JP2002046032A - 車輪圧抜プレス機 - Google Patents
車輪圧抜プレス機Info
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- JP2002046032A JP2002046032A JP2000235559A JP2000235559A JP2002046032A JP 2002046032 A JP2002046032 A JP 2002046032A JP 2000235559 A JP2000235559 A JP 2000235559A JP 2000235559 A JP2000235559 A JP 2000235559A JP 2002046032 A JP2002046032 A JP 2002046032A
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- Japan
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- wheel
- axle
- coil
- press
- boss
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車軸から車輪を抜く時に大きな衝撃音が発生
し、その音の発生に起因して生じる振動等によって、電
気品の寿命等に問題が生じる場合がある。 【解決手段】 車軸1に取付けた車輪2の外周部を支持
する抵抗アーム3と、支持した車輪2から車軸1を軸方
向に押圧して抜くプレスシリンダ5とを具備させ、この
車軸1の軸方向に移動して車輪ボス部6の周囲に近接又
は離間する加熱器7を設けることにより、圧抜き前に車
輪ボス部6のみを加熱して車軸1との嵌合面に温度差を
生じさせてから圧抜きを行うようにする。
し、その音の発生に起因して生じる振動等によって、電
気品の寿命等に問題が生じる場合がある。 【解決手段】 車軸1に取付けた車輪2の外周部を支持
する抵抗アーム3と、支持した車輪2から車軸1を軸方
向に押圧して抜くプレスシリンダ5とを具備させ、この
車軸1の軸方向に移動して車輪ボス部6の周囲に近接又
は離間する加熱器7を設けることにより、圧抜き前に車
輪ボス部6のみを加熱して車軸1との嵌合面に温度差を
生じさせてから圧抜きを行うようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、鉄道車両用の車
軸から摩滅した車輪を抜取るための装置に関し、詳しく
は、車輪を抜取る時の衝撃音を緩和することができる車
輪圧抜プレス機に関するものである。
軸から摩滅した車輪を抜取るための装置に関し、詳しく
は、車輪を抜取る時の衝撃音を緩和することができる車
輪圧抜プレス機に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来か
ら、鉄道車両においては、車輪が摩耗すると車軸から取
外し、新しい車輪をその車軸に取付けて車軸の再利用を
している。このように車軸から車輪を取外す従来技術と
して、特公昭61−28458号公報記載の発明があ
る。しかし、この発明は、車輪をゆるやかに回転させな
がら圧入・圧抜をするようにして摩擦疵が残らないよう
にするものであり、本願発明のように圧抜時の衝撃音を
緩和できるものではない。
ら、鉄道車両においては、車輪が摩耗すると車軸から取
外し、新しい車輪をその車軸に取付けて車軸の再利用を
している。このように車軸から車輪を取外す従来技術と
して、特公昭61−28458号公報記載の発明があ
る。しかし、この発明は、車輪をゆるやかに回転させな
がら圧入・圧抜をするようにして摩擦疵が残らないよう
にするものであり、本願発明のように圧抜時の衝撃音を
緩和できるものではない。
【0003】また、他の従来技術として、特許第264
7806号公報記載の発明や、実公昭61−16021
号公報記載の発明があるが、これらの発明も、車輪の圧
抜や圧入を行うための装置で、本願発明のように圧抜時
の衝撃音を緩和できるものではない。
7806号公報記載の発明や、実公昭61−16021
号公報記載の発明があるが、これらの発明も、車輪の圧
抜や圧入を行うための装置で、本願発明のように圧抜時
の衝撃音を緩和できるものではない。
【0004】ところで、車軸から抜き取って交換する程
度まで使用した状態の車輪は、車軸との嵌合面が錆等に
よって強固に結合された状態となってしまっている。一
方、この種の車軸には車輪の内側に減速機が設けられて
いるため、車軸から車輪を抜く時には車輪中央部を把持
することができず、車輪外周部を把持した状態で車軸を
押して抜く必要がある。そのため、車軸から車輪を抜く
場合、車軸を抜く押圧力が、前記した車軸と車輪間の強
固に結合した結合力に打ち勝った時に車輪が抜けること
となり、この車軸から車輪が抜ける状態となるまでは、
押圧力によって車輪の中央部が押圧方向に変形してしま
う。
度まで使用した状態の車輪は、車軸との嵌合面が錆等に
よって強固に結合された状態となってしまっている。一
方、この種の車軸には車輪の内側に減速機が設けられて
いるため、車軸から車輪を抜く時には車輪中央部を把持
することができず、車輪外周部を把持した状態で車軸を
押して抜く必要がある。そのため、車軸から車輪を抜く
場合、車軸を抜く押圧力が、前記した車軸と車輪間の強
固に結合した結合力に打ち勝った時に車輪が抜けること
となり、この車軸から車輪が抜ける状態となるまでは、
押圧力によって車輪の中央部が押圧方向に変形してしま
う。
【0005】しかしながら、このように強固に結合され
ている車輪と車軸の接触面に滑りを生じた時には、急激
に車軸から車輪が抜けて、押圧力で変形していた車輪が
元の形態に戻ろうとした瞬間に大きな衝撃音が発生す
る。
ている車輪と車軸の接触面に滑りを生じた時には、急激
に車軸から車輪が抜けて、押圧力で変形していた車輪が
元の形態に戻ろうとした瞬間に大きな衝撃音が発生す
る。
【0006】この大きな衝撃音が発生した場合、作業環
境の悪化を生じると共に、その音の発生に起因して生じ
る振動等によって、電気品の寿命低下やボルトの緩み等
を生じる場合がある。特に自動機械においては重要な課
題となる。そのため、このような衝撃音を生じないよう
な車輪圧抜プレス機が望まれている。
境の悪化を生じると共に、その音の発生に起因して生じ
る振動等によって、電気品の寿命低下やボルトの緩み等
を生じる場合がある。特に自動機械においては重要な課
題となる。そのため、このような衝撃音を生じないよう
な車輪圧抜プレス機が望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、前記課題を解決
するために、本願発明は、車軸に取付けた車輪の外周部
を支持する支持部材と、支持した車輪から車軸を軸方向
に押圧して車輪を抜くプレスシリンダとを具備し、該車
軸の軸方向に移動して車輪ボス部の周囲に近接又は離間
する加熱器を設けている。このように車輪ボス部の周囲
に近接する加熱器を設けることにより、圧抜き前に車輪
ボス部のみを加熱して車輪との嵌合面に温度差を生じさ
せてから圧抜きを行うので、圧抜時に生じる衝撃音を緩
和することができる。また、車輪ボス部を加熱すること
によって車輪の圧抜きに要する力を軽減することができ
るので、圧抜プレス機の小型化や軽量化を計ることがで
きる。
するために、本願発明は、車軸に取付けた車輪の外周部
を支持する支持部材と、支持した車輪から車軸を軸方向
に押圧して車輪を抜くプレスシリンダとを具備し、該車
軸の軸方向に移動して車輪ボス部の周囲に近接又は離間
する加熱器を設けている。このように車輪ボス部の周囲
に近接する加熱器を設けることにより、圧抜き前に車輪
ボス部のみを加熱して車輪との嵌合面に温度差を生じさ
せてから圧抜きを行うので、圧抜時に生じる衝撃音を緩
和することができる。また、車輪ボス部を加熱すること
によって車輪の圧抜きに要する力を軽減することができ
るので、圧抜プレス機の小型化や軽量化を計ることがで
きる。
【0008】前記加熱器にコイルヘッドを設け、該コイ
ルヘッドを、車輪ボス部に近接した加熱位置と、該車輪
ボス部から離間した退避位置との間でスライドさせるス
ライド装置を設ければ、車輪の状態等に応じて加熱機の
コイルヘッドを車輪ボス部に近接させる距離を調整し
て、好ましい状態でボス部を加熱することができる。
ルヘッドを、車輪ボス部に近接した加熱位置と、該車輪
ボス部から離間した退避位置との間でスライドさせるス
ライド装置を設ければ、車輪の状態等に応じて加熱機の
コイルヘッドを車輪ボス部に近接させる距離を調整し
て、好ましい状態でボス部を加熱することができる。
【0009】また、コイルヘッドに、車輪ボス部の外面
に沿ってほぼ等間隔で配置した複数のコイルを設けれ
ば、複数のコイルによって車輪ボス部の広範囲を均等に
加熱することができる。
に沿ってほぼ等間隔で配置した複数のコイルを設けれ
ば、複数のコイルによって車輪ボス部の広範囲を均等に
加熱することができる。
【0010】さらに、最内周のコイルと車軸との距離
を、該コイルを車輪ボス部に近接させる距離のほぼ3倍
にすれば、車輪ボス部のみを効果的に加熱して車軸側へ
の熱影響を効果的に抑止することができる。
を、該コイルを車輪ボス部に近接させる距離のほぼ3倍
にすれば、車輪ボス部のみを効果的に加熱して車軸側へ
の熱影響を効果的に抑止することができる。
【0011】また、コイルを電磁コイルで構成し、該コ
イルを高周波で加熱するように構成すれば、コイルでの
加熱部がボス部表面に集中するので、車輪ボス部表面の
みを効果的に加熱することが容易にできる。
イルを高周波で加熱するように構成すれば、コイルでの
加熱部がボス部表面に集中するので、車輪ボス部表面の
みを効果的に加熱することが容易にできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態を
示す車輪圧抜プレス機の要部断面図であり、図2は図1
に示す車輪圧抜プレス機のコイル部の拡大断面図であ
る。
面に基づいて説明する。図1は本願発明の一実施形態を
示す車輪圧抜プレス機の要部断面図であり、図2は図1
に示す車輪圧抜プレス機のコイル部の拡大断面図であ
る。
【0013】図1に示すように、車軸1に嵌合された車
輪2は、通常、締り嵌めのはめあいで結合されている。
この車輪2の内側には減速機18が設けられている。こ
の車軸1から車輪2を抜く場合、車輪2の外周側を抵抗
アーム3によって支持し、この抵抗アーム3と保持部材
4との間で車輪2を保持する。この状態で、プレスシリ
ンダ5によって車軸1の端部を押圧することにより車輪
2を車軸1から抜き取る。
輪2は、通常、締り嵌めのはめあいで結合されている。
この車輪2の内側には減速機18が設けられている。こ
の車軸1から車輪2を抜く場合、車輪2の外周側を抵抗
アーム3によって支持し、この抵抗アーム3と保持部材
4との間で車輪2を保持する。この状態で、プレスシリ
ンダ5によって車軸1の端部を押圧することにより車輪
2を車軸1から抜き取る。
【0014】そして、この保持部材4で保持された車輪
2のプレスシリンダ側に、車輪ボス部6を加熱するため
の加熱器7が設けられている。この加熱器7は、車輪ボ
ス部6側にコイルヘッド8が設けられ、このコイルヘッ
ド8の車輪ボス部6側に複数のコイル9が設けられてい
る。このコイル9は、車輪ボス部6の外面に沿うように
ほぼ等間隔で複数本が設けられている(図2参照)。各
コイル9は、円形に形成されており、複数本のコイル9
によって車輪ボス部6のプレスシリンダ側を均等に加熱
するようにしている。
2のプレスシリンダ側に、車輪ボス部6を加熱するため
の加熱器7が設けられている。この加熱器7は、車輪ボ
ス部6側にコイルヘッド8が設けられ、このコイルヘッ
ド8の車輪ボス部6側に複数のコイル9が設けられてい
る。このコイル9は、車輪ボス部6の外面に沿うように
ほぼ等間隔で複数本が設けられている(図2参照)。各
コイル9は、円形に形成されており、複数本のコイル9
によって車輪ボス部6のプレスシリンダ側を均等に加熱
するようにしている。
【0015】この実施形態では3本のコイル9を図示し
ているが、この例は概略図であり、車輪ボス部6の大き
さや形状等に応じて好ましい加熱ができる本数のコイル
9を設ければよい。このコイル9は他の手段であっても
よく、この実施形態に限定されるものではない。
ているが、この例は概略図であり、車輪ボス部6の大き
さや形状等に応じて好ましい加熱ができる本数のコイル
9を設ければよい。このコイル9は他の手段であっても
よく、この実施形態に限定されるものではない。
【0016】また、加熱器7には、コイルヘッド8を、
車輪2のボス部6に近接させる加熱位置aと、この加熱
位置aから離間させた退避位置bとの間でスライドさせ
るスライド装置10が設けられている。このスライド装
置10によって、コイルヘッド8と車輪ボス部6との相
対距離が調整できるように構成されている。このような
スライド装置10を設けることにより、車輪2に応じた
好ましい状態でのボス部6の加熱ができるようにしてい
る。
車輪2のボス部6に近接させる加熱位置aと、この加熱
位置aから離間させた退避位置bとの間でスライドさせ
るスライド装置10が設けられている。このスライド装
置10によって、コイルヘッド8と車輪ボス部6との相
対距離が調整できるように構成されている。このような
スライド装置10を設けることにより、車輪2に応じた
好ましい状態でのボス部6の加熱ができるようにしてい
る。
【0017】このスライド装置10は、プレス機本体に
設けられたフレーム11と、このフレーム11に設けら
れたシリンダ12と、このシリンダ12のピストン13
の先端に設けられたコイル保持フレーム14とで構成さ
れている。このコイル保持フレーム14に、前記コイル
9を設けたコイルヘッド8が設けられている。
設けられたフレーム11と、このフレーム11に設けら
れたシリンダ12と、このシリンダ12のピストン13
の先端に設けられたコイル保持フレーム14とで構成さ
れている。このコイル保持フレーム14に、前記コイル
9を設けたコイルヘッド8が設けられている。
【0018】さらに、コイル保持フレーム14にはガイ
ドロッド15が設けられており、フレーム11に設けら
れたガイド部材16に案内されるように構成されてい
る。このガイドロッド15を設けることにより、コイル
9の軸方向移動を安定して行えるようにしている。この
図では、シリンダ12とガイドロッド15を上下に記載
しているが、この例では、シリンダ12が左右に設けら
れ、ガイドロッド15が上下に設けられている。
ドロッド15が設けられており、フレーム11に設けら
れたガイド部材16に案内されるように構成されてい
る。このガイドロッド15を設けることにより、コイル
9の軸方向移動を安定して行えるようにしている。この
図では、シリンダ12とガイドロッド15を上下に記載
しているが、この例では、シリンダ12が左右に設けら
れ、ガイドロッド15が上下に設けられている。
【0019】このスライド装置10は、図示しない制御
装置によって制御されており、車輪2の形状等に応じて
コイル9を車輪ボス部6に近接させる進退量が調整され
る。制御方法としては、例えば、シリンダ12のピスト
ン13伸縮量を検出して行われる。
装置によって制御されており、車輪2の形状等に応じて
コイル9を車輪ボス部6に近接させる進退量が調整され
る。制御方法としては、例えば、シリンダ12のピスト
ン13伸縮量を検出して行われる。
【0020】コイル9を車輪ボス部6に近接させる距離
としては、図2に示すように、このコイル9とボス部6
との距離cが数ミリ(例えば、3mm〜8mm程度)と
なる距離が好ましい。この距離cは、例えば、コイル9
の表面温度が約200℃で、短時間(例えば、約20秒
〜30秒間)で局部的に加熱するのに好ましい。このよ
うな距離で短時間加熱することにより、ボス部6から軸
1に熱が伝わらないうちに、圧抜きを開始することがで
きる。
としては、図2に示すように、このコイル9とボス部6
との距離cが数ミリ(例えば、3mm〜8mm程度)と
なる距離が好ましい。この距離cは、例えば、コイル9
の表面温度が約200℃で、短時間(例えば、約20秒
〜30秒間)で局部的に加熱するのに好ましい。このよ
うな距離で短時間加熱することにより、ボス部6から軸
1に熱が伝わらないうちに、圧抜きを開始することがで
きる。
【0021】また、この実施形態では、加熱時に車軸1
へ熱が伝わりにくいように、最内周のコイル9が車軸外
周から所定量離れるように設けている。この最内周のコ
イル9と車輪ボス部6との間の距離cは、大きくすれば
車軸1への熱影響を小さくできるが車輪ボス部6の内周
部を加熱するのが困難になり、小さくすれば車軸1への
熱影響が大きくなってしまうので、最内周のコイル9を
車軸外周から離す距離dとしては、コイル9と車輪ボス
部6との間の距離のほぼ3倍が好ましい。このように距
離cのほぼ3倍の距離dとすることにより、コイル9に
よる加熱時に車輪ボス部6のみを効果的に加熱して車軸
1への熱影響を抑えることができる。
へ熱が伝わりにくいように、最内周のコイル9が車軸外
周から所定量離れるように設けている。この最内周のコ
イル9と車輪ボス部6との間の距離cは、大きくすれば
車軸1への熱影響を小さくできるが車輪ボス部6の内周
部を加熱するのが困難になり、小さくすれば車軸1への
熱影響が大きくなってしまうので、最内周のコイル9を
車軸外周から離す距離dとしては、コイル9と車輪ボス
部6との間の距離のほぼ3倍が好ましい。このように距
離cのほぼ3倍の距離dとすることにより、コイル9に
よる加熱時に車輪ボス部6のみを効果的に加熱して車軸
1への熱影響を抑えることができる。
【0022】以上のように構成された車輪圧抜プレス機
17によれば、図1に示すように、車軸1に取付けられ
た状態の車輪2を抵抗アーム3と保持部材4によって支
持し、この状態で加熱器7のコイルヘッド8を軸方向に
移動させてコイル9を車輪ボス部6に近接させる。そし
て、所定の加熱温度で所定時間加熱する。これにより、
車輪ボス部6が加熱されて(図1に示す加熱部e)、車
軸1との間に温度差が生じる。その後、コイルヘッド8
を軸方向に後退させて車輪ボス部6から離間させ、プレ
スシリンダ5を伸長することにより車軸1を矢印f側に
押圧する。
17によれば、図1に示すように、車軸1に取付けられ
た状態の車輪2を抵抗アーム3と保持部材4によって支
持し、この状態で加熱器7のコイルヘッド8を軸方向に
移動させてコイル9を車輪ボス部6に近接させる。そし
て、所定の加熱温度で所定時間加熱する。これにより、
車輪ボス部6が加熱されて(図1に示す加熱部e)、車
軸1との間に温度差が生じる。その後、コイルヘッド8
を軸方向に後退させて車輪ボス部6から離間させ、プレ
スシリンダ5を伸長することにより車軸1を矢印f側に
押圧する。
【0023】この時には、車輪ボス部6に示す加熱部e
が加熱されて車軸1との間に生じた温度差によって嵌合
面gの結合力が小さくなっているので、大きな衝撃音を
生じることなく車軸1から車輪2を抜くことができる。
しかも、小さくなった車輪ボス部6と車軸1との間の結
合力により、小さな力で車軸1から車輪2を抜くことが
できるので、プレスシリンダ5の容量を小さくして、プ
レス機の小型化や軽量化を計ることができる。
が加熱されて車軸1との間に生じた温度差によって嵌合
面gの結合力が小さくなっているので、大きな衝撃音を
生じることなく車軸1から車輪2を抜くことができる。
しかも、小さくなった車輪ボス部6と車軸1との間の結
合力により、小さな力で車軸1から車輪2を抜くことが
できるので、プレスシリンダ5の容量を小さくして、プ
レス機の小型化や軽量化を計ることができる。
【0024】なお、前記実施の形態では、車輪ボス部6
のプレスシリンダ側を加熱するように構成しているが、
車輪ボス部6の反プレスシリンダ側を加熱するように構
成してもよく、上述した実施の形態に限定されるもので
はない。
のプレスシリンダ側を加熱するように構成しているが、
車輪ボス部6の反プレスシリンダ側を加熱するように構
成してもよく、上述した実施の形態に限定されるもので
はない。
【0025】また、上述した実施形態は一実施形態であ
り、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は
可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定される
ものではない。
り、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は
可能であり、本願発明は上述した実施形態に限定される
ものではない。
【0026】
【発明の効果】本願発明は、以上説明したような形態で
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
実施され、以下に記載するような効果を奏する。
【0027】圧抜き前に車輪ボス部のみを加熱して車軸
との嵌合面に温度差を生じさせてから圧抜きを行うの
で、圧抜時に生じる衝撃音を緩和することができ、音に
起因して生じる振動等による電気品の寿命低下を抑える
ことが可能となる。
との嵌合面に温度差を生じさせてから圧抜きを行うの
で、圧抜時に生じる衝撃音を緩和することができ、音に
起因して生じる振動等による電気品の寿命低下を抑える
ことが可能となる。
【図1】本願発明の一実施形態を示す車輪圧抜プレス機
の要部を示す断面図である。
の要部を示す断面図である。
【図2】図1の示すa部拡大断面図である。
1…車軸 2…車輪 3…抵抗アーム 4…保持部材 5…プレスシリンダ 6…車輪ボス部 7…加熱器 8…コイルヘッド 9…コイル 10…スライド装置 11…フレーム 12…シリンダ 13…ピストン 14…コイル保持フレーム 15…ガイドロッド 16…ガイド部材 17…車輪圧抜プレス機 a…加熱位置 b…退避位置 c…距離 d…距離 e…加熱部 f…矢印 g…嵌合面
Claims (5)
- 【請求項1】 車軸に取付けた車輪の外周部を支持する
支持部材と、支持した車輪から車軸を軸方向に押圧して
車輪を抜くプレスシリンダとを具備し、該車軸の軸方向
に移動して車輪ボス部の周囲に近接又は離間する加熱器
を設けた車輪圧抜プレス機。 - 【請求項2】 加熱器にコイルヘッドを設け、該コイル
ヘッドを、車輪ボス部に近接した加熱位置と、該車輪ボ
ス部から離間した退避位置との間でスライドさせるスラ
イド装置を設けたことを特徴とする請求項1記載の車輪
圧抜プレス機。 - 【請求項3】 コイルヘッドに、車輪ボス部の外面に沿
ってほぼ等間隔で配置した複数のコイルを設けたことを
特徴とする請求項2記載の車輪圧抜プレス機。 - 【請求項4】 最内周のコイルと車軸との距離を、該コ
イルを車輪ボス部に近接させる距離のほぼ3倍にしたこ
とを特徴とする請求項3記載の車輪圧抜プレス機。 - 【請求項5】 コイルを電磁コイルで構成し、該コイル
を高周波で加熱するように構成したことを特徴とする請
求項3又は請求項4記載の車輪圧抜プレス機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000235559A JP2002046032A (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | 車輪圧抜プレス機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000235559A JP2002046032A (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | 車輪圧抜プレス機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002046032A true JP2002046032A (ja) | 2002-02-12 |
Family
ID=18727748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000235559A Pending JP2002046032A (ja) | 2000-08-03 | 2000-08-03 | 車輪圧抜プレス機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002046032A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005097400A1 (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Tesla Co., Ltd. | 部材着脱装置 |
-
2000
- 2000-08-03 JP JP2000235559A patent/JP2002046032A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005097400A1 (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Tesla Co., Ltd. | 部材着脱装置 |
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