JP5772075B2 - 振動溶着装置 - Google Patents

振動溶着装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5772075B2
JP5772075B2 JP2011049505A JP2011049505A JP5772075B2 JP 5772075 B2 JP5772075 B2 JP 5772075B2 JP 2011049505 A JP2011049505 A JP 2011049505A JP 2011049505 A JP2011049505 A JP 2011049505A JP 5772075 B2 JP5772075 B2 JP 5772075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
upper mold
vibration
mold
support member
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011049505A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012183571A (ja
Inventor
大地 織田
大地 織田
渡辺 正行
正行 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2011049505A priority Critical patent/JP5772075B2/ja
Publication of JP2012183571A publication Critical patent/JP2012183571A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5772075B2 publication Critical patent/JP5772075B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、振動溶着装置に関し、更に詳しくは、溶着に用いる型の着脱が容易で、型替え作業を簡素化できる振動溶着装置に関する。
従来より、2つの部品を加圧しながら当接させ、その当接面に振動による摩擦熱を発生させて溶着させる振動溶着装置が知られている。このような装置では、通常、溶着治具(型)を装置に取着するために多数のボルトを用いている(例えば、特許文献1参照)。これは、溶着時の振動に型がずれてしまわないように強固に固定する必要があるためである。
一方、射出成形機などの装置では、型替え作業の簡素化の目的で、型をクランプ等の簡易な固定手段を用いて取り付けることが知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平11−277631号公報 特開昭62−92821号公報
しかしながら、上記特許文献1のような多数のボルトを用いた取着方法では、型の取付け及び取外しの作業に非常に多くの手間がかかり、型替え作業に非常に多くの時間を要してしまう、といった問題があった。
また、上記特許文献2のようなクランプを振動溶着装置の振動側の型の取り付けに適用すると、クランプの可動部に振動による負荷がかかり、クランプのリンク機構が故障してしまう。その結果、型を強固に固定できなくなるばかりか、クランプの破損により型が脱落してしまう恐れがある、といった問題があった。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、型の着脱が容易で、型替え作業を簡素化できる振動溶着装置を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、上型及び下型によりそれぞれ保持された2部品を加圧しながら当接させ、前記2部品の当接面に振動による摩擦熱を発生させて前記2部品を溶着する振動溶着装置であって、前記上型と接触させられて前記上型を振動させる振動プレートと、前記上型が前記振動プレートに接触させられた状態を保持するように前記上型を支持する支持部材と、を備え、前記振動プレート及び前記上型には、少なくとも一対の、互いに係合可能な凸状部及び凹状部が設けられており、前記支持部材は、前記上型を支持する位置と、前記上型を支持しない位置と、の間で移動可能に前記振動溶着装置のフレームに設けられており、前記支持部材は、前記上型を支持する位置では、前記上型の下面を支持することを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記支持部材はボールローラであることを要旨とする。
本発明の振動溶着装置によると、上型と接触させられて上型を振動させる振動プレートと、上型が振動プレートに接触させられた状態を保持するように上型を支持する支持部材と、を備え、支持部材は、上型を支持する位置と、上型を支持しない位置と、の間で移動可能に設けられている。これにより、上型の振動プレートへの着脱を容易なものとすることができるので、従来のボルトにより締結する方法等と比較して、型替え作業を簡素化することができる。また、振動プレート及び上型には、互いに係合可能な凸状部及び凹状部が設けられている。これにより、上型の位置合わせを容易に行うことができる。また、上型が振動プレートに接触させられた状態では、凸状部と凹状部とが係合しているので、振動プレートの振動を上型に好適に伝達することができる。
また、前記支持部材はボールローラであり、前記ボールローラは、前記上型を支持する位置では、前記上型の下面を支持する場合は、振動溶着時に上型が支持部材に接触していたとしても、ボールローラが転動して振動を受け流すことにより、振動する上型を好適に支持することができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述にて更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本実施例に係る振動溶着装置を模式的に示す要部正面図である。 本実施例に係る振動溶着装置の振動プレートを模式的に示す正面図である。 本実施例に係る振動溶着装置の上型を模式的に示す正面図である。 本実施例に係る振動溶着装置の支持部材を模式的に示す正面図である。 本実施例に係る振動溶着装置の支持部材を模式的に示す平面図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 本実施例に係る振動溶着装置の作用を説明するための説明図である。 他の実施形態に係る支持部材の移動形態を説明するための説明図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本実施形態に係る振動溶着装置(1)は、上型(2)及び下型(3)によりそれぞれ保持された2部品(4,5)を加圧しながら当接させ、2部品の当接面に振動による摩擦熱を発生させて2部品を溶着する振動溶着装置であって、上型と接触させられて上型を振動させる振動プレート(11)と、上型が振動プレートに接触させられた状態を保持するように上型を支持する支持部材(12)と、を備え、振動プレート及び上型には、少なくとも一対の、互いに係合可能な凸状部(11A)及び凹状部(22A)が設けられており、支持部材は、上型を支持する位置と、上型を支持しない位置と、の間で移動可能に設けられていることを特徴とする(例えば、図1、図2、図3等参照)。
上記「上型」の構造、形状、材質等は特に問わない。この上型は、例えば、上型本体(21)と、上記振動プレートの下面に接触される上型ベースプレート(22)と、を有することができる(例えば、図1、図3等参照)。
上記「下型」の構造、形状、材質等は特に問わない。この下型は、例えば、上記振動プレートに対向するように設けられた下型支持プレート(17)に取り付けられることができる。また、上記下型は、例えば、下型本体(31)と、上記下型支持プレートに取り付けられる下型ベースプレート(32)と、を有することができる(例えば、図1等参照)。
上記下型支持プレートは、例えば、上記振動プレートと対向する方向に変位可能に設けられていることができ、これにより、上記2部品を加圧しながら当接させることができる。また、例えば、上記下型には上記上型を載置することができ、この状態で、上記振動プレートと対向する方向に変位することにより、上記上型が上記振動プレートに接触させられた状態にすることができる。上記上型は、上記下型に、上型受け部材(6)等を介して間接的に載置されてもよいし、直接載置されてもよい。
上記「振動プレート」の構造、振動形態等は特に問わない。上記振動プレートの振動形態としては、例えば、平面上を往復直線運動して振動する形態、平面上を円弧運動して振動する形態等を挙げることができる。また、この振動プレートを振動させるための振動源は特に問わないが、例えば、電磁コイル(15)と磁性体(16)とを用いた電磁振動発生器(例えば、図2等参照)や、振動モータ、超音波振動発生器等を挙げることができる。
上記凸状部及び凹状部の形状、大きさ、個数、配置形態等は特に問わない。上記凸状部の断面形状としては、例えば、略多角形状(例えば、図2の略台形状や略三角形状)、先端を丸めた山状(釣り鐘形状)、等を挙げることができる。一方、凹状部の断面形状としては、係合する凸状部とほぼ合致する形状であればよい。また、上記凸状部は、ある程度長尺な棒状に形成されていてもよいし、スポット的な点状に形成されていてもよい。
上記凸状部は、例えば、その断面が基端側から先端側に向かって狭小となるテーパ形状となっていることができる(例えば、図2等参照)。この場合、上記凹状部は、例えば、上記凸状部と係合可能なように、その断面が開口側から底部側に向かって狭小となるテーパ形状となっていることができる(例えば、図3等参照)。上記振動プレートには、凸状部及び凹状部の一方のみが設けられていてもよい。また、上記振動プレートには、凸状部及び凹状部の両方が設けられていてもよい。同様に、上記上型には、上記振動プレートと係合可能なように、凹状部及び凸状部の一方のみが設けられていてもよい。また、上記上型には、上記振動プレートと係合可能なように、凹状部及び凸状部の両方が設けられていてもよい。また、上記上型が、上型本体と、上型ベースプレートと、を有する場合、上記凸状部又は上記凹状部は、例えば、上型ベースプレートに設けられていることができる。
上記「支持部材」の構造、形状、個数等は特に問わない。この支持部材の上記上型の支持形態としては、例えば、上記上型の下面を支持する形態であることができる(例えば、図4、図5等参照)。また、この場合、支持部材としては、例えば、ボールローラ等の転動する支持部材や、リン青銅、焼結金属、樹脂等の低摩擦係数の材料を支持面に用いた摺動する支持部材等を挙げることができる。更に、上型と支持部材との間に空気層等の流体膜を形成するようにしてもよい。また、上記上型に上記上型ベースプレートが備えられている場合には、上記支持部材は、例えば、上記上型ベースプレートを支持することができる(例えば、図4、図5等参照)。
上記支持部材は、上型を支持する位置(B)と、上型を支持しない位置(A)と、の間で移動可能に設けられている。この移動形態としては、例えば、直線的に移動する形態(例えば、図1、図4、図5等参照)や、回動する形態(例えば、図17等参照)等が挙げられる。これらの移動形態は、上記支持部材を移動させる支持部材移動機構(18)により実現されることができる。この支持部材移動機構の構成等は特に問わないが、例えば、上記支持部材の移動のための駆動源(18A)や、移動の案内をする案内部材(18B)等を備えることができる。上記駆動源としては、例えば、流体シリンダ、電動アクチュエータ、流体アクチュエータ、電動モータ等が挙げられる。また、上記案内部材としては、例えば、リニアガイド、ボールスプライン等の直動案内部材や、軸及び軸受け等を用いた回動案内部材等が挙げられる。
本実施形態の振動溶着装置は、例えば、上記支持部材はボールローラであり、上記ボールローラは、上記上型を支持する位置では、上記上型の下面を支持する形態であることができる(例えば、図1、図4等参照)。
以下、図面を用いて実施例により本発明を具体的に説明する。
(1)振動溶着装置の構成
本実施例に係る振動溶着装置1は、図1に示すように、上型2及び下型3によりそれぞれ保持された上側部品4及び下側部品5(本発明に係る2部品としてそれぞれ例示する)を加圧しながら当接させ、それらの当接面に振動による摩擦熱を発生させて上側部品4及び下側部品5を溶着する振動溶着装置である。振動溶着装置1は、上型2と接触させられて上型2を振動させる振動プレート11と、上型2が振動プレート11に接触させられた状態を保持するように上型2を支持する支持部材12と、を備えている。
図2に示すように、振動プレート11は、板ばね13を介して天板14から吊り下げられており、板ばね13が撓むことにより、水平方向(図2のX(左右)方向)に振動可能となっている。また、振動プレート11の側方には、2つの電磁コイル15が所定の間隔を空けて配置されているとともに、振動プレート11の各電磁コイル15に対向する位置には磁性部材16が取り付けられている。そして、振動プレート11は、各電磁コイル15に高周波電流をそれぞれ印加することにより発生する磁力を受けて磁性部材16が交互に引き寄せられ、振動が付与されるようになっている。また、振動プレート11の下面側には凸状部11Aが設けられている。凸状部11Aは、その断面が基端側から先端側に向かって狭小となるテーパ形状となっている。
図3に示すように、上型2は、上型本体21と、振動プレート11の下面に接触される上型ベースプレート22と、を有している。この上型2は上側部品4の種類に応じて交換(型替え)されて使用される。このため、上型本体21の下面側は、上側部品4を保持するために、上側部品4の種類に応じた凹状に形成されている。一方、上型ベースプレート22の上面側の形状は、溶着される上側部品4の種類に依らず共通の形状となっている。上型ベースプレート22の上面側には凹状部22Aが設けられている。凹状部22Aは、振動プレート11の凸状部11Aと係合可能なように、その断面が開口側から底部側に向かって狭小となるテーパ形状となっている。また、本実施例では、図2及び図3に示すように、凸状部11A及び凹状部22Aは、振動方向Xに対して直交するように、長尺状に3対設けるようにしている。
図1に示すように、下型3は、下型本体31と、下型ベースプレート32と、を有している。この下型3は、上型2と同様に、下側部品5の種類に応じて交換(型替え)されて使用される。このため、下型本体31の上面側は、下側部品5を保持するために、下側部品5の種類に応じた凹状に形成されている。一方、下型ベースプレート32の下面側の形状は、溶着される下側部品5の種類に依らず共通の形状となっている。下型ベースプレート32は、図示しない既知の固定手段により下型支持プレート17に取り付けられるようになっている。なお、下型支持プレート17は、図示しない昇降機構により振動プレート11と対向する方向(図1のZ方向)に変位可能に設けられている。
支持部材12は、上型2を支持する位置と、上型2を支持しない位置と、の間で移動可能に設けられている。図1に示すように、支持部材12は、支持部材移動機構18に取り付けられている。支持部材移動機構18は、図4及び5に示すように、その一端側が振動溶着装置1のフレーム19に取り付けられており、支持部材12を移動させるためのエアシリンダ18Aと、支持部材12の移動の案内をする案内部材18Bと、を備えている。これにより、支持部材12は、上型2の上型ベースプレート22の下面を支持するように、上型2の側方の位置Aから位置Bへ移動する。また、本実施例において、支持部材12はボールローラを採用している。これにより、支持部材12は、上型2が振動したとしても、上型2が振動プレート11に接触させられた状態を保持することが可能となっている。
(2)振動溶着装置の作用
次に、上記構成の振動溶着装置1の作用について説明する。
最初に、型替えにおいて、上型2を振動プレート11に接触させ、この状態で支持部材12により支持させる手順を説明する。なお、図6に示すように、本実施例において、上型2は、上型2を下型3に載置するときに用いる上型受け治具6を介して、下型3に載置された状態で保管されている。
まず、図6に示すように、上型2が載置された下型3を下型支持プレート17に取り付ける。このとき、支持部材12は上型2を支持しない位置Aにある。そして、図7に示すように、下型支持プレート17を上昇させて上型ベースプレート22の上面と振動プレート11の下面とを接触させ、凹状部22Aと凸状部11Aとを係合させる。
次に、図8に示すように、支持部材移動機構18により、支持部材12を、上型2を支持する位置Aに移動させる。これにより、支持部材12により上型ベースプレート22の下面が支持される。
最後に、図9に示すように、下型支持プレート17を下降させる。このとき、下型3は下型支持プレート17とともに下降するが、上型2は支持部材12により支持されているので、振動プレート11に接触させられた状態で保持される。なお、下降した下型3からは上型受け治具6を取り外しておく。
このようにして、上型2が振動プレート11に接触した状態で支持部材12により支持され、型替えが完了する。
続いて、振動溶着により上側部品4及び下側部品5を溶着する手順について説明する。
最初に、図10に示すように、上型2に上側部品4を保持させるとともに、下型3に下側部品5を保持させる。そして、図11に示すように、下型支持プレート17を上昇させる。すると、上側部品4の溶着面と下側部品5の溶着面とが当接し、加圧される。また、このとき、上型2は、下型3、下側部品5及び上側部品4を介して、下型支持プレート17の上昇による加圧力を受けて振動プレート11に押しつけられている。即ち、この状態においては、上型2は、支持部材12に代わって、下型支持プレート17の上昇による加圧力により支持されているといえる。
この加圧された状態で、振動プレート11を振動させて上型2及び上側部品4に振動を付与する。この振動により、上側部品4と下側部品5との当接面に摩擦が生じ、当接面の樹脂が溶融状態となる。この振動プレート11が振動している状態において、上型2は、下型支持プレート17の上昇により振動プレート11側に向かって加圧力がはたらいているため、落下することはない。また、上型2は、加圧力により振動プレート11側に向かって押しつけられているので、凸状部11Aと凹状部22Aとが強固に係合し、振動プレート11と一体に振動する。
また、上型2が振動している状態において、上型2の下面は、支持部材12から僅かに浮いた状態となっているか、又は支持部材12に軽く接触した状態となっている。このとき、上型2が僅かに浮いた状態であれば、支持部材12には振動は伝わらない。また、上型2が支持部材12に接触した状態であったとしても、ボールローラが転動して振動を受け流す。従って、支持部材12は上型2からの振動による影響を受けることはない。
更に、上側部品4と下側部品5との当接面が溶融状態となっても、下型支持プレート17を更に上昇させて加圧状態を維持する。そして、所定の時間が経過したところで振動を停止すると、溶融状態にあった上側部品4と下側部品5との当接面が再び凝固して、上側部品4と下側部品5とが接合される。
最後に、図12に示すように、下型支持プレート17を下降させると、下型3とともに、接合して一体化した上側部品4及び下側部品5も下降する。
上型2を取り外す際には、図13に示すように、下型3に上型受け治具6を取り付けて、下型支持プレート17を上昇させる。そして、図14に示すように、上型受け治具6を上型2に当接させ、下型3に上型2を支持させる。この状態で、支持部材12を位置Aに移動させる(図15)。最後に、図16に示すように、下型支持プレート17を下降させると、下型3とともに、下型3に載置された上型2も下降する。これにより、上型2が振動プレート11から離脱される。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例では、上型2と接触させられて上型2を振動させる振動プレート11と、上型2が振動プレート11に接触させられた状態を保持するように上型2を支持する支持部材12と、を備え、支持部材12は、上型2を支持する位置Bと、上型2を支持しない位置Aと、の間で移動可能に設けられている。これにより、上型2の振動プレート11への着脱を容易なものとすることができるので、従来のボルトにより締結する方法等と比較して、型替え作業を簡素化することができる。また、振動プレート11及び上型2には、互いに係合可能な凸状部11A及び凹状部22Aが設けられている。これにより、上型2の位置合わせを容易に行うことができる。また、上型2が振動プレート11に接触させられた状態では、凸状部11Aと凹状部22Aとが係合しているので、振動プレート11の振動を上型2に好適に伝達することができる。
また、本実施例では、支持部材12はボールローラであり、ボールローラは、上型2を支持する位置Bでは、上型2の下面を支持するようにしたので、振動溶着時に上型2が支持部材12に接触していたとしても、ボールローラが転動して振動を受け流すことにより、振動する上型2を好適に支持することができる。
尚、本発明においては、上記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例では、3対の凸状部11A及び凹状部22Aを設けるようにしたが、これに限定されず、例えば、溶着時の振動の影響により振動側の型にずれが生じない範囲で数を減らしたり、反対に4対以上設けたり等、その数を変更してもよい。
また、上記実施例では、凸状部11A及び凹状部22Aを、振動方向Xに対して直交するように設けたが、これに限定されず、例えば、凸状部11A及び凹状部22Aの延びる方向に交差する方向に延びる凸状部及び凹状部を更に設けるようにしてもよい。また、円柱、多角柱等の同幅の柱状や、円錐、多角錐形状等のテーパ柱状等の凸状部及びこれに係合する凹状部としてもよい。この場合、溶着のための振動が2次元的なものであったとしても、振動プレートと上型との振動によるずれを防止することができる。
更に、上記実施例では、支持部材12として、上型2に対して転動するボールローラを用いたが、これに限定されず、例えば、上型に対して摺動する支持部材としてもよい。この場合、支持部材としては、リン青銅、焼結金属、樹脂等の低摩擦係数の材料を支持面に用いた支持部材とすることが好ましい。
また、上記実施例では、支持部材12が、上型2を支持する位置Bと、支持しない位置Aと、の間で直線的に移動する例を示したが、これに限定されず、例えば、図17に示すように、上型2を支持する位置Bと、支持しない位置Aと、の間で回動するようにしてもよい。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または精神から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
1;振動溶着装置、11;振動プレート、11A;凸状部、12;支持部材、13;板ばね、14;天板、15;電磁コイル、16;磁性部材、17;下型支持プレート、18;支持部材移動機構、18A;エアシリンダ(駆動源)、18B;案内部材、19;フレーム、2;上型、21;上型本体、22;上型ベースプレート、22A;凹状部、3;下型、31;下型本体、32;下型ベースプレート、4;上側部品、5;下側部品、6;上型受け治具。

Claims (2)

  1. 上型及び下型によりそれぞれ保持された2部品を加圧しながら当接させ、前記2部品の当接面に振動による摩擦熱を発生させて前記2部品を溶着する振動溶着装置であって、
    前記上型と接触させられて前記上型を振動させる振動プレートと、
    前記上型が前記振動プレートに接触させられた状態を保持するように前記上型を支持する支持部材と、を備え、
    前記振動プレート及び前記上型には、少なくとも一対の、互いに係合可能な凸状部及び凹状部が設けられており、
    前記支持部材は、前記上型を支持する位置と、前記上型を支持しない位置と、の間で移動可能に前記振動溶着装置のフレームに設けられており、
    前記支持部材は、前記上型を支持する位置では、前記上型の下面を支持することを特徴とする振動溶着装置。
  2. 前記支持部材はボールローラである請求項1記載の振動溶着装置。
JP2011049505A 2011-03-07 2011-03-07 振動溶着装置 Expired - Fee Related JP5772075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011049505A JP5772075B2 (ja) 2011-03-07 2011-03-07 振動溶着装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011049505A JP5772075B2 (ja) 2011-03-07 2011-03-07 振動溶着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012183571A JP2012183571A (ja) 2012-09-27
JP5772075B2 true JP5772075B2 (ja) 2015-09-02

Family

ID=47014139

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011049505A Expired - Fee Related JP5772075B2 (ja) 2011-03-07 2011-03-07 振動溶着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5772075B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112705809B (zh) * 2020-12-31 2024-03-15 合肥圣达电子科技实业有限公司 一种针栅式红外探测器外壳的装架方法及装架模具

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3370551B2 (ja) * 1997-04-02 2003-01-27 株式会社新川 ワイヤボンディング装置及びそのボンディング荷重補正方法
JP5131963B2 (ja) * 2007-08-10 2013-01-30 パスカルエンジニアリング株式会社 振動溶着装置
JP5126019B2 (ja) * 2008-11-25 2013-01-23 トヨタ紡織株式会社 振動溶着装置
JP5491081B2 (ja) * 2009-06-22 2014-05-14 株式会社アルテクス 超音波振動金属接合用共振器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012183571A (ja) 2012-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5772075B2 (ja) 振動溶着装置
JP5126019B2 (ja) 振動溶着装置
JP2007295702A (ja) リニアモータ、および、ステージ駆動装置
KR101846523B1 (ko) 패턴 가공기의 헤드
JP2008023559A (ja) 超電導プレス装置
JP6718333B2 (ja) 動電型試験装置
JP5126053B2 (ja) 振動溶着装置
CN103503299B (zh) 惯性驱动促动器
JP6547056B2 (ja) 挟持装置及び溶接装置
JP5005972B2 (ja) 型締装置
JP5126052B2 (ja) 振動溶着方法
KR100890714B1 (ko) 진동융착장치
JPWO2017025998A1 (ja) リニアモータ及びリニアモータを備える機器
JP5784461B2 (ja) 慣性駆動アクチュエータ
JP3205448U (ja) 成形品取出機
JP2009172655A (ja) 電気抵抗溶接機
JP2015100799A (ja) 鋳型造型装置における移動部材の移動量検出装置
KR20170142978A (ko) 패턴 가공기의 헤드
JP2016196013A (ja) 薄鋼板のリモートレーザ切断方法とその装置
JP2019217606A (ja) 放電加工装置
KR101696049B1 (ko) 오실레이션 가이딩장치
JP2008296422A (ja) 振動溶着機及び振動溶着用振動発生装置
CN203185648U (zh) 一种易于进行夹具更换的熔接焊接装置
JP5989587B2 (ja) 射出成形機
KR101548857B1 (ko) 사출성형기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131016

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20140617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141009

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150615

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5772075

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees