JP2002045671A - 重合体溶液の製造装置と、同装置を用いたアクリロニトリル系紡糸原液の製造方法、アクリロニトリル系繊維の製造方法、及び炭素繊維の製造方法 - Google Patents
重合体溶液の製造装置と、同装置を用いたアクリロニトリル系紡糸原液の製造方法、アクリロニトリル系繊維の製造方法、及び炭素繊維の製造方法Info
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Abstract
高品質な紡糸原液を製造できる重合体溶液の製造装置
と、高品質のアクリロニトリル系重合体溶液の製造方法
と、紡糸製に優れ、高品質なアクリロニトリル系繊維の
製造方法と、高強度及び高弾性率を有する高性能な炭素
繊維の製造方法とを提供する。 【解決手段】シリンダの下部に形成された導入口から重
合体とその溶媒との混合液を定量導入する。前記混合液
は、シリンダの内周面と、同シリンダ内に回転可能に配
されたロータの外周面との間隙により構成されている溶
解室に供給される。前記混合液は、互いに干渉しないよ
う配されている前記シリンダ内周面のピン部材と前記ロ
ータ外周面のピン部材とにより、均一に分散されると共
に、せん断力とそれに伴う発熱とによって溶解される。
製造された重合体溶液はシリンダ上部の導出口から導出
される。
Description
装置に関し、特に、重合体が溶媒に均一に溶解され、ゲ
ル生成のないる重合体溶液の製造装置に関するものであ
る。更に本発明は、前記装置を用いたアクリロニトリル
系紡糸原液の製造方法、アクリロニトリル系繊維の製造
方法、及び同アクリロニトリル系繊維を前駆体とする炭
素繊維の製造方法に関する。
造方法としては、二重管式熱交換器や多管式熱交換器を
用いて、それら熱交換器のジャケットに加熱媒体を通
し、アクリロニトリル系重合体と溶媒との混合液を加熱
して、前記重合体を前記溶媒に溶解する方法が知られて
いる。
術においては、管径方向で温度斑が生じ、アクリロニト
リル系重合体及びその溶媒を均一に加熱することができ
ないため、前記アクリロニトリル系重合体を均一に溶解
させることが困難である。更には、前記アクリロニトリ
ル系重合体を前記溶媒に完全に溶解させるためには加熱
時間を長くとる必要があり、前記重合体及びその溶媒は
長時間の熱履歴を受けるため、得られた紡糸原液に品質
の劣化を生じるおそれもある。それを避けるべく加熱時
間を短縮するために高温で加熱すると、重合体及びその
溶媒が管壁近傍において局部的に過熱され、紡糸原液の
品質劣化が生じるという問題点があった。
の溶解工程において、前記重合体の不均一溶解により生
じる未溶解物や、局部過熱による劣化物の発生に起因し
て、紡糸原液の濾過工程におけるフィルター寿命が短命
化したり、製糸工程での糸切れが発生するなどの問題
や、更には繊維欠陥やそれに伴う物性低下という問題も
生じている。
たものであり、その目的は、アクリロニトリル系重合体
を溶媒に対して均一に且つ効率的に溶解でき、しかも高
品質な紡糸原液を製造することのできる重合体溶液の製
造装置を提供することにある。更には、高品質のアクリ
ロニトリル系重合体溶液の製造方法と、紡糸製に優れ繊
維に欠陥のない高品質な炭素繊維用アクリロニトリル系
前駆体繊維の製造方法と、高強度及び高弾性率を有する
高性能な炭素繊維の製造方法を提供することをも目的と
している。
が、アクリロニトリル系重合体をその溶媒に対して均一
に且つ劣化させることなく溶解することが可能である溶
解方法を提供すべく多面的に検討した結果、以下の本発
明を完成するに至った。
重合体とその溶媒との混合液が導入される導入口、及び
製造された重合体溶液を導出する導出口を備えたシリン
ダと、前記シリンダ内に回転可能に配されたロータとを
備え、前記シリンダの内周面と前記ロータの外周面との
間隙が前記重合体の溶解室を構成してなり、前記シリン
ダの内周面には多数のピン部材が突設されると共に、前
記ロータの外周面には前記シリンダの前記ピン部材と干
渉しない位置に多数のピン部材が突設されてなることを
特徴とする重合体溶液の製造装置である。
先ず、前記導入口から重合体とその溶媒との混合液が溶
解室に定量導入される。このとき、前記シリンダ内にて
ロータが回転しており、溶解室に導入された混合液はシ
リンダ内周面のピン部材と前記ロータ外周面のピン部材
とにより、重合体及び溶媒が均一に混合され、同時にシ
リンダ及びロータの多数のピン部材の間にて前記重合体
にせん断力が作用する。このせん断力とそれに伴う発熱
とにより、前記重合体が均一に分散されると共に、前記
溶媒に対して効率よく溶解される。
入口が前記シリンダの下部に、前記導出口が前記シリン
ダの上部に形成されている。前記導入口をシリンダの下
部に、前記導出口をシリンダの上部に設けて、重合体と
溶媒との混合液の流動方向を反重力方向として、その導
入圧力及び流量を制御することにより、前記混合液の前
記溶解室内における流速が正確に且つ容易に制御される
ようになる。その結果、シリンダ下部の前記導入口から
供給された前記混合液は、溶解室内を流動してシリンダ
上部の導出口へと達する間に、ピン部材により十分に分
散され、均一に溶解される。
及び前記ロータの少なくともいずれかに、前記溶解室を
加熱・冷却するための加熱・冷却手段を備えている。前
記重合体及び溶媒の混合液は上述したようにせん断力に
伴う発熱により加熱されるが、このときの混合液の温度
が溶解に適した温度よりも低い場合には、前記混合液を
所望の温度まで昇温させ、効率的な溶解を可能にする。
一方、せん断力に伴う発熱により混合液の温度が溶解に
適した温度よりも高くなってしまった場合には、同混合
液を冷却することにより、得られる重合体溶液の過熱に
よる劣化が防止される。こうして、正確でかつきめ細か
な温度制御が可能となる。
前記重合体の分散及び溶解に必要なせん断力とそれに伴
い発生する熱とを与えるためには、溶解室の間隙、即
ち、シリンダ内周面とロータ外周面との間隔は5〜50
mmであることが好ましく、更にシリンダ内周面に突設
されたピン部材と、ロータ外周面に突設されたピン部材
との間隔は2〜50mm、前記ピン部材の突出長さは溶
解室間隙の50〜90%であることが好ましい。また、
前記ピン部材の断面形状は多角形や円形などが挙げられ
るが、ピン部材の周囲での滞留部を少なくするために
は、前記ピン部材の断面形状は円形とすることが望まし
い。
のいずれかに記載の装置に、アクリロニトリル系重合体
とその溶媒との混合液を定量供給し、均一分散及びせん
断力に伴う発熱により均一に溶解させることを特徴とす
るアクリロニトリル系紡糸原液の製造方法である。
用した重合体溶液の製造装置を用いることにより、アク
リロニトリル系重合体をその溶媒に対して均一に溶解さ
せることができる。このせん断力を利用した溶解方法に
より得られたアクリロニトリル系の紡糸原液は高品質な
ものであり、炭素繊維にしたときも容易に高強度と高弾
性率を発現し得るものであり、しかも経済性にも優れた
方法である。
を備えている場合には、せん断力に伴う発熱が少ない場
合には、溶解に適した所望の温度まで混合液を加熱した
り、或いはせん断力に伴う発熱が大きい場合には、前記
所望の温度まで冷却して過熱を防止することができるた
め、得られる重合体溶液は溶解が不十分であったり、過
熱により劣化することいった問題は生じない。
の重合方法は溶液重合、懸濁重合等公知の方法の何れも
採用することができる。また、本発明のアクリロニトリ
ル系重合体は、アクリロニトリルが100%の重合体、
更に第2成分、第3成分等を共重合させた重合体などを
用いることができる。これらの共重合成分としてはアク
リロニトリルと共重合可能な公知のモノマーを用いるこ
とができる。具体的には酢酸ビニル、アクリルアミド、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸、イタ
コン酸、などである。また、共重合量はアクリル繊維と
しての性能を損なわない程度であることが好ましく、具
体的には約20重量%以下であることが好ましい。特
に、炭素繊維用前駆体繊維用のアクリロニトリル系重合
体である場合には、共重合成分は少ない方が好ましく、
5重量%以下であることが好ましい。
や重合触媒残渣、その他の不純物を極力除くことが好ま
しい。また、炭素繊維の前駆体繊維を紡糸する際の延伸
性や炭素繊維の性能発現性等の点から、共重合体の重合
度は極限粘度数[η]が1.0以上、特に1.4以上が
好ましい。なお、通常は極限粘度数[η]が2.0以下
のものが用いられる。
ル系重合体を溶解する溶剤であって、有機溶媒(例え
ば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホオキシド、
ジメチルアセトアミドなど)や、無機溶媒(例えば、塩
化亜鉛、ロダン塩、硝酸など)が挙げられる。なかでも
特にジメチルアセトアミドを採用することが好ましい。
は、紡糸原液としてある程度以上の重合体濃度を有す
る、重合体と溶媒との混合液を使用することが好まし
く、アクリロニトリル系重合体の濃度としては17重量
%、さらに好ましくは19重量%である。また、通常は
重合体濃度は25重量%以下であることが好ましい。
出口における紡糸原液の温度を50〜70℃の範囲に設
定することを特徴としている。前記導出口における紡糸
原液の温度を50〜70℃の範囲に設定すれば、加熱に
よる紡糸原液の劣化を防止することができる。
5記載の製造方法によって製造されたアクリロニトリル
系紡糸原液を紡糸することを特徴とするアクリロニトリ
ル系繊維の製造方法である。上述の方法により製造され
た紡糸原液は、アクリロニトリル系重合体が溶媒に均一
に且つ十分に溶解されているため、紡糸の際にノズルの
つまりや、糸切れ等のトラブルも発生せず、効率良く紡
糸がなされると共に、繊度の小さい繊維が得られる。ま
た、得られたアクリロニトリル系繊維も、その長さ方向
や単繊維間での品質が均一であり、十分な強度を備えた
ものである。
の製造方法によって製造されたアクリロニトリル系繊維
を焼成することを特徴とする炭素繊維の製造方法であ
る。上記方法により得られたアクリロニトリル系繊維を
炭素繊維の前駆体繊維として好適なものであり、同繊維
を前駆体繊維として製造される炭素繊維は、高強度及び
高弾性率を有する高性能なものとなる。
について図面を参照して詳細に説明する。図1は、アク
リロニトリル系紡糸原液を製造する際に好適に用いられ
る本発明における重合体溶液の製造装置の好適な一例を
示す図である。
シリンダ2を有し、同シリンダ2の内部には円柱状のロ
ータ3が、その軸心を前記シリンダ2の軸心に一致さ
せ、高速回転可能に収納されている。前記シリンダ2の
下部中央には、定量ポンプPから送られてくる重合体と
その溶媒との混合液をシリンダ2内に供給するための導
入口4が形成されていると共に、同シリンダ2の上部に
は得られた重合体溶液の導出口5が形成されている。
は、前記重合体と溶媒との混合液の溶解室6を構成して
いる。前記シリンダ2の内周面には円柱状の多数のピン
部材7が前記シリンダ2の径方向に水平に突設されてい
る。また、前記ロータ3の外周面にも前記シリンダ2の
ピン部材7と干渉しない位置に円柱状の多数のピン部材
8が前記ロータ3の径方向に水平に突設されている。
であるが、断面多角形の角柱状であってもよい。但し、
前記ピン部材7,8の近傍での滞留部を少なくするため
には、前記ピン部材7,8の断面形状は円形であること
が望ましい。また、図1では前記ピン部材7,8は突出
方向に均一な断面積を有しているが、突出方向の断面積
を漸減させる錘形状とすることもできる。
た前記ピン部材7,8は、同円周を含む平面に対して径
方向に突設させているが、周方向と所望の角度を持たせ
て斜めに突出させることもできる。また、前記ピン部材
7,8を水平に突設しているが、両ピン部材7,8が互
いに干渉しないように同一の斜め上方又は下方に傾斜さ
せて突設することもできる。
熱・冷却流体の流路2aとなっており、また前記ロータ
3の内部にも同じく、加熱・冷却流体の流路3aが形成
されており、前記溶解室6を構成する周壁面を、所望の
温度に制御することが可能となっている。
4から定量ポンプPにより定量供給された重合体とその
溶媒との混合液は、前記溶解室6内へと導入される。前
記混合液は前記溶解室6内を上方へ向けて螺旋状に流
れ、シリンダ上部に形成されている導出口5から導出さ
れる。前記溶解室6内では、前記ロータ3が回転してお
り、前記シリンダ2のピン部材7と前記ロータ3のピン
部材8とにより前記混合液が攪拌されて前記重合体がそ
の溶媒に対して均一に分散される。更に、前記重合体
は、前記ピン部材7,8の間でのせん断力とそれに伴う
発熱とによって前記溶媒に均一に溶解される。
ぞれの加熱・冷却流体流路2a,3aに所定の温度に制
御された流体を、所定の流量で供給して、溶解室6内の
混合液を所望の温度に制御すると共に、前記導出口5か
ら導出される重合体溶液の温度を制御している。例え
ば、アクリロニトリル系の紡糸原液を製造する場合に
は、前記導出口5から導出される原液の温度を、ゲル化
し難い温度、具体的には50〜70℃の範囲、好ましく
は55〜65℃の範囲に制御する。
室6での滞在時間にもよるが、せん断力に伴う発熱が過
剰となるのを抑えるため、前記軸回転速度は10m/s
以下とすることが適当である。なお、前記溶解室6内を
移動する混合液に作用するせん断力を徐々に増加、ある
いは減少させたい場合には、シリンダ2及びロータ3を
円錐形状として、ロータ3の周速を増減させることがで
きる。
散・溶解に必要なせん断力と熱とを与えるためには、前
記溶解室6の間隙、即ち、前記シリンダ2の内周面とロ
ータ3の外周面との間隔を5〜50mmとすることが好
ましく、また、前記溶解室6内のピン部材7,8の間隔
を2〜50mm、ピン部材7,8の突出長さを前記溶解
室6間隙の50〜90%とすることが好ましい。
は、シリンダ2内にロータ3が同軸で収納されている
が、シリンダ2とロータ3の軸を互いにずらして、前記
シリンダ2内にロータ3を収納することもできる。更に
は、前記ロータ3を同ロータ3の軸を中心として回動さ
せると共に、前記シリンダ2の軸を中心とした円形の軌
跡に沿って前記軸を回動させることもできる。
比較例を挙げて説明する。なお、以下の実施例及び比較
例における各種試験は以下の通りである。 (イ)「濾過昇圧試験」 紡糸原液中の未溶解物やゲル成分の捕集量を、300μ
mフィルターで濾過した後、5μmフィルターで定量濾
過し、5μmフィルターによる濾過の前後の差圧で測定
した。 (ロ)「落球速度」 紡糸原液をそれぞれ30日間、85℃及び30℃に保持
した後、前記紡糸原液中に6.4mm径の鋼球を入れ、
鋼球の落下速度を測定した。 測定距離:100mm (ハ)「炭素繊維のストランド強度」 JIS−7601に記載の方法に準じて測定した。
%、メタクリル酸0.8%、アクリルアマイド2.6%
で共重合したアクリロニトリル系重合体と、ジメチルア
セトアミド溶媒との混合液(重合体濃度21.2%、温
度10℃)を定量ポンプで図1に示す重合体溶液製造装
置に定量供給し、前記重合体を前記溶媒に溶解した。前
記重合体溶液製造装置の溶解室6の間隙は15mmであ
り、直径が10mm、突出長さが10mmのピン部材
を、ロータ外周面に5列3段、シリンダ内周面に5列4
段で配列している。前記ロータ3の周速は4.4m/s
とし、前記混合液の溶解室6内での滞在時間を6分とし
て前記製造装置により溶解処理し、導出口5での重合体
溶液の温度が65℃である透明な紡糸原液を得た。
3000の口金を用いて、濃度67%、温度38℃のジ
メチルアセトアミド水溶液内に吐出し、凝固糸を得た。
さらにこの凝固糸を延伸しながら洗浄・脱溶剤した後、
油剤を付与し、乾燥緻密化させた後、更に水蒸気中で延
伸して単糸繊度が1.2dtexの前駆体繊維を得た。
この前駆体繊維を225℃〜260℃の温度で耐炎化
し、引き続き窒素雰囲気下で最高温度1300℃で炭素
化して炭素繊維ストランドを得た。
化試験結果と炭素繊維ストランド強度は表1に示す通り
であった。
との混合液を、従来の二重管式熱交換器を使用して、熱
交換器での滞在時間を6.8分、熱媒温度を110℃と
して溶解させたところ、熱交換器の出口での重合体溶液
の温度が80℃である紡糸原液を得た。この紡糸原液に
ついて実施例と同様の方法により単糸繊度が1.2dt
exの前駆体繊維を得た。さらに実施例と同様に焼成し
て炭素繊維ストランドを得た。
験、ゲル化試験結果と炭素繊維ストランド強度は表1に
示す通りであった。
ように、本発明によれば、低温で均一に溶解することが
できるため、炭素繊維にしたときも容易に高強度と高弾
性率を発現し得る炭素繊維用アクリロニトリル系紡糸原
液を、経済性にも優れた方法により製造することができ
る。
造装置の半部を切開して示す正面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 定量の重合体とその溶媒との混合液が導
入される導入口、及び製造された重合体溶液を導出する
導出口を備えたシリンダと、 前記シリンダ内に回転可能に配されたロータとを備え、 前記シリンダの内周面と前記ロータの外周面との間隙が
前記重合体の溶解室を構成してなり、 前記シリンダの内周面には多数のピン部材が突設される
と共に、前記ロータの外周面には前記シリンダの前記ピ
ン部材と干渉しない位置に多数のピン部材が突設されて
なることを特徴とする重合体溶液の製造装置。 - 【請求項2】 前記導入口が前記シリンダの下部に、前
記導出口が前記シリンダの上部に形成されてなる請求項
1記載の重合体溶液の製造装置。 - 【請求項3】 前記シリンダ及び前記ロータの少なくと
もいずれかに、前記溶解室を加熱・冷却するための加熱
・冷却手段を備えてなる請求項1記載の重合体溶液の製
造装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の装置
に、アクリロニトリル系重合体とその溶媒との混合液を
定量供給し、均一分散及びせん断力に伴う発熱により均
一に溶解させることを特徴とするアクリロニトリル系紡
糸原液の製造方法。 - 【請求項5】 前記導出口における紡糸原液の温度を5
0〜70℃の範囲に設定することを特徴とする請求項4
記載のアクリロニトリル系紡糸原液の製造方法。 - 【請求項6】 請求項4又は5記載の製造方法によって
製造されたアクリロニトリル系紡糸原液を紡糸すること
を特徴とするアクリロニトリル系繊維の製造方法。 - 【請求項7】 請求項6記載の製造方法によって製造さ
れたアクリロニトリル系繊維を焼成することを特徴とす
る炭素繊維の製造方法。
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