JP2002057858A - 複合成形ローラ及びそれを用いた画像入力装置における案内ローラ - Google Patents

複合成形ローラ及びそれを用いた画像入力装置における案内ローラ

Info

Publication number
JP2002057858A
JP2002057858A JP2000239231A JP2000239231A JP2002057858A JP 2002057858 A JP2002057858 A JP 2002057858A JP 2000239231 A JP2000239231 A JP 2000239231A JP 2000239231 A JP2000239231 A JP 2000239231A JP 2002057858 A JP2002057858 A JP 2002057858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
thermoplastic elastomer
subject
image input
peripheral member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000239231A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniyuki Matsuda
晋幸 松田
Hideji Fujiwara
秀二 藤原
Michihiro Ishiguro
通裕 石黒
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Plastics Co Ltd
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Kuraray Plastics Co Ltd
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Plastics Co Ltd, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Kuraray Plastics Co Ltd
Priority to JP2000239231A priority Critical patent/JP2002057858A/ja
Publication of JP2002057858A publication Critical patent/JP2002057858A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像入力装置で画像を読取るべき被写体のよ
うなローラを転動させるべき平面体に傷をつけることが
なく、しかも、長期間にわたって上記被写体のような平
面体上を滑ることなく転動させることができる複合成形
ローラ及びそれを用いた画像入力装置における案内ロー
ラを提供する。 【解決手段】 複合成形ローラ33を硬質のポリプロピ
レン樹脂からなるローラ基材30と熱可塑性エラストマ
ーからなる外周部材32とから構成し、ローラ基材30
には段部31が形成され、この段部31に熱可塑性エラ
ストマーを射出成形した外周部材32が帯状に形成さ
れ、この外周部材32を構成する熱可塑性エラストマー
がローラ基材30を構成する硬質のポリプロピレン樹脂
と融着し、それによって、ローラ基材30と外周部材3
2とが一体化している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラ基材の外周
に外周部材を形成した複合成形ローラ及びそれを用いた
画像入力装置における案内ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、手動走査による画像入力装置とし
ては、金属材料からなる円盤状又は円筒状の1つの案内
ローラを備え、この案内ローラを被写体上に転動させて
画像入力装置を移動し、その間に画像読取り手段として
のラインイメージセンサによって被写体から画像を読み
取り、上記案内ローラによってラインイメージセンサの
移動距離を把握する画像入力装置が知られている。この
画像入力装置においては、手動によって上記案内ローラ
を被写体上に転動させて画像入力装置を1方向へ移動
し、それによって上記ラインイメージセンサを1方向へ
1走査して被写体から画像を読み取り、その間における
上記案内ローラの回転数をエンコーダなどの回転数計測
手段によって計測し、読み取った画像データと計測した
案内ローラの回転数を画像入力装置内に設けた演算器又
は画像入力装置にケーブル等によって接続した外部の演
算装置に入力し、しかる後に、演算器又は演算装置にて
案内ローラの回転数をラインイメージセンサの移動距離
に対応する位置データに変換し、この位置データに基づ
いて先にラインイメージセンサから入力した画像データ
を元の画像へ復元する画像合成処理を行って画像入力を
実現するものである。
【0003】これに対して、被写体上を1方向だけでな
く任意の方向へ自由に移動することができる手動走査に
よる画像入力装置も知られており、この画像入力装置は
上記の円盤状又は円筒状の1つの案内ローラを備えた画
像入力装置とは異なり、独立して回転可能な2つの案内
ローラを備えたものである。以下に、この画像入力装置
について、図2、図3、図4を参照しながら説明する。
【0004】図2に示すように、画像入力装置1は被写
体から画像を光学的に読み取るための画像読取り手段と
してのラインイメージセンサ10を備え、その両側にそ
れぞれ被写体上を転動して画像入力装置を移動するとと
もにラインイメージセンサ10の移動距離を把握するた
めの2つの案内ローラ11が回転軸25によってそれぞ
れ独立して回転可能に取り付けられている。この案内ロ
ーラ11は硬質樹脂などの非変形材料からなるローラ部
材21に鋸歯状ローラ22を併設したものであって、ロ
ーラ部材21は、図4に示すように、鋸歯状ローラ22
とともに歯車部23に設けた連結ピン26によって歯車
部23に連結し、鋸歯状ローラ22と歯車部23との間
に介在する軸受け部24に回転軸25を装着し、それに
よってローラ部材21と鋸歯状ローラ22と歯車部23
の3者が共通の軸によって回転するようになっている。
上記鋸歯状ローラ22はローラ部材21がラインイメー
ジセンサ10の移動距離を把握すべく被写体上を転動す
るときに、ローラ部材21が被写体2上を滑ることを防
止するとともに移動すべき方向からずれることを防止す
るために設けたものであり、この鋸歯状ローラ22の外
周部には鋸歯状の微小突起(歯)がローラ部材21の1
回転中に少なくともその1つ以上が被写体上に接触する
ように形成されている。
【0005】そして、ローラ部材21に回転軸25によ
って連結した歯車部23を歯車列13を噛み合わせ、歯
車列13を介してローラ部材21の回転を磁気リングに
伝達して磁気リングを回転させ、この磁気リングの回転
数を磁気式のエンコーダ15などの回転数計測手段によ
って検出し、それによってローラ部材21の回転数を計
測するようになっている。なお、エンコーダ15として
光学式のエンコーダを用いる場合には、歯車列13を介
してローラ部材21の回転をスリット付き円盤に伝達し
てスリット付き円盤を回転させ、それによってローラ部
材21の回転数を計測する。
【0006】そして、ラインイメージセンサ10とエン
コーダ15はそれぞれ画像入力装置1内に設けた演算器
又は画像入力装置1にケーブル17等によって接続した
外部のパーソナルコンピュータ等の演算装置18に接続
される。
【0007】上記構成において、被写体2から画像を演
算器又は演算装置18に入力するに際しては、被写体2
上に画像入力装置1を載置して鋸歯状ローラ22ととも
に上記2つのローラ部材21をそれぞれ被写体2上に接
触させ、手動によって上記ローラ部材21を被写体上に
転動させて鋸歯状ローラ22を被写体2に食い込ませ、
画像入力装置1を画像を読み取ろうとする任意の方向へ
移動し、それによって上記ラインイメージセンサ10を
画像を読み取ろうとする任意の方向へ走査して被写体2
から画像を読み取り、その間における上記ローラ部材2
1の回転を歯車部23及び歯車列13を介して図示され
ていない磁気リングに伝達して磁気リングを回転し、磁
気リングの回転数を磁気式のエンコーダ15によって検
出し、それによってローラ部材21の回転数を計測す
る。次いで、読み取った画像データと計測したローラ部
材21の回転数をそれぞれ画像入力装置1内に設けた演
算器又は画像入力装置1にケーブル17等によって接続
した外部の演算装置18に入力する。しかる後に、演算
器又は演算装置18にてローラ部材21の回転数をライ
ンイメージセンサ10の移動距離に対応する位置データ
に換算し、この位置データと先にラインイメージセンサ
10から入力された画像データを画像合成手段によって
画像合成処理を行って、演算装置18内に設けた記憶装
置又は表示画面上に元の画像を復元し、それによって画
像入力が完了する。
【0008】上記の画像入力装置1は独立して回転可能
な2つの案内ローラ11を被写体2上に確実に接触させ
て転動して画像入力装置1を移動するものであるから、
ラインイメージセンサ10を任意の方向へ走査すること
ができる反面、ローラ部材21として、例えばポリアセ
タール、ポリアミド、ABS樹脂あるいはポリプロピレ
ンなどの硬質樹脂からなる単一成形体を用いると、画像
入力装置を被写体上に走査して画像を読み取る際に、被
写体となる紙、合成樹脂シート、ガラス板などの上で、
滑りなどによって回転誤差が生じたり、案内ローラ11
の移動方向に対して垂直方向へズレが生じるおそれがあ
り、その結果、上記位置データを精度よく検出できない
ことがあり、ひいては正確な画像合成処理を行うことが
できないおそれがある。しかし、上記のように案内ロー
ラ11に鋸歯状ローラ22を併設しているので、独立し
て回転可能な2つの案内ローラ11を用いることによる
上記のような懸念が解消され、案内ローラ11による画
像読取り手段の移動距離の検出精度を確保することがで
きる。
【0009】以上のように、上記の鋸歯状ローラ22を
併設した独立して回転可能な2つの案内ローラ11を備
えた画像入力装置1によると、2つの案内ローラ11が
それぞれ被写体2に接触している限り、ラインイメージ
センサ10を1方向へ1走査するだけでなく、画像読取
り手段の移動距離の検出精度を確保しつつ、窓拭きで窓
ガラスを拭く要領で任意の方向へ自由に走査することが
できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の独立し
て回転可能な2つの案内ローラを備えた画像入力装置で
は、鋸歯状ローラを使用しているので、鋸歯状ローラに
形成された微小突起が被写体に食い込み、この食い込み
跡が被写体に傷として残り、貴重な被写体等を読み取る
ときは保護シートなどを用いて読み取りを行なわなけれ
ばならなかった。
【0011】そこで、上記鋸歯状ローラを併設したロー
ラ部材からなる案内ローラに代えて、上記のような硬質
樹脂からなるローラ部材をローラ基材としてその外周に
加硫ゴム又は熱可塑性エラストマーのリング状の成形品
を嵌め合わせ、これを案内ローラとすることが試みられ
ている。この案内ローラによると、これを被写体上に転
動させても、被写体に傷をつけることがなく、しかも、
鋸歯状ローラを併設した案内ローラと同様に、被写体上
を滑ることなく転動させることができ、それによって画
像入力装置における画像読取り手段の移動距離を精度よ
