JP3573111B2 - ターボファン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気清浄機器等の送風手段として用いられる軽量・低騒音型のターボファンに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、クリーンベンチ,ファンフィルターユニット等の小型空気清浄機器において、シロッコファンに代りターボファンが使用される例が増えてきた。本来ターボファンは大風量,高風圧に適しているが、インバーターを用いた回転制御の普及により風量,風圧の調節が容易に行えるようになった為である。
【0003】
このターボファンは、高効率である反面、騒音が大きい欠点がある。特に、装置の小型・軽量化を目的としてケーシングを使用しない場合には、ファンの騒音が吐出口や、フィルタ等の開口部を通じて機器外部に伝達され易くなるので、一層騒音対策が望まれることとなった。
【0004】
に、ターボファンを用いた空気清浄機器の一例として、ファンフィルターユニット61を示す。このファンフィルターユニット61は、ターボファン62により本体ハウジング63の上面開口部のプレフィルタ64を介して陰圧部65内に吸入した空気を陽圧部66内に吐出し、HEPAフィルタ67で清浄化して下面から送出するものであり、68はファンモータ、69は該ファンモータ68を固定する支持フレームである。
【0005】
上記ターボファン62は、図に示す如く、羽根車71の回転により、マウスリング72を通じて吸込まれた空気を外周部73から吐出するものであるが、この際、マウスリング72とファン吸込口74との間隙Aから吐出側の空気が一部羽根車71内部に吸引され逆気流xを生じ、この逆気流xの通過とそれに伴う本気流の乱れによって騒音を発生する。マウスリング72とファン吸入口74との間隙Aを広くすれば騒音は低下するが、その分、ファンの効率が低下することになるので間隙Aは小さく設定される必要があり、騒音対策と送風効率を両立させることが困難であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来技術の上記の点に鑑みて、ファンの効率を低下させることなく騒音を低減することができるターボファンを提供することを目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
回転軸に固定される主板と、中央にファン吸込口を開口した側板との間に、複数の羽根を周方向に等ピッチで設けた羽根車を、吸込側と吐出側とを仕切る隔壁に開口した吸込口の吐出側に設置すると共に、該吸込口には、前記ファン吸込口内に向けて絞りを形成するマウスリングを設け、羽根車の回転によりマウスリングを通じて吸込んだ気体を羽根車の外周部から吐出するターボファンにおいて、前記マウスリングの周囲の隔壁に、先端縁が前記羽根車の側板の近傍に至る逆流防止リングを設け、上記逆流防止リングの先端縁をゴムで被覆した。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1及び2は、本発明のターボファン1を示すもので、図1は後述する流防止リング9先端のゴムカバー10を外し、前記リング9の先端9eを見せている。図において、ターボファン1は、ファンモータ2の回転軸3に固定される羽根車4、及び、該羽根車4に吸込側6の空気を案内するマウスリング5より主に構成されている。
【0009】
羽根車4は、ハブ41と一体の主板42と、中央にファン吸込口43を開口した側板44(シュラウド)との間に、複数の羽根45(後向き羽根)を周方向に等ピッチで設けてなり、マウスリング5の吐出側に設置されている。
【0010】
マウスリング5は、吸込側6(陰圧部)と吐出側7(陽圧部)とを仕切る隔壁8と一体に形成され、前記ファン吸込口43内に向けて絞りを形成するものである。そして、マウスリング5の周囲の隔壁8には、逆流防止リング9を設けている。
【0011】
逆流防止リング9は、基端部において隔壁8に固定され、その先端縁9eはゴムカバー10で被覆されている。逆流防止リング9の先端縁9eは羽根車4の側板44の最外周部に沿い、所定の間隙を有して近接配置されている。逆流防止リング9は、図示例の位置より内周側に設けることも出来るが、図示の如くファン吸込口43から離した方が逆流防止効果が大きい。また、図示例では、逆流防止リング9は隔壁8から側板44に向け垂直に設けられ、即ち、偏平な円筒状をなすが、傾斜或いは湾曲して設け円錐状、異径円筒状等とすることも出来る。また、マウスリング5と隔壁8とが別体であれば、それらのいずれかと一体に形成することも出来る。更に、耐薬品性等の問題の無い環境ではプラスチックにより一体成形しても良い。
【0012】
ゴムカバー10は、予めUチャンネル形状に成形したものを逆流防止リング9の先端縁9eに嵌合することが好適であるが、溶融状態のゴムを逆流防止リング9の先端縁に塗付した後、固化させても良い。尚、ゴムカバー10に使用するゴムとは、天然ゴム,合成ゴムに限らず、合成高分子エラストマー等のゴム様物質全般を包含するものである。
