JP2002053382A - 肥 料 - Google Patents

肥 料

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JP2002053382A
JP2002053382A JP2000239900A JP2000239900A JP2002053382A JP 2002053382 A JP2002053382 A JP 2002053382A JP 2000239900 A JP2000239900 A JP 2000239900A JP 2000239900 A JP2000239900 A JP 2000239900A JP 2002053382 A JP2002053382 A JP 2002053382A
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fertilizer
urea
triamide
urease inhibitor
aldehyde condensate
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Atsushi Sakamoto
淳 坂本
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Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】含有される尿素−脂肪族アルデヒド縮合物の初
期肥効期間における無機化が比較的遅い肥料の提供。 【解決手段】ウレアーゼ阻害剤と尿素−脂肪族アルデヒ
ド縮合物とを併存させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は肥料に関する。更に
詳しくは、尿素−脂肪族アルデヒド縮合物を含有する肥
料に関する。
【0002】
【従来の技術】尿素−脂肪族アルデヒド縮合物は水に難
溶な肥料であり、且つ土壌中における該縮合物の無機化
は緩やかに進むため緩効性肥料として普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】該縮合物の無機化(肥
効)は通常、全無機化期間の前半においては無機化速度
が速く、後半において無機化速度が遅い傾向にあった。
このような無機化パターンの肥料を幼植物の移植時や播
種時に大量に施用することは困難であった。それを可能
にするためには、全無機化期間の前半、具体的には土壌
への施用直後(以下「初期肥効期間」と記述する。)に
おける無機化速度を小さくする必要があった。
【0004】
【課題を解決しようとする手段】本発明者らは上記従来
技術が包含する問題点に鑑み鋭意研究を重ねた。その結
果、ウレアーゼ阻害剤および尿素−脂肪族アルデヒド縮
合物を含有する肥料であれば、含有される尿素−脂肪族
アルデヒド縮合物の初期肥効期間における無機化が比較
的遅いことを見出し、この知見に基づいて本発明を完成
した。
【0005】本発明は下記の(1)〜(6)の構成から
なる。 (1)ウレアーゼ阻害剤および尿素−脂肪族アルデヒド
縮合物を含有する粒状物。
【0006】(2)ウレアーゼ阻害剤、尿素−脂肪族ア
ルデヒド縮合物および尿素を含有する肥料。
【0007】(3)ウレアーゼ阻害剤、尿素−脂肪族ア
ルデヒド縮合物および燐酸含有肥料を含有する肥料。
【0008】(4)肥料に対するウレアーゼ阻害剤の含
有割合が、0.01〜5重量%の範囲である前記第1項
〜第3項の何れか1項記載の肥料。
【0009】(5)尿素−脂肪族アルデヒド縮合物が2
−オキソ−4−メチル−6−ウレイドヘキサヒドロピリ
ミジンである前記第1項〜第3項の何れか1項記載の肥
料。
【0010】(6)ウレアーゼ阻害剤がN−アルキルチ
オ燐酸トリアミドおよびN−アルキル燐酸トリアミドか
ら選ばれた1種以上である前記第1項〜第4項の何れか
1項記載の肥料。
【0011】(7)N−アルキルチオ燐酸トリアミドが
N−(n−ブチル)チオ燐酸トリアミドであり、N−ア
ルキル燐酸トリアミドがN−(n−ブチル)燐酸トリア
ミドである前記第6項記載の肥料。
【0012】(8)肥料に対する燐酸含有肥料の含有割
合が、P25として0.01〜15重量%の範囲である
前記第3項記載の肥料。
【0013】(9)肥料が粒子状であり、粒径が0.2
〜50mmの範囲である前記第1項〜第8項の何れか1
項記載の肥料。
【0014】
【発明実施の形態】本発明に必須の成分であるウレアー
ゼ阻害剤は特に限定されるものではないが、具体的に
は、N−(n−ブチル)チオ燐酸トリアミド、シクロヘ
キシルチオ燐酸トリアミド、N−ヒドロカルビルチオ燐
酸トリアミド、アリルチオ燐酸トリアミド、N−アルフ
ァティックチオ燐酸トリアミド、N,N−ジアルファテ
ィックチオ燐酸トリアミド等のチオ燐酸トリアミド、N
−(n−ブチル)燐酸トリアミド、シクロヘキシル燐酸
トリアミド、N−ヒドロカルビル燐酸トリアミド、アリ
ル燐酸トリアミド、N−アルファティック燐酸トリアミ
ド、N,N−ジアルファティック燐酸トリアミド等の燐
酸トリアミド、フェニルチオ燐酸ジアミド等のチオ燐酸
ジアミド、
【0015】ヒドロキノン、p−ベンゾキノン、チオ硫
酸アンモニウム、ヘキサアミドシクロトリフォスファジ
ン、チオピリジン、チオピリミジン、N,N−ジハロ−
2−イミダゾリジノン、N−ハロ−2−オキサゾリジノ
ン、アリル燐酸ジアミデート、ポリ燐酸ジアミン、アミ
ノフェノール、N−ジアミノ燐酸サルフィナミド、N−
ジアミノチオ燐酸サルフィナミド、N−ジアミノ燐酸サ
ルフォナミド、N−ジアミノチオ燐酸サルフォナミド、
O−ジアミノ燐酸オキシム、S−ヒドロカルビルジアミ
ノ燐酸チオレート、
【0016】ホウ酸、ホウ酸塩、臭化−ニトロアルカン
類、硝酸鉄、硝酸アルミニウム等の硝酸金属塩、ヒドロ
キシ酸類、3−アルキル−ロダミン−5−酢酸、蟻酸カ
ルシウム、酢酸カルシウム、ナトリウム、銅、マンガ
ン、亜鉛のジチオカルバメート、およびイムノグロブリ
ンG(IgG)、イムノグロブリンY(IgY)等のイ
ムノグロブリンなどを挙げることができる。本発明にお
いては、これらウレアーゼ阻害剤のうち1種以上を任意
に選択し使用すればよい。
【0017】本発明においては、該ウレアーゼ阻害剤の
うち、N−(n−ブチル)チオ燐酸トリアミド、シクロ
ヘキシルチオ燐酸トリアミド、N−ヒドロカルビルチオ
燐酸トリアミド、アリルチオ燐酸トリアミド、N−アル
ファティックチオ燐酸トリアミド、およびN,N−ジア
ルファティックチオ燐酸トリアミドなどのN−アルキル
チオ燐酸トリアミド、およびN−(n−ブチル)燐酸ト
リアミド、シクロヘキシル燐酸トリアミド、N−ヒドロ
カルビル燐酸トリアミド、アリル燐酸トリアミド、N−
アルファティック燐酸トリアミド、およびN,N−ジア
ルファティック燐酸トリアミドなどのN−アルキル燐酸
トリアミドは、土壌中における尿素−脂肪族アルデヒド
縮合物の無機化抑制に有効であることから本発明に好ま
しく使用することができ、そのなかでもN−(n−ブチ
ル)チオ燐酸トリアミドおよびN−(n−ブチル)燐酸
トリアミドは特に好ましい。
【0018】本発明に必須の尿素−脂肪族アルデヒド縮
合物は特に限定されるものではなく、直鎖状、分岐のあ
る鎖状、環状などの何れの分子構造を持つものであって
も良い。具体的には、尿素−ホルムアルデヒド縮合物、
尿素−アセトアルデヒド縮合物、尿素−イソブチルアル
デヒド縮合物などを挙げることができる。本発明におい
てはそれらのうち1種以上を任意に選択し使用すればよ
い。
【0019】前述の尿素−脂肪族アルデヒド縮合物のう
ち、尿素−アセトアルデヒド縮合物である2−オキソ−
4−メチル−6−ウレイドヘキサヒドロピリミジン(以
下「CDU」と記述する。)は、初期肥効期間中におけ
る無機化速度が特に速いことから、CDUを本発明の肥
料に使用した場合には本発明の効果が顕著である。
【0020】本発明の肥料に対するウレアーゼ阻害剤の
含有割合は、0.01〜5重量%の範囲であることが好
ましく、より好ましくは0.01〜1重量%の範囲であ
る。該含有割合が0.01重量%未満のときは添加した
該ウレアーゼ阻害剤の効果が少なく、5重量%を超える
と原材料費に見合う効果が得られにくい。
【0021】本発明の肥料はウレアーゼ阻害剤および尿
素−アセトアルデヒド縮合物のみから構成されるもので
あっても良いし、必要に応じてその他の成分を含有して
も良い。その他の成分としては、肥料成分、各種造粒助
剤、結合材などを使用することができる。
【0022】肥料成分としては、尿素、硫安、塩安、硝
安、石灰窒素、腐植酸アンモニア、硝酸石灰、硝酸ソー
ダ等の窒素質肥料、硫酸加里、塩化加里、炭酸加里、硫
酸加里苦土、重炭酸加里、腐植酸加里、珪酸加里等の加
里肥料、骨粉、油かす、肉かす等の有機質肥料、普通化
成肥料、高度化成肥料、グアニル尿素、オキサミド等の
化学合成系緩効性肥料、微量要素肥料、石灰質肥料、苦
土質肥料、珪酸質肥料等を挙げることができ、本発明に
おいてはこの中から選ばれた1種以上の成分を含有させ
ることができる。
【0023】造粒助剤としては、ベントナイト、クレ
イ、カオリン、セリサイト、タルク、酸性白土、軽石、
珪砂、珪石、ゼオライト、パーライト、バーミキュライ
ト等の鉱物質、モミガラ、オガクズ、木質粉、パルプフ
ロック、大豆粉等の植物質、を挙げることができ、本発
明においてはこの中から選ばれた1種以上の成分を含有
させることができる。
【0024】結合材としては、アラビアゴム、アルギン
酸ナトリウム、グリセリン、ゼラチン、糖蜜、微結晶セ
ルロース、ピッチ、カルボキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリビニルピロリド
ン、アルミナゾル、セメント、ポリリン酸ナトリウム、
リグニンスルホン酸塩、ポリビニルアルコール、ポリエ
チレングリコール、界面活性剤、デンプン、流動パラフ
ィン、熱硬化性樹脂原料等を挙げることができる、本発
明においてはこの中から選ばれた1種以上の成分を含有
させることができる。
【0025】前述の肥料成分の中でも尿素は、ウレアー
ゼ阻害剤によって分解が抑制され、栽培初期における無
機態窒素の量が増加しにくい肥料成分であることから、
本発明に好ましく使用することができる。
【0026】本発明において尿素−アルデヒド縮合物の
無機化速度の調整は、基本的にはウレアーゼ阻害剤の含
有割合で行われるが、無機化速度の調整を該含有割合の
みで行うことが困難な場合には、尿素−アルデヒド縮合
物の無機化を促進させる物質を併用することによって無
機化速度の調整を行うことが比較的容易になる。
【0027】尿素−アルデヒド縮合物の無機化を促進さ
せる物質としては、燐酸含有肥料を挙げることができ
る。本発明の肥料において、尿素−アルデヒド縮合物が
CDUであり、且つ燐酸含有肥料を含有する場合には、
全無機化期間の後半におけるCDUの無機化速度の低下
を防ぐ効果がある。燐酸含有肥料とは、肥料取締法に基
づき可溶性燐酸含有量、水溶性燐酸含有量、ク溶性燐酸
含有量のうち1つ以上の含有すべき最小量が規定されて
いるものであり、具体的には、燐酸質肥料、有機質肥
料、複合肥料等を挙げることができる。
【0028】本発明の肥料に対する燐酸含有肥料の含有
割合は、P25として0.01〜15重量%の範囲であ
ることが好ましい。燐酸含有肥料は全無機化期間の後半
におけるCDUの無機化速度の低下を防ぐ効果がある
が、0.01重量%以下ではその効果が弱まる場合があ
り、また、製造の簡便性から15重量%以下が望まし
い。
【0029】本発明の肥料は、スラリー状、粉状、塊状
の何れかの状態である尿素−アルデヒド縮合物に、液状
もしくは粉状のウレアーゼ阻害剤を添加、混合すること
によって得ることができる。尿素−アルデヒド縮合物に
ウレアーゼ阻害剤を良好に分散させたい場合には、尿素
−アルデヒド縮合物は粉状であることが好ましい。ま
た、本発明の肥料は、ウレアーゼ阻害剤の溶液または懸
濁液を作製し、尿素−アルデヒド縮合物を含有する粒子
に含浸または吹き付けることによっても得ることができ
る。
【0030】ウレアーゼ阻害剤としてN−アルキルチオ
燐酸トリアミドあるいはN−アルキル燐酸トリアミドか
ら選ばれた1種以上を用いる場合は、それらをノニオン
界面活性剤であるアルキルアリルポリエーテルアルコー
ルおよびN−アルキル−2−ピロリドンを含有するグリ
コール系溶媒に溶解して用いるのが安定性、製造時の安
全性等の面で好ましい。
【0031】本発明の肥料は製造後乾燥することによっ
て保存性を高めることができる。乾燥方法としては、特
に限定されるものではなく、熱風式乾燥法、通気乾燥
法、噴霧乾燥法、気流乾燥法、赤外線乾燥法、高周波乾
燥法、凍結乾燥法等を用いることができるが、耐熱性の
低いウレアーゼ阻害剤を使用する場合、粒表面または内
部の温度を常温程度に保ちながら乾燥することが望まし
い。
【0032】本発明の肥料は、液状、粉状、塊状および
粒子状の何れの形状であっても良いが、取扱のしやすさ
から粒子状であることが好ましい。本発明の肥料を造粒
し粒子状にする方法は特に限定されるものではないが、
造粒方法として、転動造粒法、圧縮型造粒法、攪拌型造
粒法、押し出し造粒法、破砕型造粒法、流動層および流
動層多機能型造粒法、噴霧乾燥造粒法、真空凍結造粒
法、液中造粒法等を挙げることができる。その中でも押
し出し造粒法が本発明に好ましく使用することができ
る。ウレアーゼ阻害剤には高温に対する耐性が低いもの
があるため、押し出し造粒法の場合、原料が高温にさら
されないように造粒することが好ましい。
【0033】本発明の肥料が粒子状である場合、その粒
径は使いやすさの点から0.2〜50mmの範囲である
ことが好ましく、より好ましくは0.5〜50mmの範
囲である。
【0034】
【実施例】以下実施例によって本発明を説明するが、本
発明はこれら実施例により限定されるものではない。
尚、以下の実施例における「%」は特に断りがない限り
「重量%」である。 1.粒状物の製造(実施例1〜15、比較例1〜5の製
造) 表1に示した組成の粒状物を下記の方法にて製造した。
ウレアーゼ阻害剤の溶液と水との混合液を尿素−アルデ
ヒド縮合物の紛粒体(150μmの篩いを通ったもの)
にニーダーを用いて均一に混合・混練し尿素−アルデヒ
ド縮合物の混練物を作成した。混合した水の量は混錬物
中の水分が15重量%になる量とした。尿素や燐酸含有
肥料等を混合する場合は、ニーダーによる混合時にそれ
らを添加した。該混練物をスクリュー押し出し式造粒機
(スクリーン径3.0mmφ)を用いて押し出し造粒
し、1次粒状物を得た。該1次粒状物を、回転円盤式整
粒機(不二パウダル製、マルメライザーQJ400)に
供給し、下記運転条件で、平滑化処理を行った。処理
後、流動乾燥機を用い35℃の条件下で24時間乾燥
し、更に、振動篩で分級して2.36〜3.35mmの
粒状物を得た。
【0035】回転円盤整粒機運転条件 運転方式 :回分式 運転時間 :3min 目皿ピッチ:1mm 回転数 :788r/min 仕込量 :3kg(1回当たり)
【0036】
【表1】 A:N−(n−ブチル)チオ燐酸トリアミド(IMC−
Agrico製AGROTAIN、N−(n−ブチル)
チオ燐酸トリアミド含有率は25重量%) B:硝酸鉄九水和物(和光純薬工業(株)製 特級) CDU:チッソ(株)製 2−オキソ−4−メチル−6
−ウレイドヘキサヒドロピリミジン紛粒体(150μm
の篩いを通ったもの) IBDU:三菱化学(株)製 イソブチリデンジウレア
(粉砕後150μmの篩いを通ったもの) 尿素:和光純薬工業(株)製 特級 硫安:和光純薬工業(株)製 特級 硫酸アンモニウム MAP:和光純薬工業(株)製 特級リン酸1アンモニ
ウム(P25含量:61.7重量%) 熔リン:南九州化学工業(株)製 熔成りん肥(P25
含量:20重量%)
【0037】2.土壌中への無機態窒素供給量測定試験 2L容の容器に2mmの篩いを通った風乾土壌(黒ボク
土、未耕地土壌)を1kg入れ、そこに実施例1〜1
5、比較例1〜2の粒状物をウレアーゼ阻害剤に含まれ
る窒素を除いた窒素分が1.0gとなる量、水を最大容
水量の60%になるように入れ混合し無機化土壌サンプ
ルを作成した。
【0038】該無機化土壌サンプルが入った容器の上縁
をポリエチレンフィルムで覆い30℃の恒温室に静置し
た。10日後に土壌を全て回収し、よく混合した後、そ
のうち10gを採取した。採取した土壌中の無機態窒素
量をアンモニア態、亜硝酸態、硝酸態窒素の同時浸出測
定法(養賢堂 土壌養分測定法 p197−p200に
記載の方法)で測定した。試験は全て3反復制とし、供
試土壌に元来含まれていた無機態窒素量を測定するため
に、該粒状物を施用していない試験区も設けた。このよ
うな操作を反復して10日目までに土壌に供給された無
機態窒素量を求め表2に示した。
【0039】
【表2】
【0040】表2に示した10日目までに土壌へ供給さ
れる無機態窒素量から、本発明に含有するウレアーゼ阻
害剤によって尿素−アルデヒド縮合物の無機化速度調節
は可能であり、施肥直後の無機化を抑制できることが示
された。その効果はCDUを用いたときに特に高かっ
た。
【0041】
【発明の効果】本発明の肥料であれば、含有される尿素
−脂肪族アルデヒド縮合物の初期肥効期間における無機
化が比較的遅く、幼植物の移植時や播種時に大量に施用
することが可能である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウレアーゼ阻害剤および尿素−脂肪族ア
    ルデヒド縮合物を含有する肥料。
  2. 【請求項2】 ウレアーゼ阻害剤、尿素−脂肪族アルデ
    ヒド縮合物および尿素を含有する肥料。
  3. 【請求項3】 ウレアーゼ阻害剤、尿素−脂肪族アルデ
    ヒド縮合物および燐酸含有肥料を含有する肥料。
  4. 【請求項4】 肥料に対するウレアーゼ阻害剤の含有割
    合が、0.01〜5重量%の範囲である請求項1〜3の
    何れか1項記載の肥料。
  5. 【請求項5】 尿素−脂肪族アルデヒド縮合物が2−オ
    キソ−4−メチル−6−ウレイドヘキサヒドロピリミジ
    ンである請求項1〜3の何れか1項記載の肥料。
  6. 【請求項6】 ウレアーゼ阻害剤がN−アルキルチオ燐
    酸トリアミドおよびN−アルキル燐酸トリアミドから選
    ばれた1種以上である請求項1〜4の何れか1項記載の
    肥料。
  7. 【請求項7】 N−アルキルチオ燐酸トリアミドがN−
    (n−ブチル)チオ燐酸トリアミドであり、N−アルキ
    ル燐酸トリアミドがN−(n−ブチル)燐酸トリアミド
    である請求項6記載の肥料。
  8. 【請求項8】 肥料に対する燐酸含有肥料の含有割合
    が、P25として0.01〜15重量%の範囲である請
    求項3記載の肥料。
  9. 【請求項9】 肥料が粒子状であり、粒径が0.2〜5
    0mmの範囲である請求項1〜8の何れか1項記載の肥
    料。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526728A (ja) * 2006-02-16 2009-07-23 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 改善されたウレアーゼ阻害作用を有する製剤及びこれらの製剤を含有する尿素含有肥料
JP2015513452A (ja) * 2012-02-14 2015-05-14 アルベマール・コーポレーシヨン 活性成分とともに押出された担体を含む粉末を製造するためのプロセス
DE102013012760B4 (de) 2013-03-27 2023-07-06 Dreiturm GmbH Zusammensetzungen, enthaltend einen dispergierten Ureaseinhibitor, und deren Verwendung zur Behandlung von harnstoffbasierten Düngemitteln

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