JP6718333B2 - 動電型試験装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動電型試験装置に関する。
従来、例えば自動車用部品、半導体部品などの各種の供試体の耐久性能や、安全性等の試験を行う試験装置がある。
また、例えば特許文献1に示されている加速度試験機は、供試体を保持した供試台に試験用の衝突加速度を与えることにより、当該供試台を所定の加速度で変位させるように構成している。
この加速度試験機は、固定子(フィールドヨーク)に装着されるフィールドコイルと、このフィールドコイルの内径側に非接触に配置される可動子(アーマチュアコイル)とを備え、前記アーマチュアコイルに前記供試台が連結されている。
試験を行うときには、前記フィールドコイルに界磁電流を流しておいて、前記アーマチュアコイルに加速度指令の包絡波形に相似した電流を供給する。これにより、前記供試台に一方向への推進力が作用することになって、当該供試台が所定の加速度で直線変位させられることになる。
この供試台を停止させるときには、前記加速度指令の包絡波形の積分値を求め、この積分値と等しくなる負極性の矩形波信号を作成し、この矩形波信号に基づいて作成した制動指令を前記アーマチュアコイルに供給する。これにより、前記供試台に制動力が作用することになって、当該供試台が停止させられるようになる。
実用新案登録第2504463号公報
上記特許文献1では、前記供試台を停止させるときの制動指令を生成するための信号処理が多く必要になっており、それに伴い当該信号処理を実行するための構成が複雑になっていることが指摘される。
このような事情に鑑み、本発明は、動電型試験装置において、比較的簡素な構成で各種試験を実行可能にすることを目的としている。
本発明に係る動電型試験装置は、基台と、この基台上にスライド可能に搭載されかつ上面に供試体が保持される供試台と、前記基台上において前記供試台の一端側に搭載されかつ前記供試台を少なくとも下記第2駆動部側へスライドさせるための第1駆動部と、前記基台上において前記供試台の他端側に搭載されかつ前記供試台を少なくとも第1駆動部側へスライドさせるための第2駆動部と、前記第1、第2駆動部を制御する制御部とを備え、
前記第1、第2駆動部は、共に、磁性材製の筒状のヨークと、このヨークの内周面に取り付けられる筒状の磁界発生器と、前記磁界発生器の内径側に磁気ギャップを介して対向するように挿入される筒状のドライブコイルとを含む構成とされ、前記供試台の一端側は前記第1駆動部のドライブコイルの内端側に、また、前記供試台の他端側は前記第2駆動部のドライブコイルの内端側にそれぞれ連結されており、前記第2駆動部のヨークおよび磁界発生器を前記第2駆動部のドライブコイルに対して前記供試台のスライド方向に変位可能に調整するための位置調整部をさらに備えている、ことを特徴としている。
このように、前記第1駆動部と前記第2駆動部とを向き合わせるように構成しているから、本発明に係る動電型試験装置の構成を簡素化することが可能になるとともに、前記制御部の指令値を変換することにより各種試験が可能になる。
例えば、前記供試台を前記第1、第2駆動部のいずれか一方側にスライドさせることにより当該供試台に保持される供試体に衝撃を与える衝撃試験を行うことができる他、前記供試台を前記第1駆動部側と前記第2駆動部側との間で交互にスライドさせることにより当該供試台に保持される供試体に振動を与える振動試験を行うことができる。また、前記位置調節部を備えているので、例えば前記第1駆動部により前記供試台を前記第2駆動部側へ押圧する力を発生させてから、前記第2駆動部により前記供試台を前記押圧する力と逆向きの力(制動力)を発生させるまでの間に、前記供試台が惰性走行する区間の調整が容易に行えるようになる。
ところで、前記制御部は、試験開始に伴い前記供試台を前記第2駆動部(または第1駆動部)側へ押圧する力を発生させるよう前記第1駆動部(または第2駆動部)を駆動する処理と、この処理を実行してから所定時間の経過後に、前記供試台を前記第1駆動部(または第2駆動部)側へ押圧する力を発生させるよう前記第2駆動部(または第1駆動部)を駆動する処理とを実行する、構成とすることが好ましい。
ここで、前記第1駆動部(または第2駆動部)により前記供試台を前記第2駆動部(または第1駆動部)側へ押圧する力を発生させると、当該供試台が前記第2駆動部(または第1駆動部)側にスライドさせられることになり、それから所定時間の経過後(惰性走行させた後)に、前記第2駆動部(または第1駆動部)により前記供試台を前記第1駆動部(または第2駆動部)側に押圧する力[前記第1駆動部(または第2駆動部)により発生する押圧力と逆向きの力]つまり制動力を発生させると、当該供試台が急停止させられることになる。このようにして、前記供試台に保持される供試体に所定の衝撃を与えた衝撃試験が行われる。
この場合、前記第2駆動部(または第1駆動部)により発生させる押圧力(制動力)については前記第1駆動部(または第2駆動部)により発生させる押圧力を打ち消すように設定すればよいので、前記第2駆動部(または第1駆動部)に供給する制動電流は前記第1駆動部(または第2駆動部)に供給する駆動電流と同極性で相似する波形にすればよくなる。
そのため、前記制御部により前記第2駆動部(または第1駆動部)を制御するための処理ならびに構成については、前記制御部により前記第1駆動部(または第2駆動部)を制御するための処理ならびに構成と近似したものとすることができる。これにより、前記制御部により前記供試台を強制的に停止させるときの処理を比較的簡素な構成で実行することが可能になる。
なお、前記押圧力や前記制動力を大小変更したり、前記押圧力を発生させてから前記制動力を発生させるまでの時間(つまり惰性走行時間)を変更したりすることにより、いろいろな条件での衝撃試験が容易に行えるようになる。
また、前記制御部は、試験開始に伴い前記供試台を前記第2駆動部(または第1駆動部)側へ押圧する力を発生させるよう前記第1駆動部(または第2駆動部)を駆動する一方で、それと同時に前記供試台を前記第2駆動部(または第1駆動部)側に引っ張る力を発生させるよう前記第2駆動部(または第1駆動部)を駆動する処理を実行する、構成とすることが好ましい。
この構成では、前記第1駆動部(または第2駆動部)で発生する押圧力と前記第2駆動部(または第1駆動部)で発生する引っ張り力とを合算した力で前記供試台が前記第2駆動部(または第1駆動部)側にスライドされるようになる。
この場合、例えば前記第1駆動部(または前記第2駆動部)のみで前記供試台を前記第2駆動部(または前記第1駆動部)側へスライドさせる場合に比べると、スライド時の加速度ならびに速度が増大することになる。
この構成では、前記惰性走行区間の調整が容易に行えるようになる。
また、前記第1、第2駆動部は、前記各ドライブコイルを個別に支持するための支持部をさらに含み、この各支持部は、前記各ドライブコイルそれぞれの中心部に前記供試台のスライド方向に沿うとともに互いに離隔する向きに延出するように設けられる案内棒と、前記各ヨークそれぞれの内径側に配設されかつ前記各案内棒それぞれの外周面に転動接触させられるガイドローラとを含む、構成とすることが好ましい。
この構成では、前記各ドライブコイルに連結される供試台が抵抗少なくスライドするようになるとともに、前記磁気ギャップ内で前記ドライブコイルが前記磁界発生器および前記ヨークに干渉することなく移動できるようになる。
なお、前記ガイドローラを前記案内棒の円周数ヶ所に配置する場合には、前記供試台がスライドするときの振れが規制されるようになるので、当該供試台に保持される供試体に付与する衝撃や振動の損失をさらに低減できるようになる。
また、前記磁界発生器は、励磁コイルとされる構成とすることができる。
また、上記動電型試験装置には、前記供試台のスライド動作を案内するための直線案内部をさらに備える構成とすることが好ましい。
この構成では、前記供試台のスライド時の横揺れを規制できるようになるので、前記供試台に保持される供試体に付与する衝撃の損失を低減できるようになる他、前記供試体に付与する振動の振れを抑制できるようになる。その結果として、本発明に係る動電型試験装置による衝撃試験ならびに振動試験の信頼性向上に貢献できるようになる。
また、上記供試台には、その供試体の搭載領域を覆い囲むための防護カバーが設けられている、ことが好ましい。
この構成では、試験中に、前記供試台に保持される供試体が万一破損したとしてもそれが周囲に飛び散ることを防止できるようになる。
本発明に係る動電型試験装置によれば、比較的簡素な構成で各種試験を実行することが可能になる。
本発明に係る動電型試験装置の一実施形態の全体を示す側面図で、供試台を第1駆動部側に寄せた初期状態を示している。 図1の動電型試験装置の平面図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図1のD−D断面図である。 図4および図5のE−E断面図である。 図1の動電型試験装置の動作説明に用いる図であり、(a)は供試台の加速度の変化を示しており、(b)は供試台の速度の変化を示しており、(c)は供試台のスライド量の変化を示している。 図3に対応する図で、供試台を第2駆動部側で停止させた状態を示している。 図3に対応する図で、供試台を振動させる場合の前準備状態を示している。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図10に、本発明の一実施形態を示している。図中、1は動電型試験装置の全体を示している。
動電型試験装置1は、基台2、直線案内部3、第1駆動部4、第2駆動部5、位置調整部6、制御部7などを備えている。
基台2は、長方体形状に形成されている。この基台2の上には、直線案内部3、第1駆動部4、第2駆動部5、位置調整部6などが搭載されている。
図1および図2に示すように、直線案内部3は基台2の上面において長手方向中間位置に搭載されており、また、第1駆動部4は基台2の上面において長手方向一端側(図1の右側)に搭載されており、さらに、第2駆動部5は基台2の上面において長手方向他端側(図1の左側)に搭載されている。
直線案内部3の上には、供試体9が保持される供試台8が搭載されている。この供試台8の一端側(図1の右側)が第1駆動部4の可動子42の振動台42cに固定されており、また、供試台8の他端側(図1の左側)が第2駆動部5の可動子52の振動台52cに固定されている。
直線案内部3は、供試台8を直線的にスライドさせるように案内するものであって、図6に示すように、テーブル3a、ガイドレール3b、脚部3cなどを含む。
テーブル3aは、基台2の上面において長手方向中間位置に固定されている。ガイドレール3bは、例えば角棒形状に形成されており、テーブル3a上において基台2の長手方向に沿うように固定されている。脚部3cは、供試台8の下面に固定されていて、ガイドレール3bにベアリング3dを介してスライド可能に嵌め合されている。
テーブル3aには、防護カバー10が取り付けられている。この防護カバー10は、試験中にテーブル3a上の供試台8に保持される供試体9が万一破損したとしてもそれが周囲に飛び散ることを防止するものである。
第1、第2駆動部4,5は、共に、フレミングの左手の法則を利用して供試台8を基台2の長手方向にスライドさせる力を発生するものであって、固定子41,51と、可動子42,52と、支持部43,53とを含む構成とされている。
第1駆動部4の各構成要素(固定子41、可動子42、支持部43)と第2駆動部5の各構成要素(固定子51、可動子52、支持部53)とは、図4および図5に示すように、同一とされている。
固定子41,51は、ヨーク41a,51aと、各2つの励磁コイル41b,41c,51b,51cとを備えている。
ヨーク41a,51aは、第1ヨーク部41d,51dと、第2ヨーク部41f,51fと、第3ヨーク部41e,51eとを組み合わせた構成である。
第1ヨーク部41d,51d、第2ヨーク部41f,51fならびに第3ヨーク部41e,51eは、磁性材、好ましくは強磁性材で形成されている。
励磁コイル41b,41c,51b,51cは、円筒形に巻回されており、第2ヨーク部41f,51fの内周面にその中心軸線方向に離隔した状態で並んで取り付けられている。励磁コイル41b,41c,51b,51cは、第3ヨーク部41e,51eと第1ヨーク部41d,51dの外鍔41g,51gとで位置決めされている。
可動子42,52は、筒体42a,52aと、ドライブコイル42b,52bとで構成されている。
筒体42a,52aは、非磁性材で円錐筒形状に形成されており、その小径側には振動台42c,52cが取り付けられている。振動台42c,52cは、ヨーク41a,51aの内側から外へ飛び出すような状態にされている。
ドライブコイル42b,52bは、筒体42a,52aの大径側円筒部分の外周面に巻回されている。このドライブコイル42b,52bは、励磁コイル41b,41c,51b,51cと第1ヨーク部41d,51d、第2ヨーク部41f,51fとの対向間の磁気ギャップ内に、非接触となる状態で挿入されている。
支持部43,53は、可動子42,52が基台2の長手方向に沿ってスライドさせられるときに当該スライド動作を円滑にかつドライブコイル42b,52bを励磁コイル41b,41c,51b,51cとヨーク41a,51aの第1ヨーク部41d,51d、第2ヨーク部41f,51fとに対して干渉させないように案内するものであって、図7に示すように、案内棒43a,53aと、3つのガイドローラ43b,53bとを含んだ構成になっている。
案内棒43a,53aは、筒体42a,52aの内径側に中心軸線に沿うように配置されていて、その一端側が振動台42c,52cに固定されている。
3つのガイドローラ43b,53bは、固定子41,51の第1ヨーク部41d,51dの内径側の円周3ヶ所に設置されており、案内棒43a,53aの外周面の円周3ヶ所に転動接触させられるようになっている。
そして、上記した第1駆動部4の固定子41は横置き姿勢とされた状態で基台2の上面に固定されているが、第2駆動部5の固定子51は横置き姿勢とされた状態で基台2の上面に位置調整部6を介してスライド可能に配置されている。
位置調整部6は、第2駆動部5の固定子51を基台2上において供試台8のスライド方向に変位させることによりドライブコイル52bに対する固定子51の位置を調整するものであって、油圧式または空気圧式のシリンダ61と、ガイドレール62とを含んだ構成になっている。
シリンダ61のシリンダボディ61aは、基台2上に固定されるブラケット63を介して横置き姿勢で取り付けられている。シリンダ61のプッシュロッド61bの先端は、第2ヨーク部51fに固定されるガイドブロック61cに連結されている。
ガイドレール62は、基台2上に固定されていて、このガイドレール62がガイドブロック61cの下溝61d内に相対変位可能に挿入されている。
この位置調整部6の動作としては、プッシュロッド61bをシリンダボディ61aから押し出すと、ガイドブロック61cおよび第2駆動部5の固定子51が基台2上において図3の左側に変位させられることになる。一方、プッシュロッド61bをシリンダボディ61a内に引き込むと、ガイドブロック61cおよび第2駆動部5の固定子51が基台2上において図3の右側に変位させられることになる。このように第2駆動部5のドライブコイル52bに対する固定子51の位置を調整することが可能になっている。
制御部7は、第1、第2駆動部4,5を制御することにより、供試体9に衝撃を与える衝撃試験と、供試体9に振動を与える振動試験とを少なくとも行うように構成されている。
まず、前記衝撃試験について説明する。
制御部7は、試験開始に伴い供試台8を第2駆動部5側へ押圧する力を発生させるよう第1駆動部4を駆動する処理と、この処理を実行してから所定時間(ターンオフ時間)の経過後に、供試台8を第1駆動部4側へ押圧する力を発生させるよう第2駆動部5を駆動する処理とを実行する。
具体的に、制御部7は、試験開始要求に応答して、第1駆動部4の励磁コイル41b,41cに直流電流を供給することによりヨーク41aに磁気回路(静磁場)を発生させておいてドライブコイル42bに加速度指令(所定の駆動電流)を供給する。この駆動電流により供試台8の加速度(m/s2)は、図8(a)に示す正極性の正弦半波のような波形100となる。
これにより、ドライブコイル42bを径方向に通過する磁束の向きと、ドライブコイル42bに流れる駆動電流の向きとに応じて、可動子42に第2駆動部5側へ向けて押圧する力が付与されることになるので、当該可動子42に連結された供試台8が第2駆動部5側へ向けて所定の加速度でスライドさせられることになる。このスライドにより、供試台8に保持している供試体9に所定の加速度の衝撃が付与されることになる。
続いて、制御部7は、前記のように供試台8をスライドさせてから所定時間(ターンオフ時間)の経過後に、第2駆動部5の励磁コイル51b,51cに直流電流を供給することによりヨーク51aに磁気回路を発生させておいてドライブコイル52bに制動指令(所定の制動電流)を供給する。この制動電流により供試台8の加速度(m/s2)は、図8(a)に示す負極性の正弦半波のような波形200となる。
これにより、ドライブコイル52bを径方向に通過する磁束の向きと、ドライブコイル52bに流れる制動電流の向きとに応じて、第2駆動部5の可動子52に第1駆動部4側へ向けて押圧する力(第1駆動部4により発生する押圧力と逆向きの力)つまり制動力が付与されることになるので、当該可動子52に連結された供試台8が減速させられることになって例えば図9の位置で急停止させられることになる。この急停止により、供試台8に保持している供試体9に所定の加速度の衝撃が付与されることになる。
このように供試台8をスライドさせる過程において、供試台8のスライド速度を図8(b)に、また、供試台8のスライド量を図8(c)にそれぞれ示している。前記ターンオフ時間(惰性走行区間)は任意に変更することができる。
このように第2駆動部5により発生させる制動力については第1駆動部4により発生させる押圧力を打ち消すように設定すればよいので、第2駆動部5に供給する制動電流は第1駆動部4に供給する駆動電流と同極性で相似する波形にすればよくなる。
そのため、制御部7により第2駆動部5を制御するための処理ならびに構成については、制御部7により第1駆動部4を制御するための処理ならびに構成と近似したものとすることができるので、制御部7による前記処理ならびに構成を複雑にする必要がなくなる。言い換えれば、制御部7により供試台8を強制的に停止させるときの処理を比較的簡素な構成で実行することが可能になる。
上記衝撃試験では、供試台8を第2駆動部5側にスライドさせるようにしているが、供試台8を第1駆動部4側にスライドさせるようにしてもよい。
次に、前記振動試験について説明する。
この振動試験を行う場合には、その前準備として、第2駆動部5の固定子51を図3に示す位置から図10に示す位置へと位置調整部6でスライドさせることにより、2つの励磁コイル51b,51cの間にドライブコイル52bを配置させる。
この後、試験開始に伴い供試台8を第1駆動部4側と第2駆動部5側との間で往復スライドさせる。この往復スライド動作を1サイクルとして所定回数繰り返す。
具体的に、制御部7は、試験開始要求に応答して、第1駆動部4の励磁コイル41b,41cに直流電流を供給することによりヨーク41aに磁気回路(静磁場)を発生させておいてドライブコイル42bに振動指令(所定周波数の交流電流)を供給する。
ここで、前記交流電流における正極性の正弦半波により可動子42に第2駆動部5側へ向けて押圧する力が付与されることになるので、当該可動子42に連結された供試台8が第2駆動部5側へ向けてスライドさせられることになる。一方、前記交流電流における負極性の正弦半波により可動子42に第1駆動部4側へ向けて押圧する力が付与されることになるので、当該可動子42に連結された供試台8が第2駆動部5側へ向けてスライドさせられることになる。
これにより、供試台8に保持させてある供試体9に所定周波数の振動が付与されることになる。
なお、この振動試験では、第1駆動部4のみを駆動するようにしているが、第1、第2駆動部4,5の両方を駆動する形態にすることが可能である。その場合の動作について以下で説明する。
つまり、上記振動試験を行う場合、第1駆動部4により供試台8を第2駆動部5側へ押圧する力を発生させる一方で、それと同時に第2駆動部5により供試台8を第2駆動部5側に引っ張る力を発生させることにより、第1駆動部4で発生する押圧力と第2駆動部5で発生する引っ張り力とを合算した力で供試台8を第2駆動部5側にスライドさせるようにする。
この後、前記とは逆に、第1駆動部4により供試台8を第1駆動部4側に引っ張る力を発生させる一方で、それと同時に第2駆動部5により供試台8を第1駆動部4側へ押圧する力を発生させることにより、第1駆動部4で発生する引っ張り力と第2駆動部5で発生する押圧力とを合算した力で供試台8を第1駆動部4側にスライドさせるようにする。
この場合には、例えば第1駆動部4(あるいは第2駆動部5)のみで供試台8をスライドさせる場合に比べると、スライド時の加速度ならびに速度が倍増することになる。
しかも、第1駆動部4に供給する駆動電流と第2駆動部5に供給する駆動電流とを互いに逆の波形に設定すればよくなるので、制御部7により第1、第2駆動部4,5を制御するための処理ならびに構成を複雑にする必要がなくなる。言い換えれば、制御部7により供試台8のスライド時の加速度ならびに速度を倍増させるための処理を比較的簡素な構成で実行することが可能になる。
以上説明したように本発明を適用した実施形態によれば、比較的簡素な構成で各種試験を実行することが可能になる。また、前記衝撃試験を行うときには、比較的簡素な構成でかつ他の弊害をもたらすことなく、供試台8を安定的に停止させることが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態に示す各構成要素の具体構成については特に限定されるものではなく、いろいろな変形が可能である。
(2)上記実施形態において、直線案内部3は、例えば特許第5766844号公報に示されるような流体軸受とすることが可能である。
(3)上記実施形態では、支持部43,53について3つのガイドローラ43b,53bを用いる場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えばガイドローラ43b,53bは、3つ未満あるいは4つ以上とすることが可能であるなど、使用数は任意である。例えば1つのガイドローラ43b,53bを用いる場合には、図示していないが、当該ガイドローラ43b,53bは案内棒43a,53aの真下に配置するのが好ましい。
(4)上記実施形態では、可動子42,52を筒体42a,52aとドライブコイル42b,52bとを含んだ構成にした例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。例えば可動子42,52をドライブコイル42b,52bのみで構成することが可能である。
(5)上記実施形態では、2つの励磁コイル41b,41cを用いた例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、その数は1つ、あるいは3つでもよいなど、任意である。
(6)上記実施形態では、磁界発生器として励磁コイル41b,41c,51b,51cを用いた例を挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、励磁コイル41b,41c,51b,51cは永久磁石としてもよい。
本発明は、供試体の衝撃試験や振動試験などを行う動電型試験装置に好適に利用することが可能である。
1 動電型試験装置
2 基台
3 直線案内部
4 第1駆動部
41 固定子
41a ヨーク
41b,41c 励磁コイル
42 可動子
42b ドライブコイル
42c 振動台
43 支持部
5 第2駆動部
51 固定子
51a ヨーク
51b,51c 励磁コイル
52 可動子
52b ドライブコイル
52c 振動台
53 支持部
6 位置調整部
7 制御部
8 供試台
9 供試体
10 防護カバー

Claims (7)

  1. 基台と、この基台上にスライド可能に搭載されかつ上面に供試体が保持される供試台と、前記基台上において前記供試台の一端側に搭載されかつ前記供試台を少なくとも下記第2駆動部側へスライドさせるための第1駆動部と、前記基台上において前記供試台の他端側に搭載されかつ前記供試台を少なくとも第1駆動部側へスライドさせるための第2駆動部と、前記第1、第2駆動部を制御する制御部とを備え、
    前記第1、第2駆動部は、共に、磁性材製の筒状のヨークと、このヨークの内周面に取り付けられる筒状の磁界発生器と、前記磁界発生器の内径側に磁気ギャップを介して対向するように挿入される筒状のドライブコイルとを含む構成とされ、
    前記供試台の一端側は前記第1駆動部のドライブコイルの内端側に、また、前記供試台の他端側は前記第2駆動部のドライブコイルの内端側にそれぞれ連結されており、
    前記第2駆動部のヨークおよび磁界発生器を前記第2駆動部のドライブコイルに対して前記供試台のスライド方向に変位可能に調整するための位置調整部をさらに備えている、ことを特徴とする動電型試験装置。
  2. 請求項1に記載の動電型試験装置において、
    前記制御部は、試験開始に伴い前記供試台を前記第2駆動部(または第1駆動部)側へ押圧する力を発生させるよう前記第1駆動部(または第2駆動部)を駆動する処理と、
    この処理を実行してから所定時間の経過後に、前記供試台を前記第1駆動部(または第2駆動部)側へ押圧する力を発生させるよう前記第2駆動部(または第1駆動部)を駆動する処理とを実行する、ことを特徴とする動電型試験装置。
  3. 請求項1または2に記載の動電型試験装置において、
    前記制御部は、試験開始に伴い前記供試台を前記第2駆動部(または第1駆動部)側へ押圧する力を発生させるよう前記第1駆動部(または第2駆動部)を駆動する一方で、それと同時に前記供試台を前記第2駆動部(または第1駆動部)側に引っ張る力を発生させるよう前記第2駆動部(または第1駆動部)を駆動する処理を実行する、ことを特徴とする動電型試験装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の動電型試験装置において、
    前記第1、第2駆動部は、前記各ドライブコイルを個別に支持するための支持部をさらに含み、
    この各支持部は、前記各ドライブコイルそれぞれの中心部に前記供試台のスライド方向に沿うとともに互いに離隔する向きに延出するように設けられる案内棒と、前記各ヨークそれぞれの内径側に配設されかつ前記各案内棒それぞれの外周面に転動接触させられるガイドローラとを含む、ことを特徴とする動電型試験装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の動電型試験装置において、
    前記磁界発生器は、励磁コイルとされる、ことを特徴とする動電型試験装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載の動電型試験装置において、
    前記供試台のスライド動作を案内するための直線案内部をさらに備える、ことを特徴とする動電型試験装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の動電型試験装置において、
    前記供試台には、その供試体の搭載領域を覆い囲むための防護カバーが設けられている、ことを特徴とする動電型試験装置。
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