VDT2のラッチのカウント値と、前記値W2とが等し
くなったら、当該カウント値をクリアし、切り替え回路
を介して、信号OC2VDT3及び当該データの有効を
示す信号OC2ENBを有効とするようにする。しか
し、この時、CCD2の2ライン目の全画像情報の出力
が終了している。従って、データ切り替え回路は、信号
EC2VDT3及び信号EC2ENBの出力を待つ状態
となる。
【0068】以後、前述のCCD2がその読取を開始し
て、これに応じて信号ENB20が有効となる時点から
を、繰り返す。
【0069】以上により、データ切り替え回路は、読み
取りラインの奇数ラインについて、当該読み取りライン
のビデオデータC1VDT2及びC2VDT2から得た
信号OC1VDT3及びOC2VDT3を、(奇数ライ
ン用)重み付け平均回路に入力する。重み付け平均回路
は、信号OC1VDT3及びOC2VDT3に基づいて
(奇数ライン)出力を形成して、信号ODTとして次段
回路へ出力する。これと共に、重み付け平均回路は、当
該信号ODTが有効であることを示す信号OENBを、
次段回路へ出力する。読み取りラインの偶数ラインにつ
いても、同様に、当該読み取りラインのビデオデータC
1VDT2及びC2VDT2から得た信号EC1VDT
3及びEC2VDT3が(偶数ライン用)重み付け平均
回路に入力され、信号EDT及び信号OENBが出力さ
れる。
【0070】図13及び図14は、重み付け平均回路に
よるラインセンサ2の出力の加重平均処理について示
す。
【0071】重み付け平均回路は加重平均処理部を構成
する。加重平均処理部は、当該画像読取装置の主メモリ
上に存在する当該加重平均処理プログラムを、当該画像
読取装置のCPU上で実行することにより実現されても
よい。重み付け平均回路は、複数のラインセンサ2の内
の相互に隣接するラインセンサ2間において、主走査線
において相互に一部が重なる部分についての当該隣接す
るラインセンサ2の出力を、相互の主走査線の重なる距
離に基づいて加重平均する。即ち、重み付け平均回路
は、信号(O及びE)C1VDT3及びC2VDT3か
ら、図13に示すように、ハードウェアによって所定の
演算を行い、信号(O及びE)DTを得る。この演算
は、図8から判るように、重み付け演算である。
【0072】この演算において、重み付けの係数K1の
値は、例えば「64」とされる。即ち、相互に隣接する
ラインセンサ2間において、相互の主走査線の重なる距
離が、64個の画素に相当する距離である。画像の読み
取りに先立って、この値がオーバーラップレジスタに格
納される。この値は、例えば、画像の読み取りに先立つ
キャリブレーションにより、又は、外部からの入力によ
り、画像制御部4からオーバーラップレジスタに与えら
れる。
【0073】相互の主走査線の重なる距離であるオーバ
ーラップレジスタの値からオーバーラップカウンタによ
る求まる値K2を減算して、係数K1を求める。オーバ
ーラップカウンタは、CCD1側及びCCD2側の水平
方向のクロックであるVCLKが出力される数をカウン
トする。即ち、CCD1及びCCD2が共に読み取りを
行っている期間において、そのクロック数(従って、画
素数)をカウントする。具体的には、オーバーラップカ
ウンタは、信号OC1ENB及びOC2ENBが共にH
(ハイレベル)の場合に、カウントを開始する。このカ
ウント値が係数K2となる。オーバーラップカウンタ
は、信号OC1ENB及びOC2ENBが共にHでない
場合に、クリアされる(0とされる)。
【0074】以上から、重み付け平均回路は、加重平均
における係数を、当該隣接するラインセンサ2の主走査
線において相互に一部が重なる部分の画素の数及び位置
により変化させる。従って、((オーバーラップレジス
タの値)−K2)の値が大きければCCD1側の信号C
1VDT3の重みが増しかつCCD2側の信号C2VD
T3の重みが減り、小さければこの逆になる。
【0075】セレクタは、選択信号SEL1及びSEL
2の値に応じて、その入力A、B及びCのいずれかを出
力DT(又はO)として出力する。即ち、SEL1=H
かつSEL2=Lの場合、入力Aを出力する。これはC
CD1の出力である。SEL1=LかつSEL2=Hの
場合、入力Bを出力する。これはCCD2の出力であ
る。SEL1=HかつSEL2=Hの場合、入力Cを出
力する。これはCCD1及びCCD2の出力の加重平均
である。SEL1=LかつSEL2=Hの場合、出力は
ハイインピーダンスの状態となる。従って、図14に示
すように、最初にCCD1の出力OC1VDT3が出力
され、その後、前記加重平均の値が出力され、これに連
続してCCD2の出力OC2VDT3が出力される。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像読取装置において、複数のラインセンサを主走査線
において相互に一部が重なるように配置した場合、隣接
するラインセンサの出力を相互の主走査線の重なる距離
に基づいて加重平均することにより、複数のラインセン
サから読み取った画像情報に基づいて主走査線方向のオ
ーバーラップ域についてその距離の値に従って画像情報
の補正処理を行うことができるので、複数のラインセン
サで読み取った画像情報から、両者のつなぎ目の部分が
滑らかな画像を得ることができる。
【0077】また、本発明によれば、画像読取装置にお
いて、タイミング生成回路を備えることにより、複数の
ラインセンサについてのタイミングを調整することがで
きるので、複数のラインセンサから読み取った画像情報
に基づいて副走査線方向のギャップについて、その距離
の値に基づいて、画像情報の補正処理を行うことができ
る。従って、複数のラインセンサで読み取った画像情報
から、両者のつなぎ目の部分が滑らかな画像を得ること
ができる。
【0078】また、本発明によれば、画像読取装置にお
いて、OPアンプの利得の決定にラインセンサの出力の
内で所定の領域、例えばシェーディング波形の値が他よ
りも高くなる領域における画素データを加算した加算値
を用いることにより、ノイズの影響をなくすことがで
き、平均値との乖離の影響もなくすことができるので、
シェーディング波形が山型であっても適正な利得の値を
定めることができる。
【0079】また、本発明の一実施態様によれば、画像
読取装置において、上述の利得調整を行う際に、複数の
ラインセンサのつなぎ目部分について、当該領域におけ
る画素データを加算した加算値を用いることにより、つ
なぎ目部分で濃度差が生じることを防止し、2個のシェ
ーディング波形を滑らかなものとすることができるの
で、画像の連続性を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像読取装置構成図である。
【図2】画像読取装置構成図である。
【図3】画像読取装置構成図である。
【図4】画像読取装置構成図である。
【図5】画像読取装置構成図である。
【図6】画像読取装置構成図である。
【図7】画像読取装置構成図である。
【図8】画像読取装置構成図である。
【図9】画像読取装置構成図である。
【図10】画像読取装置構成図である。
【図11】画像読取装置構成図である。
【図12】画像読取装置構成図である。
【図13】画像読取装置構成図である。
【図14】画像読取装置構成図である。
【図15】従来技術説明図である。
【図16】従来技術説明図である。
【図17】従来技術説明図である。
【符号の説明】
2 ラインセンサ 3 ビデオプロセッサ 4 画像制御部 5 画像処理部 6 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C051 AA01 BA03 DA04 DB01 DB04 DC02 DE07 DE11 DE17 5C072 AA01 BA02 BA04 EA05 FA06 FB02 FB03 FB15

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相互の主走査線が平行となるように、か
    つ、主走査線において相互に一部が重なるように配置さ
    れた複数のラインセンサと、 前記複数のラインセンサの内の相互に隣接するラインセ
    ンサ間において、前記主走査線において相互に一部が重
    なる部分についての当該隣接するラインセンサの出力
    を、相互の主走査線の重なる距離に基づいて加重平均す
    る加重平均処理部とを備えることを特徴とする画像読取
    装置。
  2. 【請求項2】 前記加重平均処理部が、前記加重平均に
    おける係数を、当該隣接するラインセンサの前記主走査
    線において相互に一部が重なる部分の画素の数及び位置
    により変化させることを特徴とする請求項1に記載の画
    像読取装置。
  3. 【請求項3】 相互の主走査線が平行となるように、か
    つ、主走査線において相互に一部が重なるように配置さ
    れた複数のラインセンサと、 前記複数のラインセンサの内の相互に隣接するラインセ
