JPH0591252A - カラー原稿読取り装置 - Google Patents

カラー原稿読取り装置

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JPH0591252A
JPH0591252A JP3251614A JP25161491A JPH0591252A JP H0591252 A JPH0591252 A JP H0591252A JP 3251614 A JP3251614 A JP 3251614A JP 25161491 A JP25161491 A JP 25161491A JP H0591252 A JPH0591252 A JP H0591252A
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JP3251614A
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Tsutomu Shoji
力 荘司
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変倍率が大きくなっても必要な遅延メモリ容
量が増加することのないメモリコストの安い装置を提供
すること。 【構成】 主走査方向の1ライン分の画像データ1LG
を最大とした場合、変倍率に対応した変倍領域外の主走
査方向画像データは不要となるため、変倍率に合わせて
主走査方向の有効画像範囲を(1/2)LG、(1/4)L
Gのように可変させる領域可変手段を設け、有効画像範
囲外の画像データについては遅延メモリに対する書込み
を禁止させることで、拡大率が大きくなるほど多くのラ
イン分の画像データを、実質的に間引いた状態で遅延メ
モリに格納させるようにし、限られた遅延メモリ容量を
効果的に活用するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、読取り受光素子にCC
D等を用いたカラー原稿読取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタルカラー原稿読取り装置
で用いられるカラーイメージセンサ(3ラインCCD)
1は、図7に示すように、副走査方向に複数ライン離れ
て3列に配置され、その1列毎に異なるR,G,Bの色
フィルタが一体的に取付けられた3列のフォトダイオー
ド2R,2G,2Bと、これらのフォトダイオード2R,2
G,2Bから得られた電荷を転送するためのCCD(電荷
結合素子)3R,3G,3B 等から構成されている。ここ
に、各列のフォトダイオード2間は内部パターン、部品
配置、製造上の理由などから、1フォトダイオード(1
画素)の大きさの12倍(12ライン)程度離れてい
る。同一位置上でR,G,Bに色分解された光量を得
て、そのR,G,Bの各光量比からイエロ、マゼンタ、
シアン、ブラックの信号を得て、イエロ、マゼンタ、シ
アン、ブラック各色のトナーで色再現を行なうカラー複
写機においては、R,G,Bのセンサ位置が離れたカラ
ーイメージセンサでは同一位置でのR,G,Bの各光出
力データが得られないので、そのままでは使用できな
い。同一位置でのR,G,Bの光出力データを得るため
には、副走査方向で先行する位置のイメージセンサから
の画像信号を、ライン間に対応する遅延ラインメモリに
入れて遅延させ、後行するイメージセンサ信号と一致さ
せることにより、見掛け上、同一位置のR,G,B画像
信号とすればよい。
【0003】この点をさらに説明する。図8に、カラー
原稿読取り装置で用いられるこのような縮小型3ライン
CCD1と原稿4面との位置関係を模式的に示す。この
読取り装置は、複数のミラー5,6,7及びレンズ8に
よるスキャナ光学系により原稿画像を3ラインCCD1
に結像させて読取るものである。3ラインCCD1の1
つのイメージセンサの大きさは、カラー原稿読取り装置
の1画素当たりの大きさと光学系の縮小率とにより決め
られる。通常、1画素は1/16mm等と設定される。
縮小率を0.224とすると、3ラインCCD1の1画
素当たりの大きさd1 =14μmとなる。ここに、3ラ
インCCD1の各列のフォトダイオード2間距離を、前
述したように、内部パターン、部品配置、製造上の理由
などからd2 =168μmとすると、各センサ間のライ
ン数=ライン間距離/画素から、ライン数は12ライン
数となる。
【0004】このようにフォトダイオード2のライン間
