JP2002055098A - 液体試料分析素子及び液体試料分析素子の製造方法 - Google Patents

液体試料分析素子及び液体試料分析素子の製造方法

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JP2002055098A
JP2002055098A JP2000244112A JP2000244112A JP2002055098A JP 2002055098 A JP2002055098 A JP 2002055098A JP 2000244112 A JP2000244112 A JP 2000244112A JP 2000244112 A JP2000244112 A JP 2000244112A JP 2002055098 A JP2002055098 A JP 2002055098A
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groove
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Kazuo Kobayashi
一雄 小林
Atsushi Suzuki
敦 鈴木
Kazuhiko Nakano
和彦 中野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短時間及び簡単な製造工程により大量に製造す
ることができる液体試料分析素子及び当該液体試料分析
素子の製造方法を提供する。 【解決手段】液体試料分析素子において、片面に液体試
料の注入口及び注入された液体試料の流路となる微細な
溝及び注入された液体試料の排出口を備えたマイクロチ
ャンネルが複数形成された第1の樹脂基板と、両面が平
滑面である第2の樹脂基板とを備え、第1の基板の微細
な溝が形成された面が第2の基板に向き合うように第1
の基板と第2の基板とが接合されることにより微細な溝
が管路となるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体試料の混合、
反応、分離及び抽出を行うための液体試料分析素子及び
液体試料分析素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】血液の検査など、複数の液体試料を混合
させて、液体試料の反応や変化を調査する方法としてマ
イクロチャンネル(液体試料を注入する注入口と液体試
料が流れる管路と液体試料が排出される排出口が一体と
なったもの)が形成された液体試料検査素子を用いる方
法がある。この液体試料検査素子は、数cm角のガラス
基板に、液体試料の流路である微細な溝を形成し、前記
ガラス基板にガラスの蓋をすることにより製造される。
この液体試料検査素子を使用した検査方法は、従来の試
験管やビーカを用いる検査方法に比べて反応速度が10
倍以上速くなるという特徴がある。
【0003】図5は、従来の液体試料検査素子の構成を
示す模式図である。図中、401はカバーガラス基板、
402は第1の注入口、403は第2の注入口、404
は排出口、405はガラス基板、406は溝部、407
は液体試料検査素子である。
【0004】図5に示すように、従来の液体試料検査素
子407は、液体試料を注入するための第1の注入口4
02、第2の注入口403及び注入した液体試料を排出
するための排出口404が形成されたカバーガラス基板
401と、Y字状の深さ及び幅共に数十〜数百μmの溝
部406が形成されたガラス基板405(Y字状の溝の
各端部は、第1の注入口402、第2の注入口403及
び排出口404の位置に対応している。)が接合された
構成となっている。
【0005】カバーガラス基板401とガラス基板40
5が接合されることにより、溝部406は管路となる。
第1の注入口402から注入された液体試料と第2の注
入口403から注入された液体試料は、Y字状の管路の
合流点で混合される。混合された液体試料は、Y字状の
管路のうち排出口へ繋がる管路へ流れこむ。混合された
液体試料が流れこんだ管路の部分を顕微鏡で観察するこ
とにより、液体試料の分析が行われる。
【0006】図6は、従来の液体試料分析素子の製造方
法を示す模式図である。図中、図5と同様の箇所には同
じ符号を付し説明を省略する。501はフォトレジスト
層、502はマスク、503は感光部、504は光であ
る。
【0007】図6(a)の工程では、両面が研磨された
数cm角のガラス基板405の一方の面にフォトレジス
ト層501を形成する。図6(b)の工程では、数十〜
数百μmのY字状の開口部が形成されたマスク502を
介して、フォトレジスト層501に光504を照射し、
Y字状の感光部503を形成する。
【0008】図6(c)の工程では、フォトレジスト層
501に現像液を塗布し、フォトレジスト層501の感
光部503を除去する。図6(d)の工程では、現像さ
れたフォトレジスト層501が形成されたガラス基板4
05に対してウエットエッチングを施し、深さが数十〜
数百μmの溝部406を形成する。
【0009】図6(e)の工程では、フォトレジスト層
501を除去する。図6(f)の工程では、図5に示し
た第1の注入口402、第2の注入口403、排出口4