    ンサ間において、前記平行である相互の主走査線の間の
    距離を読み取りラインの間隔のN倍に相当する第1部分
    と残余の第2部分とに分けて、先に読み取りを開始する
    ラインセンサに供給する第1読取タイミング信号を基準
    として、前記後に読み取りを開始するラインセンサに、
    前記第1読取タイミング信号から前記第2部分に相当す
    る時間だけ遅れた第2読取タイミング信号を供給し、か
    つ、前記第1読取タイミング信号からn個だけ遅らせて
    読み取りを開始させるタイミング生成回路とを備えるこ
    とを特徴とする画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記タイミング生成回路が、 前記第1読取タイミング信号の周期をカウントする第1
    カウンタと、 前記第1カウンタのカウント値と所定の第1の値とを比
    較して、前記先に読み取りを開始するラインセンサの出
    力の主走査方向有効期間を制御する第1主走査方向有効
    画素信号を生成する回路と、 前記第2読取タイミング信号の周期をカウントする第2
    カウンタと、 前記第2カウンタのカウント値と所定の第2の値とを比
    較して、後に読み取りを開始するラインセンサの出力の
    主走査方向有効期間を制御する第2主走査方向有効画素
    信号を生成する回路と、 前記第1カウンタのカウント値と所定の第3の値とを比
    較して、前記第2カウンタのカウント値をクリアするリ
    セット回路と、 前記先に読み取りを開始するラインセンサの出力の副走
    査方向有効期間を制御する第1副走査方向有効画素信号
    を、その直後の前記第1読取タイミング信号に同期して
    生成する回路と、 前記後に読み取りを開始するラインセンサの出力の副走
    査方向有効期間を制御する第2副走査方向有効画素信号
    を、その直後の前記第1読取タイミング信号に同期して
    ラッチし、その直後の前記第2読取タイミング信号に同
    期して生成する回路とを備えることを特徴とする請求項
    3に記載の画像読取装置。
  5. 【請求項5】 当該画像読取装置が、更に、 前記先に読み取りを開始するラインセンサの出力する画
    像情報を格納するメモリと、 前記メモリに格納された前記先に読み取りを開始するラ
    インセンサの画像情報を、前記後に読み取りを開始する
    ラインセンサが読取を開始するより1個だけ早い前記第
    2読取タイミング信号に同期して前記メモリから読み出
    して、所定の処理により連続した1個の読み取りライン
    に相当する画像情報を得るデータ切り替え回路とを備え
    ることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の画像
    読取装置。
  6. 【請求項6】 ラインセンサと、 前記ラインセンサの出力を所定の利得で増幅してAD変
    換器に入力する増幅器と、 前記ラインセンサの出力の内で、前記増幅器の利得を低
    い方から順に変化させながら、予め定められた領域にお
    ける画素データを加算した加算値と所定のスライス値と
    を比較し、前記加算値が前記スライス値を超えている場
    合に、当該利得を前記増幅器の利得として定める利得調
    整手段とを備えることを特徴とする画像読取装置。
  7. 【請求項7】 前記ラインセンサが、相互の主走査線が
    平行となるように、かつ、主走査線において相互に一部
    が重なるように配置された複数のラインセンサからな
    り、 前記予め定められた領域が、前記複数のラインセンサの
    主走査線において相互に一部が重なる部分であることを
    特徴とする請求項6に記載の画像読取装置。
  8. 【請求項8】 当該画像読取装置が、更に、 所定のタイミング信号に応じて前記ラインセンサの出力
    を加算し、前記ラインセンサの水平同期信号毎にクリア
    される加算回路と、 前記加算回路の加算値をラッチする保持回路と、 前記水平同期信号の周期をカウントするカウンタと、 前記カウンタのカウント値に基づいて、前記加算回路を
    制御する制御回路とを備えることを特徴とする請求項7
    に記載の画像読取装置。
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