JP4069062B2 - 埋設管の敷設方法及びそれに使用する敷設装置 - Google Patents

埋設管の敷設方法及びそれに使用する敷設装置 Download PDF

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Description

本発明は埋設管の敷設方法及びそれに使用する敷設装置に関する。更に詳しくは、開削工法による埋設管の敷設作業を簡単化し、作業時間の短縮を図るようにしたものに関する。また、埋設管が転がらないよう基礎上に配置でき、埋設管の敷設作業の安全性を高めたものに関する。
下水管等の埋設管は、地下3〜4mの位置に設置する場合では、地表面をバックホー等の土木建設機械で掘削して溝を形成し、埋設管を溝内に設置した後に埋め戻す、いわゆる開削工法で行われることが多い。
開削工法において埋設管は、一般に次に示す手順により敷設される。ここでは既に敷設されている埋設管に、新たな埋設管を連結する場合について説明する。
(1) 地表面上にトランシットを立て、溝内の先端側に、埋設管の敷設位置を導き出すための敷設目標点(管路の中心や管の敷設高さを導き出すもの)を設定する。
(2) 敷設目標点側と既設の埋設管側の少なくとも二箇所の溝底に遣方を仮設する。
(3) 新たに敷設する埋設管の基礎となる砂を溝内に投入し、転圧する。
(4) 遣方間に水糸を張る。
(5) 転圧した砂基礎の表面を掻き板等で削って、所定の高さを有する略平坦な砂基礎を形成する。砂基礎の表面は、張設した水糸からの距離が略一定になるようにする。
(6) 表面を略平坦に形成した砂基礎上に埋設管を載せて既設の埋設管と連結する。埋設管が横方向に転がらないように両側に固定杭を打ち込み、固定杭を番線で固定する。
(7) 溝を埋め戻す。
埋設管は、上記工程により複数本繋がれて敷設される。
しかし、上記した埋設管の敷設方法には、次のような課題があった。
即ち従来、埋設管は、所定の高さを有するよう形成した砂基礎上に埋設管を載せて敷設されており、砂基礎の表面形状によって敷設位置が決められていたので、砂基礎の表面は精度良く形成しなければならなかった。そのため砂基礎の形成には熟練を要しており、また、その作業にかかる時間も多大であった。特に、下水管を敷設する場合では、水の流れに影響が出ることがあるので敷設位置には正確さが求められる。
また、埋設管は、略平坦に均した砂基礎上に載せていたので、埋設管が円管状のものであれば、横方向に転がることがあり危険であった。
本発明の目的は、開削工法における敷設作業を簡単化し、作業時間の短縮を図ることができるようにした、埋設管の敷設方法及びそれに使用する敷設装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、埋設管が転がらないよう基礎上に配置でき、埋設管の敷設作業の安全性を高めた、埋設管の敷設方法及びそれに使用する敷設装置を提供することにある。
上記目的を達成するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
開削工法による埋設管の敷設方法であって、
溝内に流動性固体を設けて基礎を構成するステップ、
所要間隔をもって支持装置を設置して、支持装置間にレールを架設するステップ、
掻部材を備えた載置凹部形成装置をレールに取り付け、当該載置凹部形成装置をレールに沿って移動することで基礎の流動性固体を掻き取り、埋設管を敷設する基礎の所定の位置に載置凹部を形成するステップ、
載置凹部に埋設管を載置して配置するステップ、
を有することを特徴とする、
埋設管の敷設方法である。
第2の発明にあっては、
開削工法で埋設管を敷設する際に使用する敷設装置であって、
高さの調整が可能な受け部を有する支持装置と、
受け部間に架設されるレールと、
掻部材を有する載置凹部形成装置と、
掻部材の高さを設定する手段と、
を備えており、
載置凹部形成装置は、レールに沿って移動することで、溝内に設けた基礎を構成する流動性固体を掻部材によって掻き取り、埋設管を敷設する基礎の所定の位置に載置凹部が形成できるようレールに取付可能に構成してあることを特徴とする、
埋設管の敷設装置である。
第3の発明にあっては、
敷設される埋設管の先部側に当たる箇所に、埋設管の敷設位置を定めるために必要な基準点を決める受光装置と、
埋設管の基部側に当たる箇所に決めた基準点からレーザー光線が受光装置に向かって照射されるよう設けられるレーザー照射装置と、
を備えたことを特徴とする、
第2の発明に係る埋設管の敷設装置である。
第4の発明にあっては、
第2の発明に係る埋設管の敷設装置を構成するレールであって、
受け部間に架設した状態で、載置凹部形成装置が沿って移動可能なよう構成してあることを特徴とする、
埋設管の敷設装置を構成するレールである。
第5の発明にあっては、
第2の発明に係る埋設管の敷設装置を構成する載置凹部形成装置であって、
掻部材を有しており、埋設管を敷設する基礎の所定の位置に、掻部材によって流動性固体を掻き取って載置凹部が形成できるようレールに取付可能に構成してあることを特徴とする、
埋設管の敷設装置を構成する載置凹部形成装置である。
第6の発明にあっては、
第3の発明に係る埋設管の敷設装置を構成する受光装置であって、
敷設される埋設管の先部側に当たる箇所に、埋設管の敷設位置を定めるために必要な基準点を決めることができるよう構成してあることを特徴とする、
埋設管の敷設装置を構成する受光装置である。
第7の発明にあっては、
第3の発明に係る埋設管の敷設装置を構成するレーザー照射装置であって、
埋設管の基部側に当たる箇所に決めた基準点からレーザー光線が受光装置に向かって照射できるよう構成してあることを特徴としてある、
埋設管の敷設装置を構成するレーザー照射装置である。
載置凹部は、埋設管を載置して敷設する所定の位置に配置できれば、形状は特に限定するものではない。例えば、縦断面略「U」型形状、縦断面略「V」型形状、縦断面略「凵」型形状等に形成することができる。
「流動性固体」としては、例えば、砂、土、土砂、砂利、粒径の小さな石等を挙げることができるが、これに限定するものではない。
(作 用)
本発明に係る埋設管は、次の工程で敷設される。
溝内に流動性固体を設けて基礎を構成する。埋設管を敷設する基礎の所定の位置に載置凹部を形成する。載置凹部に上記埋設管を載置して配置する。
溝内に流動性固体を設けて基礎を構成する。所要間隔をもって支持装置を設置して、支持装置間にレールを架設する。掻部材を備えた載置凹部形成装置をレールに取り付け、当該載置凹部形成装置をレールに沿って移動する。こうして基礎の流動性固体を掻き取り、埋設管を敷設する基礎の所定の位置に載置凹部を形成する。載置凹部に埋設管を載置して配置する。
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明によれば、基礎の所定の位置に形成した載置凹部に埋設管を載置するだけで、埋設管を所定の位置に敷設することができる。従って、埋設管の敷設が簡単である。また、所要間隔をもって設けた支持装置間にレールを架設し、これに掻部材を備えた載置凹部形成装置を取り付けてレールに沿って移動するようにしたものでは、載置凹部の形成も簡単にできるので、この場合では更に埋設管の敷設が簡単である。つまり、本発明によれば、載置凹部に載置するだけで埋設管の敷設位置を決めることができ、従来のような砂基礎の表面を精度良く仕上げる作業が不要であるので、敷設作業が簡単であり、作業時間も短縮できる。
(b)本発明によれば、載置凹部に埋設管を載置するので、埋設管が基礎上で転がらないようにできる。つまり、埋設管は載置するだけで動かないように安定した状態が維持できるので、安全性が高い。
本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。
図1は埋設管の敷設方法の第1工程を説明するための説明図、
図2は埋設管の敷設方法の第2工程を説明するための説明図、
図3は埋設管上におけるレーザー照射装置の設置状態を示す説明図、
図4は埋設管の敷設方法の第3工程を説明するための説明図、
図5は埋設管の敷設方法の第4工程を説明するための説明図、
図6は埋設管の敷設方法の第5工程を説明するための説明図、
図7は埋設管の敷設方法で使用するレーザー照射装置を示す説明図、
図8は埋設管の敷設方法で使用する受光具を示す説明図、
図9は埋設管の敷設方法で使用する地均し具を示す説明図、
図10は埋設管の敷設方法で使用するジャッキを示す説明図、
図11は埋設管の敷設方法で使用するガイドレールを示す説明図、
図12は埋設管の敷設方法で使用する載置凹部形成装置を示す説明図である。
なお、詳しくは作用の欄で説明するが、図2、図4、図5及び図6において受光具4は、図示できるスペースの都合上、埋設管10と連結される埋設管11の先部側の位置に設置した状態を表している。実際の施工においては、複数本の埋設管11が敷設可能な溝の先側に設定される。
まず、図7ないし図12を参照して、埋設管の敷設方法で使用する各装置について説明する。
図7はレーザー照射装置3を示している。レーザー照射装置3は、地表面を開削した溝内において、新たな埋設管の敷設作業の基準となる基準線を設けるためのものである。
レーザー照射装置3は、既に敷設してある埋設管等に載せて設置する基台30と、基台30に設けてあるレーザー照射体31を備えている。
基台30は、平面視正方形状を有する載置板300を有し、脚部材301,301を所要間隔をあけて二箇所に設けて形成されている。各脚部材301は、側面視略逆「V」型形状を有するよう板状体が二方向に拡がった形状に形成してあり、基部側を載置板300の裏面に固定することで、内側の二辺の厚み部分が埋設管の上部に載るようにしてある。
レーザー照射体31は、基台30の上面に固定してある固定台310と、固定台310の上部に、固定台310に対して周方向に回転可能に設けられたケース311を備えている。
ケース311の先端側には、レーザー光線を発するレーザー照射部が内蔵されている。
レーザー光線は、レーザー照射部によりケース311の先端に設けた照射孔312を通して、前方に向かって直進する。
ケース311の先部側の上面部には、水平度を測るための水準器313が設けられている。水準器313は左右方向の傾きを測るためのものである。また、ケース311には調整ねじ314,315が二箇所に突出して設けられている。調整ねじ314は、ケース311の水平に対する上下方向への傾きを調整するものであり、調整ねじ315は、ケース311の横方向への首振り角度を調整するものである。符号316はレーザー光線を照射するスイッチである。
なお、レーザー照射部、水準器313及びケース311の傾き調整機構は、公知技術のものを使用したので、詳細な説明は省略する。
図8は受光装置である受光具4を示している。受光具4は、トランシット等の測量機械によって設定された、溝内における敷設目標点の位置に設置される。受光具4は、レーザー照射装置3が照射するレーザー光線の目標を定めるためのものである。
受光具4は、溝内の地盤の底に突き刺して固定するための突刺台40と、突刺台40に固定してある高さ調整体41と、高さ調整体41の上部に設けてある目標体42を備えている。
突刺台40は、円板状の固定台400を有し、この裏面に先端が尖った突刺杭401・・・の基部を固着して形成されている。突刺杭401・・・は固定台400の縁側に、周方向へ等間隔で三箇所に設けられている。
高さ調整体41は、螺旋杆410を回すことで全体の高さが上下方向に調整できる、パンタグラフ式のジャッキ構造を有している。符号411は螺旋杆410を回すための係合部である。高さ調整体41は、螺旋杆410を回すことで形が変形して上部に設けられた目標体42の高さを変えることができる。高さ調整体41を構成するジャッキ構造は、公知技術のものを使用したので、詳細な説明は省略する。なお、螺旋杆410は、端部の係合部411にハンドル等を引っ掛けて回すこともできる。
目標体42は、レーザー光線を受ける受光体420と、受光体420の横方向の位置を調整する受光部調整体421を備えている。受光体420の表面には十字印の照準点425が設けられている。受光部調整体421の前側には、所要長さを有する螺旋杆422が横方向に延びた状態で回転可能に軸支されている。受光体420は、螺旋杆422に螺合してある移行体424を介して受光部調整体421に取り付けられている。受光体420は、ハンドル423を回して移行体424を螺旋杆422に沿って動かすことで受光部調整体421の横方向に移動可能である。
図9は地均し具5を示している。地均し具5は、砂基礎を構成する砂を均すための地均し具本体50と、レーザー光線を受ける受光部51を備えている。
地均し具本体50は、所要の長さを有する柄部500と、柄部500の先端に設けられた均し部である均し板501を備えて構成されている。
受光部51は、地均し具本体50の柄部500の所要高さの位置に、柄部500の長さ方向に移動可能に設けてある。地均し具本体50は公知技術のものを使用したので、詳細な説明は省略する。
図10は支持装置であるジャッキ6を示している。ジャッキ6は、上下方向に伸縮可能な支柱60を有し、その上部に受け部である受け板61を備えて構成されている。符号62はハンドルを引っ掛けて回すことにより支柱60を上下方向に動かす係合部である。ジャッキ6は、係合部62を回して支柱60を上下方向に動かすことのできる、機械式の公知技術のものを使用したので、詳細な説明は省略する。
図11はレールであるガイドレール7を示している。ガイドレール7は、所要間隔を設けたジャッキ6,6の間に架け渡して、後に示す載置凹部形成装置8を案内するためのレールとして使用するものである。
ガイドレール7は、所要の長さを有するレール本体70と、レール本体70の両端側に設けられた受光体71,71を備えており、全長が新たに敷設する埋設管の長さよりやや長くなるよう設定されている。
レール本体70は、水平状態で設けられる水平板700を備え、この上面に板状の垂直板701を垂直に設けることにより、側面視略逆「T」型形状を有するよう形成されている。垂直板701は水平板700の曲げやねじれを防止する補強効果を奏する。レール本体70のうち水平板700の長さ方向に沿う上面の両側部分は、後に示す載置凹部形成装置8の走行ローラー84,84が載るレール部を構成する。本実施の形態でレール本体70は、T型鋼で形成したものを使用したが、載置凹部形成装置8がレール本体70に沿って移動できるものであれば、これは限定するものではなく、例えば、I型鋼、山形鋼、H型鋼等を使用することもできる。また、材料も合成樹脂や木材等で形成されたものを使用することもできる。
各受光体71は、受光板710と、受光板710の裏面から下方に突設してある二枚の板状の脚部材711,711を備えている。脚部材711,711は、所要間隔をあけた状態で並設してある。各受光板710には、十字印の照準点713が設けられている。
各受光体71は、脚部材711,711の間に垂直板701を挟むように設けて、脚部材711,711及び垂直板701に連結ピン712を貫通させることにより、連結ピン712を中心として回動可能であり、立てた状態から倒すことができるよう設けられている。
図12は載置凹部形成装置8を示している。載置凹部形成装置8は、埋設管(円管)を載せる砂基礎の表面形状を形成するためのものである。
載置凹部形成装置8は、平面視正方形状を有する板状の基材80と、この基材80の上部両側に対向するよう立設してある側壁部材81,81と、基材80の裏面に設けてある掻部材82を備えている。側壁部材81,81の上部間には、丸鋼を略逆「U」型状の円弧状に曲げて形成した把手部材83が架け渡してある。
各側壁部材81の上縁側の内側には、走行ローラー84,84が所要間隔を設けてそれぞれ二箇所に並設してある。各走行ローラー84は、外周面がレール本体70のレール部上を転がる輪状の転動体840を有し、転動体840の外径より直径が大きな円板状の振れ止め部材841を転動体840の一方の側面に固着して形成されている。
各走行ローラー84は、振れ止め部材841の中心と側壁部材81に軸ピン85を貫通することにより、振れ止め部材841が側壁部材81と摺動しながら回転するよう取り付けてある。一方の側壁部材81と他方の側壁部材81の走行ローラー84,84は、それぞれ対向するよう設けられている。
掻部材82は、側面視において略半円形状の湾曲部を有する板状体であり、円弧状の側を下向きにして着脱可能に垂設されている。掻部材82は、湾曲部の外形状が敷設する埋設管の外面形状と略同じになるよう設定されている。また、掻部材82は、載置凹部形成装置8をガイドレール7に取り付けたときに、外縁部の(高さの)位置が埋設する埋設管11の外面の高さと略同じになるよう取り付けられている。掻部材82の高さを設定する手段は、掻部材82の外縁部の(高さの)位置を埋設管11の外面の高さと略同じになるようできれば、特に限定するものではない。例えば、掻部材82自体によって調整することもできるし、走行ローラー84を設ける位置によって調整することもできる。なお、掻部材82は、敷設する埋設管の種類によって、その埋設管の外面形状と略同じ外形状を有するものと取り替え可能である。
(作 用)
図1ないし図12を参照し、上記した各装置の使用方法及び作用を交えながら、本実施の形態で示す埋設管の敷設装置を使用した敷設方法を説明する。
本実施の形態では、既に敷設されている埋設管10に、新たに埋設管11を連結する場合について説明する。
(1) 施工場所の地表面をバックホー等の土木建設機械(図示省略)で掘削して、埋設管11を敷設するための溝20を形成する。溝20は、敷設する埋設管11の長さよりも長く形成される。実際の施工において溝20は、複数本の埋設管11が敷設可能な長さ形成される(図1参照)。
(2) 地表面上にトランシット(図示省略)を立て、溝20内において埋設管11の敷設目標点を設定する。実際の施工において敷設目標点は、個々の埋設管11の敷設の度に何度も設定しなくて良いように、複数本の埋設管11が敷設可能な溝の先側に設定される。
(3) 敷設目標点となる位置に受光具4を設置する(図1参照)。受光具4は、先端が尖った突刺杭401・・・を地盤に突き刺して設置される(図2参照)。本実施の形態で受光具4は、固定台400を地盤の表面に当てて設けたが、これは限定するものではなく、受光具4は固定台400と地盤との間に所要の隙間をあけた状態で設けることもできる。なお、図2、図4、図5及び図6において受光具4は、図示できるスペースの都合上、埋設管10と連結される埋設管11の先部側の位置に設置した状態を表している。
受光具4は、螺旋杆410を回して目標体42の高さを変えたり、ハンドル423を回して受光体420を受光部調整体421に沿って横方向に移動させたりして、敷設目標点と受光体420の照準点425とを合わせる。
(4) 既に敷設されている埋設管10上にレーザー照射装置3を設置する(図2参照)。レーザー照射装置3は、脚部材301,301を埋設管10上に載せ、埋設管10の中心を通る鉛直方向の線上に、レーザー光線の照射孔312が位置するよう設置される(図3参照)。レーザー照射装置3の設置位置は、水準器313を確認しながら調整ねじ314,315を操作して、レーザー光線が受光体420の照準点425を照射するように調整して設定される。
レーザー照射装置3が設置された埋設管10の砂基礎21は、埋設管10の先部よりもやや前方の位置まで設けられており、先部側と対応する箇所については、凹状に形成して連結時に砂を噛み込み難いように高さが低くしてある(図2参照)。
(5) 溝20内における埋設管10と受光具4の間に、埋設管11用の砂基礎22を構成するための砂(流動性固体)を入れる。砂は、埋設管11が敷設される箇所の略全長にわたり入れる。砂は、地均し具5によって略同じ高さになるよう均される(図4参照)。
地均し具5には、レーザー光線を受ける受光部51が設けてあるので、均して形成する砂の表面からレーザー光線までの距離と同じ高さの位置に受光部51を設定すれば、均しながら適宜、均し板501を砂の上に当てるよう地均し具本体50を垂直に立て、受光部51にレーザー光線が当たるようにすることで、簡単に砂の表面からレーザー光線までの距離が略同じになるよう調整することができる。また、受光部51は柄部500の長さ方向に移動可能であるので、地均し具5を使用して設定する砂の表面からレーザー光線までの距離は任意に調整可能である。なお、このときの砂の表面からレーザー光線までの距離は、全長にわたって厳密に同じになるよう設定する必要はなく、大体揃っていれば良い。
(6) 前記工程にて均した砂基礎22を転圧装置(図示省略)によって転圧する。砂基礎22は締め固められ、表面の高さがやや低くなる。
(7) 敷設される各埋設管11の両端側が位置する砂基礎22に、埋設管の連結時に砂を噛み込み難くする凹状部分221・・・を形成する。図5では図示できるスペースの都合上、埋設管10と連結される埋設管11の両端側が位置する箇所だけに凹状部分221,221を表している。
(8) 高さを低くした砂基礎22の凹状部分221・・・上にジャッキ6・・・を設置する。ジャッキ6は、埋設管10と連結する埋設管11が対応する基部側と先部側の二箇所と、その次の埋設管11の先部側に当たる箇所に設けられる。しかし、これは限定するものではなく、少なくともジャッキ6は、埋設管10と連結する埋設管11の基部側と先部側に設けられていれば良い。
(9) 埋設管10と連結する埋設管11の基部側と先部側に設けられたジャッキ6,6の受け板61,61間に、ガイドレール7を架け渡す(図5参照)。ガイドレール7は、各ジャッキ6の支柱60を伸縮させて、受光板710の照準点713にレーザー光線が照射されるよう調整する。なお、レーザー光線は受光板710に当たることにより遮断されるので、受光具4側の受光体71の位置を調整するときは、埋設管10側の受光体71は倒した状態で行う。
(10) 位置が設定されたガイドレール7に載置凹部形成装置8を装着する。載置凹部形成装置8は、基材80と走行ローラー84・・・間の隙間にレール本体70の水平板700を位置させ、走行ローラー84・・・が水平板700上で回転するように設けられる。載置凹部形成装置8は、位置が設定されたガイドレール7に装着された状態で、掻部材82の外縁部の位置が埋設する埋設管11の外面の高さと略同じになるよう設定してある。
(11)把手部材83を持ち、走行ローラー84・・・が水平板700上で転がる状態を維持しながら、載置凹部形成装置8をガイドレール7に沿わせて移動させる。このとき掻部材82によって砂基礎22が掻き取られ(削られ)、砂基礎22には掻部材82の外形状と同じ形状を有する断面円弧状の載置凹部220が形成される(図5参照)。
(12)埋設管10と連結する埋設管11が対応する砂基礎22に載置凹部220を形成したところで、次の埋設管11と対応するジャッキ6,6の受け板61,61間に、ガイドレール7を移動させて架け渡す。ガイドレール7は、上記したように位置を調整して設置される。そして同様に、載置凹部形成装置8をガイドレール7に沿って移動させ、砂基礎22に載置凹部220を形成する。このようにして砂基礎22の全長にわたり載置凹部220を形成する。
(13)砂基礎22に形成した載置凹部220に、埋設管11を嵌めて埋設管10と連結する(図6参照)。載置凹部220は、掻部材82の外形状が埋設管11の外面形状と略同じ形状を有するよう設定されているので、埋設管11の外面形状と略同じ形状を有するよう形成されており、埋設管11は載置凹部220に対して実質的に隙間がない状態で設けられる。
(14)載置凹部220に設けられた埋設管11に対して、敷設位置を確認する検査を行う。
敷設位置の検査は、側面視略逆「Y」型形状を有する板状体で形成してある検査具25を使用する。検査具25の所要位置には、十字印の照準点251を有する受光部250が設けられている。
検査具25は、受光部250が上部に位置するように埋設管11の上部に載せて使用される(図6参照)。検査具25を埋設管11の上部に載せた状態で、レーザー光線が照準点251に照射されれば、予定していた位置に敷設されている。
敷設位置に問題がなければ、埋設管11を固定するため固定杭26,26を挟んで設け、溝20内に砂等を入れて埋設管11を埋める。
埋設管11は、以上の工程により敷設される。
この埋設管の敷設方法によれば、砂基礎22に形成した載置凹部220に埋設管11を嵌めるように載せるだけで、埋設管11を所定の位置に敷設することができる。つまり、掻部材82で正確に簡単に形成できる載置凹部220に載せて埋設管11の位置を決めるので、砂基礎22の表面を精度良く仕上げる作業が不要であるので、敷設作業が簡単であり、作業時間の短縮を図ることができる。
また、この埋設管の敷設方法によれば、砂基礎22に凹状の載置凹部220を形成し、その載置凹部220に埋設管11を嵌めるように設けているので、砂基礎22に設けたときから動かないように安定した状態が維持でき、安全性が高い。
本実施の形態では、複数本の埋設管11が敷設可能な溝の先側に敷設目標点を設定し、この敷設目標点となる位置に受光具4を設置して施工するようにしたが、これは限定するものではなく、個々の埋設管11の敷設の都度、敷設目標点及び受光具4を設けるようにして施工しても良い。
本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
埋設管の敷設方法の第1工程を説明するための説明図。 埋設管の敷設方法の第2工程を説明するための説明図。 埋設管上におけるレーザー照射装置の設置状態を示す説明図。 埋設管の敷設方法の第3工程を説明するための説明図。 埋設管の敷設方法の第4工程を説明するための説明図。 埋設管の敷設方法の第5工程を説明するための説明図。 埋設管の敷設方法で使用するレーザー照射装置を示す説明図。 埋設管の敷設方法で使用する受光具を示す説明図。 埋設管の敷設方法で使用する地均し具を示す説明図。 埋設管の敷設方法で使用するジャッキを示す説明図。 埋設管の敷設方法で使用するガイドレールを示す説明図。 埋設管の敷設方法で使用する載置凹部形成装置を示す説明図。
符号の説明
10 埋設管
11 埋設管
20 溝
21 砂基礎
22 砂基礎
220 載置凹部
221 凹状部分
25 検査具
250 受光部
251 照準点
26 固定杭
3 レーザー照射装置
30 基台
300 載置板
301 脚部材
31 レーザー照射体
310 固定台
311 ケース
312 照射孔
313 水準器
316 スイッチ
4 受光具
40 突刺台
400 固定台
401 突刺杭
41 高さ調整体
410 螺旋杆
411 係合部
42 目標体
420 受光体
421 受光部調整体
422 螺旋杆
423 ハンドル
424 移行体
425 照準点
5 地均し具
50 地均し具本体
500 柄部
501 均し板
51 受光部
6 ジャッキ
60 支柱
61 受け板
62 係合部
7 ガイドレール
70 レール本体
700 水平板
701 垂直板
71 受光体
710 受光板
711 脚部材
712 連結ピン
713 照準点
8 載置凹部形成装置
80 基材
81 側壁部材
82 掻部材
83 把手部材
84 走行ローラー
840 転動体
841 振れ止め部材
85 軸ピン

Claims (7)

  1. 開削工法による埋設管の敷設方法であって、
    溝内に流動性固体を設けて基礎を構成するステップ、
    所要間隔をもって支持装置を設置して、支持装置間にレールを架設するステップ、
    掻部材を備えた載置凹部形成装置をレールに取り付け、当該載置凹部形成装置をレールに沿って移動することで基礎の流動性固体を掻き取り、埋設管を敷設する基礎の所定の位置に載置凹部を形成するステップ、
    載置凹部に埋設管を載置して配置するステップ、
    を有することを特徴とする、
    埋設管の敷設方法。
  2. 開削工法で埋設管を敷設する際に使用する敷設装置であって、
    高さの調整が可能な受け部を有する支持装置と、
    受け部間に架設されるレールと、
    掻部材を有する載置凹部形成装置と、
    掻部材の高さを設定する手段と、
    を備えており、
    載置凹部形成装置は、レールに沿って移動することで、溝内に設けた基礎を構成する流動性固体を掻部材によって掻き取り、埋設管を敷設する基礎の所定の位置に載置凹部が形成できるようレールに取付可能に構成してあることを特徴とする、
    埋設管の敷設装置。
  3. 敷設される埋設管の先部側に当たる箇所に、埋設管の敷設位置を定めるために必要な基準点を決める受光装置と、
    埋設管の基部側に当たる箇所に決めた基準点からレーザー光線が受光装置に向かって照射されるよう設けられるレーザー照射装置と、
    を備えたことを特徴とする、
    請求項2記載の埋設管の敷設装置。
  4. 請求項2記載の埋設管の敷設装置を構成するレールであって、
    受け部間に架設した状態で、載置凹部形成装置が沿って移動可能なよう構成してあることを特徴とする、
    埋設管の敷設装置を構成するレール。
  5. 請求項2記載の埋設管の敷設装置を構成する載置凹部形成装置であって、
    掻部材を有しており、埋設管を敷設する基礎の所定の位置に、掻部材によって流動性固体を掻き取って載置凹部が形成できるようレールに取付可能に構成してあることを特徴とする、
    埋設管の敷設装置を構成する載置凹部形成装置。
  6. 請求項3記載の埋設管の敷設装置を構成する受光装置であって、
    敷設される埋設管の先部側に当たる箇所に、埋設管の敷設位置を定めるために必要な基準点を決めることができるよう構成してあることを特徴とする、
    埋設管の敷設装置を構成する受光装置。
  7. 請求項3記載の埋設管の敷設装置を構成するレーザー照射装置であって、
    埋設管の基部側に当たる箇所に決めた基準点からレーザー光線が受光装置に向かって照射できるよう構成してあることを特徴としてある、
    埋設管の敷設装置を構成するレーザー照射装置。
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