JP2002054582A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JP2002054582A
JP2002054582A JP2000243802A JP2000243802A JP2002054582A JP 2002054582 A JP2002054582 A JP 2002054582A JP 2000243802 A JP2000243802 A JP 2000243802A JP 2000243802 A JP2000243802 A JP 2000243802A JP 2002054582 A JP2002054582 A JP 2002054582A
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chamber
pressure
back pressure
pressure chamber
seal
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JP2000243802A
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Junya Tanaka
順也 田中
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機のタイプを内部高圧型と内部低圧型に
変更可能としたスクロール圧縮機において、内部低圧時
に背圧室のシール性を向上したスクロール圧縮機を提供
する。 【解決手段】 密閉容器1a内に左右に電動機6と圧縮部
7を配置し、圧縮部7の旋回スクロール3の背面に設け
られ、同背面を同心円により三分割するメインフレーム
4に形成した2個の環状溝4b、4cに各々嵌入される環状
の小シール16と大シール17により内側背圧室18と、中央
背圧室19と、外側背圧室20を設け、前記内部高圧型のと
きは、前記内側背圧室18を低圧に、中央背圧室19を中間
圧または高圧に、外側背圧室20を高圧にし、前記内部低
圧型のときは、前記内側背圧室18を低圧に、中央背圧室
19を中間圧または高圧に、外側背圧室20を低圧にし、前
記メインフレーム4の前記環状溝4bの底部中央に、前記
吐出室8と高圧導入路4dとを連通する連通路4eを形成
し、高圧を導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スクロール圧縮機
に係わり、より詳細には運転状況に応じて圧縮機のタイ
プを内部高圧型と内部低圧型に変更可能としたものの中
央背圧室の旋回スクロール押圧構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来例によるスクロール圧縮機
の断面図、図6は、従来例によるスクロール圧縮機の要
部断面図(a)と、小シールの説明図(b)と、小シー
ル部分の要部拡大断面図(c)、図7は、従来例による
スクロール圧縮機の要部拡大断面図(a)と、内部低圧
運転時の小シール及び大シール部分の要部拡大断面図
(b)と、内部高圧運転時の小シール及び大シール部分
の要部拡大断面図(c)である。
【0003】従来のスクロール圧縮機1は、密閉容器1a
内に左右に電動機6と圧縮部7を配置し、同圧縮部7を
図示しない鏡板に渦捲き状のラップを有する固定スクロ
ール2と、旋回スクロール3とを噛み合わせ圧縮室7bを
形成し,前記旋回スクロール3を旋回させる旋回駆動軸
9aを先端に有する電動機6のシャフト9と、同シャフト
9を中央に形成した軸受け室4aに挿設した軸受5により
軸支するメインフレーム4とから構成され、前記固定ス
クロール2に設けた吐出口7aから圧縮冷媒が吐出される
気密な吐出室8と、前記電動機6を収容する気密な電動
機室6aとを前記圧縮部7により仕切るとともに、前記電
動機室6aの一側に、前記電動機6により駆動されるシャ
フト9の一端を軸支し、冷媒の流通孔10a を備えた副軸
受10により区画された副電動機室6bを形成している。
【0004】また、前記吐出室8に吐出管12を、前記圧
縮部7に吸入管11を各々接続するとともに、前記電動機
室6aに第一出入管14と、第二出入管13を各々接続してい
る。そして、冷房運転時に、前記吸入管11より低圧冷媒
を吸入し、前記圧縮部7にて圧縮した高圧冷媒を吐出室
6b、吐出管12を順次経由して前記第一出入管14から前記
電動機室6aへ流通して、第二出入管13から冷媒回路に吐
出させて前記スクロール圧縮機1を内部高圧型としてい
る。
【0005】また、暖房運転時に、冷媒回路からの低圧
冷媒を前記第二出入管13より前記電動機室6aに吸入し、
第一出入管14、吸入管11を順次経由して、前記圧縮部7
で圧縮した高圧冷媒を、吐出室8、吐出管12を流通して
前記冷媒回路に吐出させ、前記スクロール圧縮機1を内
部低圧型としている。
【0006】一方、前記圧縮部7の旋回スクロール3の
背面に設けられ、同背面を同心円により三分割するメイ
ンフレーム4に形成した2個の環状溝4b、4cに各々嵌入
される環状の小シール16と大シール17により内側背圧室
18と、中央背圧室19と、外側背圧室20を設け、前記吐出
室8の高圧を前記中央背圧室19に導く高圧導入路4d、2a
を、各々前記メインフレーム4及び固定スクロール2に
形成し、前記内部高圧型のときは、前記内側背圧室18を
低圧に、中央背圧室19を中間圧または高圧に、外側背圧
室20を高圧にし、前記内部低圧型のときは、前記内側背
圧室18を低圧に、中央背圧室19を中間圧または高圧に、
外側背圧室20を低圧にしている。
【0007】これによって、内部低圧運転時及び内部高
圧運転時ともに、前記圧縮部7の旋回スクロール3を固
定スクロール2に押付け、同固定スクロール2と旋回ス
クロール3の軸方向隙間を狭め、前記スクロール圧縮機
1の性能を向上している。
【0008】ところで、前記大シール17は、外径側の側
面でシールを行うため、柔軟性のある材質とすることに
よって、前記中央背圧室19と外側背圧室20の圧力差で大
シール17の径が増大し、前記環状溝4cとの隙間を埋める
ことができる。しかしながら、前記小シール16は、内部
低圧運転時に、図7(b)に示すように、内径側の側面
でシールを行うため、前記内側背圧室18と、中央背圧室
19の圧力差によって径を縮小させる方向に変形させる必
要がある。この時、図6(b)に示すように、前記小シ
ール16の内径側と前記環状溝4bの隙間があまり大きい
と、前記小シール16に歪みが生じて、うまく溝に密着し
ないおそれがある。このため、前記隙間はできるだけ小
さくしておく必要がある。
【0009】一方、内部高圧運転時において、図7
(c)に示すように、前記中央背圧室19を中間圧または
高圧にする場合には、前記小シール16は、外径側の側面
でシールを行う必要がある。このため、上述の内部低圧
運転時のシール性を考慮して前記内径隙間を小さくして
おくと、内部高圧運転時に、前記小シール16の背面に高
圧が導かれず、同小シール16が、前記旋回スクロール3
と離れ、移動してしまい、全く機能しなくなるおそれが
ある。このように、前記小シール16の内径隙間は、大き
過ぎても、小さ過ぎても機能しなくなるおそれがあり、
非常に高精度な加工が要求される問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、前
記問題点に鑑み、圧縮機のタイプを内部高圧型と内部低
圧型に変更可能としたスクロール圧縮機において、内部
低圧時に背圧室のシール性を向上させるとともに、高精
度な加工を必要とせず旋回スクロールの固定スクロール
に対する押圧を十分にし、信頼性の低下を防ぎ、性能を
向上したスクロール圧縮機を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためなされたもので、密閉容器内に左右に電動機
と圧縮部を配置し、同圧縮部を鏡板に渦捲き状のラップ
を有する固定スクロールと、旋回スクロールとを噛み合
わせ圧縮室を形成し,前記旋回スクロールを旋回させる
旋回駆動軸を先端に有する電動機のシャフトと、同シャ
フトを中央に形成した軸受け室に挿設した軸受により軸
支するメインフレームとにより構成され、前記密閉容器
内を気密な電動機室と吐出室とに区画し、同吐出室に吐
出管を、前記圧縮部に吸入管を各々接続するとともに、
前記電動機室に第一出入管と、第二出入管を各々接続
し、前記圧縮部の旋回スクロールの背面に設けられ、同
背面を同心円により三分割するメインフレームに形成し
た2個の環状溝に各々嵌入される環状の小シールと大シ
ールにより内側背圧室と、中央背圧室と、外側背圧室を
設け、前記吐出室の高圧を前記中央背圧室に導く高圧導
入路を、前記メインフレーム及び固定スクロールに形成
し、冷房運転時に、前記吸入管より低圧冷媒を吸入し、
前記圧縮部にて圧縮した高圧冷媒を吐出室、吐出管を順
次経由して前記第一出入管から前記電動機室へ流通し
て、第二出入管から冷媒回路に吐出させて圧縮機を内部
高圧型となし、暖房運転時に、冷媒回路からの低圧冷媒
を前記第二出入管より前記電動機室に吸入し、第一出入
管、吸入管を順次経由して、前記圧縮部で圧縮した高圧
冷媒を、吐出室、吐出管を流通して前記冷媒回路に吐出
させ、前記圧縮機を内部低圧型とするとともに、前記内
部高圧型のときは、前記内側背圧室を高圧に、前記中央
背圧室を中間圧または高圧に、外側背圧室を低圧にし、
前記内部低圧型のときは、前記内側背圧室を低圧に、中
央背圧室を中間圧または高圧に、外側背圧室を低圧にし
てなるスクロール圧縮機において、前記メインフレーム
の前記小シールが嵌入される環状溝の底部中央に、前記
吐出室と前記高圧導入路とを連通する連通路を形成して
なるようにする。
【0012】また、前記小シールと前記環状溝の内周壁
及び外周壁との間隙を、該小シールが熱膨張、冷媒によ
る膨潤による変形に対し、前記旋回スクロールの背面に
移動押圧できる所定幅にしてなるようにする。
【0013】そして、前記小シールを、前記環状溝の内
周壁または外周壁に各々当接する内側小シールと外側小
シールに分割してなるようにする。
【0014】また、前記小シールの内周側と外周側に各
々凹溝を形成するとともに、同凹溝に前記環状溝の内周
壁と外周壁に各々当接する環状シール部材を配設してな
るようにする。
【0015】そして、前記環状シール部材が、Oリング
であるようにする。
【0016】あるいは、前記小シールと前記環状溝の底
部の間に、前記環状溝の内周壁と外周壁及び前記小シー
ルとに各々当接するOリングを配設してなるようにす
る。
【0017】もしくは、前記小シールと前記環状溝の底
部の間に、前記環状溝の内周壁と外周壁及び前記小シー
ルとに各々当接する断面コ字状の環状シール部材を配設
してなるようにする。
【0018】また、前記小シールと断面コ字状の環状シ
ール部材を一体としてなるようにする。
【0019】一方、前記メインフレームに形成した前記
連通路と分岐する前記高圧導入通路の前記中央背圧室側
の途中に、絞り装置を配設してなるようにする。
【0020】さらに、前記メインフレームに、前記中央
背圧室と外側背圧室を結ぶ連通路を形成するとともに、
同連通路の途中に、前記中央背圧室の過大圧力を外側背
圧室へ排出する中間圧制御弁を配設してなるようにす
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を実施例
に基づき添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、
本発明によるスクロール圧縮機の第一の実施例を示す要
部断面図、図2は、本発明によるスクロール圧縮機の第
一の実施例を示す要部拡大断面図(a)と、小シール部
分の要部拡大断面図(b)である。
【0022】ここで、1はスクロール圧縮機、1a は密
閉容器、2は固定スクロール、3は旋回スクロール、4
はメインフレーム、4a は軸受け室、4b 、4cは環状
溝、4dは高圧導入路、4eは連通路、5は軸受、6は電動
機、6aは電動機室、7は圧縮部、7aは吐出口、8は吐出
室、9はシャフト、9aは旋回駆動軸、11は吸入管、12
は吐出管、16は小シール、17は大シール、18は内側背圧
室、19は中央背圧室、20は外側背圧室、26は絞り装置、
27は中間圧制御弁である。なお、従来例と同じ部分の符
号は同一とする。また、スクロール圧縮機1の基本構造
は、従来例と同様なので、一部説明を省略する。
【0023】スクロール圧縮機1は、密閉容器1a内に左
右に電動機6と圧縮部7を配置し、同圧縮部7を図示し
ない鏡板に渦捲き状のラップを有する固定スクロール2
と、旋回スクロール3とを噛み合わせ圧縮室7bを形成
し,前記密閉容器1a内を気密な電動機室6aと吐出室8と
に区画し、同吐出室8の側面に吐出管12を、前記圧縮部
7の上部に吸入管11を各々接続している。
【0024】それとともに、前記圧縮部7の旋回スクロ
ール3の背面に設けられ、同背面を同心円により三分割
するメインフレーム4に形成した2個の環状溝4b、4cに
各々に嵌入される環状の小シール16と大シール17により
内側背圧室18と、中央背圧室19と、外側背圧室20を設
け、前記吐出室8の高圧を前記中央背圧室19に導く高圧
導入路4d、2aを、各々前記メインフレーム4及び固定ス
クロール2に形成し、内部高圧型のときは、前記内側背
圧室18を低圧に、中央背圧室19を中間圧または高圧に、
外側背圧室20を高圧にし、内部低圧型のときは、前記内
側背圧室18を低圧に、中央背圧室19を中間圧または高圧
に、外側背圧室20を低圧にしている。
【0025】ここで、前記メインフレーム4の前記小シ
ール16が嵌入される環状溝4bの底部中央に、前記吐出室
8と前記高圧導入路4dとを連通する連通路4eを形成し、
高圧を導いている。そして、前記小シール16と前記環状
溝4bの内周壁及び外周壁との間隙を、該小シール16が熱
膨張、冷媒による膨潤により変形しても、前記旋回スク
ロール3の背面に移動押圧できる所定幅にし、前記小シ
ール16の前記環状溝4bの内周壁と外周壁との間隙をでき
るだけ小さくしている。
【0026】一方、前記連通路4eと分岐する前記高圧導
入通路4dの前記中央背圧室19側の途中に、絞り装置26を
配設している。さらに、前記メインフレーム4に、前記
中央背圧室19と外側背圧室20を結ぶ連通路4fを形成する
とともに、同連通路4fの途中に、前記中央背圧室19の過
大圧力を外側背圧室20へ排出する中間圧制御弁27を配設
している。
【0027】次いで、この実施例による作用、効果につ
いて説明する。前記連通路4eを、前記メインフレーム4
に形成しているので、前記小シール16の背面は高圧とな
り、同小シール16を確実に前記旋回スクロール3に押圧
することができる。
【0028】さらに、前記小シール16の前記環状溝4bの
内周壁と外周壁との間隙をできるだけ小さくしたので、
圧力の漏れを低減できる。また、前記絞り装置26によ
り、前記小シール16の背面を中間圧ではなく高圧に維持
することができる。そして、前記中間圧制御弁27によ
り、前記絞り装置26による前記中央背圧室19の圧力と外
側背圧室20と圧力差を調整し過大圧力とならないように
している。
【0029】図2(c)は、本発明によるスクロール圧
縮機の第二の実施例を示す小シール部分の要部拡大断面
図である。この実施例によれば、前記小シール16を、前
記環状溝4bの内周壁と外周壁に各々当接する内側小シー
ル16A と外側小シール16B とに分割している。そして、
前記内側小シール16A と外側小シール16B の相互間に十
分な間隙を設けておく。
【0030】次いで、この実施例による作用、効果につ
いて説明する。前記内側小シール16A と外側小シール16
B を用いることにより、熱膨張や冷媒によって膨潤して
も、相互間に間隙を生じているので、前記環状溝4bに嵌
まってしまうこともなく、前記旋回スクロール3に確実
に押圧することができる。
【0031】また、前記内側小シール16A の内径側と前
記環状溝4bの内周壁の間隙を狭くするとともに、前記外
側小シール16B の外径側と前記環状溝4bの外周壁の間隙
を狭くしているので、スクロール圧縮機の動作時に確実
に前記内側小シール16A を前記環状溝4bの内周壁に、ま
たは前記外側小シール16B を外周壁に当接することがで
きる。
【0032】さらに、前記内側小シール16A と外側小シ
ール16B の相互間に生じた間隙にも高圧が導入されるた
め、前記内側小シール16A を前記環状溝4bの内周壁に、
及び前記外側小シール16B を外周壁に押圧するように働
き、シール効果を高めることができる。
【0033】図3は、本発明によるスクロール圧縮機の
第三乃至第六の実施例を示す各々小シール部分の要部拡
大断面図(a)、(b)、(c)、(d)である。第三
の実施例によれば、図3(a)に示すように、前記小シ
ール16の内周側と外周側に各々凹溝16a 、16b を形成す
るとともに、同凹溝16a 、16b に前記環状溝4bの内周壁
と外周壁に各々当接する環状シール部材22、23を配設し
ている。この実施例の場合、前記環状シール部材22、23
により、前記小シール16と前記環状溝4bの内周壁または
外周壁との間のシール効果を向上することができる。
【0034】また、第四の実施例によれば、図3(b)
に示すように、前記環状シール部材として各々Oリング
24、25を用いている。この実施例の場合、前記Oリング
24、25は市販の標準品を使用してシール効果を向上する
とともに、材料費を削減できる。
【0035】第五の実施例によれば、図3(c)に示す
ように、前記小シール16と前記環状溝4bの底部の間に、
前記環状溝4bの内周壁と外周壁及び前記小シール16とに
各々当接するOリング21を配設している。この実施例の
場合、前記Oリング21により、前記環状溝4bの内周壁ま
たは外周壁との間のシール効果を向上するとともに、前
記小シール16を前記導入された高圧により、前記Oリン
グ21を押圧し、このため前記小シール16を前記旋回スク
ロール3に押圧することができる。
【0036】第六の実施例によれば、図3(d)に示す
ように、前記小シール16と前記環状溝4bの底部の間に、
前記環状溝4bの内周壁と外周壁及び前記小シール16とに
各々当接する断面コ字状の環状シール部材28を配設して
いる。この実施例の場合、前記環状シール部材28によ
り、前記環状溝4bの内周壁または外周壁との間のシール
効果を向上するとともに、前記導入されコ字状断面に入
り込んだ高圧により、前記環状シール部材28を押圧し、
このため前記小シール16を前記旋回スクロール3に押圧
することができる。
【0037】図4は、本発明によるスクロール圧縮機の
第七乃至第十の実施例を示す各々小シール部分の要部拡
大断面図(a)、(b)、(c)、(d)である。
【0038】第七の実施例によれば、図4(a)に示す
ように、図3(a)の前記小シール16と、環状シール部
材22、23を一体化している。
【0039】第八の実施例によれば、図4(b)に示す
ように、図3(b)の前記小シール16と、前記Oリング
24、25を一体化している。
【0040】第九の実施例によれば、図4(c)に示す
ように、図3(c)の前記小シール16と、Oリング21を
一体化している。
【0041】第十の実施例によれば、図4(d)に示す
ように、図3(d)の前記小シール16と、前記断面コ字
状の環状シール部材28を一体化している。
【0042】次いで、これらの実施例による作用、効果
について説明する。第七乃至第十の実施例は、上述の第
三乃至第六の実施例による効果と同様であるが、さらに
一体化による材料費及び組立工数の削減が期待できる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、密閉容器
内に左右に電動機と圧縮部を配置し、同圧縮部を鏡板に
渦捲き状のラップを有する固定スクロールと、旋回スク
ロールとを噛み合わせ圧縮室を形成し,前記旋回スクロ
ールを旋回させる旋回駆動軸を先端に有する電動機のシ
ャフトと、同シャフトを中央に形成した軸受け室に挿設
した軸受により軸支するメインフレームとにより構成さ
れ、前記密閉容器内を気密な電動機室と吐出室とに区画
し、同吐出室に吐出管を、前記圧縮部に吸入管を各々接
続するとともに、前記電動機室に第一出入管と、第二出
入管を各々接続し、前記圧縮部の旋回スクロールの背面
に設けられ、同背面を同心円により三分割するメインフ
レームに形成した2個の環状溝に各々嵌入される環状の
小シールと大シールにより内側背圧室と、中央背圧室
と、外側背圧室を設け、前記吐出室の高圧を前記中央背
圧室に導く高圧導入路を、前記メインフレーム及び固定
スクロールに形成し、冷房運転時に、前記吸入管より低
圧冷媒を吸入し、前記圧縮部にて圧縮した高圧冷媒を吐
出室、吐出管を順次経由して前記第一出入管から前記電
動機室へ流通して、第二出入管から冷媒回路に吐出させ
て圧縮機を内部高圧型となし、暖房運転時に、冷媒回路
からの低圧冷媒を前記第二出入管より前記電動機室に吸
入し、第一出入管、吸入管を順次経由して、前記圧縮部
で圧縮した高圧冷媒を、吐出室、吐出管を流通して前記
冷媒回路に吐出させ、前記圧縮機を内部低圧型とすると
ともに、前記内部高圧型のときは、前記内側背圧室を高
圧に、前記中央背圧室を中間圧または高圧に、外側背圧
室を低圧にし、前記内部低圧型のときは、前記内側背圧
室を低圧に、中央背圧室を中間圧または高圧に、外側背
圧室を低圧にしてなるスクロール圧縮機において、前記
メインフレームの前記小シールが嵌入される環状溝の底
部中央に、前記吐出室と前記高圧導入路とを連通する連
通路を形成してなるようにした。
【0044】この結果、圧縮機のタイプを内部高圧型と
内部低圧型に変更可能としたスクロール圧縮機におい
て、内部低圧時に背圧室のシール性を向上させるととも
に、高精度な加工を必要とせず旋回スクロールの固定ス
クロールに対する押圧を十分にし、信頼性の低下を防
ぎ、性能を向上したスクロール圧縮機を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスクロール圧縮機の第一の実施例
を示す要部断面図である。
【図2】本発明によるスクロール圧縮機の第一の実施例
を示す要部拡大断面図(a)と、小シール部分の要部拡
大断面図(b)と、第二の実施例を示す小シール部分の
要部拡大断面図(c)である。
【図3】本発明によるスクロール圧縮機の第三乃至第六
の実施例を示す各々小シール部分の要部拡大断面図
(a)、(b)、(c)、(d)である。
【図4】本発明によるスクロール圧縮機の第七乃至第十
の実施例を示す各々小シール部分の要部拡大断面図
(a)、(b)、(c)、(d)である。
【図5】従来例によるスクロール圧縮機の断面図であ
る。
【図6】従来例によるスクロール圧縮機の要部断面図
(a)と、小シールの説明図(b)と、小シール部分の
要部拡大断面図(c)である。
【図7】従来例によるスクロール圧縮機の要部拡大断面
図(a)と、内部低圧運転時の小シール及び大シール部
分の要部拡大断面図(b)と、内部高圧運転時の小シー
ル及び大シール部分の要部拡大断面図(c)である。
【符号の説明】 1 スクロール圧縮機 1a 密閉容器 2 固定スクロール 2a 高圧導入路 3 旋回スクロール 4 メインフレーム 4a 軸受け室 4b 環状溝 4c 環状溝 4d 高圧導入路 4e 連通路 4f 連通路 5 軸受 6 電動機 6a 電動機室 6b 副電動機室 7 圧縮部 7a 吐出口 8 吐出室 9 シャフト 9a 旋回駆動軸 11 吸入管 12 吐出管 16 小シール 16A 内側小シール 16B 外側小シール 16a 内周側の凹溝 16b 外周側の凹溝 17 大シール 18 内側背圧室 19 中央背圧室 20 外側背圧室 21 Oリング 22 内周側の環状シール部材 23 外周側の環状シール部材 24 内周側のOリング 25 外周側のOリング 26 絞り装置 27 中間圧制御弁 28 コ字状環状部材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内に左右に電動機と圧縮部を配
    置し、同圧縮部を鏡板に渦捲き状のラップを有する固定
    スクロールと、旋回スクロールとを噛み合わせ圧縮室を
    形成し,前記旋回スクロールを旋回させる旋回駆動軸を
    先端に有する電動機のシャフトと、同シャフトを中央に
    形成した軸受け室に挿設した軸受により軸支するメイン
    フレームとにより構成され、前記密閉容器内を気密な電
    動機室と吐出室とに区画し、同吐出室に吐出管を、前記
    圧縮部に吸入管を各々接続するとともに、前記電動機室
    に第一出入管と、第二出入管を各々接続し、 前記圧縮部の旋回スクロールの背面に設けられ、同背面
    を同心円により三分割するメインフレームに形成した2
    個の環状溝に各々嵌入される環状の小シールと大シール
    により内側背圧室と、中央背圧室と、外側背圧室を設
    け、 前記吐出室の高圧を前記中央背圧室に導く高圧導入路
    を、前記メインフレーム及び固定スクロールに形成し、 冷房運転時に、前記吸入管より低圧冷媒を吸入し、前記
    圧縮部にて圧縮した高圧冷媒を吐出室、吐出管を順次経
    由して前記第一出入管から前記電動機室へ流通して、第
    二出入管から冷媒回路に吐出させて圧縮機を内部高圧型
    となし、 暖房運転時に、冷媒回路からの低圧冷媒を前記第二出入
    管より前記電動機室に吸入し、第一出入管、吸入管を順
    次経由して、前記圧縮部で圧縮した高圧冷媒を、吐出
    室、吐出管を流通して前記冷媒回路に吐出させ、前記圧
    縮機を内部低圧型とするとともに、 前記内部高圧型のときは、前記内側背圧室を高圧に、前
    記中央背圧室を中間圧または高圧に、外側背圧室を低圧
    にし、 前記内部低圧型のときは、前記内側背圧室を低圧に、中
    央背圧室を中間圧または高圧に、外側背圧室を低圧にし
    てなるスクロール圧縮機において、 前記メインフレームの前記小シールが嵌入される環状溝
    の底部中央に、前記吐出室と前記高圧導入路とを連通す
    る連通路を形成してなることを特徴とするスクロール圧
    縮機。
  2. 【請求項2】 前記小シールと前記環状溝の内周壁及び
    外周壁との間隙を、該小シールが熱膨張、冷媒による膨
    潤による変形に対し、前記旋回スクロールの背面に移動
    押圧できる所定幅にしてなることを特徴とする請求項1
    記載のスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記小シールを、前記環状溝の内周壁ま
    たは外周壁に各々当接する内側小シールと外側小シール
    に分割してなることを特徴とする請求項1記載のスクロ
    ール圧縮機。
  4. 【請求項4】 前記小シールの内周側と外周側に各々凹
    溝を形成するとともに、同凹溝に前記環状溝の内周壁と
    外周壁に各々当接する環状シール部材を配設してなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記環状シール部材が、Oリングである
    ことを特徴とする請求項4記載のスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 前記小シールと前記環状溝の底部の間
    に、前記環状溝の内周壁と外周壁及び前記小シールとに
    各々当接するOリングを配設してなることを特徴とする
    請求項1記載のスクロール圧縮機。
  7. 【請求項7】 前記小シールと前記環状溝の底部の間
    に、前記環状溝の内周壁と外周壁及び前記小シールとに
    各々当接する断面コ字状の環状シール部材を配設してな
    ることを特徴とする請求項1記載のスクロール圧縮機。
  8. 【請求項8】 前記小シールと環状シール部材、または
    Oリングを一体としてなることを特徴とする請求項4乃
    至請求項7記載のスクロール圧縮機。
  9. 【請求項9】 前記メインフレームに形成した前記連通
    路と分岐する前記高圧導入通路の前記中央背圧室側の途
    中に絞り装置を配設してなることを特徴とする請求項1
    乃至8記載のスクロール圧縮機。
  10. 【請求項10】 前記メインフレームに、前記中央背圧
    室と外側背圧室を結ぶ連通路を形成するとともに、同連
    通路の途中に前記中央背圧室の過大圧力を外側背圧室へ
    排出する中間圧制御弁を配設してなることを特徴とする
    請求項1乃至9記載のスクロール圧縮機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10341104B4 (de) * 2002-09-09 2011-02-24 Nippon Soken, Inc., Nishio-shi Spiralkompressor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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