く検出できるようになった。
【0012】しかし、この案内ローラは、ローラ基材の
外周に熱可塑性エラストマーなどのリング状の成形品を
嵌め合わせるものであるので、使用中にリング状の成形
品の嵌め合わせ位置が微妙にずれることなどによって上
記リング状の成形品による滑り止めを長期間にわたって
維持できず、滑り止めの持続性に乏しいことがあるとい
う問題が残されていた。
【0013】そこで、本発明は、従来のこのような問題
を解決するためになされたものであって、画像入力装置
で画像を読取るべき被写体のようなローラを転動させる
べき平面体に傷をつけることがなく、しかも、長期間に
わたって上記被写体のような平面体上を滑ることなく転
動させることができる複合成形ローラ及びそれを用いた
画像入力装置における案内ローラを提供することを課題
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、本発明のうち請求項1に記載の発明
は、硬質のポリプロピレン樹脂からなるローラ基材とそ
の外周に沿って形成される熱可塑性エラストマーからな
る外周部材とを熱成形によって融着して一体化してなる
ことを特徴とする。
【0015】請求項1に記載された発明によると、硬質
のポリプロピレン樹脂からなるローラ基材とその外周に
沿って形成される熱可塑性エラストマーからなる外周部
材とを熱成形によって融着して一体化したので、外周部
材がローラ基材上でずれることがないものであり、しか
も、ローラ基材を構成する硬質樹脂としてポリプロピレ
ン樹脂を選択するとともに外周部材を構成する材料とし
て熱可塑性エラストマーを用いたので、ポリプロピレン
樹脂と熱可塑性エラストマーとの親和性によって、長期
間にわたって外周部材がローラ基材から剥離することな
く、両者が一体化した状態が維持される。したがって、
被写体などの平面体上での滑り止め効果を持続して維持
することができ、長期間にわたって被写体などの平面体
上を滑ることなく、確実にグリップして転動することが
でき、また、外周部材が熱可塑性エラストマーから形成
されているので、被写体などの平面体に傷をつけること
もない。
【0016】また、請求項2に記載の発明は、上記構成
において、熱可塑性エラストマーがビニル芳香族化合物
からなる重合体ブロックAを少なくとも1つと共役ジエ
ン化合物からなる重合体ブロックBを少なくとも1つ含
有し、かつこの共役ジエン化合物中に含まれる共役ジエ
ンユニットの35%以上が水素添加されたブロック共重
合体を主体とする熱可塑性エラストマーであることを特
徴とする。
【0017】請求項2に記載の発明によると、外周部材
を上記のような特定の熱可塑性エラストマーから構成し
たので、ローラ基材を構成するポリプロピレン樹脂との
親和性が極めて優れており、この親和性が融着して一体
化したローラ基材と外周部材との優れた接着性に反映さ
れる。したがって、滑り止め効果を長期間にわたって持
続して維持することができる。
【0018】また、請求項3に記載の発明は、上記構成
において、熱可塑性エラストマーがオレフィン系重合体
を主体とする熱可塑性エラストマーであることを特徴と
する。
【0019】請求項3に記載の発明によると、外周部材
を上記のような特定の熱可塑性エラストマーから構成し
たので、ローラ基材を構成するポリプロピレン樹脂との
親和性が極めて優れており、この親和性が融着して一体
化したローラ基材と外周部材との優れた接着性に反映さ
れる。したがって、請求項2に記載の発明と同様に、滑
り止め効果を長期間にわたって持続して維持することが
できる。
【0020】また、請求項4に記載の発明は、上記構成
において、熱可塑性エラストマーの硬度がJIS−Aタ
イプ硬度で60°〜98°であることを特徴とする。請
求項4に記載の発明によると、熱可塑性エラストマーの
硬度を60°〜98°としたので、適度の硬さを有する
とともに、適度のゴム弾性を示すことになり、この熱可
塑性エラストマーから構成された外周部材の変形いわゆ
る腰折れを防止することができる。
【0021】請求項5に記載の発明は、上記構成におい
て、上記外周部材を上記ローラ基材の中心軸方向の幅の
少なくとも一部を覆うようにローラ基材の外周に沿って
形成するとともにこの外周部材をローラ基材の中心軸方
向の幅が0.5mm以上になるように形成し、かつロー
ラ基材の半径方向の厚さが5mm以下になるように形成
したことを特徴とする。
【0022】請求項5に記載の発明によると、外周部材
をローラ基材の中心軸方向の幅が0.5mm以上になる
ように形成し、かつローラ基材の半径方向の厚さが5m
m以下になるように形成したので、外周部材が被写体な
どの平面体上を滑ることなく転動するに十分な幅を有
し、かつ外周部材のローラ基材の半径方向の厚さが適度
であっていわゆる腰折れを防止することができる。
【0023】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
〜5のいずれかに記載の複合成形ローラからなることを
特徴とする。請求項6に記載の発明によると、画像入力
装置における案内ローラを請求項1〜5のいずれかに記
載の複合成形ローラから形成したので、複合成形ローラ
の特長が発揮されて、被写体上での滑り止め効果を持続
して維持することができ、長期間にわたって被写体上を
滑ることなく、確実にグリップして転動することがで
き、被写体に傷をつけることもない。したがって、被写
体に傷をつけることなく、画像読み取り手段の移動距離
の検出精度を長期間にわたって確保して画像を読み取る
ことができるものであり、また、案内ローラがローラ基
材と外周部材とが一体化して形成されているので、その
構成部品の数が少なくなって、組み立て作業を減らすこ
とができ、それによって組み立て作業に要するコストも
低下させることもできる。
【0024】以下、本発明を詳細に説明する。まず、本
発明においてローラ基材に用いる硬質のポリプロピレン
樹脂としては、いわゆるポリプロピレンすなわちプロピ
レンからなるホモポリマーが好ましく用いられる。この
他、プロピレンとエチレンなどとのコポリマーも用いる
ことができ、コポリマーとしては、例えば、プロピレン
とエチレンとがそれぞれブロックを形成して共重合した
ブロックコポリマー、プロピレンとエチレンとがランダ
ムに共重合したランダムコポリマーが挙げられる。
【0025】次に、本発明において外周部材として使用
される熱可塑性エラストマーとしては、ビニル芳香族化
合物からなる重合体ブロックAを少なくとも1つと共役
ジエン化合物からなる重合体ブロックBを少なくとも1
つ含有し、かつこの共役ジエン化合物中に含まれる共役
ジエンユニットの35%以上が水素添加されたブロック
共重合体を主体とする熱可塑性エラストマーが挙げら
れ、この熱可塑性エラストマーが最も好ましく用いられ
る。上記共役ジエン化合物中に含まれる共役ジエンユニ
ットの水素添加率(水添率)が35%よりも少ないと、
この熱可塑性エラストマーから成形される外周部材の耐
候性が低下するので好ましくない。
【0026】ここで、重合体ブロックAを構成するビニ
ル芳香族化合物としては、スチレン、α−メチルスチレ
ン等が挙げられ、重合体ブロックBを構成する共役ジエ
ン化合物としては、イソプレン、ブタジエン等が挙げら
れる。このブロック共重合体におけるビニル芳香族化合
物の含有率は5質量%〜75質量%が好適である。ビニ
ル芳香族化合物の含有率がこの範囲を逸脱すると、ブロ
ック共重合体を主体とする熱可塑性エラストマー又はそ
れを含む組成物に充分なゴム弾性が得られないことがあ
る。
【0027】また、ブロック共重合体の数平均分子量は
3万から50万の範囲が好ましい。分子量がこの範囲よ
り小さい場合には力学強度が不十分になることがあり、
一方、上記範囲より大きい場合には成形加工性が不十分
となることがある。
【0028】本発明において上記ブロック共重合体は単
独で使用しても、これに他の樹脂又は配合剤を添加して
組成物と使用してもよいが、好ましくは、他の樹脂、パ
ラフィン系、ナフテン系等のプロセスオイル、酸化防止
剤等を混合した組成物として使用される。組成物として
使用すると、硬度、強度、流動性、上記硬質のポリプロ
ピレン樹脂との融着による接着力等の物性を広い範囲で
変えることが可能になる。
【0029】被写体などに対する滑り止め効果を有効に
発揮して被写体を確実にグリップするためには、硬度を
JIS−Aタイプ硬度で0°〜98°に調整するのがよ
い。この範囲内で、腰折れを防止することが必要な場合
には、特に60°〜98°に調整することがより好まし
い。
【0030】本発明において、JIS−Aタイプ硬度と
は、JIS−K−6253試験法によるタイプAデュロ
メータ硬さ試験機にて測定したものである。また、流動
性を示すメルト・フロー・レート値(MFR値)(23
0℃、2.16kg荷重にて測定)は、0.2g/10
分間以上がよい。中でも1g〜50g/10分間に調整
するのがより好ましい。また、ローラ基材を構成する硬
質のポリプロピレン樹脂との融着による接着力をより強
くするために、ポリオレフィン樹脂を熱可塑性エラスト
マー組成物に混合するのが望ましい。
【0031】また、熱可塑性エラストマーとしては、オ
レフィン系重合体を主体とする熱可塑性エラストマーも
好適に使用される。ここで、オレフィン系重合体とは、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブテン、イソ
−ブテン、1,3−ブテン等のオレフィン系単量体の重
合体、又は異なる2種以上のオレフィン系単量体の共重
合体、オレフィン系単量体と他の単量体との共重合体及
びそれの変性物が挙げられる。それらのオレフィン系単
量体の重合体としては、低密度ポリエチレン、中密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン、1,2−ポリブタジエンが挙げられ、共重合
体の例としてはエチレン−プロピレン共重合体、エチレ
ン−ブテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体等が挙げられる。これら
の変性物の例としては、エチレン−メタクリル酸共重合
体のイオン架橋物、クロルスルホン化ポリエチレン、塩
素化ポリエチレン等が挙げられる。なお、熱可塑性エラ
ストマーに用いるポリプロピレンは、上記のローラ基材
に用いる硬質のポリプロピレン樹脂と同様に、ホモポリ
マーでも、コポリマーでもよい。
【0032】本発明においてオレフィン系重合体は単独
で使用しても、2種以上を混合して用いてもよく、ま
た、これに他の樹脂あるいは配合剤を添加して使用して
もよい。他の樹脂や配合剤を添加したり、重合度や重合
体の種類を選択することによって、硬度、強度、流動
性、上記硬質のポリプロピレン樹脂との融着による接着
力等の物性を変えることができる。
【0033】被写体などに対する滑り止め効果を有効に
発揮して被写体を確実にグリップするためには、硬度を
JIS−Aタイプ硬度で20°〜98°に調整するのが
よい。この範囲内で、腰折れを防止することが必要な場
合には、特に60°〜98°に調整することがより好ま
しい。
【0034】また、MFR値は0.5g/10分間以上
がよい。中でも1g〜50g/10分間に調整するのが
より好ましい。また、オレフィン系重合体の数平均分子
量は10万から20万の範囲が好ましい。分子量がこの
範囲より小さい場合には力学強度が不十分になることが
あり、一方、この範囲より大きい場合には成形加工性が
不十分となることがある。
