JP2002052413A - レール加工装置及びレール加工方法 - Google Patents

レール加工装置及びレール加工方法

Info

Publication number
JP2002052413A
JP2002052413A JP2000244023A JP2000244023A JP2002052413A JP 2002052413 A JP2002052413 A JP 2002052413A JP 2000244023 A JP2000244023 A JP 2000244023A JP 2000244023 A JP2000244023 A JP 2000244023A JP 2002052413 A JP2002052413 A JP 2002052413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
pair
tool
tools
machining
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000244023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3833453B2 (ja
Inventor
Hideaki Onozuka
英明 小野塚
Yohei Asakawa
洋平 浅川
Yukio Maeda
幸雄 前田
Hiroyuki Otsuki
浩之 大槻
Yasuhiko Tajima
泰彦 田島
Shinichi Otani
真一 大谷
Shigeru Kazama
繁 風間
Shigeyasu Ueno
恵尉 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2000244023A priority Critical patent/JP3833453B2/ja
Publication of JP2002052413A publication Critical patent/JP2002052413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3833453B2 publication Critical patent/JP3833453B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Machines For Laying And Maintaining Railways (AREA)
  • Milling Processes (AREA)
  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】加工時間の短縮と、精度が工具の取付け精度に
よって左右されないレール加工技術の提供。 【解決手段】工具対を刃先間間隔がレールの幅寸法より
も広い状態で保持し、該工具対を該レールに対しレール
長手方向に相対移動させる第1の工程では該工具対のう
ちの一方の工具の刃先を該レールの一方の側面部に当接
させて該側面部を加工し、該第1の工程とは反対方向に
該工具対を相対移動させる第2の工程では、該工具対と
該レールとのレール幅方向の相対位置を変え該工具対の
うちの他方の工具の刃先を該レールの他方の側面部に当
接させ該側面部を加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエレベータ用レール
等の加工技術に係り、特に、幅寸法を確保する加工技術
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、エレベータのレールの走
行面の加工技術としては、平削り盤によるものと、対状
フライスカッター等の回転式工具によるものとがある。
図2は平削り盤によるものの構成例を示す。平削り盤に
よるレール走行面の加工では、ツールブロック14に対
して粗加工用バイト12、仕上げ加工用バイト13が1
対ずつ対向配置されており、このツールブロック14の
中心に対してレール1の中心が一致するように固定され
ている。仕上げ加工用バイト13は、ゲージ等を用いて
ツールブロック14に対し予め位置決めされた状態で固
定される。該ツールブロック14は加工機に対して精度
良く取付けられる。レール1は平削り盤のテーブルに対
して固定されており、該テーブルはレール1の長手方向
に往復移動するようになっている。ツールブロック14
は、テーブルが1往復する毎にレール1の下方向に所定
量だけ移動して刃先がレールに次第に切り込んで行く。
加工は往路で行い、復路では行わない。この往路での加
工動作を繰り返し行うことによりレール1の側面を加工
する。本加工方式において、1台の加工装置で複数のサ
イズのレールを加工する場合には、レール幅に対応して
バイト13を取付けたツールブロック14を複数種類準
備しておき、レール1の幅サイズに合わせてツールブロ
ック14を交換する。この方式においては、仕上げ加工
用バイト13の取付け精度によって、レール1の走行
面、すなわち両側面の幅の精度が左右される。そのた
め、該バイト13の取付け精度が低かったり、バイト先
端が切削加工により摩耗している等の場合には、加工精
度を高められない。また、加工に長時間を要する。
【0003】図3は回転式工具による従来の構成例を示
す。2個の回転式工具2、2′を互いに対向させて配
し、該工具2、2′間の中心位置にレール1の中心を一
致させた状態で該レール1の両側面を該工具対で同時加
工する。該回転式工具方式では、該レール1を固定する
テーブル(図示せず)の一方向への移動動作でレール加
工を行うことができる。図3の構成において、回転式工
具2、2′は同一の回転軸9上に互いに対向して配され
ており、相互の間隔は、回転軸9の外周部に設けたスペ
ーサ8の厚みで決められる。各回転式工具2、2′には
それぞれ、切削用のチップ7、7′が取付けられてお
り、該両チップ相互間の間隔によってレール1の加工幅
が決まり、上記回転式工具2、2′の取付け精度と該チ
ップ7、7′の取付け精度によってレール1の幅精度が
決まる。また、幅サイズの異なるレールを加工する場合
には、チップ7、7′を取付けた回転式工具2、2′や
回転軸9を、加工するレール1の幅サイズに合うものに
交換する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の加
工方式では、工具の取付け精度特にチップ等刃先の取付
け精度や、刃先部の磨耗等によってレールの幅精度が左
右される。このため、加工後のレール幅が大きくばらつ
き易く、また誤差を小さく抑えた高精度化も困難であ
る。また、同一の加工装置で幅寸法の異なったレールを
加工する場合には、レール幅に対応して、工具をあらた
めて取付け直したり、別のものに交換したりする必要が
あり、これが加工時の作業性を損ね、製造コストを引き
上げる要因ともなっている。本発明が解決しようとする
課題点は、(1)加工時間を短縮し作業効率を改善する
こと、(2)レールの幅精度が工具の取付け精度や磨耗
等によって左右されないようにし、加工後のレール幅の
ばらつきが小さくなるようにすること、または、加工誤
差を小さくして高精度化すること、(3)幅寸法の異な
るレールを加工する場合も、工具を交換したり、また
は、工具をあらためて取付け直したりする必要がないよ
うにすること、等である。本発明の目的は、上記課題点
を解決し、従来技術をさらに改善したレール加工技術を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、 (1)対向する刃先を有する工具対で間にはさんだレー
ルを加工するレール加工装置を、上記工具対を上記刃先
間の間隔が上記レールの幅寸法よりも広い状態で保持
し、上記工具対を上記レールに対しレール長手方向に相
対移動させる第1の工程では該工具対のうちの一方の工
具の刃先を該レールの一方の側面部に当接させて該側面
部を加工し、該第1の工程とは反対方向に該工具対を相
対移動させる第2の工程では、該工具対と該レールとの
レール幅方向の相対位置を変え該工具対のうちの他方の
工具の刃先を該レールの他方の側面部に当接させ該側面
部を加工するようにした構成を備えるものにする。 (2)対向する刃先を有する工具対によりレールを加工
するレール加工装置を、上記工具対を上記刃先間の間隔
が上記レールの幅寸法よりも広くされた状態で保持する
第1の部材と、上記レールが取付けられる第2の部材
と、上記工具対と上記レールとの相対的位置を変えるよ
うに上記第1、第2の部材のいずれか一方または両方を
制御するとともにレール幅寸法の測定結果情報をフィー
ドバックする構成とした制御手段とを備え、上記工具対
を上記レールに対しレール長手方向に相対移動させる第
1の工程では該工具対のうちの一方の工具の刃先を該レ
ールの一方の側面部に当接させて該側面部を加工し、該
第1の工程とは反対方向に該工具対を相対移動させる第
2の工程では、該工具対と該レールとのレール幅方向の
相対位置を変え該工具対のうちの他方の工具の刃先を該
レールの他方の側面部に当接させ該側面部を加工し、加
工後のレール幅寸法を予め設定した基準値と比較し、差
異量に応じた補正加工を行うようにした構成とする。 (3)上記(1)または(2)において、上記工具対
を、上記刃先が回転する構成とする。 (4)上記(1)または(2)において、上記制御手段
を、上記工具対の刃先間距離を変えられる構成とする。
【0006】(5)対向する刃先を有した工具対による
レール加工方法であって、上記工具対を上記刃先間の間
隔が上記レールの幅寸法よりも広くなるように設定する
ステップと、該工具対と該レールとの相対位置決めをす
るステップと、該工具対を上記レールに対しレール長手
方向に相対移動させ該レールの一方の側面部に該工具対
のうちの一方の工具の刃先を当接させ該側面部を加工す
る第1の加工ステップと、該工具対と該レールとのレー
ル幅方向の相対位置を変えるステップと、該第1の加工
ステップとは反対方向に該工具対を相対移動させ該レー
ルの他方の側面部に該工具対のうちの他方の工具の刃先
を当接させ該側面部を加工する第2の加工ステップと、
を経てレールを加工する構成とする。 (6)対向する刃先を有した工具対によるレール加工方
法であって、上記工具対を上記刃先間の間隔が上記レー
ルの幅寸法よりも広くなるように設定するステップと、
該工具対と該レールとの相対位置決めをするステップ
と、該工具対を回転駆動するステップと、該工具対を上
記レールに対しレール長手方向に相対移動させ該レール
の一方の側面部に該工具対のうちの一方の工具の刃先を
当接させ該側面部を加工する第1の加工ステップと、該
工具対と該レールとのレール幅方向の相対位置を変える
ステップと、該第1の加工ステップとは反対方向に該工
具対を相対移動させ該レールの他方の側面部に該工具対
のうちの他方の工具の刃先を当接させ該側面部を加工す
る第2の加工ステップと、加工後のレール幅寸法を測定
するステップと、該測定結果値が予め設定した基準値を
超えるとき該測定結果に基づき、該工具対と該レールと
のレール幅方向の相対位置を修正する制御信号を形成す
るステップと、該修正した相対位置の該工具対で該レー
ルを補正加工するステップと、を経てレールを加工する
構成とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を、図面を
用いて説明する。図1、図4、図5、図6及び図7は本
発明の実施例を示す図である。本実施例は加工用に回転
式工具を用いる例であり、図1は回転式工具とレールと
の位置関係を示す図、図4は回転式工具とレールの取付
け状況と移動方向とを示す図、図5は回転式工具の取付
け状態の拡大図、図6は制御系の構成図、図7は該制御
系による加工工程を示す図である。図1において、1は
加工用のレール、2a、2bは回転式工具、3はレール
1を固定した移動テーブル、7a、7bは回転式工具2
の切削用刃先としてのチップ、8は回転式工具2a、2
b間の間隔を保持するスペーサ、9は回転軸である。同
図(a)はレール1の一方の側面に一方の回転式工具2
aのチップ7aを当てている状態を示し、同図(b)は
レール1の他方の側面に他方の回転式工具2bのチップ
7bを当てている状態を示す。レール1はクランプ機構
やマグネット等により移動テーブル3に固定される。該
移動テーブル3はレールの幅方向に対してNC制御によ
り移動される。また、図4及び図5において、4はガイ
ド部材、5はビーム、6はヘッド、10、11はサポー
ト部材であり、回転式工具2a、2bが回転軸9をサポ
ート部材10、11で支承されてヘッド6に取付けら
れ、該ヘッド6がビーム5に取付けられ、該ビーム5が
ガイド部材4によってレール1の長手方向(y方向)に
案内されながら往復移動できるようになっている。すな
わち、回転式工具2a、2bは、上記ビームによって上
記レールの長手方向に往復移動されるようになってい
る。レール1は、移動テーブル3によってレール幅方向
(x方向)に移動され、一方の側面が回転式工具2aの
チップ7aに当たるようにされたり、または、他方の側
面が回転式工具2bのチップ7bに当たるようにされ
る。さらに、該ヘッド6自体も、ビーム5に取付けられ
てはいるものの、該ビーム5に対し、レール幅方向(x
方向)、レール長手方向(y方向)または移動テーブル
3の平面に垂直な方向(z方向)に移動できるようにさ
れている。上記ビーム5の移動、移動テーブル3の移動
はNC制御方式により制御されるようになっている。
【0008】図6は、制御系の構成例を示す。図中、2
1は、上記ビーム5をy方向に移動させるビーム駆動手
段、22は、上記ヘッド6をz方向に移動させるヘッド
駆動手段、24は回転式工具2a、2bが固定された回
転軸9を回転駆動する工具回転用モータ、25は該工具
回転用モータ24を駆動する駆動回路、28は、移動テ
ーブル3をx方向、または場合によってはz方向に移動
させるテーブル駆動手段、31は、加工したレール1の
幅寸法を測定し加工結果情報として出力するレール幅検
出手段、32は、上記両回転式工具2a、2bに関連し
た情報、例えば、該両工具2a、2b間の距離情報や、
両チップ7a、7b間の距離情報や、該両チップの加工
時の送り速度情報や、該両工具、両チップ等回転部の振
動レベル情報等を検知して出力する工具関連情報検出手
段、40はNC制御回路、50は、該NC制御回路40
のプログラム設定等を行うための入力を設定する入力設
定手段、60は、上記レール幅検出手段31から出力さ
れるレール幅情報や、上記工具関連情報検出手段32か
ら出力される情報や、上記NC制御回路40における入
力情報、出力情報、処理状況情報や、上記入力設定手段
50による設定条件情報等を表示する表示手段である。
本制御系の動作は次のようになる。加工するレールの幅
寸法目標値(基準値)情報を上記入力設定手段50によ
り上記NC制御回路40に入力する。該NC制御回路4
0で上記移動テーブル3及び上記ヘッド6を駆動し、上
記レール1に対し、上記回転式工具2a、2b及び両チ
ップ7a、7bが所定位置に配されるようにする。該状
態で、NC制御回路40からの制御信号に基づき上記駆
動回路25で上記工具回転用モータ24を駆動し上記回
転式工具2a、2bを回転させるとともに、該NC制御
回路40で上記ビーム駆動手段21を駆動し、上記回転
式工具2a、2b及び両チップ7a、7bを予め設定さ
れた送り速度でレール長手方向(+y方向)に移動さ
せ、該回転式工具2a側のチップ7aを、該テーブル上
のレール1の一方の側面に、予め設定された条件で当て
て該側面を加工する。両チップ7a、7b間距離は該レ
ールの幅(加工前の幅)よりも大きくされているため、
該レール1の他方の側面とチップ7bの先端との間は非
接触状態となっている。かかる状態で加工が進む。この
時の該チップ7aの切りこみ深さ等の加工条件は、工具
関連情報検出手段32を介し随時上記NC制御回路40
に入力されるとともに表示手段60に表示される。ビー
ム5の所定の一方向移動(例えば往路移動)でのチップ
7aによるレール1の一方の側面の加工が終わると、上
記NC制御回路40からの制御信号に基づき上記工具回
転用モータ24を逆転駆動し上記回転式工具2a、2b
を逆回転させるとともに、該NC制御回路40で再び上
記テーブル駆動手段28を駆動し、上記移動テーブル3
をレール1が回転式工具2bに近づく方向(x方向)に
移動させ、所定位置で停止させる。該状態で、NC制御
回路40で上記ビーム駆動手段21を駆動し、ビーム5
を移動させて上記回転式工具2a、2b及び両チップ7
a、7bを予め設定された送り速度で再びレール長手方
向(−y方向)に移動させ、該回転式工具2b側のチッ
プ7bを、該テーブル上のレール1の他方の側面に、予
め設定された条件で当てて該側面を加工する。このとき
も、両チップ7a、7b間距離は該レールの幅よりも大
きくされているため、該レール1の上記加工された一方
の側面とチップ7aの先端との間は非接触状態となって
いる。かかる状態でチップ7bによるレール1の他方の
側面の加工が進む。ビーム5の移動速度を変え、チップ
7a、7bの送り速度を変える場合には入力設定手段5
0でNC制御回路40の設定条件を変える。レール1の
上記他方の側面の加工時または加工後には上記レール幅
検出手段31で加工後のレール幅を検出し、上記NC制
御回路40に入力する。該NC制御回路40では、該検
出値を予め設定した基準値と比較し、検出値が該基準値
を超える場合はその差異情報に基づき補正加工のための
制御信号を形成し、該制御信号に従ってテーブル駆動手
段28、ヘッド駆動手段22を制御し、ビーム駆動手段
21で回転式工具2a、2bをレール長手方向に移動さ
せてレール側面の補正加工を行う。つまり、該レール幅
検出手段31、該NC制御回路40、該テーブル駆動手
段28、該ヘッド駆動手段22等でフィードバック制御
系を構成し加工後のレール幅が所定範囲内となるように
制御する。また、加工時の、該加工結果情報や工具関連
情報は、表示手段60に随時表示される。幅寸法が異な
るレールを加工する場合も、該幅寸法がチップ7a、7
b間距離よりも小さい場合には該チップ7a、7b間距
離を変更することなく加工することができる。
【0009】図7は、図6に示す制御系による加工動作
例のフローチャートである。加工するレールを移動テー
ブル3に取付け(符号101)、少なくともレール幅情
報(120)に基づき工具2a、2b間距離(またはチ
ップ7a、7b間距離)を設定し(102)、該距離情
報をNC制御回路40に入力し、上記工具2a、2bを
レール長手方向(図6に示すy方向)に移動させレール
の一方の側面(ここではA面という)をチップ7aで加
工する第1の加工工程(104)に入る。該加工工程で
レールの一方の側面(A側面)の加工が終わると、移動
テーブル3をレール1の幅方向(図6に示すx方向)に
移動させ(105)、上記工具2a、2bをレール長手
方向(図6に示す−y方向)に移動させレール1の他方
の側面(ここではB面という)をチップ7bで加工する
第2の加工工程(106)に入る。上記第1、第2の加
工工程の後、レール幅を検出(または測定)し(10
7)、該結果を予め設定した基準値と比較し(10
8)、比較結果としての差異情報を上記NC制御回路4
0にフィードバックし(121)、上記差異がなくなる
ようにNC制御回路40で加工条件を制御して補正加工
を行う。該補正加工は、レールの一方の側面(A側面)
だけについて行ってもよいし、または、レールの両側面
(A、B側面)について行うようにしてもよい。補正加
工を行わない場合、または補加工が終了した場合は、移
動テーブル3を移動させて(109)チップ7bとレー
ル側面との接触状態を解除し、該移動テーブル3からレ
ール1を外して外部に取り出し(110)、加工作業を
終える。
【0010】上記実施例構成によれば、加工後のレール
1の幅寸法のばらつきや精度を、回転式工具2a、2b
やチップ7a、7bの取付け精度等の条件に依存しない
ようにできる。このため、該幅寸法のばらつきの低減
や、該幅精度の向上を図ることができる。また、幅寸法
の異なるレールを加工する場合も、該レール幅がチップ
7a、7b間間隔よりも小さい場合には、該間隔の変更
や工具やチップの付け直し等をすることなしに対応でき
るので、加工時間の短縮化と作業性の改善が可能とな
る。取付け作業に伴う危険性も排除できる。さらに、加
工時は回転式工具2a、2bのいずれか一方がチップ7
a、7bを介しレール1に係合される構成であるため、
回転式工具やモータからレールに伝わる振動を少なくで
き、この点も加工精度の向上や寸法のばらつきの低減化
等に有利である。なお、上記実施例では、加工用工具を
回転式のものとしたが、本発明はこれに限定されない。
刃先も、チップ状のものに限定されず、例えば、工具本
体部と一体的に形成されたものであってもよい。また、
回転式工具2a、2bやチップ7a、7bのレール長手
方向の移動をビーム5を用いて行う構成としたが、本発
明はこれに限定されず、例えば、ガイド部材に直接にヘ
ッド6を係合させ該ヘッド6をレール長手方向に移動さ
せるようにした構成等であってもよい。さらに、上記実
施例では、回転式工具2a、2b間の間隔は、レール幅
寸法に対応した値に予め手動等によって調整しスペーサ
8をはさんで保持する構成としたが、本発明はこれに限
定されず、例えば、ヘッド6内に間隔調整機構を設け、
NC制御回路40等からの制御信号に基づき該間隔調整
機構等を駆動して該工具間間隔を調整・保持するように
してもよい。また、実施例では、回転式工具2a、2b
の駆動に、モータ24を共用する構成としたが、この
他、例えば回転式工具2aの駆動用モータと、回転式工
具2bの駆動用のモータとを別個に設け、回転式工具2
a、2bをそれぞれ独立的に駆動するようにしてもよ
い。この場合は加工時に、加工動作しない方のチップは
回転を停止させておくこともできる。また、本発明で
は、制御回路もNC方式のものに限定されない。さら
に、本発明はレール以外のものの加工にも適用可能であ
る。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、加工後のレール幅の寸
法ばらつきを小さくできる。また、レール幅の寸法誤差
も小さくして加工精度を向上することもできる。また、
幅寸法の異なるレールの加工にも容易に対応でき、加工
時間を短縮化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】平削り盤による従来例を示す図である。
【図3】回転式工具による従来例を示す図である。
【図4】工具とレールの取付け構造例を示す図である。
【図5】工具の取付け状態の拡大図である。
【図6】本発明の実施例に用いる制御系の構成例を示す
図である。
【図7】本発明の実施例における加工工程を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…レール、 2、2′、2a、2b…回転式工具、
3…移動テーブル、 4…ガイド部材、 5…ビー
ム、 6…ヘッド、7、7′、7a、7b…チップ、
8…スペーサ、 9…回転軸、10…サポート部
材、 21…ビーム駆動手段、22…ヘッド駆動手
段、 24…工具回転用モータ、28…テーブル駆動
手段、 31…レール幅検出手段、32…工具関連情
報検出手段、 40…NC制御回路、60…表示手
段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 幸雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 大槻 浩之 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸ビルシステム本部内 (72)発明者 田島 泰彦 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸ビルシステム本部内 (72)発明者 大谷 真一 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸ビルシステム本部内 (72)発明者 風間 繁 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸ビルシステム本部内 (72)発明者 上野 恵尉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 3C022 AA01 JJ18 3F305 BD05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対向する刃先を有する工具対で間にはさん
    だレールを加工するレール加工装置であって、 上記工具対を上記刃先間の間隔が上記レールの幅寸法よ
    りも広い状態で保持し、上記工具対を上記レールに対し
    レール長手方向に相対移動させる第1の工程では該工具
    対のうちの一方の工具の刃先を該レールの一方の側面部
    に当接させて該側面部を加工し、該第1の工程とは反対
    方向に該工具対を相対移動させる第2の工程では、該工
    具対と該レールとのレール幅方向の相対位置を変え該工
    具対のうちの他方の工具の刃先を該レールの他方の側面
    部に当接させ該側面部を加工するようにした構成を備え
    ることを特徴とするレール加工装置。
  2. 【請求項2】対向する刃先を有する工具対によりレール
    を加工するレール加工装置であって、 上記工具対を上記刃先間の間隔が上記レールの幅寸法よ
    りも広くされた状態で保持する第1の部材と、上記レー
    ルが取付けられる第2の部材と、上記工具対と上記レー
    ルとの相対的位置を変えるように上記第1、第2の部材
    のいずれか一方または両方を制御するとともにレール幅
    寸法の測定結果情報をフィードバックする構成とした制
    御手段とを備え、上記工具対を上記レールに対しレール
    長手方向に相対移動させる第1の工程では該工具対のう
    ちの一方の工具の刃先を該レールの一方の側面部に当接
    させて該側面部を加工し、該第1の工程とは反対方向に
    該工具対を相対移動させる第2の工程では、該工具対と
    該レールとのレール幅方向の相対位置を変え該工具対の
    うちの他方の工具の刃先を該レールの他方の側面部に当
    接させ該側面部を加工し、加工後のレール幅寸法を予め
    設定した基準値と比較し、差異量に応じた補正加工を行
    うようにした構成を特徴とするレール加工装置。
  3. 【請求項3】上記工具対は、上記刃先が回転する構成で
    ある請求項1または請求項2に記載のレール加工装置。
  4. 【請求項4】上記制御手段は、上記工具対の刃先間距離
    を変化可能な構成である請求項1または請求項2に記載
    のレール加工装置。
  5. 【請求項5】対向する刃先を有した工具対によるレール
    加工方法であって、 上記工具対を上記刃先間の間隔が上記レールの幅寸法よ
    りも広くなるように設定するステップと、該工具対と該
    レールとの相対位置決めをするステップと、該工具対を
    上記レールに対しレール長手方向に相対移動させ該レー
    ルの一方の側面部に該工具対のうちの一方の工具の刃先
    を当接させ該側面部を加工する第1の加工ステップと、
    該工具対と該レールとのレール幅方向の相対位置を変え
    るステップと、該第1の加工ステップとは反対方向に該
    工具対を相対移動させ該レールの他方の側面部に該工具
    対のうちの他方の工具の刃先を当接させ該側面部を加工
    する第2の加工ステップと、を備え、上記レールの側面
    部を加工することを特徴とするレール加工方法。
  6. 【請求項6】対向する刃先を有した工具対によるレール
    加工方法であって、 上記工具対を上記刃先間の間隔が上記レールの幅寸法よ
    りも広くなるように設定するステップと、該工具対と該
    レールとの相対位置決めをするステップと、該工具対を
    回転駆動するステップと、該工具対を上記レールに対し
    レール長手方向に相対移動させ該レールの一方の側面部
    に該工具対のうちの一方の工具の刃先を当接させ該側面
    部を加工する第1の加工ステップと、該工具対と該レー
    ルとのレール幅方向の相対位置を変えるステップと、該
    第1の加工ステップとは反対方向に該工具対を相対移動
    させ該レールの他方の側面部に該工具対のうちの他方の
    工具の刃先を当接させ該側面部を加工する第2の加工ス
    テップと、加工後のレール幅寸法を測定するステップ
    と、該測定結果値が予め設定した基準値を超えるとき該
    測定結果に基づき、該工具対と該レールとのレール幅方
    向の相対位置を修正する制御信号を形成するステップ
    と、該修正した相対位置の該工具対で該レールを補正加
    工するステップと、備え、上記レールの側面部を加工す
    ることを特徴とするレール加工方法。
JP2000244023A 2000-08-07 2000-08-07 レール加工装置及びレール加工方法 Expired - Fee Related JP3833453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244023A JP3833453B2 (ja) 2000-08-07 2000-08-07 レール加工装置及びレール加工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000244023A JP3833453B2 (ja) 2000-08-07 2000-08-07 レール加工装置及びレール加工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002052413A true JP2002052413A (ja) 2002-02-19