が168μm(1画素14μm×12ライン)ずつ離れ
ているため、等倍時に同一タイミングで各データを読込
むと、各々12ライン分離れた位置のCCDデータを読
込むことになり、同一画素位置でのR,G,Bデータを
読込むことはできない。これを同一画素位置でのR,
G,Bデータとするためには、副走査方向で位置的に先
行するR,Bセンサ1R,1Bと後行するGセンサ1G
のライン間に対応する画像信号を、遅延ラインメモリに
入れて遅延させ、後行するGセンサ1G 信号と一致させ
ることにより、見掛け上、同一位置のR,G,Bデータ
とすることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、変倍率に応じ
てスキャナ速度が変化すると(通常、カラー複写機など
におけるカラー原稿読取り装置では変倍処理は、副走査
方向の光学系のスキャン速度を変化させて行なう)、C
CDのライン間距離(168μm)をスキャナが通過す
る時間が変化する。ここに、CCD1ライン周期は一定
であるため、通過する時間が変化すると、変化に対して
遅延メモリライン数を増減しなければならない。よっ
て、3ラインCCD1のライン間位置補正は、変倍率に
合わせて増減可能な遅延メモリを用いて構成される。
【0006】ここに、各センサ間の位置誤差をなくすた
めの補間処理のために必要な遅延メモリ数は、A3サイ
ズ短手方向(300mm)で16ドット/mmで読込ま
れることが多い。このため、余裕をみて、1ライン当た
り5120ビットが使用される。等倍時のライン間メモ
リ数をB・G間12ライン、B・R間12ライン、変倍
率を1/4〜8倍、1ビット当たりの階調性を256階
調(8ビット)とすると、必要な遅延メモリ数は、 G用遅延メモリ=5120ビット/ライン×12ライン
×(1/4〜8)×8ビット 最大メモリ数=0.492M×8ビット R用遅延メモリ=5120ビット/ライン×24ライン
×(1/4〜8)×8ビット 最大メモリ数=0.983M×8ビット のように表される。このように、ライン間を補正する遅
延メモリは変倍率の拡大時に最大となる。
【0007】このように、変倍率が大きくなるに従い、
遅延メモリ数を増やさなければならず(等倍時12ライ
ン、400%拡大時で48ライン、800%拡大時で9
6ライン分の遅延ラインメモリが必要となる)、メモリ
コストが変倍率のアップとともに上昇してしまうもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】主走査方向に複数個の受
光素子を配列させた受光素子列を副走査方向に複数ライ
ン分離間配設し、各受光素子列毎に異なる色のカラーフ
ィルタを取付け、変倍率に応じて走査速度を変えながら
原稿と受光素子列とを副走査方向に相対移動させて原稿
を読取り、副走査方向に後行する受光素子列信号に対し
て副走査方向に先行する受光素子列信号を変倍率に応じ
て遅延メモリのメモリ数を可変させて後行する前記受光
素子列との位置補正を行ない、異なる色フィルタを通し
た受光素子信号を同時出力させるようにしたカラー原稿
読取り装置において、請求項1記載の発明では変倍率に
応じて主走査方向の有効画像範囲を可変させる領域可変
手段を設け、請求項2記載の発明では、この領域可変手
段を操作部から指示された主走査方向の有効画像の長さ
に基づき主走査方向の有効画像範囲を可変させるものと
し、請求項3記載の発明では、原稿サイズを検知するサ
イズ検知手段を設け、領域可変手段をこのサイズ検知手
段により検知された原稿サイズの主走査方向の長さに基
づき主走査方向の有効画像範囲を可変させるものとし
た。
【0009】さらに、請求項4記載の発明では、遅延メ
モリの書込みと読出しとを領域可変手段により特定され
た有効画像範囲の主走査方向の長さ分についてのみ行な
うように制御するメモリ制御手段を設けた。
【0010】また、請求項5記載の発明では、遅延メモ
リに順次格納された有効画像範囲内の画像データに基づ
き副走査方向のライン間補正を行なうライン間補正手段
を設けた。
【0011】
【作用】請求項1,4,5記載の発明によれば、主走査
方向の1ライン分のデータを最大として、変倍率に対応
した領域以外の主走査画像領域のデータは不要となるた
め、変倍率に応じて主走査方向の有効画像範囲を可変さ
せる領域可変手段を設けることにより、有効画像範囲外
の画像データについては遅延メモリに対する書込みを禁
止させることで、必要なメモリ容量が少なくて済むよう
に間引いた状態でデータを格納させることができ、この
ような間引かれて遅延メモリから出力される画像データ
を変倍率に応じて拡大することにより限られた遅延メモ
リ容量でも必要なデータが得られるものとなる。これ
は、請求項2記載の発明のように操作部からの指示によ
り有効画像範囲を特定した場合や、請求項3記載の発明
のように検知された原稿サイズに応じて有効画像範囲を
特定した場合も同様となる。
【0012】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1ないし図5に基
づいて説明する。本発明のカラー原稿読取り装置も構造
的には図8に示したように構成されるものであり、同一
部分は同一符号を用いて示す。
【0013】まず、本実施例の基本思想を説明する。こ
の種のテジタルカラー原稿読取り装置においては、副走
査方向の変倍はスキャナ速度を変えることにより行な
い、主走査方向の変倍はこのような光学的な変倍を行な
わずにそのまま読取った主走査方向のデータから変倍率
に対応した位置データを、データの間引きと、主走査方
向前後のデータから変倍位置に対応した位置データを、
計算による補間から得て変倍を行なうようにしている。
このため、主走査方向データから縮小時には縮小率に対
応したデータの間引きと補間計算とにより縮小変倍がな
され、拡大時には拡大率に対応した画像領域の主走査方
向データから補間計算して拡大変倍がなされる。このよ
うに拡大時には、拡大に対応する領域外のデータは間引
かれて不要になる。また、縮小時にはCCD1ライン分
のデータが主走査方向データの最大値となる。
【0014】このような点に着目し、本実施例では、主
走査方向の1ライン分の画像データを最大として、変倍
率に対応した変倍領域外の主走査画像領域が不要になる
ことから、変倍率に合わせて主走査方向の有効画像範囲
を特定する領域可変手段を設け、範囲の特定を行なうと
ともに、有効画像範囲外は遅延メモリに対する書込みを
禁止させることにより、主走査方向の画像データを間引
いた状態で格納させる一方、このような遅延メモリから
出力されるライン毎の画像データに対しては変倍回路に
より変倍率に対応した変倍処理を行なって出力させるこ
とにより、遅延メモリの容量が限定された範囲内で処理
できるようにするものである。
【0015】例えば、200%拡大時には主走査方向デ
ータの1/2のデータは不要となり、同様に400%拡
大時には3/4、800%拡大時には7/8、1600
%拡大時には15/16のデータが各々不要となる。ま
た、副走査方向のライン間補正は変倍率が大きくなるに
従い増加し、200%拡大時には2倍、400%拡大時
には4倍、800%拡大時には8倍のように増加する
が、主走査方向の変倍率に伴う必要データの減少と合わ
せると全体の遅延メモリは常に一定となり、変倍率の上
昇に伴う遅延メモリの増加が抑えられるものとなる。
【0016】このような思想に基づく本実施例の回路構
成を図2に示す。まず、3ラインCCD1はドライバ1
2とともにCCD基板13上に搭載されており、3ライ
ンCCD1からのR,G,B各出力はアナログ処理基板
14に入力されている。このアナログ処理基板14は例
えばB信号についてプリアンプ&AGC15B 、A/D
変換器16B 、ピークホールド回路17B による処理部
18B で、A/D変換に最適な電圧まで増幅した後、A
/D変換してデジタル値として出力するものである。
G,R信号に対しても同一構成の処理部18G,18R
設けられている。アナログ処理基板14でデジタル信号
に変換されたR,G,B信号はデジタル処理部19に入
力されている。このデジタル処理部19では、まず、黒
レベル用RAM20と白レベル用RAM21とを用いた
シェーディング補正回路22B,22G,22Rにより各
R,G,B信号の光学的歪、CCD不均一性などを除去
するシェーディング補正が行なわれ、各々スキャナγ補
正回路23B,23G,23R、出力バッファ24B,24
G,24R を通して出力されるように構成されている。
ここに、3ラインCCD1が副走査方向に、R,G,B
の順番に並んでいるとすると、後行するB信号に対して
先行するG信号、R信号にはシェーディング補正後に位
置合わせのためのライン間補正回路(ライン間補正手
段)25G,25Rが設けられている。
【0017】なお、デジタル処理部19にはタイミング
発生回路27や、各モードの設定やスキャナ駆動制御等
を行ない領域可変手段としても機能するCPU28が設
けられ、デジタル処理部19外には原稿4を照明するラ
ンプ29やスキャナを駆動させるスキャナモータ30等
が設けられている。また、前記CPU28には変倍率の
指定等を行なう操作部26が接続されている。
【0018】ここに、タイミング発生回路27はメモリ
制御手段となるもので、レジスタ、カウンタ、フリップ
フロップ等により構成され、前記操作部26からの指示
がCPU28を通して各レジスタに設定され、画像読取
り部での各種タイミングの発生ととともに、本実施例の
特徴とする変倍時の主走査変倍に合わせて主走査方向の
範囲を指定するタイミングを発生するものである。変倍
時には主走査方向の有効画像範囲のタイミングに合わせ
て、遅延メモリ32の書込みと読出しを行ない、有効画
像範囲外では書込みを禁止させるようにタイミング制御
する。
【0019】図1に、原稿中の画像エリア31の基準位
置を基に有効画像範囲の指定タイミング(主走査方向の
画像全体を1LGとする)が発生する様子を示す。変倍
率が縮小から等倍までは、同図(a)に示すように主走査
方向画像領域全体、即ち、1LGに対して有効画像信号
=1を発生し、拡大時には1/(拡大率)(=1/LG
×拡大率)なる有効画像信号が発生する。同図(b)は有
効画像信号=1/2の場合を示し、同図(c)の場合を有
効画像信号=1/4の場合を示す。
【0020】また、前記ライン間補正回路25は3ライ
ンCCD1の各ラインイメージセンサ位置間に相当する
ライン数の遅延メモリ32で構成されたものである。こ
のようなライン間補正回路25を通すことにより、副走
査方向の位置で後行するラインの画像データに対して先
行するラインの画像データが遅延されて、同一位置上の
画像データとして出力される。
【0021】ここに、遅延メモリ32の具体的構成例を
図3に示す。遅延メモリ32は内部にメモリアレイ33
が設けられている他、ライトコントローラ34、ライト
アドレスカウンタ35、データ入力を受ける入力バッフ
ァ36、データ出力用の出力バッファ37、リードアド
レスカウンタ38及びリードコントローラ39等の内部
回路により構成されている。また、ライトクロックWC
K、ライトコントロールWE、ライトアドレスカウンタ
リセットWACR、リードクロックRCK、リードコン
トロールRE、リードアドレスカウンタリセットRAC
R等の信号用の端子が設けられている。ライトコントロ
ーラ34はデータ書込みの可/禁止を制御し、リードコ
ントローラ39はデータ読出しの可/禁止を制御する。
【0022】このような構成において、ライト動作はラ
イトアドレスカウンタリセットWACR信号によりライ
トアドレスカウンタ35は0番地となった後、ライトコ
ントローラ34のイネーブルからライトクロックWCK
に同期してデータのメモリアレイ33への書込みとライ
トアドレスカウンタ35のカウントアップとが行なわれ
る。一方、リード動作はリードアドレスカウンタリセッ
トRACR信号によりリードアドレスカウンタ38は0
番地となった後に、リードコントローラ39のイネーブ
ルからリードクロックRCKに同期してメモリアレイ3
3からのデータの読出しとリードアドレスカウンタ38
のカウントアップとが行なわれる。このように遅延メモ
リ32は最初に書込まれたデータを最初に読出していく
というFIFO機能を持ち、ラインイメージセンサ側か
ら得られる画像データを先頭データから書込んでいくと
ともに、ラインセンサ間に相当する、ある一定時間遅れ
た後のタイミングでデータを読出すことで、離れたライ
ンセンサ間のデータ位置合わせを行なう機能を持つ。
【0023】ここに、本実施例ではライト、リードコン
トロールを、変倍時の主走査方向の有効画像信号に合わ
せて変化させて、遅延メモリ32に画像データを記憶さ
せ、その変化させた有効画像信号データを変倍時のライ
ン間に相当する複数ライン分だけ持つことにより、常に
1ライン分の主走査方向の画像信号を遅延メモリ32に
記憶させ、変倍ラインに相当する複数ライン分の遅延メ
モリ容量を持つことによるメモリ増加を避けることがで
きたものである。
【0024】図4に、変倍率によって主走査方向の有効
画像信号が変化した場合の、等倍時(縮小時はこの等倍
時と同じ有効画像信号であるとする)と拡大時のタイミ
ングを示す。内部メモリ(メモリアレイ33)のタイミ
ング中の直下に記載した数字はそのアドレスカウンタの
カウント数を示す。変倍により有効画像信号に対応した
