JP3389558B2 - 掘削孔精度修正方法 - Google Patents

掘削孔精度修正方法

Info

Publication number
JP3389558B2
JP3389558B2 JP2000233612A JP2000233612A JP3389558B2 JP 3389558 B2 JP3389558 B2 JP 3389558B2 JP 2000233612 A JP2000233612 A JP 2000233612A JP 2000233612 A JP2000233612 A JP 2000233612A JP 3389558 B2 JP3389558 B2 JP 3389558B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
excavation
shafts
excavating
shaft
opposite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000233612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002047684A (ja
Inventor
順一 秋田
盛光 吉岡
敏雄 中島
栄一 出口
克己 小野下
克己 柴原
▲祚▼光 國藤
Original Assignee
成幸工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 成幸工業株式会社 filed Critical 成幸工業株式会社
Priority to JP2000233612A priority Critical patent/JP3389558B2/ja
Publication of JP2002047684A publication Critical patent/JP2002047684A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3389558B2 publication Critical patent/JP3389558B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘削孔精度修正方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から回転により地盤を掘削する複数
本の掘削軸1を並設した多軸掘削装置が知られており、
この多軸掘削装置は例えば、横方向に一列に並設した3
本の掘削軸1を連結バンドで回転自在に接続したもの
で、3本の掘削軸1を回転しながら地盤を掘削するもの
である。この場合、各掘削軸1の先端部のヘッド12は
隣接するもの同士が上下にずれ且つ平面視で隣接するヘ
ッド12の回転軌跡同士が一部重複するようになってお
り、したがって、多軸掘削装置により掘削される掘削孔
は図12に示すように、各掘削軸1により形成される掘
削単位孔が3つ形成されると共に隣接する掘削単位孔同
士が平面視で一部重複した細長い孔となる。
【0003】ところが、上記のような多軸掘削装置によ
り地盤を掘削する場合、掘削途中で複数本の掘削軸1の
先端部が並設方向にずれることがある。例えば、掘削軸
1が図12の実線の状態から図12の破線のようにずれ
てしまい、この状態で更に掘削を継続すると、並設した
掘削軸1が傾いた状態で掘削を継続することになるので
これより先に形成される掘削孔の下部は更に複数本の掘
削軸1を並設した並設方向にずれ、設計通りの正確な掘
削孔を形成できないという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、掘削の途中で横ずれが生じて
も簡単に横ずれを修正して目的とする掘削孔を形成でき
掘削孔精度修正方法を提供することを課題とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る掘削孔精度修正方法は、横方向に一列に
並設した複数本の掘削軸1を回転しながら地盤2を掘削
するに当たり、掘削途中で複数本の掘削軸1の先端部が
複数本の掘削軸1を並設した並設方向にずれた際に、ず
れ方向と反対側の側端部に位置する掘削軸1を他の掘削
軸1に対して相対的に下降させて掘削することで複数本
の掘削軸1をずれ方向とは逆方向に戻すことを特徴とす
るものである。このような方法を採用することで、掘削
途中で複数本の掘削軸1の先端部が複数本の掘削軸1を
並設した並設方向にずれると、ずれ方向の反対側の側端
部に位置する掘削軸1を他の掘削軸1に対して相対的に
下降させて掘削することで掘削軸1を進行方向に対して
ずれ方向とは逆方向にずらす分力が生じて複数本の掘削
軸1の先端部を正規の位置に戻すことができるものであ
る。
【0006】また、横方向に一列に並設した複数本の掘
削軸1を回転しながら地盤2を掘削するに当たり、掘削
途中で複数本の掘削軸1の先端部が複数本の掘削軸1を
並設した並設方向にずれた際に、ずれ方向の端部に位置
する掘削軸1を他の掘削軸に対して相対的に上昇させて
掘削することで複数本の掘削軸1をずれ方向とは逆方向
に戻すことを特徴とするものであってもよい。このよう
な方法を採用することで、掘削途中で複数本の掘削軸1
の先端部が複数本の掘削軸1を並設した並設方向にずれ
ると、ずれ方向の側端部に位置する掘削軸1を他の掘削
軸1に対して相対的に上昇させて掘削することで掘削軸
1を進行方向に対してずれ方向とは逆方向にずらす分力
が生じて先複数本の掘削軸1の先端部を正規の位置に戻
すことができるものである。
【0007】また、横方向に一列に並設した複数本の掘
削軸1を回転しながら地盤2を掘削するに当たり、掘削
途中で複数本の掘削軸1の先端部が複数本の掘削軸1を
並設した並設方向にずれた際に、ずれ方向と反対側の側
端部に位置する掘削軸1を他の掘削軸1に対して相対的
に下降させると共にずれ方向の端部に位置する掘削軸1
を他の掘削軸に対して相対的に上昇させて掘削すること
で複数本の掘削軸1をずれ方向とは逆方向に戻すことを
特徴とするものであってもよい。このような方法を採用
することで、掘削途中で複数本の掘削軸1の先端部が複
数本の掘削軸1を並設した並設方向にずれると、ずれ方
向の反対側の側端部に位置する掘削軸1を他の掘削軸1
に対して相対的に下降させて掘削すると共に、ずれ方向
の側端部に位置する掘削軸1を他の掘削軸1に対して相
対的に上昇させて掘削することで、複数本の掘削軸1を
進行方向に対してずれ方向とは逆方向にずらす分力が生
じて複数本の掘削軸1の先端部を正規の位置に戻すこと
ができるものである。
【0008】
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0010】図1乃至図3には本発明の掘削孔精度修正
装置付きの多軸掘削装置Aが示してある。多軸掘削装置
Aは以下のような構成となっている。
【0011】すなわち車体5にリーダ6を設け、リーダ
6に設けたレール6aに沿って移動体7が上下方向に移
動自在に取付けてあり、該移動体7はワイヤ8により吊
り下げてあって、巻き取り装置9を巻いたり、巻き戻し
たりすることで移動体7がリーダ6に沿って上下移動す
るものである。移動体7には複数本(添付図面に示す実
施形態では3本)の掘削軸1の上端部が取付けてあり、
掘削軸1は移動体7に設けた回転装置10により回転さ
れるようになっている。
【0012】ここで、回転装置10を複数設け、各回転
装置10にそれぞれ1つの掘削軸1を接続して各掘削軸
1をそれぞれ独立した回転装置10により回転するよう
にしてもよく、あるいは1つの回転装置10により複数
本の掘削軸1を回転するようにしてもよいものである。
複数本の掘削軸1は横方向に一列となるように並設して
あり、複数本の掘削軸1は連結バンド11により回転自
在に接続してあり、連結バンド11により接続すること
で、掘削軸1間の間隔が一定に保持されるものである。
各掘削軸1の先端部(下端部)にはヘッド12が設けて
あり、各掘削軸1の先端部のヘッド12は隣接するもの
同士が上下にずれ且つ平面視で隣接するヘッド12の回
転軌跡同士が一部重複するようになっている。したがっ
て、多軸掘削装置Aの複数本の掘削軸1により掘削され
る掘削孔4は、各掘削軸1により形成される掘削単位孔
4aが複数形成されると共に隣接する掘削単位孔4a同
士が平面視で一部重複した串刺し団子状をした細長い孔
となる。掘削軸1には側方突出部13が設けてあり、こ
の側方突出部13は螺旋部材により構成したり、翼部材
により構成したりしてある。また、ヘッド12又は掘削
軸1の上下方向の任意の位置にはセメントミルクのよう
な固結用液を噴射するための噴射孔(図示せず)が設け
てある。更に、リーダ6の下部にはリーダ6に対して上
下方向に移動自在な振れ止め筒14が設けてあり、この
振れ止め筒14内に上記並設した複数本の掘削軸1が上
下方向に移動自在に挿通してあって並設した複数本の掘
削軸1が振れるのを地上において防止している。
【0013】複数本の掘削軸1のうち両側端部に位置す
る掘削軸1又は一側端部に位置する掘削軸1は他の掘削
軸1に対して相対的に上昇又は下降させることができる
ようになっている。図1には両側端部に位置する掘削軸
1にいずれも独立して掘削軸1を上下移動できる上下移
動装置3が設けてあるが、図11に示すように片側の側
端部に位置する掘削軸1に上下移動装置3を設けてもよ
いものである。上下移動装置3は図4に示すように、該
当する掘削軸1の上端部外周部に軸受け部15を設け、
軸受け部15に回転体16が回転自在に取付け、移動体
7の下面部に設けた油圧シリンダや空圧シリンダのよう
なシリンダ装置17のロッド18の先端部を回転体16
に取付けてある。また、該当する掘削軸1の上端部の内
周には上下方向に長いスライド用レール部19が設けて
あり、移動体7に設けた回転装置10の出力軸21の下
端部外周部に設けた係合部22をスライド用レール部1
9に上下移動自在に係合してある。つまり、回転装置1
0の回転が係合部22とスライド用レール部19との係
合により掘削軸1に伝達して掘削軸1を回転するように
なっており、一方、シリンダー装置17を駆動すること
で、回転体16を上下して掘削軸1を回転しながら上下
できるようになっている。
【0014】なお上下移動装置3を設けてない掘削軸1
は回転装置10の別の出力軸に直接接続してある。この
上下移動装置3を設けない掘削軸1に対して連結バンド
11は上下移動できないようになっているが、上下移動
装置3を設けた掘削軸1は連結バンド11に対して上下
移動できるようになっている。
【0015】掘削軸1には傾斜計23が設けてある。図
1、図11に示す実施形態においては、両側に位置する
掘削軸1に傾斜計23を設けてある。傾斜計23は掘削
軸1が地盤2内でどの方向にどれだけ傾斜しているかを
測定するためのもので、従来から公知の傾斜計23を用
いることができる。以下、傾斜計23の一例につき説明
する。
【0016】掘削軸1内の下端部近くに傾斜計23が内
装してあり、この傾斜計23は図9に示すように、プロ
ーブ筒体24内に金属振り子25を設け、この金属振り
子25を電気ばね26によりプローブ筒体24の中心軸
Wに移動させるようになっている。電気ばね26は金属
振り子25にコイル27を設け、プローブ筒体24内面
に突設したマグネット28をコイル27内に挿入して構
成してあり、プローブ筒体24が図9(a)に示すよう
に垂直な場合、その内部は電気ばね26により平衡が保
たれており、金属振り子25をプローブ筒体24中心に
移動させるための電圧は0vであり、この0vの電圧を
かける状態を垂直とみなしている。一方、図9(b)に
示すようにプローブ筒体24が傾斜すると、その内部は
電気ばね26での平衡が崩れ、金属振り子25をプロー
ブ筒体24の中心軸Wに移動させるためにはコイル27
に電流を流して磁力により平衡状態に戻してやる必要が
ある。この時に必要な電圧はプローブ筒体24内に設け
た検出器29からフィードバックされ、その電圧の大き
さにより傾斜角αを求めるようになっている。つまり、
プローブ筒体24が大きく傾いているほどその内部の金
属振り子25をプローブ筒体24の中心軸Wに戻そうと
する場合に大きな電圧が必要となるという理論に基づき
傾斜角αを求めるようになっている。なお、図9中19
は増幅器を示している。
【0017】上記プローブ筒体24は掘削軸1に2個内
装してあり、一つのプローブ筒体24内における金属振
り子25はX方向(左右方向)における傾斜角を測定
し、他の一つのプローブ筒体24内における金属振り子
25はY方向(前後方向)における傾斜角を測定するよ
うになっている。上記の構成の傾斜計23による掘削軸
1の先端部の傾斜角の測定は所定ピッチの深度毎に(つ
まり掘削軸1の先端部が所定ピッチの深度に至る毎に)
掘削軸1の回転を止めて計測するものであり、掘削軸1
の鉛直軸からの偏りは、図10に示すように、各区間毎
に深度ピッチに傾斜角度を乗じて求める。すなわちθが
小さい時、tanθ≒θであり、xi=Li×tanθ
i≒Li×θとなる。そして、トータル深度L=ΣLi
=L1+L2+L3であり、トータル偏位=Σx1=x1+
x2+x3であり、つまり、掘削軸1のある深度Lにお
けるX方向(左右方向方向)偏位はx1+x2+x3で
求めることができる。同様にしてY方向におけるある深
度における偏位も求めることができる。
【0018】このようにして、X方向、Y方向における
掘削軸1の下端部の傾きを測定することで、実際の掘削
軸1の先端部の偏位を知ることができるようになってい
る。もちろん、傾斜計23としては上記のものにのみ限
定されるものではなく、掘削軸1の傾斜を測定して掘削
軸1の先端部が掘削軸の鉛直軸に対する偏位を計測でき
るものであれば他の傾斜計23を用いてもよいものであ
る。
【0019】しかして、上記のような構成の多軸掘削装
置Aを用いて地盤2を掘削するのである。掘削にあたっ
ては、横方向に一列に並設した複数本の掘削軸1を回転
しながら地盤2を掘削するものである。この場合、各掘
削軸1の先端部のヘッド12は隣接するもの同士が上下
にずれ且つ平面視で隣接するヘッドの回転軌跡同士が一
部重複するようになっており、したがって、多軸掘削装
置Aの複数本の掘削軸1により掘削される掘削孔4は図
5に示すように、各掘削軸1により形成される掘削単位
孔4aが複数形成されると共に隣接する掘削単位孔4a
同士が平面視で一部重複した串刺し団子状をした細長い
孔となる。上記掘削に当たり、掘削軸1に設けた噴射孔
からセメントミルクような固結用液を噴射しながら掘削
土砂と固結用液とを撹拌混合することで、掘削孔4内に
ソイルセメントが充填されたソイルセメント柱列30が
形成されることになる。そして、上記掘削孔4を形成す
る際、先に形成している掘削孔4の側端部と次に形成す
る掘削孔4の側端部とが重複するように(つまり側端部
の掘削単位孔4a同士が重複するように)掘削すること
で、ソイルセメントが充填された串刺し団子状の掘削孔
4が連続し、これにより連続した地中壁を形成すること
ができるものである。
【0020】ところで、上記のようにして多軸掘削装置
Aにより地盤2中にソイルセメントが充填された掘削孔
4を形成するのであるが、掘削の途中で、複数本の掘削
軸1の先端部が複数本の掘削軸1を並設した並設方向に
ずれることがある。このような場合には現在形成してい
る掘削孔4の下部が既に形成した掘削孔4の下部と一部
重複せずに離れてしまったり、あるいは側端部の重複量
が少なかったり、あるいは重複量が多すぎて、次に形成
する掘削孔4が下部で重複しなくなったりするおそれが
ある。
【0021】そこで、本発明においては、横方向に一列
に並設した複数本の掘削軸1を回転しながら地盤2を掘
削する際、掘削軸1に設けた傾斜計23で掘削軸1の先
端部(下端部)の傾きを測定し、掘削途中で複数本の掘
削軸1の先端部が複数本の掘削軸1を並設した並設方向
に設定角度以上傾いてずれると、ずれ方向と反対側の側
端部に位置する掘削軸1を他の掘削軸1に対して相対的
に下降させて掘削するか、あるいは、ずれ方向の端部に
位置する掘削軸1を相対的に上昇させて掘削するか、あ
るいは、ずれ方向と反対側の側端部に位置する掘削軸1
を他の掘削軸1に対して相対的に下降させると共にずれ
方向の端部に位置する掘削軸1を相対的に上昇させて掘
削するものであり、これにより掘削軸1をずれ方向とは
逆方向に戻すことができるものである。
【0022】例えば、複数本の掘削軸1を並設した並設
方向を左右方向とし、軸線に沿って複数本の掘削軸1が
左方向にずれて掘削孔4が左方向にずれた場合(図6
(a)において破線が正規の位置でこの正規の位置から
実線のように左方向にずれている状態)を想定すると、
図6(b)のように右側の掘削軸1(ずれ方向と反対側
の側端部に位置する掘削軸1)を他の掘削軸1に対して
下降させて掘削すると、連結バンド11により並設方向
に連結した複数本の掘削軸1の先端部が地盤2に対して
図6(b)の傾斜線Bのように当たって掘削することに
なって、並設方向に連結した複数本の掘削軸1に図6
(b)の矢印方向に示す右にずらす分力Pが働き、これ
により掘削軸1の先端部をずれ方向とは逆方向に戻して
正規の位置に戻すものであり、上記の正規の位置に戻る
と、右側に位置する掘削軸1を上昇させて他の掘削軸1
に対して初期の位置関係とし、この状態で、掘削を続け
るものである。上記の掘削軸1の傾きの計測、正規の位
置に戻ったことを確認するための計測は傾斜計23によ
り行うものである。
【0023】図7(a)は複数本の掘削軸1を並設した
並設方向を左右方向とし、軸線に沿って複数本の掘削軸
1が左方向にずれて掘削孔4が左方向にずれた場合を想
定しており(図7(a)において破線が正規の位置でこ
の正規の位置から実線のように左方向にずれている状
態)、この場合に図7(b)のように左側の掘削軸1
(ずれ方向の側端部に位置する掘削軸1)を他の掘削軸
1に対して上昇させて掘削すると、連結バンド11によ
り並設方向に連結した複数本の掘削軸1の先端部が地盤
2に対して図7(b)の傾斜線Cのように当たって掘削
することになって、並設方向に連結した複数本の掘削軸
1に図7(b)の矢印方向に示す右にずらす分力Pが働
き、これにより掘削軸1の先端部をずれ方向とは逆方向
に戻して正規の位置に戻すものであり、上記の正規の位
置に戻ると、左側に位置する掘削軸1を下降させて他の
掘削軸1に対して初期の位置関係とし、この状態で、掘
削を続けるものである。上記の掘削軸1の傾きの計測、
正規の位置に戻ったことを確認するための計測は傾斜計
23により行うものである。
【0024】図8(a)は複数本の掘削軸1を並設した
並設方向を左右方向とし、軸線に沿って複数本の掘削軸
1が左方向にずれた場合を想定しており(図8(a)に
おいて破線が正規の位置でこの正規の位置から実線のよ
うに左方向にずれている状態)、この場合に図8(b)
のように右側の掘削軸1(ずれ方向と反対側の側端部に
位置する掘削軸1)を他の掘削軸1に対して下降させる
と共に左側の掘削軸1(ずれ方向の側端部に位置する掘
削軸1)を他の掘削軸1に対して上昇させて掘削する
と、連結バンド11により並設方向に連結した複数本の
掘削軸1の先端部が地盤2に対して図8(b)の傾斜線
Dのように当たって掘削することになって、並設方向に
連結した複数本の掘削軸1に図8(b)の矢印方向に示
す右にずらす分力Pが働き、これにより掘削軸1の先端
部をずれ方向とは逆方向に戻して正規の位置に戻すもの
であり、上記の正規の位置に戻ると、左側に位置する掘
削軸1を下降させて他の掘削軸1に対して通常の掘削時
の位置関係とし、右側に位置する掘削軸1を上昇させて
他の掘削軸1に対して通常の掘削時の位置関係とし、こ
の状態で、通常の掘削を続けるものである。上記の掘削
軸1の傾きの計測、正規の位置に戻ったことを確認する
ための計測は傾斜計23により行うものである。なお、
複数本の掘削軸1が並設方向にずれた場合に、本実施形
態のように両側の掘削軸1のうち一方を他の掘削軸1に
対して相対的に下降させるとともに他方を相対的に上昇
させた状態で掘削した場合は、連結バンド11により並
設方向に連結した複数本の掘削軸1の先端部が地盤2に
対して図8(b)の傾斜線Dで当たり、傾斜線Dの傾斜
角度が前述の傾斜線Bや傾斜線Cよりも水平に対する傾
斜角度が大きくて分力Pが大きくなるので、よりスムー
ズに掘削軸1の先端部を正規の位置に戻すことができる
ものである。
【0025】上記実施形態においては掘削軸1の噴射孔
から固結用液を噴射して掘削土砂と撹拌混合することで
ソイルセメント柱等を形成する例で説明したが、掘削土
砂を排土して掘削孔を形成するものであってもよく、要
は複数本の掘削軸1により掘削孔を形成するものであれ
は掘削孔の形態に特に限定はないものである。
【0026】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、横方向に一列に並設した複数本の掘削軸
を回転しながら地盤を掘削するに当たり、掘削途中で複
数本の掘削軸の先端部が複数本の掘削軸を並設した並設
方向にずれた際に、ずれ方向と反対側の側端部に位置す
る掘削軸を他の掘削軸に対して相対的に下降させて掘削
することで複数本の掘削軸をずれ方向とは逆方向に戻す
ので、ずれ方向の反対側の側端部に位置する掘削軸を他
の掘削軸に対して相対的に下降させて掘削するという簡
単な方法で複数の掘削軸の先端部を正規の位置に戻すこ
とができて、精度の良い掘削孔を形成できるものであ
る。
【0027】また、請求項2記載の発明にあっては、横
方向に一列に並設した複数本の掘削軸を回転しながら地
盤を掘削するに当たり、掘削途中で複数本の掘削軸の先
端部が複数本の掘削軸を並設した並設方向にずれた際
に、ずれ方向の端部に位置する掘削軸を他の掘削軸に対
して相対的に上昇させて掘削することで複数本の掘削軸
をずれ方向とは逆方向に戻すので、ずれ方向の側端部に
位置する掘削軸を他の掘削軸に対して相対的に上昇させ
て掘削するという簡単な方法で複数の掘削軸の先端部を
正規の位置に戻すことができて、精度の良い掘削孔を形
成できるものである。
【0028】また、請求項3記載の発明にあっては、横
方向に一列に並設した複数本の掘削軸を回転しながら地
盤を掘削するに当たり、掘削途中で複数本の掘削軸の先
端部が複数本の掘削軸を並設した並設方向にずれた際
に、ずれ方向と反対側の側端部に位置する掘削軸を他の
掘削軸に対して相対的に下降させると共にずれ方向の端
部に位置する掘削軸を他の掘削軸に対して相対的に上昇
させて掘削することで複数本の掘削軸をずれ方向とは逆
方向に戻すので、ずれ方向の反対側の側端部に位置する
掘削軸を他の掘削軸に対して相対的に下降させる共にず
れ方向の側端部に位置する掘削軸を他の掘削軸に対して
相対的に上昇させて掘削するという簡単な方法で複数の
掘削軸の先端部を正規の位置に戻すことができて、精度
の良い掘削孔を形成できるものであり、特に、ずれ方向
と反対側の側端部に位置する掘削軸を他の掘削軸に対し
て相対的に下降させると共にずれ方向の端部に位置する
掘削軸を相対的に上昇させて掘削することで、もとに戻
す力が大きくなってスムーズに元に戻すことができるも
のである。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の正面図である。
【図2】同上の拡大正面図である。
【図3】同上の側面図である。
【図4】同上の上下移動装置の正面図である。
【図5】同上により掘削される掘削孔を示す水平断面図
である。
【図6】(a)は同上の掘削軸の先端部が並設方向にお
いて一方側にずれた場合の説明図であり、(b)は同上
のずれ方向と反対側の掘削軸を他の掘削軸に対して相対
的に下降させて掘削することで元の位置に戻すことを説
明するための説明図である。
【図7】(a)は同上の掘削軸の先端部が並設方向にお
いて一方側にずれた場合の説明図であり、(b)は同上
のずれ方向側の掘削軸を他の掘削軸に対して相対的に上
昇させて掘削することで元の位置に戻すことを説明する
ための説明図である。
【図8】(a)は同上の掘削軸の先端部が並設方向にお
いて一方側にずれた場合の説明図であり、(b)は同上
のずれ方向側の掘削軸を他の掘削軸に対して相対的に上
昇させると共にずれ方向側の掘削軸を他の掘削軸に対し
て相対的に上昇させて掘削することで元の位置に戻すこ
とを説明するための説明図である。
【図9】同上に用いる傾斜計を示し、(a)は傾斜計が
鉛直の場合を示す説明図であり、(b)は傾斜計が傾い
て場合を示す説明図である。
【図10】同上のトータル深度とトータル偏位の関係を
示す説明図である。
【図11】本発明の一実施形態の正面図である。
【図12】掘削孔が正規の位置から掘削軸の並設方向に
ずれた場合を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 掘削軸 2 地盤 3 上下移動装置 4 掘削孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出口 栄一 大阪市西区阿波座1丁目13番13号 成幸 工業株式会社内 (72)発明者 小野下 克己 大阪市西区阿波座1丁目13番13号 成幸 工業株式会社内 (72)発明者 柴原 克己 大阪市西区阿波座1丁目13番13号 成幸 工業株式会社内 (72)発明者 國藤 ▲祚▼光 大阪市西区阿波座1丁目13番13号 成幸 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−13365(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02F 5/02 E02D 5/18 - 5/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向に一列に並設した複数本の掘削軸
    を回転しながら地盤を掘削するに当たり、掘削途中で複
    数本の掘削軸の先端部が複数本の掘削軸を並設した並設
    方向にずれた際に、ずれ方向と反対側の側端部に位置す
    る掘削軸を他の掘削軸に対して相対的に下降させて掘削
    することで複数本の掘削軸をずれ方向とは逆方向に戻す
    ことを特徴とする掘削孔精度修正方法。
  2. 【請求項2】 横方向に一列に並設した複数本の掘削軸
    を回転しながら地盤を掘削するに当たり、掘削途中で複
    数本の掘削軸の先端部が複数本の掘削軸を並設した並設
    方向にずれた際に、ずれ方向の端部に位置する掘削軸を
    他の掘削軸に対して相対的に上昇させて掘削することで
    複数本の掘削軸をずれ方向とは逆方向に戻すことを特徴
    とする掘削孔精度修正方法。
  3. 【請求項3】 横方向に一列に並設した複数本の掘削軸
    を回転しながら地盤を掘削するに当たり、掘削途中で複
    数本の掘削軸の先端部が複数本の掘削軸を並設した並設
    方向にずれた際に、ずれ方向と反対側の側端部に位置す
    る掘削軸を他の掘削軸に対して相対的に下降させると共
    にずれ方向の端部に位置する掘削軸を他の掘削軸に対し
    て相対的に上昇させて掘削することで複数本の掘削軸を
    ずれ方向とは逆方向に戻すことを特徴とする掘削孔精度
    修正方法。
JP2000233612A 2000-08-01 2000-08-01 掘削孔精度修正方法 Expired - Fee Related JP3389558B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000233612A JP3389558B2 (ja) 2000-08-01 2000-08-01 掘削孔精度修正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000233612A JP3389558B2 (ja) 2000-08-01 2000-08-01 掘削孔精度修正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002047684A JP2002047684A (ja) 2002-02-15
JP3389558B2 true JP3389558B2 (ja) 2003-03-24

Family

ID=18726109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000233612A Expired - Fee Related JP3389558B2 (ja) 2000-08-01 2000-08-01 掘削孔精度修正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3389558B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115600A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Raito Kogyo Co Ltd 多軸削孔機、及び多軸削孔機における孔曲がり修正削孔方法
JP2008115601A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Raito Kogyo Co Ltd 多軸削孔機、及び多軸削孔機における孔曲がり修正削孔方法
JP2008115599A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Raito Kogyo Co Ltd 多軸削孔機、及び多軸削孔機における孔曲がり修正削孔方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008115600A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Raito Kogyo Co Ltd 多軸削孔機、及び多軸削孔機における孔曲がり修正削孔方法
JP2008115601A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Raito Kogyo Co Ltd 多軸削孔機、及び多軸削孔機における孔曲がり修正削孔方法
JP2008115599A (ja) * 2006-11-02 2008-05-22 Raito Kogyo Co Ltd 多軸削孔機、及び多軸削孔機における孔曲がり修正削孔方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002047684A (ja) 2002-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020525676A (ja) 軌跡修正装置を備えるオーガ式垂直掘削システム
JP3389558B2 (ja) 掘削孔精度修正方法
TWI513893B (zh) 用於製造和測量鑽孔的方法和裝置
JP3389559B2 (ja) 掘削孔精度修正方法
JP3408230B2 (ja) 掘削孔精度修正方法
JP2019210711A (ja) 地盤中の既設構造物の補強方法
JP3408231B2 (ja) 掘削孔精度修正方法
JP2001003383A (ja) 溝掘削機の制御方法
JP4608440B2 (ja) 掘削機のねじれ管理装置
JP4026899B2 (ja) 掘削機械垂直度測定装置
CN218911546U (zh) 用于人工挖孔桩的桩位校核装置
JP6914885B2 (ja) 掘削形状確認装置および掘削形状確認方法
JP4069062B2 (ja) 埋設管の敷設方法及びそれに使用する敷設装置
JP2714285B2 (ja) 多軸掘削機の傾斜管理方法
JPS5820825A (ja) 杭造成工法及び装置
JPH10288522A (ja) オーガー掘削孔の変位量検出方法
CN111042107B (zh) 一种大尺寸预制桩围护结构施工系统及施工方法
JP2981164B2 (ja) 掘削装置
JP2729940B2 (ja) 掘削装置
JPH0516315Y2 (ja)
JP2991736B2 (ja) 地下壁設置工法
JPH0921131A (ja) 連続地中孔の施工方法
JP2001271343A (ja) 孔壁測定装置と孔壁測定方法
JP4470202B2 (ja) 基礎の施工方法およびメーソンリ構造物の基礎
JP4470203B2 (ja) 基礎の施工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20021210

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees