JP2002048100A - 送風ファン装置 - Google Patents
送風ファン装置Info
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Abstract
ス状吸入口の周辺に生じる空気の渦巻き流を分断して渦
巻き流を抑制することに着目し、構造が簡単であり、し
かも吸入効率を損なうことなくファンケースの振動と騒
音を抑制することにある。 【解決手段】 排気口2Aを有するファンケース1の前
板部3に開口する吸入口3Aはベルマウス状に形成して
ある。ファンケース1内には、駆動モーターにより回転
駆動されるシロッコファンが吸入口3Aに対向して配置
してある。ファンケース1の前板部3外面には吸入口3
Aの径方向に、かつ開口面Aに対して垂直に金属製平板
からなるスタビライザー8が立設してある。
Description
工場、マンホール、坑道等の作業現場における送風、そ
の他種々の換気や送風のために使用する送風ファン装置
に関する。
装置は、吸入口及び排気口を有するファンケースと、該
ファンケースに格納され、モーターにより回転駆動され
るファンとから構成してある。また、吸い込み口及び排
出口を設けた箱形のアウターケーシング内に上記ファン
ケースを格納したタイプのものもある。そして、これら
の換気ファン装置は取付金具を介して建屋の壁等に取付
けて使用している。また、ファンケースの吸入口は流入
する空気の流れ円滑にして吸引効率を高めるために、開
口縁を外側から内側に巻き込むように湾曲状に屈曲させ
た形状、所謂ベルマウス状にしてあるのが一般的であ
る。
置において、ファンケース内でファンは一定方向に回転
しており、ベルマウス状吸入口を経てファンケース内に
吸引される空気はファンの回転方向と同方向のうず巻き
状となって流入する。このため、ファンの回転力と空気
流の摩擦力の相乗作用により、ファンケースの吸入口周
辺に同方向への回転力が生じこれが振動や騒音を発生さ
せ、またファンケースやアウターケーシングに接続した
ダクトを振動させるという問題が起きている。
顕在化しない場合でも、使用期間の経過に伴って取付金
具の緩みや変形等が要因となって大きくなる。そこで、
従来はこのような障害が生じた時点でファンケースやア
ウターケーシングと取り付け面との間に防振ゴムを介装
することにより振動を抑制するといった対策が執られて
いる。しかし、壁等に一旦取り付けた後に防振ゴムを介
装する作業は面倒であるし、設置場所によっては取付が
困難な場合もある。
制する手段として、吸入口の前方にハニカム状の整流格
子を設けたものが従来提案されている。しかし、整流格
子は空気抵抗により吸入効率が良くないという欠点や、
使用に伴って多数の小孔内に埃が詰まるために吸引力が
低下するという欠点があり、このために定期的な清掃が
必要となるという問題もある。また、ファンケースにダ
クトを直接接続しないアウターケーシングの場合には、
この整流格子を取り付けることは不可能でもある。
されたもので、ベルマウス状吸入口の周辺で発生する空
気の渦巻き流を抑制することに着目し、極めて簡単な構
造でありながら、吸入効率を損なうことなく振動及び騒
音を抑制することができるようにした送風ファン装置を
提供することを目的とする。
ために構成された本発明の手段は、吸入口及び排気口を
有するファンケースと、該ファンケースに収納され、モ
ーターにより回転駆動されるファンとからなり、前記フ
ァンケースの吸入口はベルマウス状に形成してある換気
ファン装置において、前記吸入口の前方にスタビライザ
ーを配置したものからなる。
に対向する流入口を有するアウターケーシングに格納し
た構成にしてもよい。
体又は複数枚の平板の組合せ体から構成し、前記ファン
ケース又はアウターケーシングに支持させてもよい。
及び流入口の開口面に対して垂直に配置するとよい。
に基づき詳述する。図において、1は送風ファン装置と
しての換気ファン装置を構成し、金属板により形成した
ファンケースを示し、該ファンケース1は排気口2Aが
形成してある円胴部2と、該円胴部2の前側に設けら
れ、中央にベルマウス状の吸入口3Aが開口した前蓋部
3と、該前蓋部3に対面して円胴部2の後側に設けられ
た円板からなる後蓋部4と、円胴部2の排気口2Aから
外側に突設した排気筒5とから構成してある。6は吸入
口3Aに対向してファンケース1内に設けたシロッコフ
ァンで、該シロッコファン6は後蓋部4に取り付けた電
動モーター7により回転駆動されるものである。
ース1に設けたスタビライザーで、該スタビライザー8
は吸入口3Aの直径より長い1枚の金属製平板から形成
してあり、長手方向両端側には90度折り曲げて突出さ
せた一対の取付片8A、8Aが形成してある。そして、
スタビライザー8はファンケース2の前蓋部3にねじ止
めすることにより、吸入口3Aの開口面Aに対して垂直
の状態に立設してある。
ッコファン6を回転駆動することにより屋内の空気を吸
入口3Aから吸入し、排気口2Aから排気筒5介して外
部に放出する換気ファン装置としての作動は従来技術の
ものと異なるところはない。しかし、吸入口3Aの前方
にスタビライザー8を設けた構成にしたから、吸引され
る空気は吸入口3Aの前方で渦巻き状になるのが阻止さ
れると共に、2つに分断されることにより小さな乱流と
なって流入する。また、流入する空気の回転がスタビラ
イザー8に当って打ち消される結果、ファンケース1の
振動とこれに伴う騒音を低減することができる。
す。図3において、11はスタビライザー11で、該ス
タビライザー11は平板からなる3枚の制御板12、1
2、12を周方向に120度離間して略Y字状に連結し
た組み合わせ体に構成したものからなっている。12A
は各制御板12に設けた取付片である。図4において、
13は他のスタビライザーで、該スタビライザー13は
平板からなる4枚の制御板14、14、・・を十字状に
連結した組み合わせ体に構成したもので、各制御板14
には取付片14Aが設けてある。
ーシング21に格納した送風ファン装置を示す。ここ
で、アウターケーシング21は略長方形の枠板部22
と、該枠板部22の前面に設けられ、ファンケース1の
吸入口3Aに対向して略中央に流入口23Aが形成して
ある前板部23と、枠板部22の後面に設けられた後板
部24とから構成してあり、流入口23Aには導入筒2
5が設けてある。また枠板部22の上面板22Aには排
気筒5が挿嵌する接続筒26が挿装してある。
入した空気は吸入口3Aに吸入される前にスタビライザ
ー8によって渦巻き状になるのが阻止され、空気流が分
断されることにより、ファンケース1の振動が抑制さ
れ、またアウターケーシング21の振動も抑制されるこ
とにより、騒音も低減できる。
に換えてアウターケーシング21の前板部23に着設す
る構成にしてもよい。また、スタビライザー27は、図
6に示すように平板からなる3枚の制御板28、28、
28を周方向に120度離間して略Y字状に連結した組
み合わせ体に構成し、各制御板28の先端に取付片28
Aを設けてアウターケーシング21の枠板部22内面に
取着する構成にしてもよいのであって、スタビライザー
は適宜の方法で取着できるものである。
ザー8はファンケースの前蓋部3に着設する構成にした
が、スタビライザーを前蓋部と合成樹脂材により一体成
型してもよいものである。
にシロッコファン6を設けた例を挙げたが、ターボファ
ンやラジアルファンを用いた送風ファン装置であっても
よいものである。
ら、下記の諸効果を奏する。 (1)ベルマウス状の吸入口の前方に位置してファンケ
ース又はアウターケーシングにスタビライザーを設け、
吸引される空気が渦巻き状に流入するのを抑制すると共
に渦巻き流を分断するようにしたから、渦巻き流により
生じるファンケース及びアウターケーシングの振動とそ
れに伴う騒音を防止することができる。 (2)スタビライザーはファンケースの前面に取着する
から、設置後のファンケースにも取り付けることができ
るし、取付作業も容易であるから、従来技術の対処法に
比べて究めて容易であると共に送風ファン装置の設置場
所による制約を受けることもない。 (3)スタビライザーは1枚の平板又は複数枚の平板の
組合わせ体からなる単純な構造であるから耐久性に優れ
ているし、既存の換気ファン装置に組み付けることもで
きるので、コスト増にならない。また、形状が簡単であ
るので清掃が容易であり、メンテナンス費も低減でき
る。
視図である。
る。
外観図である。
の斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 吸入口及び排気口を有するファンケース
と、該ファンケースに収納され、モーターにより回転駆
動されるファンとからなり、前記ファンケースの吸入口
はベルマウス状に形成してある送風ファン装置におい
て、前記吸入口の前方にスタビライザーを配置したこと
を特徴とする送風ファン装置。 - 【請求項2】 前記ファンケースは、前記吸気口に対向
する流入口を有するアウターケーシングに格納してある
ことを特徴とする請求項1記載の送風ファン装置。 - 【請求項3】 前記スタビライザーは、1枚の平板体又
は複数枚の平板の組合せ体から構成し、前記ファンケー
ス又はアウターケーシングに支持させてあることを特徴
とする請求項1又は2記載の送風ファン装置。 - 【請求項4】 前記スタビライザーは、前記吸気口の開
口面に対して垂直に配置してあることを特徴とする請求
項1記載の送風ファン装置。
Priority Applications (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3843350B2 JP3843350B2 (ja) | 2006-11-08 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2010223532A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-07 | Panasonic Corp | ファンフィルターユニット |
WO2015141197A1 (ja) * | 2014-03-17 | 2015-09-24 | 株式会社デンソー | シート空調システム |
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- 2000-08-04 JP JP2000236649A patent/JP3843350B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN106103151A (zh) * | 2014-03-17 | 2016-11-09 | 株式会社电装 | 座椅空调系统 |
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JP3843350B2 (ja) | 2006-11-08 |
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