JP2002054984A - ストッパー機構を有する荷重センサユニットからなる秤 - Google Patents
ストッパー機構を有する荷重センサユニットからなる秤Info
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Abstract
工程を設けることなく、起歪体が変形するような衝撃を
防止した電子秤を提供する。 【解決手段】起歪体の変計量に応じた電気的信号を出力
するセンサを備え、起歪体と載せ皿を連結する皿受け板
及び、起歪体をベース部分に連結する起歪体ホルダーと
を有し、測定可能な規定重量以上の過荷重や、載せ皿の
持ち上げといった応力が起歪体に加わった場合に、皿受
け板の一部分と起歪体ホルダーの一部分とが接触するス
トッパー構成とし、起歪体の可動を一定範囲内に制限す
る。
Description
歪体に関するものであり、詳しくは載せ皿の持ち上げ
や、過荷重や落下といった規定重量以上の想定外の応力
が起歪体に加わった際に、起歪体の変形を防止するスト
ッパーに関するものである。
ドセルがある。これは重量に比例して変形する起歪体の
特性を生かし、起歪体の変形量に応じたセンサからの電
気的信号から重量値を算出するものである。この起歪体
は、僅かな荷重でも変形するよう設計されており、その
変形がセンサに伝わる精密なものである。
に持ち上げ運ぶような、乱暴な取扱いがなされる場合が
ある。そのような故意に載せ皿を持ち上げたり、あるい
は秤が落下したりした場合には、その衝撃で起歪体が塑
性変形を起こして元の形状に戻らなくなる恐れがあっ
た。あるいは、測定可能な規定重量が個々の秤で定めら
れているが、誤って、それ以上の重量を測定しようとし
てしまうこともあった。そのために、強い衝撃や過荷重
が加わった場合にも、起歪体が変形を起こさないように
起歪体の可動側下面に、ストッパーとなるネジを設け
て、起歪体がネジに接触するようにし、必要以上に起歪
体が可動しないよう制限している。あるいはベース部分
にリブを設け、過荷重が加わった時には、そのリブに接
触するような構成もある。
るネジを用いた方法では、そのための部品点数も増え、
起歪体が荷重を測定できる範囲内での可動は確保し、過
荷重を防ぐことが出来る高さにネジを調節する煩雑な作
業が必要であった。
ンサユニットとベース部のリブとの隙間が正確でなけれ
ばならず、ベース部材及びセンサユニット、ベース部を
連結するビスといった複数の部品を生成する際に正確な
寸法精度が必要とされる。しかし、一般的にベース部は
樹脂成形品のため、反りや傾きが起き易いものである。
そのため、リブとセンサユニットの間隔が安定せず、組
み立ての際に正確な面加工が成されているかの確認を必
要とした。
されたものであり、簡単な構成で部品点数も少なく、特
に調整する工程を設けることなく、起歪体が変形するよ
うな衝撃を防止した電子秤を提供することである。
載せられた物体の荷重に応じて変形する起歪体と、起歪
体の変形量に応じた電気的信号を出力するセンサと、起
歪体と載せ皿を連結する皿受け板と、起歪体をベース部
分に連結する起歪体ホルダーとを有し、規定重量以上の
過荷重や、持ち上げ力が起歪体に加わった場合には、皿
受け板の一部分と起歪体ホルダーの一部分とが接触する
ことで、起歪体の可動を一定範囲内に制限することで起
歪体の変形止めをすることができるストッパー機構を有
する荷重センサユニットからなる。
応じた電気的信号を出力するセンサを備え、起歪体と載
せ皿を連結する皿受け板及び、起歪体をベース部分に連
結する起歪体ホルダーとを有し、測定可能な規定重量以
上の過荷重や、載せ皿の持ち上げといった応力が起歪体
に加わった場合に、皿受け板の一部分と起歪体ホルダー
の一部分とが接触するストッパー構成とし、起歪体の可
動を一定範囲内に制限する。
図1は、本発明のストッパーを採用した円形の静電容量
式秤において、重量を測定する物体を載せる載せ皿を外
した状態における秤内部、つまり重量を測定するセンサ
ユニット部と合成樹脂からなるベース部の平面図であ
る。図2は、そのA−A断面図。図3はB−B断面図で
ある。
(支持枠側)が起歪体ホルダー2を介して、ベース部3
からのリブ3Aにビス4で固着され、他端(可動枠側)
はベース部3より浮いた構造となっている。起歪体1の
下部には、絶縁体であるスペーサー5を介してセンサと
なる一対の電極板6、7が設けられ、支持枠側に固定極
板6が取り付けられており、この固定極板6と相対向し
て互いに略平行になるように、可動枠側に可動極板7が
取り付けられている。起歪体1はこの固定極板6と可動
極板7の極板間距離の変動により、荷重に応じた信号を
出力するものである。
示しない)を取り付けるための皿受け板8が取り付けら
れ、この皿受け板8の切り欠き部分10に載せ皿の裏側
