JP2002052056A - マッサ−ジ器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚に押圧状態にあてて移動させることで回
転体が回転し、これにより患部の血行を良くするととも
に、治癒をはかることを可能にする。 【解決手段】 外側に多数の突出部４が設けられた回転
体３を軸部材８を介して把持部材２に取着するととも
に、回転体に設けられた軸孔６は多角面に形成されてお
り、軸孔には軸部材が適度の遊びをもって挿通されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はマッサ−ジ器、詳し
くは、例えば皮膚に押圧状態にあてて移動させることで
回転体が回転し患部の血行を良くするとともに、治癒を
はかることができるマッサ−ジ器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、マッサ−ジ器としては、例えばシ
−ト状の基板の表面に多数の突出部を設けて形成された
もの、又は球体に設けた孔に紐を挿通してこの球体の複
数個を連設して形成されたもの、或いは弾性を有する棒
材の先部に多数のブラシを埋設して形成されたものが知
られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上述のよう
に基板の表面に多数の突出部を設けたものにあっては、
この突出部を繰り返して患部に当てがうことは煩わしい
とともに面倒であり、また、球体を紐によって複数個連
接したものにあっては、長くなり過ぎるとともに、安定
せずに扱いにくい、さらに、棒材の先部に多数のブラシ
を埋設したものにあっては、叩くようにしてブラシを繰
り返し当てるだけであって、あまり良い結果が得られな
い等の問題点があった。

【０００４】本発明は上記問題点を解決し、特に、皮膚
に押圧状態にあてて移動させることで回転体が回転し、
これにより患部の血行を良くするとともに、治癒をはか
ることができる簡単な構造のマッサ−ジ器を提案するこ
とをその課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段として、本発明に係るマッサ−ジ器は、外側に多
数の突出部が設けられた回転体を軸部材を介して把持部
材に取着するとともに、前記回転体に設けられた軸孔は
多角面に形成されており、且つこの軸孔には前記軸部材
が適度の遊びをもって挿通されていることを特徴とす
る。

【０００６】前記把持部材には滑り止めを兼ねたツボ押
し突出部が形成されたものであってもよい。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面によって本発明の実施
の形態の一例について説明する。

【０００８】図１において、符号１は本発明に係るマッ
サ−ジ器を示し、このマッサ−ジ器１は把持部材２と、
この把持部材２に軸支された回転体３とによって主に構
成されている。

【０００９】把持部材２は合成樹脂によって形成される
とともに、内部が空洞であって外観は略亀の甲羅の形状
を模している。また、前記把持部材２の上部中央部分に
は把持したときに滑り止めを兼ねたツボ押し突出部４
が、長手方向の両端中央の裏側面の下部には軸受凹溝５
がそれぞれ形成されている。

【００１０】なお、把持部材２は合成樹脂製に限るもの
ではなく、例えば合成ゴムであってもよい。また、形状
も亀の甲羅に限らず、例えば内部が空洞の半球状であっ
てもよい。さらに、ツボ押し突出部４も一つに限らず、
例えば複数設けるようにしてもよい。

【００１１】次に、図３及び図４に示すように、回転体
３はゴムによって形成されるとともに、芯状部３ａとこ
の芯状部３ａの外周面に一体に突設された多数の突出部
３ｂとによって構成されている。そして、前記芯状部３
ａには中心の長手方向全長に亘って八角形の軸孔６が形
成されるとともに、この軸孔６の両端には合成樹脂製で
八角形の口当部材７が嵌合されている。

【００１２】なお、回転体３はゴムに限らず、例えば樹
脂、合成ゴム等であってもよい。また、軸孔６も八角形
に限るものではなく、例えば五角形、六角形等であって
もよい。この場合、軸孔６の両端に嵌合される口当部材
７はこの形状に対応させるものとする。勿論、口当部材
７も樹脂製に限るものではなく、例えば金属製であって
もよい。

【００１３】軸部材８は合成樹脂製で円柱状を有すると
ともに、この軸部材８は回転体３に設けた軸孔６にその
両端が突出した状態で遊びをもって挿通される。なお、
軸部材８は樹脂製に限るものではなく、例えば金属製で
あってもよい。また、周囲を多角面に形成してもよい。

【００１４】次に、マッサ−ジ器１を組み立てるにあた
っては、まず、回転体３の軸孔６に軸部材８を挿通する
とともに、この軸部材８の両端は前記回転体３の長手両
端から突出されている。この場合、軸部材８は軸孔６内
において少しガタ付くように余裕をもって配設されるの
が好ましい。次に、この状態で把持部材２の長手方向の
両端中央の裏側面の下部に設けた軸受凹溝５に回転体３
の長手両端から突出されている軸部材８の端部を押圧状
態に嵌合する。これにより、把持部材２に回転体３が軸
支されてマッサ−ジ器１が形成される。

【００１５】上述のようにマッサ−ジ器１によれば、回
転体３を皮膚に押圧状態にあてて移動させることで回転
体３が回転する。回転体３が回転するとこの回転体３の
周囲に設けられた多数の突出部３ｂも回転するので、こ
れにより指圧機能が得られて患部の血行を良くするとと
もに、治癒をはかることができる。

【００１６】また、回転体３の軸孔６は八角形を有する
とともに、軸部材８は前記軸孔６内に少しガタ付くよう
に余裕をもって配設されるので、前記回転体３が回転時
に八角形の軸孔６と軸部材８とが当たり合い振動が得ら
れるため、前記回転体３の周囲に設けられた多数の突出
部３ｂによって皮膚を刺激させることができる。

【００１７】さらに、把持部材２の上部中央部分には突
出部４が形成されているので、この突出部４によって使
用時に把持部材２を把持したときに滑るのを防止するこ
とができるとともに、前記突出部４はツボ押しとして利
用することができるので便利である。

【００１８】

【発明の効果】前記構成のように、請求項１の発明によ
れば、外側に多数の突出部が設けられた回転体を軸部材
を介して把持部材に取着されているので、回転体を皮膚
に押圧状態にあてて移動させることで回転体が回転し、
それとともに前記回転体に設けられた多数の突出部も回
転するので、これにより指圧機能が得られて患部の血行
を良くするとともに、治癒をはかることができる。

【００１９】また、回転体の軸孔は多角面に形成されて
おり、軸部材は軸孔内に適度の遊びを以て挿通されるの
で、回転体が回転時に多角面の軸孔と軸部材とが当たり
合って振動が得られ、前記回転体に設けられた多数の突
出部によって皮膚を刺激させることができる。

【００２０】請求項２の発明によれば、把持部材には滑
り止めを兼ねたツボ押し突出部が形成されているので、
使用時に把持部材を把持したときに突出部によって滑る
のを防ぐことができる。

【００２１】また、把持部材の上下部を反対にするとと
もに、この把持部材を持って突出部を患部に当てがうこ
とでツボ押しとして利用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るマッサ−ジ器の一部断面にした状
態の正面図

【図２】前記マッサ−ジ器の平面図

【図３】回転体を横断面にした状態の底部から見た説明
図

【図４】前記マッサ−ジ器の縦断面図

【図５】前記マッサ−ジ器の側面図

【図６】回転体と軸部材との関係を示す説明図

【符号の説明】

１ マッサ−ジ器 ２ 把持部材 ３ 回転体 ４ 突出部 ６ 軸孔 ８ 軸部材

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外側に多数の突出部が設けられた回転体
   を軸部材を介して把持部材に取着するとともに、前記回
   転体に設けられた軸孔は多角面に形成されており、且つ
   この軸孔には前記軸部材が適度の遊びをもって挿通され
   ていることを特徴とするマッサ−ジ器。
2. 【請求項２】 前記把持部材には滑り止めを兼ねたツボ
   押し突出部が形成されている請求項１記載のマッサ−ジ
   器。