【0013】
次に、上記逆流防止リング9の先端9eにゴムカバー10を設けたターボファンと設けないターボファンの騒音低減効果について、実験データを基に検証する。
【0014】
は、それぞれ逆流防止リング9を設けた場合と設けない場合及び逆流防止リング9にゴムカバー10を設けた場合のターボファン1をに示したファンフィルターユニット61と同様にケーシングを用いない構成でクリーンベンチ(清浄作業台)に適用し、作業者の着座位置における騒音値の周波数特性を測定したグラフである。
【0015】
測定結果から、逆流防止リングを設けた場合、2KHz以下の帯域では逆流防止リングが無い場合に比べて僅かに騒音値が高くなっているが、2KHz以上の高周波域では逆流防止リングを設けた場合に顕著な騒音低減効果が認められた。これは、低周波域では、マウスリング部への逆気流が抑制された反面、逆流防止リング先端の間隙部が新たな騒音源となり、その影響等で騒音値が多少増加したが、逆流防止リングによってマウスリング部で発生する高周波音が減衰され、高周波域での騒音低減となって現れたものと考えられる。実際、クリーンベンチに着座してみたところ、耳障りな高周波音が少なくなったことで、作業環境としてはかなり改善された。
【0016】
一方、逆流防止リングにゴムカバーを付加した場合については、63Hz以下の低周波域では逆流防止リングのみを設けた場合や逆流防止リングが無い場合に比べて騒音値が増加したものの、それ以上の全ての帯域で更に2〜5dBの騒音低減効果が認められた。この結果は、ゴムカバーによって逆流防止リング先端が形状的に滑らかになる一方、表面摩擦係数の増加により逆気流が抑制され、且つ、ゴムが振動吸収体として作用していることなども考えられる。
【0017】
次に、図は上記各実施形態のターボファン1単体での、吸入側0.5mの地点における騒音値の周波数特性を測定したグラフである。この測定結果から、逆流防止リングのみを設けた場合、逆流防止リングが無い場合に比べて吸入側での騒音値は2KHz以下の帯域で多少増加したものの、2KHz以上の高周波域では顕著な騒音低減効果が認められた。一方、逆流防止リングにゴムカバーを付加した場合には、高周波域は勿論、中低周波域においても騒音低減効果が認められた。
【0018】
尚、上記実施形態では、主板42の中央が凹陥し、該凹陥部にファンモータ2が入り込んだインハブ形の羽根車4を用いた薄形のターボファン1の場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、主板が平坦なターボファンや、ファンモータが吸込側にある場合などにも適用可能である。
【0019】
【発明の効果】
本発明のターボファンは、上述した通り、マウスリング周囲の隔壁に、先端縁が羽根車の側板近傍に至る逆流防止リングを設けその先端縁をゴムで被覆してあるので、ファンの効率を低下させることなくファンの騒音、特に、高周波音を低減でき、一層顕著な騒音低減効果が得られ、クリーンベンチや小型軽量のファンフィルターユニットのようにファンケーシングを用いず、ファンの近くで作業者が作業を行うような空気清浄機器に最適である。
【0020】
また、上記逆流防止リング構造も簡素であるため、コスト的にも有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のターボファンの逆流防止カバー先端のゴムカバーを外した状態の縦断面図である。
【図2】本発明のターボファンを示す要部縦断面図である。
【図3】クリーンベンチに実施した場合の騒音値の周波数特性を示すグラフである。
【図4】ターボファン単体での吸入側における騒音値の周波数特性を示すグラフである。
【図5】ファンフィルターユニットを示す縦断面図である。
【図6】図6の要拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1,21 ターボファン
2 ファンモータ
3 回転軸
4 羽根車
5 マウスリング
6 吸込側
7 吐出側
8 隔壁
9 逆流防止リング
10 ゴムカバー

Claims (1)

  1. 回転軸に固定される主板と、中央にファン吸込口を開口した側板との間に、複数の羽根を周方向に等ピッチで設けた羽根車を、吸込側と吐出側とを仕切る隔壁に開口した吸込口の吐出側に設置すると共に、該吸込口には、前記ファン吸込口内に向けて絞りを形成するマウスリングを設け、羽根車の回転によりマウスリングを通じて吸込んだ気体を羽根車の外周部から吐出するターボファンにおいて、前記マウスリングの周囲の隔壁に、先端縁が前記羽根車の側板の近傍に至る逆流防止リングを設け、逆流防止リングの先端縁をゴムで被覆したことを特徴とするターボファン。
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