JP2002049048A - 電気光学装置 - Google Patents

電気光学装置

Info

Publication number
JP2002049048A
JP2002049048A JP2000236196A JP2000236196A JP2002049048A JP 2002049048 A JP2002049048 A JP 2002049048A JP 2000236196 A JP2000236196 A JP 2000236196A JP 2000236196 A JP2000236196 A JP 2000236196A JP 2002049048 A JP2002049048 A JP 2002049048A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
line
pixel
electro
scanning line
optical device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000236196A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002049048A5 (ja
JP3932783B2 (ja
Inventor
Masao Muraide
正夫 村出
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000236196A priority Critical patent/JP3932783B2/ja
Publication of JP2002049048A publication Critical patent/JP2002049048A/ja
Publication of JP2002049048A5 publication Critical patent/JP2002049048A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3932783B2 publication Critical patent/JP3932783B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶装置等の電気光学装置において、画素開
口率を高め且つ蓄積容量を増大させつつ、走査線やデー
タ線に対して線対称な画素の開口領域を構築して、高コ
ントラスト比で明るく高品位の画像表示を行う。 【解決手段】 電気光学装置は、TFTアレイ基板(1
0)上の画像表示領域に、画素電極(9a)と、これに
接続されたTFT(30)及び容量線(300)を備
え、更にTFTに接続されたデータ線(6a)及び走査
線(3a)を備える。容量線は、走査線上に層間絶縁膜
を介して積層され且つデータ線及び走査線とは異なる導
電膜から形成されている。データ線は、横方向に相隣接
する画素電極の間隙に対応し且つ縦方向に伸びる非開口
領域の中央に配置され、走査線は、縦方向に相隣接する
画素電極の間隙に対応し且つ横方向に伸びる非開口領域
の中央に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶装置等の電気
光学装置の技術分野に属し、特に薄膜トランジスタ(Th
in Film Transistor:以下適宜、TFTと称す)による
アクティブマトリクス駆動型の液晶装置等の電気光学装
置の技術分野に属する。
【0002】
【背景技術】一般にこの種の電気光学装置は、基板上に
おける各画素に画素スイッチング用のTFTを備え、そ
のドレイン電極が各画素電極に接続されている。TFT
のゲート電極には、行方向(横方向)に夫々伸びると共
に列方向(縦方向)に複数配列されたストライプ状の走
査線が接続されており、TFTのソース電極には、列方
向に夫々伸びると共に行方向に複数配列されたストライ
プ状のデータ線が接続されている。このように相交差す
る走査線及びデータ線が形成される画素電極の間隙に沿
った格子状の領域には、遮光膜が設けられ、各画素の非
開口領域とされる。即ち、遮光膜が設けられない各画素
の領域が、表示光の透過或いは反射により画像表示に実
際に寄与する各画素の開口領域とされる。この際、画素
電極により液晶等が良好に駆動されない各画素の非開口
領域については、上記遮光膜により光抜けが阻止され、
コントラスト比の高い画像表示が可能となる。
【0003】ここで特に、画素電極に書き込まれる画像
信号の電位保持特性を向上させるために、各画素電極に
は蓄積容量が付加される(即ち、画素電極を一方の電極
とする液晶容量に並列に容量が付加される)。このた
め、上述の非開口領域のうち走査線に沿った部分に、平
面的に見て走査線に横並びに且つ走査線と同一の導電膜
から容量線が形成されるのが一般的である。そして、こ
の容量線の一部が固定電位側容量電極として誘電体膜を
介して、画素電極或いはTFTのドレイン領域に接続さ
れた画素電位側容量電極(例えば、TFTのドレイン領
域を構成する半導体層から延設されてなる電極)と対向
配置されることにより蓄積容量が構築される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに走査線に横並びに容量線を配線すると、先ず走査線
に沿った非開口領域の幅が基本的に広くなるという問題
点があり、或いはこのような非開口領域の幅を狭くする
のでは、容量線の幅を狭くせざるを得ず、結果として蓄
積容量を作り込む面積が小さくなる(即ち、面積に概ね
比例する容量の増大を図れない)という問題点がある。
更に、走査線及び容量線が横並びに形成されていると、
走査線に対してその上下に位置する相隣接する画素の開
口領域を線対称に構成することが困難となる。特に、こ
れらの走査線や容量線と、他の配線や電極等とを接続す
るためのコンタクトホールを開孔する必要もあるので、
十分な基板上領域を容量線に割り当てつつ、このように
画素の開口領域を線対称に構成することは一層困難とな
る。加えて、走査線に沿った容量線の本線部分からデー
タ線に沿って伸びる突出部を容量線から延設して、デー
タ線が配置された各画素の非開口領域に蓄積容量を作り
込む場合もあるが、この場合には、データ線に対してそ
の左右に位置する相隣接する画素の開口領域を線対称に
構成することも困難となってしまう。
【0005】そして、このように走査線或いはデータ線
に対して線対称でない開口領域の場合には、例えば液晶
を所定方向に配向させる配向膜に対するラビング処理に
むらが生じて液晶の配向不良等の電気光学物質の動作不
良が基本的に生じ易くなり、最終的に表示むらの生じ易
い構成となってしまうという問題点がある。或いは、十
分に大きな蓄積容量を作り込むことができないと、画素
電極における画像信号の電位保持特性の低下により、最
終的にコントラスト比の低下を招くという問題点があ
る。他方、上述の遮光膜の幅を広げて非開口領域を広げ
ることにより各画素の開口領域を走査線やデータ線に対
して線対称にすることや蓄積容量を作りこむ領域を確保
することは可能であるが、これでは画素開口率(即ち、
各画素について非開口領域及び開口領域を含めた全面積
に対する開口領域の面積比率)の低下により表示画像が
暗くなってしまい、明るく高品位の画像を表示するとい
う当該技術分野における一般的要請に沿うことは殆ど不
可能である。
【0006】本発明は上述した問題点に鑑みなされたも
のであり、画素開口率を高め且つ蓄積容量を増大させつ
つ、走査線やデータ線に対して線対称な画素の開口領域
を構築でき、高コントラスト比で明るく高品位の画像表
示を行う液晶装置等の電気光学装置を提供することを課
題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の電気光学装置は
上記課題を解決するために、基板上に、マトリクス状に
配列された複数の画素電極と、該画素電極に接続された
薄膜トランジスタと、該薄膜トランジスタに接続され且
つ前記画素電極の間隙に対応する各画素の非開口領域に
形成された相交差する複数のデータ線及び複数の走査線
と、該走査線上に層間絶縁膜を介して積層され且つ前記
データ線及び前記走査線とは異なる導電層から形成され
た前記画素電極に蓄積容量を付加するための容量線とを
備えており、前記データ線は、前記走査線に沿った第1
方向に相隣接する画素電極の間隙に対応し且つ前記デー
タ線に沿った第2方向に伸びる非開口領域の中央に配置
され、前記第1方向に相隣接する画素電極は、それらの
間に配置された前記データ線に対して線対称な平面形状
を有し、前記走査線は、前記第2方向に相隣接する画素
電極の間隙に対応し且つ前記第1方向に伸びる非開口領
域の中央に配置され、前記第2方向に相隣接する画素電
極は、それらの間に配置された前記走査線に対して線対
称な平面形状を有する。
【0008】本発明の電気光学装置によれば、基板上の
非開口領域に、相交差する複数のデータ線及び複数の走
査線が配線されている。そして、容量線は、走査線上に
層間絶縁膜を介して積層され且つデータ線及び走査線と
は異なる導電層から形成されている。従って、容量線の
形成領域と殆ど無関係に、データ線を、第2方向に伸び
る非開口領域の中央に配置でき、第1方向に相隣接する
画素電極を、データ線に対して線対称な平面形状を有す
るように形成できる。そして、容量線の形成領域と殆ど
無関係に、走査線を、第1方向に伸びる非開口領域の中
央に配置でき、第2方向に相隣接する画素電極を、走査
線に対して線対称な平面形状を有するように形成でき
る。これらの結果、走査線及びデータ線に夫々沿った領
域に各画素の非開口領域を規定するための遮光膜を設け
ることにより或いは容量線やデータ線を当該遮光膜とし
ても機能させることにより、対向基板には比較的幅の狭
い遮光膜を採用することができる。これによって、画素
開口率を高めつつ、走査線に対してその両側(例えば上
下)にある相隣接する画素の開口領域を線対称とでき、
他方、データ線に対してその両側(例えば左右)にある
相隣接する画素の開口領域を線対称とできる。しかも、
平面的に見て走査線に重なる各画素の非開口領域を利用
して容量線を一方の電極とする蓄積容量を作り込むこと
が可能となり、更に、平面的に見てデータ線と重なる各
画素の非開口領域を利用して、容量線を一方の電極とす
る蓄積容量を作り込むことも可能となる。
【0009】従って、走査線やデータ線に対して線対称
である開口領域により、液晶の配向不良等の電気光学物
質の動作不良が低減され、最終的に表示むらの少ない画
像表示が可能となる。同時に、大きな蓄積容量を作り込
むことによる画素電極における画像信号の電位保持特性
の向上により、最終的にコントラスト比の高い画像表示
が可能となる。更に、容量線が走査線やデータ線と横並
びにない分だけ各画素の非開口領域の幅を狭くすること
ができ、明るい画像表示が可能となる。
【0010】以上の結果、本発明の電気光学装置によ
り、高コントラスト比で明るく高品位の画像表示が可能
となる。
【0011】本発明の電気光学装置の一態様では、前記
容量線は、平面的に見て前記非開口領域のうち少なくと
も前記走査線に沿った部分を規定する遮光膜としても機
能する。
【0012】この態様では、走査線に積層形成される容
量線は、少なくとも走査線に沿った非開口領域部分を規
定する遮光膜としても機能するので、比較的幅の狭い遮
光膜たる容量線によって画素開口率を高めつつ、走査線
に対してその両側(例えば上下)に位置する相隣接する
画素の開口領域を線対称とできる。しかも、走査線に沿
った画素開口領域を規定するために専用の遮光膜を別途
形成しないで済むので、装置構成及び製造工程を簡略化
する上でも有利である。加えて、平面的に見て走査線に
重なる各画素の非開口領域を利用して容量線を一方の電
極とする蓄積容量を作り込むことが可能となる。
【0013】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記容量線は、前記走査線と前記データ線との間に積層さ
れる。
【0014】この態様によれば、平面的に見て走査線や
データ線に重なる各画素の非開口領域を利用して、走査
線とデータ線との間に積層された容量線を一方の電極と
する蓄積容量を作り込むことが可能となる。特に、容量
線を遮光膜としても機能させれば、走査線をゲート電極
とする薄膜トランジスタに、基板に垂直な方向に比較的
近接した位置にて遮光を行なえるので、当該容量線にお
ける斜めの入射光に対する遮光性能を向上できる。
【0015】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記データ線は、平面的に見て前記非開口領域のうち少な
くとも前記データ線に沿った部分を規定する遮光膜とし
ても機能する。
【0016】この態様によれば、データ線は、例えばA
l(アルミニウム)膜等の導電性の遮光膜から形成され
て、少なくともデータ線に沿った非開口領域部分を規定
する遮光膜としても機能するので、比較的幅の狭い遮光
膜たるデータ線によって画素開口率を高めつつ、データ
線に対してその両側(例えば左右)に位置する相隣接す
る画素の開口領域を線対称とできる。しかも、データ線
に沿った画素開口領域を規定するために専用の遮光膜を
別途形成しないで済むので、装置構成及び製造工程を簡
略化する上でも有利である。
【0017】尚、上述の如く容量線やデータ線を遮光膜
としても機能させるのに加えて又は代えて、本発明で
は、基板上における薄膜トランジスタの下側や上側或い
は基板に対向配置される対向基板に遮光膜を設けてもよ
い。或いは、容量線やデータ線に対して層間絶縁膜を介
して遮光膜を別途積層形成することも可能である。いず
れにせよ、各画素の非開口領域は、遮光膜により遮光さ
れて光抜けが阻止され、高コントラスト比の画像表示が
可能となる。
【0018】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記薄膜トランジスタのチャネル領域を含む半導体層は夫
々、平面的に見て前記走査線に対して線対称に形成され
ている。
【0019】この態様によれば、走査線の一部をゲート
電極として有する或いは走査線に接続されたゲート電極
を有する薄膜トランジスタのチャネル領域を含む半導体
層は、平面的に見て走査線に対して線対称に形成されて
いる。従って、走査線に対してその両側(例えば上下)
に位置する画素電極及びこれに接続された薄膜トランジ
スタを線対称にできるので、平面的に見て画素の非開口
領域内に薄膜トランジスタを配置しつつ各画素の開口領
域を広く且つ走査線に対して線対称にできる。
【0020】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記薄膜トランジスタのチャネル領域を含む半導体層のド
レイン領域と前記画素電極とを中継接続する中間導電層
を更に備えており、前記半導体層のソース領域と前記デ
ータ線とを接続する第1コンタクトホールと、前記ドレ
イン領域と前記中間導電層とを接続する第2コンタクト
ホールとは、平面的に見て前記走査線に対して線対称な
位置に開孔される。
【0021】この態様によれば、半導体層のドレイン領
域と画素電極とは、中間導電層により中継接続される。
従って、半導体層と画素電極との層間距離が大きい場合
にも、一つのコンタクトホールで両者間を直接接続する
技術的な困難性を回避して、当該中間導電層を間に介し
て二つのコンタクトホールで両者間を比較的容易に接続
可能となる。そして特に、ソース領域とデータ線とを接
続する第1コンタクトホールと、ドレイン領域と中間導
電層とを接続する第2コンタクトホールとは、平面的に
見て走査線に対して線対称な位置に開孔されている。従
って、走査線に対してその両側(例えば上下)に位置す
る画素電極並びにこれをスイッチング制御する薄膜トラ
ンジスタに係る電気的接続用の二つのコンタクトホール
を線対称にできるので、平面的に見て画素の非開口領域
内に薄膜トランジスタを配置しつつ各画素の開口領域を
広く且つ走査線に対して線対称にできる。
【0022】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記薄膜トランジスタのチャネル領域を含む半導体層のド
レイン領域と前記画素電極とを中継接続する中間導電層
を更に備えており、前記半導体層のソース領域と前記デ
ータ線とを接続する第1コンタクトホールと、前記ドレ
イン領域と前記中間導電層とを接続する第2コンタクト
ホールとは、平面的に見て相互に前記走査線の逆側に開
孔されており、前記走査線に対する前記第1コンタクト
ホールが開孔される側と前記第2コンタクトホールが開
孔される側とが、前記第1方向に配列された薄膜トラン
ジスタ毎に交互に入れ替えられる。
【0023】この態様によれば、半導体層のドレイン領
域と画素電極とは、中間導電層により中継接続されるの
で、両者間を比較的容易に接続可能となる。そして、ソ
ース領域とデータ線とを接続する第1コンタクトホール
と、ドレイン領域と中間導電層とを接続する第2コンタ
クトホールとは、平面的に見て相互に前記走査線の逆側
に開孔されている。例えば、任意の薄膜トランジスタに
ついて、第1コンタクトホールが走査線の上側に開孔さ
れていれば、第2コンタクトホールは走査線の下側に開
孔されている。ここで特に、走査線に対する第1コンタ
クトホールが開孔される側と第2コンタクトホールが開
孔される側とは、第1方向に配列された薄膜トランジス
タ毎に交互に入れ替えられる。例えば、第1方向にn
(但し、nは自然数)番目の薄膜トランジスタで、第1
コンタクトホールが走査線の上側で且つ第2コンタクト
ホールが走査線の下側であるとき、n+1番目の薄膜ト
ランジスタでは、第1コンタクトホールが走査線の下側
で且つ第2コンタクトホールが走査線の上側とされる。
従って、走査線に対してその両側(例えば上下)に位置
する画素電極並びにこれをスイッチング制御する薄膜ト
ランジスタに係る電気的接続用の二つのコンタクトホー
ルを線対称にできるので、平面的に見て画素の非開口領
域内に薄膜トランジスタを配置しつつ各画素の開口領域
を広く且つ走査線に対して線対称にできる。
【0024】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記薄膜トランジスタのチャネル領域を含む半導体層のド
レイン領域と前記画素電極とを中継接続する中間導電層
を更に備えており、前記中間導電層と前記画素電極とを
接続する第3コンタクトホールが開孔される前記走査線
に対する側が、前記第1方向に沿って画素毎に交互に逆
になり、前記走査線に対して前記第3コンタクトホール
が開孔された側にある画素電極と前記中間導電層とが、
前記第3コンタクトホールを介して接続される。
【0025】この態様によれば、半導体層のドレイン領
域と画素電極とは、中間導電層により中継接続されるの
で、両者間を比較的容易に接続することができる。そし
て、中間導電層と画素電極とを接続する第3コンタクト
ホールが開孔される走査線に対する側(例えば上下)
が、前記第1方向に沿って画素毎に交互に逆になる。例
えば、第1方向にn(但し、nは自然数)番目の画素
で、第3コンタクトホールが走査線の上側であるとき、
n+1番目の画素では、第3コンタクトホールが走査線
の下側とされる。そして、走査線に対して第3コンタク
トホールが開孔された側にある画素電極と中間導電層と
が、第3コンタクトホールを介して接続される。従っ
て、走査線に対してその両側(例えば上下)に位置する
画素電極並びに画素電極と中間導電層を電気的に接続す
る第3コンタクトホールを線対称にできるので、平面的
に見て画素の非開口領域内に薄膜トランジスタを配置し
つつ各画素の開口領域を広く且つ走査線に対して線対称
にできる。
【0026】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記薄膜トランジスタのチャネル領域を含む半導体層のド
レイン領域と前記画素電極とを中継接続する中間導電層
を更に備えており、前記画素電極と前記中間導電層とを
接続する第3コンタクトホールは、前記第1方向に相隣
接するデータ線間の中央に開孔される。
【0027】この態様によれば、半導体層のドレイン領
域と画素電極とは、中間導電層により中継接続されるの
で、両者間を比較的容易に接続可能となる。そして、中
間導電層と画素電極とを接続する第3コンタクトホール
は、第1方向に相隣接するデータ線間の中央に開孔され
る。従って、第1方向に伸びる画素電極の辺の中央に第
3コンタクトホールが開孔されることとなり、各画素の
開口領域の対称性は、第3コンタクトホールを含めても
良好に維持されるので、平面的に見て画素の非開口領域
内に薄膜トランジスタを配置しつつ各画素の開口領域を
広く且つ走査線に対して線対称にできる。
【0028】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記薄膜トランジスタのチャネル領域を含む半導体層のド
レイン領域と前記画素電極とを中継接続する中間導電層
を更に備えており、前記中間導電層を画素電位側容量電
極とし且つ該画素電位側容量電極に誘電体膜を介して対
向配置される前記容量線の一部を固定電位側容量電極と
して前記蓄積容量が構築される。
【0029】この態様によれば、半導体層のドレイン領
域と画素電極とは、中間導電層により中継接続されるの
で、両者間を比較的容易に接続可能となる。そして、係
る中間導電層を画素電位側容量電極としても利用して蓄
積容量を構築するので、画素電位側容量電極を別途形成
する場合と比較して、装置構成及び製造工程の簡略化を
図ることができる。また、係る中間導電層を走査線やデ
ータ線とは別層とすることで、このような蓄積容量を平
面的に見て走査線やデータ線に重なる領域に構築でき
る。
【0030】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記薄膜トランジスタのチャネル領域を含む半導体層のソ
ース領域及びドレイン領域が、前記第1方向に奇数番目
のデータ線に接続される薄膜トランジスタと偶数番目の
データ線に接続される薄膜トランジスタとで、平面的に
見て前記走査線に対して正反対に形成されている。
【0031】この態様によれば、例えば、奇数番目のデ
ータ線に接続される薄膜トランジスタでは、ドレイン領
域が走査線の上側にあり且つソース領域が走査線の下側
にあり、逆に偶数番目のデータ線に接続される薄膜トラ
ンジスタでは、ドレイン領域が走査線の下側にあり且つ
ソース領域が走査線の上側にあるというように、ソース
領域及びドレイン領域は、走査線に対して正反対に形成
されている。本発明では特に前述の如く走査線は、第2
方向(例えば上下方向)に相隣接する画素電極間の非開
口領域の中央に位置するため、このようにソース領域と
ドレイン領域とを順次正反対に形成しても、各画素にお
ける対称性を維持できる。
【0032】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記第1方向に配列された画素電極には、同一電位極性の
画像信号が供給される。
【0033】この態様によれば、第1方向(即ち、走査
線に沿った方向)に配列された画素電極には、同一電位
極性の画像信号が供給され、例えば、走査線に沿った画
素電極群毎に画像信号の電位極性を反転させる所謂1H
反転駆動が当該電気光学装置において行われる。
【0034】この第1方向に配列された画素電極に同一
電位極性の画像信号が供給される態様では、前記基板に
電気光学物質を介して対向配置された対向基板を更に備