【0035】本発明において使用される熱可塑性エラス
トマーは、一軸押出機、二軸押出機、バンバリーミキサ
ー、ブラベンダー、ヘンシェルミキサー、オープンロー
ル、ニーダー等の混練機あるいは混合機を用いて原料を
加熱溶融状態で混練することにより得られる。
【0036】本発明の複合成形ローラは、例えば、次の
ような熱成形方法により得られる。その1つの成形方法
は、ローラ基材を形成すべき硬質のポリプロピレン樹脂
あるいは外周部材を形成すべき熱可塑性エラストマーの
いずれか一方を金型に射出成形し、次いで、他方をこの
金型に射出成形すると同時に両者を熱融着して一体化し
て複合成形ローラとする射出成形法である。この射出成
形法においては、上記ポリプロピレン樹脂と上記熱可塑
性エラストマーの射出順序は問わず、得られる複合成形
ローラ及び金型の設計によりその順序を選択することが
できる。その際に用いる射出成形機としては、公知の2
材質射出成形機又は多材質射出成形機が用いられ、成形
条件は従来知られている一般的な成形条件である例えば
170℃〜300℃の温度で成形することができる。
【0037】また、硬質のポリプロピレン樹脂あるいは
熱可塑性エラストマーのいずれか一方を予め射出成形
体、押出成形成形体あるいは圧縮成形体に成形して、こ
れを金型にインサートしておき、これに他方を射出成形
するインサート射出成形法によっても得られる。この他
に、2層あるいは多層の押出成形による方法、圧縮成形
によるインサート成形法などを用いることもできる。
【0038】要するに、加熱下に上記ポリプロピレン樹
脂と熱可塑性エラストマーを溶融して、ローラ基材と外
周部材とを成形するとともにこれらを融着によって一体
化できる成形法であれば、いずれの成形法でもよい。
【0039】このような成形法のうち、2材質射出成形
機を用いる2材質射出成形法、あるいはインサート射出
成形法が特に好ましい。本発明においては、外周部材は
ローラ基材の外周の全面に形成しても、外周に沿ってそ
の一部を覆うように帯状に形成してもよい。また、外周
部材のローラ基材の半径方向の厚さすなわち肉厚は5m
m以下になるように形成することが好ましく、0.5mm
〜5mmがよい。また、外周部材をローラ基材の外周に
沿ってその一部を覆うように帯状に形成する場合は、ロ
ーラ基材の中心軸方向の幅が0.5mm以上になるよう
に形成するのがよい。
【0040】本発明のこのような複合成形ローラは、画
像入力装置における案内ローラとして極めて有用であ
る。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の複合成形ローラの実施の
態様を図1に基づいて説明する。図1は、本発明の複合
成形ローラの一実施の態様を示す断面図であって、この
複合成形ローラ33は硬質のポリプロピレン樹脂からな
るローラ基材30と熱可塑性エラストマーからなる外周
部材32とから構成されている。ローラ基材30にはそ
の一方の側面側を外周に沿って切り欠いた段部31が形
成され、この段部31に熱可塑性エラストマーを射出成
形した外周部材32が帯状に形成され、外周部材32の
外周部はローラ基材30の外周面から突出しており、こ
の外周部材32を構成する熱可塑性エラストマーがロー
ラ基材30を構成する硬質のポリプロピレン樹脂と融着
し、それによって、ローラ基材30と外周部材32とが
一体化している。
【0042】この複合成形ローラ33は、公知の画像入
力装置例えば図2に示すような画像入力装置1におい
て、ローラ部材21に鋸歯状ローラ22を併設した案内
ローラ11に代えて、案内ローラとして取り付けられ
る。
【0043】上記複合成形ローラ33を画像入力装置の
案内ローラとして用いると、複合成形ローラ33の熱可
塑性エラストマーからなる外周部材32が被写体上に接
触して転動するので、被写体上を滑ることなく転動させ
ることができるとともに被写体に傷をつけることなく、
また、ローラ基材30に外周部材32が融着して一体化
しているので、長期間にわたって繰り返し使用しても、
外周部材32がローラ基材30から外れたり、外周部材
32の形成位置が微妙にずれたりすることがなく、長期
間にわたって被写体上を滑ることなく転動させる。した
がって、長期間にわたって画像入力装置における画像読
み取り手段の移動距離の検出精度を確保することができ
る。
【0044】上記実施の形態では、ローラ基材30に段
部31を形成してこの段部31に外周部材32を形成
し、外周部材32がローラ基材30の中心軸方向の幅の
一部を覆っているものであるが、段部31などを形成す
ることなく、上記ローラ基材30の中心軸方向の幅全面
すなわちローラ基材30の外周面全面を覆うように外周
部材32を形成してもよい。 (実施例)以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1 硬質のポリプロピレン樹脂を射出成形して、幅2mm、
外径15mm、内径6mmであって、その一方の側面側
を外周に沿って切り欠いて幅1.5mm、外周面からの切
欠き深さ1mmの段部31を設けた図1に示すようなロ
ーラ基材30を作製した。
【0045】一方、熱可塑性エラストマーとして、スチ
レン含有量30質量%、数平均分子量20万、水添率9
7%の水添(スチレン−イソプレン−スチレン型)トリ
ブロック共重合体を40質量%、ポリプロピレン(グラ
ンドポリマー社製ポリプロピレン)を32.8質量%、プ
ロセスオイル(出光興産社製PW−380)を27質量
%及び酸化防止剤(チバガイギー社製イルガノックス1
010)を0.2質量%の比率で混合し、この混合物を小
型二軸押出機により溶融混練を行い、硬度JIS−Aタ
イプ硬度80°、MRF値15g/10分間のペレット
コンパウンドを調製した。
【0046】先に作成した硬質のポリプロピレン樹脂か
らなるローラ基材30を射出成形金型にインサートし、
この射出成形金型に上記コンパウンドを射出注入して、
ローラ基材30の段部31に上記コンパウンドからなる
肉厚2mm、幅1.5mm、外径17mm(ローラ基材3
0の外周面からの突出長さ1mm)の外周部材32を形
成し、ローラ基材30の一方の側面側の外周を上記コン
パウンドからなる周部材32で覆った複合成形ローラ3
3を作製した。上記外周部材32を成形するための成形
温度は230℃であった。
【0047】作成した複合成形ローラ33を画像入力装
置に案内ローラとして取り付けてこの複合成形ローラ3
3にて上記画像入力装置を支持し、紙、ポリプロピレン
(PP)シート及びガラスの3種類の材質からなる被写
体上に上記複合成形ローラ33をそれぞれ転動させ、画
像入力装置に備えたラインイメージセンサを走査して、
画像を読み取った。
【0048】このときの複合成形ローラと被写体とのグ
リップ力と、読み取った画像の状態及び外周部材(熱可
塑性エラストマー)のローラ基材からの剥離強力を測定
し、表1に示した。
【0049】ここで、上記グリップ力は、ローラの回転
方向に対して直角方向の耐荷重を測定し、グリップ力値
(g)とした。このグリップ力値はローラをその回転方
向(転動方向)から直角方向へスリップさせるのに要す
る荷重の大きさの程度を示すものであって、この値が大
きい程ローラが被写体上を滑りにくいとともにローラが
その回転方向からずれにくいことを示す。
【0050】また、剥離強力(g)は、複合成形ローラ
の外周に形成された熱可塑性エラストマーからなる外周
部材の一部分を切断の上、剥がし起こし、この部分を円
周接線に対し180°の角度で引き剥がしたときに要し
た荷重で示した。
【0051】表1から明らかなように、上記3種類の材
質からなる被写体上でのグリップ力はいずれも極めて高
く、また、乱れが無い良好な画像が読み取れることが認
められた。また、外周部材(熱可塑性エラストマー)の
ローラ基材からの剥離強力は極めて高いものであり、良
好な画像状態は走査累積距離が8000mを超えても変
化しなかった。また、被写体に傷つき等の影響は見られ
なかった。 実施例2 実施例1と同様にして、硬質のポリプロピレン樹脂から
なる実施例1と同様ののローラ基材を作製した。
【0052】一方、熱可塑性エラストマーとして、エチ
レン−プロピレン共重合体を60質量%、ポリプロピレ
ンを39.8質量%及び酸化防止剤(チバガイギー社製イ
ルガノックス1010)を0.2質量%混合し、この混合
物を小型二軸押出機により溶融混練を行い、JIS−A
タイプ硬度60°、MFR値7g/10分間のペレット
コンパウンドを調製した。
【0053】得られたコンパウンドを用いて、実施例1
と同様にして熱可塑性エラストマーからなる外周部材で
ローラ基材の外周を覆った実施例1と同様の複合成形ロ
ーラを作製した。上記外周部材の成形温度は230℃で
あった。
【0054】この複合成形ローラを実施例1と同様に画
像入力装置に取り付け、実施例1と同様にして複合成形
ローラと被写体とのグリップ力、読み取った画像の状態
及び熱可塑性エラストマーの剥離強力を測定し、表1に
示した。
【0055】表1から明らかなように、3種類の材質の
被写体上でのグリップ力はいずれも高く、また、乱れが
無い良好な画像が読み取れることが認められた。また、
外周部材のローラ基材からの剥離強力は極めて高いもの
であり、良好な画像状態は走査累積距離が8000mを
超えても変化しなかった。また、被写体に傷つき等の影
響は見られなかった。 比較例1 ローラ基材にポリアセタール樹脂を用いた以外は実施例
1と同様にして、熱可塑性エラストマーからなる外周部
材で外周を覆った実施例1と同様の複合成形ローラを作
製した。
【0056】実施例1と同様に画像入力装置に取り付
け、実施例1と同様にして複合成形ローラと被写体との
グリップ力、読み取った画像の状態及び熱可塑性エラス
トマーの剥離強力を測定し、表1に示した。
【0057】表1から明らかなように、3種類の材質の
被写体上でのグリップ力はいずれも高く、また、乱れが
無い良好な画像が読み取れることが認められた。しか
し、走査累積距離が50mを超えると外周部材の一部が
剥離し、読み取った画像に乱れが生じ始めた。 比較例2 ポリアセタール樹脂を射出成形して、幅2mm、外径1
7mm、内径6mmのローラ基材を作製した。
【0058】このローラ基材を案内ローラとして、実施
例1と同様に画像入力装置に取り付け、実施例1と同様
にして複合成形ローラと被写体とのグリップ力及び読み
取った画像の状態を表1に示した。
【0059】表1から明らかなように、3種類の材質の
被写体上でのグリップ力はいずれも低く、また、読み取
った画像に乱れが見られた。以上の実施例及び比較例か
ら明らかなように、本発明のようにローラ基材を硬質の
ポリプロピレン樹脂から形成するとともに、これに熱可
塑性エラストマーを射出成形して外周部材を形成し、そ
れによって、ローラ基材と外周部材とを融着して一体化
すると、被写体に対するグリップ力に優れ、かつ、ロー
ラ基材と外周部材との接着性に優れていて長期間にわた
って優れたグリップ力を維持することができる複合成形
ローラが得られる。そして、この複合成形ローラを画像
入力装置における案内ローラとして用いると、被写体に
傷をつけることなく、画像読取り手段の移動距離の検出
精度を長期間にわたって確保して画像を読み取ることが
できる。
【0060】これに対して、比較例1のように、ローラ
基材としてポリアセタール樹脂などを用い、これに熱可
塑性エラストマーからなる外周部材を形成した場合に
は、ポリアセタール樹脂と熱可塑性エラストマーとの親
和性がないため、両者の接着力が不十分であって接着力
の耐久性がなく、短期間の使用はともかくとして長期間
の使用には耐え得ないものである。
【0061】比較例2のように、ローラ基材のみから案
内ローラを形成した場合は、案内ローラが被写体上を滑
べるとともに、案内ローラを転動すべき方向からずれて
小さなグリップ力を示し、したがって、画像読取り手段
の検出精度が極めて不充分である。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の複合成形ローラによると、画像入力装置で画像を
読み取るべき被写体のようなローラを転動させるべき平
面体上での滑り止め効果を継続して維持することがで
き、長期間にわたって被写体などの平面体上を滑ること
なく、確実にグリップして転動することができ、また、
被写体などの平面体に傷をつけることもない。
【0064】また、請求項2に記載の複合形成ローラに
よると、ローラ基材と外周部材との接着性に優れ、滑り
止め効果を長期間にわたって持続して維持することがで
きる。
【0065】また、請求項3に記載の複合形成ローラに
よると、請求項2に記載の複合成形ローラと同様に、ロ
ーラ基材と外周部材との接着性に優れ、滑り止め効果を
長期間にわたって持続して維持することができる。
【0066】また、請求項4に記載の複合形成ローラに
よると、外周部材の腰折れを防止することができる。ま
た、請求項5に記載の複合形成ローラによると、外周部
材が被写体などの平面体上を滑ることがないとともに、
外周部材の腰折れを防止することができる。
【0067】また、請求項6に記載の画像入力装置にお
ける案内ローラによると、被写体上での滑り止め効果を
持続して維持することができ、長期間にわたって被写体
上を滑ることなく、確実にグリップして転動することが
でき、被写体に傷をつけることもない。したがって、被
写体に傷をつけることなく、画像読み取り手段の移動距
離の検出精度を長期間にわたって確保して画像を読み取
ることができるものであり、また、案内ローラがローラ
基材と外周部材とが一体化して形成されているので、そ
の構成部品の数が少なくなって、組み立て作業を減らす
ことができ、それによって組み立て作業に要するコスト
も低下させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の複合成形ローラの一実施の形態を示
す断面図である。
【図2】 従来の画像入力装置の概略を示す正面図であ
る。
【図3】 画像入力装置の使用状態を示す斜視図であ
る。
【図4】 従来の案内ローラの構成を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 画像入力装置 2 被写体 10 ラインイメージセンサ 11 案内ローラ 13 歯車列 15 エンコーダ 17 ケーブル 18 演算装置 21 ローラ部材 22 鋸歯状ローラ 23 歯車部 24 軸受け部 25 回転軸 26 連結ピン 30 ローラ基材 31 段部 32 外周部材 33 複合成形ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 秀二 大阪府大阪市北区堂山町3番3号 クラレ プラスチックス株式会社内 (72)発明者 石黒 通裕 大阪府大阪市北区堂山町3番3号 クラレ プラスチックス株式会社内 Fターム(参考) 5B047 AA01 BA03 BB02 BC20 5C072 AA01 BA13 EA07 FB08 FB23 PA02 PA05 PA08 PA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質のポリプロピレン樹脂からなるロー
    ラ基材とその外周に沿って形成される熱可塑性エラスト
    マーからなる外周部材とを熱成形によって融着して一体
    化してなることを特徴とする複合成形ローラ。
  2. 【請求項2】 上記熱可塑性エラストマーがビニル芳香
    族化合物からなる重合体ブロックAを少なくとも1つと
    共役ジエン化合物からなる重合体ブロックBを少なくと
    も1つ含有し、かつこの共役ジエン化合物中に含まれる
    共役ジエンユニットの35%以上が水素添加されたブロ
    ック共重合体を主体とする熱可塑性エラストマーである
    ことを特徴とする請求項1記載の複合成形ローラ。
  3. 【請求項3】 上記熱可塑性エラストマーがオレフィン
    系重合体を主体とする熱可塑性エラストマーであること
    を特徴とする請求項1記載の複合成形ローラ。
  4. 【請求項4】 上記熱可塑性エラストマーの硬度がJI
    S−Aタイプ硬度で60°〜98°であることを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載の複合成形ローラ。
  5. 【請求項5】 上記外周部材を上記ローラ基材の中心軸
    方向の幅の少なくとも一部を覆うようにローラ基材の外
    周に沿って形成するとともにこの外周部材をローラ基材
    の中心軸方向の幅が0.5mm以上になるように形成
    し、かつローラ基材の半径方向の厚さが5mm以下にな
    るように形成したことを特徴とする請求項1〜4のいず
    れかに記載の複合成形ローラ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の複合成
    形ローラからなることを特徴とする画像入力装置におけ
    る案内ローラ。
