JP2002052072A - 紫外線殺菌装置及び包装装置 - Google Patents
紫外線殺菌装置及び包装装置Info
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- JP2002052072A JP2002052072A JP2000280959A JP2000280959A JP2002052072A JP 2002052072 A JP2002052072 A JP 2002052072A JP 2000280959 A JP2000280959 A JP 2000280959A JP 2000280959 A JP2000280959 A JP 2000280959A JP 2002052072 A JP2002052072 A JP 2002052072A
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- ultraviolet ray
- sterilized
- packaging
- sterilization
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低圧水銀ランプから放射される185nm紫外
線により生成されるオゾンに254nm紫外線が吸収さ
れることで生成される励起酸素原子が有する殺菌作用を
利用した殺菌装置が医療用、食品用等で用いられている
が低圧水銀ランプから放射される185nm紫外線は短
時間で効果的なる殺菌処理を行うには強度不足である。 【解決手段】本発明は、中心波長が172nm、146
nm或いは126nmであるところの紫外線を発生せし
めるエキシマランプを光源として医療用器具、育児用器
具或いは玩具の殺菌滅菌を目的とするところの殺菌装置
及び、同じく中心波長が172nm、146nm或いは
126nmであるところの紫外線を発生せしめるエキシ
マランプを光源として殺菌滅菌処理されたるシート状な
いしは袋状包装材料により自動的に包装密封せしめるこ
とを目的とするところの包装装置である。
線により生成されるオゾンに254nm紫外線が吸収さ
れることで生成される励起酸素原子が有する殺菌作用を
利用した殺菌装置が医療用、食品用等で用いられている
が低圧水銀ランプから放射される185nm紫外線は短
時間で効果的なる殺菌処理を行うには強度不足である。 【解決手段】本発明は、中心波長が172nm、146
nm或いは126nmであるところの紫外線を発生せし
めるエキシマランプを光源として医療用器具、育児用器
具或いは玩具の殺菌滅菌を目的とするところの殺菌装置
及び、同じく中心波長が172nm、146nm或いは
126nmであるところの紫外線を発生せしめるエキシ
マランプを光源として殺菌滅菌処理されたるシート状な
いしは袋状包装材料により自動的に包装密封せしめるこ
とを目的とするところの包装装置である。
Description
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、医療用器具・育児用器
具或いは玩具の殺菌方法及び殺菌処理を終えた該医療用
器具・育児用器具或いは玩具を滅菌状態のまま包装する
方法とそのための装置に関する。
具或いは玩具の殺菌方法及び殺菌処理を終えた該医療用
器具・育児用器具或いは玩具を滅菌状態のまま包装する
方法とそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院・診療所においては従来より滅菌殺
菌装置が普及しており、例えば高圧蒸気滅菌装置、洗浄
滅菌装置、ガス滅菌装置あるいは殺菌ロッカーなどが市
販されている。
菌装置が普及しており、例えば高圧蒸気滅菌装置、洗浄
滅菌装置、ガス滅菌装置あるいは殺菌ロッカーなどが市
販されている。
【0003】殺菌の手段としては、高温・高圧環境下に
おく方法、紫外線やオゾンによる方法あるいはエチレン
ガス等のガスを充満させる方法などがある。
おく方法、紫外線やオゾンによる方法あるいはエチレン
ガス等のガスを充満させる方法などがある。
【0004】紫外線による殺菌方法のメカニズムは、低
圧水銀ランプから放射される波長が185nmなる紫外
線が空気中の酸素に吸収されてオゾンが発生し、このオ
ゾンに波長が254nmなる紫外線が吸収されて励起酸
素原子が生じる。この励起酸素原子(ラジカル)は殺菌
作用を有する。
圧水銀ランプから放射される波長が185nmなる紫外
線が空気中の酸素に吸収されてオゾンが発生し、このオ
ゾンに波長が254nmなる紫外線が吸収されて励起酸
素原子が生じる。この励起酸素原子(ラジカル)は殺菌
作用を有する。
【0005】以上の作用を利用して低圧水銀ランプを用
いた殺菌装置が医療用、食品産業用等で広く用いられて
いる。
いた殺菌装置が医療用、食品産業用等で広く用いられて
いる。
【0006】しかしながら、低圧水銀ランプから放射さ
れる波長185nmの紫外線は相対強度としては全体の
約30%強にすぎず、短時間で高い殺菌効果を上げるに
は強度不足であり、信頼性の高い殺菌効果を保証するに
は長時間の暴露処理が必要となる。
れる波長185nmの紫外線は相対強度としては全体の
約30%強にすぎず、短時間で高い殺菌効果を上げるに
は強度不足であり、信頼性の高い殺菌効果を保証するに
は長時間の暴露処理が必要となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで中心波長は172
nm、146nm或いは126nmであるところの紫外
線を発生せしめるエキシマランプを光源として用いれ
ば、該紫外線が大気中の酸素を吸収してオゾンを生じ、
該オゾンの分解過程において励起酸素原子を生成すると
同時に、該紫外線が直接大気中の酸素に吸収されて励起
酸素原子を生成することにより単位時間当たりの殺菌効
果を向上せしめることが可能となり、かつ殺菌効果の信
頼性を向上せしむる効果がある。
nm、146nm或いは126nmであるところの紫外
線を発生せしめるエキシマランプを光源として用いれ
ば、該紫外線が大気中の酸素を吸収してオゾンを生じ、
該オゾンの分解過程において励起酸素原子を生成すると
同時に、該紫外線が直接大気中の酸素に吸収されて励起
酸素原子を生成することにより単位時間当たりの殺菌効
果を向上せしめることが可能となり、かつ殺菌効果の信
頼性を向上せしむる効果がある。
【0008】本発明は、中心波長が172nm、146
nm或いは126nmであるところの紫外線を発生せし
めるエキシマランプを光源として医療用器具・育児用器
具或いは玩具の殺菌滅菌を目的とするところの殺菌装置
である。
nm或いは126nmであるところの紫外線を発生せし
めるエキシマランプを光源として医療用器具・育児用器
具或いは玩具の殺菌滅菌を目的とするところの殺菌装置
である。
【0009】本発明は、医療用器具への適用として手術
用器具、注射器或いは検査用器具などに適する。
用器具、注射器或いは検査用器具などに適する。
【0010】本発明は、育児用器具への適用として、哺
乳瓶をはじめとする育児用器具などに適する。
乳瓶をはじめとする育児用器具などに適する。
【0011】本発明は、玩具への適用として、乳幼児が
主に使用し特に公共の場にて不特定多数に対して提供さ
れる玩具、絵本或いは書籍等に適する。
主に使用し特に公共の場にて不特定多数に対して提供さ
れる玩具、絵本或いは書籍等に適する。
【0012】本発明は、中心波長が172nm、146
nm或いは126nmであるところの紫外線を発生せし
めるエキシマランプを光源として殺菌滅菌処理されたる
医療用器具、育児用器具或いは玩具を滅菌状態のまま
で、同じく中心波長が172nm、146nm或いは1
26nmであるところの紫外線を発生せしめるエキシマ
ランプを光源として殺菌滅菌処理されたるシート状ない
しは袋状包装材料により自動的に包装密封せしめること
を目的とするところの包装装置である。
nm或いは126nmであるところの紫外線を発生せし
めるエキシマランプを光源として殺菌滅菌処理されたる
医療用器具、育児用器具或いは玩具を滅菌状態のまま
で、同じく中心波長が172nm、146nm或いは1
26nmであるところの紫外線を発生せしめるエキシマ
ランプを光源として殺菌滅菌処理されたるシート状ない
しは袋状包装材料により自動的に包装密封せしめること
を目的とするところの包装装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に紫外線殺菌装置の断面図を
示す。ステンレスの筐体1からなる殺菌チャンバー2内
に配置した殺菌すべき器具3に、波長が172nmたる
紫外線に対して透過率に優れる合成石英ガラス製ウィン
ドー4を介して、中心波長が172nmたる紫外線を放
射せしむるエキシマランプ5によって中心波長が172
nmたる紫外線を照射することにより殺菌すべき器具3
の殺菌滅菌処理を行う。
示す。ステンレスの筐体1からなる殺菌チャンバー2内
に配置した殺菌すべき器具3に、波長が172nmたる
紫外線に対して透過率に優れる合成石英ガラス製ウィン
ドー4を介して、中心波長が172nmたる紫外線を放
射せしむるエキシマランプ5によって中心波長が172
nmたる紫外線を照射することにより殺菌すべき器具3
の殺菌滅菌処理を行う。
【0014】この時、より効率よく殺菌滅菌処理を行う
ために、合成石英ガラス製のトレイ上に殺菌すべき器具
を載せて、該トレイを適当なる速度にて移動させること
がより望ましい。
ために、合成石英ガラス製のトレイ上に殺菌すべき器具
を載せて、該トレイを適当なる速度にて移動させること
がより望ましい。
【0015】加えて、該トレイを適当なる速度にて移動
させるための駆動機構が該紫外線殺菌装置に具備するこ
とが望ましい。
させるための駆動機構が該紫外線殺菌装置に具備するこ
とが望ましい。
【0016】
【発明の効果】本発明にあるところの、中心波長が17
2nm、146nm或いは126nmであるところの紫
外線を発生せしめるエキシマランプを光源とする紫外線
殺菌装置においては、従来の低圧水銀ランプによる殺菌
装置に比べて、きわめて短時間で同等の殺菌効果を期待
でき、かつ殺菌処理工程の信頼性向上が図れる。
2nm、146nm或いは126nmであるところの紫
外線を発生せしめるエキシマランプを光源とする紫外線
殺菌装置においては、従来の低圧水銀ランプによる殺菌
装置に比べて、きわめて短時間で同等の殺菌効果を期待
でき、かつ殺菌処理工程の信頼性向上が図れる。
【0017】殺菌滅菌処理されたる医療用器具、育児用
器具或いは玩具を滅菌状態のままで、同じく殺菌処理さ
れたるシート状ないしは袋状包装材料中に自動的に包装
密封することによって、次回使用されるまで滅菌状態の
まま保存できるという点で発明の効果は大きい。
器具或いは玩具を滅菌状態のままで、同じく殺菌処理さ
れたるシート状ないしは袋状包装材料中に自動的に包装
密封することによって、次回使用されるまで滅菌状態の
まま保存できるという点で発明の効果は大きい。
【図1】紫外線殺菌装置の断面図
1 ステンレス製の筐体 2 殺菌チャンバー 3 殺菌すべき器具 4 合成石英ガラス製ウィンドー 5 中心波長が172nmたる紫外線を放射せしむるエ
キシマランプ
キシマランプ
Claims (3)
- 【請求項1】中心波長が172nm、146nm或いは
126nmであるところの紫外線を放射せしめるエキシ
マランプを光源として医療用器具・育児用器具或いは玩
具の殺菌滅菌を目的とするところの殺菌装置。 - 【請求項2】中心波長が172nm、146nm或いは
126nmであるところの紫外線を放射せしめるエキシ
マランプを光源として包装を目的とするシート状ないし
は袋状材料の殺菌滅菌を目的とするところの殺菌装置。 - 【請求項3】請求項1にあるところの殺菌滅菌を終えた
医療用器具・育児用器具或いは玩具を、同じく請求項2
にあるところの殺菌滅菌処理を行ったシート状ないしは
袋状材料中に包装しこれを密封することで医療用器具・
育児用器具或いは玩具を殺菌滅菌状態に保持することを
目的とするところの包装装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000280959A JP2002052072A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 紫外線殺菌装置及び包装装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000280959A JP2002052072A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 紫外線殺菌装置及び包装装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002052072A true JP2002052072A (ja) | 2002-02-19 |
Family
ID=18765698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000280959A Pending JP2002052072A (ja) | 2000-08-11 | 2000-08-11 | 紫外線殺菌装置及び包装装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002052072A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004275330A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Iwasaki Electric Co Ltd | 活性酸素殺菌装置 |
JP2006511300A (ja) * | 2002-12-20 | 2006-04-06 | ステリス インク | 対象物をオゾンで処理する方法および装置 |
KR20160027891A (ko) * | 2014-09-02 | 2016-03-10 | 가부시키가이샤 오크세이사쿠쇼 | 탈취 장치 |
CN113171231A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-07-27 | 武小甫 | 一种纸尿裤芯体无菌生产设备 |
-
2000
- 2000-08-11 JP JP2000280959A patent/JP2002052072A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006511300A (ja) * | 2002-12-20 | 2006-04-06 | ステリス インク | 対象物をオゾンで処理する方法および装置 |
JP2004275330A (ja) * | 2003-03-14 | 2004-10-07 | Iwasaki Electric Co Ltd | 活性酸素殺菌装置 |
JP4596231B2 (ja) * | 2003-03-14 | 2010-12-08 | 岩崎電気株式会社 | 活性酸素殺菌装置 |
KR20160027891A (ko) * | 2014-09-02 | 2016-03-10 | 가부시키가이샤 오크세이사쿠쇼 | 탈취 장치 |
JP2016049396A (ja) * | 2014-09-02 | 2016-04-11 | 株式会社オーク製作所 | 脱臭装置 |
KR102336804B1 (ko) * | 2014-09-02 | 2021-12-07 | 가부시키가이샤 오크세이사쿠쇼 | 탈취 장치 |
CN113171231A (zh) * | 2021-05-14 | 2021-07-27 | 武小甫 | 一种纸尿裤芯体无菌生产设备 |
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