JP2002051421A - ケーブル収容管の被膜除去装置 - Google Patents

ケーブル収容管の被膜除去装置

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JP2002051421A
JP2002051421A JP2000234664A JP2000234664A JP2002051421A JP 2002051421 A JP2002051421 A JP 2002051421A JP 2000234664 A JP2000234664 A JP 2000234664A JP 2000234664 A JP2000234664 A JP 2000234664A JP 2002051421 A JP2002051421 A JP 2002051421A
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JP
Japan
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coating
main body
cable housing
cutter
axis
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JP2000234664A
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English (en)
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Mutsumi Oshima
睦 大島
Asao Sawabe
朝男 澤部
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TAC CO Ltd
Tak Co Ltd
NDS Co Ltd
Original Assignee
TAC CO Ltd
Tak Co Ltd
Nippon Denwa Shisetsu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケーブル収容管の外周に組み付けた本体を回
転させるだけで、このケーブル収容管の外周を被覆して
いる被膜を安全にかつ効率よく除去できるようにする。 【解決手段】 既設の管路区間におけるケーブル収容管
の切断作業に先立ってこのケーブル収容管の外周を被覆
している被膜を削り取るための被膜除去装置であって、
前記ケーブル収容管の外周に組み付け可能な筒状の本体
10と、この本体10に固定されたカッター30とを備
えている。そして前記本体10は、その軸線を前記ケー
ブル収容管の軸線に対して傾け、かつ前記カッター30
を前記被膜に食い込ませて回転操作できるように構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既設の管路区間に
布設されているケーブル収容管を切断する必要がある場
合に、このケーブル収容管の外周を被覆している被膜を
削り取るための被膜除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のケーブル収容管(鋼管)はマン
ホールやハンドホールの間において地中に埋設されるの
で、その外周面が腐食防止用の被膜(タール系あるいは
樹脂系)によって被覆されている。そして既設の管路区
間に新たなマンホールなどを構築するには、この構築個
所においてケーブル収容管を切断しなければならない。
この切断作業に際しては、ケーブル収容管の前記被膜を
前もって削り取っておく必要がある。なぜなら被膜を付
けたままで管を切断しようとしても、粘性のある被膜が
切削工具の刃に付着して空回りしたり目詰まりを起こ
し、思うように切断作業ができないからである。そこで
従来はケーブル収容管の切断作業に先立ち、前記被膜を
鎌やナイフなどの刃物を用いて手作業で削り取ってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしタール系あるい
は樹脂系の被膜を刃物により手作業で削り取るのは作業
性が悪く、かつ被膜の取り残しも生じやすい。また刃物
による作業であることから、その作業状況によっては危
険を伴うこともある。本発明は前記課題を解決しようと
するもので、その目的は、ケーブル収容管の外周に組み
付けた本体を回転させるだけで、このケーブル収容管の
外周を被覆している被膜を安全にかつ効率よく除去でき
るようにすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためのもので、請求項1記載の発明は、既設の管路
区間におけるケーブル収容管の切断作業に先立ってこの
ケーブル収容管の外周を被覆している被膜を削り取るた
めの被膜除去装置であって、前記ケーブル収容管の外周
に組み付け可能な筒状の本体と、この本体に固定された
カッターとを備えている。そして前記本体は、その軸線
を前記ケーブル収容管の軸線に対して傾け、かつ前記カ
ッターを前記被膜に食い込ませて回転操作できるように
構成されている。したがって前記本体を回転させること
により、前記カッターがケーブル収容管の外周面におい
て螺旋を描きながら進行して前記被膜を管の外周から剥
ぎ取っていく。これによりタール系あるいは樹脂系の被
膜を安全にかつ効率よく除去することができる。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載のケ
ーブル収容管の被膜除去装置であって、前記本体が前記
被膜の表面に接触して回転するローラを備えている。こ
のローラが前記カッターの反対側において前記ケーブル
収容管の軸線に対する本体の軸線の傾きを決定するよう
に配置されている。この構成によれば、前記ローラによ
り前記本体の軸線の傾きを保持でき、かつその状態で本
体を円滑に回転操作することができる。
【0006】請求項3記載の発明は、請求項1記載のケ
ーブル収容管の被膜除去装置であって、前記カッター
が、前記被膜をケーブル収容管の外周面から引き剥がす
ための横刃と、この横刃から突出して被膜を切断するた
めの縦刃とを備えている。これにより、一回の作業で前
記被膜を取り残すことなく、きれいに除去することがで
きる。
【0007】請求項4記載の発明は、請求項1記載のケ
ーブル収容管の被膜除去装置であって、前記本体が半円
筒状に分割され、これらを前記ケーブル収容管の外周に
おいて相互に結合して組み付けるように構成されてい
る。この構成によって前記ケーブル収容管の外周に対す
る前記本体の組み付けあるいは取り外しが容易となる。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項3記載のケ
ーブル収容管の被膜除去装置であって、前記本体の回転
操作時における前記カッターの進行方向に関して前記横
刃が縦刃よりも先行するように設定されている。このよ
うに前記カッターを設定することにより、前記横刃によ
って被膜を管の表面から引き剥がし、その直後に引き剥
がされた被膜が縦刃によって切断されるので、この被膜
が一回の作業で無理なく、きれいに除去される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は被膜除去装置を表した外観斜視図、図2は
被膜除去装置の正面図、図3は被膜除去装置の背面図、
図4は被膜除去装置の左側面図、図5は被膜除去装置の
右側面図である。これらの図面で示すように被膜除去装
置の本体10は、後で説明するケーブル収容管50の外
周に組み付け可能なほぼ円筒形状をしている。すなわち
本体10は半円筒状をした部材10A,10Bをヒンジ
12によって互いに結合することで構成されている。ま
たヒンジ12の反対側は平板を突き合わせた格好の接合
部14となっており、この接合部14には本体10の両
端部近くにおいてロック部材16がそれぞれ設けられて
いる。
【0010】前記の両ロック部材16はボルト16aと
ナット16bとからなり(図2)、これらの締め付けを
緩めることでボルト16aが接合部14の挿通溝15か
ら外れ、結果として本体10(前記部材10A,10
B)を前記ヒンジ12によって図6の状態に開くことが
できる。なお本体10に対して前記ロック部材16が外
れないようにアッセンブリとするための手段として、ボ
ルト16aのヘッド側が一方側(図面では部材10B
側)の接合部14に対して連結された周知の構造が採用
されている。
【0011】前記本体10の外周には二列に並んだフラ
ンジ18が形成されており、これらの両フランジ18の
間にはリブ20が本体10の周方向に関して所定の間隔
で設けられている。これらの各リブ20は、後述するよ
うに本体10をケーブル収容管50の外周において回転
操作するときに工具でつかむためのものである。また本
体10には弾性支持された4個のローラ22と、剛性支
持された1個のローラ40とがそれぞれ設けられてい
る。これらのローラ22,40は、それぞれの一部が本
体10の内周側に突出している。また本体10は、その
一方の端部に位置するカッター30を備えている。
【0012】図7は4個のローラ22のうちの一つの支
持構造を表した斜視図である。この図面からも明らかな
ようにローラ22は、板ばね等の弾性部材で形成された
支持アーム24の一端部に形成された折り曲げ部分24
aに、軸28によって回転自在に支持されている。そし
て各支持アーム24の他端部はボルト26により本体1
0にそれぞれ結合されている。したがって各ローラ22
は、本体10に対して個々の支持アーム24を通じて弾
性的に支持された状態となっている。これらのローラ2
2は、本体10を構成している前記の両部材10A,1
0Bに2個ずつ振り分けられている。しかも片方の部材
10Aのローラ22は本体10における図1,2の左端
部側に位置し、部材10Bのローラ22は本体10にお
ける図1,2の右端部側に位置している。
【0013】前記の剛性支持されたローラ40は、図3
および図5で明らかなように本体10の外周に固定され
た支持ブラケット42に対し、軸44によって回転自在
に支持されている。このローラ40は前記の半円筒状を
した部材10Bの側において他方の部材10Aの前記ロ
ーラ22とほぼ同一円周上に位置している。前記カッタ
ー30は、本体10の軸線方向に関して前記ローラ40
の反対側に位置し、かつ半円筒状をした部材10Aの側
に固定されている。すなわちこのカッター30における
カッターアーム34の基端部が、前記部材10Aの接合
部14に固定されたカッターベース36にボルト締めな
どによって取り付けられている。
【0014】図8は前記カッター30を表した斜視図で
ある。この図面からも明らかなようにカッター30は、
前記カッターアーム34の先端部においてこのカッター
アーム34と一体(または別体)に形成されたノミ刃状
の横刃31と、この横刃31の両サイドから立ち上がっ
たナイフ状の縦刃32とによって構成されている。この
横刃31は後述するケーブル収容管50の被膜52を管
外周から引き剥がすためのもので、それに適した形状を
している。また両縦刃32は、被膜52を切断するため
のもので、それに適した形状に設定されている。また前
記横刃31の方が両縦刃32よりも先行するように、先
端方向に僅かに突出している。
【0015】つづいて前記のように構成された被膜除去
装置の使用手順について説明する。図9は前記装置によ
る被膜除去作業の状態を表した概要図である。この作業
を開始するには、まず本体10を構成している前記の半
円筒状をした両部材10A,10Bを図6の状態に開い
てケーブル収容管50の外周に組み付け、前記ロック部
材16におけるボルト16aおよびナット16bの締め
付ける。これによって本体10が円筒状に保持されると
ともに、この本体10の軸線がケーブル収容管50の軸
線に対して傾いた状態になる。
【0016】前記の傾き角度は、前記の剛性支持された
ローラ40における本体10の内周側への突出量と、前
記カッター30の位置とによって決定される。つまりカ
ッター30をケーブル収容管50の被膜52に食い込ま
せた状態において、その反対側では前記ローラ40が被
膜52の表面に接触し、本体10の軸線がケーブル収容
管50の軸線に対して傾く。なおこの状態において本体
10に弾性支持されている前記の各ローラ22もそれぞ
れ被膜52の表面に接触している。
【0017】このようにケーブル収容管50の外周に本
体10をセットした状態で本体10を一方向に回転操作
する。この回転操作は、本体10の外周にある各リブ2
0をスパナなどの工具で把持しては押しまたは引き回す
ことを繰り返すことにより、楽に作業を行うことができ
る。そして本体10が前記のように軸線を傾けた状態で
回転することにより、カッター30がケーブル収容管5
0の外周面において螺旋を描きながら進行して前記被膜
52を管の外周から剥ぎ取っていく。この様子が図10
の斜視図によって模式的に示されている。
【0018】前記カッター30の機能をさらに詳細に説
明すると、本体10回転によるカッター30の進行方向
に関して前記横刃31が両縦刃32よりも先行して被膜
52を管表面から引き剥がす。その直後に引き剥がされ
た被膜52が両縦刃32によって切断される。これによ
り図10で示すように被膜52はほぼ一定の幅でつなが
ったまま無理なく除去され、本体10を回転させるだけ
で、従来は作業が困難とされていたケーブル収容管50
の外周下面などの被膜52も難なく除去することができ
る。
【0019】すでに説明したように前記被膜52はター
ル系あるいは樹脂系のものが使用されており、その表面
に多数の凹凸があるが、前記の各ローラ22はそれぞれ
の支持アーム24の弾性により凹凸に倣って転がる。結
果としてこれらのローラ22は常に被膜52の表面に接
触しており、本体10の軸線の傾き具合を安定した状態
に保つとともに、前記カッター30を適度の力でケーブ
ル収容管50の外周側に押しつける。したがってカッタ
ー30による被膜52の除去がより効率よく行われる。
【0020】前記のようにしてケーブル収容管50の被
膜52を必要な範囲にわたって除去することにより、こ
のケーブル収容管50を所定の工具によって切断するこ
とが可能となる。なお管路区間によっては複数本のケー
ブル収容管50が輻輳している場合があるが、本実施の
形態における被膜除去装置によれば、前記本体10をセ
ットできるスペースさえあれば、困難な作業を強いられ
ることなく、安全に被膜52を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】被膜除去装置を表した外観斜視図。
【図2】被膜除去装置の正面図。
【図3】被膜除去装置の背面図。
【図4】被膜除去装置の左側面図。
【図5】被膜除去装置の右側面図。
【図6】被膜除去装置の本体を開いた状態を表した正面
図。
【図7】弾性支持ローラの一つの支持構造を表した斜視
図。
【図8】カッターを表した斜視図。
【図9】被膜除去作業の状態を断面で表した概要図。
【図10】同じく被膜除去作業の状態を模式的に表した
斜視図。
【符号の説明】
10 本体 30 カッター 40 ローラ 50 ケーブル収容管 52 被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 澤部 朝男 愛知県知多郡美浜町大字布土字梅ノ木98番 地1 有限会社タック内 Fターム(参考) 5G369 AA19 BA04 EA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設の管路区間におけるケーブル収容管
    の切断作業に先立ってこのケーブル収容管の外周を被覆
    している被膜を削り取るための被膜除去装置であって、 前記ケーブル収容管の外周に組み付け可能な筒状の本体
    と、この本体に固定されたカッターとを備え、前記本体
    が、その軸線を前記ケーブル収容管の軸線に対して傾
    け、かつ前記カッターを前記被膜に食い込ませて回転操
    作できるように構成されているケーブル収容管の被膜除
    去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケーブル収容管の被膜除
    去装置であって、前記本体が前記被膜の表面に接触して
    回転するローラを備え、このローラが前記カッターの反
    対側において前記ケーブル収容管の軸線に対する本体の
    軸線の傾きを決定するように配置されているケーブル収
    容管の被膜除去装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のケーブル収容管の被膜除
    去装置であって、 前記カッターが、前記被膜をケーブル収容管の外周面か
    ら引き剥がすための横刃と、この横刃から突出して被膜
    を切断するための縦刃とを備えているケーブル収容管の
    被膜除去装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のケーブル収容管の被膜除
    去装置であって、 前記本体が半円筒状に分割され、これらを前記ケーブル
    収容管の外周において相互に結合して組み付けるように
    構成されているケーブル収容管の被膜除去装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のケーブル収容管の被膜除
    去装置であって、 前記本体の回転操作時における前記カッターの進行方向
    に関して前記横刃が縦刃よりも先行するように設定され
    ているケーブル収容管の被膜除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006130583A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Ntt Infranet Co Ltd 管切断器
CN104875016A (zh) * 2015-01-22 2015-09-02 上海宣邦金属新材料科技有限公司 一种3pe防腐层去除及管道坡口连续作业机
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