JP2000239231A 2000-08-08 2000-08-08 複合成形ローラ及びそれを用いた画像入力装置における案内ローラ Pending JP2002057858A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000239231A JP2002057858A (ja) 2000-08-08 2000-08-08 複合成形ローラ及びそれを用いた画像入力装置における案内ローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000239231A JP2002057858A (ja) 2000-08-08 2000-08-08 複合成形ローラ及びそれを用いた画像入力装置における案内ローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002057858A true JP2002057858A (ja) 2002-02-22

Family

ID=18730803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000239231A Pending JP2002057858A (ja) 2000-08-08 2000-08-08 複合成形ローラ及びそれを用いた画像入力装置における案内ローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002057858A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102138644B1 (ko) * 2019-03-12 2020-08-11 서달수 가이드롤러 사출성형용 고무링 자동공급장치

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0633149U (ja) * 1992-09-25 1994-04-28 東邦ゴム工業株式会社 耐薬品ローラー
JP2001031265A (ja) * 1999-07-27 2001-02-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd ローラ部材

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0633149U (ja) * 1992-09-25 1994-04-28 東邦ゴム工業株式会社 耐薬品ローラー
JP2001031265A (ja) * 1999-07-27 2001-02-06 Sumitomo Rubber Ind Ltd ローラ部材

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102138644B1 (ko) * 2019-03-12 2020-08-11 서달수 가이드롤러 사출성형용 고무링 자동공급장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060229402A1 (en) Essentially gas-impermeable thermoplastic sealant
JP6648145B2 (ja) 水素化ブロック共重合体、ポリプロピレン樹脂組成物及び成形体
US20110039069A1 (en) Self-adhesive film
TW335373B (en) Multi-layered polymer based film structure for medical grade products
KR20190058710A (ko) 자기 점착성 표면 보호 필름
KR101781230B1 (ko) 점착 필름
JP2002057858A (ja) 複合成形ローラ及びそれを用いた画像入力装置における案内ローラ
JP2000506459A (ja) 金属化フィルム構造体
WO2015012012A1 (ja) 熱可塑性樹脂シートおよびその容器
JP3720449B2 (ja) 樹脂組成物及び成形品
JP5445023B2 (ja) 粘着フイルム
JP3725955B2 (ja) ポリプロピレン樹脂シートの製造方法
NZ210447A (en) Polyetheramide and polyethylene/vinyl alcohol copolymer blends and films made therefrom
JPH07149999A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物及びその射出成形体
JP3613471B2 (ja) 紙送り用ローラのための熱可塑性エラストマー材料
JP4224290B2 (ja) 剥離性フィルム
US20030065094A1 (en) Thermoplastic elastomer material for paper feeding roller
JP3718383B2 (ja) フィルム及びフィルム貼合品
KR102595222B1 (ko) 논슬립 필름 제조용 조성물 및 이를 이용하여 제조된 디스플레이 패널 운반용 간지
JP2001106628A (ja) 貼付用基材フイルムおよび貼付材
JPH0987438A (ja) 閉蓋具または密封要素の成形材料
JP4893246B2 (ja) ポリオレフィン系発泡フイルム
JP2650622B2 (ja) ポリプロピレン組成物及びそれよりなるシート
JPH11323070A (ja) 帯電防止性及びフォギング防止性に優れた自動車内装材用樹脂組成物
US20040192525A1 (en) Thermoplastic elastomer material for paper feeding roller

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070412

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100525