JP2002045795A - 選別装置 - Google Patents

選別装置

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JP2002045795A
JP2002045795A JP2000234373A JP2000234373A JP2002045795A JP 2002045795 A JP2002045795 A JP 2002045795A JP 2000234373 A JP2000234373 A JP 2000234373A JP 2000234373 A JP2000234373 A JP 2000234373A JP 2002045795 A JP2002045795 A JP 2002045795A
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JP2000234373A
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Hiroaki Yamazaki
弘章 山崎
Hideya Eda
秀弥 江田
Tatsuya Yamazaki
達也 山崎
Masahiro Nishigori
将浩 錦織
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 揺動選別部の処理能力を設定された制御範囲
で自動制御する選別装置において、被選別物の機外飛散
を防止する。 【解決手段】 順次供給される被選別物を篩選別するチ
ャフシーブ20と、該チャフシーブ20から漏下した被
選別物を風選別する唐箕ファン10と、被選別物に含ま
れる夾雑物を機外に排出する排塵ファン13とを備える
脱穀機1において、チャフシーブ20の処理状況を風量
センサ24で検出し、該検出値が基準値範囲を保つよう
にチャフシーブ20のフィン開度を自動制御すると共
に、フィン開度制御範囲を処理条件に応じて設定可能に
するにあたり、チャフシーブ20のフィン開度不足によ
る機外飛散の可能性を判定すると共に、機外飛散の可能
性があると判定した場合には、設定された開度制御範囲
を越えてフィン開度を大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、揺動選別部の処理
能力を自動的に制御する選別自動制御機能を備える選別
装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンバイン等に設けられる選別
装置においては、順次供給される被選別物を篩選別する
揺動選別部と、該揺動選別部から漏下した被選別物を風
選別する送風ファンと、被選別物に含まれる夾雑物を機
外に排出する排塵ファンとを備えるが、前記揺動選別部
の処理能力(チャフシーブ開度等)が一定である場合に
は、被選別物の増減に伴って選別精度にバラツキが生じ
る許りでなく、所謂オーバーフローが発生して被選別物
を排塵口から機外に飛散させる可能性があり、このため
近来では、揺動選別部の処理状況(被選別物量、選別風
量等)を検出する処理状況検出手段を設けると共に、該
検出手段の検出値が所定の基準値範囲を保つように揺動
選別部の処理能力を自動的に制御することが提唱されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記揺動選
別部の適正処理能力は、被選別物量以外の処理条件(被
選別物の種類、水分量等)でも変化するため、揺動選別
部の処理能力制御範囲を手動操作等に基づいて設定する
制御範囲設定手段を設けることが提案されている。つま
り、様々な処理条件に応じて適正な処理能力制御範囲を
設定することが可能になるが、このものでは、揺動選別
部の最大処理能力を制限することになるため、揺動選別
部の処理能力不足によって排塵口から被選別物が飛散す
る可能性があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作
されたものであって、順次供給される被選別物を篩選別
する揺動選別部と、該揺動選別部から漏下した被選別物
を風選別する送風ファンと、被選別物に含まれる夾雑物
を機外に排出する排塵ファンとを備える選別装置であっ
て、該選別装置に、揺動選別部の処理状況を検出する処
理状況検出手段と、該処理状況検出手段の検出値が所定
の基準値範囲を保つように揺動選別部の処理能力を自動
的に制御する選別自動制御手段と、揺動選別部の処理能
力制御範囲を設定する制御範囲設定手段とを設けるにあ
たり、前記選別自動制御手段に、揺動選別部の処理能力
不足によって排塵口から被選別物が飛散する可能性を判
定する機外飛散判定手段と、該機外飛散判定手段が機外
飛散の可能性があると判定した場合、制御範囲設定手段
の設定範囲を越えて揺動選別部の処理能力を上げる制御
範囲拡大手段とを設けたことを特徴とするものである。
つまり、揺動選別部の処理能力制御範囲を処理条件に応
じて設定できるようにしたものでありながら、機外飛散
の可能性がある場合には、設定された処理能力制御範囲
を越えて揺動選別部の処理能力を上げるようにしたた
め、被選別物の機外飛散を未然に防止することができ
る。また、機外飛散判定手段は、揺動選別部の処理能力
が設定範囲の上限以上で、且つ処理状況検出手段の検出
値が機外飛散判定値以上である場合、機外飛散の可能性
があると判定することを特徴とするものである。つま
り、揺動選別部の処理能力が既に上限まで上げられてい
るにも拘わらず、処理状況検出手段の検出値が通常範囲
を越えて増加している場合に機外飛散の可能性があると
判定するため、通常制御状態において誤った判定を下す
不都合がない許りでなく、誤判定に伴う選別精度の低下
も回避することができる。また、機外飛散判定手段は、
処理状況検出手段の検出値が増加傾向の場合、あるいは
同レベルを保持した場合にのみ、機外飛散の可能性があ
ると判定することを特徴とするものである。つまり、一
時的な処理能力不足時には制御範囲を拡大させないた
め、頻繁な制御範囲の拡大を防止して安定性や選別精度
の向上を図ることができる。また、制御範囲拡大手段
は、処理状況検出手段の検出値が機外飛散判定値未満に
なるまで揺動選別部の処理能力を上げることを特徴とす
るものである。つまり、処理状況検出手段の検出値が通
常値になるまで揺動選別部の処理能力を上るため、揺動
選別部の処理能力調整範囲を広く使用して被選別物の機
外飛散を防止することができる。また、制御範囲拡大手
段は、処理状況検出手段の検出値が基準値範囲の上限値
以上で、且つ機外飛散判定値未満である場合、現在の処
理能力を維持することを特徴とするものである。つま
り、通常制御状態では処理能力を上る状況であるが、制
御範囲拡大状態においては現在の処理能力を維持するよ
うにしたため、過剰な処理能力の拡大によって選別精度
が低下する不都合を回避することができる。また、制御
範囲拡大手段は、処理状況検出手段の検出値が基準値範
囲内である場合、通常制御範囲に向けて処理能力を下げ
ることを特徴とするものである。つまり、通常制御状態
では現在の処理能力を維持する状況であるが、制御範囲
拡大状態においては処理能力を下げるようにしたため、
通常制御状態への速やかな復帰を促進することができ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態の一つ
を図面に基づいて説明する。図面において、1はコンバ
インに搭載される脱穀機であって、該脱穀機1は、茎稈
を扱室2に沿って挟持搬送する脱穀フィードチェン3、
搬送茎稈から被選別物(混合物を含む穀粒)を脱穀する
扱胴4、脱穀された被選別物を漏下する受網5、該受網
5から漏下せずに扱室終端まで達した被選別物を単粒化
処理する処理胴6、該処理胴6が単粒化した被選別物を
漏下する第二受網7、前記受網5から漏下した被選別物
を順次揺動搬送する揺動流板8、該揺動流板8の終端部
で被選別物を篩選別する篩選別部9、該篩選別部9から
漏下した被選別物を一番選別風で精選する唐箕ファン
(送風ファン)10、精選された穀粒を横搬送する一番
ラセン11、該一番ラセン11の終端まで搬送された穀
粒を穀粒タンク(図示せず)に揚上搬送する揚穀筒1
2、前記篩選別部9から漏下しなかった被選別物や第二
受網7から漏下した被選別物を篩選別するストロラック
13、該ストロラック13等から漏下した被選別物を二
番選別風で風選別する二番選別ファン14、風選別され
た二番物を横搬送する二番ラセン15、該二番ラセン1
5の終端まで搬送された被選別物を上記選別経路中に還
元する二番還元筒16、前記ストロラック13の終端位
置で藁屑等を機外に排出する排塵ファン(三番口)1
7、脱穀処理済みの排藁を四番口18を介して機外に排
出搬送する排藁チェン19等で構成されているが、前記
揺動流板8、篩選別部9およびストロラック13は、一
体的な揺動アッセンブリである揺動選別体(揺動選別
部)Aを構成すると共に、クランク機構やカム機構を用
いて所定の周期で連続的に往復揺動せしめられるように
なっている。
【0006】前記篩選別部9は、第一篩選別体であるチ
ャフシーブ20と、第二篩選別体であるグレインシーブ
21とを上下二段に設けて構成されており、上段のチャ
