JP2002046779A - サッシ用梱包材 - Google Patents

サッシ用梱包材

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JP2002046779A
JP2002046779A JP2000235163A JP2000235163A JP2002046779A JP 2002046779 A JP2002046779 A JP 2002046779A JP 2000235163 A JP2000235163 A JP 2000235163A JP 2000235163 A JP2000235163 A JP 2000235163A JP 2002046779 A JP2002046779 A JP 2002046779A
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Kenji Yamaguchi
賢二 山口
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Shin Nikkei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サッシのコーナー部を保護し且つ取り扱い易い
と共に、リサイクル可能なサッシ用梱包材を提供する。 【解決手段】サッシWの矩形に枠組みされた枠材fおよ
び障子材s1,s2におけるコーナー部を覆う梱包材で
あって、断面ほぼC字形の樹脂からなる本体2と、この
本体2の長手方向に沿って設けられたスリット4と、そ
の両側に位置し且つ互いに重複する一対の変形可能な長
手辺5a,6a/5b,6bと、上記本体2の長手方向
の中間で且つ上記一対の長手辺5a,6a/5b,6b
からV字形状に進入する一対の切り欠き部8,8と、を
含む、サッシ用梱包材1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、矩形に枠組みされ
たサッシのコーナー部に用いる梱包材に関する。
【0002】
【従来の技術】図5(A)に示すように、サッシWは、矩
形に枠組した枠材fの内側に一対の障子材s1,s2を
収容した状態で、4隅のコーナー部に段ボール製の梱包
具10を覆った状態で倉庫などに保管され、且つトラッ
クによって輸送されている。梱包具10は、図5(A)お
よび(B)に示すように、断面ほぼ角形の水平部12と、
該水平部12と切り込み16を介して直角に延び且つ同
様の断面を有する垂直部14とからなる。水平部12と
垂直部14は、互いに連通する中空部13,15を内臓
し、サッシWの各コーナー部においてほぼL形の枠材f
と障子材s1,s2とを包囲した状態で、外側から樹脂
テープ18により結束されている。
【0003】そして、サッシWは、図5(A)に示す状態
で建築現場に運ばれると、樹脂テープ18を剥がし、且
つ各コーナー部を保護していた梱包具10を取り外すこ
とにより、建物の開口部内に建て込まれる。この際、梱
包具10や樹脂テープ18は、分別された後、焼却など
により廃棄処分されている。ところで、サッシWを運搬
するたびに、段ボール製の梱包具10や樹脂テープ18
を廃棄することは、廃棄作業自体に手間取るばかりでな
く、資源のムダになると共に、環境上の観点からも好ま
しくない、という問題があった。
【0004】
【発明が解決すべき課題】本発明は、以上に説明した従
来の技術における問題点を解決し、サッシのコーナー部
を保護し且つ取り扱い易いと共に、リサイクル可能なサ
ッシ用梱包材を提供する、ことを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、弾性変形が容易かまたは形状記憶機能を有
する樹脂をサッシのコーナー部の保護に活用することに
着想して成されたものである。即ち、本発明のサッシ用
梱包材は、矩形に枠組みされたサッシの枠材および障子
材の少なくとも一方のコーナー部を覆う梱包材であっ
て、断面ほぼC字形の樹脂からなる本体と、この本体の
長手方向に沿って設けられたスリットと、その両側に位
置し且つ互いに重複する一対の変形可能な長手辺と、上
記本体の長手方向の中間で且つ上記一対の長手辺からV
字形状に進入する一対の切り欠き部と、を含む、ことを
特徴とする。
【0006】これによれば、本体における一対の切り欠
