JP2002047687A - 掘削孔精度修正方法及び掘削孔精度修正装置 - Google Patents

掘削孔精度修正方法及び掘削孔精度修正装置

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JP2002047687A JP2000233615A JP2000233615A JP2002047687A JP 2002047687 A JP2002047687 A JP 2002047687A JP 2000233615 A JP2000233615 A JP 2000233615A JP 2000233615 A JP2000233615 A JP 2000233615A JP 2002047687 A JP2002047687 A JP 2002047687A
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削途中で複数の掘削軸先端部の軸芯を結ぶ
線が全体として正規の位置の複数の掘削軸の軸芯を結ぶ
仮想線に対し平行にずれても簡単に修正できる。 【解決手段】 一側端部の掘削軸を減速して掘削軸全体
の第1の回動中心とすると共に上記一側端部の掘削軸を
第1の回動中心として他側端部の掘削軸が正規の位置に
おける複数の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線側に向かうよう
に複数の掘削軸の全体が回動する方向に回動中心以外の
他の掘削軸を回動するという第1の修正を行う。次に、
他側端部の掘削軸を減速して掘削軸全体の第2の回動中
心とすると共に上記他側端部の掘削軸を第2の回動中心
として一側端部の掘削軸が正規の位置における複数の掘
削軸の軸芯を結ぶ仮想線側に向かうように複数の掘削軸
の全体が回動する方向に回動中心以外の他の掘削軸を回
動するという第2の修正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削孔精度修正方
法及び掘削孔精度修正装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から回転により地盤を掘削する複数
本の掘削軸1を並設した多軸掘削装置が知られている。
この多軸掘削装置は例えば、横方向に一列に並設した3
本の掘削軸1を連結バンドで回転自在に接続したもの
で、3本の掘削軸1を回転しながら地盤を掘削するもの
である。この場合、各掘削軸1の先端部のヘッド12は
隣接するもの同士が上下にずれ且つ平面視で隣接するヘ
ッド12の回転軌跡同士が一部重複するようになってお
り、したがって、多軸掘削装置により掘削される掘削孔
は各掘削軸1により形成される掘削単位孔が3つ形成さ
れると共に隣接する掘削単位孔同士が平面視で一部重複
した細長い孔となる。
【0003】上記のように複数の掘削軸により掘削する
に当たって、図8に示すように、掘削途中で複数の掘削
軸1先端部の軸芯を結ぶ線Mが全体として正規の位置に
おける複数の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮想線Nに対してほ
ぼ平行にずれる場合がある。図8において破線が複数の
掘削軸1の正規の位置でこの複数の掘削軸1の正規の位
置に対して実線のように複数の掘削軸1が平行にずれて
いるため、このままの状態で掘削を継続すると、設計通
りの正確な掘削孔を形成できないという問題がある。
【0004】ここで、他の従来例として掘削途中で複数
の掘削軸先端部の軸芯を結ぶ線が全体として正規の位置
における複数の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線に対してほぼ
平行にずれた場合の修正方法として実用新案登録第30
63517号が知られている。この従来例は複数本の掘
削軸の先端部を支持する支持装置に制動機構(ブレーキ
機構)を設け、掘削軸にブレーキ機構によりブレーキを
かけることで複数の掘削軸を正規の位置に戻すようにし
ている。しかしながらこの従来例にあっては、掘削軸の
先端部付近においてブレーキをかけるため、地中に挿入
される部分にブレーキ装置が必要であって、掘削という
観点からはブレーキ装置が邪魔になり、掘削の支障にな
って、現実的ではないという問題があり、更に、掘削軸
の下端部にブレーキをかけるので、掘削軸がねじれて損
傷するおそれがあり、更に、残りの掘削軸も回転方向が
一方向でないため、掘削軸全体を正規の位置にひねるの
がスムーズに行えないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、掘削途中で複数の掘削軸先端
部の軸芯を結ぶ線が全体として正規の位置における複数
の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線に対してほぼ平行にずれて
も簡単に修正して目的とする掘削孔を形成できる掘削孔
精度修正方法及び掘削孔精度修正装置を提供することを
課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る掘削孔精度修正方法は、横方向に一列に
並設した複数本の掘削軸1を隣接する掘削軸1同士が互
いに逆方向に回転するように回転して地盤2を掘削する
に際して、掘削途中で複数の掘削軸1先端部の軸芯を結
ぶ線Mが全体として正規の位置における複数の掘削軸1
の軸芯を結ぶ仮想線Nに対してほぼ平行にずれた場合、
ずれた位置において横一列に並設した複数本の掘削軸1
のうち一側端部の掘削軸1aを中心にして掘削軸1全体
を回動して複数本の掘削軸1のうち他側端部の掘削軸1
bが正規の位置における複数の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮
想線N上に位置させるという第1の修正を行い、この第
1の修正に当たり、一側端部の掘削軸1aを減速又は停
止して掘削軸1全体の第1の回動中心とすると共に上記
一側端部の掘削軸1aを第1の回動中心として他側端部
の掘削軸1bが正規の位置における複数の掘削軸1の軸
芯を結ぶ仮想線N側に向かうように複数の掘削軸1の全
体が回動する方向に第1の回動中心となる掘削軸1以外
の他の掘削軸1を回動し、第1の修正を行った後に、掘
削軸1全体を他側端部に位置する掘削軸1を中心に上記
第1の修正における掘削軸1全体の回動と逆方向に回動
して複数本の掘削軸1の軸芯を結ぶ線Mを正規の位置に
おける複数の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮想線Nに一致させ
る第2の修正を行い、この第2の修正に当たり、他側端
部の掘削軸1bを減速又は停止して掘削軸1全体の第2
の回動中心とすると共に上記他側端部の掘削軸1bを第
2の回動中心として一側端部の掘削軸1aが正規の位置
における複数の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮想線N側に向か
うように複数の掘削軸1の全体が回動する方向に第2の
回動中心となる掘削軸1b以外の他の掘削軸1を回動す
ることを特徴とするものである。このような方法を採用
することで、掘削途中で複数の掘削軸1先端部の軸芯を
結ぶ線Mが全体として正規の位置における複数の掘削軸
1の軸芯を結ぶ仮想線Nに対してほぼ平行にずれても、
掘削軸1の回転数や回転方向を変えるという上記第1の
修正と第2の修正との2段階の修正を行うことで正規の
位置に戻すことができるものである。
【0007】また、本発明の掘削孔精度修正装置は、横
方向に一列に並設した複数本の掘削軸1と、各掘削軸1
をそれぞれ独立して回転し且つ各掘削軸1の回転方向及
び回転数を独立して変更可能な複数の回転装置とより成
ることを特徴とするものである。このような構成とする
ことで、簡単な構成で掘削軸1の回転数や回転方向を変
えて、上記第1の修正と第2の修正との2段階の修正を
行って正規の位置に戻すことができるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0009】図1乃至図3には本発明の掘削孔精度修正
装置付きの多軸掘削装置Aが示してある。多軸掘削装置
Aは以下のような構成となっている。
【0010】すなわち車体5にリーダ6を設け、リーダ
6に設けたレール6aに沿って移動体7が上下方向に移
動自在に取付けてあり、該移動体7はワイヤ8により吊
り下げてあって、巻き取り装置9を巻いたり、巻き戻し
たりすることで移動体7がリーダ6に沿って上下移動す
るものである。移動体7には複数(添付図面に示す実施
形態では3個)の回転装置10が設けてあり、各回転装
置10にそれぞれ掘削軸1の上端部が取付けてあって、
各掘削軸1をそれぞれ各回転装置10により独立して回
転するようになっており、各回転装置10の回転方向を
変えることで各掘削軸1の回転方向を独立して逆方向に
変更できるようになっており、また、回転装置10の回
転数を変えることで掘削軸1の回転数を独立して変える
ことができるようにしている。ここで、通常の掘削時に
おける横方向に一列に並設した複数本の掘削軸1は隣接
するもの同士が逆方向に回転するように設定してある。
このように、隣接する掘削軸1の回転方向が互いに逆方
向となるようにすることで、複数本の掘削軸1により掘
削に当たって、できるだけ後述の連結バンド11のより
連結した横一列となった複数の掘削軸1が全体として平
面視で左又は右にひねられるという現象が生じにくいも
のである。また、後述のように掘削時にセメントミルク
のような固結用液と掘削土砂とを撹拌混合する場合も、
隣接する掘削軸1の回転方向を逆方向とすることで撹拌
混合が効果的に行えるものである。
【0011】複数本の掘削軸1は横方向に一列となるよ
うに並設してあり、複数の掘削軸1は連結バンド11に
より回転自在に接続してあり、連結バンド11により接
続することで、掘削軸1間の間隔が一定に保持されるも
のである。各掘削軸1の先端部(下端部)にはヘッド1
2が設けてあり、各掘削軸1の先端部のヘッド12は隣
接するもの同士が上下にずれ且つ平面視で隣接するヘッ
ド12の回転軌跡同士が一部重複するようになってい
る。したがって、多軸掘削装置Aの複数の掘削軸1によ
り掘削される掘削孔4は、各掘削軸1により形成される
掘削単位孔4aが複数形成されると共に隣接する掘削単
位孔4a同士が平面視で一部重複した串刺し団子状をし
た細長い孔となる。掘削軸1には側方突出部13が設け
てあり、この側方突出部13は螺旋部材により構成した
り、翼部材により構成したりしてある。また、ヘッド1
2又は掘削軸1の上下方向の任意の位置にはセメントミ
ルクのような固結用液を噴射するための噴射孔(図示せ
ず)が設けてある。更に、リーダ6の下部にはリーダ6
に対して上下方向に移動自在な振れ止め筒14が設けて
あり、この振れ止め筒14内に上記並設した複数の掘削
軸1が上下方向に移動自在に挿通してあって並設した複
数の掘削軸1が振れるのを地上において防止している。
【0012】掘削軸1には傾斜計23が設けてある。図
1に示す実施形態においては、両側に位置する掘削軸1
に傾斜計23を設けてある。傾斜計23は掘削軸1が地
盤2内でどの方向にどれだけ傾斜しているかを測定する
ためのもので、従来から公知の傾斜計23を用いること
ができる。以下、傾斜計23の一例につき説明する。
【0013】掘削軸1内の下端部近くに傾斜計23が内
装してあり、この傾斜計23は図8に示すように、プロ
ーブ筒体24内に金属振り子25を設け、この金属振り
子25を電気ばね26によりプローブ筒体24の中心軸
Wに移動させるようになっている。電気ばね26は金属
振り子25にコイル27を設け、プローブ筒体24内面
に突設したマグネット28をコイル27内に挿入して構
成してあり、プローブ筒体24が図8(a)に示すよう
に垂直な場合、その内部は電気ばね26により平衡が保
たれており、金属振り子25をプローブ筒体24中心に
移動させるための電圧は0vであり、この0vの電圧を
かける状態を垂直とみなしている。一方、図8(b)に
示すようにプローブ筒体24が傾斜すると、その内部は
電気ばね26での平衡が崩れ、金属振り子25をプロー
ブ筒体24の中心軸Wに移動させるためにはコイル27
に電流を流して磁力により平衡状態に戻してやる必要が
ある。この時に必要な電圧はプローブ筒体24内に設け
た検出器29からフィードバックされ、その電圧の大き
さにより傾斜角αを求めるようになっている。つまり、
プローブ筒体24が大きく傾いているほどその内部の金
属振り子25をプローブ筒体24の中心軸Wに戻そうと
する場合に大きな電圧が必要となるという理論に基づき
傾斜角αを求めるようになっている。なお、図8中19
は増幅器を示している。
【0014】上記プローブ筒体24は掘削軸1に2個内
装してあり、一つのプローブ筒体24内における金属振
り子25はX方向(左右方向)における傾斜角を測定
し、他の一つのプローブ筒体24内における金属振り子
25はY方向(前後方向)における傾斜角を測定するよ
うになっている。上記の構成の傾斜計23による掘削軸
1の先端部の傾斜角の測定は所定ピッチの深度毎に(つ
まり掘削軸1の先端部が所定ピッチの深度に至る毎に)
掘削軸1の回転を止めて計測するものであり、掘削軸1
の鉛直軸からの偏りは、図9に示すように、各区間毎に
深度ピッチに傾斜角度を乗じて求める。すなわちθが小
さい時、tanθ≒θであり、xi=Li×tanθi
≒Li×θとなる。そして、トータル深度L=ΣLi=
1+L2+L3であり、トータル偏位=Σx1=x1+x
2+x3であり、つまり、掘削軸1のある深度Lにおけ
るX方向(左右方向方向)偏位はx1+x2+x3で求
めることができる。同様にしてY方向におけるある深度
における偏位も求めることができる。
【0015】このようにして、両端部に位置する掘削軸
1の先端部におけるX方向、Y方向の傾きを測定するこ
とで、実際の掘削軸1の先端部の偏位を知ることができ
るようになっている。もちろん、傾斜計23としては上
記のものにのみ限定されるものではなく、掘削軸1bの
傾斜を測定して掘削軸1の先端部が掘削軸の鉛直軸に対
する偏位を計測できるものであれば他の傾斜計23を用
いてもよいものである。
【0016】しかして、上記のような構成の多軸掘削装
置Aを用いて地盤2を掘削するのである。掘削にあたっ
ては、横方向に一列に並設した複数本の掘削軸1を回転
しながら地盤2を掘削するものである。この場合、各掘
削軸1の先端部のヘッド12は隣接するもの同士が上下
にずれ且つ平面視で隣接するヘッド12の回転軌跡同士
が一部重複するようになっており、したがって、多軸掘
削装置Aの複数の掘削軸1により掘削される掘削孔4は
図4に示すように、各掘削軸1により形成される掘削単
位孔4aが複数形成されると共に隣接する掘削単位孔4
a同士が平面視で一部重複した串刺し団子状をした細長
い孔となる。上記掘削に当たり、掘削軸1に設けた噴射
孔からセメントミルクような固結用液を噴射しながら掘
削土砂と固結用液とを撹拌混合することで、掘削孔4内
にソイルセメントが充填されたソイルセメント柱列30
が形成されることになる。そして、上記掘削孔4を形成
する際、先に形成している掘削孔4の側端部と次に形成
する掘削孔4の側端部とが重複するように(つまり側端
部の掘削単位孔4a同士が重複するように)掘削するこ
とで、ソイルセメントが充填された串刺し団子状の掘削
孔4が連続し、これにより連続した地中壁を形成するこ
とができるものである。
【0017】ところで、上記のようにして多軸掘削装置
Aにより地盤2中にソイルセメントが充填された掘削孔
4を形成するのであるが、掘削の途中で、複数の掘削軸
1先端部の軸芯を結ぶ線Mが全体として正規の位置にお
ける複数の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮想線Nに対してほぼ
平行にずれることがある。このように正規の位置に対し
てずれた状態のまま掘削を継続すると、設計通りの掘削
孔4を形成できなくなってしまう。
【0018】そこで、本発明においては、掘削の途中
で、複数の掘削軸1先端部の軸芯を結ぶ線Mが全体とし
て正規の位置における複数の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮想
線Nに対してほぼ平行にずれた際、ずれた位置において
横一列に並設した複数本の掘削軸1のうち一側端部の掘
削軸1aを中心にして掘削軸1全体を回動して複数本の
掘削軸1のうち他側端部の掘削軸1bが正規の位置にお
ける複数の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮想線N上に位置させ
るという第1の修正を行い、掘削軸1全体を他側端部に
位置する掘削軸1を中心に上記第1の修正における掘削
軸1全体の回動と逆方向に回動して複数本の掘削軸1の
軸芯を結ぶ線Mを正規の位置における複数の掘削軸1の
軸芯を結ぶ仮想線Nに一致させる第2の修正を行って複
数の掘削軸1の先端部を正規の位置に戻すものである。
【0019】上記第1の修正、第2の修正は以下のよう
にして行う。すなわち、図5(a)のように複数の掘削
軸1先端部の軸芯を結ぶ線Mが全体として正規の位置に
おける複数の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮想線Nに対してほ
ぼ平行にずれると、図5(b)のように、一側端部の掘
削軸1aを減速又は停止して掘削軸1全体の第1の回動
中心とすると共に上記一側端部の掘削軸1aを第1の回
動中心として他側端部の掘削軸1bが正規の位置におけ
る複数の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮想線N側に向かうよう
に複数の掘削軸1の全体が回動する方向に第1の回動中
心となる掘削軸1a以外の他の掘削軸1を回転し(つま
り図5(b)に示すように掘削軸1aを除く他のすべて
の掘削軸1を図5(b)の矢印イ方向に回転することで
複数の掘削軸1全体を掘削軸1aを中心にして矢印ロ方
向に回動する)、他側端部の掘削軸1bを正規の位置に
おける複数の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮想線N上に位置さ
せる。これが第1の修正である。この第1の修正が終わ
ると、次は、他側端部の掘削軸1bを減速又は停止して
掘削軸1全体の第2の回動中心とすると共に上記他側端
部の掘削軸1bを第2の回動中心として一側端部の掘削
軸1aが正規の位置における複数の掘削軸1の軸芯を結
ぶ仮想線N側に向かうように複数の掘削軸1の全体が回
動する方向に第2の回動中心となる掘削軸1b以外の他
の掘削軸1を回転し(つまり図5(c)に示すように掘
削軸1bを除く他のすべての掘削軸1を図5(c)の矢
印ハ方向に回転することで複数の掘削軸1全体を掘削軸
1bを中心にして矢印ニ方向に回動する)、一側端部の
掘削軸1aを正規の位置における複数の掘削軸1の軸芯
を結ぶ仮想線N上に位置させる(これが第2の修正であ
る)。
【0020】上記第1の修正、第2の修正を行うこと
で、複数の掘削軸1の先端部を正規の位置に戻すもので
あるが、第1の修正、第2の修正は複数の掘削軸1のう
ちある掘削軸1の回転数を減じ、ある掘削軸1の回転方
向を変えるという簡単な制御で行えるものである。
【0021】上記図5(a)のずれ、図5(b)の他側
端部の掘削軸1bが正規の位置における複数の掘削軸1
の軸芯を結ぶ仮想線N上に位置した状態、図5(c)に
おいて一側端部の掘削軸1aが正規の位置における複数
の掘削軸1の軸芯を結ぶ仮想線N上に位置した状態等は
前述の傾斜計23により測定することができるものであ
る。
【0022】上記実施形態においては掘削軸1の噴射孔
から固結用液を噴射して掘削土砂と撹拌混合することで
ソイルセメント柱等を形成する例で説明したが、掘削土
砂を排土して掘削孔を形成するものであってもよく、要
は複数の掘削軸1により掘削孔を形成するものであれは
掘削孔の形態に特に限定はないものである。
【0023】また、掘削軸1として3軸の実施形態で説
明したが、2軸、あるいは4軸、5軸……であってもよ
いものである。
【0024】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、掘削途中で複数の掘削軸先端部の軸芯を
結ぶ線が全体として正規の位置における複数の掘削軸の
軸芯を結ぶ仮想線に対してほぼ平行にずれた場合、一側
端部の掘削軸を減速又は停止して掘削軸全体の第1の回
動中心とすると共に上記一側端部の掘削軸を第1の回動
中心として他側端部の掘削軸が正規の位置における複数
の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線側に向かうように複数の掘
削軸の全体が回動する方向に第1の回動中心となる掘削
軸以外の他の掘削軸を回動するという第1の修正を行
い、その後、他側端部の掘削軸を減速又は停止して掘削
軸全体の第2の回動中心とすると共に上記他側端部の掘
削軸を第2の回動中心として一側端部の掘削軸が正規の
位置における複数の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線側に向か
うように複数の掘削軸の全体が回動する方向に第2の回
動中心となる掘削軸以外の他の掘削軸を回動するという
第2の修正を行うので、掘削途中で複数の掘削軸先端部
の軸芯を結ぶ線が全体として正規の位置における複数の
掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線に対してほぼ平行にずれた場
合、複数の掘削軸の回転数の制御、回転方向の制御を行
うだけで簡単に第1の修正、第2の修正ができて、簡単
な方法で、複数の掘削軸の先端部を正規の位置に戻すこ
とができるものであり、しかも、従来のようにブレーキ
をかけるものではないので、地盤中に挿入され掘削軸の
先端部付近にブレーキ装置を設ける必要がなくて掘削の
支障にならず、また、ブレーキをかけることによる掘削
軸のねじれ等が生じないものである。
【0025】また、請求項2記載の発明にあっては、横
方向に一列に並設した複数本の掘削軸と、各掘削軸をそ
れぞれ独立して回転し且つ各掘削軸の回転方向及び回転
数を独立して変更可能な複数の回転装置とよりなるの
で、簡単な構成により、掘削途中で複数の掘削軸先端部
の軸芯を結ぶ線が全体として正規の位置における複数の
掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線に対してほぼ平行にずれた場
合、複数の掘削軸の回転数や回転方向を独立して変更し
て上記第1の修正、第2の修正ができるものであり、簡
単な装置で正規の位置に復帰できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の正面図である。
【図2】同上の拡大正面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上により掘削される掘削孔を示す水平断面図
である。
【図5】(a)は同上の複数の掘削軸先端部の軸芯を結
ぶ線が全体として正規の位置における複数の掘削軸の軸
芯を結ぶ仮想線に対してほぼ平行にずれた場合を示す説
明図であり、(b)は第1の修正の説明図であり、
(c)は第2の修正の説明図である。
【図6】同上に用いる傾斜計を示し、(a)は傾斜計が
鉛直の場合を示す説明図であり、(b)は傾斜計が傾い
て場合を示す説明図である。
【図7】同上のトータル深度とトータル偏位の関係を示
す説明図である。
【図8】複数の掘削軸先端部の軸芯を結ぶ線が全体とし
て正規の位置における複数の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線
に対してほぼ平行にずれた場合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 掘削軸 2 地盤 4 掘削孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 敏雄 大阪市西区阿波座1丁目13番13号 成幸工 業株式会社内 (72)発明者 出口 栄一 大阪市西区阿波座1丁目13番13号 成幸工 業株式会社内 (72)発明者 小野下 克己 大阪市西区阿波座1丁目13番13号 成幸工 業株式会社内 (72)発明者 柴原 克己 大阪市西区阿波座1丁目13番13号 成幸工 業株式会社内 (72)発明者 國藤 ▲祚▼光 大阪市西区阿波座1丁目13番13号 成幸工 業株式会社内 Fターム(参考) 2D040 AB05 BA06 BA08 BD03 CA01 CB03 EA01 EA12 EA14 EA21 FA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向に一列に並設した複数本の掘削軸
    を隣接する掘削軸同士が互いに逆方向に回転するように
    回転して地盤を掘削するに際して、掘削途中で複数の掘
    削軸先端部の軸芯を結ぶ線が全体として正規の位置にお
    ける複数の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線に対してほぼ平行
    にずれた場合、ずれた位置において横一列に並設した複
    数本の掘削軸のうち一側端部の掘削軸を中心にして掘削
    軸全体を回動して複数本の掘削軸のうち他側端部の掘削
    軸が正規の位置における複数の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想
    線上に位置させるという第1の修正を行い、この第1の
    修正に当たり、一側端部の掘削軸を減速又は停止して掘
    削軸全体の第1の回動中心とすると共に上記一側端部の
    掘削軸を第1の回動中心として他側端部の掘削軸が正規
    の位置における複数の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線側に向
    かうように複数の掘削軸の全体が回動する方向に第1の
    回動中心となる掘削軸以外の他の掘削軸を回動し、第1
    の修正を行った後に、掘削軸全体を他側端部に位置する
    掘削軸を中心に上記第1の修正における掘削軸全体の回
    動と逆方向に回動して複数本の掘削軸の軸芯を結ぶ線を
    正規の位置における複数の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線に
    一致させる第2の修正を行い、この第2の修正に当た
    り、他側端部の掘削軸を減速又は停止して掘削軸全体の
    第2の回動中心とすると共に上記他側端部の掘削軸を第
    2の回動中心として一側端部の掘削軸が正規の位置にお
    ける複数の掘削軸の軸芯を結ぶ仮想線側に向かうように
    複数の掘削軸の全体が回動する方向に第2の回動中心と
    なる掘削軸以外の他の掘削軸を回動することを特徴とす
    る掘削孔精度修正方法。
  2. 【請求項2】 横方向に一列に並設した複数本の掘削軸
    と、各掘削軸をそれぞれ独立して回転し且つ各掘削軸の
    回転方向及び回転数を独立して変更可能な複数の回転装
    置とより成ることを特徴とする掘削孔精度修正装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005350870A (ja) * 2004-06-08 2005-12-22 Shimizu Corp 3軸深層混合処理工法
CN109434468A (zh) * 2018-12-29 2019-03-08 重庆江东机械有限责任公司 一种联合体压力机

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