えており、前記第1方向に相隣接する画素電極の一方
は、前記第2方向に第n(但し、nは自然数)番目の走
査線に接続された薄膜トランジスタに接続されており、
前記第1方向に相隣接する画素電極の他方は、前記第2
方向に第n+1番目の走査線に接続された薄膜トランジ
スタに接続されてもよい。
【0035】このように構成すれば、第1方向(例えば
左右)に相隣接する画素電極のうち一方は、第n番目の
走査線に接続された薄膜トランジスタに接続されてお
り、他方は、第n+1番目の走査線に接続された薄膜ト
ランジスタに接続されている。即ち、走査線に沿って配
列された画素電極は、一つおきに同一の走査線を介して
駆動され、相隣接する画素電極同士は、別の走査線(相
隣接する走査線の夫々)を介して駆動される。
【0036】ここで、第1方向に(即ち走査線に沿っ
て)配列された複数の画素電極には、同一電位極性の画
像信号が供給されるため、各画素電極により電気光学物
質に印加される電位極性が第1方向に相隣接する画素電
極間で同一となるので、これらの間で横電界が生じるこ
とは殆どなくなる。従って、画素電極及び対向電極間で
生じる縦電界が印加されることが想定されている電気光
学物質に対して、液晶の配向不良等の如き動作不良を引
き起こす横電界(即ち、基板面に平行な電界或いはその
ような成分を含む電界)の発生を、第1方向に相隣接す
る画素電極間で殆ど発生しないようにできる。そして、
横電界の発生は、第2方向に相隣接する画素電極間での
発生に止めることができ、全体として横電界による電気
光学物質の動作不良を実践上問題のない程度にまで抑え
ることが可能となる。このように、従来の1H反転駆動
における、横電界の発生領域を抑制すると共に電気光学
物質が直流電圧印加により劣化することを防ぐという主
要な長所を本発明によって十分に享受できる。
【0037】しかも、第1方向に(即ち走査線に沿っ
て)配列された薄膜トランジスタを介して、これらに接
続された(走査線を中心線として千鳥足状に配列され
た)画素電極に対し、相互に電位極性が逆となる画像信
号が印加されることになる。ここで一般には、各容量線
の電位は、走査線による薄膜トランジスタのスイッチン
グ制御のタイミング毎に画像信号の電位に引っ張られ
る。このため、容量線の抵抗が高いと、各容量線の電位
が画像信号の電位に引っ張られた状態で対応する画素電
極への書き込み期間が終わってしまい、その結果、画像
信号を画素電極に十分に書き込めない事態が発生する。
これに対して、上述の如き本発明の構成によれば、容量
線の抵抗が高くても一本の容量線の電位は画素毎に+及
び−方向に交互に引っ張られるため常にほぼ平均化され
ており、これら+及び−方向のどちらか一方の電位に引
っ張られた状態で画素電極への書き込み期間が終わって
しまう事態の発生を非常に効果的に阻止できる。このよ
うに、従来のドット反転駆動における、容量線の時定数
に応じて画像信号の書き込みが十分に行なわれないこと
に起因する横クロストーク(即ち、同一容量線に接続さ
れており通常は走査線に沿って横方向に配列された画素
電極間で発生するクロストーク)を低減するという主要
な長所を本発明によっても十分に享受できる。
【0038】以上の結果、本発明のよれば、1H反転駆
動と同様に横電界の発生を低減し、同時にドット反転駆
動と同様に容量線の電位変動による横クロストークの発
生を低減できるので大変有利である。
【0039】更に上述した第1方向に配列された画素電
極に同一電位極性の画像信号が供給される態様では、前
記対向基板上に、前記画素電極に対向配置された対向電
極を更に備えており、前記基板上で前記データ線、前記
走査線、前記容量線及び前記薄膜トランジスタに対向す
る領域に設けられた溝内に、前記データ線、前記走査
線、前記容量線及び前記薄膜トランジスタが少なくとも
部分的に埋め込まれることにより、前記画素電極の下地
面が平坦化されており、前記走査線に沿った領域におい
て少なくとも部分的に前記溝が設けられないことによ
り、前記画素電極の下地面が前記画素電極の縁部が位置
する領域において前記走査線に沿った盛上り部を形成し
てもよい。
【0040】このように構成すれば、横電界が発生する
領域である第2方向に相隣接する画素電極間の間隙領域
において、画素電極の下地面が走査線に沿った盛上り部
で盛り上げられた分だけ、この領域に位置する画素電極
の縁部が局所的に対向電極に近づく。即ち、係る横電界
が発生する領域において、対向基板と画素電極との間の
距離が局所的に小さくなるため、これに応じて縦電界が
局所的に強まることになる。この結果、横電界による悪
影響(即ち、横電界に起因する液晶の配向不良の如き電
気光学物質の動作不良)を低減できる。加えて、このよ
うに盛上り部の領域を除いては、データ線、走査線、容
量線及び薄膜トランジスタは少なくとも溝内に部分的に
埋め込まれることにより、画素電極の下地面が平坦化さ
れている。このため、電気光学物質の層厚の面内変化に
よる電気光学物質の動作不良(例えば、段差に起因する
液晶の配向不良)を低減できる。尚、このような溝は、
基板に直接掘ってもよいし、これに加えて或いは代え
て、基板上の層間絶縁膜に掘ってもよい。
【0041】本発明の電気光学装置の他の態様では、前
記容量線は、少なくともアルミニウムを含有する合金膜
からなる。
【0042】この態様によれば、アルミニウムを含有す
る合金膜から、低抵抗な容量線を形成できる。このた
め、容量線の電位変動を抑制することにより、画素電極
に対する画像信号の書き込みを良好に行なうことが可能
となり、前述の横クロストークを低減できる。同時に、
係る合金膜を所定膜厚とすることで、当該容量線を遮光
膜として機能させることも可能となる。
【0043】本発明のこのような作用及び他の利得は次
に説明する実施の形態から明らかにされる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。以下の各実施形態は、本発明の電気
光学装置を液晶装置に適用したものである。
【0045】(第1実施形態)先ず本発明の第1実施形
態における電気光学装置の構成について、図1から図3
を参照して説明する。図1は、電気光学装置の画像表示
領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素に
おける各種素子、配線等の等価回路である。図2は、デ
ータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ
基板の相隣接する複数の画素群の平面図である。図3
は、図2のA−A’断面図である。尚、図3において
は、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさと
するため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0046】図1において、本実施形態における電気光
学装置の画像表示領域を構成するマトリクス状に形成さ
れた複数の画素には夫々、画素電極9aと当該画素電極
9aをスイッチング制御するためのTFT30とが形成
されており、画像信号が供給されるデータ線6aが当該
TFT30のソースに電気的に接続されている。データ
線6aに書き込む画像信号S1、S2、…、Snは、こ
の順に線順次に供給しても構わないし、相隣接する複数
のデータ線6a同士に対して、グループ毎に供給するよ
うにしても良い。また、TFT30のゲートに走査線3
aが電気的に接続されており、所定のタイミングで、走
査線3aにパルス的に走査信号G1、G2、…、Gm
を、この順に線順次で印加するように構成されている。
画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続
されており、スイッチング素子であるTFT30を一定
期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線6
aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定
のタイミングで書き込む。画素電極9aを介して電気光
学物質の一例としての液晶に書き込まれた所定レベルの
画像信号S1、S2、…、Snは、対向基板(後述す
る)に形成された対向電極(後述する)との間で一定期
間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分
子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調
し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイトモード
であれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射
光に対する透過率が減少し、ノーマリーブラックモード
であれば、各画素の単位で印加された電圧に応じて入射
光に対する透過率が増加され、全体として電気光学装置
からは画像信号に応じたコントラストを持つ光が出射す
る。ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐ
ために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液
晶容量と並列に蓄積容量70を付加する。走査線3aに
平行して、蓄積容量70の固定電位側容量電極を含むと
共に定電位に固定された容量線300が設けられてい
る。
【0047】図2において、電気光学装置のTFTアレ
イ基板上には、マトリクス状に複数の透明な画素電極9
a(点線部9a’により輪郭が示されている)が設けら
れており、画素電極9aの縦横の境界に各々沿ってデー
タ線6a及び走査線3aが設けられている。
【0048】また、半導体層1aのうち図中右上がりの
斜線領域で示したチャネル領域1a’に対向するように
走査線3aが配置されており、走査線3aはゲート電極
として機能する(特に、本実施形態では、走査線3a
は、当該ゲート電極となる部分において幅広に形成され
ている)。このように、走査線3aとデータ線6aとの
交差する個所には夫々、チャネル領域1a’に走査線3
aがゲート電極として対向配置された画素スイッチング
用のTFT30が設けられている。
【0049】図2及び図3に示すように、蓄積容量70
は、TFT30の高濃度ドレイン領域1e(及び画素電
極9a)に接続された画素電位側容量電極としての中継
層71と、固定電位側容量電極としての容量線300の
一部とが、誘電体膜75を介して対向配置されることに
より形成されている。
【0050】中継層71は、蓄積容量70の画素電位側
容量電極としての機能の他、コンタクトホール83及び
85を介して、画素電極9aとTFT30の高濃度ドレ
イン領域1eとを中継接続する中間導電層としての機能
を持つ。
【0051】容量線300は平面的に見て、走査線3a
に沿ってストライプ状に伸びており、TFT30に重な
る個所が図2中上下に突出している。このような容量線
300は好ましくは、少なくともアルミニウムを含有す
る合金膜からなる。このように構成すれば、アルミニウ
ムを含有する合金膜から、低抵抗な容量線300を形成
でき、同時に、係る合金膜を数十〜数百nm程度に比較
的厚く積むことで、容量線300を遮光膜として良好に
機能させられる。或いは、このような容量線300は、
膜厚50nm程度の導電性のポリシリコン膜等からなる
第1膜と、膜厚150nm程度の高融点金属を含む金属
シリサイド膜等からなる第2膜とが積層された多層構造
を持つように構成されてもよい。このように構成すれ
ば、第2膜は、容量線300或いは蓄積容量70の固定
電位側容量電極としての機能の他、TFT30の上側に
おいて入射光からTFT30を遮光する遮光層としての