に形成されている爪部のガイド部分を合わせ嵌め込むも
のである。
に突出しており、その上面に押しストッパー8Aが形成
され、両側面には押しストッパー8Aと僅かな間隔を有
して持ち上げストッパー8Bが形成してある。この押し
ストッパー8Aと持ち上げストッパー8Bの隙間には、
起歪体ホルダー2の周縁部2Aが僅かな間隔を有して挟
み込まれている。
図示しない載せ皿に計量物を載せると皿受け板8にその
重量が伝わる。起歪体1の支持枠側はベースに固定され
ているため、可動枠側だけが重量によって下降し、それ
に伴って可動極板7も下がる。これにより、固定極板6
と可動極板7との間隔は広がり、両電極間の静電容量が
変化する。この変化により発振周波数が変化するため、
荷重値に変換して計量物の重量を表示部に表示する。こ
の静電容量式秤における回路構成は公知のため説明を省
略する。この時、載せ皿に載せられる物体の重量が規定
重量内であれば皿受け板8の押しストッパー8Aが起歪
体ホルダー2の周縁部2Aに接触することはないよう設
計されている。
せられた場合には、皿受け板8の押しストッパー8Aが
起歪体ホルダー2の周縁部2Aに接触し、規定重量を超
える重量を受け止めることとなる。これにより、起歪体
1の可動枠側の変動も抑えられ、それ以上に可動するこ
とはない。
は、起歪体1の可動枠側も上昇するが、皿受け板の持ち
上げストッパー8Bが起歪体ホルダー2の周縁部2Bに
接触し、それ以上に可動することはない。
ニット部を自動機で組み立てる際に、各部品をほぼ上方
向からの組み立てにより実現でき、また皿受け板を起歪
体に固着するときも、上方向から載せ、僅かに横方向に
スライドするだけで組み立てられ、ストッパー対策され
たセンサユニットを簡単に構成できる。
4〜図6に示す。尚、ここでは秤のセンサユニット部の
みを記載している。図4は平面図。図5は側面図。図6
は背面図である。
18の両側面下部に、L型の突出部18Aが形成されて
おり、この側面とL型突出部18Aとの隙間に起歪体1
1とベースを連結する起歪体ホルダー12の両側面から
形成された突起12Aが形成されている。このような形
態において、規定重量を越える物体が載せ皿に載せられ
た場合には、皿受け板18の側面下部に突起12Aが接
触し、また、載せ皿を持ち上げようとした場合には、L
型突出部18Aの上面に突起12Aが接触する。これに
より、過荷重及び持ち上げといった規定外の力が加わっ
た際に、起歪体11の変動を抑えられる。
を図7〜図9に示す。尚、ここでは秤のセンサユニット
部のみを記載している。図7は平面図。図8はA−A断
面図。図9はB−B背面図である。
28の両側面下部に、支持枠側に延長した突出部28A
が形成されている。起歪体とベースとを連結する起歪体
ホルダー22には長方形の孔22Aが形成されている。
この孔22Aに、皿受け板28の突出部28Aが挟み込
まれ、通常、規定重量内の測定であれば、それらは接触
しない。
るものが載せ皿に載せられた場合には、皿受け板28の
突出部28Aが起歪体ホルダー22の孔22Aの上面に
接触し、また、載せ皿を持ち上げようとした場合には、
孔22Aの下面に突出部28Aが接触する。これによ
り、過荷重及び持ち上げといった規定外の力が加わった
際に、起歪体の変動を抑えられる。
を図10〜図13に示す。尚、ここでは秤のセンサユニ
ット部のみを記載している。図10は平面図。図11は
A−A断面図。図12はB−B断面図。図13は背面図
である。
は、第三実施例に示した場合とほぼ同様であり、起歪体
31と載せ皿とを連結する皿受け板38の両側面に、支
持枠側に延長した突出部38Aが形成されている位置が
若干異なる。起歪体とベースとを連結する起歪体ホルダ
ー32には長方形の孔32Aが形成されている。この孔
32Aに、皿受け板38の突出部38Aが挟み込まれ、
通常、規定重量内の測定であれば、それらは接触しな
い。
るものが載せ皿に載せられた場合には、皿受け板38の
突出部38Aが起歪体ホルダー32の孔32Aの上面に
接触し、また、載せ皿を持ち上げようとした場合には、
孔32Aの下面に突出部38Aが接触する。これによ
り、過荷重及び持ち上げといった規定外の力が加わった
際に、起歪体の変動を抑えられる。
ユニット部の場合を示したが、これらは全て、起歪体と
載せ皿を連結する皿受け板と、起歪体とベース部を連結
する起歪体ホルダーからなり、皿受け板の一部と起歪体
ホルダーの一部が嵌め込まれた構成となっている。そし
て、過荷重や持ち上げ力といった規定以上の応力が加わ
った場合には、その嵌め込まれた部分が接触するもので
あり、それ以上、起歪体が変形することがない構成であ
る。
電極板を用いた静電容量式のものを示したが、この形態
に限ることなく、ストレンゲージを用いたロードセル式
の秤において本発明を適用してもよい。
ストッパー機構であれば、過荷重や持ち上げといった応
力が加わった場合に、載せ皿と起歪体とを連結する皿受
け板と、起歪体とベース部とを連結する起歪体ホルダー
の接触によって、起歪体の変形を制限することが出来る
ので、特別な部品を設けずに起歪体の永久変形を防ぐこ
とが可能である。
策構造であれば、センサユニット部に用いられる各部品
はアルミや鉄が用いられるため寸法精度が高く加工で
き、センサユニット部のみで対策が可能であり、その対
策のために特別に部品を調整する必要もなく工数も削減
できる。
面図。
の平面図。
トの平面図。
図。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 載せ皿に載せられた物体の荷重に応じて
変形する起歪体と、起歪体の変形量に応じた電気的信号
を出力するセンサと、起歪体と載せ皿を連結する皿受け
板と、起歪体をベース部分に連結する起歪体ホルダーと
を有し、 規定重量以上の過荷重や、持ち上げ力が起歪体に加わっ
た場合には、皿受け板の一部分と起歪体ホルダーの一部
分とが接触することで、起歪体の可動を一定範囲内に制
限することで起歪体の変形止めをすることができるスト
ッパー機構を有する荷重センサユニットからなる秤。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000241498A JP3761392B2 (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | ストッパー機構を有する荷重センサユニットからなる秤 |
TW90117841A TW507066B (en) | 2000-08-09 | 2001-07-20 | Balance composed of load sensor unit with stopper mechanism |
CNB011245808A CN1175256C (zh) | 2000-08-09 | 2001-08-09 | 备有带止挡机构的荷重传感装置的秤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000241498A JP3761392B2 (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | ストッパー機構を有する荷重センサユニットからなる秤 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002054984A true JP2002054984A (ja) | 2002-02-20 |
JP2002054984A5 JP2002054984A5 (ja) | 2005-04-21 |
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ID=18732677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000241498A Expired - Fee Related JP3761392B2 (ja) | 2000-08-09 | 2000-08-09 | ストッパー機構を有する荷重センサユニットからなる秤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3761392B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009265069A (ja) * | 2008-04-25 | 2009-11-12 | Naka Ezawa | 重量検知装置 |
US9377372B2 (en) | 2013-08-19 | 2016-06-28 | Minebea Co., Ltd. | Small-sized load sensor unit |
-
2000
- 2000-08-09 JP JP2000241498A patent/JP3761392B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009265069A (ja) * | 2008-04-25 | 2009-11-12 | Naka Ezawa | 重量検知装置 |
US9377372B2 (en) | 2013-08-19 | 2016-06-28 | Minebea Co., Ltd. | Small-sized load sensor unit |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3761392B2 (ja) | 2006-03-29 |
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