04が形成された(ダイヤモンド砥粒が電着された超硬
ドリルを用いて手動により穴加工が施されて形成され
る)カバーガラス基板401と、溝部406が形成され
たガラス基板405を接合する。カバーガラス基板40
1とガラス基板405の接合は、真空加熱炉を用いて1
-1Torrの真空度により、650℃で6時間加熱するこ
とにより行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の液体試料検
査素子407の製造方法では、次に示す課題がある。 (1)溝部406を形成するために、ガラス基板405
にフォトレジスト層501を形成し、マスク502を用
いて露光を行い、ウエットエッチングを行うため、溝部
406が形成されたガラス基板405を製造するのに多
くの時間と工程が必要となる。また、上記工程を1枚の
ガラス基板405毎に行わなければならないため大量生
産が困難である。
【0011】(2)カバーガラス基板401に第1の注
入口402、第2の注入口403及び排出口404を形
成するために、ダイヤモンド砥粒が電着された超硬ドリ
ルを用いて手動により穴加工を施す必要があり、製造に
多くの時間が費やされる。また、穴加工を1枚のカバー
ガラス基板401毎に手動で行わなければならないため
大量生産が困難である。
【0012】(3)カバーガラス基板401とガラス基
板405を接合するために、真空加熱炉を用いて10-1
Torrの真空度により、650℃で6時間加熱する必要が
あり、製造時間が長くなる。
【0013】本発明は、短時間及び簡単な製造工程によ
り大量に製造することができる液体試料分析素子及び当
該液体試料分析素子の製造方法を提供することを目的と
する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願の請求項1記載の発明は、液体試料分析素子に
おいて、片面に液体試料の注入口及び注入された液体試
料の流路となる溝部及び注入された液体試料の排出口を
備えたマイクロチャンネルが複数形成された第1の樹脂
基板と、両面が平滑面である第2の樹脂基板とを備え、
前記第1の基板の前記溝部が形成された面が前記第2の
基板に向き合うように前記第1の基板と前記第2の基板
とが接合されることを特徴とする。
【0015】本願の請求項2記載の発明は、請求項1記
載の液体試料分析素子において、前記第1の樹脂基板
は、1の前記マイクロチャンネルを備えた領域毎に分離
するためのミシン目状の穴部が形成され、前記第2の樹
脂基板はミシン目状の穴部が形成され、前記第1の樹脂
基板と前記第2の樹脂基板は各々の前記ミシン目状の穴
部が形成された領域が一致して接合されていることを特
徴とする。
【0016】本願の請求項3記載の発明は、請求項1又
は請求項2記載の液体試料分析素子において、前記第1
の樹脂基板の前記溝部が形成されている面及び前記第2
の樹脂基板の前記第1の樹脂基板と接合される側の面
は、前記第1の樹脂基板及び第2の樹脂基板よりも液体
試料に対する濡れ性が高い材料により覆われていること
を特徴とする。
【0017】本願の請求項4記載の発明は、請求項1乃
至請求項3記載の液体試料分析素子において、前記第1
の樹脂基板は、前記第2の樹脂基板との接合に用いられ
る接着剤のうち余剰の接着剤を吸収する吸収溝が前記溝
部の外側に形成されていることを特徴とする。
【0018】本願の請求項5記載の発明は、液体試料分
析素子製造方法において、射出成形により片面に液体試
料の注入口及び注入された液体試料の流路となる溝部及
び注入された液体試料の排出口を備えたマイクロチャン
ネルが複数形成された第1の樹脂基板を製造する工程
と、射出成形により両面が平滑面である第2の樹脂基板
を製造する工程と、前記第1の樹脂基板の前記溝部が形
成された面が前記第2の樹脂基板と向かい合うように前
記第1の樹脂基板と前記第2の樹脂基板とを接合する工
程とを備えることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の液体試料分析素
子の一実施例の平面構造を示す模式図である。図2は、
本発明の液体試料分析素子の一実施例の断面構造を示す
模式図である。図2(a)は図1のA−A断面図、図2
(b)は図1のB−B断面図である。図中、1はカバー
基板、2は第1の注入口、3は第2の注入口、4は排出
口、5は溝部、6は折取用ミシン目、7は平滑基板であ
る。
【0020】図1及び図2に示すように、本実施例の液
体試料検査素子は、円盤状のカバー基板1と円盤状の平
滑基板7が接合された構造となっている。カバー基板1
及び平滑基板7はポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂
等の樹脂基板からなる。カバー基板1は、第1の注入口
2、第2の注入口3、排出口4及びY字状の溝部5が一
体となったマイクロチャンネルが複数形成されている。
図1において、第2の注入口3はY字状の溝部5の右上
端部に図2(a)に示すように連通しており、排出口4
はY字状の溝部5の下端部に図2(a)に示すように連
通している。第2の注入口3と同様に、第1の注入口2
はY字状の溝部5の左上端部に連通している。