リード、ライト信号が変化するため、CCD1ラインに
おける遅延メモリ32のアドレスカウンタは等倍に対し
て、200%拡大時にはアドレス値が1/2となり、4
00%拡大時には1/4といったようになる。ライトア
ドレスカウンタリセットWACRの立下りからリードア
ドレスカウンタリセットRACRの立下りまでがライン
間補正で、ライン間に相当するメモリ分だけ遅延させて
この遅延メモリ32から読出される。
【0025】必要な遅延メモリ数=ライン間補正数×有
効画像信号数、となるため、同一の遅延メモリ容量の場
合、拡大時には有効画像信号が減った分だけライン間補
正数の増加が可能となる。このように変倍率に応じて主
走査方向の有効画像範囲対応の有効画像信号を可変させ
て、遅延メモリ32のライト、リード信号を制御するこ
とにより、等倍時のライン間位置分の遅延メモリ数にし
て、如何なる倍率でも対応可能となり、倍率に伴う遅延
メモリ数の増加を抑えることができる。
【0026】なお、本実施例によるリード、ライト信号
の制御を行なわない場合は、両信号のタイミング長は変
倍に拘らず常に一定となるため、有効画素信号数=CC
D1ライン分のメモリ(一定)となり、変倍率の増加に
伴い必要となる遅延メモリ容量は増加してしまう。即
ち、本実施例方式の遅延メモリ32に対するリード、ラ
イト制御を行なうことにより、特別な画像データ除去回
路を用いることなく、必要とする遅延メモリ容量を減ら
し得るものとなる。
【0027】ところで、遅延メモリ32内部の画像信号
の様子を図5に模式的に示す。同図(a)は有効画像信
号=1なる等倍時及び縮小時の状態を示し、1ライン全
部のデータを1ライン毎に持つため、1ライン全部の画
像データとライン間補正数に相当する全てのラインメモ
リを持つことになる。よって、従来方式で拡大時に対応
するとなると、さらに、拡大率を掛けた分の遅延メモリ
を持たなければならず膨大な容量の遅延メモリを必要と
するものとなる。同図(b)は200%拡大時で有効画像
信号=1/2の場合、同図(c)は400%拡大時で有効
画像信号=1/4の場合について、変倍率によってライ
ト、リード信号を制御したときの画像データ状態を示
す。変倍毎に1ラインの有効画像データが変わり、20
0%拡大時には画像データは半分、400%拡大時には
画像データは1/4となる。このように主走査方向の画
像データが減少するため、副走査方向のライン間補正数
が増加しても、両方向掛け合わせた値は常に一定とな
り、必要な遅延メモリ容量が増加しないものとなる。
【0028】なお、このような遅延メモリ32から出力
されるライン毎の画像データに対して、変倍時の画像出
力を求めるには、CCD画素ピッチで読取った画像デー
タを同一ピッチで読出せば等倍画像を得ることができ
る。また、例えばCCD10画素分の長さを8等分して
データを読取り、等倍時と同じピッチで読出せば80%
縮小、CCD10画素分の長さを4等分してデータを読
取り、等倍時と同じピッチで読出せば140%拡大とな
る。しかし、現実には8等分又は14等分した位置には
CCDが無いため(たまたま重なることはあり得る
が)、実際に読取ったデータも無いことになる。そこ
で、その位置にCCDがあったと仮定し(過程サンプル
点)、データはその前後の2個ないしは数個のCCD読
取りデータから補間計算により求める。このように計算
することにより変倍出力が得られることは周知である。
【0029】つづいて、本発明の第二の実施例について
説明する。基本的には、前記実施例と同様であるが、前
記実施例では変倍率に応じて主走査方向の有効画像範囲
を可変させるものとしたが、本実施例では、オペレータ
により操作部26から指示された主走査方向の有効画像
の長さに基づき主走査方向の有効画像範囲を可変させる
ものとしたものである。
【0030】即ち、操作部6からの指示を(指示有効画
像領域)/(最大画像領域=1LG)としたとき、例え
ば1/2と指示すると主走査1ラインの1/2のデータ
は不要となる。同様に、1/4と指示した時には3/
4、1/8と指示した時には7/8、1/16と指示し
た時には15/16のデータが各々不要となる。また、
副走査方向のライン間補正は変倍率が大きくなるに従い
増加するが、前記実施例の場合と同様に、主走査方向の
有効画像範囲が減少することと合わせると、(有効画像
範囲)×(変倍時の必要ライン数)≦(必要な遅延メモ
リ容量)の関係が維持できるまで変倍率を大きくするこ
とができる。
