JP2002055041A - プローブ開口作製装置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡 - Google Patents

プローブ開口作製装置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡

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JP2002055041A JP2000166238A JP2000166238A JP2002055041A JP 2002055041 A JP2002055041 A JP 2002055041A JP 2000166238 A JP2000166238 A JP 2000166238A JP 2000166238 A JP2000166238 A JP 2000166238A JP 2002055041 A JP2002055041 A JP 2002055041A
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秀二 物部
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    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y20/00Nanooptics, e.g. quantum optics or photonic crystals
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y35/00Methods or apparatus for measurement or analysis of nanostructures

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、所望の大きさの開口を容易
に作製することのできるプローブ開口作製装置を提供す
ることにある。 【解決手段】 プローブ先端部のマスクを所望の大きさ
で開口する装置であって、該プローブに光を入射する光
源116と、該プローブ先端部と接触し、該光源116
光による該先端部からの透過光量を検出する光検出手段
140と、該プローブ先端部と光検出手段140との光
軸方向の押付けを行なう押付手段114,130と、予
め該プローブ先端部からの透過光の光量値と開口の大き
さの検量情報を記憶している記憶手段142と、所望の
大きさの開口を得るための光量値を該記憶手段142に
記憶されている検量情報より求める算出手段144と、
該光検出手段140で検出された光量値が該算出手段1
44で算出された光量値となるように該押付手段11
4,130によるプローブ先端部と光検出手段140と
の光軸方向の押付けを制御する押付制御手段126,1
28と、を備えたことを特徴とするプローブ開口作製装
置139。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプローブ開口作製装
置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡、特にプローブ
の開口の大きさの制御手法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な顕微鏡は、試料に対して非接
触、非破壊で微細極小部位の観察が行え、さらに分光分
析器等を接続することにより観察対象の形状、構造のみ
でなく、その成分等まで分析を行うことも可能であり、
各種の分野で応用が行なわれている。しかしながら、一
般的な光学顕微鏡は、光の波長より小さなものは観察す
ることができず、その分解能には限界がある。一方、電
子顕微鏡等では、分解能は大きく向上させることができ
るものの、大気中、あるいは溶液中での動作は極めて困
難であり、電子顕微鏡等の高分解能顕微鏡は特に生体試
料を扱う分野では必ずしも満足のいくものではなかっ
た。
【0003】これに対し、近年一般的な光学顕微鏡ある
いは電子顕微鏡とは異なる原理に基づく近接場光学顕微
鏡が開発され、その応用が期待されている。この近接場
光学顕微鏡は、いわゆるエバネッセント光を検出するも
のである。すなわち、図1において、近接場光学顕微鏡
10は、微小な被測定試料12が平坦な基板14の上に
置かれており、基板14の裏面から全反射が生じるよう
な角度で光源16からの励起光18を入射させると、伝
搬光はすべて反射するが、基板14及び試料12の表面
付近にはエバネッセント光20と呼ばれる表面波が発生
する。この表面波は物体表面の周りの光の波長以内の距
離の領域に局在している。
【0004】そこで、先の鋭いプローブ22をエバネッ
セント光20の場の中に差し込んでエバネッセント光2
0を散乱させる。その散乱光21の一部はプローブ22
内に進入し、検出器24に導光され、コンピュータ26
でデータ処理されることにより、プローブ22先端部と
試料12間の距離を把握することができる。したがっ
て、前記コンピュータ26、ステージコントローラ28
により、ステージ30を移動し、散乱光21の強度が一
定となるようにプローブ22先端部と試料12間の上下
方向の距離を制御しつつ、試料12の被測定面を走査す
れば、該試料12に非接触でかつ試料12の凹凸を的確
に把握することが可能となる。
【0005】しかも、プローブ22の先端はエバネッセ
ント光20の場に存在するのみであり被測定物そのもの
には接触していないため、試料12に対して非接触、非
破壊でかつ光の波長の値より小さいものを観察できるも
のである。ところで、図2に示すようにプローブ22
は、光透過性を有する誘電体等で構成されたコア32
と、該コア32表面に蒸着等で接着させた金属薄膜で構
成されたマスク34を備える。このマスク先端部には、
開口36が形成され、該開口36よりコア先端部32a
が表出している。
【0006】このようなプローブの開口作製方法として
は、例えば光ファイバのコアの先端を選択化学エッチン
グ法や、熱して引き延ばす方法等により先鋭化する。そ
して、この先鋭化ファイバに真空中で金属を加熱・蒸発
させ、プローブの表面に薄膜として接着させ、金属薄膜
等のマスクを形成している。つぎに、この先端部のマス
クを、例えばエッチング法、収束イオンビーム(FI
B)等で除去すると、開口36が作製される。このよう
にして作製されたプローブ22は、近接場光学顕微鏡1
0の近接場ヘッド31に取り付けられ、前述のような近
接場光学測定を行なっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近接場光学
顕微鏡の分解能を向上させるためには、プローブの先端
に、再現性よく目的の大きさの開口を作製する必要があ
る。しかしながら、前記開口作製方法を用いたのでは、
開口の機械寸法は制御して作製できるが、光透過率等の
光特性を作製中に制御することができず、性能として重
視すべき開口の光透過率等の光特性に対する考慮がなさ
れていなかった。このため、作製されたプローブを、実
際に近接場光学顕微鏡に取り付けて測定を行うと、測定
がうまく行えない場合があった。
【0008】このため、従来より、光透過率等の光特性
をも考慮して、プローブの先端に、再現性よく目的の大
きさの開口を作製することのできる技術の開発が強く望
まれていたが、これを解決することのできる適切な技術
が存在しなかった。本発明は前記従来技術の課題に鑑み
なされたものであり、その目的は、より所望の大きさの
開口を容易に作製することのできるプローブ開口作製装
置、及びそれを用いた近接場光学顕微鏡を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明にかかるプローブ開口作製装置は、光透過性を
有する材質で構成されたコアと、該コア上に形成され、
延性及び遮光性を有する材質で構成されたマスクと、を
備えたプローブ先端部のマスクを所望の大きさで開口す
る装置であって、光源と、光検出手段と、押付手段と、
記憶手段と、算出手段と、押付制御手段と、を備えるこ
とを特徴とする。ここで、前記光源は、前記プローブに
光を入射する。
【0010】また、前記光検出手段は、前記プローブ先
端部と接触し、前記光源の光による該先端部からの透過
光の光量を検出する。前記押付手段は、前記プローブ先
端部と光検出手段との光軸方向の押付けを行なう。前記
記憶手段は、あらかじめ前記プローブ先端部からの透過
光の光量値と、開口の大きさとの検量情報を記憶してい
る。前記算出手段は、所望の大きさの開口を得るための
光量値を、前記記憶手段に記憶されている検量情報より
求める。
【0011】前記押付制御手段は、前記光検出手段によ
り検出された光量値が、前記算出手段により算出された
光量値となるように、前記押付手段によるプローブ先端
部と光検出手段との光軸方向の押付けを制御する。ここ
にいう光透過性を有する材質で構成されたコアとは、例
えば石英、半導体、CaF、カルコゲナイト等の光フ
ァイバ材料等の材質で構成されたものをいう。また、延
性及び遮光性を有する材質で構成されたマスクとは、コ
ア上に例えば蒸着等で形成された金、アルミニウム、
銀、クロム、チタン等のミラーに使用される金属薄膜等
をいう。
【0012】また、ここにいうプローブ先端部のマスク
を開口するとは、プローブ先端部のマスクは延性を有す
るので、プローブ先端部と光検出手段とを光軸方向に押
付けると、序々に薄く引き延ばされて開口が形成され、
該マスク開口よりコア先端部が表出することをいう。ま
た、ここにいうプローブ先端部からの透過光の光量値と
は、マスクに開口が形成されていない時点では、透過光
の光量値はゼロであり、マスクに開口が形成されると、
その開口の大きさに比例して光量値が増大するものをい
う。
【0013】なお、本発明にかかるプローブ開口作製装
置において、前記押付手段としては、前記プローブ先端
部のマスクがちぎれることなく序々に薄く延ばされて開
口するように、前記プローブ先端部と光検出手段とを光
軸方向に押付ける送り手段を用いることが好適である。
また、本発明にかかるプローブ開口作製装置において、
前記光検出手段としては、受光量に対する出力値の応答
性に優れたフォトダイオードを用いることも好適であ
る。
【0014】ここで、前記フォトダイオードは、前記プ
ローブ先端部からの透過光を受光部で受光し、該受光量
に比例した電流値を出力する。また、前記目的を達成す
るために本発明にかかる近接場光学顕微鏡は、前記プロ
ーブ開口作製装置を備え、該開口作製装置により開口が
形成されたプローブ先端部で試料の被測定面のエバネッ
セント光の場を散乱し、その散乱光を該開口より集光
し、あるいは該開口よりしみ出したエバネッセント光を
被測定面に照射し、その散乱光ないし反射光を該開口よ
り集光し、試料の被測定面の情報を得ることが好適であ
る。
【0015】なお、本発明にかかる近接場光学顕微鏡に
おいて、前記押付手段としては、前記プローブ先端部と
試料の被測定面との光軸方向の距離を制御する送り手段
を用いることも好適である。また、本発明にかかる近接
場光学顕微鏡において、開口が形成されているプローブ
先端部の開口の大きさを検査する開口径検査機構であっ
て、該開口径検査機構は、光源と、光検出手段と、押付
手段と、記憶手段と、比較手段と、を備えることも好適
である。
【0016】ここで、前記光源は、前記プローブに光を
入射する。また、前記光検出手段は、前記プローブ先端
部と接触し、前記光源の光による該先端部からの透過光
の光量を検出する。前記押付手段は、前記プローブ先端
部と光検出手段との光軸方向の押付けを行なう。前記記
憶手段は、あらかじめ前記プローブ先端部からの透過光
の光量値と、開口の大きさとの検量情報を記憶してい
る。
【0017】前記比較手段は、前記光検出手段により検
出された光量値を、前記記憶手段に記憶されている検量
情報に当てはめ、前記プローブ先端部の開口の大きさを
求める。また、本発明にかかる近接場光学顕微鏡におい
て、開口が形成されているプローブ先端部の開口の大き
さを変更する開口径調整機構であって、該開口径調整機
構は、光源と、光検出手段と、押付手段と、記憶手段
と、比較手段と、を備えることも好適である。ここで、
前記光源は、前記プローブに光を入射する。
【0018】また、前記光検出手段は、前記プローブ先
端部と接触し、前記光源の光による該先端部からの透過
光の光量を検出する。前記押付手段は、前記プローブ先
端部と光検出手段との光軸方向の押付けを行なう。前記
記憶手段は、あらかじめ前記プローブ先端部からの透過
光の光量値と、開口の大きさとの検量情報を記憶してい
る。前記設定手段は、前記プローブ先端部の開口の所望
の大きさを設定する。
【0019】前記算出手段は、前記設定手段により設定
された大きさの開口を得るための光量値を、前記記憶手
段に記憶されている検量情報より求める。前記押付制御
手段は、前記光検出手段により検出された光量値が、前
記算出手段により算出された光量値となるように、前記
押付手段によるプローブ先端部と光検出手段との光軸方
向の押付けを制御する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の好適
な実施形態について説明する。図3には本発明の一実施
形態にかかる近接場光学顕微鏡の概略構成が示されてい
る。なお、前記図1と対応する部分には符号100を加
えて示し説明を省略する。同図に示す近接場光学顕微鏡
は、試料112は基板114上に配置されており、試料
112の被測定面には励起光118が入射され、試料1
12の被測定面にはエバネッセント光120が生じてい
る。
【0021】このエバネッセント光120の場にプロー
ブ122の先端部を差し込むと、該ファイバープローブ
122先端部によりエバネッセント光120の場が散乱
され、その散乱光121の一部は開口よりプローブ12
2内に進入し、分光器138によりレイリー光と蛍光及
びフォトルミネッセンス光に分離された後、検出器12
4により検出され、コンピュータ126でデータ処理さ
れることにより、レイリー光よりプローブの先端と被測
定面間の距離を把握することができる。
【0022】したがって、ステージコントローラ12
8、XYZステージ130により、検出器124により
検出されたレイリー光強度が一定となるように、前記プ
ローブ122先端部と試料112の被測定面間の上下方
向の距離を制御しつつ、試料112の被測定面を走査す
れば、試料112に非接触でかつ試料112の凹凸を的
確に把握することが可能となる。しかも、前記分光スペ
クトルより試料112の被測定面の各測定点における成
分情報を同時に得ることが可能となる。ところで、プロ
ーブ122は、通常は近接場ヘッド131に取り付けら
れているが、消耗品なので、該ヘッド131より取外
し、交換する必要がある。
【0023】しかしながら、開口の良し悪しが近接場光
学顕微鏡の分解能等に影響を与える。例えば既に作製さ
れている市販品等のプローブを交換し、近接場ヘッドに
取り付けて測定を行なうと、該測定が満足のゆく明る
さ、同じ精度で行なえない場合がある。この原因の詳細
については未だ不明な点もあるが、本発明者らによれ
ば、いくらプローブ開口の機械的寸法を精度よく作製し
ても、実際の測定に用いられると、開口の光透過効率が
異なる場合があり、プローブを交換すると、該開口の光
透過効率が変わることが一因として考えられる。
【0024】また、個々の顕微鏡によって、ステージに
は多少の傾きがある場合が多く、既製品のプローブで
は、ステージ面とプローブ開口面が平行とならず、ずれ
がある場合がある。これによりプローブ開口よりエバネ
ッセント光を試料の被測定面に均一に照射できなかった
り、試料の被測定面より均一に、エバネッセント光の場
を散乱した光を集光できないことによると考えられる。
そこで、本発明において、第一に特徴的なことは、近接
場光学顕微鏡に、開口が形成されていないプローブ先端
部に開口を、所望の大きさで作製可能なプローブ開口作
製装置を備えたことである。
【0025】このために本実施形態においては、図4〜
図5に拡大して示されるような開口作製装置139を設
けている。すなわち、図4に示すように実際に近接場光
学測定に用いられるXYZステージ130の基板114
を、通常の近接場光学測定を行なうエリアA1と、開口
作製等のためのエリアA2に分ける。そして、このエリ
アA2に、プローブ開口作製装置139のPINフォト
ダイオード(光検出手段)140を、その受光面146
が基板114の面と同一面となるように設けている。
【0026】また、プローブ開口作製装置139は、図
5に示すような前記光源(光源)116と、前記XYZ
ステージ(押付手段)130と、前記コンピュータ12
6のHDD(記憶手段)142と、前記コンピュータ1
26のCPU(算出手段,押付制御手段)144を備え
る。また、開口が形成されていないプローブの一端が近
接場光学顕微鏡の近接場ヘッドに固定されている。ここ
で、近接場光学顕微鏡で用いられる光源116を、プロ
ーブ開口作製装置139の光源としても用いている。こ
の光源116によりプローブ122に励起光(光)11
8を入射する。
【0027】また、前記PINフォトダイオード(光検
出手段)140は、効率よく透過光の光量を測定するこ
とのできる優れた特性を有している。開口作製時等は、
前記プローブ122先端部と接触し、励起光118の先
端部からの透過光の光量を検出する。また、近接場光学
顕微鏡で用いられるXYZステージ130のZ軸方向の
駆動機構を、開口作製装置139の押付手段としても用
いている。
【0028】このXYZステージ130により、フォト
ダイオード140の受光面146をプローブ先端部に徐
々に押付けると、先端部のマスク134が徐々に薄く引
き延ばされ、該マスク開口よりコア132を表出させる
ことにより、開口を作製している。前記近接場光学顕微
鏡で用いられるコンピュータ126のHDD142を、
開口作製装置の記憶手段としても用いている。
【0029】このHDD142はあらかじめ、前記プロ
ーブ122先端部からの透過光量値と開口の大きさとの
検量情報を記憶している。前記近接場光学顕微鏡で用い
られるコンピュータ126のCPU144を、開口作製
装置の算出手段としても用いている。このCPU144
は、所望の大きさの開口を得るための光量値を、HDD
142に記憶されている検量情報より求める。前記近接
場光学顕微鏡で用いられるコンピュータ126のCPU
144を、開口作製装置の押付制御手段としても用いて
いる。
【0030】このCPU144は、フォトダイオード1
40により検出された光量値が、該CPU144により
算出された光量値となるように、XYZステージ130
によるフォトダイオードとプローブ先端部との光軸方向
の押付けを制御する。すなわち、図6(A)に示すよう
に開口が形成されていないプローブ122先端部に、フ
ォトダイオード140の受光面146を当接させる。
【0031】そして、同図(B)に示すように励起光1
18によるプローブ先端部からの透過光の光量をフォト
ダイオード140により検出し、その光量値をコンピュ
ータ126でモニタしながら、XYZステージ130に
より基板114を上動させることにより、プローブ12
2先端部にフォトダイオード140の受光面146を図
中上方に徐々に押付ける。徐々に押付けると、プローブ
先端部のマスク134は延性を有するので、徐々に薄く
引き延ばされ、次第に開口が形成され、該開口よりコア
132の先端部132aが表出する。
【0032】コア132の先端部132aが表出する
と、それまでゼロであったフォトダイオード140によ
り検出される光量値が開口径に比例して増大するので、
コンピュータ126は、XYZステージ130のZ軸方
向の移動機構により、所望の開口径が得られる透過光量
値となるまで、プローブ122先端部にフォトダイオー
ド140を徐々に押付ける。すると、同図(C)に示す
ようにプローブ122先端部のマスク134には開口1
36が所望の開口径dで作製されている。
【0033】このため、効率よく透過光量を測定できる
PINフォトダイオード140で、効率よく測定される
透過光量の値をモニタしながら、同時に開口を作製する
ことができるので、プローブを交換した場合であって
も、再現性よく目的の大きさの開口を作製することがで
きる。例えば真円状の開口を作製したり、コア部の突出
を小さくすることが容易にできる。
【0034】また、実際に使うサンプルステージ面とフ
ォトダイオード140の受光面を同一面となるように設
け、開口を作製するので、たとえステージ面が傾いてい
る場合であっても、そのステージ面と平行な開口面を形
成することができる。しかも、このようにして開口が作
製されたプローブを近接場ベッドに取り付けたまま、測
定を行なうので、測定を正確に行なえる。さらに、開口
作製装置の各構成部材の機能を近接場光学顕微鏡の各構
成部材を用いて実現しているため、これらを別個に設け
た場合に比較し、構成の簡略化、装置の小型化等が図ら
れる。
【0035】このようにして近接場光学顕微鏡の近接場
ヘッドに取り付けられた状態で作製されたプローブをス
テージ130の通常の近接場光学測定エリアA1で交換
まで使用し続けることができる。また、前述のようにし
て作製された開口も使用しているうちに開口径が変わっ
てしまう場合がある。しかしながら、従来はプローブを
顕微鏡から取外し、検査を行なうことも考えられるが、
これを簡易に検査する手段が存在しなかった。また、プ
ローブを取り付けた後、プローブの振動振幅等を制御す
る光学系との光軸調整等が必要となり、面倒であった。
【0036】そこで、本発明において、第二に特徴的な
ことは、近接場光学顕微鏡に、前記プローブ開口作製装
置により開口が形成されているプローブ先端部の開口の
大きさを検査可能な開口径検査機構を備え、該検査をプ
ローブを近接場ヘッドに取り付けたまま行なったことで
ある。このために本実施形態においては、図7に拡大し
て示されるような開口径検査機構147を設けている。
【0037】同図において、開口径検査機構147は、
前記光源116と、前記HDD(記憶手段)142と、
前記フォトダイオード(光検出手段)140と、CPU
(比較手段)144を備える。ここで、前記XYZステ
ージ130は、プローブ先端部にフォトダイオード14
0の受光面146を当接させる。前記CPU(比較手
段)144は、フォトダイオード140により検出され
た光量値を、HDD142に記憶されている検量情報に
当てはめ、プローブ先端部の開口の大きさを求める。
【0038】この結果、通常の近接場光学測定時、プロ
ーブ122は、XYZステージ130のエリアA1上に
位置するが、開口径の検査を行う際は、図8(A)に示
すように開口作製装置139により開口136が形成さ
れているプローブ122をXYZステージのエリアA2
に移動する。そして、同図(B)に示すようにプローブ
122を取り付けたまま、XYZステージ130によ
り、プローブ先端部にフォトダイオードの受光面を当接
させるだけで、所定の径の開口が開いているか否かの検
査を容易に行なえる。
【0039】すなわち、励起光による開口からの透過光
の光量値と、開口の大きさとは比例関係にあるので、プ
ローブ先端部にフォトダイオード140の受光面146
を当接させた状態で、該先端部からの透過光の光量をフ
ォトダイオード140により検出する。そして、CPU
144は、該検出された光量値を、HDD142に記憶
されている検量情報に当てはめ、プローブ先端部の開口
の大きさを求める。さらに、開口径検査機構の各構成部
材の機能を近接場光学顕微鏡(開口作製装置)の各構成
部材を用いて実現しているため、これらを別個に設けた
場合に比較し、構成の簡略化、装置の小型化等が図られ
る。
【0040】そして、検査後、開口径が合格の場合は、
プローブをXYZステージのエリアA1上に復帰させ、
通常の近接場光学測定を行わせる。これに対し、前述の
ようにして作製された開口も使用しているうちに開口径
が変わってしまう場合があったり、変わらなくても、作
製後、これを変更したい場合がある。しかしながら、従
来はプローブを交換する必要があり、プローブを取り付
けた後、プローブの振動振幅等を制御する光学系との光
軸調整等が必要となり、面倒であった。
【0041】そこで、本発明において、第三に特徴的な
ことは、近接場光学顕微鏡に、プローブ開口作製装置に
より開口が形成されているプローブの開口の大きさを変
更可能な開口径調整機構を備え、該開口の大きさの変更
を、プローブを近接場ヘッドに取り付けたまま行なった
ことである。このために本実施形態においては、図9に
拡大して示されるような開口径調整機構149を設けて
いる。この開口径調整機構149は、前記光源116
と、前記フォトダイオード(光検出手段)140と、前
記CPU(算出手段,押付制御手段)142と、入力デ
バイス(設定手段)151を備える。
【0042】前記入力デバイス151は、プローブ先端
部の開口の所望の大きさをコンピュータ126に設定可
能とする。前記CPU(算出手段)144は、入力デバ
イス151より設定された開口径を、HDD142に記
憶されている検量情報に当てはめ、該所望の開口径を得
るためのプローブ先端部からの透過光の光量値を求め
る。前記CPU144は、前記フォトダイオード140
により検出された透過光量値が、前記CPU142によ
り算出された光量値となるように、XYZステージ13
0のZ軸方向の移動(上動)により、フォトダイオード
140の受光面146のプローブ先端部への押付けを制
御する。
【0043】この結果、通常の近接場光学測定時、プロ
ーブはXYZステージのエリアA1上に位置するが、開
口径の検査、変更を行う際は、図10(A)に示すよう
に開口作製装置139により開口136が形成されてい
るプローブ122をXYZステージ130の基板114
のエリアA2に移動する。そして、同図(B)に示すよ
うにプローブ先端部にフォトダイオード140の受光面
を当接させ、入力デバイス151より開口の所望の大き
さを入力する。そして、CPU144は、入力デバイス
151より入力された開口の大きさを得るための光量値
を、HDD142に記憶されている検量情報に当てはめ
て求める。
【0044】そして、プローブ先端部にフォトダイオー
ド140の受光面146を当接させた状態で、CPU1
44は、該先端部からの透過光の光量をフォトダイオー
ド140により検出しながら、前記フォトダイオード1
40により検出された透過光量値が、先ほどCPU14
2により算出された光量値となるように、XYZステー
ジ130のZ軸方向の移動により、フォトダイオードの
受光面のプローブ先端部への押付けを制御することによ
り、プローブ開口の開口径d´への変更を容易に行なえ
る。そして、開口径の変更後、プローブをXYZステー
ジのエリアA1上に復帰させ、通常の近接場光学測定を
行わせる。
【0045】このように本実施形態は、プローブ122
を取り付けたまま、プローブ先端部にフォトダイオード
の受光面を押付けるだけで、開口の大きさの変更を容易
に、かつ所望の大きさで行なえる。さらに、開口径調整
機構の各構成部材の機能を近接場光学顕微鏡(開口作製
装置、開口径検査機構)の各構成部材を用いて実現して
いるため、これらを別個に設けた場合に比較し、構成の
簡略化、装置の小型化等が図られる。以上のように本実
施形態にかかる近接場光学顕微鏡110によれば、実際
に開口の透過率特性をモニタしながら開口を作製する開
口作製装置139を備えることとしたので、再現性よく
目的の大きさの開口を作製することができる。
【0046】しかも、実際に使うサンプルステージ面と
フォトダイオード140の受光面を同一面となるように
設け、開口を作製するので、ステージ面と平行な開口面
を形成することができる。このようにして作製されたプ
ローブをそのまま交換するまで近接場光学測定で使用し
続けるので、エリアA1での近接場光学測定を正確に行
なえる。また、本実施形態では、開口径検査機構147
を備えることにより、プローブを顕微鏡より取外すこと
なく、該プローブをステージのエリアA1と同一面のエ
リアA2に移動するだけで、開口が形成されているプロ
ーブの開口の検査を容易に行なえる。
【0047】さらに、本実施形態では、開口径調整機構
149を備えることにより、プローブを顕微鏡より取外
すことなく、プローブをエリアA1と同一面のエリアA
2に移動するだけで、開口の大きさの変更を容易に、か
つ所望の大きさで行なえる。なお、本発明の近接場光学
顕微鏡は、前記構成に限定されるものではなく、発明の
要旨の範囲内で種々の変形が可能である。例えば前記構
成では、本発明のプローブ開口作製装置を近接場光学顕
微鏡に組み込んだ例について説明したが、本発明のプロ
ーブ開口作製装置を単独で用いることも可能である。
【0048】また、前記構成では、プローブのZ軸方向
の位置を固定し、光検出手段をZ軸方向に移動(上動)
し、光検出手段をプローブ先端部に押付けた例について
説明したが、光検出手段のZ軸方向の位置を固定し、Z
軸方向の微動送り機構等により、プローブをZ軸方向に
移動(下動)し、該プローブ先端部を光検出手段に押付
けることも好ましい。また、近接場光学顕微鏡には、使
用目的等に応じて、下記に示すような機構を付加するこ
とも好ましい。
【0049】<分光機構1>フィルタ分光は、例えば試
料の被測定面の凹凸情報と各測定点の成分情報が同時に
得られるので、非常に優れた検出方法であり、一般に光
路中でフィルタの挿入と除去を繰り返すことにより、波
長を選択する方法が採用されていた。しかしながら、多
数の波長の選択を可能にするためには、スペースを必要
とし、また前記フィルタの挿入と除去のための機構も複
雑となってしまう。そこで、フィルタ分光を行なう際
は、図11に拡大して示されるような分光機構150
を、試料の被測定面のエバネッセント光の場の散乱光を
導光する光ファイバ152の後段に設けることが好まし
い。
【0050】なお、同図(A)は要部の側面図、同図
(B)は、後述するフィルタを光の進行方向より見た図
である。同図において、分光機構150は、異なる複数
の波長を選択可能な波長選択部154a〜154dが同
心円上に設けられた円盤状のフィルタ154と、駆動手
段156、コンピュータ(制御手段)126を備える。
前記フィルタ154は、光ファイバ152からの、試料
の被測定面のエバネッセント光の場の散乱光より、所望
の波長選択部154a〜154dにより所望の波長の光
成分を選択する。
【0051】前記駆動手段156は、例えば駆動精度に
優れたステッピングモータ、またはDCモータ等よりな
り、前記フィルタ154の回転を行ない、光軸上に所望
の波長選択部を位置させ、選択波長を変化させる。前記
コンピュータ126は、フィルタ154による選択波長
が所望の波長となるように駆動手段156の動作を制御
する。この結果、同図に示されるような分光機構150
を用いることにより、一台で多波長を簡便に選択するこ
とができる。
【0052】なお、前記構成では、異なる複数の波長選
択部154a〜154dが同心円上に設置された円盤状
フィルタ154を用いた例について説明したが、これに
代えて、選択波長がリニアに変化する回転型波長選択フ
ィルタを用いることも好ましい。これにより、前記円盤
状フィルタ154を用いた場合と同様、一台で多波長を
簡便に選択することができる。
【0053】<分光機構2>一般に近接場顕微鏡では、
試料からの光信号を、例えばイルミネーションモード、
コレクションモード等の様々なモードで取得することが
できる。しかしながら、複数のモード信号を同時に観測
するためには、分光器+検出器を複数用意するか、各モ
ードで測定を繰り返すかの、どちらかしかなかった。そ
こで、様々な測定モードを同時に取得するため、図12
に拡大して示されるような分光機構250を光ファイバ
252の後段に設けることも好ましい。
【0054】同図において、分光機構250は、例えば
コレクションモードで試料からの光信号を取得するため
の集光手段252a,イルミネーションモードで試料か
らの光信号を取得するための集光手段252b,透過モ
ードで試料からの光信号を取得するための集光手段25
2cと、分光器258を備える。そして、集光手段25
2a,252b,252cにより集光された各光を、分
光器258の縦スリット260の縦方向に並べ、同時に
分光している。そして、分光された光を出射側の縦スリ
ット262に取り出し、マルチチャンネル検出器264
により同時に検出している。
【0055】この結果、一台の分光器258、一台の検
出器264により、さまざまな測定モードにより集光さ
れた試料の光信号やスペクトルを、同時に検出すること
ができる。これにより、これらをそれぞれ設けた場合に
比較し、構成が簡略化されるとともに、様々な測定モー
ドで得た試料の光信号を同時に得られるので、同一試料
の同時期の測定が行なえるので、該試料のより詳細な測
定が行なえると共に、測定回数を減らすことができるの
で、作業が容易となる。
【0056】<簡易観察機構1>光ファイバプローブを
用いた場合、一般に光ファイバと励起光の光路の位置調
整を行なう必要があり、プローブ先端からの光の位置を
目安に行われていた。しかしながら、プローブ先端から
の光の強度は非常に弱く、調整しがたいものであった。
また、可視以外の光を結合する際には、肉眼では確認で
きず、プローブ先端を観察するカメラに頼ざるを得なか
った。また、光ファイバの端面の平滑度やゴミの付着状
況を直接確認する方法がなく、光学調整の際に障害とな
っていた。また、光ファイバの径は数マイクロメートル
と非常に小さいので、前記位置調整が非常に困難であっ
た。
【0057】そこで、光ファイバと光路の位置調整を容
易に行なうため、図13に拡大して示されるような、プ
ローブ末端の光ファイバへのカップル部分を観察する観
察機構366を付加することが好ましい。同図におい
て、観察機構366は、光源368からの光を平行光束
とする凸レンズ370と、凸レンズ370からの光を、
平行光束としてビームスプリッタ372を介して凸レン
ズ374に入射させ、該凸レンズ374により収束させ
てファイバ端面352に入射させる。ファイバ端面35
2からの光は凸レンズ374により集光され、ビームス
プリッタ372により図中下方に反射され、さらに後段
の凸レンズ376に入射され、該凸レンズ376により
モニタ378に集光される。該モニタ378では、プロ
ーブ末端の光ファイバへのカップル部分を観察すること
ができる。
【0058】この結果、光ファイバの端面を顕微鏡によ
り肉眼観察できるため、波長によらず、容易に光学調整
を行なうことができる。また、前記図13に示した観察
機構366の構成を一部変更し、図14に実線で示され
るような機構を用い、また、光ファイバ端面の代わりに
試料312を設置し、ビームスプリッタ372bを光路
中に挿入する。そして、光源368からの白色光をレン
ズ376a、ビームスプリッタ372a,372b、レ
ンズ374を介して試料312に照射する。その試料像
光をレンズ374、ビームスプリッタ372b,372
a、レンズ376bを介してモニタ378に導光する
と、該試料面のある領域を簡易に観察することができ
る。
【0059】つぎに、同図中、破線で示すようにビーム
スプリッタ372bを光路中より退避させる。一方、ビ
ームスプリッタ372cを光路中に挿入し、レーザ光源
369からのレーザ光をレンズ371、ビームスプリッ
タ372c、レンズ374を介して試料312に照射す
る。その試料312からの反射光をレンズ374、ビー
ムスプリッタ372c、レンズ370を介して分光器3
73に導入すると、前述のようにして観察した試料面の
顕微分光測定を行なうことができる。
【0060】<簡易観察機構2>一般的な測定は、プロ
ーブで試料の被測定面のほぼ全面を走査し、測定する
が、ある領域を簡易に観察したい場合があり、この場合
についても被測定面の全面を走査していたのでは面倒で
あった。そこで、図15に拡大して示されるような簡易
観察機構466を設け、試料412のある領域を簡易に
観察可能にすることも好ましい。同図において、簡易観
察機構466は、カセグレン鏡480を備え、凹面鏡等
よりなる主鏡482、及び例えば平頭凸面鏡等よりなる
副鏡484の光軸上にプローブ422を設けている。
【0061】そして、光源468からの光をビームスプ
リッタ472を介してカセグレン鏡480の副鏡484
に入射し、該副鏡484からの光を主鏡482により、
試料412のほぼ全方位より光を入射している。この試
料412よりの反射光は、該試料412のほぼ全方位よ
り主鏡482により集光され、副鏡484を介して光軸
上の上方に取出され、さらに後段のビームスプリッタ4
72を介して図中右方に反射され、モニタ478により
観察可能にしている。
【0062】この結果、カセグレン鏡480により、試
料412をほぼ全周囲より観察することができるので、
試料のある領域を実質的にほぼ真上より観察することが
容易に行なえる。そのうえで、試料412を破線の位置
に移動させて、簡易測定を行なうことも好ましい。
【0063】<光路等切替表示機構>一般に近接場顕微
鏡では、例えばイルミネーションモード、コレクション
モード等の測定モード等があり、装置の中の光路や、光
学素子の切替が多く行われている。しかしながら、種々
の切り替え多くなるにつれ、その把握は非常に困難とな
る。そこで、光路や、光学素子586の切替が行なわれ
る顕微鏡では、図16に拡大して示されるような切替表
示機構588を設けることも好ましい。この切替表示機
構588は、PLD(光ファイバー付レーザー ダイオ
ード)590と、切替表示用LED592を備えてい
る。
【0064】そして、PLD590は、光路切替機構や
光学素子586等の切替機構の切替信号、または切替セ
ンサの出力S1を直接検知し、検知内容に応じて切替表
示用LED592を点灯している。例えば、イルミネー
ションモード可能となるように光学素子586等が切替
えられた時は、LED592aのみを点灯、コレクショ
ンモード可能となるように光学素子586等が切替えら
れた時は、LED592bのみを点灯させること等によ
り、光路や、光学素子の切替状態の目視確認が可能とな
る。
【0065】この結果、測定前後に光路の表示を目視に
て確認でき、迅速かつ的確に測定を実行することができ
る。また、LED592の点灯のためにソフトウェアを
介さないので、誤動作によるLED点灯がない。また、
LED592が点灯しないなどの視覚的にハードウェア
の故障を推察確認することもできる。
【0066】<ガスパージ型プローブ顕微鏡の排気機構
>ガスパージ型プローブ顕微鏡では、ガス充満型のクラ
イオスタット内に試料室を入れ、一般に該クライオスタ
ット内を常時ガスで置換している。しかしながら、ガス
ラインを流れている流量を確認する手段がなく、ガスを
無駄に使用していたり、ガスの不足によりパージがやぶ
れる等のおそれがあった。このため、直接実験室を排気
する方式も考えられ、ガスの流量の確認は容易である。
【0067】しかしながら、実験室内の酸素濃度が下が
り、実験に支障を来すおそれがあった。そこで、近接場
光学顕微鏡の試料室をクライオスタット内に設け、該ク
ライオスタットにガスパージ可能なガスパージ機構を設
けた際は、図17に示すような排気機構694をクライ
オスタット696に設けることが好ましい。同図におい
て、排気機構694は、クライオスタットからのガスを
排気する排気系698と、ガスの流量をモニタする流量
計またはモニタ700のためのモニタ系702に分ける
分岐ポート704を設けている。
【0068】また、ガスフロー型クライオスタットでの
ガス排出側にコック705を設け、一方でモニタ系70
2を介してモニタ700によりガス流量を検出し、一方
でガスを排気系698を介して排出する。この結果、モ
ニタ700でガスの排出流量を確認したのち、コック7
05により排気ポート698に切替えることにより、適
切なガス排出流量を保つことができ、かつ実験室内の酸
素濃度を不必要に下げるおそれがない。
【0069】ここで、クライオスタット696は、試料
室を低温に冷やしているので、測定終了後、ガスが試料
室内に逆流し、低温であった試料室内の温度が上昇する
と、結露を生じる場合がある。このためにコック706
を設け、これを測定終了後は閉の状態とすることが好ま
しい。これにより、試料室内へのガスの逆流を防ぐの
で、該試料室内での結露を防ぐことができる。
【0070】<赤外近接場光学顕微鏡>一般に波長限界
を越えた空間分解能を実現できる近接場技術は、主に可
視光レーザを用いて実現され、赤外光の波長が長いた
め、近接場の応用が期待されている。しかしながら、赤
外の単一波長レーザを用いた測定がなされているのみで
あり、赤外近接場によるスペクトル測定をなされる手段
は提案されていない。また、レーザを用いて赤外スペク
トルを取得するためには、波長可変レーザの開発が必須
であるが、未だ実用に耐え得るものは完成していない。
【0071】そこで、図18に示されるような赤外近接
場光学顕微鏡808を構成することも好ましい。なお、
前記図3と対応する部分には符号700を加えて示し説
明を省略する。同図に示す赤外近接場光学顕微鏡808
において特徴的なことは、光源816として高温発熱体
を用い、エバネッセント光の場をプローブ822で散乱
し、その散乱光820の分光を行なう分光器838を設
けたことである。すなわち、高温発熱体からの赤外線
は、凸レンズ850により平行光となり、後段の凸レン
ズ852に入射し、該凸レンズ852により収束され、
被測定面812に全反射となるような角度で照射され
る。
【0072】このような赤外光照射によって被測定面に
はエバネッセント光が発生しており、該光の場を金属製
プローブ822により散乱させ、その散乱光820を後
段の凸レンズ854で集光し、分光器838に入射され
る。該分光器838では各波長毎に分光され、赤外検出
器824により検出され、コンピュータ826では、分
光スペクトルが得られる。この結果、レーザを用いるこ
となく、近接場赤外スペクトルを測定することができ
る。
【0073】なお、前記高温発熱体としては、炭素けい
素棒、ネルンスト発熱体、炭素アーク、炭素棒、石間、
ファイヤロッド、ニクロム線、カンタル線、白金線、セ
ラミックス等を用いることができる。また、波長選択手
段としては、波長可変フィルタ、任意の波長幅を持つバ
ンドパスフィルタ、フーリエ変換型分光器、分散型分光
器等を用いることができる。また、赤外検出器へ投射さ
れる光信号は、光源と試料の中間に設けられたチョッパ
856により断続変調することもできる。
【0074】また、前記構成では、全反射照明モードに
ついて説明したが、反射照明モードも可能であり、両モ
ードの切替えを光学系の切替えにより可能にすること
も、構成簡略化等の点で好ましい。ここで、全反射照明
では、半球または半球類似の形状高屈折率媒質プリズム
を用い、該プリズム平面部の中心に、カセグレン鏡の焦
点を結像させた照明系を設けることも好ましい。
【0075】この高屈折率媒質としては、ZnSe、K
RS−5、Ge、Si、ダイヤモンド等が用いられる。
また、反射照明系では、カセグレン鏡を用いて試料を照
明することも、試料を多方向より照明できる点で好まし
い。また、カセグレン鏡と赤外検出器の中間に、切替反
射鏡またはダイクロック鏡等の光学系を配置し、試料お
よびプローブが観察可能なように構成することも、構成
簡略化等の点で好ましい。
【0076】<軸はずしカセグレン鏡>一般に、すべて
ミラーから構成されるカセグレン鏡は、レンズに比べて
ガラス等の構造物に透過・吸収等がなく、またNAを比
較的大きくできるので、特に赤外域でも多用されてい
る。しかしながら、ミラーの配置上の問題で光学的に最
も利用価値の高い中心部分の光をほとんど利用できな
い。また、同じ理由で全散乱角のうち、円環部分しか利
用しておらず、現実的なNAは十分大きいとはいえな
い。
【0077】そこで、図19に拡大して示されるよう
に、カセグレン鏡を構成する凹面鏡として楕円面鏡96
6を用い、その一方の焦点968から発生した光をもう
一方の焦点970に設置した凸面鏡で平行光に変換し、
外部へ取出すことが好ましい。そして、前記カセグレン
鏡を、プローブ顕微鏡の像観察、散乱光集光、光照射の
いずれかに用いることが好ましい。或いは前記楕円面鏡
966を用いたカセグレン鏡を、赤外、可視、紫外顕微
分光の際、像観察、集光、照射のいずれかに用いること
も好ましい。
【0078】例えば同図に示すように一方の焦点968
に試料912を置き、他方の焦点970に分光器、検出
器等の検出手段を設けることが好ましい。これにより、
他の光学系を用いることなく、試料912からの光信号
を検出手段に導光することができるので、楕円面鏡96
6を用いたカセグレン鏡を用いていない場合に比較し、
構成の簡略化が図られる。この結果、楕円面鏡966を
用いたカセグレン鏡によりほぼ全方位を集光することが
可能となるので、ほぼ上半球すべての散乱光を利用する
ことができる。また、外部からの余分な迷光をカットす
ることもできる。
【0079】<共振周波数の自動設定機構>プローブ顕
微鏡の測定において、プローブの共振がしばしば利用さ
れる。プローブの共振は、プローブごとに少しずつ異な
っており、最適な測定を行なうためには、プローブ交換
後にプローブの共振周波数を厳密に合わせる必要があ
る。このため、共振信号を見ながらマニュアルで設定し
たり、共振周波数スペクトル全体を測定しそのピークを
検出して設定する等していた。しかしながら、この場
合、時間と手間がかかり面倒であった。
【0080】そこで、プローブの共振を測定に利用した
プローブ顕微鏡において、共振周波数を検出し、検出さ
れた共振周波数に加振周波数を自動設定することが好ま
しい。このために図20に示されるように、検出手段1
000と、コンピュータ1026と、加振手段1002
を備える。前記検出手段1000は、プローブ1022
の共振周波数を検出する。前記コンピュータ1026
は、検出手段1000で検出されたプローブ1022の
共振周波数に加振手段1002の加振周波数を設定す
る。
【0081】前記加振手段1002は、前記コンピュー
タ1026により設定された共振周波数でプローブ10
22を振動させている。この結果、前述のような検出手
段1000、コンピュータ1026等の共振周波数の自
動設定機構を用いることにより、自動でプローブの共振
周波数を検出、設定することができるので、プローブ交
換後等におけるプローブの共振周波数を合わせる作業が
非常に容易となる。
【0082】なお、前記コンピュータ1026は、ステ
ージコントローラ1028により、ステージ1030を
移動し、検出手段1000で検出されるプローブ102
2の振動振幅が一定となるように、プローブ1022先
端部と試料1012間の上下方向の距離を制御しつつ、
試料1012の被測定面を走査すれば、該試料1012
に非接触でかつ試料1012の凹凸を的確に把握するこ
とが可能となる。ここで、自動で共振周波数を検出、設
定する場合には、加振手段に白色ノイズ信号を入力し、
プローブの振動振幅信号をフーリエ変換し、得られた共
振周波数スペクトルのピーク位置を検出し、検出された
ピーク位置の共振周波数に、加振手段の加振周波数を設
定することも好ましい。
【0083】このために同図において、コンピュータ1
026と加振手段1002の間に信号発生手段1004
を設けている。前記信号発生手段1004は、白色ノイ
ズ信号を発生し、加振手段1002に入力する。前記加
振手段1002は、入力された白色ノイズに従いプロー
ブ1022を振動させている。前記検出手段1000
は、プローブ1022の振動振幅信号を検出する。
【0084】前記コンピュータ1026は、検出手段1
000で得られたプローブ1022の振動振幅信号をフ
ーリエ変換し、得られた共振周波数スペクトルのピーク
位置を検出する。そして、検出されたピーク位置の共振
周波数に、加振手段1002の加振周波数を設定する。
この結果、前記プローブの共振周波数の検出、設定を迅
速に及び正確に行なうことができる。
【0085】ここで、共振周波数スペクトルのピーク位
置を検出する場合には、周波数を掃引して共振周波数ス
ペクトルのピークを検出し、検出されたピークの共振周
波数に加振周波数を設定することも好ましい。このため
に同図において、コンピュータ1026は、検出手段1
000で得られた振動振幅信号をフーリエ変換して得ら
れた共振周波数スペクトルの周波数を掃引してピーク位
置を検出する。そして、検出されたピーク位置の共振周
波数に、加振手段の加振周波数を設定する。
【0086】この結果、前記プローブの共振周波数の検
出、設定をより迅速に及び正確に行なうことができる。
ここで、共振周波数スペクトルの周波数を掃引する場合
には、周波数を掃引する範囲を指定し、粗く周波数を掃
引して、おおよそのピーク位置を特定する。その後、そ
のピーク位置の近辺のみを再度、細かく掃引してピーク
位置を特定し、そのピーク位置の周波数に加振周波数を
設定することも好ましい。このために同図において、コ
ンピュータ1026は、まず、検出手段1000で得ら
れた振動振幅信号をフーリエ変換して得られた共振周波
数スペクトルをディスプレイ1006に表示する。
【0087】使用者は、ディスプレイ1006上のスペ
クトルを見て、周波数を掃引する範囲をコンピュータ1
026に設定する。すると、コンピュータ1026は、
この設定された範囲を粗く周波数を掃引して、おおよそ
のピーク位置を特定する。その後、コンピュータ102
6は、そのピーク位置の近辺のみを再度、細かく掃引し
てピーク位置を特定し、そのピーク位置の周波数に加振
周波数を設定する。この結果、前記プローブの共振周波
数の検出、設定をより迅速に及び正確に行なうことがで
きる。
【0088】<プローブと試料の距離制御機構>AF
M,STMや近接場光学顕微鏡などにおいて、さまざま
なプローブと試料の距離制御技術が提案されている。例
えば、プローブの微小開口などで集めた光信号から、試
料の情報を得る近接場光学顕微鏡においては、プローブ
を加振し振動振幅を検出する方法や、プローブの微小開
口で集められた信号強度を検出する方法等が知られてい
る。しかしながら、前記プローブを加振し振動振幅を検
出する方法では、制御のためにレーザを用意する必要が
ある。また、そのレーザが試料からの発光に混ざる場合
がある。
【0089】また、前記プローブの微小開口で集められ
た信号強度を検出する方法では、試料の情報を含む微小
開口からの光信号を減らしてしまう。また、試料との物
理的な相互作用を利用しているため、軟弱な試料には対
応できないという欠点があった。そこで、先鋭化された
プローブと試料表面の距離を一定に保ちつつ、試料表面
を走査し、その表面形状などを測定するプローブ顕微鏡
において、透明な試料ステージに全反射条件で入射され
た光により試料ステージに発生したエバネッセント光
を、プローブで散乱した散乱光の強度を外部よりレンズ
などで集光し、検出し、その信号強度を距離情報として
制御することが好ましい。
【0090】このために図21に示されるように、試料
ステージ1130として透明な試料ステージを用い、そ
のステージ1130上の試料1112に裏面側より励起
光1118を全反射条件を満たすように入射させる。そ
して、励起光1118により試料1112に発生したエ
バネッセント光の場をプローブ1122で散乱し、その
散乱光1121の強度を、外部よりレンズ等の集光手段
1108で集光し、分光分析部1111で分光分析し、
その信号強度をコンピュータ1126に入力する。
【0091】このコンピュータ1126は、ステージコ
ントローラ1028により、ステージ1130を移動
し、検出手段1100で検出される信号強度が一定とな
るようにプローブ1122先端部と試料1112間の上
下方向の距離を制御しつつ、試料1112の被測定面を
走査すれば、該試料1112に非接触でかつ試料111
2の凹凸を的確に把握することが可能となる。
【0092】この結果、前述のようなプローブと試料の
距離制御機構により、透明な試料ステージ1130に、
検出側とは反対側より全反射条件で入射された励起光1
118により試料1112に発生したエバネッセント光
の場をプローブ1122で散乱し、その散乱光1121
の強度を外部よりレンズなどの集光手段1108で集光
し、後段にてプローブ1122と試料1112間の距離
制御に用いているので、余計な励起光を検出系に導入し
ないので、試料1112からの光情報を損なうことな
く、軟弱な試料に対してもプローブと試料の距離を的確
に制御することができる。
【0093】<近接場マッピングスペクトル分析のモニ
タ機構>近接場分光分光装置においては、しばしば測定
系のバックグラウンドスペクトルが試料からの信号に重
畳し、試料のスペクトルの観察の障害となる。バックグ
ラウンドに対して試料のスペクトルが非常に弱い場合、
マッピング測定中に目的のピークが得られているかどう
か確認し難かった。測定を開始する前、または全て終了
した後に取得したバックグラウンドスペクトルを使用
し、測定スペクトル引く方法が用いられることがある。
【0094】しかしながら、測定時間が長い近接場分光
測定においては、装置のドリフト等の問題で満足のゆく
結果が得られなかった。そこで、近接場分光装置におい
て、プローブと試料の距離が十分離れている状態での近
接場のバックグラウンドスペクトルを測定する手段を有
し、プローブと試料が近接場領域でのマッピングスペク
トル測定の際に、測定されたバックグラウンドスペクト
ルを差し引いたスペクトルをリアルタイムに表示する機
構を設けることが好ましい。
【0095】このために図22に示されるようにバック
グラウンド測定手段1213と、コンピュータ1226
と、ディスプレイ1206を備える。まず、コンピュー
タ1226は、ステージコントローラ1228により、
ステージ1230を移動し、プローブ1222と試料1
212の距離が十分離れている状態とする。この状態
で、バックグラウンド測定手段1213は、試料121
2上の近接場のバックグラウンドを測定する。
【0096】コンピュータ1226は、CPU1244
により、バックグラウンド測定手段1213で得た結果
よりバックグラウンドスペクトルを得、これをHDD1
242に記憶する。このCPU1244は、測定中、分
光分析部1224により測定された近接場マッピングス
ペクトルより、HDD1242に記憶されているバック
グラウンドスペクトルを差し引いたスペクトルを求め、
ディスプレイ1206に表示する。この結果、前述のよ
うな近接場マッピングスペクトル分析のモニタ機構を用
いることにより、測定中に試料のピークを確実に観察す
ることができる。
【0097】また、装置のドリフトの影響を受けにくい
近接場マッピングスペクトルを得ることができる。ここ
で、測定中の任意の場所でのバックグラウンドスペクト
ルを採取し、基準となるバックグラウンドを任意に更新
する機構を設けることも好ましい。このために同図にお
いて、通常の測定中、バックグラウンド測定手段121
3は、試料1212上の近接場のバックグラウンドを測
定する。コンピュータ1226は、CPU1244によ
り、バックグラウンド測定手段1213で得た結果より
バックグラウンドスペクトルを得、HDD1242に記
憶されているバックグラウンドスペクトルを更新する。
【0098】ここで、試料測定面上のある1ラインの測
定終了後にバックグラウンドスペクトルを採取し、これ
を次の1ラインの測定終了後にバックグラウンドスペク
トルとして採用することも好ましい。このために同図に
おいて、コンピュータ1226は、ステージコントロー
ラ1228の駆動により、該試料1212上のある1ラ
インについて非接触でかつ試料1212の凹凸情報を得
る。つぎに、コンピュータ1226は、前述のようにバ
ックグラウンド測定手段1213に試料1212上の近
接場のバックグラウンドを測定させる。
【0099】測定後、コンピュータ1226は、CPU
1244によりバックグラウンド測定手段1213で得
た結果よりバックグラウンドスペクトルを得、HDD1
242に記憶されているバックグラウンドスペクトルを
更新する。つぎに、コンピュータ1226は、ステージ
コントローラ1228の駆動により、該試料1112上
の次の1ラインについて非接触でかつ試料1112の凹
凸情報を得る。CPU1244は、測定中、分光分析部
1224により測定された近接場マッピングスペクトル
より、HDD1242に記憶されているバックグラウン
ドスペクトルを差し引いたスペクトルを求め、ディスプ
レイ1206に表示する。
【0100】このように測定中、 バックグラウンドスペクトルの採取及び更新、 試料1112上のある1ラインの近接場マッピングス
ペクトルの採取、 前記1ラインの近接場マッピングスペクトルに対す
る、直ぐ直前のステップで更新されたバックグラウン
ドスペクトルによる補正、 バックグラウンドスペクトルの採取及び更新、 試料1112上の次の1ラインの近接場マッピングス
ペクトルの採取、 該1ラインの近接場マッピングスペクトルに対する、
直ぐ直前のステップで更新されたバックグラウンドス
ペクトルによる補正を、試料上の所望のエリアの測定が
終わるまで繰り返す。
【0101】この結果、前述のような近接場マッピング
スペクトル分析のモニタ機構を用いることにより、測定
中に試料のピークを確実に観察することができる。装置
のドリフトの影響を受けにくいマッピングスペクトルを
採取することができる。 <平坦プローブを用いた電場印加近接場測定機構>原子
間力顕微鏡や走査トンネル顕微鏡などのプローブ顕微鏡
では、プローブと試料または試料ステージ間に一定の電
圧をかけ、試料の挙動を調べる方法が知られている。
【0102】これらの方法では、プローブが片方の電極
の役割を持つが、必要な空間分解能を確保するため、プ
ローブが鋭く尖っている必要がある。このため、平坦面
であることの必要な電極としての機能は制限されてお
り、試料に印加されている電場分布は満足できるもので
はなかった。また、これらのプローブ顕微鏡は、表面の
形状を測定することはできるものの、光特性が問題とな
る試料に対しては必要な情報を取出りすことができなか
った。 また、試料側にも電極を配置することから試料
部分を顕微鏡観察する方法がなかった。
【0103】そこで、プローブ先端部の金属皮膜を平ら
に加工したプローブを用いた近接場測定において、プロ
ーブと試料自体または試料ステージの間に電場を印加
し、与えられた電場に応じた試料の変化を高空間分解能
測定することが好ましい。このために図23に示される
ように、プローブ1322の先端部の金属皮膜を平らに
加工している。また、電場印加手段1315を備える。
この電場印加手段1315は、プローブ1322と試料
ステージ1330の間に所望の一定電場を印加し、プロ
ーブ1322と試料ステージ1330の間の距離の変化
に応じた電場の変化は、増幅器1317を介してコンピ
ュータ1326に入力される。
【0104】そして、コンピュータ1326は、コント
ローラ1319により、アクチュエータ1323を駆動
し、増幅器1317からの電場信号が一定となるように
プローブ1322先端部と試料1312間の上下方向の
距離を制御しつつ、試料1312の被測定面を走査すれ
ば、該試料1312に非接触でかつ試料1312の凹凸
を的確に把握することが可能となる。この結果、前述の
ような平坦プローブを用いた電場印加近接場測定機構を
用いることにより、ほぼ平坦な対向電極を形成すること
ができるので、ほぼ均一な電場を試料に印加することが
できる。
【0105】したがって、ほぼ均一な電場を試料に印加
することができるので、例えば液晶の動作測定、水中で
の溶質の挙動測定、水中の基板に固定された試料の挙動
測定等が正確に行なえる。また、電極として働く試料ス
テージとして透明電極を用い、プローブと反対側より試
料の顕微鏡観察を可能にすることも好ましい。このため
に同図において、試料ステージ1330として透明電極
を用いている。また、観察手段1325を設けている。
【0106】この観察手段1325は、反射鏡132
7,1329と、CCDカメラ1331を備えている。
そして、試料1312の様子は、透明な試料ステージ1
330を介して反射鏡1327,1329により導光さ
れ、CCDカメラ1331により撮影される。CCDカ
メラ1331で得た映像信号はコンピュータ1326に
入力され、ディスプレイ1306に表示される。このた
め使用者は、ディスプレイ1306上にて試料1312
の観察が行なえるので、表面の形状を測定しつつ、また
光特性が問題となる試料に対しては測定を行ない、必要
な情報を取出りすことができる。
【0107】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるプ
ローブ開口作製装置、及びそれを用いた近接場光学顕微
鏡によれば、プローブ先端部と接触し、該先端部からの
透過光の光量を検出する光検出手段により検出された光
量値が、開口を所望の大きさで得るための光量値となる
ように、押付手段によるプローブ先端部と光検出手段と
の光軸方向の押付けを制御する押付制御手段を備えるこ
ととしたので、プローブ先端部に開口を所望の大きさで
容易に作製することができる。また、本発明にかかる近
接場光学顕微鏡によれば、開口が形成されているプロー
ブの開口の大きさを検査する開口径検査機構を備えるこ
とにより、プローブの開口の大きさの検査を容易に行な
える。さらに、本発明にかかる近接場光学顕微鏡によれ
ば、開口が形成されているプローブの開口の大きさを変
更する開口径調整機構を備えることにより、プローブの
開口の大きさの変更を容易に行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な近接場光学顕微鏡の概略構成の説明図
である。
【図2】プローブの説明図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかる近接場光学顕微鏡
の概略構成の説明図である。
【図4】図3に示した近接場光学顕微鏡のプローブ開口
作製装置の設置箇所の説明図である。
【図5】図3に示した近接場光学顕微鏡のプローブ開口
作製装置の概略構成の説明図である。
【図6】図5に示したプローブ開口作製装置の作用の説
明図である。
【図7】図3に示した近接場光学顕微鏡の開口径検査機
構の概略構成の説明図である。
【図8】図7に示した開口径検査機構の作用の説明図で
ある。
【図9】図3に示した近接場光学顕微鏡の開口径調整機
構の概略構成の説明図である。
【図10】図9に示した開口径調整機構の作用の説明図
である。
【図11】近接場光学顕微鏡で好適に用いられる分光機
構の説明図である。
【図12】近接場光学顕微鏡で好適に用いられる分光機
構の変形例の説明図である。
【図13】近接場光学顕微鏡で好適に用いられる観察機
構によるファイバ端面観察時の説明図である。
【図14】図13に示した観察機構による試料簡易観
察、測定時の説明図である。
【図15】図14に示した観察機構の変形例の説明図で
ある。
【図16】近接場光学顕微鏡で好適に用いられる光路等
表示機構の説明図である。
【図17】近接場光学顕微鏡で好適に用いられるガス排
出切替機構の説明図である。
【図18】近接場光学顕微鏡で好適に用いられる赤外近
接場光学顕微鏡の概略構成の説明図である。
【図19】赤外等の近接場光学顕微鏡等で好適に用いら
れる集光機構の説明図である。
【図20】近接場光学顕微鏡で好適に用いられる共振周
波数の自動設定機構の説明図である。
【図21】近接場光学顕微鏡で好適に用いられるプロー
ブと試料の距離制御機構の説明図である。
【図22】近接場光学顕微鏡で好適に用いられる近接場
マッピングスペクトル分析のモニタ機構の説明図であ
る。
【図23】近接場光学顕微鏡で好適に用いられる平坦プ
ローブを用いた電場印加近接場測定機構の説明図であ
る。
【符号の説明】
110 近接場光学顕微鏡 116 光源 122 プローブ 128 ステージコントローラ(押付制御手段) 142 HDD(記憶手段) 144 CPU(算出手段,押付制御手段,比較手段) 130 XYZステージ(押付手段) 139 開口作製装置 140 PINフォトダイオード(光検出手段) 147 開口径検査機構 149 開口径調整機構 151 入力デバイス(設定手段)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01N 13/10 G12B 1/00 601H (72)発明者 成田 貴人 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 (72)発明者 井上 勉 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 (72)発明者 照山 晋 東京都八王子市石川町2967番地の5 日本 分光株式会社内 (72)発明者 斎木 敏治 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 財団法人 神奈川科学技術アカデミー内 (72)発明者 物部 秀二 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 財団法人 神奈川科学技術アカデミー内 (72)発明者 大津 元一 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 財団法人 神奈川科学技術アカデミー内 Fターム(参考) 2F065 AA06 AA27 AA51 DD02 FF00 FF02 GG02 GG21 HH13 HH15 JJ01 JJ09 JJ18 LL01 LL19 LL22 LL23 LL67 NN17 PP12 PP24 QQ23 QQ25 2G059 AA05 DD12 DD13 EE01 EE02 EE12 FF03 GG01 HH01 JJ02 JJ11 JJ14 JJ17 JJ22 JJ30 KK04 MM05 MM09 MM10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性を有する材質で構成されたコア
    と、該コア上に形成され、延性及び遮光性を有する材質
    で構成されたマスクと、を備えたプローブ先端部のマス
    クを所望の大きさで開口する装置であって、 前記プローブに光を入射する光源と、 前記プローブ先端部と接触し、前記光源の光による該先
    端部からの透過光の光量を検出する光検出手段と、 前記プローブ先端部と光検出手段との光軸方向の押付け
    を行なう押付手段と、 あらかじめ前記プローブ先端部からの透過光の光量値
    と、開口の大きさとの検量情報を記憶している記憶手段
    と、 所望の大きさの開口を得るための光量値を、前記記憶手
    段に記憶されている検量情報より求める算出手段と、 前記光検出手段により検出された光量値が、前記算出手
    段により算出された光量値となるように、前記押付手段
    によるプローブ先端部と光検出手段との光軸方向の押付
    けを制御する押付制御手段と、 を備えたことを特徴とするプローブ開口作製装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプローブ開口作製装置に
    おいて、 前記押付手段としては、前記プローブ先端部のマスクが
    ちぎれることなく序々に薄く延ばされて開口するよう
    に、前記プローブ先端部と光検出手段とを光軸方向に押
    付ける送り手段を用いたことを特徴とするプローブ開口
    作製装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のプローブ開口作製
    装置において、 前記光検出手段としては、前記プローブ先端部からの透
    過光を受光部で受光し、該受光量に比例した電流値を出
    力するフォトダイオードを用いたことを特徴とするプロ
    ーブ開口作製装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のプロー
    ブ開口作製装置を備え、該開口作製装置により開口が形
    成されたプローブ先端部で試料の被測定面のエバネッセ
    ント光の場を散乱し、その散乱光を該開口より集光し、
    あるいは該開口よりしみ出したエバネッセント光を被測
    定面に照射し、その散乱光ないし反射光を該開口より集
    光し、試料の被測定面の情報を得ることを特徴とする近
    接場光学顕微鏡。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の近接場光学顕微鏡におい
    て、 前記押付手段としては、前記プローブ先端部と試料の被
    測定面との光軸方向の距離を制御する送り手段を用いた
    ことを特徴とする近接場光学顕微鏡。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載の近接場光学顕微鏡
    において、 開口が形成されているプローブ先端部の開口の大きさを
    検査する開口径検査機構であって、該開口径検査機構
    は、 前記プローブに光を入射する光源と、 前記プローブ先端部と当接し、前記光源の光による該先
    端部からの透過光の光量を検出する光検出手段と、 前記プローブ先端部と光検出手段との光軸方向の押付け
    を行なう押付手段と、 あらかじめ前記プローブ先端部からの透過光の光量値
    と、開口の大きさとの検量情報を記憶している記憶手段
    と、 前記光検出手段により検出された光量値を、前記記憶手
    段に記憶されている検量情報に当てはめ、前記プローブ
    先端部の開口の大きさを求める比較手段と、を備えたこ
    とを特徴とする近接場光学顕微鏡。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の近接場光学顕微鏡におい
    て、 開口が形成されているプローブ先端部の開口の大きさを
    変更する開口径調整機構であって、該開口径調整機構
    は、 前記プローブに光を入射する光源と、 前記プローブの先端部と当接し、前記光源の光による該
    先端部からの透過光の光量を検出する光検出手段と、 前記プローブ先端部と光検出手段との光軸方向の押付け
    を行なう押付手段と、 あらかじめ前記プローブ先端部からの透過光の光量値
    と、開口の大きさとの検量情報を記憶している記憶手段
    と、 前記プローブ先端部の開口の所望の大きさを設定する設
    定手段と、 前記設定手段により設定された大きさの開口を得るため
    の光量値を、前記記憶手段に記憶されている検量情報よ
    り求める算出手段と、 前記光検出手段により検出された光量値が、前記算出手
    段により算出された光量値となるように、前記押付手段
    によるプローブ先端部と光検出手段との光軸方向の押付
    けを制御する押付制御手段と、 を備えたことを特徴とする近接場光学顕微鏡。
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