フシーブ20は、前後方向に所定間隔を存して並設され
る複数のフィン20aで構成される一方、下段のグレイ
ンシーブ21は、所定の目合いを有する金網部材で構成
されているが、前記チャフシーブ20は、フィン20a
の角度変化に基づいてフィン開度(選別処理能力)を調
整することができるように構成されている。
【0007】22は前記排塵ファン17が設けられる排
塵室であって、該排塵室22には、唐箕ファン10から
の選別風や四番口18からの流入風が流れ込み、これを
排塵ファン17が機外に排出することになるが、排塵室
22に流れ込む選別風の風量は、選別風が通過するチャ
フシーブ20上の被選別物量に応じて増減する一方、排
塵ファン17の排出風量は一定であり、そのため、四番
口18から流入する風量は、排塵室22に流れ込む選別
風の風量に応じて背反的に増減するようになっている。
【0008】23は前記排塵室22の上方を覆う天板で
あって、該天板23は、排塵室22に流れ込む風を排塵
ファン17に導くように側面視円弧状に形成されている
が、天板23の近傍は、唐箕ファン10からチャフシー
ブ20を介して流入する選別風の干渉が少なく、主に四
番口18からの流入風が通過するようになっている。
【0009】24は前記天板23の外側面部に設けられ
る風量センサ(処理状況検出手段)であって、該風量セ
ンサ24の吸入口24aは、吸入パイプ25を介して機
外に通じる一方、排出口24bは、吹出ノズル26を介
して排塵室22の天板付近(四番口流入風路)に通じて
おり、そのため、風量センサ24内には、機外の気圧
(大気圧)と、排塵室22の気圧(四番口流入風量に応
じて生じる負圧)との差圧に応じた空気の流れが生じ、
これを検出して後述する選別制御部27に入力するよう
になっている。即ち、チャフシーブ20上の被選別物量
に応じて変化する選別風の風量を直接検出することな
く、選別風の風量に応じて変化する四番口18からの流
入風量に基づいてチャフシーブ20上の被選別物量(処
理状況)を間接的に検出するため、チャフシーブ20の
開度調整に伴う風向きや風速の変化に余り影響を受ける
ことなく、チャフシーブ20上の被選別物量を検出する
ことができ、しかも、風量センサ24の吹出ノズル26
は、主に四番口18からの流入風が通過する排塵室22
の天板付近に設けられているため、選別風(藁屑等を含
む)の干渉による検出誤差を可及的に防止することがで
きる許りでなく、選別風の流れを乱す不都合も回避する
ことができるようになっている。
【0010】因みに、前記風量センサ24は、吸入口2
4aから吹出口24bに至る検出風路中に、周囲温度を
検出する周囲温度センサと、周囲温度よりも所定温度だ
け高くなるように加熱温度が制御されるヒータと、該ヒ
ータの風上側に配置される風上側温度センサと、ヒータ
の風下側に配置される風下側温度センサとが組込まれる
検出チップを配置した機械的作動部分の無い構造であ
り、風上側検出温度と風下側検出温度との温度差に基づ
いて風量検出を行うものである。つまり、検出風路に流
れが無い場合には、ヒータ周囲の温度分布が均等になる
ため、前記温度差が「0」になる一方、検出風路に流れ
がある場合には、ヒータ周囲の温度分布が風量に応じて
風下側に偏るため、前記温度差に基づいて風量を検出す
ることができるようになっている。
【0011】前記選別制御部27は、マイクロコンピュ
ータ(CPU、ROM、RAM等を含む)を用いて構成
されており、その入力側には、前述した風量センサ2
4、チャフシーブ20のフィン開度を検出するフィン開
度センサ28、チャフシーブ20の開度制御範囲を段階
的に設定する選別設定ダイヤル29(制御範囲設定手
段)、後述する選別自動制御をON/OFFする選別自
動スイッチ30、作業機クラッチ(脱穀クラッチ)の入
/切を検出する作業機クラッチセンサ31、コンバイン
の車速を検出する車速センサ32等が所定の入力インタ
フェース回路を介して接続される一方、出力側には、チ
ャフシーブ20のフィン開度を強制的に変化させるフィ
ン開度モータ33等が所定の出力インタフェース回路を
介して接続されている。つまり、選別制御部27は、風
量センサ24等からの入力信号に応じてチャフシーブ2
0のフィン開度を自動的に制御する「選別自動制御」等
の制御プログラムを備えており、以下、「選別自動制
御」の制御手順をフローチャートに基づいて説明する。
但し、「選別自動制御」においては、チャフシーブ20
のフィン開度を予め段階的にランク設定すると共に、所
定の開度ランク数(例えば8ランク)を含む複数のフィ
ン開度制御範囲を段階的にランク設定し、該制御範囲ラ
ンクを前記選別設定ダイヤル29で選択するが、さらに
本実施形態では、選別設定ダイヤル29で選択した制御
範囲ランクを、穀粒量変化要素である車速に応じて自動
的にランクアップまたはランクダウンする処理を「選別
自動制御」のサブルーチン(車速・設定ダイヤルに基づ
く制御範囲ランク設定)として定義している。
【0012】さて、「選別自動制御」では、まず、選別
自動の実行条件(選別自動スイッチON、作業機クラッ
チ入り等)が成立しているか否かを判断し、該判断がY
ESの場合は、前述した制御範囲ランク設定用のサブル
ーチンを実行した後、現在の風量センサ値をランクアッ
プ基準値およびランクダウン基準値と比較する。ここ
で、風量センサ値が基準値範囲内(ランクアップ基準値
よりも小さく、且つランクダウン基準値よりも大きい)
であると判断した場合には、現在の目標フィンランクを
維持するが、風量センサ値がランクダウン基準値以下で
あり、且つこの状態が所定時間A以上連続した場合に
は、開度制御範囲の下限ランクを越えないことを確認し
た後、目標フィンランクをランクダウンする一方、風量
センサ値がランクアップ基準値以上であり、且つこの状
態が所定時間A以上連続した場合には、開度制御範囲の
上限ランクを越えないことを確認した後、目標フィンラ
ンクをランクアップ(開度制御範囲内)し、しかる後、
サブルーチンにおいてフィン開度を目標フィンランクま
で移動制御するようになっている。即ち、チャフシーブ
20上の被選別物量が少ない状況では、四番口18から
の流入風が減少することに応じてチャフシーブ20のフ
ィン開度を小さくする一方、チャフシーブ20上の被選
別物量が多い状況では、四番口18からの流入風が増加
することに応じてチャフシーブ20のフィン開度を大き
くするようになっている。
【0013】さて、本実施形態の「選別自動制御」で
は、風量センサ値に応じた上記のランク処理(通常処
理)に先立ち、サブルーチンとして定義される「機外飛
散判定」を実行すると共に、その判定結果に基づいてラ
ンク処理方法(制御範囲拡大処理、制御範囲縮小処理)
を変更するようになっており、以下、本発明の要部であ
る「機外飛散判定」をフローチャートに基づいて説明す
る。
【0014】前記「機外飛散判定」では、まず、風量セ
ンサ値が機外飛散判定値(ランクアップ基準値+α)以
上であるか否かを判断すると共に、該判断がYESの場
合には、風量センサ値が前回の風量センサ値以上である
か否かを判断し、該判断がYESの場合には、さらに、
現在のフィン開度ランクが開度制御範囲の上限ランク以
上であるか否かを判断する。ここで、全ての判断結果が
YESである場合には、機外飛散の可能性があると判定
して、所定の機外飛散警告表示を行った後、上位ルーチ
ンに復帰するようになっている。即ち、チャフシーブ2
0のフィン開度が開度制御範囲の上限ランク以上で、且
つ風量センサ値が機外飛散判定値以上である場合に、機
外飛散の可能性があると判定するため、通常制御状態に
おいて誤った判定を下す不都合がない許りでなく、誤判
定に伴う選別精度の低下も回避することができ、しか
も、風量センサ値が増加傾向の場合、あるいは同レベル
を保持した場合にのみ、機外飛散の可能性があると判定
するため、一時的な開度不足に過剰に反応する不都合を
回避することができるようになっている。
【0015】上記の機外飛散判定条件が成立した場合、
「選別自動制御」では、通常のランク処理を行わずに制
御範囲拡大処理を実行するようになっている。この制御
範囲拡大処理では、所定の警報出力を実行しつつ、風量
センサ値とランクアップ基準値とを比較し、ここで風量
センサ値がランクアップ基準値よりも小さい場合には、
現在の目標フィンランクを維持するが、風量センサ値が
ランクアップ基準値以上で、且つこの状態が所定時間A
以上連続した場合には、開度制御範囲を無視して目標フ
ィンランクをランクアップするようになっている。つま
り、チャフシーブ20の開度制御範囲を処理条件に応じ
て設定できるようにしたものでありながら、機外飛散の
可能性がある場合には、設定された制御範囲を無視して
フィン開度を大きくするようにしたため、穀粒の機外飛
散を未然に防止することができ、しかも、開度制御範囲
を無視した目標フィンランクのランクアップは、風量セ
ンサ値が機外飛散判定値未満になるまで継続されるた
め、チャフシーブ20のフィン開度調整範囲を広く使用
して被選別物の機外飛散を防止することができるように
なっている。
【0016】また、上記の制御範囲拡大処理によってフ
ィン開度が開度制御範囲の上限ランクを越えている場合
には、仮令機外飛散判定条件が不成立であっても、通常
のランク処理を行わずに制御範囲縮小処理を実行するよ
うになっている。この制御範囲縮小処理では、風量セン
サ値をランクアップ基準値およびランクダウン基準値と
比較し、ここで風量センサ値がランクダウン基準値以下
で、且つこの状態が所定時間A以上連続した場合には、
通常ランク処理と同様、目標フィン開度をランクダウン
するが、風量センサ値がランクアップ基準値以上である
場合には、現在の目標フィンランクを維持し、また、風
量センサ値が基準値範囲内で、且つこの状態が所定時間
B(B>A)以上連続した場合には、目標フィンランク
をランクダウンするようになっている。つまり、風量セ
ンサ値がランクアップ基準値以上で、且つ機外飛散判定
値未満である場合、通常制御状態では目標フィンランク
をランクアップするが、制御範囲拡大状態においては現
在の目標フィンランクを維持するため、過剰な制御範囲
の拡大によって選別精度が低下する不都合を回避でき、
また、制御範囲拡大状態では、風量センサ値が基準値範
囲内であっても目標フィンランクをランクダウンさせる
ため、通常制御状態への速やかな復帰を促進することが
できるようになっている。
【0017】叙述の如く構成されたものにおいて、順次
供給される被選別物を篩選別するチャフシーブ20と、
該チャフシーブ20から漏下した被選別物を風選別する
唐箕ファン10と、被選別物に含まれる夾雑物を機外に
排出する排塵ファン13とを備えるものであるが、チャ
フシーブ20の処理状況を風量センサ24で検出し、該
検出値が基準値範囲を保つようにチャフシーブ20のフ
ィン開度を自動制御すると共に、フィン開度制御範囲を
処理条件に応じて設定可能にするにあたり、チャフシー
ブ20のフィン開度不足による機外飛散の可能性を判定
すると共に、機外飛散の可能性があると判定した場合に
は、設定された開度制御範囲を越えてフィン開度を大き
くするようにしたため、被選別物の機外飛散を未然に防
止することができる。
【0018】また、チャフシーブ20のフィン開度が開
度制御範囲の上限ランク以上で、且つ風量センサ値が機
外飛散判定値以上である場合に、機外飛散の可能性があ
ると判定するため、通常制御状態において誤った判定を
下す不都合がない許りでなく、誤判定に伴う選別精度の
低下も回避することができる。
【0019】また、風量センサ値が増加傾向の場合、あ
るいは同レベルを保持した場合にのみ、機外飛散の可能
性があると判定するため、一時的な開度不足に反応して
無闇に開度制御範囲を拡大させることがなく、その結
果、頻繁な開度制御範囲の拡大を防止して安定性や選別
精度の向上を図ることができる。
【0020】また、風量センサ値が機外飛散判定値未満
になるまでフィン開度を大きくするため、チャフシーブ
20のフィン開度調整範囲を広く使用して被選別物の機
外飛散を防止することができる。
【0021】また、風量センサ値が基準値範囲の上限値
以上で、且つ機外飛散判定値未満である場合、通常制御
状態ではフィン開度を大きくするが、制御範囲拡大状態
においては現在のフィン開度を維持するようにしたた
め、過剰な制御範囲の拡大によって選別精度が低下する
不都合を回避することができる。
【0022】また、風量センサ値が基準値範囲内である
場合、通常制御状態では現在のフィン開度を維持する
が、制御範囲拡大状態においては通常制御範囲に向けて
フィン開度を小さくするようにしたため、通常制御状態
への速やかな復帰を促進することができる。
【0023】尚、本発明は、前記実施形態に限定されな
いことは勿論であって、例えば処理状況検出手段は、前
記実施形態の風量センサに限定されないことは言うまで
もなく、揺動選別体における非選別物の層厚を検出する
層厚センサ等の処理状況検出手段を採用することも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱穀機の概略側面図である。
【図2】風量センサの作用説明図である。
【図3】選別制御部の入出力を示すブロック図である。
【図4】「選別自動制御」の通常処理部分を示すフロー
チャートである。
【図5】「選別自動制御」の制御範囲拡大処理部分を示
すフローチャートである。
【図6】「選別自動制御」の制御範囲縮小処理部分を示
すフローチャートである。
【図7】「機外飛散判定」を示すフローチャートであ
る。
【図8】「機外飛散判定」の作用説明図である。
【図9】フィン開度ランクおよび開度制御範囲を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 脱穀機 2 扱室 8 揺動流板 9 篩選別部 10 唐箕ファン 17 排塵ファン 18 四番口 20 チャフシーブ 24 風量センサ 27 選別制御部 A 揺動選別体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B07B 11/04 B07B 11/04 (72)発明者 山崎 達也 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 錦織 将浩 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B095 AA01 AA02 AA07 AA12 BA03 BA11 BA21 BA35 BB11 BB29 CA02 EA02 GA04 GA16 GB09 4D021 FA07 FA09 FA12 GA08 GA12 GA14 GA16 GA23 GA27 HA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順次供給される被選別物を篩選別する揺
    動選別部と、該揺動選別部から漏下した被選別物を風選
    別する送風ファンと、被選別物に含まれる夾雑物を機外
    に排出する排塵ファンとを備える選別装置であって、該
    選別装置に、揺動選別部の処理状況を検出する処理状況
    検出手段と、該処理状況検出手段の検出値が所定の基準
    値範囲を保つように揺動選別部の処理能力を自動的に制
    御する選別自動制御手段と、揺動選別部の処理能力制御
    範囲を設定する制御範囲設定手段とを設けるにあたり、
    前記選別自動制御手段に、揺動選別部の処理能力不足に
    よって排塵口から被選別物が飛散する可能性を判定する
    機外飛散判定手段と、該機外飛散判定手段が機外飛散の
    可能性があると判定した場合、制御範囲設定手段の設定
    範囲を越えて揺動選別部の処理能力を上げる制御範囲拡
    大手段とを設けたことを特徴とする選別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、機外飛散判定手段
    は、揺動選別部の処理能力が設定範囲の上限以上で、且
    つ処理状況検出手段の検出値が機外飛散判定値以上であ
    る場合、機外飛散の可能性があると判定することを特徴
    とする選別装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、機外飛散判定手段
    は、処理状況検出手段の検出値が増加傾向の場合、ある
    いは同レベルを保持した場合にのみ、機外飛散の可能性
    があると判定することを特徴とする選別装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、制御範囲拡大手段
    は、処理状況検出手段の検出値が機外飛散判定値未満に
    なるまで揺動選別部の処理能力を上げることを特徴とす
    る選別装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、制御範囲拡大手段
    は、処理状況検出手段の検出値が基準値範囲の上限値以
    上で、且つ機外飛散判定値未満である場合、現在の処理
    能力を維持することを特徴とする選別装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、制御範囲拡大手段
    は、処理状況検出手段の検出値が基準値範囲内である場
    合、通常制御範囲に向けて処理能力を下げることを特徴
    とする選別装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014124604A (ja) * 2012-12-27 2014-07-07 Harada Sangyo Kk 比重差選別機
JP2015050947A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 三菱農機株式会社 汎用コンバイン
CN107755269A (zh) * 2016-08-19 2018-03-06 中国铁建重工集团有限公司 一种制砂楼风量调节方法及系统
CN107952685A (zh) * 2017-11-30 2018-04-24 泗县三虎粮油机械有限公司 一种自动调风型多级风选粮食精选机

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