【0031】このような機能は前記実施例と同様の構成
により達成し得るものであるが、本実施例にあっては、
操作部26からの指示に基づきCPU28、タイミング
発生回路27で遅延メモリ32を制御することになる。
つまり、変倍率に応じて制御される点が、操作部26を
通して指示された主走査方向の有効画像範囲の長さに基
づき制御されるように変更される。
【0032】さらに、本発明の第三の実施例を図6によ
り説明する。本実施例は、図6に示すようにコンタクト
ガラス40上にセットされる原稿4のサイズをプレスキ
ャンを行なわずに検知するサイズ検知手段41を設けた
ものに適用したものである。即ち、コンタクトガラス4
0下部の所定位置には反射型センサ構成の長さ検知セン
サ42a,42b,42c,42d,42e、幅検知セ
ンサ43a,43bが設けられ、これらのセンサ検知状
態の組合せにより原稿サイズを検知するようにしたもの
である。もっとも、センサ数を増やしてより細かくサイ
ズ検知可能としてもよい。
【0033】本実施例は、基本的には、前述した実施例
と同様であるが、このようなサイズ検知手段41により
検知された原稿サイズの主走査方向の長さに基づき主走
査方向の有効画像範囲を可変させるものとしたものであ
る。
【0034】即ち、サイズ検知手段41により検知され
た原稿サイズに基づき有効画像範囲を最大画像範囲に対
して1/2とすると主走査1ラインの1/2のデータは
不要となる。同様に、1/4とした時には3/4、1/
8とした時には7/8、1/16とした時には15/1
6のデータが各々不要となる。また、副走査方向のライ
ン間補正は変倍率が大きくなるに従い増加するが、前述
した実施例の場合と同様に、主走査方向の有効画像範囲
が減少することと合わせると、(有効画像範囲)×(変
倍時の必要ライン数)≦(必要な遅延メモリ容量)の関
係が維持できるまで変倍率を大きくすることができる。
【0035】このような機能は前述した実施例と同様の
構成により達成し得るものであるが、本実施例にあって
は、サイズ検知手段41による原稿サイズ情報がCPU
28に取込まれ、CPU28、タイミング発生回路27
で遅延メモリ32を制御することになる。つまり、変倍
率や操作部26を通して指示された主走査方向の有効画
像範囲の長さに基づき制御される点が、原稿サイズに基
づき制御されるように変更される。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上述したように、変倍率、又
は操作部から指示された主走査方向の有効画像の長さ、
或いは、サイズ検知手段により検知された原稿サイズの
主走査方向の長さに基づき、主走査方向の有効画像範囲
を可変させる領域可変手段を設け、さらには、遅延メモ
リの書込みと読出しとを領域可変手段により特定された
有効画像範囲の主走査方向の長さ分についてのみ行なう
ように制御するメモリ制御手段を設け、遅延メモリに順
次格納された有効画像範囲内の画像データに基づき副走
査方向のライン間補正を行なうライン間補正手段を設
け、主走査方向の有効画像範囲外のデータを不要とし
て、有効画像範囲外の画像データについては遅延メモリ
に対する書込みを禁止させるようにしたので、必要なメ
モリ容量が少なくて済むように間引いた状態でデータを
格納させることができ、このような間引かれて遅延メモ
リから出力される画像データを変倍率に応じて拡大する
ことにより必要なデータを得ることができ、限られた遅
延メモリ容量にしてあらゆる変倍率に対処した位置合わ
せ信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の有効画像範囲が可変さ
れる様子を示す模式図である。
【図2】画像読取り部の電気的構成例を示すブロック図
である。
【図3】遅延メモリ構成を示すブロック図である。
【図4】各種変倍率に応じた処理を示すタイミングチャ
ートである。
【図5】各種変倍率に応じた遅延メモリのデータの様子
を示す模式図である。
【図6】本発明の第三の実施例を示すサイズ検知手段付
近の斜視図である。
【図7】一般的な3ラインCCD構成例を示すブロック
図である。
【図8】読取り装置例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
25 ライン間補正手段 26 操作部 27 メモリ制御手段 28 領域可変手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主走査方向に複数個の受光素子を配列さ
    せた受光素子列を副走査方向に複数ライン分離間配設
    し、各受光素子列毎に異なる色のカラーフィルタを取付
    け、変倍率に応じて走査速度を変えながら原稿と受光素
    子列とを副走査方向に相対移動させて原稿を読取り、副
    走査方向に後行する受光素子列信号に対して副走査方向
    に先行する受光素子列信号を変倍率に応じて遅延メモリ
    のメモリ数を可変させて後行する前記受光素子列との位
    置補正を行ない、異なる色フィルタを通した受光素子信
    号を同時出力させるようにしたカラー原稿読取り装置に
    おいて、変倍率に応じて主走査方向の有効画像範囲を可
    変させる領域可変手段を設けたことを特徴とするカラー
    原稿読取り装置。
  2. 【請求項2】 主走査方向に複数個の受光素子を配列さ
    せた受光素子列を副走査方向に複数ライン分離間配設
    し、各受光素子列毎に異なる色のカラーフィルタを取付
    け、変倍率に応じて走査速度を変えながら原稿と受光素
    子列とを副走査方向に相対移動させて原稿を読取り、副
    走査方向に後行する受光素子列信号に対して副走査方向
    に先行する受光素子列信号を変倍率に応じて遅延メモリ
    のメモリ数を可変させて後行する前記受光素子列との位
    置補正を行ない、異なる色フィルタを通した受光素子信
    号を同時出力させるようにしたカラー原稿読取り装置に
    おいて、操作部から指示された主走査方向の有効画像の
    長さに基づき主走査方向の有効画像範囲を可変させる領
    域可変手段を設けたことを特徴とするカラー原稿読取り
    装置。
  3. 【請求項3】 主走査方向に複数個の受光素子を配列さ
    せた受光素子列を副走査方向に複数ライン分離間配設
    し、各受光素子列毎に異なる色のカラーフィルタを取付
    け、変倍率に応じて走査速度を変えながら原稿と受光素
    子列とを副走査方向に相対移動させて原稿を読取り、副
    走査方向に後行する受光素子列信号に対して副走査方向
    に先行する受光素子列信号を変倍率に応じて遅延メモリ
    のメモリ数を可変させて後行する前記受光素子列との位
    置補正を行ない、異なる色フィルタを通した受光素子信
    号を同時出力させるようにしたカラー原稿読取り装置に
    おいて、原稿サイズを検知するサイズ検知手段を設け、
    このサイズ検知手段により検知された原稿サイズの主走
    査方向の長さに基づき主走査方向の有効画像範囲を可変
    させる領域可変手段を設けたことを特徴とするカラー原
    稿読取り装置。
  4. 【請求項4】 遅延メモリの書込みと読出しとを領域可
    変手段により特定された主走査方向の長さ分についての
    みを行なうように制御するメモリ制御手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1,2又は3記載のカラー原稿読取
    り装置。
  5. 【請求項5】 遅延メモリに順次格納された有効画像範
    囲内の画像データに基づき副走査方向のライン間補正を
    行なうライン間補正手段を設けたことを特徴とする請求
    項4記載のカラー原稿読取り装置。
JP3251614A 1991-09-30 1991-09-30 カラー原稿読取り装置 Pending JPH0591252A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7787157B2 (en) 2004-11-18 2010-08-31 Ricoh Company, Ltd. Image reading apparatus, image reading method and image processing apparatus

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US7787157B2 (en) 2004-11-18 2010-08-31 Ricoh Company, Ltd. Image reading apparatus, image reading method and image processing apparatus

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