JP2002047806A - 鉄骨建入直し調整治具 - Google Patents

鉄骨建入直し調整治具

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JP2002047806A
JP2002047806A JP2000232981A JP2000232981A JP2002047806A JP 2002047806 A JP2002047806 A JP 2002047806A JP 2000232981 A JP2000232981 A JP 2000232981A JP 2000232981 A JP2000232981 A JP 2000232981A JP 2002047806 A JP2002047806 A JP 2002047806A
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Takaaki Shibamoto
高明 芝本
Shuji Ota
修二 太田
Takayasu Fujii
孝晏 藤井
Shigekazu Fukui
茂和 福井
Yuichi Kojo
雄一 古城
Masato Fujisawa
正人 藤澤
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Obayashi Corp
Elephant Chain Block Co Ltd
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Obayashi Corp
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Daisho Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易な作業によって、確実にエレクションピ
ースに取り付けることができ、クレーンによって吊り上
げても安全な作業を確保することのできる、鉄骨建入直
し調整治具を提供すること。 【解決手段】 上側エレクションピース26の挿通孔に
上側固定ボルト54を挿通して、各上方膨出部38にお
いて固定することにより、各治具21を各上側エレクシ
ョンピース26に連結し、その後、上側の鉄骨柱25を
クレーンによって吊り上げて、下側の鉄骨柱23の上方
に配置し、下側エレクションピース24の挿通孔83に
下側固定ボルト41を挿通して、各下方膨出部34にお
いて固定することにより、各治具21を各下側エレクシ
ョンピース24に連結する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下側の鉄骨柱に上
側の鉄骨柱を接合するために用いられる鉄骨建入直し調
整治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建設現場において、下側の鉄
骨柱に上側の鉄骨柱を接合する時には、まず、クレーン
によって上側の鉄骨柱を吊り上げて、下側の鉄骨柱の上
方に配置した後、治具を用いて、これら下側の鉄骨柱と
上側の鉄骨柱とを連結させた後、その下側の鉄骨柱の上
端部と上側の鉄骨柱の下端部とを溶接または高力ボルト
によって、接合するようにしている。
【0003】このような鉄骨建入直しに用いられる調整
治具としては、たとえば、特開平11−303404号
公報や特開平11−303406号公報に記載されるも
のが知られている。すなわち、たとえば、図15ないし
図17に示すように、この治具1は、その上端部に下側
エレクションピース3が取り付けられている下側の鉄骨
柱2と、その下端部に上側エレクションピース5が取り
付けられている上側の鉄骨柱4とを接合するために用い
られるものであって、環状の略長方形状をなし、その長
さ方向中央にスリット部6が形成されている。また、こ
の治具1は、その上部に、下側エレクションピース5を
水平方向に押圧するため上側水平押圧ボルト7と、その
下部に、下側エレクションピース3を水平方向に押圧す
るため下側水平押圧ボルト8および下側エレクションピ
ース3を固定するため下側固定ボルト9と、その上側水
平押圧ボルト7と下側水平押圧ボルト8との間に、ジャ
ッキ装置10とを備えている。なお、ジャッキ装置10
は、図17に示すように、ねじ部材11、カム12、座
板13および支持板15を備えており、ねじ部材11の
締め込みによって、カム12を揺動させて、カム12の
前端部で座板13を上方向に押圧し、これによって、上
側エレクションピース5を上方向に押圧して適正位置で
支持するものである。
【0004】そして、このような治具1を用いて、下側
の鉄骨柱2に上側の鉄骨柱4を接合するには、まず、図
15に示すように、上側エレクションピース5に治具1
のスリット部6を挿入するとともに、そのスリット部6
の上端側を、上側エレクションピース5の遊端側の上端
部に突出状に取り付けられているストッパ14によって
係止させ、次いで、この上側の鉄骨柱4を、クレーンに
よって吊り上げて、下側の鉄骨柱2の上方に、上側エレ
クションピース5と下側エレクションピース3とが対向
するように配置した後、治具1を振り子状に揺動させ
て、下側エレクションピース3に治具1のスリット部6
を挿入する。その後、図16に示す状態において、上側
水平押圧ボルト7を締め付けて、治具1と上側エレクシ
ョンピース5を連結固定した後、各下側水平押圧ボルト
8をそれぞれ締め付けることにより、上側の鉄骨柱4
を、下側の鉄骨柱2に対して水平方向に移動させて、そ
の水平方向の姿勢を修正するとともに、ジャッキ装置1
0によって、上側エレクションピース5を押圧して適正
位置で支持することにより、上側の鉄骨柱4の鉛直方向
の姿勢を修正する。これによって、下側の鉄骨柱2に上
側の鉄骨柱4を良好な姿勢で連結することができるの
で、その後、クレーンの吊り具を上側の鉄骨柱4から取
り外して、下側の鉄骨柱2の上端部と上側の鉄骨柱4の
下端部とを溶接または高力ボルト接合すれば、これら下
側の鉄骨柱2と上側の鉄骨柱4とを良好に接合すること
ができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
303404号公報や特開平11−303406号公報
に記載される治具1では、その治具1のスリット部6
を、単に、上側エレクションピース5に引っ掛けてクレ
ーンによって吊り上げるため、クレーンでの移動作業中
に落下するおそれもあり、とりわけ、高所作業において
は、十分な安全性が確保されないおそれがある。また、
そのような治具1の落下を防ぐために、上側エレクショ
ンピース5に、わざわざストッパ14を取り付ける必要
もあり、その作業が煩雑となる。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、簡易な作業によ
って、確実にエレクションピースに取り付けることがで
き、クレーンによって吊り上げても安全な作業を確保す
ることのできる、小型軽量の鉄骨建入直し調整治具を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、挿通孔を有するエレクシ
ョンピースが取り付けられている下側の鉄骨柱に、挿通
孔を有するエレクションピースが取り付けられている上
側の鉄骨柱を接合するために用いられる鉄骨建入直し調
整治具であって、治具本体と、前記治具本体の長さ方向
において所定間隔隔てて設けられ、前記下側の鉄骨柱の
エレクションピースに取付可能な第1取付部、および、
前記上側の鉄骨柱のエレクションピースに取付可能な第
2取付部とを備え、前記第1取付部は、前記下側の鉄骨
柱のエレクションピースを挟んで互いに対向可能な2つ
の第1固定部と、前記下側の鉄骨柱のエレクションピー
スの挿通孔に挿通されるとともに、各前記第1固定部の
間において固定される第1固定手段とを備えるととも
に、前記第2取付部は、前記上側の鉄骨柱のエレクショ
ンピースを挟んで互いに対向可能な2つの第2固定部
と、前記上側の鉄骨柱のエレクションピースの挿通孔に
挿通されるとともに、各前記第2固定部の間において固
定される第2固定手段とを備えていることを特徴として
いる。
【0008】このような構成によると、まず、各第2固
定部の間に上側の鉄骨柱のエレクションピースを挟んだ
後、そのエレクションピースの挿通孔に第2固定手段を
挿通するとともに、その第2固定手段を各第2固定部の
間において固定することにより、この鉄骨建入直し調整
治具を、上側の鉄骨柱のエレクションピースに確実に連
結することができる。その後、上側の鉄骨柱を、クレー
ンによって吊り上げて、下側の鉄骨柱の上方に、上側の
鉄骨柱のエレクションピースと下側の鉄骨柱のエレクシ
ョンピースとが対向するように配置して、各第1固定部
の間に下側の鉄骨柱のエレクションピースを挟んだ後、
そのエレクションピースの挿通孔に第1固定手段を挿通
するとともに、その第1固定手段を各第1固定部の間に
おいて固定することにより、この鉄骨建入直し調整治具
を、下側の鉄骨柱のエレクションピースに確実に連結す
ることができ、その結果、この鉄骨建入直し調整治具に
より、下側の鉄骨柱と上側の鉄骨柱とを確実に連結する
ことができる。
【0009】しかも、この連結作業においては、従来の
治具のように、上側の鉄骨柱のエレクションピースに単
に引っ掛けるのではなく、上側の鉄骨柱のエレクション
ピースの挿通孔に、第2固定手段を挿通して、その第2
固定手段を各第2固定部の間において固定するので、こ
の鉄骨建入直し調整治具を上側の鉄骨柱のエレクション
ピースに確実に連結することができる。そのため、クレ
ーンによって吊り上げても、その移動作業中における鉄
骨建入直し調整治具の落下を確実に防止することができ
る。したがって、高所作業においても、十分な安全性を
確保することができる。
【0010】さらに、上側の鉄骨柱のエレクションピー
スおよび下側の鉄骨柱のエレクションピースには、通
常、クレーンの吊り具を挿通するための挿通孔が形成さ
れているので、その既存の挿通孔を利用して、この鉄骨
建入直し調整治具を簡易に連結することができる。その
ため、上側の鉄骨柱のエレクションピースおよび下側の
鉄骨柱のエレクションピースに、格別な加工を行なう必
要もなく、簡易な作業によって、確実な連結を達成する
ことができる。
【0011】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記第1取付部は、前記下側の
鉄骨柱のエレクションピースを、その厚さ方向に押圧す
る第1押圧手段と、前記下側の鉄骨柱のエレクションピ
ースにおける、前記下側の鉄骨柱に取り付けられる基部
側の側端部と反対側の遊端側の側端部から、その基部側
の側端部に向けて押圧する第2押圧手段とを備え、前記
第2取付部は、前記上側の鉄骨柱のエレクションピース
を、その厚さ方向に押圧する第3押圧手段と、前記上側
の鉄骨柱のエレクションピースにおける、前記上側の鉄
骨柱に取り付けられる基部側の側端部と反対側の遊端側
の側端部から、その基部側の側端部に向けて押圧する第
4押圧手段とを備えていることを特徴としている。
【0012】このような構成によると、上側の鉄骨柱
を、上側の鉄骨柱のエレクションピースと下側の鉄骨柱
のエレクションピースとが対向するように配置して、下
側の鉄骨柱に連結する時において、第1押圧手段によっ
て、下側の鉄骨柱のエレクションピースをその厚さ方向
に押圧するか、または、第3押圧手段によって、上側の
鉄骨柱のエレクションピースをその厚さ方向に押圧すれ
ば、上側の鉄骨柱を下側の鉄骨柱に対して水平方向にお
ける周方向に移動させることができる。また、第2押圧
手段によって、下側の鉄骨柱のエレクションピースにお
ける遊端側の側端部から基部側の側端部に向けて押圧す
るか、または、第4押圧手段によって、上側の鉄骨柱の
エレクションピースにおける遊端側の側端部から基部側
の側端部に向けて押圧すれば、上側の鉄骨柱を下側の鉄
骨柱に対して水平方向における周方向と直交する方向に
移動させることができる。そのため、上側の鉄骨柱を、
下側の鉄骨柱に、その水平方向における周方向およびそ
の直交方向での姿勢を修正して連結することができ、下
側の鉄骨柱に上側の鉄骨柱を良好な姿勢で接合すること
ができる。
【0013】また、各第1固定部の間に下側の鉄骨柱の
エレクションピースを挟む時においても、予め、第3押
圧手段および第4押圧手段によって、上側の鉄骨柱のエ
レクションピースに連結された鉄骨建入直し調整治具の
姿勢を調整しておけば、各第1固定部が良好な姿勢で円
滑にそのエレクションピースを挟むことができるので、
効率的な作業を達成することができる。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記第2取付部は、前
記上側の鉄骨柱のエレクションピースの上端部を、下端
部に向けて押圧する第5押圧手段を備えていることを特
徴としている。
【0015】このような構成によると、上側の鉄骨柱
を、上側の鉄骨柱のエレクションピースと下側の鉄骨柱
のエレクションピースとが対向するように配置して、下
側の鉄骨柱に連結する時において、第5押圧手段によっ
て、上側の鉄骨柱のエレクションピースの上端部を下端
部に向けて押圧すれば、上側の鉄骨柱を下側の鉄骨柱に
対して押圧することができる。そのため、上側の鉄骨柱
を、下側の鉄骨柱に対して密着させて連結することがで
き、下側の鉄骨柱に上側の鉄骨柱を良好な姿勢で接合す
ることができる。
【0016】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載の発明において、第1固定手段、第2固定手段、
第1押圧手段、第2押圧手段、第3押圧手段、第4押圧
手段および第5押圧手段は、工具によって回動可能な頭
部を有し、各前記頭部は、同一の工具によって回動可能
な形状に形成されていることを特徴としている。
【0017】このような構成によると、この鉄骨建入直
し調整治具と、下側の鉄骨柱のエレクションピースおよ
び上側の鉄骨柱のエレクションピースとを連結するため
に設けられている各部材を、同一の工具によって回動さ
せることができる。したがって、作業者は、1つの工具
によってこれらの連結作業を行なうことができ、とりわ
け、高所作業における迅速かつ的確な連結作業を確保す
ることができる。また、高所作業において、複数の工具
を用いると、落下事故につながるおそれが大きいが、こ
のようにこれらの連結作業において工具を1つとするこ
とにより、そのような工具の落下事故を未然に防止する
こともでき、作業安全性をより一層高めることができ
る。
【0018】また、請求項5に記載の発明は、請求項2
ないし4のいずれかに記載の発明において、前記第1取
