JP2002048246A - 回転軸用オイルシール - Google Patents

回転軸用オイルシール

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JP2002048246A
JP2002048246A JP2000235687A JP2000235687A JP2002048246A JP 2002048246 A JP2002048246 A JP 2002048246A JP 2000235687 A JP2000235687 A JP 2000235687A JP 2000235687 A JP2000235687 A JP 2000235687A JP 2002048246 A JP2002048246 A JP 2002048246A
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JP
Japan
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oil
main lip
seal
oil seal
rotary shaft
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Application number
JP2000235687A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Shamoto
嘉宏 社本
Shinya Seki
信也 関
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Arai Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Arai Seisakusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸の軸心より径方向の下端部のみが油に
浸漬されるような回転軸に使用されるオイルシ−ルの主
リップの劣化を防止すること。 【構成】 オイルシ−ルの主リップの先端上部より油室
側に、前記主リップの油面部とで集油用環状溝を形成す
る油飛散阻止用導油片をオイルシ−ルと一体的に形成
し、該油飛散阻止用導油片は回転軸に非接触としてあ
る。そして、前記した油飛散阻止用導油片は、油室側に
向くに従ってゆるい弧状をなし徐々に縮径され、前記の
弧状部によって集油用環状溝を形成するようにしてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸用のオイル
シ−ルに関し、更に詳細には、油室内の油面が回転軸の
軸心より径方向下端部のみが油に浸漬されているような
場合であってもオイルシ−ルの主リップに潤滑が可能で
ある回転軸用オイルシ−ルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の合成ゴム等の弾性材製のオイルシ
−ル30は、図2に示すように、断面L形の金属補強環
32の外周にハウジング39に装着される環状の周壁3
3と、該周壁33より内側に延設される基部34を介し
て軸方向に伸び油室側OS内周方に突出する主リップ3
5と前記基部34より大気側ASに突出するダストリッ
プ36が一体的に形成される。
【0003】上記した従来のオイルシ−ル30をハウジ
ング39に装着させてダストリップ36は回転軸に非接
触で、主リップ35は回転軸38に所定の締代で接触さ
せ密封するが、油室の油面が回転軸38の軸心近くにま
で達するように回転軸38が油に浸漬されているような
場合には問題がないが、図3に示すように、油面40が
回転軸38の下端部近傍に位置し、回転軸38が僅かに
油に浸漬されているような条件でのオイルシ−ル30の
使用は、回転軸38の回転とともに油室内の油は遠心力
によって飛散されオイルシ−ル30の回転軸38の上端
部近傍に当接する主リップ35のリップ先端35aは潤
滑不足に陥り、回転軸38の上端部近傍に当接する前記
リップ先端35aは回転軸38との摺動発熱のためゴム
が劣化するとともに摩耗が促進され、その結果耐久性に
劣るという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、上記したような
油室の油面が回転軸の下端部近傍までしかないような場
合であってもオイルシ−ルの主リップのリップ先端が潤
滑不足により劣化することがないオイルシ−ルが要望さ
れていた。本発明は、上記した要望に応えるべく発明さ
れたものであり、油室の油面が回転軸の下端部に位置す
るような場合すなわち、回転軸の軸心より径方向下端部
のみが油に浸漬されているような場合においても潤滑が
可能でありオイルシ−ルのリップ先端の潤滑不足による
ゴム劣化とともに摩耗を防ぎ耐久性に優れたオイルシ−
ルの提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転軸用オ
イルシ−ルは、前記の目的を達成するために、オイルシ
−ルの主リップの先端上部より油室側に、前記主リップ
の油面部とで集油用環状溝を形成する油飛散阻止用導油
片をオイルシ−ルと一体的に形成し、前記油飛散阻止用
導油片の先端部は回転軸と非接触とされていることをそ
の特徴とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1に基づ
いて説明すると、1は合成ゴム等の弾性材製のオイルシ
−ルであり、該オイルシ−ル1は、断面略L型の金属補
強環2の外周にハウジングに装着される環状の周壁3
と、該周壁より内側に延設される基部4を介して軸方向
に伸び油室側OS内周方向に突出する主リップ5と前記
基部より大気側ASに突出するダストリップ6より一体
的に構成される。
【0007】8は、前記したオイルシ−ル1の主リップ
5の背面側に設けたばね保持部9に装着したばねであ
り、該ばねにより主リップ5に所要の緊迫力を与えるも
のである。10は、前記した主リップ5の先端上部より
油室側OSに延設された油飛散阻止用導油片であり、該
油飛散阻止用導油片10は、前記した主リップ5の頂部
より油室側に延設され先端に行くに従って徐々に縮径さ
れゆるく弧状を画くようにされ、該弧状とされた油飛散
阻止用導油片10の内周部と主リップ5の油面部7とで
集油用環状溝11が形成されることになる。そして前記
した油飛散阻止用導油片10は、オイルシ−ルと一体的
に成型され、その先端部は回転軸12と非接触とされて
いる。
【0008】本発明の実施の形態は上記のように構成さ
れているので、回転軸12の軸心より径方向下端部のみ
が油に浸漬されているような場合、例えば回転軸12の
下端部1/4程度しか油に浸漬されていないような場合
でも、油飛散阻止用導油片10の先端部は回転軸12と
非接触であるので、回転軸12が油に浸漬されている油
面までは集油用環状溝11内は油で満たされることにな
り、回転軸12の回転による遠心力によって飛散される
前記した油は、オイルシ−ル1の主リップ5の先端上部
より油室OS側に延設される油飛散阻止用導油片10に
よって阻止され、全周にわたり前記した集油用環状溝1
1内に集油されることになる。
【0009】そして、前記した油飛散阻止用導油片10
は、主リップ5の先端上部より油室側に延設されるが、
その構成は先端に向かうに従ってゆるやかな弧状をなす
ように縮径されているので、該油飛散阻止用導油片10
の前記弧状部と主リップ5の油面部7とで集油用環状溝
11が形成され、前記した回転軸12の回転により遠心
力ではね飛ばされた油は油飛散阻止用導油片10に衝突
し、その内方の集油用環状溝11に全周にわたり集油さ
れることになり、該集油用環状溝11に集油された油は
油面部7を伝わって主リップ5のリップ先端5aと回転
軸12との摺接部に全周にわたり油が供給され効果的に
潤滑されることになる。そして、前記した油飛散阻止用
導油片10は、回転軸と非接触とされているので回転軸
12は低トルクでの回転が可能である。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る回転軸用のオイルシ−ル
は、オイルシ−ルの主リップの先端上部より油室側に、
前記主リップの油面部とで集油用環状溝を形成する油飛
散阻止用導油片をオイルシ−ルと一体的に形成してある
ので、回転軸の軸心より径方向下端部のみが油に浸漬さ
れているような場合であっても、回転軸の回転による遠
心力により飛散された油は前記油飛散阻止用導油片によ
って阻止され、油飛散阻止用導油片と主リップの油面部
とで形成される集油用環状溝に集油され、主リップのリ
ップ先端と回転軸との摺接面が全周にわたり潤滑される
ことになりリップ先端のゴムの劣化とともに摩耗を防止
し耐久性を向上させることができる等の効果を奏する。
また、前記した油飛散阻止用導油片は回転軸と非接触と
されているので回転軸に対するトルクは低トルクで回転
されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す部分縦断面図
【図2】 従来のオイルシールの部分縦断面図
【図3】 回転軸の一部のみが油に浸漬されている
状態の説明図
【符号の説明】
1 オイルシ−ル 5 主リップ 10 油飛散阻止用導油片 11 集油用環状溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルシ−ルの主リップの先端上部より
    油室側に、前記主リップの油面部とで集油用環状溝を形
    成する油飛散阻止用導油片をオイルシ−ルと一体的に形
    成し、前記油飛散阻止用導油片の先端部は回転軸と非接
    触とされていることを特徴とする回転軸用オイルシ−
    ル。
  2. 【請求項2】 オイルシ−ルの主リップの先端部油室側
    に形成される油飛散阻止用導油片は油室側に向くに従っ
    て徐々に縮径されることを特徴とする請求項1記載の回
    転軸用オイルシ−ル。
JP2000235687A 2000-08-03 2000-08-03 回転軸用オイルシール Pending JP2002048246A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6692007B2 (en) 2001-10-31 2004-02-17 Transcom, Inc. Seal for a shaft
US6726212B2 (en) 1997-09-25 2004-04-27 Transcom, Inc. Retrofittable severe duty seal for a shaft
KR101063612B1 (ko) 2008-12-05 2011-09-07 현대자동차주식회사 누유 방지를 강화한 오일 실

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6726212B2 (en) 1997-09-25 2004-04-27 Transcom, Inc. Retrofittable severe duty seal for a shaft
US6692007B2 (en) 2001-10-31 2004-02-17 Transcom, Inc. Seal for a shaft
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