JP2002054889A - 熱交換器用チューブ - Google Patents
熱交換器用チューブInfo
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- heat exchanger
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- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F3/00—Plate-like or laminated elements; Assemblies of plate-like or laminated elements
- F28F3/02—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations
- F28F3/04—Elements or assemblies thereof with means for increasing heat-transfer area, e.g. with fins, with recesses, with corrugations the means being integral with the element
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28D—HEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
- F28D1/00—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
- F28D1/02—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid
- F28D1/03—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
- F28D1/0391—Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits a single plate being bent to form one or more conduits
-
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- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F9/00—Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
- F28F9/02—Header boxes; End plates
- F28F9/04—Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates
- F28F9/16—Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling
- F28F9/18—Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling by welding
- F28F9/182—Arrangements for sealing elements into header boxes or end plates by permanent joints, e.g. by rolling by welding the heat-exchange conduits having ends with a particular shape, e.g. deformed; the heat-exchange conduits or end plates having supplementary joining means, e.g. abutments
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 扁平チューブに内方に向いた突起を設けた熱
交換器用チューブにおいては、熱交換器の製造時、この
突起がヘッダータンクの挿入穴に位置することにより、
この突起により形成された凹部とヘッダータンクの挿入
穴との間隙のろう付け不良が発生するという問題を解消
する。 【解決手段】 突起により形成された凹部の深さをある
値に規制することで、凹部とヘッダータンクの挿入穴と
の間隙を適切な値とし、扁平チューブとヘッダータンク
とのろう付け不良を無くする。
交換器用チューブにおいては、熱交換器の製造時、この
突起がヘッダータンクの挿入穴に位置することにより、
この突起により形成された凹部とヘッダータンクの挿入
穴との間隙のろう付け不良が発生するという問題を解消
する。 【解決手段】 突起により形成された凹部の深さをある
値に規制することで、凹部とヘッダータンクの挿入穴と
の間隙を適切な値とし、扁平チューブとヘッダータンク
とのろう付け不良を無くする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサ、ラジ
エータ等の熱交換器に使用される熱交換器用チューブに
関する。
エータ等の熱交換器に使用される熱交換器用チューブに
関する。
【０００２】
【従来の技術】一般的に、コンデンサ等の熱交換器で
は、熱交換部に高圧の熱交換流体を循環させるための熱
交換器用チューブが配置されており、従来、このような
熱交換器用チューブとして、例えば、特開平０６−１５
９９８６号公報や特開平１０−３３２２９４号公報等に
開示されたものが知られている。
は、熱交換部に高圧の熱交換流体を循環させるための熱
交換器用チューブが配置されており、従来、このような
熱交換器用チューブとして、例えば、特開平０６−１５
９９８６号公報や特開平１０−３３２２９４号公報等に
開示されたものが知られている。
【０００３】一般に、この種の熱交換器用チューブを用
いた熱交換器は、対向配置されるヘッダータンクの間に
扁平チューブと放熱フィンとが積層配置され、扁平チュ
ーブの開口端部がヘッダータンクの挿入穴に挿入され、
ろう付けされている。
いた熱交換器は、対向配置されるヘッダータンクの間に
扁平チューブと放熱フィンとが積層配置され、扁平チュ
ーブの開口端部がヘッダータンクの挿入穴に挿入され、
ろう付けされている。
【０００４】扁平チューブと放熱フィンとの積層方向の
両側には、サイドプレートが配置され、これら扁平チュ
ーブ、放熱フィン及びサイドプレートが相互にろう付け
されている。図９及び図１０に示すように、扁平チュー
ブ１には、内側に向けて突出する突部２が複数対向配置
されている。
両側には、サイドプレートが配置され、これら扁平チュ
ーブ、放熱フィン及びサイドプレートが相互にろう付け
されている。図９及び図１０に示すように、扁平チュー
ブ１には、内側に向けて突出する突部２が複数対向配置
されている。
【０００５】この種の熱交換器用チューブは、ろう材層
を有するアルミニウム等のクラッド材からなる長尺状の
板材を中央から折曲げ、突部２の先端２ａ及び縁部３を
相互に突き合わせることで形成される。これら突部２の
先端２ａは相互に当接され、ろう付けされている。扁平
チューブ１の片側に形成された縁部３も相互に当接さ
れ、ろう付けされている。
を有するアルミニウム等のクラッド材からなる長尺状の
板材を中央から折曲げ、突部２の先端２ａ及び縁部３を
相互に突き合わせることで形成される。これら突部２の
先端２ａは相互に当接され、ろう付けされている。扁平
チューブ１の片側に形成された縁部３も相互に当接さ
れ、ろう付けされている。
【０００６】そして、このように形成された熱交換器用
チューブを用いて、図１１に示すように熱交換器が製造
される。まず扁平チューブ１と放熱フィン４が交互に積
層配置され、上下両端にサイドプレート５，６が配置さ
れる。次に、扁平チューブ１の開口端部１ａ及びサイド
プレート５，６の端部５ａ，６ａが、ヘッダータンク７
の挿入穴７ａに挿入される。
チューブを用いて、図１１に示すように熱交換器が製造
される。まず扁平チューブ１と放熱フィン４が交互に積
層配置され、上下両端にサイドプレート５，６が配置さ
れる。次に、扁平チューブ１の開口端部１ａ及びサイド
プレート５，６の端部５ａ，６ａが、ヘッダータンク７
の挿入穴７ａに挿入される。
【０００７】さらに、サイドプレート５，６の外側に焼
付けジグ８が配置され、扁平チューブ１及び放熱フィン
４を積層方向の両側から押圧した状態で、熱処理が行わ
れる。この熱処理により扁平チューブ１の突部２の先端
２ａ及び縁部３が相互に押圧された状態でろう付けされ
る。同時に、開口端部１ａ及び挿入穴７ａ、扁平チュー
ブ１自体、放熱フィン４及びサイドプレート５，６がろ
う付けされ、熱交換器が製造される。
付けジグ８が配置され、扁平チューブ１及び放熱フィン
４を積層方向の両側から押圧した状態で、熱処理が行わ
れる。この熱処理により扁平チューブ１の突部２の先端
２ａ及び縁部３が相互に押圧された状態でろう付けされ
る。同時に、開口端部１ａ及び挿入穴７ａ、扁平チュー
ブ１自体、放熱フィン４及びサイドプレート５，６がろ
う付けされ、熱交換器が製造される。
【０００８】この熱交換器では、相互にろう付けされた
突部２により、扁平チューブ１の耐圧強度が向上し、扁
平チューブ１内に高圧の熱交換流体が通流される。ま
た、これら突部２により、熱交換流体が攪拌されながら
通流するため、熱交換効率が向上する。
突部２により、扁平チューブ１の耐圧強度が向上し、扁
平チューブ１内に高圧の熱交換流体が通流される。ま
た、これら突部２により、熱交換流体が攪拌されながら
通流するため、熱交換効率が向上する。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
熱交換器用チューブでは、扁平チューブ１の開口端部１
ａ及びサイドプレート５，６の端部５ａ，６ａをヘッダ
ータンク７の挿入穴７ａに挿入して、ろう付けする場合
に、図８に見られるように、扁平チューブ１の突部２の
形成により凹んだ凹部９と挿入穴７ａ内面との間隔が空
きすぎ、この部分のろう切れが生じてしまい、ろう付け
不良を起こす不具合が有る。
熱交換器用チューブでは、扁平チューブ１の開口端部１
ａ及びサイドプレート５，６の端部５ａ，６ａをヘッダ
ータンク７の挿入穴７ａに挿入して、ろう付けする場合
に、図８に見られるように、扁平チューブ１の突部２の
形成により凹んだ凹部９と挿入穴７ａ内面との間隔が空
きすぎ、この部分のろう切れが生じてしまい、ろう付け
不良を起こす不具合が有る。
【００１０】そのために、特開平０６−１５９９８６号
公報では、扁平チューブの開口端部付近には突部を設け
ないフラットな形状に形成して、扁平チューブの開口端
部をヘッダータンクの挿入穴に挿入するようにすること
を開示している。この場合には、ろう切れの問題は解消
されるが、特別に、扁平チューブにフラットな部分を形
成する必要があり、製作作業及び製造管理が複雑になる
と共に開口端部付近の熱交換流体の流れに乱流が無く熱
交換効率が劣る。
公報では、扁平チューブの開口端部付近には突部を設け
ないフラットな形状に形成して、扁平チューブの開口端
部をヘッダータンクの挿入穴に挿入するようにすること
を開示している。この場合には、ろう切れの問題は解消
されるが、特別に、扁平チューブにフラットな部分を形
成する必要があり、製作作業及び製造管理が複雑になる
と共に開口端部付近の熱交換流体の流れに乱流が無く熱
交換効率が劣る。
【００１１】また、特開平１０−３３２２９４号公報に
見られるように、扁平チューブの端部にろう付け用の別
の突出部を形成したものも知られている。この場合に
は、通常の凹部とは別にわざわざ扁平チューブの端部に
ヘッダータンクと当接する突出部を加工形成する必要が
あり、製造工程が増加するため生産性が低下し、製造コ
ストがアップする問題を有している。
見られるように、扁平チューブの端部にろう付け用の別
の突出部を形成したものも知られている。この場合に
は、通常の凹部とは別にわざわざ扁平チューブの端部に
ヘッダータンクと当接する突出部を加工形成する必要が
あり、製造工程が増加するため生産性が低下し、製造コ
ストがアップする問題を有している。
【００１２】本発明はこのような問題を解決するため
に、扁平チューブの開口端部に中央部分と異なる特別な
形状を形成することなく、扁平チューブとヘッダータン
クとのろう付け不良を無くする熱交換用チューブの構造
を提供することを目的とする。
に、扁平チューブの開口端部に中央部分と異なる特別な
形状を形成することなく、扁平チューブとヘッダータン
クとのろう付け不良を無くする熱交換用チューブの構造
を提供することを目的とする。
【００１３】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、扁平
チューブの内面に、内側に向けて突出するビード部を複
数対向形成すると共に、これらビード部の先端を相互に
当接してなる熱交換器用チューブにおいて、該ビード部
によって形成された反対側の凹部の深さを０．１〜０．
３５ｍｍとしたものである。従って、扁平チューブとヘ
ッダータンクの挿入穴の開口面との間隙を特定範囲に規
制することにより、この部分にビード部とは別の細工を
しなくても、ろう付け不良を低減することができるとと
もに熱交換流体の熱交換効率も確保できる。
チューブの内面に、内側に向けて突出するビード部を複
数対向形成すると共に、これらビード部の先端を相互に
当接してなる熱交換器用チューブにおいて、該ビード部
によって形成された反対側の凹部の深さを０．１〜０．
３５ｍｍとしたものである。従って、扁平チューブとヘ
ッダータンクの挿入穴の開口面との間隙を特定範囲に規
制することにより、この部分にビード部とは別の細工を
しなくても、ろう付け不良を低減することができるとと
もに熱交換流体の熱交換効率も確保できる。
【００１４】請求項２の発明は、請求項１記載の熱交換
器用チューブにおいて、上記ビード部の高さを０．１〜
０．３５ｍｍとしたものであり、熱交換流体の熱交換効
率を向上させるとともに扁平チューブの強度を改善で
き、かつろう付け不良を低減することができる。
器用チューブにおいて、上記ビード部の高さを０．１〜
０．３５ｍｍとしたものであり、熱交換流体の熱交換効
率を向上させるとともに扁平チューブの強度を改善で
き、かつろう付け不良を低減することができる。
【００１５】請求項３の発明は、請求項１または請求項
２記載の熱交換器用チューブにおいて、上記ビード部間
の扁平チューブの内面に、小突起を複数形成したもので
あって、この小突起を設けることにより、内部を通流す
る熱交換流体の熱交換効率が向上する。
２記載の熱交換器用チューブにおいて、上記ビード部間
の扁平チューブの内面に、小突起を複数形成したもので
あって、この小突起を設けることにより、内部を通流す
る熱交換流体の熱交換効率が向上する。
【００１６】請求項４の発明は、請求項３記載の熱交換
器用チューブにおいて、上記小突起の高さが上記ビード
部の高さより０．１ｍｍ以上低くなっている構成であ
り、扁平チューブ内の熱交換流体の通流を阻害すること
なく、且つ熱交換効率を向上させることができる。
器用チューブにおいて、上記小突起の高さが上記ビード
部の高さより０．１ｍｍ以上低くなっている構成であ
り、扁平チューブ内の熱交換流体の通流を阻害すること
なく、且つ熱交換効率を向上させることができる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施例を図面
に基づいて説明する。この実施例の積層型熱交換器１０
は、図１に示すように、複数の扁平チューブ１１が放熱
用の波状フィン１２を介して積層されている。積層され
た扁平チューブ１１及び波状フィン１２の上下にサイド
プレート１３，１４が設けられている。これらの複数の
扁平チューブ１１の各開口端部１１ａが両側のヘッダー
タンク１５，１６に形成された挿入穴１７に挿入されて
いる。また、図示してないが、各ヘッダータンク１５，
１６の上下の開口部は蓋部材により閉塞され、各ヘッダ
ータンク１５，１６の所定箇所には仕切板が設けられて
いる。
に基づいて説明する。この実施例の積層型熱交換器１０
は、図１に示すように、複数の扁平チューブ１１が放熱
用の波状フィン１２を介して積層されている。積層され
た扁平チューブ１１及び波状フィン１２の上下にサイド
プレート１３，１４が設けられている。これらの複数の
扁平チューブ１１の各開口端部１１ａが両側のヘッダー
タンク１５，１６に形成された挿入穴１７に挿入されて
いる。また、図示してないが、各ヘッダータンク１５，
１６の上下の開口部は蓋部材により閉塞され、各ヘッダ
ータンク１５，１６の所定箇所には仕切板が設けられて
いる。
【００１８】更に、一方のヘッダータンク１５に入口接
続部１８、他方のヘッダータンク１６に出口接続部１９
が設けられている。この入口接続部１８から流入する熱
交換流体はヘッダータンク１５，１６、扁平チューブ１
１の間で複数回蛇行して通流され、出口接続部１９から
流出する。尚、この実施例では、入口接続部１８、出口
接続部１９は別々のヘッダータンク１５，１６に設けら
れているが、同じヘッダータンクに設けるように流路を
形成しても良い。
続部１８、他方のヘッダータンク１６に出口接続部１９
が設けられている。この入口接続部１８から流入する熱
交換流体はヘッダータンク１５，１６、扁平チューブ１
１の間で複数回蛇行して通流され、出口接続部１９から
流出する。尚、この実施例では、入口接続部１８、出口
接続部１９は別々のヘッダータンク１５，１６に設けら
れているが、同じヘッダータンクに設けるように流路を
形成しても良い。
【００１９】上記各扁平チューブ１１は、図２及び図３
に示すように、例えば、ろう材層を有するアルミニウム
等のクラッド材からなる長尺状のプレート材２０を中央
から折曲げ、重ね合わせて形成されている。この上下の
プレート部材２１，２２の縁部２１ａ，２２ａは当接さ
れている。上下のプレート部材２１，２２には、それぞ
れ内側に向けて突出し互いに先端部が当接するビード部
２３が多数対向形成されている。尚、この実施例では、
１枚のプレート材２０から上下のプレート部材２１，２
２を形成しているが、上下のプレート部材２１，２２を
別々に成形し、その両縁部を接合するようにしても良
い。
に示すように、例えば、ろう材層を有するアルミニウム
等のクラッド材からなる長尺状のプレート材２０を中央
から折曲げ、重ね合わせて形成されている。この上下の
プレート部材２１，２２の縁部２１ａ，２２ａは当接さ
れている。上下のプレート部材２１，２２には、それぞ
れ内側に向けて突出し互いに先端部が当接するビード部
２３が多数対向形成されている。尚、この実施例では、
１枚のプレート材２０から上下のプレート部材２１，２
２を形成しているが、上下のプレート部材２１，２２を
別々に成形し、その両縁部を接合するようにしても良
い。
【００２０】また、上記ビード部２３はヘッダータンク
１５，１６に挿入される扁平チューブ１１の開口端部１
１ａまで形成されている。そして、これらのビード部２
３により、扁平チューブ１１内部に通流される熱交換流
体に乱流を起こさせて熱交換能力を高めるとともに、上
下のプレート部材２１，２２の強度を高め耐圧性を向上
させる構造となっている。
１５，１６に挿入される扁平チューブ１１の開口端部１
１ａまで形成されている。そして、これらのビード部２
３により、扁平チューブ１１内部に通流される熱交換流
体に乱流を起こさせて熱交換能力を高めるとともに、上
下のプレート部材２１，２２の強度を高め耐圧性を向上
させる構造となっている。
【００２１】次に、熱交換器の製造方法を説明する。ま
ず、扁平チューブ１１と波状フィン１２が交互に積層配
置され、上下両端にサイドプレート１３，１４が配置さ
れる。それから、扁平チューブ１１の開口端部１１ａ
が、ヘッダータンク１５，１６の挿入穴１７に挿入され
る。
ず、扁平チューブ１１と波状フィン１２が交互に積層配
置され、上下両端にサイドプレート１３，１４が配置さ
れる。それから、扁平チューブ１１の開口端部１１ａ
が、ヘッダータンク１５，１６の挿入穴１７に挿入され
る。
【００２２】この状態で熱処理が行われる。この熱処理
により扁平チューブ１１のビード部２３の先端部２３ａ
が相互に押圧された状態でろう付けされる。同時に、開
口端部１１ａ及び挿入穴１７、扁平チューブ１１、波状
フィン１２及びサイドプレート１３，１４がろう付けさ
れ、熱交換器１０が製造される。
により扁平チューブ１１のビード部２３の先端部２３ａ
が相互に押圧された状態でろう付けされる。同時に、開
口端部１１ａ及び挿入穴１７、扁平チューブ１１、波状
フィン１２及びサイドプレート１３，１４がろう付けさ
れ、熱交換器１０が製造される。
【００２３】この実施例では、扁平チューブ１１のビー
ド部２３によって形成された反対側の凹部２４の深さｈ
を０．１〜０．３５ｍｍにしている。深さｈを０．３５
ｍｍ以下とする理由は、ヘッダータンク１５，１６の挿
入穴１７に扁平チューブ１１を挿入した時に、図４に示
すように、ヘッダータンク１５，１６の挿入穴１７の内
面に該凹部２４が位置するようになった場合でも、該挿
入穴１７の内面と該凹部２４との間隔がろう切れを生じ
ない距離としている。このことにより、挿入穴１７の内
面と扁平チューブ１１の開口端部１１ａとのろう付けは
良好に行われ、ろう付け不良を無くすことができる。ま
た、深さｈを０．１ｍｍ以上とする理由は、この値より
も少ないと、上下のプレート部材２１，２２の間隔が
０．２ｍｍより狭くなり、熱交換通路としての空間を確
保できないからである。
ド部２３によって形成された反対側の凹部２４の深さｈ
を０．１〜０．３５ｍｍにしている。深さｈを０．３５
ｍｍ以下とする理由は、ヘッダータンク１５，１６の挿
入穴１７に扁平チューブ１１を挿入した時に、図４に示
すように、ヘッダータンク１５，１６の挿入穴１７の内
面に該凹部２４が位置するようになった場合でも、該挿
入穴１７の内面と該凹部２４との間隔がろう切れを生じ
ない距離としている。このことにより、挿入穴１７の内
面と扁平チューブ１１の開口端部１１ａとのろう付けは
良好に行われ、ろう付け不良を無くすことができる。ま
た、深さｈを０．１ｍｍ以上とする理由は、この値より
も少ないと、上下のプレート部材２１，２２の間隔が
０．２ｍｍより狭くなり、熱交換通路としての空間を確
保できないからである。
【００２４】これらの数値の根拠を、図５及び図６で説
明する。図５は縦軸をろう付け性、横軸を凹部の深さと
した時の特性を示す。凹部の深さが０．３５ｍｍを超え
ると急激にろう付け性が悪化する。これは、この値以上
になると凹部と挿入穴との間隙にろう材が留まることが
できなくなり、扁平チューブとヘッダータンクのろう付
けが急激に悪くなることを示している。また、図６は縦
軸をろう詰まり性、横軸をビード部高さとした時の特性
を示す。ビード部の高さが０．１ｍｍより小さくなる
と、扁平チューブの内壁間間隔が０．２ｍｍより狭くな
り、この空間にろう材が詰まる結果となり、熱交換流体
の流通が悪くなる。従って、本発明では、ビード部の高
さを０．１ｍｍ以上、即ち凹部の深さを０．１ｍｍ以上
としている。
明する。図５は縦軸をろう付け性、横軸を凹部の深さと
した時の特性を示す。凹部の深さが０．３５ｍｍを超え
ると急激にろう付け性が悪化する。これは、この値以上
になると凹部と挿入穴との間隙にろう材が留まることが
できなくなり、扁平チューブとヘッダータンクのろう付
けが急激に悪くなることを示している。また、図６は縦
軸をろう詰まり性、横軸をビード部高さとした時の特性
を示す。ビード部の高さが０．１ｍｍより小さくなる
と、扁平チューブの内壁間間隔が０．２ｍｍより狭くな
り、この空間にろう材が詰まる結果となり、熱交換流体
の流通が悪くなる。従って、本発明では、ビード部の高
さを０．１ｍｍ以上、即ち凹部の深さを０．１ｍｍ以上
としている。
【００２５】また、図７は図３と同様な熱交換用チュー
ブの断面形状を示すものであって、この実施例では、熱
交換流体が流れる扁平チューブ３１の内周面に小突起３
２を形成し、熱交換能力を向上させたものである。小突
起３２は扁平チューブ３１にビード部３３を形成する時
に、ビード部３３を形成しない部分に小突起用のギザギ
ザの面を有するローラー面を押し当てることでビード部
３３の形成と同時に形成することができる。製作工程を
増加しなくて製造できる。
ブの断面形状を示すものであって、この実施例では、熱
交換流体が流れる扁平チューブ３１の内周面に小突起３
２を形成し、熱交換能力を向上させたものである。小突
起３２は扁平チューブ３１にビード部３３を形成する時
に、ビード部３３を形成しない部分に小突起用のギザギ
ザの面を有するローラー面を押し当てることでビード部
３３の形成と同時に形成することができる。製作工程を
増加しなくて製造できる。
【００２６】また、この実施例では、小突起３２をプレ
ート部材３４，３５の両側の内周面に形成したが、一方
の内周面にのみ形成しても良い。また、ビード部の側面
部分にも小突起を形成しても良い。また、この実施例で
は小突起３２の形状は山形状であるが、形状はこのもの
に限られない。できるだけ、多く形成され、熱交換効率
を高めることが好ましい。
ート部材３４，３５の両側の内周面に形成したが、一方
の内周面にのみ形成しても良い。また、ビード部の側面
部分にも小突起を形成しても良い。また、この実施例で
は小突起３２の形状は山形状であるが、形状はこのもの
に限られない。できるだけ、多く形成され、熱交換効率
を高めることが好ましい。
【００２７】
【発明の効果】本発明では、扁平チューブの内側に向け
て突出するビード部によって形成された反対側の凹部の
深さを０．１〜０．３５ｍｍとしたので、扁平チューブ
の凹部とヘッダータンクの挿入穴との間隔にろう材が留
まることとなり、両者のろう付けを良好に行なうことが
できる。また、ビード部の高さを０．１〜０．３５ｍｍ
とした熱交換器用チューブでは、上記と同様にろう付け
を良好に行なうことができるとともに扁平チューブ内の
熱交換流体の流路を確実に確保できる。また、ビード部
間の扁平チューブの内面に小突起を複数形成した熱交換
器用チューブでは、乱流が生じやすく、熱交換効率が向
上する。更に、小突起の高さをビード部の高さより０．
１ｍｍ以上低くすることによって、扁平チューブ内がろ
う材で塞がれることを防止できる。
て突出するビード部によって形成された反対側の凹部の
深さを０．１〜０．３５ｍｍとしたので、扁平チューブ
の凹部とヘッダータンクの挿入穴との間隔にろう材が留
まることとなり、両者のろう付けを良好に行なうことが
できる。また、ビード部の高さを０．１〜０．３５ｍｍ
とした熱交換器用チューブでは、上記と同様にろう付け
を良好に行なうことができるとともに扁平チューブ内の
熱交換流体の流路を確実に確保できる。また、ビード部
間の扁平チューブの内面に小突起を複数形成した熱交換
器用チューブでは、乱流が生じやすく、熱交換効率が向
上する。更に、小突起の高さをビード部の高さより０．
１ｍｍ以上低くすることによって、扁平チューブ内がろ
う材で塞がれることを防止できる。
【図１】本発明を適用した熱交換器を示す概略図であ
る。
る。
【図２】本発明を適用した扁平チューブの平面図であ
る。
る。
【図３】本発明を適用した扁平チューブの断面図であ
る。
る。
【図４】本発明を適用した扁平チューブとヘッダータン
クとの接続構造を示す拡大断面図である。
クとの接続構造を示す拡大断面図である。
【図５】本発明の扁平チューブのろう付け性の特性を示
すグラフである。
すグラフである。
【図６】本発明の扁平チューブのろう詰まり性の特性を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図７】本発明を適用した別の実施例であって、図３と
同様な図である。
同様な図である。
【図８】従来の扁平チューブとヘッダータンクとの接続
構造を示す図４相当図である。
構造を示す図４相当図である。
【図９】従来の扁平チューブの平面図である。
【図１０】従来の扁平チューブの断面図である。
【図１１】従来の熱交換器を示す概略図である。
１ 扁平チューブ １ａ 開口端部 ２ 突部 ２ａ 先端 ３ 縁部 ４ 放熱フィン ５ サイドプレート ５ａ 端部 ６ サイドプレート ６ａ 端部 ７ ヘッダータンク ７ａ 挿入穴 ８ 焼き付けジグ １０ 熱交換器 １１ 扁平チューブ １１ａ 開口端部 １２ 波状フィン １３ サイドプレート １４ サイドプレート １５ ヘッダータンク １６ ヘッダータンク １７ 挿入穴 １８ 入口接続部 １９ 出口接続部 ２０ プレート材 ２１ 上プレート材 ２１ａ 縁部 ２２ 下プレート材 ２２ａ 縁部 ２３ ビード部 ２３ａ 先端部 ２４ 凹部 ３１ 扁平チューブ ３２ 小突起 ３３ ビード部 ３４ 上プレート部材 ３５ 下プレート部材
Claims (4)
- 【請求項１】 扁平チューブの内面に、内側に向けて突
出するビード部を複数対向形成すると共に、これらビー
ド部の先端を相互に当接してなる熱交換器用チューブに
おいて、該ビード部によって形成された反対側の凹部の
深さを０．１〜０．３５ｍｍとしたことを特徴とする熱
交換器用チューブ。 - 【請求項２】 上記ビード部の高さを０．１〜０．３５
ｍｍとしたことを特徴とする請求項１記載の熱交換器用
チューブ。 - 【請求項３】 上記ビード部間の扁平チューブの内面
に、小突起が複数形成されたことを特徴とする請求項１
または請求項２記載の熱交換器用チューブ。 - 【請求項４】 上記小突起の高さが上記ビード部の高さ
より０．１ｍｍ以上低くなっていることを特徴とする請
求項３記載の熱交換器用チューブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000242136A JP2002054889A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 熱交換器用チューブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000242136A JP2002054889A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 熱交換器用チューブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002054889A true JP2002054889A (ja) | 2002-02-20 |
Family
ID=18733198
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000242136A Pending JP2002054889A (ja) | 2000-08-10 | 2000-08-10 | 熱交換器用チューブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002054889A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013105490A1 (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-18 | 株式会社デンソー | 熱交換器 |
| WO2020125205A1 (zh) * | 2018-12-21 | 2020-06-25 | 浙江盾安人工环境股份有限公司 | 换热器扁管及具有其的换热器 |
-
2000
- 2000-08-10 JP JP2000242136A patent/JP2002054889A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2013105490A1 (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-18 | 株式会社デンソー | 熱交換器 |
| JP2013142515A (ja) * | 2012-01-12 | 2013-07-22 | Denso Corp | 熱交換器 |
| WO2020125205A1 (zh) * | 2018-12-21 | 2020-06-25 | 浙江盾安人工环境股份有限公司 | 换热器扁管及具有其的换热器 |
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