付部と前記第2取付部との間に設けられ、前記上側の鉄
骨柱のエレクションピースを、上方に向けて押圧可能な
第6押圧手段を備えていることを特徴としている。
【0019】このような構成によると、上側の鉄骨柱の
エレクションピースと下側の鉄骨柱のエレクションピー
スとが対向するように配置して、上側の鉄骨柱を下側の
鉄骨柱に連結する時において、第6押圧手段によって、
上側の鉄骨柱のエレクションピースを、上方に向けて押
圧すれば、上側の鉄骨柱を下側の鉄骨柱に対して上下方
向での傾きを変化させることができる。そのため、上側
の鉄骨柱を、下側の鉄骨柱に、その鉛直方向の姿勢を修
正して連結することができ、下側の鉄骨柱に上側の鉄骨
柱をより一層良好な姿勢で接合することができる。
【0020】また、請求項6に記載の発明は、請求項1
ないし5のいずれかに記載の発明において、前記第1取
付部における、互いに対向する2つの前記第1固定部
は、その各下端部の間が、前記下側の鉄骨柱のエレクシ
ョンピースを受け入れる受入開口部とされており、2つ
の前記第1固定部は、互いに対向する対向距離が、その
受入開口部に向かって広がるように形成されていること
を特徴としている。
【0021】このような構成によると、上側の鉄骨柱を
クレーンによって吊り上げて、下側の鉄骨柱の上方に、
上側の鉄骨柱のエレクションピースと下側の鉄骨柱のエ
レクションピースとが対向するように配置して、各第1
固定部の間に下側の鉄骨柱のエレクションピースを挟む
時には、より広く開口されている受入開口部において、
そのエレクションピースを良好に誘い込むことができる
ので、各第1固定部の間に、そのエレクションピースを
簡易かつ円滑に挟むことができる。そのため、この鉄骨
建入直し調整治具を誘導するための作業者の人数を低減
することができ、効率的な作業を達成することができ
る。
【0022】また、このような受入開口部を形成するこ
とで、エレクションピースを良好に挟むことができるの
で、各第1固定部の間を狭く形成することができる。そ
のため、第1取付部、さらには、この鉄骨建入直し調整
治具の剛性を高めることができ、それによって、下側の
鉄骨柱と上側の鉄骨柱とを、高い剛性によって確実に連
結することができる。したがって、下側の鉄骨柱と上側
の鉄骨柱とを接合する作業中に、これら下側の鉄骨柱ま
たは上側の鉄骨柱に外力が作用しても、それらの連結が
外れたり、あるいは、それらの姿勢が変化することを有
効に防止して、安全かつ確実な連結状態を確保すること
ができる。さらには、このような受入開口部を形成する
ことによって、鉄骨建入直し調整治具の小型化および軽
量化を図ることもできる。
【0023】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれかに記載の発明において、第1固定手段およ
び第2固定手段は、固定ボルトを含んでおり、各前記固
定ボルトは、各前記第1固定部または各前記第2固定部
のそれぞれに螺着される2つの螺着部が、その軸方向に
おいて、所定の間隔を隔ててそれぞれ形成されており、
その2つの螺着部の間が、前記下側の鉄骨柱のエレクシ
ョンピースまたは前記上側の鉄骨柱のエレクションピー
スを支持するための剛性支持部とされていることを特徴
としている。
【0024】このような構成によると、固定ボルトは、
各第1固定部または各第2固定部においてそれぞれ螺着
される2つの螺着部が形成されているので、各螺着部
を、第1固定部および第2固定部から取り外しても、い
ずれか一方の螺着部が、いずれか一方の第1固定部また
は第2固定部において係止されるので、そのまま抜け落
ちることが防止される。そのため、高所作業における固
定ボルトの落下事故を未然に防止することができ、作業
安全性をより一層高めることができる。
【0025】また、これら2つの螺着部の間を、このよ
うな螺着部が形成されていない剛性支持部とすることに
より、固定ボルトおよびこの固定ボルトに支持される下
側の鉄骨柱のエレクションピースまたは上側の鉄骨柱の
エレクションピースの変形が防止され、固定ボルトによ
る下側の鉄骨柱のエレクションピースまたは上側の鉄骨
柱のエレクションピースの良好な支持を達成することが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の鉄骨建入直し調
整治具の一実施形態としての治具を示す斜視図、図2
は、その正面図、図3は、その背面図、図4は、その左
側面図、図5は、その右側面図、図6は、図2における
A−A線断面図である。これら図2ないし図6を参照し
て、治具を説明する。
【0027】図1ないし図6において、この治具21
は、互いに対向する金属製の2つの第1ベースプレート
29および第2ベースプレート30を備えている。これ
ら第1ベースプレート29および第2ベースプレート3
0の中央部は、上下方向に延び、その第1ベースプレー
ト29および第2ベースプレート30の間には、金属製
の補強プレート85が架設され、溶接によりまたは一体
として、第1ベースプレート29および第2ベースプレ
ート30のそれぞれに取り付けられている。
【0028】また、これら第1ベースプレート29およ
び第2ベースプレート30の中央部から連続する各下端
部には、側方に向かって略矩形状に膨出する下側方膨出
部31および32と、下方に向かって略半円状に膨出す
る第1固定部としての下方膨出部33および34とが形
成されており、互いに対向する各下側方膨出部31およ
び32の遊端部には、金属製の下側支持板39が架設さ
れ、溶接によりまたは一体として、各下側方膨出部31
および32の遊端部に取り付けられている。
【0029】また、これら第1ベースプレート29およ
び第2ベースプレート30の中央部から連続する各上端
部には、下側方膨出部31および32と同じ側の側方に
向かって略矩形状に膨出する上側方膨出部35および3
6と、上方に向かって略テーパ状に膨出する第2固定部
としての上方膨出部37および38とが形成されてい
る。互いに対向する各上側方膨出部35および36の遊
端部には、金属製の上側支持板40が架設され、溶接に
よりまたは一体として、各上側方膨出部35および36
の遊端部に取り付けられている。また、互いに対向する
各上方膨出部37および38の遊端部には、金属製の上
面支持板45が架設され、溶接によりまたは一体とし
て、各上方膨出部37および38の遊端部の遊端部に取
り付けられている。
【0030】そして、この治具21では、第1ベースプ
レート29および第2ベースプレート30の中央部が治
具本体22とされ、その下端部が、下側の鉄骨柱23の
下側エレクションピース24に取付可能な第1取付部2
7とされ、また、その上端部が、上側の鉄骨柱25の上
側エレクションピース26に取付可能な第2取付部28
とされている。
【0031】なお、図3に示すように、第2取付部28
における第1ベースプレート29および第2ベースプレ
ート30の間は、第1取付部27における第1ベースプ
レート29および第2ベースプレート30の間よりも幅
広に形成されており、これによって、後述するように、
下側エレクションピース24に対する第1取付部27の
確実な取り付けを図るとともに、上側エレクションピー
ス26に対する第1押圧ボルト57および58の水平方
向の押圧による位置調整を容易にしている。
【0032】また、第1ベースプレート29および第2