き部を挟んだ一方の部分のスリットを拡げてサッシのコ
ーナー部の枠材や障子材を包み込むと共に、他方の部分
を直角に折り曲げ且つそのスリットを拡げて上記枠材や
障子材と直交する枠材や障子材を包み込むことにより、
樹脂テープなどを用いずに、サッシのコーナー部を保護
した状態で、当該サッシを枠組みした状態で輸送するこ
とが可能となる。しかも、サッシから取り外した梱包材
は、廃棄することなく再度活用することができるので、
廃棄する手間が省けると共に、資源や環境の保護にもつ
ながる。尚、上記樹脂製の本体には、例えばスリットを
挟んで互いに重複する一対の長手辺が例えば弾性変形す
ることにより、スリットの幅を拡げてサッシの枠材や障
子材を内側に挿入できると共に、一対の長手辺同士が再
度重複し合う形態のものが用いられる。また、本体の樹
脂には、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂な
どのポリオレフィン系樹脂や、ゴム成分を含有したポリ
スチレン系樹脂からなり、押出成形により断面ほぼC字
形に成形した発泡樹脂成形体が好適である。更に、前記
のV字形状には、ほぼU字形やほぼ台形などの形状も含
まれる。
【0007】また、前記樹脂からなる本体は、前記スリ
ットの両側に位置する一対の長手辺の互いに重複する幅
寸法が変化するような形状記憶機能を有する、サッシ用
梱包材も含まれる。これによれば、一対の長手辺が互い
に重複する本体の形状を予め記憶させておき、例えば室
温付近のガラス転移温度よりも低い温度に冷却して、ス
リットが開くかまたは一対の長手辺の重複する幅が狭く
した形状に固定した状態で、サッシの枠材や障子材をス
リットから内部に包み込む。次に、本体をガラス転移温
度よりも高い温度にすることにより、樹脂テープによる
結束を行うことなく、自動的に一対の長手辺が互いに重
複した形状に復帰させる。従って、サッシの枠材や障子
材を容易且つ緊密に包んで保護した状態で、輸送や保管
することができる。尚、形状記憶機能を有する上記本体
の樹脂には、例えば後述するポリスチレン、イソプレン
ゴム、および架橋剤を含有する樹脂組成物が用いられ
る。
【0008】更に、前記本体は、前記スリットの背面側
であり且つ前記一対の切り欠き部を挟んだ長手方向の両
側に水抜き孔をそれぞれ開設している、サッシ用梱包材
も含まれる。これによれば、各コーナー部に上記梱包材
を配置したサッシを例えば一時的に屋外で保管した場合
に、本体と枠材や障子材との間から雨水が梱包材の内部
に浸透しても、何れかの水抜き孔から自動的に排水する
ことができる。従って、コーナーに上記梱包材を配置し
たサッシを常に乾燥した状態に保ち得るため、追って行
う輸送やサッシの建て込み作業の支障にならない。尚、
本発明の梱包材は、サッシを構成する枠組みされた枠材
のみや障子材のみのコーナー部にも適用できる。また、
矩形に枠組みされているドア枠材、または複数の開口部
や窓付きのドア本体にも適用可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施に好適
な形態を図面と共に説明する。図1(A)は、サッシWを
構成する矩形に枠組みされた枠材fとその内側に収容し
た障子材s1,s2とにおける4隅のコーナー部に本発
明の梱包具1を取り付けた状態を示す。図示のように、
梱包具1は、樹脂製で断面ほぼC字形の本体2をほぼL
字形にして、枠材fと障子材s1,s2のコーナー部を
包囲している。図1(B),(C)に示すように、本体2
は、枠材fや障子材s1,s2を収容する中空部3を有
する水平部2aおよび垂直部2bとからなり、それぞれ
本体2の長手方向に沿ったスリット4と、これを挟んで
互いに重複する長手辺5a,6a,5b,6bとを有す
る。また、水平部2aと垂直部2bとをほぼ直角の姿勢
にするため、両者間には次述するように、本体2の長手
方向における中間のスリット4から対称で且つV字形状
に進入する切り欠き部8,8が形成されている。
【0010】本体2の水平部2aと垂直部2bにおい
て、長手辺5a,6a、および長手辺5b,6bは、互
いに重複した状態で枠材fと障子材s1,s2を緊密に
包囲しているため、図1(A)に示すように、梱包材1に
は従来の樹脂テープのような結束手段を用いずに、サッ
シWの各コーナー部を確実に保護することができる。ま
た、長手辺5a,6a、および長手辺5b,6bは、手
で容易に引き離すことができるので、枠材fや障子材s
1,s2をスリット4を介して一時的に開放された中空
部3,3への出し入れすることも簡単にできる。従っ
て、同じ梱包材1をサッシWの保管や輸送について複数
回に渉り繰り返して活用することができ、従来のように
建築現場で廃棄処分する手間が省けると共に、資源や環
境の保護にも寄与することが可能となる。
【0011】以上のような梱包材1は、次のようにして
形成される。図2(A),(B)に示すように、樹脂を予め
押出成形することにより、断面ほぼC字形の本体2を成
形する。係る樹脂には、可撓性(弾性)、柔軟性、および
歪回復性を有するポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエチレン
やポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、アクリ
ル系樹脂、ポリカーボネート、ゴム成分を含有したポリ
スチレン系樹脂などが用いられる。これらの樹脂を気泡
調整剤と共に、図示しない第1の押出機に供給し、その
途中から発泡剤を注入して発泡性溶融物とした後、第2
の押出機中で発泡適正温度まで冷却した後、係る押出機
の先端に取り付けたダイスの断面ほぼC字形の貫通孔か
ら低圧力で押し出して、断面ほぼC字形の本体2を成形
する。因みに、本体2の長手方向の寸法は約50cm、
中空部3の内径は約10〜11cm、本体2の厚さは約
数mm〜1cmのサイズである。
【0012】この際、スリット4は開放した状態で押出
成形され、その両側に対向する長手辺5a,6a,5
b,6bは、互いに接触して融着しないように治具によ
り離隔されている。同時に、本体2の中空部3側よりも
外表面側を速い冷却速度で冷却しつつ押出方向に沿って
送給する。これにより、押出直後の発泡樹脂の表面温度
が高い中空部3側から発泡剤の抜けを速くし、中空部3
側の表面の収縮が促進されることにより、図2(A)に示
すように、端面(断面)ほぼC字形で、スリット4の両側
の長手辺5a,6a,5b,6bが互いに重複した本体
2が得られる。また、長手辺5a,6a,5b,6b
は、互いに手で引き離せ、更に係る手を離すことによ
り、図2(A)に示す断面形状に復帰する可撓性(弾性)を
有している。
【0013】次に、図2(B),(C)に示すように、本体
2の長手方向の中間で且つスリット4の両側の長手辺5
a,6a,5b,6bからV字形状に進入する一対の切
り欠き部8,8を形成する。切り欠き部8の谷部8a
は、スリット4と反対側の本体2が約半円周分残るよう
に、台形状に切り欠かれる。これにより、本体2は前述
した水平部2aと垂直部2bとに分割され、これらのス
リット4の両側に長手辺5a,6a、長手辺5b,6b
が形成される。また、水平部2aと垂直部2bにおける
スリット4と背面(反対)側には、水抜き孔9がそれぞれ
開設される。そして、図2(D)に示すように、切り欠き
部8,8を閉じるように谷部8a付近を回転中心とし
て、水平部2aと垂直部2bとを互いに接近させる。こ
れにより、前記図1(A)〜(C)に示した梱包材1を形成
することができる。この際、水平部2aと垂直部2bと
の角度は、互いに90°とするほか、90°よりも僅か
に小さくすることにより、前述したサッシWのコーナー
部における枠材fや障子材s1,s2に梱包材1を一層
緊密に配置することが可能となる。
【0014】図3は、梱包材1をサッシWのコーナー部
に取り付ける方法に関する。予め、梱包材1の水平部2
aにおける長手辺5a,6aを引き離し、その間のスリ
ット4を開放した状態とし、図3(A)に示すように、先
ず、破線で示すサッシWのコーナー部における水平な枠
材(下枠)fと障子材(下框)s1/s2を、開放された上
記スリット4から水平部2aの中空部3内に挿入する。
次に、長手辺5a,6aを手放すと、図示のように、梱
包材1を形成する樹脂の弾性(可撓性)によって、長手辺
5a,6aは互いに重複した姿勢に復帰しスリット4を
閉鎖する。この結果、サッシWの枠材fと障子材s1/
s2は、梱包材1の水平部2aに包囲され且つ保護され
る。この際、図3(A)に示すように、梱包材1の垂直部
2bはサッシWの外側に突出している。
【0015】次いで、梱包材1を一対の切り欠き部8,
8を閉じるように、その谷部8a付近を回転中心として
垂直部2bを約90°折り曲げると共に、係る垂直部2
bにおける長手辺5b,6bを手で引き離し、その間の
スリット4を開放した状態とする。この状態で、図3
(B)に示すように、破線で示すサッシWのコーナー部に
おける垂直な枠材(縦枠)fと障子材(縦框)s1/s2
を、開放された上記スリット4から垂直部2bの中空部
3内に挿入する。そして、長手辺5b,6bから手を放
すと、梱包材1を形成する樹脂の弾性により、長手辺5
b,6bは互いに重複した姿勢に復帰し且つスリット4
を閉鎖する。これにより、サッシWの枠材fと障子材s
1/s2は、梱包材1の垂直部2bに緊密に包囲され且
つ保護されると共に、図3(B)に示すように、サッシW
のコーナー部全体が梱包材1により覆われる。
【0016】尚、図3(A),(B)に示したコーナー部と
反対(左)側におけるサッシWのコーナー部においても、
前記梱包材1の水平部2aと垂直部2bとを入れ替え
て、前記と同様の操作により、係るコーナー部全体を梱
包材1によって覆い且つ保護することができる。また、
サッシWの上隅部の左右両端の各コーナー部も同様にし
て、梱包材1により緊密に覆いつつ保護することができ
る。以上のように、梱包材1によれば、長手辺5a,6
a,5b,6bを手で引き離してスリット4を開放し、
サッシWの枠材fと障子材s1/s2を水平部2aと垂
直部2bの各中空部3中に順次挿入した後、長手辺5
a,6a,5b,6bから手を放すという簡単な操作に
よって、サッシWのコーナー部を確実に覆いつつ保護す
ることができる。しかも、従来のような樹脂テープなど
による結束を行う必要がなく、少ない工数でサッシWの
コーナー部を梱包することができる。
【0017】また、サッシWを屋外で一時的に保管する
場合、図3(B)に示すように、本体2と枠材fや障子材
s1,s2との間から雨水が梱包材1の内部に浸透す
る。しかし、この場合には水平部2aまたは垂直部2b
の前記水抜き孔9から自動的に雨水を排水することがで
きる。従って、コーナー部に梱包材1を配置したサッシ
Wを常に乾燥した状態に保ち得るため、追って行う輸送
や建て込み作業への支障をなくすことができる。更に、
建築現場において、サッシWにおける各コーナー部から
梱包材1を取り外しても、従来のように直ちに廃棄処分
することなく、同じ梱包材1をリサイクルして新たなサ
ッシWの保護に繰り返して活用することができる。従っ
て、資源や環境の保護にも寄与することも可能となる。
【0018】図4は、異なる形態の梱包材1aに関す
る。尚、以下において前記形態と共通する部分や要素に
は同じ符号を用いる。図4(A)は、形状記憶機能を有す
る樹脂からなる本体2を有する梱包材1aにおける水平
部2aの断面を示す。上記樹脂は、例えば数平均分子量
が1000〜5000の範囲に設定されたポリスチレ
ン、イソプレンゴム(IR)、および架橋剤などを含む樹
脂組成物を押出機に挿入し、その一端に取付けたダイス
のほぼC字形の貫通孔から押出成形しつつ加熱架橋(1
30〜200℃×10分〜1時間)したものである。即
ち、ポリスチレンとイソプレンゴムとの相溶物が架橋剤
により架橋されて、図4(A)に示すような断面形状に成
形される(1次記憶工程)。次いで、係る成形体を当該樹
脂組成物のガラス転移温度(Tg)よりも高い温度にし
て、図4(B)に示すような断面形状に変形した後、上記
ガラス転移温度よりも低い温度に冷却する。これによ
り、成形体からなる樹脂が図4(A)に示すような断面形
状に固定される(2次記憶工程)。尚、係る樹脂成形体を
上記ポリスチレンの軟化点以上の温度に再加熱すること
により、係るポリスチレンを軟化し、予め記憶した図4
(A)に示すような成形直後の断面形状(1次記憶)に復帰
する。
【0019】具体的な例として、数平均分子量1000
のポリスチレン42.9部、イソプレンゴム100部、
硫黄(架橋剤)2部、ステアリン酸5部、酸化亜鉛1部、
架橋促進剤1部を含む樹脂組成物を押出成形して形状記
憶させた形状記憶樹脂のガラス転移温度は、15℃であ
る。また、上記のうちポリスチレンのみを40部とし、
その他は上記と同じ成分からなる樹脂組成物から同様に
して得た形状記憶樹脂のガラス転移温度は、13℃であ
る。更に、数平均分子量5000のポリスチレン42.
9部に、その他は上記と同じ成分からなる樹脂組成物か
ら同様にして得た形状記憶樹脂のガラス転移温度は、1
6℃である。
【0020】以上のような形状記憶樹脂からなり且つ図
4(A)に示す断面ほぼ円形でスリット4を挟んだ長手辺
5a,6aが僅かに重複する本体2(水平部2a)を、前
記図2(A)〜(D)に示したように、一対の切り欠き部
8,8および水抜き孔9を形成して梱包材1aとし、前
記図3(A),(B)に示した方法で、サッシWのコーナー
部に配置する。そして、係る梱包材1を各コーナー部に
配置したサッシWを例えば20℃以上に暖める。する
と、梱包材1aの本体2は、図4(B)に示すように、ス
リット4に沿って長手辺5a,6aが互いに幅広く重複
する形状(記憶形状)に変化し、サッシWのコーナー部に
おける前記枠材fや障子材s1,s2を緊密に覆って保
護する。この状態で、サッシWを輸送したり、保管す
る。
【0021】次に、係るサッシWを例えば10℃以下に
冷却すると、梱包材1aの本体2は図4(A)に示す断面
形状に復帰して、長手辺5a,6aの重複する幅が狭く
なる。従って、長手辺5a,6aを手で簡単に引き離す
ことにより、サッシWの枠材fや障子材s1,s2を容
易且つ迅速に取り出して建て込み作業に使用できる。前
記のように、ガラス転移温度(Tg)が13〜16℃の形
状記憶樹脂からなる本体2を有する梱包材1aを用いた
場合、冬季には自然に図4(A)の断面形状になるので、
暖房することで図4(B)の断面形状にすることができ
る。この場合、例えば暖房設備を有するバントラックや
倉庫を用いる。一方、夏季には自然に図4(B)の断面形
状になるので、冷房することで図4(A)の断面形状にす
ることができる。この場合、例えば冷房設備を有するバ
ントラックや倉庫を用いる。以上のような形状記憶機能
を有する樹脂を梱包材1aの本体2に活用することによ
り、サッシWの環境に応じて本体2の断面形状を自動的
にコントロールできる。このため、前記枠材fや障子材
s1,s2の保護や取り出し作業を一層容易化すること
が可能となる。尚、樹脂のガラス転移温度は、−20℃
〜+100℃の範囲で適宜選択することが可能が可能で
ある。また、上記暖房または冷却は、梱包材1aを含む
サッシWのコーナー部のみに行っても良い。
【0022】本発明は、以上に説明した各形態に限定さ
れるものではない。例えば、梱包材1,1aは、サッシ
Wを構成する単体の枠材fのコーナー部や単体の障子材
s1,s2のコーナー部を覆うようにして用いることも
できる。或いは、室内用の障子材や矩形の欄間用枠材ま
たは障子材のコーナー部にも適用可能である。また、梱
包材1の本体2の長手辺5a,6a,5b,6bにおけ
る重複する面に、互いに係止し合う面状係止テープを貼
り付けても良い。更に、梱包材1,1aの本体2に開設
する前記水抜き孔9は、前記水平部2aと垂直部2bの
双方に2箇所以上ずつ設けても良い。尚、梱包材1,1
aの本体2の外周面には、周囲に注意を喚起するため
に、明度が相違する2色以上の縞模様の塗装を施した
り、或いは、緩衝用の凹凸条または突起群を形成しても
良い。
【0023】
【発明の効果】以上において説明した本発明のサッシ用
梱包材によれば、樹脂テープなどを用いずに、サッシの
コーナー部の枠材や障子材を容易に包み込んでこれらを
保護すると共に、サッシから取り外した後は、廃棄する
ことなく再度活用することができるので、廃棄する手間
が省けると共に、資源や環境の保護につながる。また、
請求項2のサッシ用梱包材によれば、一対の長手辺を互
いに重複させた本体の形状を予め記憶させておき、ガラ
ス転移温度よりも低い温度に冷却して、スリットが開く
かまたは一対の長手辺の重複する幅が狭くした形状に固
定した状態で、サッシの枠や障子を包み込むと共に、本
体をガラス転移温度よりも高い温度にすることにより、
樹脂テープによる結束を行うことなく、自動的に一対の
長手辺が互いに重複した形状に復帰させ、サッシの枠材
や障子材を緊密に包んで保護することが可能となる。更
に、請求項3のサッシ用梱包材によれば、その本体と枠
材や障子材との間から雨水が梱包材の内部に浸透して
も、何れかの水抜き孔から自動的に雨水を排水すること
ができる。このため、コーナーに梱包材を配置したサッ
シを常に乾燥した状態に保ち得るので、次いで行う輸送
や建て付け作業の支障にならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の梱包材をコーナー部に配置した
サッシの正面図、(B)は(A)中のB−B線に沿った断面
図、(C)は上記梱包材の斜視図。
【図2】(A)は図1の梱包材の平面図、(B)は(A)中の
B−B線に沿った断面図、(C)は係る梱包材の斜視図、
(D)はこの梱包材を直角に折り曲げた際の断面図。
【図3】(A),(B)は前記梱包材をサッシのコーナー部
に配置する方法を示す概略図。
【図4】(A),(B)は異なる形態の梱包材の形状記憶機
能を示す断面図。
【図5】(A)は従来の梱包材をコーナー部に配置したサ
ッシの正面図、(B)は(A)中のB−B線に沿った断面
図。
【符号の説明】
1,1a…………………梱包材 2…………………………本体 4…………………………スリット 5a,5b,6a,6b…長手辺 8…………………………切り欠き部 9…………………………水抜き孔 W…………………………サッシ f…………………………枠材 s1,s2………………障子材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形に枠組みされたサッシの枠材および障
    子材の少なくとも一方のコーナー部を覆う梱包材であっ
    て、 断面ほぼC字形の樹脂からなる本体と、この本体の長手
    方向に沿って設けられたスリットと、その両側に位置し
    且つ互いに重複する一対の変形可能な長手辺と、上記本
    体の長手方向の中間で且つ上記一対の長手辺からV字形
    状に進入する一対の切り欠き部と、を含む、ことを特徴
    とするサッシ用梱包材。
  2. 【請求項2】前記樹脂からなる本体は、前記スリットの
    両側に位置する一対の長手辺の互いに重複する幅寸法が
    変化するような形状記憶機能を有する、 ことを特徴とする請求項1に記載のサッシ用梱包材。
  3. 【請求項3】前記本体は、前記スリットの背面側であり
    且つ前記一対の切り欠き部を挟んだ長手方向の両側に水
    抜き孔をそれぞれ開設している、 ことを特徴とする請求項1または2に記載のサッシ用梱
    包材。
JP2000235163A 2000-08-03 2000-08-03 サッシ用梱包材 Pending JP2002046779A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100750951B1 (ko) 2006-02-21 2007-08-23 강상욱 운반용 랙의 모서리 보호커버
JP2020002584A (ja) * 2018-06-27 2020-01-09 三和シヤッター工業株式会社 止水パネルの保護構造

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KR100750951B1 (ko) 2006-02-21 2007-08-23 강상욱 운반용 랙의 모서리 보호커버
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