JP2002048902A - 多層システム生産方法 - Google Patents

多層システム生産方法

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JP2002048902A
JP2002048902A JP2001119713A JP2001119713A JP2002048902A JP 2002048902 A JP2002048902 A JP 2002048902A JP 2001119713 A JP2001119713 A JP 2001119713A JP 2001119713 A JP2001119713 A JP 2001119713A JP 2002048902 A JP2002048902 A JP 2002048902A
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Andrey E Yakshin
アンドレイ・イー・ヤクシン
Eric Louis
エリック・ルイス
Frederik Bijkerk
フレデリック・ビーケルク
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Carl Zeiss AG
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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全体として高い反射率と改善された波長選択性
とを有する干渉システムを作製するための多層システム
の生産方法を提供する。 【解決手段】所定の厚さを有するN個の層を持つ多層シ
ステムの生産方法は、堆積速度及び/又は除去速度・前
記層の材料・前記所定の層の厚さ・前記反射率測定に使
用されるビームの波長と入射角を考慮して生産すべき多
層システムの反射率−時間曲線を計算する工程と、i番
目の層の堆積が停止されるべき時間tiにおける点を決
定する工程と、堆積のためのパラメータkiを計算する
工程と、反射率を同時測定しながら第1の層を堆積する
と共に反射率測定の強度に基づいて現在のパラメータk
c/iを計算する工程と、kc/i=kiになったら直ちに堆
積を停止させる工程と、N番目の層まで順次続く全ての
層に対して前記工程を繰り返す工程とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、所定の厚さを有す
るN層を持つ多層システムを生産するための方法に関す
る。特に、N個の層が堆積され、必要に応じて堆積後に
1つ以上の層が部分的除去され、また層の蒸着及び/又
は除去と同時に層厚に依存した層の反射率が測定される
極紫外及び軟X線範囲の波長範囲のための多層システム
の生産に関する。
【0002】
【従来の技術】干渉システムとして使用される人工的に
調整された多層システムが数十年間にわたって知られて
いる。可視波長範囲では、冷光ミラー、フィルタ等の光
学製品にとって多層システムが重要な役割を果たす。し
かし、多層システムにおいて、所定の波長範囲で可能な
限り完全な反射が行われるか、またはある種の状況での
透過が行われるかは疑問であり、可能な限り遷移無し
で、その波長範囲外で無視できるほどの透過/反射が起
こる。たとえば、高反射率の多層X線ミラーを生産する
ために、本質的に位相が等しい層のすべてが反射された
ビームに対して関与するようにして多くの数の薄層が適
用されなければならない。
【0003】原則として、積層は屈折率が異なる複数の
材料からなるいくつかの別の層によって構成される。特
定の波長に対して、干渉による新たな反射が周期的構造
を有する全ての層の組み合わせで生ずるもので、第1次
近似では以下のブラッグの式によって表される。すなわ
ち、 2・d sin θm = m・λ 式中、dは材料Aからなる層の厚さdAと材料Bからな
る層の厚さdBとの合計(すなわちd=dA+dB)、λ
は波長、θmは入射角、さらにmは回折の次数である。
【0004】最大反射率は、2つの正反対の可能性によ
って最適化することができる。一方の可能性は、可能な
限り互いの屈折率が異なる材料を用いることから構成さ
れる。複数の層全てが同一の光学的厚さを有する。入射
角が90°の場合、層の厚さは同位相で反射する波長の
1/4に一致する。他方の可能性は、「理想的なブラッ
グ結晶」を再現することから構成されるもので、吸光材
料からなり、可能な限り薄く、好ましくは単原子膜であ
る複数の層が、非吸光材料からなる厚い層と交互する。
薄い吸光層を入射及び反射ビームによって生じた定常波
の節平面に配置することで吸光による損失は最小限とな
る。
【0005】X線ミラーは、たとえばX線蛍光分析及び
X線天文学で使用される。X線及び紫外領域で干渉ミラ
ーの商業的にかなり重要な堆積は半導体リソグラフィで
ある。この堆積によって、マルチコンポーネント多層シ
ステムから作られた光学素子は、ウェハ上の半導体回路
構造を再現するために主に使われる。
【0006】干渉システムの理論反射率からの偏差は個
々の層の厚さにおける欠点による。この問題はもし層の
数が非常に多い場合によりいっそう重大な問題となる。
また、個々の層の間の境界面に粗い箇所があることによ
って、この粗い箇所で散乱が起こり境界面上の反射率が
減少する。
【0007】ドイツ特許明細書DE27 50 421 C2は可視波
長範囲用の多層システムの生産に関する測定方法及び測
定装置を記述している。この明細書では、透明な基板上
に反射率が高い層と反射率が低い層とが交互に配置され
ている。同時に一つの材料について一つの試験用ガラス
に複数の層が各々形成されており、該試験用ガラスは基
板と同様のコーティング材料フローにさらされている。
【0008】コーティングの間、層の透過及び/又は反
射の挙動は、連続的に記録される。この目的のために、
コーティングされたばかりの試験用ガラスに単色ビーム
を当て、該試験用ガラスによって反射される光又はそれ
を等価する光の比率を測定する。反射率から層の厚さを
得るために、特長は層の上面で反射されるビームと層の
下面、すなわち試験用ガラスの場合は層材料とガラスと
の間の境界面で反射されるビームが重畳するという事実
を利用することである。それら2つの構成の相対的な遅
延又は位相差に応じて、負又は正の干渉現象が得られる
であろう。
【0009】理想的には、反射率は層の厚さに正弦的に
依存する。したがって、反射率測定結果はコーティング
プロセスの一定の制限のために使用されよう。生成され
た多層システムは、λ/4の一定層厚を有する。λは反
射率が測定された波長と同様に、後での使用の場合の波
長となる波長である。コーティングプロセスは、常に最
大又は最小反射率のいずれかで常に干渉される。極値
は、多くの出費なしに十分かつ性格に可視波長範囲につ
いて手作業又は自動で記録することができる。
【0010】「最小最大法(minimum-maximum metho
d)」は、米国特許第5,551,587号、米国特許
第5,151,295号、及び日本特許出願第6129
6305号にも適用されている。日本特許出願6129
6305号によれば、互いに波長が異なる2つのビーム
を測定して層の堆積中の時間に依存した透過を測定する
ために使用される。このことは、透過のピーク値決定の
正確さを改善する。実際の堆積停止は各々のピーク値の
わずか後に生ずる。
【0011】米国特許第5,551,587号の固有の
特徴は、多の材料によって層の中に材料の一つを浸透さ
せることをシミュレーションし、その後にエッチングに
よって最初の材料からなる本来の層厚を取り除くことで
多層ミラーを製造することである日本特許出願第630
28862号は、二次回帰によって測定透過率又は反射
率データを適応させることにより「最小最大法」の精度
を改善している。層の目標蒸着は得られた値に基づいて
いる。
【0012】180年代のはじめに、反射率測定による
層厚制御の原理もまた極紫外及び軟X線範囲のための干
渉システムの生産に首尾よく移された。この関係では、
刊行物(E. Spiller et al., Appl. Phys. Lett. 37 (1
1), pp 1048-1050 (1980)、E.spiller, Proc. SPIE 563,
367 (1985), M. P. Bruijin, Dissertation, Universi
ty of Amsterdam (1986)、及びJ. Verhoeven et al., Va
cuum 39 pp 711-716(1989))も参照のこと。
【0013】「極紫外」及び「軟X線範囲」という用語
を、ここでは約1乃至10nmの波長を意味するものと
理解する。また、この短波長範囲に対する干渉システム
の生産の倍、反射率は、基本的に最終堆積の波長と互換
性のある波長(すなわち、軟X線範囲又は極紫外範囲)
の光を用いて、その場(in situ)で測定され、最上層
の厚さは反射率から演繹され、極値で材料のどれか一つ
によるコーティング間で変わる。
【0014】上記したE. Spillerの1985年の刊行物
において、層の厚さは反射率を介してのみならず、水晶
振動子モニタを介してもモニタされる。特有の干渉シス
テムでは反射率測定によって決定される吸光層の厚さが
かなり薄い。吸光度が低い層の堆積のみが反射率測定に
よって制御される。
【0015】吸光度の低い層の堆積から吸光度の強い層
へ移行するため、反射率の発生において最大の点が選択
される。吸光度の強い層の厚さを決定するために水晶振
動子を用いることで、層の厚さの不正確さが著しく増加
する。
【0016】可視波長範囲と比較して、極紫外及び軟X
線範囲では、「理想のブラッグ結晶」を実質的に再現す
るために、吸光度及び低吸光度材料が使用される。この
ことは、層の厚さを変えながら作業することを意味す
る。異なる材料によるコーティング間の反射率の時に発
生の極点(extreme points)で移行する場合、パラメー
タである層の厚さ、反射率測定ビームの波長、及び反射
率測定構成の角度の選択が制限される。また、層の厚さ
が小さいことから、可視波長範囲用の干渉システムの場
合よりも極点の決定を正確に行う必要性が高い。
【0017】極紫外及び軟X線波長範囲用の干渉システ
ムによって生ずる最良の反射率は、約69%である。半
導体リソグラフィで干渉システムを正確に使用するため
に、さらに反射率を最適化する努力が払われている。半
導体リソグラフィ等、大規模に工業的に堆積するため
に、コーティングプロセスを完全自動化する意義は大き
い。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、特に
極紫外及び軟X線波長範囲内の波長の反射用の干渉シス
テムの生産において、全体として高い反射率と改善され
た波長選択性とを有する干渉システムがその助けにより
作製され得る、薄層が形成され必要に応じて除去される
ときに層厚を制御する方法を見いだすことである。
【0019】
【課題を解決するための手段】この課題は、以下の工程
を有する請求項1に記載の方法によって解決される。 ・ 堆積速度及び/又は除去速度・層の材料・所定の層
の厚さ・反射率の測定に使用されるビームの波長と入射
角を考慮した、生産すべき多層システムの反射率−時間
曲線の計算。 ・ i番目の層の堆積が停止されるべき時間ti(i=
1,2,..,N)における点の決定と、必要に応じて
i番目の層の部分的除去が停止されるべき時間t i'(i
=1,2,..,N)における点の決定。ti又はti'
における反射率は反射率−時間曲線の変向点の範囲内に
ある。 ・ 堆積のためのパラメータki(i=1,2,..,
N)の計算と、必要に応じて部分的除去のためのパラメ
ータki'(i=1,2,..,N)の計算。kiとki'
は反射率−時間曲線の所定の値における強度の比として
定義される。 ・ 反射率測定を同時に行ないながらの第1の層の堆積
と、反射率測定の強度に基づく現在のパラメータkc/i
の計算。 ・ kc/i=kiになると直ぐの堆積の停止。 ・ 必要に応じて反射率測定を同時に行ないながらの第
1の層の部分的除去と、反射率測定の強度に基づく現在
のパラメータkC'/iの計算。 ・ kC'/i=kiになると直ぐの部分的除去の停止。 ・ N番目の層まで、それも含めて、順次続く全ての層
に対する前述の工程の繰り返し。
【0020】「極値外れ(off-extreme)法」と呼ばれ
る新規の方法では、最上層からの反射振幅がその下に積
層された層からの反射振幅によって部分的に位相がずれ
る時にスイッチングが成される。位相シフトは、モニタ
信号の特定の強度変化と相関関係があり、また特定の多
層構造の設計パラメータに反応する。特定の位相シフト
を生成するために、X線源の波長又はモニタリング角が
調整される。従来の方法とは異なり、新規な方法はモニ
タリング及び制御プロセスにおける任意の瞬間でのスイ
ッチングが可能である。
【0021】本方法は、これに限定されるものではない
が、電子ビーム蒸着又はイオンビーム蒸着/スパッタリ
ングに基づくコーティングプロセスに適用することがで
きる。
【0022】従来の方法と同様に、本発明にもとづく方
法でも、堆積、及び/又は、必要に応じて、基板上の又
はそれに加えて試験用基板上の薄層の除去の間じゅう、
層システムの反射率が測定される。反射を測定するため
の試験用基板の使用は、コーティングプラントの個々の
コンポーネントが、光源と基板と検出器が互いに理想的
に配向することができないように配置されている場合、
それ自体が提供される。しかし、試験用基板を使用する
場合、該試験用基板が実際の基板と同様の材料フローに
晒されることが保証されなければならない。本発明にも
とづく方法によれば、単一の試験用基板で十分であり、
その上に全ての層が形成される。反射率測定は常に単色
ビームで行なわれる。
【0023】N個の層の堆積の準備のために、層材料の
パラメータ・i番目の各層の所望の厚さ・反射率測定ビ
ームの波長と入射角に応じて、層の厚さに依存する反射
率曲線が計算される。層の一部分の厚さはコーティング
時間に依存する。層の厚さとコーティング時間との正確
な関係は、コーティングプロセスによって定まる。1次
近似では、直線関係を仮定することができる。時間及び
/又は時間内の複数の点が以下に言及されるが、これは
層厚のひとつのパラメータ化を意味するものと理解され
るべきである。他のパラメータ化も可能である。
【0024】パラメータ化なしで実施し、特定の層の厚
さ(例えばd1、D1)を直接言及することも可能であ
る。時間の経過に伴うパラメータ化は限定的ではなく、
多くの可能性の一つとして理解されるべきである。反射
率曲線の計算の理論は、例えばM. P. Bruijin, Dissert
ation, University of Amsterdam, 1985に見出される。
理論的計算と測定反射率曲線との間の最も可能な対応を
得るために、他のものの間で、下層の寄与及び表面粗さ
の影響及び/又は境界面粗さもまた考慮されなければな
らない。
【0025】表面及び下面で反射するビームの位相差が
ゼロ又はπ/2の整数倍となるように、i番目の各層に
対して時間tiにおける点が選択される。次に、時間ti
における点は、基本的に反射率曲線の変向点(turning
point)の範囲(すなわち最も急峻な範囲)内にあり、
時間tiの点の直接的な決定に対する感度は測定プロセ
スの間じゅうで最も高くなる。このことはi番目の個々
の層の厚さにおける誤りを減少させる。
【0026】堆積の工程と、tiに達したかどうかを決
定する工程と、堆積を停止させる工程とが、最後のN番
目の層まで、これを含めて、順次続く全ての層に対して
繰り返される。
【0027】極値の現れる時間における点は、好都合に
1と指定される。時間t1における切換点は常に、時間
1におけるその前の極値に関連して、定められるべき
である。境界に極値を持たないデータ範囲が評価に使用
され得るので、反射率及び層厚の測定の間じゅう、極値
が可能な限り正確に決定され得るという利点がある。t
1を対応する正確さで決定することができる。
【0028】時間tiの点を計算するための手段の選択
は、時間Tiの点の決定までの時間間隔がTiとtiとの
間の時間間隔よりも小さいという事実を考慮すべきであ
る。かなり高いコーティング速度とかなり薄い層を除い
て、このことはいかなる問題を表すものではない。
【0029】従来の方法によれば、極値の前にあるそれ
らのデータのみが評価される。しかし、極値の周囲で
は、厚さにもとづく反射率曲線の導出はゼロになる傾向
があり、すなわち厚さが大きく変化することで反射率の
わずかな変化が生じ、従来の方法における極点が不完全
なかたちでのみ決定される。このことは、極点の決定が
信号のバックグラウンドノイズ又は統計的変動によって
さらに破壊されるという事実によってよりいっそう困難
なものとなっている。
【0030】本発明による方法では、極値の両側にある
データの評価によって、極値の位置がより正確に決定さ
れ、時間tiにおける点の位置もまた、反射率曲線のよ
り急峻な範囲にあることから、同時反射率測定でより正
確に決定され得る。本発明にもとづく方法において層の
厚さのよりいっそう高い精度によって、反射率が改善さ
れた干渉システムを生産することが可能となる。
【0031】全てのコーティングパラメータが確立され
た後、第1の層の堆積が実施される。同時に、この層の
反射率又は試験用基板上の等価な層の反射率が測定され
る。測定している間、時間Tiにおける点、すなわちこ
のi番目の層に対する反射率曲線の極値の位置が測定さ
れたデータから決定される。時間Tiにおける点を通過
した後に、時間tiの点に達するや否や、層の堆積が停
止される。
【0032】実際には方法は時間に対してすなわち時間
i及びti'における点に対して依存していない。なぜ
なら、時間における点はパラメータki及びKi'の定義
に使用されるからである。現在のパラメータKc/iとK
c'/iがそれぞれパラメータKiとKi'に達したとき、堆
積と部分的除去が停止される。もし堆積速度又は除去速
度が堆積又は堆積の間じゅう一定でなければ、所定の堆
積又は除去時間は一致しないであろう。堆積又は除去が
時間独立パラメータKc/iとKc'/iに相関しているの
で、精度がいかなる場合でも観察することができる。
【0033】好ましくは、パラメータKiとKi'の定義
は、アプスと、このアプスの近くの開始値と終了値、及
び/又は時間間隔ti−ti-1における第2のアプスに基
づいている。
【0034】好ましくは、多層システムの2つの材料の
ためのパラメータkiとki'は、以下のように定義され
る。 ・ 第1の材料に対しては、時間間隔ti−ti-1に対
し、IB=アプス、IA=開始値、IC=終了値として、
i=|(IC−IB)/(IB−IA)|。 ・ 第2の材料に対しては、時間間隔ti−ti-1に対
し、IE=アプス、IF=終了値、ID=第2のアプスと
して、ki=|(IF−IE)/(ID−IE)|。 ・ 第2の材料の部分的除去に対しては、時間間隔ti
−ti-1に対し、IE=アプス、IF=終了値、現在のス
テージに対し、IG=終了値として、ki=|(IF
G)/(IF−IE)|。
【0035】パラメータを定義するための別の可能性は
以下の通りである。(第1の材料に対して)ki=IC
B、さらに(第2の材料に対して)ki=IP/IE、k
i'=IG/IE
【0036】ki、ki'値は、特定の多層設計に依存し
た一つのピリオドから別のピリオドへと変化することが
できる。
【0037】一般に、実際のモニタリング曲線はシミュ
レーションしたものからいくぶん逸脱することができ
る。その結果、モニタリングプロセスにおいて点の決定
をスイッチングするための異なる手順によって、制御の
精度をわずかに異なるものとすることができる。
【0038】それらのプロセス工程は、制御装置に移す
ことができる。この目的のために、コーティングパラメ
ータが制御装置に格納される。堆積の間、制御装置は反
射率データからT1を決定し、コーティングパラメータ
と測定値とを比較して、時間ti又はkiにおける点がす
でに達して堆積を停止しなければならないかどうかを確
かめる。このようにして、本発明にもとづく方法は完全
に自動化することができ、半導体リソグラフィにおいて
大規模な工業的使用の対象となる。
【0039】反射率もまた、i+1番目の層が設けられ
る前にi番目の層の表面を研磨することで高めることが
できる。また、堆積が停止する時間ti'又はki'におけ
る点は、計算された反射率曲線に基づいて事前に確立さ
れるべきである。この関係において、ここで注目してお
くべきことは研磨によって生ずる除去は設けられる層の
厚さを考慮するということである。このことは、所望の
層の厚さよりも若干厚く設けるべきであることを意味し
ている。
【0040】i番目の層をある程度除去することを含む
研磨が計画されると、このことは時間tiの点から時間
i'又はki'に至るまで実行される。また、このことは
制御装置によっても実行することができる。
【0041】さらに、層の厚さの大まかなモニタリング
のために、水晶振動子モニタ又はマススペクトロメータ
を使用することができる。
【0042】特に、本発明にもとづく方法によって極紫
外及び軟X線範囲にある波長範囲に対して干渉システム
を生産するために、層の厚さは0.1nm乃至50nm
の間で選択されるべきである。特に好ましくは層の厚さ
は1nm乃至30nmである。
【0043】もし反射率測定のビームの波長が2nmと
200nmとの間にあるならば、最良の結果が達成され
る。層の厚さ及び波長に対応するように入射角が選択さ
れる。
【0044】従来の方法を克服する主な利点は、波長の
選択、及び反射率測定のための単色光ビームの入射角の
選択が測定方法それ自体によってはもはや制限されない
が、今や実験的セットアップによってのみ制限されると
いうことである。このことによって、従来の方法によっ
てはアクセス不可能である層の厚さ条件を持つ干渉シス
テムを製造することが可能である。特に、不均一な層の
厚さ条件を持つ干渉システム又は非平面及び非球面干渉
システムの生産は大いに促進されよう。干渉システムの
全体的な厚さを通じた層厚さ条件の変更によって、反射
率をさらに高めることができる。
【0045】層の数Nは、好ましくは2乃至1000で
ある。特に好ましくは、80乃至1000層を持つイン
タフェースシステムである。特に、層の数は非常に短い
波長の場合には特に多くすべきである。
【0046】個々の層を異なる方法を使用して積層する
ことができる。材料の熱蒸着に基づいた方法やスパッタ
リング方法を用いることができる。スパッタリング方法
の利点は、はっきりしているイオンエネルギーと入射角
とによってスパッタリングプロセスそれ自体が十分制御
可能であるということである。熱蒸着に基づいた方法の
場合、上記した電子ビーム蒸着及びレーザ蒸着の全てが
極紫外及び軟X線範囲用の干渉システムの生産にとって
かなり重要である。電子ビーム蒸着が好ましくは使用さ
れる。電子ビーム蒸着の利点は、ほとんどのプロセスパ
ラメータ(エネルギー、角度等)が互いに独立し、それ
によって個々に最適化することができるということであ
る。指摘した最後の二つのプロセスでは、蒸着による堆
積によって殆ど粗さがない層が形成される。しかし、全
ての材料が電子ビーム又はレーザパルスによって蒸着可
能であるわけではない。厚さ及び表面粗さに関して、レ
ーザ蒸着によって堆積される膜の品質は、電子ビーム蒸
着の場合よりも良好であるが、蒸着による堆積の速度は
非常に遅い。さらに、蒸着による堆積は限定された立体
角度内でのみ実施することができるので、より広い面積
をコーティングすることは不可能である。
【0047】ノイズによる反射率の減少は完全に抑制す
ることはできないので、時間に依存する測定反射率を合
わせることによって時間T1、ti、及びti'における点
を決定することが有利であることが証明された。この点
について、最小二乗法が特に効を奏することが証明され
た。データを合わせるために、極点の周囲にほぼ対称的
に横たわる時間間隔内にある測定反射率を検討する。デ
ータを合わせることで、時間T1、ti、及びti'におけ
る点は、バックグラウンドノイズから得られるエラーが
基本的に計算されているところから得られる。
【0048】i番目の層を除去するために、イオンビー
ムの使用が首尾よく実証された。イオンビームを用いる
ことで、材料が取り除かれるとともに同時に表面が研磨
される。さらに、一種の再結晶効果があり、その表面で
よりいっそう稠密となり始め、それによって、例えば放
射線傷害に対してよりいっそう強くなる。
【0049】好ましくは、吸光度が高い材料と吸光度が
低い材料とが交互となった複数の層が設けられる。層の
厚さを巧みに選択することで、理想の「ブラッグ結晶」
が再生される。原則として、遷移金属及び耐火金属又は
それらの化合物が吸光度の高い材料として選択される。
本発明による方法との組み合わせで特に好ましくは、モ
リブデン、モリブデンカーバイド、ケイ化タングステ
ン、ニッケル又はケイ化ニッケルである。選択された吸
光度の低い材料は、主に光非金属、シリコン、炭素、臭
素、又はさらにベリリウムも好ましい。
【0050】吸光度が高い材料からなる層の厚さと吸光
度が低い材料からなる層の厚さとの合計に対して、吸光
度が強い材料からなる層の厚さの比、「ガンマ比」が好
ましくは0.2乃至0.8の間で選択される。ガンマ比
0.35乃至0.45の間が特に好ましい。
【0051】本発明による方法の利点は、ガンマ比が望
み通りに調整することができるということである。特
に、ガンマ比はコーティングプロセスの最中に変動し、
特に高い反射率を持つ干渉システムが生産される。特
に、本発明による方法によって、従来の干渉システムの
場合よりも高い出費なしに、ガンマ比が変動する干渉シ
ステムの生産が自動化される。このことは従来の方法で
は不可能である。
【0052】可能な限り最大の反射率を達成するため
に、吸光度が強い材料からなる層と吸光度が低い材料か
らなる層とからなる対の各々の堆積、すなわちピリオド
の後に、次の層のさらなる堆積前にイオンビームによる
最上層の研磨が有利であることが実証される。このこと
は、任意の面の粗さが連続し、かつ層システム全体を通
じて堆積されるので、反射率が減少することが示される
ことを意味している。
【0053】好ましくは、層毎の堆積の後に、層の一部
をイオンビームによって除去する。
【0054】以下、本発明を図面を参照しながら詳細に
説明する。
【0055】
【発明の実施の形態】図1は、モリブデン及びシリコン
から作られた干渉システム用の時間又は厚さに依存する
計算した反射率曲線を示す。入射角16.88°及び波
長λ=316nmの反射率測定用のビームについて計算
した。曲線は時間及び/厚さに依存した任意の単位で強
度を計算することを示す。この目的のために、厚さは時
間の直線関数として仮定した。
【0056】点Aにおいて、モリブデンの電子ビーム蒸
着を用いた蒸着による堆積が開始される。厚さが増加す
るにつれて、反射率が最大値Bに上昇する。この点にお
いて、モリブデン層の表面からの反射ビームと、モリブ
デン層とその下にある層との間の境界面からの反射ビー
ムとは同相にある。さらに厚さが増加するにつれて、二
本の反射ビームはもはや同相でなくなり、はや完全には
計算されない。このため、強度は点Cまで下がる。それ
は、もし堆積が中断されないならば、仮定することので
きる反射曲線の変向点の範囲内にあり、モリブデン層i
=1の堆積のために停止時間t1として確立される。
【0057】最大値Bの位置は、時間T1における点に
よって示されている。また、t1は比|(IC−IB)/
(IB−IA)|=k1を介してT1との関係で定められて
いる。コーティングパラメータk1もまた異なって、例
えばIC/IB=k1を介して定義される。ひとたび、時
間T1及び/又は最大値Bを通過すると、コーティング
は比kc/1=|(I現在−IB)/(IB−IA)|≧k1
まで続く。
【0058】閾値k1を通るや否や、プロセスはシリコ
ンの蒸着による堆積に移行する。最初に、反射率が少し
立ち上がって最大値Dとなるが、このコーティングプロ
セスの制御とは関連していない。続いて、反射率は最小
値Eまで減少し、そこでは、シリコン層の表面で反射さ
れるビームと、モリブデンとの境界面で反射されるビー
ムとが逆相であり、互いに完全に打ち消し合う。最小値
Eの位置は時間T2によって示される。
【0059】シリコンの蒸着による堆積がスイッチオフ
される時間t2における点は、比|(IF−IE)/(ID
−IB)|=k2を介して時間T2に関連して定義され
る。最小値Eを通過した後に、蒸着による堆積のプロセ
スは比kc/1=|(I現在−IE)/(ID−IE)|≧k
2になるや否やスイッチオフされる。比はIDの代わりに
Cを用いても形成することができる。
【0060】点Fにおいて、研磨目的のためのシリコン
層の除去が開始される。点Fは、もし堆積が中断されな
いならば、仮定することのできる反射率曲線の変向点の
近くにある。研磨の最終点は点Fに対して直接関係して
いる。k2'は、|(IG−IF)/(IF−IG)|として
定義される。したがって、研磨は比kc/2=|(I
−IF)/(IF−IE)|≧k2'が定数k3に等しくなる
や否や停止される。点Eを再び参照することが絶対的に
必要であるというわけではない。研磨後、次のモリブデ
ン層の堆積が再び開始される。
【0061】図2及び図3は、X線干渉ミラー製造中に
実際に測定された反射率曲線を示す。図2においては、
モリブデンとシリコンの交互多層の層が2時間30分に
わたって形成され、図3においては、干渉システムもま
たモリブデンとシリコンとから7時間で生産される。反
射率はどちらの場合でも3.16nmにおいて観察され
た。図2では、入射角が16.88°であり、図3では
16.06°であった。どちらの場合も、最初の10周
期に対するk1、k2、k2'が以下の周期に対する定数と
異なる。
【0062】図2の干渉システムに対しては、パラメー
タは連続的に以下のように選択される。k1=0.2
3、k2=0.25、k2'=0.70。結果として得ら
れる位相の厚さは6.40nm、ガンマ比は0.363
である。合計で20周期、すなわち40個の層が形成さ
れた。
【0063】図3では、パラメータは以下のように選択
された。k1=0.23、k2=0.23、k2'=0.7
0。結果として得られる位相の厚さは6.72nm、ガ
ンマ比は0.358である。合計で50周期、すなわち
100個の層が形成された。
【0064】図2及び図3のいずれも長期間にわたる振
幅の安定が際だっている。これは、厚さの偏差が非常に
小さく、多層システムの周期性が高いことを証明する。
【0065】図2のミラーでは、69.2%の反射率が
12.8nmで90°において達成された。図3のミラ
ーでは、69.4%の反射率が12.8nmで90°に
おいて達成された。
【図面の簡単な説明】
【図1】時間tiとTiとti'における点によって得られ
た計算強度曲線を示すグラフである。
【図2】本発明による干渉システムの測定干渉曲線を示
すグラフである。
【図3】本発明による干渉システムの別の測定干渉曲線
を示すグラフである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年8月28日(2001.8.2
8)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】点Fにおいて、研磨目的のためのシリコン
層の除去が開始される。点Fは、もし堆積が中断されな
いならば、仮定することのできる反射率曲線の変向点の
近くにある。研磨の最終点は点Fに対して直接関係して
いる。k2'は、|(IG−IF)/(IF−IE)|として
定義される。したがって、研磨は比kc/2=|(I
−IF)/(IF−IE)|≧k2'が定数k3に等しくなる
や否や停止される。点Eを再び参照することが絶対的に
必要であるというわけではない。研磨後、次のモリブデ
ン層の堆積が再び開始される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アンドレイ・イー・ヤクシン オランダ国、エヌエル−3432 ビーディ ー・ニューベゲイン、カンペルフェステ 2 (72)発明者 エリック・ルイス オランダ国、エヌエル−3402 ゼットジ ー・イーゼルスタイン、トパーショフ 3 (72)発明者 フレデリック・ビーケルク オランダ国、エヌエル−1016 アールディ ー・アムステルダム、ラオリエルグラハト 13 Fターム(参考) 2H048 FA05 FA07 FA11 FA24 GA07 GA11 GA33 GA60 2K009 BB04 CC03 CC12 CC14 DD00 DD03 DD04 4K029 BA11 BA12 BA33 BA34 BA35 BA52 BA55 BB02 BC07 CA05 DB20 DB21 EA00 EA02

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の厚さを有するN個の層を持つ多層シ
    ステムの生産方法、特に極紫外及び軟X線波長範囲にあ
    る波長範囲用の多層システムの生産方法であって、N個
    の層は堆積され、堆積後に必要に応じて1以上の層が部
    分的除去され、それと同時に、層の体積や除去の間、層
    の厚さに依存するそれらの反射率が測定される、多層シ
    ステムの生産方法において、 ・ 堆積速度及び/又は除去速度・前記層の材料・前記
    所定の層の厚さ・前記反射率測定に使用されるビームの
    波長と入射角を考慮して、生産すべき多層システムの反
    射率−時間曲線を計算する工程と、 ・ i番目の層の堆積が停止されるべき時間ti(i=
    1,2,..,N)における点と、必要に応じてi番目
    の層の部分的除去が停止されるべき時間ti'(i=1,
    2,..,N)における点とを決定する工程であって、
    i又はti'での反射率が前記反射率−時間曲線の変向
    点の範囲内にある、工程と、 ・ 堆積のためのパラメータki(i=1,2,..,
    N)と、必要に応じて部分的除去のためのパラメータk
    i'(i=1,2,..,N)とを計算する工程であっ
    て、kiとki'は前記反射率−時間曲線の所定の値にお
    ける強度の比として定義される、工程と、 ・ 反射率測定を同時に行ないながら第1の層を堆積
    し、前記反射率測定の強度に基づいて現在のパラメータ
    c/iを計算する工程と、 ・ kc/i=kiになったら直ちに堆積を停止させる工程
    と、 ・ 必要に応じて前記反射率測定を同時に行ないながら
    第1の部分的除去を行ない、反射率測定の強度に基づい
    て現在のパラメータkC'/iを計算する工程と、 ・ kC'/i=kiになったら直ちに堆積を停止させる工
    程と、 ・ N番目の層まで、これを含めて、順次続く全ての層
    に対して前記工程の各々を繰り返す工程とを有してい
    る、多層システム生産方法。
  2. 【請求項2】前記パラメータkiとki'の定義は、時間
    間隔ti−ti-1において、アプスと、このアプスの近く
    の開始値と終了値、及び/又は第2のアプスとに基づい
    ていることを特徴とする請求項1に記載の多層システム
    生産方法。
  3. 【請求項3】多層システムの2つの材料のための前記パ
    ラメータkiとki'は、 第1の材料に対しては、時間間隔ti−ti-1に対し、I
    B=アプス、IA=開始値、IC=終了値として、ki=|
    (IC−IB)/(IB−IA)|で、 第2の材料に対しては、時間間隔ti−ti-1に対し、I
    E=アプス、IF=終了値、ID=第2のアプスとして、
    i=|(IF−IE)/(ID−IE)|で、 第2の材料の部分的除去に対しては、時間間隔ti−t
    i-1に対し、IE=アプス、IF=終了値、また現在のス
    テージに対し、IG=終了値として、ki=|(IF
    G)/(IF−IE)|で、定義されることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の多層システム生産方
    法。
  4. 【請求項4】前記時間tiにおける点は、前記i番目の
    層の厚さが0.1nm乃至50nmの間となるようにし
    て選択されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の
    いずれか一項に記載の多層システム生産方法。
  5. 【請求項5】前記反射率測定のためのビームの波長は、
    2nm乃至200nmの範囲内で選択されることを特徴
    とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の多
    層システム生産方法。
  6. 【請求項6】前記層の数Nは、2乃至1000の範囲内
    で選択されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    いずれか一項に記載の多層システム生産方法。
  7. 【請求項7】前記i番目の層は、電子ビーム蒸着、レー
    ザ蒸着、又はスパッタリングによって形成されることを
    特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載
    の多層システム生産方法。
  8. 【請求項8】時間T1とtiとti'における点は時間に依
    存する測定された反射率を合わせることによって決定さ
    れることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか
    一項に記載の多層システム生産方法。
  9. 【請求項9】前記i番目の層は、tiとti'との間の時
    間間隔の間でイオンビームによって除去されることを特
    徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の
    多層システム生産方法。
  10. 【請求項10】反射率が高い材料又は吸光度が高い材料
    から作られた層と反射率が低い材料又は吸光度が低い材
    料から作られた層とが交互に設けられることを特徴とす
    る請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の多層シ
    ステム生産方法。
  11. 【請求項11】モリブデン、モリブデンカーバイド、ケ
    イ化モリブデン、レニウムタングステン、タングステ
    ン、タングステンカーバイド、ケイ化タングステン、ニ
    ッケル、又はケイ化ニッケルが前記反射率が高い材料又
    は前記吸光度が高い材料として選択されること特徴とす
    る請求項10に記載の多層システム生産方法。
  12. 【請求項12】シリコン、炭素、ベリリウム、又は硼素
    が前記反射率が低い材料又は前記吸光度が低い材料とし
    て選択されることを特徴とする請求項10又は請求項1
    1に記載の多層システム生産方法。
  13. 【請求項13】前記反射率の低い材料からなる層の厚さ
    と前記反射率の高い材料からなる層の厚さとの合計に対
    する前記反射率の高い材料からなる層の厚さの比は、
    0.2乃至0.8の範囲内で選択されることを特徴とす
    る請求項10乃至請求項12のいずれか一項に記載の多
    層システム生産方法。
  14. 【請求項14】前記反射率の高い材料からなる層と前記
    反射率の低い材料からなる層との組み合わせ、又は前記
    吸光度の高い材料からなる層と前記吸光度の低い材料か
    らなる層との組み合わせを各々堆積した後に、最も上に
    位置する層をイオンビームによって部分的に除去するこ
    とを特徴とする請求項10乃至請求項13のいずれか一
    項に記載の多層システム生産方法。
  15. 【請求項15】各々の層を堆積するごとに、該層をイオ
    ンブームによって部分的に除去することを特徴とする請
    求項10乃至請求項13のいずれか一項に記載の多層シ
    ステム生産方法。
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