ベースプレート30は、各下側方膨出部31および3
2、各下方膨出部33および34、各上側方膨出部35
および36の各端縁部においては、角がない湾曲形状と
して形成されており、応力集中による破損のおそれを回
避して、その剛性が高められている。
【0033】第1取付部27においては、図3に示すよ
うに、各下方膨出部33および34に、第1固定手段と
しての下側固定ボルト41を螺着させるためのねじ孔4
2および43がそれぞれ形成されるとともに、一方の下
側方膨出部31には、第1押圧手段としての下側第1押
圧ボルト44を螺着させるためのねじ孔46が形成され
ている。また、一方の下側方膨出部31の上端側であっ
て、第1取付部27と治具本体22との境界近傍にも、
第1押圧手段としての下側第2押圧ボルト48を螺着さ
せるためのねじ孔50が形成されている。さらに、下側
支持板39には、第2押圧手段としての下側第3押圧ボ
ルト52を螺着させるためのねじ孔53が形成されてい
る。
【0034】そして、いずれか一方の下方膨出部33お
よび34のねじ孔42および43から、他方の下方膨出
部33および34のねじ孔42および43に向けて、下
側固定ボルト41が螺着可能とされている。この下側固
定ボルト41は、図13にも示すように、いずれか一方
の下方膨出部33および34のねじ孔42および43
と、他方の下方膨出部33および34のねじ孔42およ
び43とのそれぞれに螺着し得る2つの独立したねじ山
が形成される螺着部63および64が、その軸方向にお
いて、所定の間隔を隔ててそれぞれ形成されている。そ
のため、下側固定ボルト41は、これら各螺着部63お
よび64が、各ねじ孔42および43に螺着されること
により、各下方膨出部33および34の間において固定
可能とされる。なお、この下側固定ボルト41は、これ
ら各螺着部63および64の間が、下側エレクションピ
ース24を支持するための剛性支持部65とされてい
る。
【0035】このように、下側固定ボルト41において
は、2つの独立した螺着部63および64が形成されて
いるので、たとえば、図14に示すように、これら各螺
着部63および64を、各下方膨出部33および34の
ねじ孔42および43から取り外しても、その取り外さ
れた一方の螺着部64が、他方の下方膨出部33および
34において係止されるので、そのまま抜け落ちること
が防止される。そのため、高所作業における下側固定ボ
ルト41の落下事故を未然に防止することができ、作業
安全性をより一層高めることができる。また、これら2
つの螺着部63および64の間を、このような螺着部6
3および64が形成されない剛性支持部65とすること
により、下側固定ボルト41およびこの下側固定ボルト
41に支持される下側エレクションピース24に傷が付
きまたは変形が防止され、下側固定ボルト41による下
側エレクションピース24の良好な支持を達成すること
ができる。
【0036】また、一方の下側方膨出部31のねじ孔4
6には、下側第1押圧ボルト44が螺着可能とされてお
り、また、一方の下側方膨出部31の上端側のねじ孔5
0にも、下側第2押圧ボルト48が螺着可能とされてい
る。さらに、下側支持板39のねじ孔53には、下側第
3押圧ボルト52が、下側第1押圧ボルト44および下
側第2押圧ボルト48と直交する方向から螺着可能とさ
れている。
【0037】また、第2取付部28においては、各上方
膨出部37および38の基端部に、第2固定手段として
の上側固定ボルト54を螺着させるためのねじ孔55お
よび56がそれぞれ形成されるとともに、各上側方膨出
部35および36の基端部には、第3押圧手段としての
2つの上側第1押圧ボルト57および58をそれぞれ螺
着させるためのねじ孔59および60がそれぞれ形成さ
れている。また、上側支持板40には、第4押圧手段と
しての上側第2押圧ボルト61を螺着させるためのねじ
孔62が形成されている。さらに、上面支持板45に
も、第5押圧手段としての上側第3押圧ボルト86を螺
着させるためのねじ孔87が形成されている。
【0038】そして、いずれか一方の上方膨出部37お
よび38のねじ孔55および56から、他方の上方膨出
部37および38のねじ孔55および56に向けて、上
側固定ボルト54が螺着可能とされている。この上側固
定ボルト54は、下側固定ボルト54と同様に、2つの
独立したねじ山が形成される螺着部(図示せず)が、そ
の軸方向において、所定の間隔を隔ててそれぞれ形成さ
れている。そのため、上側固定ボルト54は、これら各
螺着部が、各ねじ孔55および56に螺着されることに
より、各上方膨出部38および39の間において固定可
能とされる。なお、この上側固定ボルト54は、これら
螺着部の間が、上側エレクションピース26を支持する
ための剛性支持部とされている。
【0039】そのため、この上側固定ボルト54も、下
側固定ボルト41と同様に、これら各螺着部を、各上方
膨出部37および38から取り外しても、その取り外さ
れた一方の螺着部が、他方の上方膨出部37および38
において係止されるので、そのまま抜け落ちることが防
止される。そのため、高所作業における上側固定ボルト
54の落下事故を未然に防止することができ、作業安全
性をより一層高めることができる。また、これら2つの
螺着部の間を、このような螺着部が形成されない剛性支
持部とすることにより、上側固定ボルト54およびこの
上側固定ボルト54に支持される上側エレクションピー
ス26に傷が付きまたは変形が防止され、上側固定ボル
ト54による上側エレクションピース26の良好な支持
を達成することができる。
【0040】また、各上側方膨出部35および36のね
じ孔59および60には、2つの上側第1押圧ボルト5
7および58が、それぞれ対向方向から螺着可能とされ
ており、また、上側支持板40のねじ孔62には、上側
第2押圧ボルト61が、上側第1押圧ボルト57および
58と直交する方向から螺着可能とされており、さら
に、上面支持板45のねじ孔87にも、上側第3押圧ボ
ルト86が、上側第2押圧ボルト61と直交する方向か
ら螺着可能とされている。
【0041】また、この治具21には、第1取付部27
と第2取付部28との間に、上側エレクションピース2
6の下端部を上方に向けて押圧可能な第6押圧手段とし
てのジャッキ装置66が設けられている。
【0042】このジャッキ装置66は、図6および図1
2にも示すように、本体67、プランジャ部材68、ピ
ストン部材69、受け部材70およびばね71などを備
えている。
【0043】本体67は、互いに対向する下側方膨出部
31および32の上方に配置され、治具本体22に、略
U字状のホルダ部材72を介して取り付けられている。
【0044】また、この本体67は、略L字円筒形状を
なし、ピストン部材69が収容されるピストン筒部73
と、そのピストン筒部73から側方に延び、プランジャ
部材68が収容されるプランジャ筒部74とが一体に形
成されており、ピストン筒部73内とプランジャ筒部7
4内とは、連通路95によって連通されている。
【0045】プランジャ部材68は、軸方向に沿ってね
じ山が形成されるプランジャ軸89と、そのプランジャ
軸89の一端に設けられるボルト90と、その他端に設
けられるプランジャ91からなり、プランジャ91がシ
ールされた状態でプランジャ筒部74内に挿入されると
ともに、プランジャ軸89が、プランジャ筒部74の遊
端部に設けられているシールナット88に螺進および螺
退可能に螺着されている。
【0046】また、ピストン部材69は、大径部92と
小径軸部93とが一体に形成されており、大径部92が
シールされるとともに、小径軸部93のまわりにばね7
1が配置された状態で、ピストン筒部73内に収容さ
れ、その状態において、ピストン筒部73の上端に、小
径軸部93を進退自在に挿通する上蓋94が取り付けら
れている。なお、小径軸部93の上端には、円板状に形
成される断面略コ字状の受け部材70が取り付けられて
おり、この受け部材70が、上側エレクションピース2
6の下端部を受けるように配置されている。
【0047】そして、プランジャ筒部74内および連通
路95内にオイルを充填して、図11に示すように、レ
ンチ78によってボルト90をプランジャ軸89の螺進
方向に回動させれば、油圧により、ピストン部材69が
上昇して、受け部材70が上方向に移動し、一方、レン
チ78によってボルト90をプランジャ軸89の螺退方
向に回動させれば、ばね74の付勢力により、ピストン
部材69が降下して、受け部材70が下方向に移動され
る。そのため、このジャッキ装置66では、ボルト90
を、レンチ78によって正逆方向に回転させることによ
って、上側エレクションピース26の持ち上げ、また
は、持ち下げを行なうことができ、これによって、上側
エレクションピース26を適正位置で支持することがで
きる。
【0048】また、これら第1取付部27における、互
いに対向する2つの下方膨出部33および34は、図9
に示すように、その各下端部の間が、下側エレクション
ピース24を受け入れる受入開口部80とされており、
各下方膨出部33および34の内側面は、各ねじ孔42
および43の下方において、外側に向かって面取りがな
されており、互いに対向する対向距離が、その受入開口
部80に向かって広がるようになテーパ面81および8
2としてそれぞれ形成されている。
【0049】このようなテーパ面81および82を形成
することにより、受入開口部80をより広く開口させ
て、その受入開口部80において、下側エレクションピ
ース24を良好に誘い込むことができるので、このよう
な受入開口部80を形成することで、各下方膨出部33
および34の間、すなわち、第1ベースプレート29と
第2ベースプレート30との間を狭く形成することがで
きる。そのため、第1取付部27、さらには、この治具
21の剛性を高めることができ、それによって、下側の
鉄骨柱23と上側の鉄骨柱25とを、高い剛性によって
確実に連結することができる。したがって、下側の鉄骨
柱23と上側の鉄骨柱25とを接合する作業中に、これ
ら下側の鉄骨柱23または上側の鉄骨柱25に外力が作
用しても、それらの連結が外れたり、あるいは、それら
の姿勢が変化することを有効に防止して、安全かつ確実
な連結状態を確保することができる。さらには、このよ
うな受入開口部80を形成することによって、治具21
の小型化および軽量化を図ることもできる。
【0050】また、この治具21では、第1取付部27
に備えられる、下側固定ボルト41の頭部、下側第1押
圧ボルト44の頭部、下側第2押圧ボルト48の頭部、
下側第3押圧ボルト52の頭部と、第2取付部28に備
えられる、上側固定ボルト54の頭部、2つの上側第1
押圧ボルト57および58の頭部、上側第2押圧ボルト
61の頭部、上側第3押圧ボルト86の頭部が、1つの
レンチによって、回動させることができるように、同じ
大きさおよび形状の6角形状として形成されている。
【0051】このように、この治具21と、下側エレク
ションピース24および上側エレクションピース26と
を連結するために回動させるすべてのボルト部材を、1
つのレンチによって回動させることができるようにすれ
ば、作業者は、1つのレンチによってこれらの連結作業
を行なうことができ、とりわけ、高所作業における迅速
かつ的確な連結作業を確保することができる。また、高
所作業において、複数の工具を用いると、落下事故につ
ながるおそれが大きいが、このようにこれらの連結作業
において1つのレンチのみを用いるようにすれば、その
ような工具の落下事故を未然に防止することもでき、作
業安全性をより一層高めることができる。
【0052】なお、ジャッキ装置66のボルト90は、
この治具21においては、作業者が通常使用しているレ
ンチ78によって回動させることができるように形成さ
れているため、特に、各ボルト部材の頭部と同じ大きさ
および形状とはしていないが、仕様によっては、このボ
ルト90も、各ボルト部材の頭部と同じ大きさおよび形
状に形成してもよい。
【0053】図7は、治具を上側エレクションピースに
連結した状態を示す正面図、図8は、治具を上側エレク
ションピースに連結した状態を示す側面図、図9は、下
方膨出部を示す要部斜視図、図10は、治具を、上側エ
レクションピースおよび下側エレクションピースに連結
した状態を示す正面図、図11は、ジャッキ装置の使用
状態を示す要部斜視図、図12は、ジャッキ装置の使用
状態を示す要部断面図、図13は、下側固定ボルトの斜
視図、図14は、下側固定ボルトを下方膨出部に螺着さ
せる状態を示す断面図である。
【0054】次に、これら図7ないし図14を参照し
て、治具21を用いて、下側の鉄骨柱23の上に、上側
の鉄骨柱25を接合する方法について説明する。下側の
鉄骨柱23は、既にその下端部が他の鉄骨柱に接合され
た状態にある鉄骨柱であって、たとえば、図10および
図11に示すように、その断面形状が略4角形状をな
し、その上端部および下端部において、外周面の各辺の
中央部に、4つの略矩形板状の下側エレクションピース
24が、この下側の鉄骨柱23の周方向に対する直交方
向において、それぞれ溶接固定されている。また、各下
側エレクションピース24の中央部には、図8に示すよ
うに、クレーンの吊り具(図示せず)を挿通するために
用いられる挿通孔83が、厚さ方向を貫通するようにし
て、それぞれ形成されている。
【0055】また、上側の鉄骨柱25は、これから、そ
の下端部を下側の鉄骨柱23の上端部に接合しようとす
る鉄骨柱であって、たとえば、図10および図11に示
すように、その断面形状が略4角形状をなし、その上端
部および下端部において、外周面の各辺の中央部に、4
つの略矩形板状の上側エレクションピース26が、この
上側の鉄骨柱25の周方向に対する直交方向において、
それぞれ溶接固定されている。また、各上側エレクショ
ンピース24の中央部には、図7に示すように、クレー
ンの吊り具(図示せず)を挿通するために用いられる挿
通孔84が、厚さ方向を貫通するようにして、それぞれ
形成されている。
【0056】そして、この方法では、まず、上側の鉄骨
柱25の下端部に設けられている4つの上側エレクショ
ンピース26のそれぞれに、4つの治具21をそれぞれ
連結する。各治具21を各上側エレクションピース26
に連結するには、まず、図7および図8に示すように、
治具21の第2取付部28における各上方膨出部37お
よび38の間に上側エレクションピース26を挿入して
挟んだ後、この上側エレクションピース26の挿通孔8
4と、各上方膨出部37および38のねじ孔55および
56とを位置合わせして、上側固定ボルト54を、各上
方膨出部37および38のねじ孔55および56のいず
れか一方から、上側エレクションピース26の挿通孔8
4を介して、他方の上方膨出部37および38のねじ孔
55および56に挿通して、その他方の上方膨出部37
および38のねじ孔55および56に、この上側固定ボ
ルト54の螺着部を螺着させる。これによって、この治
具21を、上側エレクションピース26に確実に連結す
ることができる。
【0057】その後、各上側方膨出部35および36の
ねじ孔59および60に、各上側第1押圧ボルト57お
よび58を螺着させて、上側エレクションピース26の
表面および裏面を、適宜、その上側エレクションピース
26の厚さ方向に押圧するとともに、上側支持板40の
ねじ孔62に、上側第2押圧ボルト61を螺着させて、
上側エレクションピース26の側面を、適宜、その上側
エレクションピース26の遊端側の側端部から基部側の
側端部に向けて押圧することにより、上側の鉄骨柱25
に対する治具21の連結姿勢を調整する。より具体的に
は、クレーンよって吊り上げられた状態において、この
治具21の各下方膨出部33および34の間に、上側エ
レクションピース24が円滑に挿入されるように、治具
21の連結姿勢を調整する。そうすれば、この治具21
を下側の鉄骨柱23と連結する時に、各下方膨出部33
および34の間において、良好な姿勢で円滑に上側エレ
クションピース24を受け入れることができるので、効
率的な作業を達成することができる。
【0058】そして、このようにして、上側の鉄骨柱2
5に対する治具21の連結姿勢が調整された後に、この
上側の鉄骨柱25をクレーンによって吊り上げて、下側
の鉄骨柱23の上方において、各上側エレクションピー
ス26と各下側エレクションピース24とが対向するよ
うに配置する。この上側の鉄骨柱25のクレーンによる
吊り上げは、公知の方法で行なうことができ、たとえ
ば、上側の鉄骨柱25の上端部に設けられる各上側エレ
クションピース26の挿通孔84に、吊り具を挿入して
吊り上げればよい。
【0059】そして、下側の鉄骨柱23の上端部に設け
られている4つの下側エレクションピース24のそれぞ
れに、4つの治具21をそれぞれ連結する。各治具21
を各下側エレクションピース24に連結するには、ま
ず、図7および図8に示すように、クレーンによって上
側の鉄骨柱25を徐々に下げ、治具21の第1取付部2
7における各下方膨出部33および34の間に下側エレ
クションピース24を挿入して挟むようにする。
【0060】この挿入においては、上記したように、こ
の治具21が、予め各下方膨出部33および34の間に
上側エレクションピース24を円滑に挿入し得る姿勢と
して調整されており、さらに、図9にも示すように、各
下方膨出部33および34の下端部の受入開口部80
が、より広く開口されているので、下側エレクションピ
ース24を良好に誘い込んで、各下方膨出部33および
34の間において簡易かつ円滑に挟むことができる。そ
のため、従来では、この治具21を誘導するための作業
者が4人程度必要とされていたが、この治具21を用い
れば、2人程度でも良好な作業が可能であり、効率的な
作業を達成することができる。
【0061】次いで、下側エレクションピース24の挿
通孔83と、各下方膨出部33および34のねじ孔42
および43とを位置合わせして、下側固定ボルト41
を、各下方膨出部33および34のねじ孔42および4
3のいずれか一方から、下側エレクションピース24の
挿通孔83を介して、他方の下方膨出部33および34
のねじ孔42および43に挿通して、その他方の下方膨
出部33および34のねじ孔42および43に、この下
側固定ボルト41の螺着部64を螺着させる。これによ
って、この治具21を、下側エレクションピース24に
確実に連結することができる。
【0062】次いで、下側の鉄骨柱23に対する上側の
鉄骨柱25の姿勢を水平方向において修正し、両者の目
地合わせを行なう。上側の鉄骨柱25における水平方向
の修正は、たとえば、次のようにして行なうことができ
る。すなわち、図10に示すように、まず、一方の下側
方膨出部31のねじ孔46に、下側第1押圧ボルト44
を螺着させて、下側エレクションピース24を、他方の
下側方膨出部32に向けて押圧するとともに、下側方膨
出部31の上端側のねじ孔50にも、下側第2押圧ボル
ト48を螺着させて、下側エレクションピース24を、
他方の下側方膨出部32に向けて押圧し、さらに、下側
支持板39のねじ孔53に、下側第3押圧ボルト52を
螺着させて、下側エレクションピース24の側面を、そ
の下側エレクションピース24の遊端側の側端部から基
部側の側端部に向けて押圧することにより、第1取付部
27をしっかりと下側エレクションピース24に固定す
る。
【0063】次いで、各上側第1押圧ボルト57および
58を適宜調整して締め付けて、上側エレクションピー
ス26をその厚さ方向に押圧することにより、上側の鉄
骨柱25の下側の鉄骨柱23に対する水平方向における
周方向の位置調整を行なう。すなわち、各上側第1押圧
ボルト57および58によって上側エレクションピース
26の表面および裏面を押圧すれば、上側の鉄骨柱25
は、その押圧力が作用する方向に移動されるので、互い
に対向する各上側第1押圧ボルト57および58を適宜
調整して締め付けることによって、上側の鉄骨柱25
を、その周方向における正逆方向に移動させることがで
き、これによって、水平方向における周方向の位置調整
を行なうことができる。
【0064】また、このような、水平方向における周方
向の位置調整とともに、上側第2押圧ボルト61を適宜
調整して締め付けて、上側エレクションピース26の側
面を、その上側エレクションピース26の遊端側の側端
部から基部側の側端部に向けて押圧することにより、上
側の鉄骨柱25の下側の鉄骨柱23に対する水平方向に
おける周方向と直交する方向の位置調整を行なう。すな
わち、上側第2押圧ボルト61によって上側エレクショ
ンピース26の遊端側の側端部から基部側の側端部に向
けて押圧すれば、上側の鉄骨柱25は、その押圧力が作
用する方向に移動されるので、上側第2押圧ボルト61
を適宜調整して締め付けることによって、上側の鉄骨柱
25を、その周方向と直交する方向に移動させることが
でき、これによって、水平方向における周方向と直交す
る方向の位置調整を行なうことができる。
【0065】このようにして、上側の鉄骨柱25におけ
る水平方向の修正を行なえば、上側の鉄骨柱25を、下
側の鉄骨柱23に、その水平方向における周方向および
その直交方向での姿勢を修正して連結することができる
ので、下側の鉄骨柱23に上側の鉄骨柱25を良好な姿
勢で接合することができる。
【0066】次いで、下側の鉄骨柱23に対する上側の
鉄骨柱25の姿勢を鉛直方向において修正する。上側の
鉄骨柱25における鉛直方向の修正は、上記したよう
に、図11において、ジャッキ装置66のボルト90
を、レンチ78によって正逆方向に回転させることによ
って、上側エレクションピース26の持ち上げ、また
は、持ち下げを行ない、これによって、上側エレクショ
ンピース26を適正位置で支持することにより行なうこ
とができる。このようにして、上側エレクションピース
26を、適正位置で支持すれば、上側の鉄骨柱25の下
側の鉄骨柱23に対する上下方向での傾きを修正するこ
とができるので、これによって、上側の鉄骨柱25の鉛
直方向の姿勢を確実に修正して、下側の鉄骨柱23に上
側の鉄骨柱25をより一層良好な姿勢で接合することが
できる。
【0067】さらに、このような水平方向および鉛直方
向の位置調整とともに、上側第3押圧ボルト86を適宜
調整して締め付けて、上側エレクションピース26の上
端部を、その上端側から下端側に向けて押圧すれば、上
側の鉄骨柱25を下側の鉄骨柱23に対して押圧するこ
とができる。そのため、上側の鉄骨柱25を、下側の鉄
骨柱23に対して密着させて連結することができ、下側
の鉄骨柱23に上側の鉄骨柱25を良好な姿勢で接合す
ることができる。
【0068】なお、上記の説明においては、上側エレク
ションピース26の水平方向の位置調整を行なった後、
上側エレクションピース26の鉛直方向の位置調整を行
なうようにしたが、その順序はいずれが先でもよく、上
側エレクションピース26の鉛直方向の位置調整を行な
った後、上側エレクションピース26の水平方向の位置
調整を行なうようにしてもよく、さらには、これら水平
方向の位置調整と鉛直方向の位置調整とを並行して行な
ってもよい。
【0069】そして、このようにして、下側の鉄骨柱2
3に対する上側の鉄骨柱25の姿勢を修正した後に、下
側の鉄骨柱23の上端部と、上側の鉄骨柱25の下端部
とを溶接または高力ボルトによって接合する。なお、こ
の方法においては、各治具21によって、上側の鉄骨注
25と下側の鉄骨柱23とが連結されていれば、その
後、適宜の時点において、クレーンの吊り具を、上側の
鉄骨柱25の上端部に設けられる各上側エレクションピ
ース26から取り外すようにすればよい。
【0070】このような治具21を用いて、下側の鉄骨
柱23に上側の鉄骨柱25を接合するようにすれば、従
来のように、環状の治具を上側エレクションピース26
に単に引っ掛けるだけではなく、上側エレクションピー
ス26の挿通孔84に、上側固定ボルト54を挿通し
て、その上側固定ボルト54を各上方膨出部37および
38の各ねじ孔55および56に螺着させて固定するこ
とができるので、この治具21を上側エレクションピー
ス26に確実に連結させることができる。そのため、ク
レーンによって吊り上げても、その移動作業中における
治具21の落下を確実に防止することができ、高所作業
においても、十分な安全性を確保することができる。
【0071】さらに、この治具21では、上側エレクシ
ョンピース26および下側エレクションピース24に通
常形成されている、クレーンの吊り具などを挿通するた
めの挿通孔83および84を利用して、簡易に連結する
ことができるので、上側エレクションピース26および
下側エレクションピース24に、格別な加工を行なう必
要もなく、簡易な作業によって、確実な連結を達成して
いる。
【0072】そのため、この治具21は、従来の環状の
治具に比べて、小型軽量で取り扱いが容易であり、か
つ、この治具21と直交方向および平行方向の両方向の
目違いを簡易かつ確実に調整することができる。
【0073】なお、以上の説明においては、下側の鉄骨
柱23および上側の鉄骨柱25は、その断面形状が略4
角形状をなし、その外周面の各辺の中央部に形成される
各下側エレクションピース24および各上側エレクショ
ンピース26のそれぞれに、各治具21を連結するよう
にしたが、下側の鉄骨柱23および上側の鉄骨柱25の
形状は、何ら限定されず、たとえば、断面多角形状、断
面円形状などであってもよく、また、各下側エレクショ
ンピース24および各上側エレクションピース26の数
も限定されず、さらには、各治具21を、各下側エレク
ションピース24および各上側エレクションピース26
に必ず対応させて連結する必要もない。
【0074】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、クレーンによって吊り上げても、その移動
作業中における鉄骨建入直し調整治具の落下を確実に防
止することができ、高所作業においても、十分な安全性
を確保することができる。また、上側の鉄骨柱のエレク
ションピースおよび下側の鉄骨柱のエレクションピース
に、格別な加工を行なう必要もなく、簡易な作業によっ
て、確実な連結を達成することができる。
【0075】請求項2に記載の発明によれば、上側の鉄
骨柱を、下側の鉄骨柱に、その水平方向における周方向
およびその直交方向での姿勢を修正して連結することが
できる。したがって、下側の鉄骨柱に上側の鉄骨柱を良
好な姿勢で接合することができる。また、予め、第3押
圧手段および第4押圧手段によって、上側の鉄骨柱のエ
レクションピースに連結された鉄骨建入直し調整治具の
姿勢を調整しておけば、各第1固定部が良好な姿勢で円
滑に下側の鉄骨柱のエレクションピースを挟むことがで
きるので、効率的な作業を達成することができる。
【0076】請求項3に記載の発明によれば、上側の鉄
骨柱のエレクションピースの上端部を下端部に向けて押
圧すれば、上側の鉄骨柱を下側の鉄骨柱に対して押圧す
ることができる。そのため、上側の鉄骨柱を、下側の鉄
骨柱に対して密着させて連結することができ、下側の鉄
骨柱に上側の鉄骨柱を良好な姿勢で接合することができ
る。
【0077】請求項4に記載の発明によれば、作業者
は、1つの工具によって各部材の連結作業を行なうこと
ができ、とりわけ、高所作業における迅速かつ的確な連
結作業を確保することができる。また、高所作業におい
て、複数の工具を用いると、落下事故につながるおそれ
が大きいが、そのような工具の落下事故を未然に防止す
ることもでき、作業安全性をより一層高めることができ
る。
【0078】請求項5に記載の発明によれば、上側の鉄
骨柱を、下側の鉄骨柱に、その鉛直方向の姿勢を修正し
て連結することができ、下側の鉄骨柱に上側の鉄骨柱を
より一層良好な姿勢で接合することができる。
【0079】請求項6に記載の発明によれば、より広く
開口されている受入開口部において、下側の鉄骨柱のエ
レクションピースを良好に誘い込むことができ、各第1
固定部の間に、そのエレクションピースを簡易かつ円滑
に挟むことができる。そのため、この鉄骨建入直し調整
治具を誘導するための作業者の人数を低減することがで
き、効率的な作業を達成することができる。また、この
ような受入開口部を形成することで、各第1固定部の間
を狭く形成することができるので、この鉄骨建入直し調
整治具の剛性を高めることができ、それによって、下側
の鉄骨柱と上側の鉄骨柱とを、高い剛性によって確実に
連結することができ、さらには、このような受入開口部
を形成することによって、鉄骨建入直し調整治具の小型
化および軽量化を図ることもできる。
【0080】請求項7に記載の発明によれば、高所作業
における固定ボルトの落下事故を未然に防止することが
でき、作業安全性をより一層高めることができる。ま
た、これら2つの螺着部の間を、このような螺着部が形
成されていない剛性支持部とすることにより、固定ボル
トによる下側の鉄骨柱のエレクションピースまたは上側
の鉄骨柱のエレクションピースの良好な支持を達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄骨建入直し調整治具の一実施形態と
しての治具を示す斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図1の左側面図である。
【図5】図1の右側面図である。
【図6】図2におけるA−A線断面図である。
【図7】治具を上側エレクションピースに連結した状態
を示す正面図である。
【図8】治具を上側エレクションピースに連結した状態
を示す側面図である。
【図9】下方膨出部を示す要部斜視図である。
【図10】治具を、上側エレクションピースおよび下側
エレクションピースに連結した状態を示す正面図であ
る。
【図11】ジャッキ装置の使用状態を示す要部斜視図で
ある。
【図12】ジャッキ装置の使用状態を示す要部断面図で
ある。
【図13】下側固定ボルトの斜視図である。
【図14】下側固定ボルトの下方膨出部に対する螺着状
態を示す断面図である。
【図15】従来の治具の使用状態を示す正面図である。
【図16】従来の治具の使用状態を示す正面図である。
【図17】従来の治具の使用状態を示す要部斜視図であ
る。
【符号の説明】
21 治具 22 治具本体 23 下側の鉄骨柱 24 下側エレクションピース 25 上側の鉄骨柱 26 上側エレクションピース 27 第1取付部 28 第2取付部 33 下方膨出部 34 下方膨出部 37 上方膨出部 38 上方膨出部 41 下側固定ボルト 44 下側第1押圧ボルト 48 下側第2押圧ボルト 52 下側第3押圧ボルト 54 上側固定ボルト 57 上側第1押圧ボルト 58 上側第1押圧ボルト 61 上側第2押圧ボルト 63 螺着部 64 螺着部 65 剛性支持部 66 ジャッキ装置 80 受入開口部 83 挿通孔 84 挿通孔 86 上側第3押圧ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 保雄 大阪府大阪狭山市岩室2丁目180番地 象 印チェンブロック株式会社内 (72)発明者 芝本 高明 大阪府大阪狭山市岩室2丁目180番地 象 印チェンブロック株式会社内 (72)発明者 太田 修二 大阪府大阪狭山市岩室2丁目180番地 象 印チェンブロック株式会社内 (72)発明者 藤井 孝晏 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 株式 会社大林組本店内 (72)発明者 福井 茂和 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 株式 会社大林組本店内 (72)発明者 古城 雄一 大阪府大阪市中央区北浜東4番33号 株式 会社大林組本店内 (72)発明者 藤澤 正人 大阪府枚方市楠葉美咲3丁目5番2号 大 商産業株式会社内 Fターム(参考) 2E174 AA01 BA03 CA03 CA12 DA12 DA32 DA33 DA38

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿通孔を有するエレクションピースが取
    り付けられている下側の鉄骨柱に、挿通孔を有するエレ
    クションピースが取り付けられている上側の鉄骨柱を接
    合するために用いられる鉄骨建入直し調整治具であっ
    て、 治具本体と、前記治具本体の長さ方向において所定間隔
    隔てて設けられ、前記下側の鉄骨柱のエレクションピー
    スに取付可能な第1取付部、および、前記上側の鉄骨柱
    のエレクションピースに取付可能な第2取付部とを備
    え、 前記第1取付部は、前記下側の鉄骨柱のエレクションピ
    ースを挟んで互いに対向可能な2つの第1固定部と、前
    記下側の鉄骨柱のエレクションピースの挿通孔に挿通さ
    れるとともに、各前記第1固定部の間において固定され
    る第1固定手段とを備えるとともに、 前記第2取付部は、前記上側の鉄骨柱のエレクションピ
    ースを挟んで互いに対向可能な2つの第2固定部と、前
    記上側の鉄骨柱のエレクションピースの挿通孔に挿通さ
    れるとともに、各前記第2固定部の間において固定され
    る第2固定手段とを備えていることを特徴とする、鉄骨
    建入直し調整治具。
  2. 【請求項2】 前記第1取付部は、前記下側の鉄骨柱の
    エレクションピースを、その厚さ方向に押圧する第1押
    圧手段と、前記下側の鉄骨柱のエレクションピースにお
    ける、前記下側の鉄骨柱に取り付けられる基部側の側端
    部と反対側の遊端側の側端部から、その基部側の側端部
    に向けて押圧する第2押圧手段とを備え、 前記第2取付部は、前記上側の鉄骨柱のエレクションピ
    ースを、その厚さ方向に押圧する第3押圧手段と、前記
    上側の鉄骨柱のエレクションピースにおける、前記上側
    の鉄骨柱に取り付けられる基部側の側端部と反対側の遊
    端側の側端部から、その基部側の側端部に向けて押圧す
    る第4押圧手段とを備えていることを特徴とする、請求
    項1に記載の鉄骨建入直し調整治具。
  3. 【請求項3】 前記第2取付部は、前記上側の鉄骨柱の
    エレクションピースの上端部を、下端部に向けて押圧す
    る第5押圧手段を備えていることを特徴とする、請求項
    1または2に記載の鉄骨建入直し調整治具。
  4. 【請求項4】 第1固定手段、第2固定手段、第1押圧
    手段、第2押圧手段、第3押圧手段、第4押圧手段およ
    び第5押圧手段は、工具によって回動可能な頭部を有
    し、 各前記頭部は、同一の工具によって回動可能な形状に形
    成されていることを特徴とする、請求項3に記載の鉄骨
    建入直し調整治具。
  5. 【請求項5】 前記第1取付部と前記第2取付部との間
    に設けられ、前記上側の鉄骨柱のエレクションピース
    を、上方に向けて押圧可能な第6押圧手段を備えている
    ことを特徴とする、請求項2ないし4のいずれかに記載
    の鉄骨建入直し調整治具。
  6. 【請求項6】 前記第1取付部における、互いに対向す
    る2つの前記第1固定部は、その各下端部の間が、前記
    下側の鉄骨柱のエレクションピースを受け入れる受入開
    口部とされており、 2つの前記第1固定部は、互いに対向する対向距離が、
    その受入開口部に向かって広がるように形成されている
    ことを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載
    の鉄骨建入直し調整治具。
  7. 【請求項7】 第1固定手段および第2固定手段は、固
    定ボルトを含んでおり、 各前記固定ボルトは、各前記第1固定部または各前記第
    2固定部のそれぞれに螺着される2つの螺着部が、その
    軸方向において、所定の間隔を隔ててそれぞれ形成され
    ており、その2つの螺着部の間が、前記下側の鉄骨柱の
    エレクションピースまたは前記上側の鉄骨柱のエレクシ
    ョンピースを支持するための剛性支持部とされているこ
    とを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の
    鉄骨建入直し調整治具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010121395A (ja) * 2008-11-21 2010-06-03 Technos Kk ずれ修正装置がエレクションピースから落下するのを防ぐ落下防止装置

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