JP3833453B2 JP3833453B2 (ja) 2006-10-11

Family

ID=18734774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000244023A Expired - Fee Related JP3833453B2 (ja) 2000-08-07 2000-08-07 レール加工装置及びレール加工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3833453B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003285216A (ja) * 2002-03-27 2003-10-07 Mitsubishi Electric Corp エレベータ用ガイドレールの加工機及び加工方法
JP2007301701A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Kobe Steel Ltd 面加工工具およびそれを用いた加工方法
US20150330034A1 (en) * 2014-05-19 2015-11-19 Schweerbau Gmbh & Co. Kg Movable fixture for milling rail heads and procedure for replacing cutting plates for such a fixture
WO2020054066A1 (ja) * 2018-09-14 2020-03-19 三菱電機株式会社 ガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法
JP6671566B1 (ja) * 2018-12-25 2020-03-25 三菱電機株式会社 ガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法
JPWO2020049683A1 (ja) * 2018-09-06 2021-02-15 三菱電機株式会社 エレベータのガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法
JP7338767B1 (ja) 2022-09-22 2023-09-05 フジテック株式会社 エレベーターの上下レールの加工装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101954572B (zh) * 2010-09-17 2011-12-21 张家港玉成精机有限公司 扳手坯头部滑槽的加工工艺

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5432892A (en) * 1977-08-17 1979-03-10 Japanese National Railways<Jnr> Apparatus for cutting weld reinforcement of welded part of rail
JPH07259005A (ja) * 1994-03-24 1995-10-09 Misao Nitta レールにおける接合面の平滑方法及びこの方法で用いる装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5432892A (en) * 1977-08-17 1979-03-10 Japanese National Railways<Jnr> Apparatus for cutting weld reinforcement of welded part of rail
JPH07259005A (ja) * 1994-03-24 1995-10-09 Misao Nitta レールにおける接合面の平滑方法及びこの方法で用いる装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003285216A (ja) * 2002-03-27 2003-10-07 Mitsubishi Electric Corp エレベータ用ガイドレールの加工機及び加工方法
JP2007301701A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Kobe Steel Ltd 面加工工具およびそれを用いた加工方法
US20150330034A1 (en) * 2014-05-19 2015-11-19 Schweerbau Gmbh & Co. Kg Movable fixture for milling rail heads and procedure for replacing cutting plates for such a fixture
US9926670B2 (en) * 2014-05-19 2018-03-27 Schweerbau Gmbh & Co. Kg Movable fixture for milling rail heads and procedure for replacing cutting plates for such a fixture
JPWO2020049683A1 (ja) * 2018-09-06 2021-02-15 三菱電機株式会社 エレベータのガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法
JP7008833B2 (ja) 2018-09-06 2022-01-25 三菱電機株式会社 エレベータのガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法
WO2020054066A1 (ja) * 2018-09-14 2020-03-19 三菱電機株式会社 ガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法
JP6671566B1 (ja) * 2018-12-25 2020-03-25 三菱電機株式会社 ガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法
WO2020136715A1 (ja) * 2018-12-25 2020-07-02 三菱電機株式会社 ガイドレール加工装置及びガイドレール加工方法
JP7338767B1 (ja) 2022-09-22 2023-09-05 フジテック株式会社 エレベーターの上下レールの加工装置
JP2024046428A (ja) * 2022-09-22 2024-04-03 フジテック株式会社 エレベーターの上下レールの加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3833453B2 (ja) 2006-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110072680B (zh) 机械加工用机器人以及机械加工方法
KR100948444B1 (ko) 절삭 공구에 의해 작업물을 가공하기 위한 방법 및 장치
US20090133461A1 (en) Machining method, program, machining-program generating program and machining apparatus of press die
TW200909121A (en) Machine tool for precision micro-milling and/or drilling
US11471961B2 (en) Method for machining plate material by using linear saw and numerical control saw machine apparatus
JP2006123087A (ja) 表面加工機
CN106312652B (zh) 一种加工设备及应用其实现的加工方法
JP2002052413A (ja) レール加工装置及びレール加工方法
US6988860B2 (en) Cutting tool and cutting method using the cutting tool
JPH04105813A (ja) プリント基板外形加工方法
JPH04226807A (ja) 加工片を切削するための位置決め装置
CN112188744B (zh) 线路板及其加工方法
CN110228320B (zh) 一种立体雕刻机
KR101608994B1 (ko) 버티컬 터닝 센터의 스트래들 툴
JPH05337787A (ja) 工作機械のボーリング径補正装置
JP2002137113A (ja) 両頭側面フライス盤
JPH01316112A (ja) V字形状溝加工機
JP4672288B2 (ja) 工作機械の可動部の移動を制御する制御装置、制御装置を有する工作機械及び可動部の移動方法
WO2001087539A3 (de) Aktive spindellagerung
JP3921758B2 (ja) 精密溝加工装置
JP2001277073A (ja) 加工装置の工具位置補正方法
JPH11114885A (ja) 薄板材などの切抜き加工装置
JPH0639877Y2 (ja) フライス加工ユニツトの切込量較正装置
KR100235341B1 (ko) 다축드릴링머시인의 피치조절장치
JPH106182A (ja) 加工方法及び加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050927

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051125

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060719

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees