JPH0658270A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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JPH0658270A
JPH0658270A JP20648892A JP20648892A JPH0658270A JP H0658270 A JPH0658270 A JP H0658270A JP 20648892 A JP20648892 A JP 20648892A JP 20648892 A JP20648892 A JP 20648892A JP H0658270 A JPH0658270 A JP H0658270A
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JP
Japan
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oil
temperature
valve
oil injection
scroll
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Withdrawn
Application number
JP20648892A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Yamada
和利 山田
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
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Publication of JPH0658270A publication Critical patent/JPH0658270A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/0007Injection of a fluid in the working chamber for sealing, cooling and lubricating
    • F04C29/0014Injection of a fluid in the working chamber for sealing, cooling and lubricating with control systems for the injection of the fluid
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C29/00Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
    • F04C29/02Lubrication; Lubricant separation
    • F04C29/021Control systems for the circulation of the lubricant

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガス流体の高循環量時には圧縮要素内に油を
インジェクションせず、低循環量時にのみ油をインジェ
クションすること。 【構成】 圧縮要素Aから吐出される吐出ガスの温度を
検出する温度検出センサー14と、前記圧縮要素Aに油
をインジェクションする油インジェクション通路16
と、この油インジェクション通路16に介装され、前記
吐出ガスの温度が所定温度以上に高くなるとき開放する
開閉弁18とを設けて、ガス流体の高循環量時には圧縮
要素内に油をインジェクションせず、前記吐出ガス温度
が所定温度以上に上昇する低循環量時にのみ油をインジ
ェクションするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧縮要素に油をインジェ
クションしてシ−ル性を高めるようにしたスクロール圧
縮機に関する。
【0002】
【従来技術】従来、圧縮要素に油をインジェクションす
るようにしたスクロール圧縮機は、特開平3ー2176
80号公報に示されている。この従来のスクロール圧縮
機は、図6に示すように、鏡板B1と渦巻体B2とをも
つ第1スクロールBと、前記鏡板B1と対向する鏡板C
1と渦巻体C2とをもつ第2スクロールCとから成る圧
縮要素Dを備え、前記各スクロールB、Cを、前記各渦
巻体B2、C2の巻終り端部がほぼ180°偏位した位
置で互いに噛み合うように重ねて、前記第1スクロール
Bの鏡板B1の中心側に吐出口Eを、また、外周側に吸
入部Fを設けて、前記第2スクロールCの第1スクロー
ルBに対する旋回運動により前記各渦巻体B2、C2間
に形成する二系統の作動空間を、中心部に設ける前記吐
出口Eの方向に容積を減少しながら移動させて圧縮作用
を行うように成す一方、前記第2スクロールCを駆動す
る駆動軸Gの反スクロール側端部に、前記駆動軸Gの軸
心部に形成する給油通路Hに潤滑油を給送する油ポンプ
Pを設けると共に、前記第1スクロールBに油インジェ
クションポートJを設け、この油インジェクションポー
トJを、油インジェクション通路Kを介して前記給油通
路Hに連通させ、前記油ポンプPから前記圧縮要素D内
に運転中、常時油をインジェクションし、この油により
前記作動空間をシ−ルして、該作動空間の機密性を高め
るようにしている。
【0003】所で、このように前記圧縮要素内に常時油
をインジェクションするのは、インバータ対応機種で高
速回転する場合とか、或は低圧圧力が高い場合など、ガ
ス流体の高循環量時には圧縮要素D内にガスとともに供
給される油の量も増加するため、この高循環量時に、圧
縮要素D内に殊更油をインジェクションする必要はない
のであるが、インバータ対応機種で低速回転する場合と
か、或は低圧圧力が低い場合など、ガス流体の低循環量
時には圧縮要素D内に供給される油の量が少なくなり、
このため、油不足となって、これが原因で前記作動空間
の機密性が悪くなり、能力ダウンが生じたり、前記作動
空間に低圧側への洩れが発生して、この洩れたガスが再
び圧縮されることになり、吐出ガス温度が上昇したり、
また、前記渦巻体部の焼付きなどの問題が発生する問題
が生ずることによるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】所が、従来のスクロー
ル圧縮機によれば、前記圧縮要素D内には、ガス流体の
低循環量時のみならず、もともと圧縮要素D内への油の
供給が多い高循環量時にも油が常時インジェクションさ
れるから、この高循環量時に、前記吐出口に連通する吐
出管への油上りが増大する問題があるし、また、この問
題を解消するには、前記吐出口と前記吐出管との間にデ
ミスタが必要となる別の問題がある。
【0005】本発明は以上の点に鑑み発明したもので、
前記ガス流体の低循環量時には吐出ガス温度が上昇する
点に着目し、この吐出ガス温度に対応して油をインジェ
クションできるようにしたのであって、前記高循環量時
には油をインジェクションせず、低循環量時にのみ油を
インジェクションすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして、本発明では、
第1スクロール2と第2スクロール3とをもち、これら
第1及び第2スクロール2、3の相対的な旋回運動によ
り作動空間を、中心部に設ける吐出口A1の方向に容積
を減少しながら移動させて圧縮作用を行うようにした圧
縮要素Aを備え、この圧縮要素Aに油をインジェクショ
ンするようにしたスクロール圧縮機であって、前記圧縮
要素Aから吐出される吐出ガスの温度を検出する温度検
出センサー14と、前記圧縮要素Aに油をインジェクシ
ョンする油インジェクション通路16と、この油インジ
ェクション通路16に介装され、前記吐出ガスの温度が
所定温度以上に高くなるとき開放する開閉弁18とを備
えている。
【0007】また、油インジェクション通路16の途中
にシート面17aをもった弁座17を設け、この弁座1
7に、前記シート面17aに着座して前記油インジェク
ション通路16を閉じるニードル弁18aを内装し、こ
のニードル弁18aの背面側に、該ニードル弁18aを
開閉制御する作動手段を設けてもよい。
【0008】また、温度検出センサー14を、吐出ガス
の温度が所定温度以上に高くなったとき変形する熱変形
部材14aで形成し、前記油インジェクション通路16
に、前記熱変形部材14aの変形に応動して前記油イン
ジェクション通路16を開放する開閉弁18を設けても
よい。
【0009】
【作用】ガス流体の低循環量時に圧縮要素A内の油が不
足して、吐出ガス温度が所定温度以上に上昇すると、温
度検出センサー14から出力される検出信号により開閉
弁18が動作して油インジェクション通路16を開放す
るのであって、この油インジェクション通路16の開放
により圧縮要素A内に油をインジェクションすることが
できるから、圧縮要素A内の油不足を解消でき、作動空
間の機密性を確保できて、前記上昇した吐出ガス温度を
下げることができるのであり、しかも、ガス流体の高循
環量時には油をインジェクションしないから、吐出管へ
の油上りも少ないのである。
【0010】また、油インジェクション通路16にシー
ト面17aをもった弁座17を設けて、前記油インジェ
クション通路16をニードル弁18aで開閉するように
した場合には、油インジェクション通路16を閉じたと
きの弁部のシ−ル性を高くでき、油インジェクション通
路16に給送される油が洩れて圧縮要素A内に入るのを
防止できるのである。
【0011】また、吐出ガスの温度が所定温度以上に高
くなったとき変形する熱変形部材14aを用いて、開閉
弁18を作動させるようにした場合には、この開閉弁1
8の作動手段の構造を簡単にできるから、コストを安く
できるのである。
【0012】
【実施例】図1に示したスクロール圧縮機は、主として
冷凍装置の冷媒を圧縮するものであって、円筒状の密閉
横形ケーシング1の長さ方向一側内部に、第1鏡板2a
及び該第1鏡板2aの一側から外方に突出する第1渦巻
体2bとをもつ第1スクロール2と、前記第1鏡板2a
と対向する第2鏡板3a及び該第2鏡板3aの一側から
外方に突出する第2渦巻体3bとをもつ第2スクロール
3とから成る圧縮要素Aを内装し、前記各スクロール
2、3を、前記各渦巻体2b、3bの巻終り端部がほぼ
180°偏位した位置で互いに噛合うように重ねて、前
記第1スクロール2の鏡板2aの中心側に吐出口A1
を、また、外周側に吸入部A2を設けて、前記第2スク
ロール3の第1スクロール2に対する旋回運動により前
記各渦巻体2b、3b間に形成する二系統の作動空間
を、中心部に設ける前記吐出口A1の方向に容積を減少
しながら移動させて圧縮作用を行うように成す一方、前
記ケーシング1の他側内部に、前記第2スクロール3を
旋回運動させる駆動軸4をもったモータ5を内装し、更
に前記第2スクロール3の背面に軸受6aをもったハウ
ジング6を内装てし、このハウジング6の前記軸受6a
に前記駆動軸4のモータに対しスクロール側を支持する
と共に、前記駆動軸4のモータに対し反スクロール側端
部に、前記駆動軸4の軸心部に形成する給油通路7に潤
滑油を給送する油ポンプ8を設けている。また、前記第
1スクロール2の背面側には、隔壁9を介して吐出室1
0を設け、この吐出室10に吐出管11を開口させて、
前記圧縮要素Aの吐出口A1から前記吐出室10に吐出
された吐出ガスを前記吐出管11から外部に吐出するよ
うに成すと共に、前記隔壁9に対し反吐出室側で、前記
モータ5が内装される低圧側空間12に吸入管13を開
口させている。また、前記隔壁9の中心部に、前記第1
スクロール2の吐出口A1周りから背面側に突出する突
出筒部2cを受入れる嵌合凹部9aを設けて、前記吐出
口A1から吐出された吐出ガスの圧力が第1スクロール
2の中心側にしか作用しないようにしている。また、前
記各渦巻体2b、3bの先端にはチップシールが設けら
れている。
【0013】そして、図1に示した第1実施例は、以上
のごとく構成する圧縮機において、前記吐出管11に、
該吐出管11内を流通する吐出ガスの温度を検出する温
度検出センサー14を設ける一方、前記第1スクロール
2の鏡板2aに油インジェクションポート15を設ける
と共に、前記第1スクロール2と前記ハウジング6と
に、前記油インジェクションポート15を前記給油通路
7に連通する油インジェクション通路16を設け、この
油インジェクション通路16の途中に、シート面17a
をもった弁室17を設け、この弁室17に、前記シート
面17aに着座して前記油インジェクション通路16を
閉じるニードル弁18aから成る開閉弁18を内装し、
前記ニードル弁18aの背面側に、該ニードル弁18a
を開閉制御する電磁切換弁19と、前記温度検出センサ
ー14から出力される検出信号に基づいて作動信号を出
力するコントローラ20とを設け、このコントローラ2
0から出力する作動信号により前記電磁切換弁19を作
動させ、前記ニードル弁18aを開作動させるようにし
たのである。
【0014】前記温度検出センサー14は、例えば吐出
ガス温度を常時検出し、その温度検出値を電気信号に変
換して出力するセンサーを用い、このセンサー14を前
記コントローラ20の入力部に接続するのであり、ま
た、前記コントローラ20は、演算処理部(CPU)及
びメモリ(RAM)を備え、このコントローラ20の入
力部に入力器(図示せず)を設け、この入力器により前
記吐出ガスの前記所定温度を予め決めるのである。そし
て、この吐出ガスの所定温度に対応する前記温度検出セ
ンサー14の検出信号値を前記演算処理部(CPU)に
おいて設ける設定手段で設定すると共に、この設定した
設定信号値をメモリ(RAM)に記憶し、前記圧縮要素
Aを駆動するとき、前記温度検出センサー14からの検
出信号を演算し、前記メモリ(RAM)から前記設定信
号値を読み出し、検出信号値と前記設定信号値とを前記
演算処理部(CPU)で比較し、前記設定信号値になっ
たとき、コントローラ20の出力部から前記電磁切換弁
19のソレノイドに制御信号を出力するようにしてい
る。尚、前記センサー14は、前記吐出ガス温度を常時
検出するタイプのセンサーである他、前記吐出ガス温度
が上昇して所定温度(例えば130°C)になったとき
温度信号を出力するタイプのセンサーを用いてもよい。
【0015】また、前記切換弁19は、前記吐出室10
に連通する高圧ポートと前記低圧側空間12に連通する
低圧ポートと、前記弁室17に連通する制御ポートとを
もつ3ポート切換弁を用い、そのソレノイドを前記コン
トローラ20の出力部に接続して、前記コントローラ2
0から作動信号が出力されるまでの間は高圧ポジション
Hに切換えて前記吐出室10の高圧ガス圧力を前記ニー
ドル弁18aの背面に作用させて、油インジェクション
通路16を閉鎖し、そして、前記コントローラ20から
作動信号が出力されると、低圧ポジションLに切換えて
前記低圧側空間12の低圧ガス圧力を前記ニードル弁1
8aの背面に作用させて、このニードル弁18aの背圧
と前記油ポンプ8から油インジェクション通路16に給
送される油の給送圧との差圧で前記ニードル弁18aを
開作動させ、油インジェクション通路16を開放するよ
うにしている。
【0016】また、前記油インジェクション通路16
は、前記ハウジング6における前記軸受6a部から半径
方向外方に延びる第1孔16aと、該第1孔16aの先
端部から軸方向に向かって延びる第2孔16bと、前記
第1スクロール2の前記第2孔16bとの対向部位から
軸方向に延びる第3孔16cと、該第3孔16cの先端
から半径方向内方に延びて前記油インジェクションポー
ト15に連通する第4孔16dとにより形成している。
【0017】また、前記給油通路7は、駆動軸4の一端
から他端に亘って形成され、この給油通路7のスクロー
ル側に、前記軸受6aの内周面に開口する分岐路7aを
設けて、前記油ポンプ8から給送された油を前記軸受6
aに給油するようにしており、また、前記軸受6aの内
周面には、前記分岐路7aに連通する環状溝と該環状溝
から軸方向に延びる軸方向溝とを設け、この軸方向溝
を、貫通孔を介して前記油インジェクション通路16に
連通させ、前記油ポンプ8から給油通路7に給送された
油を前記軸受6a部から前記油インジェクション通路1
6に供給するようにしている。
【0018】また、前記油ポンプ8は、ポンプインナー
とポンプアウターとをもった主としてトロコイド形式の
ポンプを用いているが、その他の形式のポンプであって
もよい。
【0019】また、図1において21は、前記ハウジン
グ6と前記第2スクロール3の背面との間に設けて、前
記第2スクロール3の自転を防止し公転運動させるオル
ダム継手、22は前記駆動軸4のモ−タに対し反スクロ
ール側端部を支持する軸受ハウジングである。
【0020】次に以上のように構成する第1実施例の作
用を説明する。
【0021】この実施例において、前記モータ5により
駆動軸4を駆動すると、前記第2スクロール3が旋回運
動し、前記吸入管13から低圧側空間12に吸入される
ガス流体は、前記第1スクロール2と第2スクロール3
との間の吸入部A2から、前記各スクロール2、3間に
形成される作動空間に吸入され、前記第2スクロール3
の旋回運動で圧縮されて前記第1スクロール2の吐出口
A1及び前記隔壁9に設ける逆止弁23を介して吐出室
10に吐出され、前記吐出管11を介して外部に吐出さ
れるのである。
【0022】また、前記駆動軸4の駆動により前記油ポ
ンプ8が作動し、該油ポンプ8の作動で前記ケーシング
1の底部油溜め1aから汲上げられた油が給油通路7か
ら軸受6aなどの給油箇所に供給され、更に、前記軸受
6a部から油インジェクション通路16に供給される。
【0023】しかして、ガス流体の高循環量時には一般
に圧縮要素A内への油の供給が多くて、吐出管11から
外部に吐出される吐出ガス温度は所定温度(例えば13
0°C)以上に上昇しないから、温度検出センサー14
から出力される信号に基づいてコントローラ20から作
動信号が出力されないのであり、このため、前記電磁切
換弁19は、図1のように高圧ポジションHに切換えら
れて、前記吐出室10のガス圧力が前記ニードル弁18
aの背面に作用し、ニードル弁18aにより油インジェ
クション通路16を閉鎖している。従って、前記圧縮要
素A内に油はインジェクションされないから、吐出管1
1への油上りは少ないのである。
【0024】また、油インジェクション通路16にシー
ト面17aをもった弁室17を設けて、前記油インジェ
クション通路16をニードル弁18aで開閉するように
しているから、油インジェクション通路16を閉じたと
きの弁部のシ−ル性を高くでき、前記油ポンプ8から油
インジェクション通路16に給送される油が洩れて圧縮
要素A内に入るのを防止できるのである。
【0025】また、ガス流体の低循環量時に圧縮要素A
内の油が不足して、吐出ガス温度が所定温度以上、例え
ば130°C以上に高くなると、温度検出センサー14
から出力される検出信号に基づいてコントローラ20か
ら作動信号が出力され、この作動信号により電磁切換弁
19が低圧ポジションLに切換わり、前記低圧側空間1
2の低圧ガス圧力が前記ニードル弁18aの背面に作用
し、このニードル弁18aの背圧と前記油ポンプ8から
油インジェクション通路16に給送される油の給送圧と
の差圧で前記ニードル弁18aが開作動し、油インジェ
クション通路16が開放されるのである。従って、この
油インジェクション通路16及び油インジェクションポ
ート15を介して圧縮要素A内に油をインジェクション
することができるから、圧縮要素A内の油不足を解消で
き、作動空間の機密性を確保できて、能力アップできる
し、前記吐出ガス温度を所定温度以下に下げることがで
きるのである。
【0026】尚、第1実施例では、前記開閉弁18とし
てニードル弁18aを用いたが、その他、スプール弁を
用いてもよいし、また、電磁形開閉弁を用いてもよいの
であって、開閉弁の構造は特に制限されない。また、開
閉弁18として前記ニードル弁18aを用いる場合、こ
のニードル弁18aを開閉制御する作動手段は前記電磁
切換弁19に制限されない。
【0027】次に図2、図3に示した第2実施例につい
て説明する。
【0028】この第2実施例では、前記温度検出センサ
ー14として、吐出ガスの温度が所定温度以上に高くな
ったとき変形するバイメタル、形状記憶合金などの熱変
形部材14aを用いたものであって、前記第1スクロー
ル2における突出筒部2c内の内腔部2dに前記熱変形
部材14aの一端部を取付ねじにより取付けると共に、
前記第1鏡板2aに、一端が前記油インジェクション通
路16と連通し、他端が高圧通路24及び前記熱変形部
材14aを介して前記内腔部2dと連通する弁室25を
前記鏡板2aの半径方向に向けて形成し、この弁室25
の長さ方向中間部に前記油インジェクションポート15
を開口させると共に、前記弁室25に、前記油インジェ
クションポート15を開閉するピストン形式の開閉弁1
8と、該開閉弁18を前記高圧通路24方向に押圧する
弁ばね26とを内装している。また、前記熱変形部材1
4aは、前記吐出ガスの温度が所定温度に上昇するまで
の間は図2に示すように湾曲状になって前記高圧通路2
4を内腔部2dに開放している。このため、前記内腔部
2dの吐出ガス圧力により前記開閉弁18を、前記弁ば
ね26に抗して移動させ、該開閉弁18により前記油イ
ンジェクションポート15を閉鎖するのであり、また、
前記吐出ガス温度が所定温度以上に高くなると、図3に
示すように前記熱変形部材14aが扁平状に変形して前
記高圧通路24を閉鎖し、前記弁ばね26の力及び前記
油インジェクション通路16から弁室25に給送された
油の圧力により前記開閉弁18を前記高圧通路24の方
向に移動させ、前記油インジェクションポート15を開
放し、図3のようにこの油インジェクションポート15
を前記油インジェクション通路16に連通させるのであ
る。尚、前記熱変形部材14aが扁平状に変形して前記
高圧通路24を閉鎖したとき、該高圧通路24内のガス
圧力は、前記開閉弁18の外周面と弁室25内周面との
間の隙間から前記弁ばね26側に洩れるようにしてい
る。
【0029】この第2実施例の場合には、前記第1実施
例のように電磁切換弁19及びコントローラ20を設け
なくとも、ガス流体の高循環量時には油をインジェクシ
ョンせず、低循環量時にのみ油をインジェクションする
ことができるのであり、また、電磁切換弁19及びコン
トローラ20を不要にできるから、第1実施例のものに
比べて部品点数を少なくできて、構造簡単にでき、コス
トを低減できるのである。
【0030】次に図4、図5に示した第3実施例につい
て説明する。
【0031】この第3実施例では、第2実施例と同様、
前記温度検出センサー14として、吐出ガスの温度が所
定温度以上に高くなったとき変形するバイメタル、形状
記憶合金などの熱変形部材14aを用いたものであっ
て、前記第1スクロール2における突出筒部2C内の内
腔部2dに前記熱変形部材14aの一端部を取付ねじに
より取付けると共に、前記第1鏡板2aに、弁室27
と、該弁室27を前記内腔部2dに連通させる連通路2
8とを設け、前記弁室27の中間部に前記油インジェク
ションポート15を開口させ、かつ、この油インジェク
ションポート15と前記連通路28との間に前記油イン
ジェクション通路16を開口させると共に、前記弁室2
7に、前記油インジェクションポート15を開閉するピ
ストン形式の開閉弁18と、該開閉弁18を常時閉方向
に押圧する弁ばね29とを内装し、前記開閉弁18の一
端面に突設するロッド部18bを、前記連通孔28に摺
動自由に挿嵌して、その先端を前記熱変形部材14aに
当接させている。
【0032】そして、図2、図3の実施例と同様、前記
吐出ガスの温度が所定温度に上昇するまでの間は前記熱
変形部材14aが図4のように湾曲状になっているた
め、前記開閉弁18により前記油インジェクションポー
ト15を閉鎖し、また、前記吐出ガス温度が所定温度以
上に高くなって、前記熱変形部材14aが図5のように
扁平状に変形すると、この熱変形部材14aの変形によ
る力と、前記油インジェクション通路16から弁室27
に給送された油の圧力とにより前記開閉弁18を前記弁
ばね29に抗して移動させ、前記油インジェクションポ
ート15を開放し、この油インジェクションポート15
を前記油インジェクション通路16に連通させるように
している。尚、前記弁ばね29は、前記油インジェクシ
ョン通路16内の油圧及びロッド部18bにかかるガス
圧より大きなばね力に設定して、前記熱変形部材14a
が湾曲状になっているとき、前記開閉弁18を前記油圧
に抗して閉鎖位置に移動させるようにしている。また、
図4、図5において30は前記ロッド部18b外周面と
連通路28内周面との間の隙間をシールするシール材で
ある。
【0033】この第3実施例においても、前記第1実施
例のように電磁切換弁19及びコントローラ20を設け
ることなく、ガス流体の高循環量時には油をインジェク
ションせず、低循環量時にのみ油をインジェクションす
ることができるのであり、また、電磁切換弁19及びコ
ントローラ20を不要にできるから、第1実施例のもの
に比べて部品点数を少なくできて、構造簡単にでき、コ
ストを低減できるのである。
【0034】尚、以上の実施例では、第1スクロール1
を固定し、第2スクロール2を第1スクロール1に対し
旋回運動させるようにした圧縮機について説明したが、
その他、第1及び第2スクロール1、2をそれぞれ軸心
回りに回転可能にした圧縮機であってもよい。
【0035】また、本発明のスクロール圧縮機は、図1
に示したようにケーシング1を横置する横形である他、
前記ケーシング1を縦置する縦形であってもよい。
【0036】
【発明の効果】以上のごとく本発明によれば、ガス流体
の低循環量時に圧縮要素A内の油が不足して、吐出ガス
温度が所定温度以上に上昇すると、温度検出センサー1
4から出力される検出信号により開閉弁18が動作して
油インジェクション通路16を開放できるのであって、
この油インジェクション通路16の開放により圧縮要素
A内に油をインジェクションすることができるから、圧
縮要素A内の油不足を解消でき、作動空間の機密性を確
保できて能力アップでき、かつ、前記上昇した吐出ガス
温度を下げることができるのであり、しかも、ガス流体
の高循環量時には油をインジェクションしないから、吐
出管への油上りも少ないのである。
【0037】また、油インジェクション通路16にシー
ト面17aをもった弁座17を設けて、前記油インジェ
クション通路16をニードル弁18aで開閉するように
した場合には、油インジェクション通路16を閉じたと
きの弁部のシ−ル性を高くでき、油インジェクション通
路16に給送される油が洩れて圧縮要素A内に入るのを
防止できるのである。
【0038】また、吐出ガスの温度が所定温度以上に高
くなったとき変形する熱変形部材14aを用いて、開閉
弁18を作動させるようにした場合には、この開閉弁1
8の作動手段の構造を簡単にできるから、コストを安く
できるのである。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明圧縮機の一部省略縦断面図。
【図2】別の実施例を示す部分断面図。
【図3】図3の実施例における開閉弁の作動状態を示す
説明図。
【図4】更に別の実施例を示す部分断面図。
【図5】図4の実施例における開閉弁の作動状態を示す
説明図。
【図6】従来例の断面図。
【符号の説明】
A 圧縮要素 A1 吐出口 1 第1スクロール 2 第2スクロール 14 温度検出センサー 14a 熱変形部材 16 油インジェクション通路 17 弁室 17a シート面 18 開閉弁 18a ニードル弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F04C 29/02 331 A 6907−3H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1スクロール2と第2スクロール3とを
    もち、これら第1及び第2スクロール2、3の相対的な
    旋回運動により作動空間を、中心部に設ける吐出口A1
    の方向に容積を減少しながら移動させて圧縮作用を行う
    ようにした圧縮要素Aを備え、この圧縮要素Aに油をイ
    ンジェクションするようにしたスクロール圧縮機であっ
    て、前記圧縮要素Aから吐出される吐出ガスの温度を検
    出する温度検出センサー14と、前記圧縮要素Aに油を
    インジェクションする油インジェクション通路16と、
    この油インジェクション通路16に介装され、前記吐出
    ガスの温度が所定温度以上に高くなるとき開放する開閉
    弁18とを備えていることを特徴とするスクロール圧縮
    機。
  2. 【請求項2】油インジェクション通路16は、その途中
    にシート面17aをもった弁室17を備え、この弁室1
    7には、前記シート面17aに着座して前記油インジェ
    クション通路16を閉じるニードル弁18aを内装して
    おり、このニードル弁18aの背面側に、該ニードル弁
    18aを開閉制御する作動手段を備えている請求項1記
    載のスクロール圧縮機。
  3. 【請求項3】温度検出センサー14は、吐出ガスの温度
    が所定温度以上に高くなったとき変形する熱変形部材1
    4aから成り、油インジェクション通路16に、前記熱
    変形部材14aの変形に応動して前記油インジェクショ
    ン通路16を開放する開閉弁18を設けている請求項1
    記載のスクロール圧縮機。
JP20648892A 1992-08-03 1992-08-03 スクロール圧縮機 Withdrawn JPH0658270A (ja)

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Cited By (5)

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