【0021】図1に示すように、カバー基板1には複数
のマイクロチャンネルが形成されており、個々のマイク
ロチャンネルは、複数の穴部からなる折取用ミシン目6
で挟まれる領域に位置している。本実施例では、折取用
ミシン目6により8つの領域(1の領域に1のマイクロ
チャンネルが存在する)に分割されている。
【0022】図2(b)に示すように、平滑基板7に
は、カバー基板1の折取用ミシン目6が形成された領域
と一致する位置に同様の折取用ミシン目6が形成された
領域がある。したがって、本実施例の液体試料分析素子
は、折取用ミシン目6に沿って、1のマイクロチャンネ
ルが存在する個々の領域のカバー基板1と平滑基板7を
接合したまま折り取ることができる。本実施例では、カ
バー基板1及び平滑基板7の形状を円盤状としたがこれ
に限定されない。例えば、カバー基板1及び平滑基板7
が長方形であり、1のマイクロチャンネルが存在する領
域が横一列に並んでいる構成としてもよい。
【0023】本実施例では、カバー基板1及び平滑基板
7として樹脂基板を用いている。樹脂基板を使用した場
合、ある液体試料に対しての濡れ性が低いために液体試
料がマイクロチャンネルの管路に浸入し難いという問題
が考えられる。
【0024】この問題を解決するために、カバー基板1
のマイクロチャンネルが形成された面及び平滑基板7の
カバー基板1と接合する側の表面に酸化ケイ素、チタン
酸化物等のコーティングを施し、液体試料に対する濡れ
性を高めておくことが望ましい。
【0025】図3は、本発明の液体試料分析素子の製造
方法の一実施例を示す模式図である。図中、図1及び図
2と同様の箇所には同じ符号を付し説明を省略する。1
1はガラス基板、12は第1のフォトレジスト層、13
は第2のフォトレジスト層、14は第1のマスク、15
は第2のマスク、16は感光部、17はレジストパター
ン、18は導電膜、19は電鋳層、20はスタンパであ
る。
【0026】図3(a)の工程では、両面を研磨したガ
ラス基板11上に第1のフォトレジスト層12及び第2
のフォトレジスト層13を形成する。第1のフォトレジ
スト層12としては、例えば、g線(波長460nm)
に感光し、i線(波長350nm)に感光しないものを
用い、第2のフォトレジスト層13としては、例えば、
i線に感光し、g線に感光しないものを用いる。
【0027】図3(b)の工程では、図1に示す、第1
の注入口2、第2の注入口3、排出口4及び折取用ミシ
ン目6に対応するパターンが形成された第1のマスク1
4を用い、波長460nm(g線)の光を照射する。第
1のフォトレジスト層12は、第1の注入口2、第2の
注入口3、排出口4及び折取用ミシン目6に対応した部
分(感光部16)が感光する。第2のフォトレジスト層
13は感光しない。
【0028】図3(c)の工程では、図1に示す、Y字
状の溝部5及び折取用ミシン目6に対応するパターンが
形成された第2のマスク15を用い、波長350nm
(i線)の光を照射する。第2のフォトレジスト層13
は、溝部5及び折取用ミシン目6に対応した部分(感光
部16)が感光する。第1のフォトレジスト層12は感
光しない。
【0029】図3(d)の工程では、第1のフォトレジ
スト層12及び第2のフォトレジスト層13に現像液を
塗布し、第1のフォトレジスト層12及び第2のフォト
レジスト層13の感光部16を除去する。ガラス基板1
1上には、溝部5、第1の注入口2、第2の注入口3、
排出口4及び折取用ミシン目6に対応したレジストパタ
ーン17が残存する。
【0030】図3(e)の工程では、レジストパターン
17の表面に、スパッタリング法等によりCr、Ni等
の導電膜18を形成し、Ni電鋳法により導電膜18上
に電鋳層19を形成する。
【0031】図3(f)の工程では、ガラス基板11か
ら電鋳層19を剥離し、外周加工及び裏面研磨等を施し
て、スタンパ20を得る。スタンパ20には、溝部5、
第1の注入口2、第2の注入口3、排出口4及び折取用
ミシン目6に対応した凹凸が転写されている。
【0032】図3(g)の工程では、スタンパ20を用
いて、樹脂の射出成形を行うことにより、図1のカバー
基板1を大量に製造する。また、図示はしていないが、
折取用ミシン目6が形成された平滑基板7は、図3
(a)〜(b)と同様の工程により大量に製造される。
本実施例の製造方法によれば、溝部5、第1の注入口
2、第2の注入口3及び排出口4は、カバー基板1の成
形時に形成される。従来の製造方法のように、第1の注
入口2、第2の注入口3及び排出口4を超硬ドリル等を
用いて手動で形成する必要はなく、製造時間の短縮に繋
がる。
【0033】図3(h)の工程では、互いの折取用ミシ
ン目6が一致するようにして、カバー基板1と平滑基板
2とを接合する。カバー基板1と平滑基板7は、超音波
溶着又は接着剤等により接合される。カバー基板1と平
滑基板7を、接着剤により接合する場合、余剰の接着剤
がカバー基板1の溝部5を埋めてしまう虞がある。これ
を防止するために、溝部5の周囲に、余剰の接着剤を吸
収するための吸収溝を形成するようにしてもよい。
【0034】図4は、本発明の一実施例の液体試料分析
素子において溝部の周囲に吸収溝を設けた場合の断面構
造を示す模式図である。図中、8は吸収溝、9は接着剤
である。溝部5を囲うように吸収溝8を設けることによ
り、カバー基板1と平滑基板7を接合する際、吸収溝8
の外側にある余剰の接着剤9は吸収溝8内に吸収される
ため、吸収溝8の外側にある接着剤9が溝部5内に侵入
することがない。溝部5には、溝部5と吸収溝8の間の
狭い領域にある接着剤が侵入するだけであり、溝部5が
接着剤により埋まってしまうことを防止することができ
る。
【0035】以上のように本実施例の液体試料分析素子
の製造方法によれば、1枚のスタンパから大量のカバー
基板と平滑基板を製造することができ、カバー基板と平
滑基板とを接合することにより1枚の基板中に複数のマ
イクロチャンネルを備えた液体試料分析素子を短時間、
低コストで製造することができる。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、短時間及び簡単な製造
工程により大量に製造することができる液体試料分析素
子及び当該液体試料分析素子の製造方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体試料分析素子の一実施例の平面構
造を示す模式図。
【図2】本発明の液体試料分析素子の一実施例の断面構
造を示す模式図。
【図3】本発明の液体試料分析素子の製造方法の一実施
例を示す模式図。
【図4】本発明の一実施例の液体試料分析素子において
溝部の周囲に吸収溝を設けた場合の断面構造を示す模式
図。
【図5】従来の液体試料検査素子の構成を示す模式図。
【図6】従来の液体試料分析素子の製造方法を示す模式
図。
【符号の説明】
1 カバー基板 2 第1の注入口 3 第2の注入口 4 排出口 5 溝部 6 折取用ミシン目 7 平滑基板 8 吸収溝 9 接着剤 11 ガラス基板 12 第1のフォトレジスト層 13 第2のフォトレジスト層 14 第1のマスク 15 第2のマスク 16 感光部 17 レジストパターン 18 導電膜 19 電鋳層 20 スタンパ 401 カバーガラス基板 402 第1の注入口 403 第2の注入口 404 排出口 405 ガラス基板 406 溝部 407 液体試料分析素子 501 フォトレジスト層 502 マスク 503 感光部 504 光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 和彦 神奈川県川崎市川崎区港町5番1号 日本 コロムビア株式会社川崎工場内 Fターム(参考) 2G042 CB03 HA03 HA10 2G058 BA08 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片面に液体試料の注入口及び注入された液
    体試料の流路となる溝部及び注入された液体試料の排出
    口を備えたマイクロチャンネルが複数形成された第1の
    樹脂基板と、 両面が平滑面である第2の樹脂基板とを備え、 前記第1の基板の前記溝部が形成された面が前記第2の
    基板に向き合うように前記第1の基板と前記第2の基板
    とが接合されることを特徴とする液体試料分析素子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の液体試料分析素子におい
    て、 前記第1の樹脂基板は、1の前記マイクロチャンネルを
    備えた領域毎に分離するためのミシン目状の穴部が形成
    され、 前記第2の樹脂基板はミシン目状の穴部が形成され、 前記第1の樹脂基板と前記第2の樹脂基板は各々の前記
    ミシン目状の穴部が形成された領域が一致して接合され
    ていることを特徴とする液体試料分析素子。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の液体試料分析
    素子において、前記第1の樹脂基板の前記溝部が形成さ
    れている面及び前記第2の樹脂基板の前記第1の樹脂基
    板と接合される側の面は、前記第1の樹脂基板及び第2
    の樹脂基板よりも液体試料に対する濡れ性が高い材料に
    より覆われていることを特徴とする液体試料分析素子。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項3記載の液体試料分析
    素子において、前記第1の樹脂基板は、前記第2の樹脂
    基板との接合に用いられる接着剤のうち余剰の接着剤を
    吸収する吸収溝が前記溝部の外側に形成されていること
    を特徴とする液体試料分析素子。
  5. 【請求項5】射出成形により片面に液体試料の注入口及
    び注入された液体試料の流路となる溝部及び注入された
    液体試料の排出口を備えたマイクロチャンネルが複数形
    成された第1の樹脂基板を製造する工程と、 射出成形により両面が平滑面である第2の樹脂基板を製
    造する工程と、 前記第1の樹脂基板の前記溝部が形成された面が前記第
    2の樹脂基板と向かい合うように前記第1の樹脂基板と
    前記第2の樹脂基板とを接合する工程とを備えることを
    特徴とする液体試料分析素子製造方法。
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