JP2002050347A - 電極体製造装置及び製造方法 - Google Patents

電極体製造装置及び製造方法

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JP2002050347A
JP2002050347A JP2000236049A JP2000236049A JP2002050347A JP 2002050347 A JP2002050347 A JP 2002050347A JP 2000236049 A JP2000236049 A JP 2000236049A JP 2000236049 A JP2000236049 A JP 2000236049A JP 2002050347 A JP2002050347 A JP 2002050347A
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film
sheet
electrode
rollers
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Tadahira Okamoto
匡平 岡本
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Nippei Toyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造が簡単で装置全体を小型にできるととも
に、シートを連続的に移送しながら塗膜の接合を正確か
つ能率的に行うことができ、しかも塗膜の接合パターン
の変更に容易に対応できる電極体製造装置及び製造方法
を提供する。 【解決手段】 電極膜17を有する帯状の基材フィルム
18を第1ローラ11に周回させるとともに、同じく帯
状の電解質膜19を第1ローラ11と近接配置された第
2ローラ12に周回させる。両ローラ11,12の回転
により、電極膜17と電解質膜19とが両ローラ11,
12間で重合した状態にて両シート18,19を長手方
向に移動させる。電極膜17と電解質膜19との重合に
先立って、電極膜17と電解質膜19との少なくとも一
方にレーザ光照射装置21からレーザ光LBを照射し
て、その後の重合により電極膜17を基材フィルム18
から電解質膜19に接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばリチウム
二次電池等の非水電解液二次電池用電極板を製造する場
合や固体高分子電解質型燃料電池等に用いられる電極体
製造装置及び製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の装置としては、例えば非水電解
液二次電池用電極液の製造方法として特開平11−32
9417号公報に開示されるような構成のものが知られ
ている。すなわち、この従来構成においては、熱可塑性
樹脂シートを集電シートの表面に形成された電極膜の所
定領域に対し、耐熱性シートを介してホットプレスによ
り熱圧着し、その後に熱可塑性樹脂シートを剥離するこ
とにより、所定領域(不要箇所)の電極膜を集電シート
上から熱可塑性樹脂シート側に剥離接合して、電極膜を
パターニングするようになっている。一方、燃料電池の
場合は、電解質膜に電極膜をサンドイッチ状にして、ホ
ットプレスにより接合して、300μm程度の薄いME
A(電解質膜と電極膜との接合体)を形成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
装置においては、次のような問題があった。 (a)電極膜の接合をホットプレスの熱圧着により行っ
ているため、構造が複雑で装置全体が大型になった。
【0004】(b)ホットプレスの熱圧着ごとに、集電
シートの移送を停止させる必要があるため、電極膜のパ
ターニングに時間が掛かった。 (c)ホットプレスの熱圧着時に、集電シートが伸張さ
れやすいため、電極膜のパターニングを正確に行うのが
困難であった。
【0005】(d)電極膜のパターンが変更された場合
には、ホットプレスを形状の異なったものと交換する必
要があって、その交換作業が面倒で時間が掛かった。 一方、燃料電池のMEAを製造する工程においては、 (a)電解質膜に電極膜を接合するためにホットプレス
により熱圧着していたため、連続的に各膜を送る装置が
大がかりとなり、しかも、量産が困難であった。
【0006】(b)また、ホットプレスの形状を容易に
変更することができないために、MEAは同一の形状の
ものしか製造できなかった。 この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に
着目してなされたものである。その目的は、構造が簡単
で装置全体を小型にすることができるとともに、シート
を連続的に移送しながら塗膜の接合を正確かつ能率的に
行うことができ、しかも塗膜の接合パターンの変更に容
易に対応することができる電極体製造装置及び製造方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記の目
的を達成するために、請求項1に記載の発明では、第1
シートが周回される第1ローラと、前記第2シートが周
回される第2ローラとを近接配置し、両ローラの回転に
伴って前記塗膜と第2シートとが両ローラ間を重合状態
で通過移動されるように構成し、前記塗膜と第2シート
との少なくとも一方に走査を伴いながらレーザ光を照射
するためのレーザ光照射手段を設けて、そのレーザ光の
照射により塗膜の接合が行われるように構成したことを
特徴とするものである。
【0008】従って、この請求項1に記載の発明によれ
ば、熱圧着するためのホットプレスを備えた従来装置に
比較して、ホットプレスが不要になり、構造が簡単で装
置全体を小型にすることができる。また、両シートの移
送中にレーザ光を照射することができるため、両シート
の移送を停止させることなく、両シートを連続的に移送
しながら、塗膜の接合を行うことができ、接合作業を能
率的に行うことができる。さらに、ホットプレスにてシ
ートを熱圧着する従来装置とは異なって、シートに機械
的圧力が作用しないため、シートの伸張を生じることな
く、塗膜の接合を正確に行うことができる。しかも、塗
膜の接合パターンが変更された場合には、レーザ光の照
射領域が変化されるように、レーザ光の照射を司るデー
タを書き換えればよく、重量のあるホットプレスを交換
するような作業が不要となり、容易に対応することがで
きる。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記塗膜が第2シートに対して密着
する状態と密着しない状態とに配置されるように、前記
第1ローラ及び第2ローラのうち、少なくとも一方のロ
ーラを他方のローラに対して接近離間可能にしたことを
特徴とするものである。
【0010】従って、この請求項2に記載の発明によれ
ば、塗膜を接合しない領域では、ローラの離間により塗
膜を第2シートに対して密着しない状態に配置すること
ができて、不要な領域への塗膜の誤接合を防止して、塗
膜の接合を所定領域のみに正確に行うことができる。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の発明において、前記第1ローラ及び
第2ローラのうち、少なくとも一方のローラを冷却する
ための冷却手段を設けたことを特徴とするものである。
【0012】従って、この請求項3に記載の発明によれ
ば、シートの裏面側及び塗膜を接合しない領域の加熱を
抑制して、塗膜の接合を所定領域のみに正確に行うこと
ができる。また、この冷却により、シートの軟化に基づ
く延びを防止できる。
【0013】請求項4に記載の発明では、請求項2また
は請求項3に記載の発明において、前記レーザ光照射手
段は、第1ローラと第2ローラとが接近した状態で、塗
膜と第2シートとの少なくとも一方にレーザ光を照射す
ることを特徴とするものである。
【0014】従って、この請求項4に記載の発明によれ
ば、塗膜を接合する領域のみにおいて、両ローラが接近
されるとともに、レーザ光照射手段からレーザ光が照射
されて、塗膜の接合を所定領域のみに対して、より正確
に行うことができる。
【0015】また、電極膜製造方法に係る請求項5に記
載の発明では、塗膜を有する帯状の第1シートを第1ロ
ーラに周回させるとともに、同じく帯状の第2シートを
前記第1ローラと近接配置された第2ローラに周回さ
せ、両ローラの回転により前記塗膜と第2シートとが両
ローラ間で重合した状態にて両シートを長手方向に移動
させ、その重合に先立って、塗膜と第2シートとの少な
くとも一方にレーザ光を照射して、その後の重合により
塗膜を第1シートから第2シートに接合することを特徴
とするものである。従って、この請求項5に記載の発明
によれば、前記請求項1に記載の作用と同様の作用を得
ることができる。
【0016】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の発明において、前記塗膜の接合を行わないときに
は、両ローラの少なくとも一方を移動させて、塗膜と第
2シートとを離隔させることを特徴とするものである。
従って、この請求項6に記載の発明によれば、前記請求
項2に記載の作用と同様の作用を得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下に、この発
明を具体化した第1実施形態を、図1〜図4に基づいて
説明する。この実施形態では、固体高分子電解質型燃料
電池の電解質に電極膜を接合して形成されるMEAを製
造するものとして説明する。なお、この実施形態では、
シートに付着した電極膜としての塗膜全体を他のシート
に接合するものである。
【0018】図1に示すように、この実施形態のMEA
製造装置では、電極膜及び電解質膜用の第1ローラ11
及び第2ローラ12が近接状態で並行に延びるように配
置されている。第1ローラ11には第1繰出しローラ1
3及び第1巻取りローラ14が対向配置され、第2ロー
ラ12には第2繰出しローラ15及び第2巻取りローラ
16が対向配置されている。
【0019】そして、表面全体に電極膜17を塗布して
なる第1シートとしての帯状の基材フィルム18が第1
繰出しローラ13から繰り出され、第1ローラ11に周
回された後に第1巻取りローラ14に巻き取られるよう
になっている。また、第2シートとしての帯状の電解質
膜19が第2繰出しローラ15から繰り出され、第2ロ
ーラ12に周回された後に第2巻取りローラ16に巻き
取られるようになっている。
【0020】第1ローラ11には移動用シリンダ20が
連設され、この移動用シリンダ20により第1ローラ1
1が第2ローラ12に対して、接近位置と離間位置とに
移動配置されるようになっている。そして、両ローラ1
1,12が接近位置に対向配置されたときには、図2に
示すように、基材フィルム18上の電極膜17が電解質
膜19に密着重合する状態に配置され、両ローラ11,
12が離間位置に対向配置されたときには、図3に示す
ように、電極膜17が電解質膜19に密着しない状態に
配置されるようになっている。また、両ローラ11,1
2が接近位置に対向配置された状態で回転されることに
より、電極膜17及び電解質膜19が重合状態で両ロー
ラ11,12間を通過移動されるようになっている。
【0021】そして、この実施形態においては、前記両
ローラ11,12間における電極膜17と電解質膜19
との密着部に対してレーザ光を照射するためのレーザ光
照射手段としてのレーザ光照射装置21が設けられてい
る。レーザ光照射装置21には、レーザ発振器22、ス
キャンレンズ23、スキャンミラー24、及びそのスキ
ャンミラー24を駆動するためのモータ25が装備され
ている。スキャンミラー24は、両ローラ11,12間
の上方に配置されている。
【0022】そして、図2に示すように、両ローラ1
1,12が接近位置に対向配置された状態で、レーザ発
振器22から発生されたレーザ光LBがスキャンレンズ
23及びスキャンミラー24を介して、電極膜17及び
電解質膜19に両ローラ11,12の軸線方向への走査
を伴いながら照射される。これにより、電極膜17が表
面活性化されるとともに、表面が溶融状態になり、一
方、電解質膜19の表面が溶融され、電極膜17が基材
フィルム18上から電解質膜19に接合されるようにな
っている。
【0023】また、前記レーザ発振器22、スキャンミ
ラー24用のモータ25及び移動用シリンダ20には制
御装置26が接続されている。そして、この制御装置2
6の制御の下で、両ローラ11,12が接近位置と離間
位置とに選択的に移動配置されるとともに、レーザ光L
Bの照射が間欠的に行われ、電解質膜19上の所定領域
のみに電極膜17が接合されて、電極膜17のパターニ
ングが行われるようになっている。
【0024】図1に示すように、前記第1ローラ11及
び第2ローラ12には冷却手段としての冷却通路等より
なる冷却装置27が装備され、例えば各ローラ11,1
2内に冷却液を通過させることによって、それらのロー
ラ11,12を冷却するように構成されている。そし
て、冷却装置27により両ローラ11,12を介して電
極膜17及び電解質膜19の裏面側(ローラに接する
側)が冷却され、電解質膜19に電極膜17が余分に付
着するのが抑制されるようになっている。
【0025】前記第2巻取りローラ16には第3繰出し
ローラ28が対向配置されている。そして、電極膜17
が所定のパターンで接合された電解質膜19が第2巻取
りローラ16に巻き取られる際に、この第3繰出しロー
ラ28から保護フィルム29が繰り出されて、電解質膜
19の電極膜17上に積層巻き取りされ、電極膜17が
保護されるようになっている。
【0026】また、前記のように電解質膜19の表面側
に対する電極膜17の接合を終了した後、それを巻き取
った第2巻取りローラ16が第2繰出しローラ15の位
置に装着され、図1に鎖線で示すように、そのローラ1
6から電解質膜19が繰り出されて、電解質膜19の裏
面側にも電極膜17が所定のパターンで接合されるよう
になっている。この場合、電解質膜19の電極膜17上
に積層巻き取りされている保護フィルム29が第3巻取
りローラ30に巻き取られるようになっている。
【0027】次に、前記のように構成された電極体製造
装置の接合動作について説明する。この電極体製造装置
では、制御装置26からの作動信号により、第1ローラ
11及び第2ローラ12を含む各ローラが回転されて、
第1繰出しローラ13から繰り出される電極膜17を有
する帯状の基材フィルム18が、第1ローラ11を周回
して連続的に移送される。これとともに、第2繰出しロ
ーラ15から繰り出される帯状の電解質膜19が、第2
ローラ12を周回して連続的に移送される。
【0028】そして、電極膜17及び電解質膜19所定
の接合領域が両ローラ11,12間を通過するとき、制
御装置26からの作動信号により移動用シリンダ20が
作動されて、図2に示すように、第1ローラ11が第2
ローラ12に対して接近位置に移動配置され、電極膜1
7が電解質膜19に密着重合される。この状態で、制御
装置26の制御によりレーザ光照射装置21から電極膜
17及び電解質膜19にレーザ光LBが両ローラ11,
12の軸方向への走査を伴いながら照射される。これに
より、電極膜17の表面が溶融されるとともに、電解質
膜19の表面が溶融され、電極膜17が基材フィルム1
8上から電解質膜19に接合される。
【0029】一方、電極膜17及び電解質膜19を接合
しないときには、制御装置26の制御により移動用シリ
ンダ20が作動されて、図3に示すように、第1ローラ
11が第2ローラ12に対して離間位置に移動され、電
極膜17が電解質膜19に密着しない状態に配置され
る。これとともに、制御装置26の制御によりレーザ光
照射装置21からのレーザ光LBの照射が停止され、基
材フィルム18上から電解質膜19への電極膜17の接
合が中断される。
【0030】このように、両ローラ11,12が接近位
置と離間位置とに選択的に移動配置されるとともに、レ
ーザ光LBの照射が間欠的に行われ、電解質膜19上の
所定領域のみに電極膜17が接合されて、電極膜17と
電解質膜19の接合体が形成される。そして、電極膜1
7が接合された電解質膜19は、第3繰出しローラ28
から繰り出される保護フィルム29を介装した状態で、
第2巻取りローラ16に巻き取られる。また、接合され
ることなく残った電極膜17を有する基材フィルム18
は、第1巻取りローラ14に巻き取られる。
【0031】そして、電解質膜19の表面側に対する電
極膜17の接合が終了した後、もう一方の電解質膜に電
極膜を接合するために、それを巻き取った第2巻取りロ
ーラ16が第2繰出しローラ15の位置に装着される。
この状態で、図1に鎖線で示すように、ローラ16から
電解質膜19が繰り出されて、電解質膜19の裏面側に
も前記表面側の場合と同様に、電極膜17が所定のパタ
ーンで接合される。このように、電解質膜19の表面側
及び裏面側に所定パターンの電極膜17が接合形成され
て、例えば、図4に示すようなMEAを得ることができ
る。
【0032】従って、この実施形態によれば、以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)この実施形態のMEA製造装置においては、電極
膜17を有する帯状の基材フィルム18が周回される第
1ローラ11と、同じく帯状の電解質膜19が周回され
る第2ローラ12とが近接配置され、両ローラ11,1
2の回転に伴って電極膜17と電解質膜19とが両ロー
ラ11,12間を重合状態で通過移動されるようになっ
ている。電極膜17及び電解質膜19には走査を伴いな
がら、レーザ光照射装置21からレーザ光LBが照射さ
れ、そのレーザ光LBの照射により、電極膜17が基材
フィルム18上から電解質膜19に接合されるようにな
っている。
【0033】このため、熱圧着するためのホットプレス
を備えた従来装置に比較して、接合部の大きさの異なる
MEAを製造する場合、多様な形状のホットプレスを準
備する必要がなく、製造の自由度が高い。また、基材フ
ィルム18及び電解質膜19の移送を停止させることな
く、それらを連続的に移送しながら、電極膜17の接合
を能率的に行うことができて、生産性を向上させること
ができる。さらに、ホットプレスにて熱圧着する従来装
置とは異なって、電解質膜19の伸張を生じることな
く、電極膜17の接合を正確に行うことができる。しか
も、電極膜17の接合パターンが変更された場合には、
レーザ光LBの照射領域が変化されるように、制御装置
26のデータを書き換えるのみでよく、容易に対応する
ことができる。
【0034】(2)この実施形態のMEA製造装置にお
いては、前記電極膜17が電解質膜19に対して密着す
る状態と密着しない状態とに配置されるように、第1ロ
ーラ11が移動用シリンダ20により第2ローラ12に
対して接近位置と離間位置とに移動配置されるようにな
っている。このため、電極膜17を接合しない領域で
は、ローラ11,12の離間配置により電極膜17を電
解質膜19に対して密着しない状態に配置することがで
きて、電極膜17の接合を所定領域のみに正確に行うこ
とができる。
【0035】(3)この実施形態のMEA製造装置にお
いては、第1ローラ11及び第2ローラ12を冷却する
ための冷却装置27が設けられている。このため、電解
質膜19の裏面側や接合が不要な部位が冷却される。し
かも、電極膜17及び電解質膜19の軟化に基づく両膜
17,19の延びを防止できる。従って、電極膜17の
接合を、両膜17,19の延びをともなうことなく、所
要の領域のみに行うことができ、パターニングを正確か
つ確実に行うことができる。
【0036】(4)この実施形態のMEA製造装置にお
いては、接合に際して、レーザ光照射装置21から電解
質膜19にレーザ光LBが照射されるようになってい
る。このため、電解質膜19の表面が溶融され、電極膜
17の接合が確実に行われる。
【0037】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態を、図5及び図6を参照して、前記第1実施形態
と異なる部分を中心に説明する。
【0038】さて、この第2実施形態においては、前記
第1実施形態における第1シートとしての基材フィルム
18に代えて、第1シートとしての100μm〜200
μmの厚さのガス拡散膜33を使用するものとして説明
する。このガス拡散膜33はカーボンペーパ等よりな
り、その表面に塗膜としての電極膜17が塗布されてい
る。
【0039】そして、図5に示すように、第1ローラ1
1及び第2ローラ12が接近位置に配置された状態で、
それらのローラ11,12が矢印方向に回転されること
により、電極膜17が電解質膜19に密着重合される。
この状態で、電極膜17及び電解質膜19にレーザ光照
射装置21からレーザ光LBが照射されることにより、
電極膜17がガス拡散膜33とともに電解質膜19上に
連続的に接合される。
【0040】また、この第2実施形態では、前記第1実
施形態における第1巻取りローラ14が省略されてい
る。従って、この第2実施形態によれば、前記第1実施
形態における(1)〜(4)に記載の効果とほぼ同様な
効果を得ることができる。
【0041】(第3実施形態)次に、この発明の第3実
施形態を、図7〜図9を参照して、記第1実施形態と異
なる部分を中心に説明する。この実施形態は、塗膜を部
分的に他のシートに接合するもので、リチウム二次電池
の製造において具体化される。
【0042】さて、この第3実施形態においては、前記
第1実施形態における第1シートとしての基材フィルム
18に代えて、第1シートとしての金属箔34を使用す
るものとして説明する。この金属箔34はアルミニウ
ム、銅等よりなり、その表面に塗膜としての電極膜17
が塗布されている。また、前記第1実施形態における第
2シートとしての電解質膜19に代えて、第2シートと
しての剥離フィルム35を使用するものとして説明す
る。この剥離フィルム35は図8及び図9に示すよう
に、PETシート等の耐熱性シート36上にPE(ポリ
エステル)シート等の熱可塑性樹脂シート37をラミネ
ートして構成されている。
【0043】そして、不要領域の電極膜17が第1ロー
ラ11と第2ローラ12との間を通過する際には、図8
に示すように、両ローラ11,12が接近位置に配置さ
れるとともに、レーザ光照射装置21から剥離フィルム
35のみにレーザ光LBが照射される。これにより、剥
離フィルム35の熱可塑性樹脂シート37が溶融され、
電極膜17が金属箔34上から熱可塑性樹脂シート37
に剥離接合して除去されるようになっている。
【0044】これに対して、必要領域の電極膜17が第
1ローラ11と第2ローラ12との間を通過する際に
は、図9に示すように、両ローラ11,12が離間位置
に配置されるとともに、レーザ光照射装置21からのレ
ーザ光LBの照射が停止される。これにより、電極膜1
7が熱可塑性樹脂シート37側に剥離接合されることな
く、金属箔34上に残されるようになっている。
【0045】なお、この実施形態では、不要領域の電極
膜17の剥離接合を終了した金属箔34が製品として第
1巻取りローラ14に巻き取られるため、その金属箔3
4上に第3繰出しローラ28から保護フィルム29が繰
り出されて積層巻取りされるようになっている。
【0046】従って、この第3実施形態によれば、前記
第1実施形態における(1)〜(4)に記載の効果とほ
ぼ同様の効果を得ることができる。 (変更例)なお、この実施形態は、次のように変更して
具体化することも可能である。
【0047】・前記各実施形態において、第2ローラ1
2側を第1ローラ11に対して接近離間させるように構
成し、または両ローラ11,12を互いに接近離間させ
るように構成してもよい。
【0048】・前記各実施形態において、第1ローラ1
1と第2ローラ12とのいずれか一方のみを、冷却装置
27により冷却するように構成してもよい。・前記各実
施形態において、第1ローラ11と第2ローラ12との
少なくともいずれか一方をゴム被覆ローラで構成して、
接合及び非接合時におけるローラ11,12間の圧力の
偏在を吸収するように構成してもよい。
【0049】・前記各実施形態において、レーザ光照射
装置21のスキャンミラー24を含む走査光学系に代え
て、シリンドリカルレンズ等を含む固定光学系を使用し
てもよい。
【0050】・前記第3実施形態において、第1シート
としての金属箔34の表裏両面に塗膜としての電極膜1
7を塗布しておき、その金属箔34の両面に電極膜17
の剥離接合を行って、第1実施形態及び第2実施形態と
同様の電極板を形成するようにしてもよい。
【0051】・レーザ光照射装置21として、レーザ光
が照射対象をライン状に照射する構成のものを用いても
よい。このように構成すれば、レーザ光を走査させるた
めの構成が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態の電極体製造装置を示す概略構
成図。
【図2】 図1の電極体製造装置の接合状態を示す部分
拡大断面図。
【図3】 図2に対応して塗膜の非接合状態を示す部分
断面図。
【図4】 シートの表裏両面に塗膜が形成された製品を
示す部分断面図。
【図5】 第2実施形態の電極体製造装置の接合状態を
示す部分拡大断面図。
【図6】 図5の電極体製造装置を示す概略構成図。
【図7】 第3実施形態の電極体製造装置を示す概略構
成図。
【図8】 図7の電極体製造装置の接合状態を示す部分
拡大断面図。
【図9】 図8に対応して塗膜の非接合状態を示す部分
断面図。
【符号の説明】
11…第1ローラ、12…第2ローラ、17…塗膜とし
ての電極膜、18…第1シートとしての基材フィルム、
19…第2シートとしての電解質膜、20…移動用シリ
ンダ、21…レーザ光照射手段としてのレーザ光照射装
置、22…レーザ発振器、27…冷却手段としての冷却
装置、33…第1シートとしてのガス拡散膜、34…第
1シートとしての金属箔、35…第2シートとしての剥
離フィルム、LB…レーザ光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/40 H01M 10/40 Z Fターム(参考) 4D075 AC43 AC72 BB48Y CA47 DA04 DC18 EA60 5H026 AA06 BB01 BB04 5H028 BB05 BB15 BB17 CC12 5H029 AJ14 CJ02 CJ05 CJ07 CJ21 CJ28 CJ30 5H050 AA19 BA17 FA05 GA02 GA07 GA21 GA22 GA29

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の第1シート上の塗膜を、同じく帯
    状の第2シートに接合するための電極体製造装置におい
    て、 前記第1シートが周回される第1ローラと、前記第2シ
    ートが周回される第2ローラとを近接配置し、両ローラ
    の回転に伴って前記塗膜と第2シートとが両ローラ間を
    重合状態で通過移動されるように構成し、 前記塗膜と第2シートとの少なくとも一方に走査を伴い
    ながらレーザ光を照射するためのレーザ光照射手段を設
    けて、そのレーザ光の照射により塗膜の接合が行われる
    ように構成したことを特徴とする電極体製造装置。
  2. 【請求項2】 前記塗膜が第2シートに対して密着する
    状態と密着しない状態とに配置されるように、前記第1
    ローラ及び第2ローラのうち、少なくとも一方のローラ
    を他方のローラに対して接近離間可能にしたことを特徴
    とする請求項1に記載の電極体製造装置。
  3. 【請求項3】 前記第1ローラ及び第2ローラのうち、
    少なくとも一方のローラを冷却するための冷却手段を設
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    電極体製造装置。
  4. 【請求項4】 前記レーザ光照射手段は、第1ローラと
    第2ローラとが接近した状態で、塗膜と第2シートとの
    少なくとも一方にレーザ光を照射することを特徴とする
    請求項2または請求項3に記載の電極体製造装置。
  5. 【請求項5】 塗膜を有する帯状の第1シートを第1ロ
    ーラに周回させるとともに、同じく帯状の第2シートを
    前記第1ローラと近接配置された第2ローラに周回さ
    せ、両ローラの回転により前記塗膜と第2シートとが両
    ローラ間で重合した状態にて両シートを長手方向に移動
    させ、その重合に先立って、塗膜と第2シートとの少な
    くとも一方にレーザ光を照射して、その後の重合により
    塗膜の付着した第1シートと第2シートとを接合するこ
    とを特徴とする電極膜製造方法。
  6. 【請求項6】 前記塗膜の接合を行わないときには、両
    ローラの少なくとも一方を移動させて、塗膜と第2シー
    トとを離隔させることを特徴とする請求項5に記載の電
    極膜製造方法。
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