機能を持つ。
【0052】また図3において、容量電極としての中継
層71と容量線300との間に配置される誘電体膜75
は、例えば膜厚5〜200nm程度の比較的薄いHTO
膜、LTO膜等の酸化シリコン膜、あるいは窒化シリコ
ン膜等から構成される。蓄積容量70を増大させる観点
からは、膜の信頼性が十分に得られる限りにおいて、誘
電体膜75は薄い程良い。
【0053】他方、TFTアレイ基板10上におけるT
FT30の下側には、下側遮光膜11aが格子状に設け
られている。下側遮光膜11aは、例えば、Ti(チタ
ン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タ
ンタル)、Mo(モリブデン)、Pb(鉛)等の高融点
金属のうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合金、
金属シリサイド、ポリシリサイド、これらを積層したも
の等からなる。
【0054】そして、図2中縦方向に夫々伸びるデータ
線6aと図2中横方向に夫々伸びる容量線300とが相
交差して形成されること及び格子状に形成された下側遮
光膜11aにより、TFTアレイ基板10上におけるT
FT30の上側及び下側には夫々、平面的に見て格子状
の遮光層が構成されており、各画素の開口領域を規定し
ている。
【0055】本実施形態では特に図2に示すように、デ
ータ線6aは、走査線3aに沿った横方向に相隣接する
画素電極9aの間隙に対応し且つデータ線6aに沿った
縦方向に伸びる非開口領域の中央に配置されている。横
方向に相隣接する画素電極9aは、それらの間に配置さ
れたデータ線6aに対して線対称な平面形状を有する。
他方、走査線3aは、縦方向に相隣接する画素電極9a
の間隙に対応し且つ横方向に伸びる非開口領域の中央に
配置される。そして、縦方向に相隣接する画素電極9a
は、それらの間に配置された走査線3aに対して線対称
な平面形状を有する。
【0056】図2及び図3に示すように、データ線6a
は、コンタクトホール81を介して、例えばポリシリコ
ン膜からなる半導体層1aのうち高濃度ソース領域1d
に電気的に接続されている。尚、上述した中継層71と
同一膜からなる中継層を形成して、当該中継層及び2つ
のコンタクトホールを介してデータ線6aと高濃度ソー
ス領域1dとを電気的に接続してもよい。
【0057】また容量線300は、画素電極9aが配置
された画像表示領域からその周囲に延設され、定電位源
と電気的に接続されて、固定電位とされる。このような
定電位源としては、TFT30を駆動するための走査信
号を走査線3aに供給するための走査線駆動回路(後述
する)や画像信号をデータ線6aに供給するサンプリン
グ回路を制御するデータ線駆動回路(後述する)に供給
される正電源や負電源の定電位源でもよいし、対向基板
20の対向電極21に供給される定電位でも構わない。
更に、TFT30の下側に設けられる下側遮光膜11a
についても、その電位変動がTFT30に対して悪影響
を及ぼすことを避けるために、容量線300と同様に、
画像表示領域からその周囲に延設して定電位源に接続す
るとよい。
【0058】画素電極9aは、中継層71を中継するこ
とにより、コンタクトホール83及び85を介して半導
体層1aのうち高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続
されている。このように中継層71を中間導電層として
利用すれば、層間距離が例えば1000nm程度に長く
ても、両者間を一つのコンタクトホールで接続する技術
的困難性を回避しつつ比較的小径の二つ以上の直列なコ
ンタクトホールで両者間を良好に接続でき、画素開口率
を高めることが可能となり、コンタクトホール開孔時に
おけるエッチングの突き抜け防止にも役立つ。
【0059】図2及び図3において、電気光学装置は、
透明なTFTアレイ基板10と、これに対向配置される
透明な対向基板20とを備えている。TFTアレイ基板
10は、例えば石英基板、ガラス基板、シリコン基板か
らなり、対向基板20は、例えばガラス基板や石英基板
からなる。
【0060】図3に示すように、TFTアレイ基板10
には、画素電極9aが設けられており、その上側には、
ラビング処理等の所定の配向処理が施された配向膜16
が設けられている。画素電極9aは例えば、ITO(In
dium Tin Oxide)膜などの透明導電性膜からなる。また
配向膜16は例えば、ポリイミド薄膜などの有機薄膜か
らなる。
【0061】他方、対向基板20には、その全面に渡っ
て対向電極21が設けられており、その下側には、ラビ
ング処理等の所定の配向処理が施された配向膜22が設
けられている。対向電極21は例えば、ITO膜などの
透明導電性膜からなる。また配向膜22は、ポリイミド
薄膜などの有機薄膜からなる。
【0062】対向基板20には、格子状又はストライプ
状の遮光膜を設けるようにしてもよい。このような構成
を採ることで、前述の如く遮光層を構成する容量線30
0及びデータ線6aと共に当該対向基板20上の遮光膜
により、対向基板20側からの入射光がチャネル領域1
a’や低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1
cに侵入するのを、より確実に阻止できる。更に、この
ような対向基板20上の遮光膜は、少なくとも入射光が
照射される面を高反射な膜で形成することにより、電気
光学装置の温度上昇を防ぐ働きをする。
【0063】このように構成された、画素電極9aと対
向電極21とが対面するように配置されたTFTアレイ
基板10と対向基板20との間には、後述のシール材5
2により囲まれた空間に電気光学物質の一例である液晶
が封入され、液晶層50が形成される。液晶層50は、
画素電極9aからの電界が印加されていない状態で配向
膜16及び22により所定の配向状態をとる。液晶層5
0は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合
した液晶からなる。シール材52は、TFTアレイ基板
10及び対向基板20をそれらの周辺で貼り合わせるた
めの、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着
剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラス
ファイバー或いはガラスビーズ等のギャップ材が混入さ
れている。
【0064】更に、画素スイッチング用のTFT30の
下には、下地絶縁膜12が設けられている。下地絶縁膜
12は、下側遮光膜11aからTFT30を層間絶縁す
る機能の他、TFTアレイ基板10の全面に形成される
ことにより、TFTアレイ基板10の表面の研磨時にお
ける荒れや、洗浄後に残る汚れ等で画素スイッチング用
のTFT30の特性の変化を防止する機能を有する。
【0065】図3において、画素スイッチング用のTF
T30は、LDD(Lightly DopedDrain)構造を有して
おり、走査線3a、当該走査線3aからの電界によりチ
ャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1
a’、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶
縁膜を含む絶縁薄膜2、半導体層1aの低濃度ソース領
域1b及び低濃度ドレイン領域1c、半導体層1aの高
濃度ソース領域1d並びに高濃度ドレイン領域1eを備
えている。
【0066】本実施形態では特に、このような積層構造
を持つTFT30の半導体層1aは、図2に示すように
平面的に見て走査線3aに対して線対称に形成されてお
り、そのコンタクトホール81とコンタクトホール83
とは走査線3aに対して線対称な位置に開孔されてい
る。更に、コンタクトホール85は、横方向に相隣接す
るデータ線6a間の中央に開孔されている。
【0067】再び図3において、走査線3a上には、高
濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール81及び
高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール83
が各々開孔された第1層間絶縁膜41が形成されてい
る。
【0068】第1層間絶縁膜41上には中継層71及び
容量線300が形成されており、これらの上には、高濃
度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール81及び中
継層71へ通じるコンタクトホール85が各々開孔され
た第2層間絶縁膜42が形成されている。
【0069】尚、本実施形態では、第1層間絶縁膜41
に対しては、1000℃の焼成を行うことにより、半導
体層1aや走査線3aを構成するポリシリコン膜に注入
したイオンの活性化を図ってもよい。他方、第2層間絶
縁膜42に対しては、このような焼成を行わないことに
より、容量線300の界面付近に生じるストレスの緩和
を図るようにしてもよい。
【0070】第2層間絶縁膜42上にはデータ線6aが
形成されており、これらの上には、中継層71へ通じる
コンタクトホール85が形成された第3層間絶縁膜43
が形成されている。画素電極9aは、このように構成さ
れた第3層間絶縁膜43の上面に設けられている。
【0071】本実施形態では、第3層間絶縁膜43の表
面は、CMP(Chemical Mechanical Polishing:化学
的機械研磨)処理等により平坦化されており、その下方
に存在する各種配線や素子による段差に起因する液晶層
50における液晶の配向不良を低減する。
【0072】以上のように構成された本実施形態によれ
ば、対向基板20側からTFT30のチャネル領域1
a’及びその付近に入射光が入射しようとすると、デー
タ線6a及び容量線300からなる格子状の遮光層で遮
光を行う。他方、TFTアレイ基板10側から、TFT
30のチャネル領域1a’及びその付近に戻り光が入射
しようとすると、下側遮光膜11aで遮光を行う(特
に、複板式のカラー表示用のプロジェクタ等で複数の電
気光学装置をプリズム等を介して組み合わせて一つの光
学系を構成する場合には、他の電気光学装置からプリズ
ム等を突き抜けて来る投射光部分からなる戻り光は強力
であるので、有効である。)。これらの結果、TFT3
0の特性が光リークにより変化することは殆ど無くな
り、当該電気光学装置では、非常に高い耐光性が得られ
る。
【0073】そして特に本実施形態の電気光学装置によ
れば、データ線6a及び走査線3aは、各画素の非開口
領域に配線され、容量線300は、走査線3a上に第1
層間絶縁膜41及び誘電体膜75を介して積層され且つ
データ線6a及び走査線3aとは異なる導電膜から形成
されている。従って、容量線300の形成領域と殆ど無
関係に、データ線6aを縦方向に伸びる非開口領域の中
央に配置でき、横方向に相隣接する画素電極9aをデー
タ線6aに対して線対称な平面形状を有するように形成
できる。そして、容量線300の形成領域と殆ど無関係
に、走査線3aを横方向に伸びる非開口領域の中央に配
置でき、縦方向に相隣接する画素電極9aを走査線3a
に対して線対称な平面形状を有するように形成できる。
これらの結果、走査線3a及びデータ線6aに夫々沿っ
た領域において容量線300やデータ線6aを遮光膜と
しても機能させることにより、当該遮光膜を幅狭に形成
可能となり、画素開口率を高めつつ、走査線3aに対し
てその上下にある画素の開口領域を線対称とでき、同時
にデータ線6aに対してその左右にある画素の開口領域
を線対称とできる。しかも、平面的に見て走査線3a及
びデータ線6aに重なる各画素の非開口領域を利用して
容量線300を一方の電極とする蓄積容量70を作り込
むことが可能となる。
【0074】更に本実施形態によれば、図2に示したよ
うにTFT30の半導体層1aは平面的に見て走査線3
aに対して線対称に形成されており、更にそのコンタク
トホール81及び83も走査線3aに対して線対称な位
置に開孔されており、加えて、コンタクトホール85
は、横方向に相隣接するデータ線6a間の中央に開孔さ
れているので、画素の非開口領域内にTFT30を配置
しつつ各画素の開口領域を広く且つ走査線3aに対して
線対称にできる。
【0075】このように各画素の開口領域を走査線3a
及びデータ線6aに対して線対称にすることにより、配
向膜16に対するラビング処理にむらが生じ難くなり、
液晶の配向不良が生じ難くなる。この結果、最終的に表
示むらの少ない画像表示を行なえる。そして、各画素の
開口領域を広げつつ比較的小面積の非開口領域を最大限
に利用して比較的大きな蓄積容量70を作り込むことに
より、画素電極9aにおける画像信号の電位保持特性を
向上できるので、最終的に表示画像におけるコントラス
ト比を向上できる。
【0076】尚、以上説明した実施形態では、図3に示
したように多数の導電層を積層することにより、画素電
極9aの下地面(即ち、第3層間絶縁膜43の表面)に
おけるデータ線6aや走査線3aに沿った領域に段差が
生じるのを、第3層間絶縁膜43の表面を平坦化するこ
とで緩和しているが、これに代えて或いは加えて、TF
Tアレイ基板10、下地絶縁膜12、第1層間絶縁膜4
1、第2層間絶縁膜42或いは第3層間絶縁膜43に溝
を掘って、データ線6a等の配線やTFT30等を埋め
込むことにより平坦化処理を行ってもよいし、第2層間
絶縁膜42の上面の段差をCMP(Chemical Mechanica
l Polishing)処理等で研磨することにより、或いは有
機SOGを用いて平らに形成することにより、当該平坦
化処理を行ってもよい。
【0077】(第2実施形態)次に本発明の電気光学装
置の第2実施形態について図4から図7を参照して説明
する。
【0078】先ず第2実施形態の構成について図4を参
照して説明する。ここに、図4は、第2実施形態におけ
るデータ線、走査線、画素電極等が形成されたTFTア
レイ基板の相隣接する複数の画素群の平面図である。な
お図4のA−A’断面図は、図3に示した図2のA−
A’断面と同様である。また図4において、図2に示し
た第1実施形態における構成要素と同様の構成要素には
同一の参照符号を付し、それらの説明は省略する。
【0079】図4に示すように、第2実施形態では、半
導体層1aの高濃度ソース領域1dとデータ線6aとを
接続するコンタクトホール81及び81iと、高濃度ド
レイン領域1eと中継層71とを接続するコンタクトホ
ール83及び83iとは、平面的に見て相互に走査線3
aの逆側に開孔されている。そして、走査線3aに対す
るコンタクトホール81及び81iが開孔される側と、
コンタクトホール83及び83iが開孔される側とが、
横方向に配列されたTFT30毎に交互に入れ替えられ
ている。より具体的には、図2に示した第1実施形態の
場合と同様に一のTFT30について、コンタクトホー
ル81が走査線3aの下側に開孔されていれば、コンタ
クトホール83は走査線の上側に開孔されている。そし
てこの場合、当該一のTFT30の左隣又は右隣にある
他のTFT30については、図2に示した第1実施形態
の場合とは逆に、コンタクトホール81iが走査線3a
の上側に開孔され、コンタクトホール83iは走査線の
下側に開孔されている。更に、中継層71及び71iと
画素電極9aとを夫々接続するコンタクトホール85及
び85iが開孔される走査線3aに対する側が、横方向
に沿って画素毎に交互に逆になっている。そして、走査
線3aに対してコンタクトホール85又は85iが開孔
された側にある画素電極9aと中継層71又は71iと
が、当該コンタクトホール85又は85iを介して接続
されている。
【0080】容量線300Iは、平面的に見て、このよ
うに開孔されたコンタクトホール81又は81i、コン
タクトホール83又は83i若しくはコンタクトホール
85又は85iを避け、横方向に画素毎に上下が逆転し
ながら横方向に連続して伸びる平面パターンを有する。
これに対応して、中継層71及び71iも、横方向に画
素毎に上下が逆転する平面パターンを有する。
【0081】更に、TFT30の半導体層1aのソース
領域及びドレイン領域が、横方向に奇数番目のデータ線
6aに接続されるTFT30と偶数番目のデータ線に接
続されるTFT30とで、平面的に見て走査線3aに対
して上下正反対に形成されている。
【0082】以上の如く第2実施形態では、第1実施形
態と比べて、走査線3aに沿って画素毎にTFT30に
係る構成が上下逆転する(特に、同一の走査線3aにT
FT30を介して接続される画素電極9aも、走査線3
aに沿って画素毎に上下逆転して、千鳥足状に配列され
ている)点が異なり、その他の構成については、第1実
施形態の場合と同様である。そして、第2実施形態で
は、このように走査線3aに沿って画素毎にTFT30
に係る構成が上下逆転するものの、走査線3a及びデー
タ線6aに対する各画素の開口領域の対称性は第1実施
形態の場合と同程度に極めて良好に維持されている。
【0083】次に、このように構成された第2実施形態
の電気光学装置の駆動方式について、図5から図7を参
照して説明を加える。ここに、図5は、本実施形態にお
ける複数の画素電極9aとこれらに接続される走査線3
a及びデータ線6aとの対応関係を図式的に(TFT3
0等を省略して)示す平面図であり、図6は、伝統的な
1H反転駆動方式における複数の画素電極9aとこれら
に接続される走査線3a及びデータ線6aとの対応関係
を図式的に示す平面図であり、図7は、伝統的なドット
反転駆動方式における複数の画素電極9aとこれらに接
続される走査線3a及びデータ線6aとの対応関係を図
式的に示す平面図である。また、図5から図7では夫
々、各画素電極9aに示された“+”又は“−”は、各
画素電極9aに印加される画像信号の電位極性を示して
いる。
【0084】図5に示すように、第2実施形態では好ま
しくは、横方向に配列された画素電極9aには、同一電
位極性の画像信号が印加され、走査線3aに沿った画素
電極群毎に画像信号の電位極性を反転させる駆動が行な
われる。但し、走査線3aと画素電極9aとの接続につ
いては、前述の如く走査線3aに沿って画素毎に上下に
逆転されている。
【0085】図6に示すように、伝統的な1H反転駆動
方式では、横方向に配列された画素電極9aには、同一
電位極性の画像信号が印加され、走査線3aに沿った画
素電極群毎に画像信号の電位極性を反転させる駆動が行
なわれる。但し、走査線3aと画素電極9aとの接続に
ついては、図5に示した本実施形態の場合と異なり、走
査線3aに沿って画素毎に上下に逆転されていない。即
ち図中、各走査線3aは、常に上側にある画素電極9a
に(不図示のTFTを介して)接続されている。
【0086】図7に示すように、伝統的なドット反転駆
動方式では、縦方向及び横方向の両方について相隣接す
る画素電極9aに印加される画像信号の電位極性が逆に
なるように駆動が行なわれる。但し、走査線3aと画素
電極9aとの接続については、図5に示した本実施形態
の場合と異なり、走査線3aに沿って画素毎に上下に逆
転されていない。即ち図中、各走査線3aは、常に上側
にある画素電極9aに(不図示のTFTを介して)接続
されている。
【0087】従って、図5に示した本実施形態では、横
方向に配列された画素電極群に同一電位極性の画像信号
が印加される点で、図6に示した1H反転駆動方式と同
様である。そして、図5に示した本実施形態では、1本
の走査線3aに対応する画素電極9aに印加される画像
信号の電位極性が、走査線3aに沿って画素毎に反転さ
れている点で、図7に示したドット反転駆動方式と同様
である。
【0088】本願発明者の研究によれば、図6に示した
如き伝統的な1H反転駆動方式の場合、横方向に配列さ
れた画素電極群には、同一電位極性の画像信号が印加さ
れるので、各画素電極9aにより液晶に印加される電位
極性が横方向に相隣接する画素電極9a間で同一とな
る。このため、液晶の配向不良を引き起こす横電界の発
生を、これらの横方向に相隣接する画素電極9a間では
殆ど発生しないようにできることが判明している。逆
に、図7に示した如き伝統的なドット反転駆動方式の場
合、横方向及び縦方向の両方で相隣接する画素電極9a
に逆電位極性の画像信号が印加されるので、縦横を問わ
ずにどの画素電極間の間隙にも、液晶の配向不良を引き
起こす横電界が発生してしまう。この結果、図7に示し
た如きドット反転駆動方式の場合、横電界の発生により
液晶の配向不良が顕著に発生し、例えばコントラスト比
が図6に示した1H反転駆動方式の場合と比べて半分程
度にまで低下してしまう。これに対して、1H反転駆動
方式によれば、横電界の発生は縦方向に相隣接する画素
電極9a間での発生に止めることができるため、全体と
して横電界による液晶の配向不良を実践上問題のない程
度にまで抑えることが可能となるのである。ここで特
に、図5に示した本実施形態によれば、最終的に画素電
極9aに印加される画像信号の電位極性に着目すれば、
これは図6に示した伝統的な1H反転駆動方式と同様に
なっているので、横方向に配列された画素電極9a間で
発生する横電界を低減できる。即ち、横電界の発生につ
いては、図5に示した本実施形態は、図6に示した1H
反転駆動方式の場合と同等に有利である。
【0089】他方、本願発明者の研究によれば、図7に
示した伝統的なドット反転駆動方式の場合、1本の走査
線3aに対応する画素電極9aに印加される画像信号の
電位極性が、走査線3aに沿って画素毎に反転されてい
るので、容量線300の抵抗がある程度高くても或いは
時定数がある程度大きくても、一本の容量線300の電
位は画素毎に+及び−方向に交互に引っ張られるため常
にほぼ平均化される。このため、容量線300の電位が
+及び−方向のどちらか一方の電位に引っ張られた状態
で画素電極9aへの書き込み期間が終わってしまう事態
の発生を効果的に阻止できることが判明している。逆
に、図6に示した1H反転駆動方式の場合、容量線30
0の抵抗が高い或いは時定数が大きいと、各容量線30
0の電位が画像信号の電位に引っ張られた状態で(即
ち、定電位になる以前の状態で)、対応する画素電極9
aへの書き込み期間が終わってしまい、画像信号を画素
電極9aに十分に書き込めない事態が発生してしまう。
ここで特に、図5に示した本実施形態によれば、1本の
走査線3aに対応する画素電極9aに印加される画像信
号の電位極性が、走査線3aに沿って画素毎に反転され
ている点に着目すれば、これは図7に示した伝統的なド
ット反転駆動方式と同様になっているので、伝統的なド
ット反転駆動方式と同様に、容量電極の電位変動により
発生する画素電極9aへの画像信号の書き込み不足を低
減できる。即ち、画素電極9aへの書き込みについて
は、図5に示した本実施形態は、図7に示したドット反
転駆動方式の場合と同等に有利である。
【0090】以上の結果、本実施形態によれば、1H反
転駆動方式の長所とドット反転駆動方式の長所との両方
を享受でき、横電界の発生を低減できると共に容量線の
電位変動による横クロストークの発生を低減できるので
大変有利である。そして、このように極めて有利な図5
に示した反転駆動方式は、図4に示した如き第2実施形
態に独自の構成があって初めて可能となるのである。例
えば、従来の如く容量線が走査線に横並びに形成されて
いるのでは、図5に示したような走査線に係る平面レイ
アウトは、容量線が邪魔となり困難或いは実践上不可能
となってしまう。
【0091】(第3実施形態)次に本発明の電気光学装
置の第3実施形態について図8及び図9を参照して説明
する。図8は、第3実施形態における、データ線、走査
線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板の相隣接
する複数の画素群の平面図である。図9は、図8のA−
A’断面図である。尚、図9においては、各層や各部材
を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や
各部材毎に縮尺を異ならしめてある。また、図8及び図
9において、図2及び図3に示した第1実施形態におけ
る構成要素或いは図4に示した第2実施形態における構
成要素と同様の構成要素には同一の参照符号を付し、そ
れらの説明は省略する。
【0092】図8及び図9において、第3実施形態の電
気光学装置では、第1又は第2実施形態で第3層間絶縁
膜43がCMP処理等により平坦化されているのに代え
て、TFTアレイ基板10に溝10cvが掘られてお
り、この溝10cv内に、データ線6a、走査線3a、
容量線300及びTFT30が少なくとも部分的に埋め
込まれることにより、第3層間絶縁膜43の表面が概ね
平坦化されている。また、この溝10cvが走査線3a
に沿った領域において局所的に設けられないことによ
り、溝10cv内に走査線3aに沿った盛上り部310
が形成されている。この盛上り部310に対応して、そ
の上方に位置する各層も土手状に盛り上がっており、最
終的には画素電極9aの縁部が盛り上げられている。そ
の他の構成については、第2実施形態の場合と同様であ
る。
【0093】このように構成された第3実施形態の電気
光学装置は好ましくは、図5に示した第2実施形態の場
合と同様の反転駆動方式により駆動される。そして、第
3実施形態では特に、盛上り部310が、横電界が発生
する領域である縦方向に相隣接する画素電極9a間の間
隙領域に設けられているので(図8参照)、この盛上り
部310の高さに応じて画素電極9aの縁部が局所的に
対向電極21に近づいている(図9参照)。従って、横
電界の発生領域で縦電界を強めることにより、横電界に
よる悪影響(即ち、横電界に起因する液晶の配向不良)
を低減できる。このように、縦方向に伸びる非開口領域
における横電界は、図5に示した駆動方式により未然防
止し、横方向に伸びる非開口領域における横電界は、盛
上り部310により低減するので、全体として横電界に
よる悪影響を極めて小さくできる。
【0094】加えて、盛上り部310で盛り上げられた
領域を除いては、データ線6a、走査線3a、容量線3
00及びTFT30は溝10cv内に部分的に埋め込ま
れることにより、画素電極9aの下地面が平坦化されて
いるので、液晶層50の層厚の面内変化による液晶の配
向不良を低減できる。尚、このような溝10cv及び盛
上り部310は、TFTアレイ基板10に対するエッチ
ングにより同時に形成できるので製造工程及び装置構成
を簡化する上で有利であるが、溝10cvとは別個に、
盛上り部形成用の専用膜を局所的に積層することによ
り、横電界が発生する領域で画素電極9aの縁部が位置
する下地面を土手状に盛り上げても、縦電界を強める効
果は同様に得られる。或いは、対向基板20の側で、横
電界が発生する領域に対向する対向電極21部分を局所
的に土手状に盛り上げても、縦電界を強める効果は同様
に得られる。
【0095】(電気光学装置の全体構成)以上のように
構成された各実施形態における電気光学装置の全体構成
を図10及び図11を参照して説明する。尚、図10
は、TFTアレイ基板10をその上に形成された各構成
要素と共に対向基板20の側から見た平面図であり、図
11は、図10のH−H’断面図である。
【0096】図11において、TFTアレイ基板10の
上には、シール材52がその縁に沿って設けられてお
り、その内側に並行して、画像表示領域10aの周辺を
規定する額縁としての遮光膜53が設けられている。シ
ール材52の外側の領域には、データ線駆動回路101
及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の
一辺に沿って設けられており、走査線駆動回路104
が、この一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。
走査線3aに供給される走査信号の遅延が問題にならな
いのならば、走査線駆動回路104は片側だけでも良い
ことは言うまでもない。また、データ線駆動回路101
を画像表示領域10aの辺に沿って両側に配列してもよ
い。更にTFTアレイ基板10の残る一辺には、画像表
示領域10aの両側に設けられた走査線駆動回路104
間をつなぐための複数の配線105が設けられている。
また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1箇所に
おいては、TFTアレイ基板10と対向基板20との間
で電気的に導通をとるための上下導通材106が設けら
れている。そして、図11に示すように、図10に示し
たシール材52とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板20が当
該シール材52によりTFTアレイ基板10に固着され
ている。
【0097】尚、TFTアレイ基板10上には、これら
のデータ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に
加えて、データ線駆動回路からのサンプリング回路駆動
信号に応じて画像信号線上の画像信号をサンプリングす
るサンプリング回路、複数のデータ線6aに所定電圧レ
ベルのプリチャージ信号を画像信号に先行して各々供給
するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の当該電気光
学装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路等を形
成してもよい。
【0098】以上図1から図11を参照して説明した実
施形態では、データ線駆動回路101及び走査線駆動回
路104をTFTアレイ基板10の上に設ける代わり
に、例えばTAB(Tape Automated bonding)基板上に
実装された駆動用LSIに、TFTアレイ基板10の周
辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して電気的及
び機械的に接続するようにしてもよい。また、対向基板
20の投射光が入射する側及びTFTアレイ基板10の
出射光が出射する側には各々、例えば、TN(Twisted N
ematic)モード、VA(Vertically Aligned)モード、
PDLC(PolymerDispersed Liquid Crystal)モード等
の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリ
ーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差
フィルム、偏光板などが所定の方向で配置される。
【0099】以上説明した実施形態における電気光学装
置は、プロジェクタに適用されるため、3枚の電気光学
装置がRGB用のライトバルブとして各々用いられ、各
ライトバルブには各々RGB色分解用のダイクロイック
ミラーを介して分解された各色の光が投射光として各々
入射されることになる。従って、各実施形態では、対向
基板20に、カラーフィルタは設けられていない。しか
しながら、画素電極9aに対向する所定領域にRGBの
カラーフィルタをその保護膜と共に、対向基板20上に
形成してもよい。このようにすれば、プロジェクタ以外
の直視型や反射型のカラー電気光学装置について、各実
施形態における電気光学装置を適用できる。また、対向
基板20上に1画素1個対応するようにマイクロレンズ
を形成してもよい。あるいは、TFTアレイ基板10上
のRGBに対向する画素電極9a下にカラーレジスト等
でカラーフィルタ層を形成することも可能である。この
ようにすれば、入射光の集光効率を向上することで、明
るい電気光学装置が実現できる。更にまた、対向基板2
0上に、何層もの屈折率の相違する干渉層を堆積するこ
とで、光の干渉を利用して、RGB色を作り出すダイク
ロイックフィルタを形成してもよい。このダイクロイッ
クフィルタ付き対向基板によれば、より明るいカラー電
気光学装置が実現できる。
【0100】本発明は、上述した実施形態に限られるも
のではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる
発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能で
あり、そのような変更を伴なう電気光学装置もまた本発
明の技術的範囲に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の電気光学装置における画像
表示領域を構成するマトリクス状の複数の画素に設けら
れた各種素子、配線等の等価回路である。
【図2】第1実施形態の電気光学装置におけるデータ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図である。
【図3】図2のA−A’断面図である。
【図4】第2実施形態の電気光学装置におけるデータ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図である。
【図5】本実施形態における複数の画素電極とこれらに
接続される走査線及びデータ線との対応関係を図式的に
示す平面図である。
【図6】1H反転駆動方式における複数の画素電極とこ
れらに接続される走査線及びデータ線との対応関係を図
式的に示す平面図である。
【図7】ドット反転駆動方式における複数の画素電極と
これらに接続される走査線及びデータ線との対応関係を
図式的に示す平面図である。
【図8】第3実施形態の電気光学装置におけるデータ
線、走査線、画素電極等が形成されたTFTアレイ基板
の相隣接する複数の画素群の平面図である。
【図9】図8のA−A’断面図である。
【図10】実施形態の電気光学装置におけるTFTアレ
イ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板
の側から見た平面図である。
【図11】図10のH−H’断面図である。
【符号の説明】
1a…半導体層 1a’…チャネル領域 1b…低濃度ソース領域 1c…低濃度ドレイン領域 1d…高濃度ソース領域 1e…高濃度ドレイン領域 2…絶縁薄膜 3a…走査線 6a…データ線 9a…画素電極 10…TFTアレイ基板 10cv…溝 11a…下側遮光膜 12…下地絶縁膜 16…配向膜 20…対向基板 21…対向電極 22…配向膜 30…TFT 50…液晶層 70…蓄積容量 71…中継層 75…誘電体膜 81、83、85…コンタクトホール 101…データ線駆動回路 104…走査線駆動回路 300…容量線 310…盛上り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 JA25 JA29 JA46 JB04 JB05 JB23 JB24 JB32 JB33 JB54 JB58 JB64 JB66 JB69 KA22 KB22 NA04 NA07 PA02 PA06 PA09 RA05 5C094 AA02 AA06 AA12 BA03 BA43 CA19 CA24 DA14 DA15 EA04 EA07 EA10 EB02 ED15 FB12 FB15 5F110 AA05 AA30 BB01 CC02 DD02 DD03 DD05 GG02 GG13 HJ23 HM15 NN44 NN45 NN46 NN47 NN72 NN73 NN77 QQ19

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、マトリクス状に配列された複
    数の画素電極と、該画素電極に接続された薄膜トランジ
    スタと、該薄膜トランジスタに接続され且つ前記画素電
    極の間隙に対応する各画素の非開口領域に形成された相
    交差する複数のデータ線及び複数の走査線と、該走査線
    上に層間絶縁膜を介して積層され且つ前記データ線及び
    前記走査線とは異なる導電層から形成された前記画素電
    極に蓄積容量を付加するための容量線とを備えており、 前記データ線は、前記走査線に沿った第1方向に相隣接
    する画素電極の間隙に対応し且つ前記データ線に沿った
    第2方向に伸びる非開口領域の中央に配置され、 前記第1方向に相隣接する画素電極は、それらの間に配
    置された前記データ線に対して線対称な平面形状を有
    し、 前記走査線は、前記第2方向に相隣接する画素電極の間
    隙に対応し且つ前記第1方向に伸びる非開口領域の中央
    に配置され、 前記第2方向に相隣接する画素電極は、それらの間に配
    置された前記走査線に対して線対称な平面形状を有する
    ことを特徴とする電気光学装置。
  2. 【請求項2】 前記容量線は、平面的に見て前記非開口
    領域のうち少なくとも前記走査線に沿った部分を規定す
    る遮光膜としても機能することを特徴とする請求項1に
    記載の電気光学装置。
  3. 【請求項3】 前記容量線は、前記走査線と前記データ
    線との間に積層されたことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記データ線は、平面的に見て前記非開
    口領域のうち少なくとも前記データ線に沿った部分を規
    定する遮光膜としても機能することを特徴とする請求項
    1から3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 【請求項5】 前記薄膜トランジスタのチャネル領域を
    含む半導体層は夫々、平面的に見て前記走査線に対して
    線対称に形成されたことを特徴とする請求項1から4の
    いずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記薄膜トランジスタのチャネル領域を
    含む半導体層のドレイン領域と前記画素電極とを中継接
    続する中間導電層を更に備えており、 前記半導体層のソース領域と前記データ線とを接続する
    第1コンタクトホールと、前記ドレイン領域と前記中間
    導電層とを接続する第2コンタクトホールとは、平面的
    に見て前記走査線に対して線対称な位置に開孔されたこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の
    電気光学装置。
  7. 【請求項7】 前記薄膜トランジスタのチャネル領域を
    含む半導体層のドレイン領域と前記画素電極とを中継接
    続する中間導電層を更に備えており、 前記半導体層のソース領域と前記データ線とを接続する
    第1コンタクトホールと、前記ドレイン領域と前記中間
    導電層とを接続する第2コンタクトホールとは、平面的
    に見て相互に前記走査線の逆側に開孔されており、 前記走査線に対する前記第1コンタクトホールが開孔さ
    れる側と前記第2コンタクトホールが開孔される側と
    が、前記第1方向に配列された薄膜トランジスタ毎に交
    互に入れ替えられることを特徴とする請求項1から6の
    いずれか一項に記載の電気光学装置。
  8. 【請求項8】 前記薄膜トランジスタのチャネル領域を
    含む半導体層のドレイン領域と前記画素電極とを中継接
    続する中間導電層を更に備えており、 前記中間導電層と前記画素電極とを接続する第3コンタ
    クトホールが開孔される前記走査線に対する側が、前記
    第1方向に沿って画素毎に交互に逆になり、 前記走査線に対して前記第3コンタクトホールが開孔さ
    れた側にある画素電極と前記中間導電層とが、前記第3
    コンタクトホールを介して接続されることを特徴とする
    請求項1から7のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  9. 【請求項9】 前記薄膜トランジスタのチャネル領域を
    含む半導体層のドレイン領域と前記画素電極とを中継接
    続する中間導電層を更に備えており、 前記画素電極と前記中間導電層とを接続する第3コンタ
    クトホールは、前記第1方向に相隣接するデータ線間の
    中央に開孔されたことを特徴とする請求項1から8のい
    ずれか一項に記載の電気光学装置。
  10. 【請求項10】 前記薄膜トランジスタのチャネル領域
    を含む半導体層のドレイン領域と前記画素電極とを中継
    接続する中間導電層を更に備えており、 前記中間導電層を画素電位側容量電極とし且つ該画素電
    位側容量電極に誘電体膜を介して対向配置される前記容
    量線の一部を固定電位側容量電極として前記蓄積容量が
    構築されることを特徴とする請求項1から9のいずれか
    一項に記載の電気光学装置。
  11. 【請求項11】 前記薄膜トランジスタのチャネル領域
    を含む半導体層のソース領域及びドレイン領域が、前記
    第1方向に奇数番目のデータ線に接続される薄膜トラン
    ジスタと偶数番目のデータ線に接続される薄膜トランジ
    スタとで、平面的に見て前記走査線に対して正反対に形
    成されていることを特徴とする請求項1から10のいず
    れか一項に記載の電気光学装置。
  12. 【請求項12】 前記第1方向に配列された画素電極に
    は、同一電位極性の画像信号が供給されることを特徴と
    する請求項1から11のいずれか一項に記載の電気光学
    装置。
  13. 【請求項13】 前記基板に電気光学物質を介して対向
    配置された対向基板を更に備えており、 前記第1方向に相隣接する画素電極の一方は、前記第2
    方向に第n(但し、nは自然数)番目の走査線に接続さ
    れた薄膜トランジスタに接続されており、前記第1方向
    に相隣接する画素電極の他方は、前記第2方向に第n+
    1番目の走査線に接続された薄膜トランジスタに接続さ
    れたことを特徴とする請求項12に記載の電気光学装
    置。
  14. 【請求項14】 前記対向基板上に、前記画素電極に対
    向配置された対向電極を更に備えており、 前記基板上で前記データ線、前記走査線、前記容量線及
    び前記薄膜トランジスタに対向する領域に設けられた溝
    内に、前記データ線、前記走査線、前記容量線及び前記
    薄膜トランジスタが少なくとも部分的に埋め込まれるこ
    とにより、前記画素電極の下地面が平坦化されており、 前記走査線に沿った領域において少なくとも部分的に前
    記溝が設けられないことにより、前記画素電極の下地面
    が前記画素電極の縁部が位置する領域において前記走査
    線に沿った盛上り部が形成されていることを特徴とする
    請求項13に記載の電気光学装置。
  15. 【請求項15】 前記容量線は、少なくともアルミニウ
    ムを含有する合金膜からなることを特徴とする請求項1
    から14のいずれか一項に記載の電気光学装置。
JP2000236196A 2000-08-03 2000-08-03 電気光学装置及びプロジェクタ Expired - Fee Related JP3932783B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000236196A JP3932783B2 (ja) 2000-08-03 2000-08-03 電気光学装置及びプロジェクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000236196A JP3932783B2 (ja) 2000-08-03 2000-08-03 電気光学装置及びプロジェクタ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2002049048A true JP2002049048A (ja) 2002-02-15
JP2002049048A5 JP2002049048A5 (ja) 2004-12-24
JP3932783B2 JP3932783B2 (ja) 2007-06-20

Family

ID=18728285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000236196A Expired - Fee Related JP3932783B2 (ja) 2000-08-03 2000-08-03 電気光学装置及びプロジェクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3932783B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003295829A (ja) * 2002-03-28 2003-10-15 Seiko Epson Corp 電気光学装置及びその駆動方法並びに電子機器及び投射型表示装置
US7733433B2 (en) 2005-09-15 2010-06-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Liquid crystal display having a reduced number of data driving circuit chips

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003295829A (ja) * 2002-03-28 2003-10-15 Seiko Epson Corp 電気光学装置及びその駆動方法並びに電子機器及び投射型表示装置
US7733433B2 (en) 2005-09-15 2010-06-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Liquid crystal display having a reduced number of data driving circuit chips
USRE44181E1 (en) 2005-09-15 2013-04-30 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display having a reduced number of data driving circuit chips
USRE45187E1 (en) 2005-09-15 2014-10-14 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display having a reduced number of data driving circuit chips
USRE46035E1 (en) 2005-09-15 2016-06-21 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display having a reduced number of data driving circuit chips
USRE47431E1 (en) 2005-09-15 2019-06-11 Samsung Display Co., Ltd. Liquid crystal display having a reduced number of data driving circuit chips

Also Published As

Publication number Publication date
JP3932783B2 (ja) 2007-06-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100626910B1 (ko) 전기 광학 장치 및 전자기기
JP3636641B2 (ja) 電気光学装置
KR100686497B1 (ko) 전기 광학 장치 및 전자기기
KR100516250B1 (ko) 전기 광학 장치 및 전자 기기
JP3763728B2 (ja) 電気光学装置及びプロジェクタ
JP3938112B2 (ja) 電気光学装置並びに電子機器
KR100579343B1 (ko) 전기 광학 장치 및 전자 기기
JP4186767B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2001305580A (ja) 電気光学装置
JP4023522B2 (ja) 電気光学装置及びプロジェクタ
JP3849434B2 (ja) 電気光学装置及び投射型表示装置
JP3873814B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP3888011B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2001133750A (ja) 電気光学装置
JP2004046092A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP3982183B2 (ja) 電気光学装置及び投射型表示装置
JP3700679B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP3932783B2 (ja) 電気光学装置及びプロジェクタ
JP4026398B2 (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP2001075123A (ja) 電気光学装置、電気光学装置の製造方法及び電子機器
JP2002107745A (ja) 電気光学装置
JP2004126557A (ja) 電気光学装置及び電子機器
JP3656648B2 (ja) 電気光学装置及びプロジェクタ
JP2001166312A (ja) 電気光学装置及びその製造方法、電気光学装置用基板
JP4211517B2 (ja) 電気光学装置及びその製造方法、並びに電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040122

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040122

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070227

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070312

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3932783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110330

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120330

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130330

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140330

Year of fee payment: 7

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees