JP2002045157A

JP2002045157A - ヤーコン・エゾウコギ配合茶

Info

Publication number: JP2002045157A
Application number: JP2000233234A
Authority: JP
Inventors: Masanao Ehata; 政直江幡
Original assignee: SHIROKOME MISO KK
Current assignee: SHIROKOME MISO KK
Priority date: 2000-08-01
Filing date: 2000-08-01
Publication date: 2002-02-12

Abstract

(57)【要約】【課題】その水抽出物が糖尿病や高脂質症などの脂質
代謝異常の予防や肥満防止のダイエットに適し、飲用し
易く、効用の急激な発現がなく、加えて毒性や副作用が
ない、容易に安価に製造できるヤーコン・エゾウコギ配
合茶の提供。【解決手段】緑茶製法によって製造したヤーコン地上
部（茎：葉＝１：１）と、緑茶製法によって製造したエ
ゾウコギ根部：木部：葉部＝１：１：１の混合物とを用
いて、乾燥重量部として、ヤーコン地上部／エゾウコギ
混合物との配合比率を、それぞれ１／１の割合で配合し
た。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、糖尿病や高脂質症
などの脂質代謝異常の予防や肥満防止のダイエットに適
した健康茶であるヤーコン・エゾウコギ配合茶に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】糖尿病は糖代謝の異常によって引き起こ
される疾患であって、近年、益々その患者は予備軍を含
めて増加する傾向にある。一般に、この糖尿病には、イ
ンスリン依存型とインスリン非依存型とがあって、前者
のインスリン依存型はウイルスなどが原因とされる自己
免疫機序によって膵臓のβ細胞が壊死あるいは機能停止
することによってインスリンを合成・分泌できなくなる
タイプであり、後者のインスリン非依存型は加齢やスト
レスなどの不確定な要因により生ずるインスリンの分泌
不全や組織インスリン抵抗性に起因して高血糖を示すタ
イプであり、糖尿病患者の９０％以上が、後者のインス
リン非依存型に属している。

【０００３】このインスリン非依存型糖尿病患者の軽症
状又は中程度症状の治療には、主として食事療法と運動
療法とが採り入れられていて、食事のカロリー制限及び
運動による糖の代謝促進によって血糖値の安定が図られ
ている。しかし、食後の血糖値の急激な上昇とその持続
（食後の過血糖の状態）とが長年続くと、糖尿病の悪化
に伴い血管障害を促進し、神経症、腎臓症、網膜症、心
筋梗塞、脳卒中等の合併症の発症につながる危険性を有
している。また、前述のような食後の過血糖状態の抑制
には、医薬品としてアカルボースなどのαーグルコシダ
ーゼ阻害剤が効果があるとされ市販されているが、糖尿
病の予防又は悪化防止の観点から食事療法の更なる充実
が望まれるものである。

【０００４】また、糖尿病以外で高血糖状態を引き起こ
す要因としてはストレスがある。このストレスは、現代
の社会生活の中であらゆる年齢層の人達が感じているも
のであって、ストレスがもとで暴飲・暴食をする人も少
なくない。このストレスは交感神経を興奮させてアドレ
ナリンやノルアドレナリンの分泌を促し、これによって
血糖値が上昇するようになるとも言われている。従っ
て、日常生活においてストレスを溜めないように、スト
レスに対して抗することができる体力を付けておくこと
が必要となるものである。

【０００５】また、脂質代謝異常は、高脂血症を引き起
こし動脈硬化症の進展に重大な影響を及ぼすと考えられ
ており、日常から留意しなければならないことである。
更に、この脂質代謝異常は、肥満との関連もあって肥満
になることによって、正常な体重者に比べて糖尿病をは
じめ高血圧、心臓病、脂肪肝、ガン等の疾患を合併症と
して発症し易くなることも指摘されている。

【０００６】以上のように、糖代謝の異常や脂質代謝の
異常は、成人病のあらゆる疾患と関連があって、成人病
の予防または悪化防止の観点から、肥満を防止するダイ
エット食品や抗ストレス食品の開発が望まれているもの
である。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】そこで発明者は、その
塊根がダイエット食や糖尿病食として検討されているヤ
ーコンに着目し、ヤーコンの塊根部の収穫時に、家畜の
飼料とする他に主たる用途のなく廃棄物として処分して
いるヤーコン地上部（茎及び葉）を主原料に採用し、こ
れにこの水抽出物を飲用した時の渋みや苦みを和らげる
飲み易さの改善と、飲用した時に効用を穏やかに発現さ
せるように、副原料としてエゾウコギを配合したヤーコ
ン・エゾウコギ配合茶の検討を行ったものである。

【０００８】即ち、本発明は、ヤーコン単独で用いた時
の不都合を解消し、その水抽出物が糖尿病や高脂質症な
どの脂質代謝異常の予防や肥満防止のダイエットに適
し、飲用し易く、効用の急激な発現がなく、加えて毒性
や副作用がなく、容易に安価に製造できるヤーコン・エ
ゾウコギ配合茶を提供することを解決の課題とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の１は、ヤーコン
地上部にエゾウコギを配合したヤーコン・エゾウコギ配
合茶である。

【００１０】本発明の２は、本発明の１のヤーコン・エ
ゾウコギ配合茶に於いて、前記ヤーコン地上部と前記エ
ゾウコギの配合割合を、乾燥重量でヤーコン地上部１重
量部に対してエゾウコギ０．２〜２重量部としたもので
ある。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明は、ヤーコンの塊根部の採
取時に、原産地において主として家畜の飼料として処分
されているヤーコンの地上部である茎及び葉を主原料と
し、これにこの水抽出物を飲用した時の渋みや苦みを和
らげる飲み易さの改善と、飲用した時の効用の穏やかな
発現とを目的として、副原料にエゾウコギを配合したヤ
ーコン・エゾウコギ配合茶である。

【００１２】前記ヤーコンは、南米のアンデスを原産地
としその地上部は２ｍに達するキク科の植物で、１９８
５年に日本に紹介されたものであって、その塊根部に
は、フラクトオリゴ糖を多量に含み低カロリーであるこ
とからダイエット食や糖尿病食などとして利用されてい
るものである。しかし、その地上部の利用の検討は数少
なく、原産地に於いて家畜の飼料として用いたり、特開
平８−１７５９６４公報に記載されているように、地上
部の水溶性溶媒抽出物を老化・美白用の皮膚外用薬とし
て提案されていたり、また、国際公開Ｗ０９８／０８５
２７号公報に記載されているように、地上部とウーロン
茶葉と混合し配合茶として、その水抽出物を糖尿病や脂
質代謝異常の予防又は改善用薬剤、或いは糖尿病予防又
は改善用食品並びにダイエット食品として提案されてい
たり等の他には検討がなされていないものである。

【００１３】参考までに前記ヤーコン地上部の葉を緑茶
製法で茶葉としたものについて、日本冷凍食品検査協会
で行った成分分析結果を下記表１に示した。この結果に
よると人の健康に必要とされるカリウム、カルシウム、
マグネシウムなどのミネラル分をはじめ、老化の防止や
活性酸素発生の抑制や制ガン作用に注目されているタン
ニン、血管壁の強化や血糖値を下げる糖質（この糖質に
はオリゴ糖やサポニンなどが含まれる）、インシュリン
の分泌を促す亜鉛などを多く含むものとなっている。

【００１４】また、この中では特に糖質による効用が顕
著であって、文献「農業および園芸」ＶＯＬ．６４、Ｎ
Ｏ．４、Ｐ．５３８、１９８９にも記載されているよう
に、糖尿病患者の糖吸収後の血糖値の低下や、前記国際
公開Ｗ０９８／０８５２７号公報に記載されているよう
に、中性脂肪やコレステロールの増加抑制作用並びに肥
満予防につながる体重増加抑制作用等に優れた効果が認
められているものである。

【００１５】

【表１】

【００１６】ここで主原料とする前記ヤーコンの地上部
とは、ヤーコンの茎又は葉であって、これらのそれぞれ
単独又はこれらを混合したもののいずれを採用しても良
い。採取したヤーコンの地上部は、先ず水洗いしてそれ
ぞれを細かく刻んでおく。そしてこれを緑茶製法に準じ
て、蒸し器によって蒸し上げ、熱いうちによくもみ込
み、これをカラ煎りして供するものである。また細かく
刻んだものを発酵茶製法や半発酵茶製法に準じて供して
も良い。

【００１７】前記発酵茶製法は、乾燥させて適度に萎れ
た茎及び／又は葉をよく揉んで組織を破壊させた後、酸
化酵素と共に発酵室で発酵させて供するものである。前
記半発酵茶製法は、前記発酵茶製法に於ける茎及び／又
は葉の発酵をその途中で加熱することで中断させ、半発
酵の状態で供するものである。即ち、半発酵状体の段階
で加熱することにより酸化酵素の働きを中断させ、その
半発酵の状態を確保するものである。

【００１８】一方、前記エゾウコギは、主に北海道の東
部に自生するウコギ科の植物で、高さ２〜３ｍに成長す
る灌木である。これの利用に対する研究開発は１９６０
年代にソ連が端緒を開き、その後中国でも研究が始めら
れ漢方生薬として知られているものである。このエゾウ
コギの成分は、同じウコギ科に属する高麗人参に類似し
ていて、その根皮を用いた水抽出物は、身体機能促進作
用（一回の摂取で直ぐに能力を高める働き）と身体機能
強壮作用（毎日の継続摂取で徐々に基本的に強くする働
き）との両方の働きを持ち合わせたもので、人に対して
毒性や副作用のない安全性の高いものとして知られてい
る。

【００１９】また、その効用は、単行本「エゾウコギの
驚くべき効用」、エゾウコギ効用研究会編著、人間の科
学社発行の記載によれば、代謝促進、強壮作用、抗スト
レス、集中力増強、抗菌作用、食欲増進、血中蛋白増
加、糖尿病予防、抗ガン、神経系疾患、アテローム性動
脈硬化、心臓ロイマチス、自律神経失調、無力症、虚弱
体質改善、低血圧等々に効果があるとされており、前述
のような身体機能促進作用と身体機能強壮作用とを兼備
したものである。

【００２０】参考までに前記エゾウコギの根部、木部及
び葉部に対して、北海道立衛生研究所で行った成分分析
結果を下記の表２に示した。この結果によると人の健康
に必要とされるミネラルやビタミンをバランスよく含む
ものであって、ミネラル分については、ナトリウム、カ
ルシウムを除き全般に前記ヤーコン地上部に含まれてい
る量よりやや少ないものとなっている。

【００２１】しかし、カルシウムについては、特にエゾ
ウコギの葉部や根部には多く含まれていて、ヤーコンの
分析結果に比較して２倍以上も含むものとなっている。
このカルシウムの効果については、言うまでもないがス
トレスの解消や骨粗しょう症の予防などに有効に働くも
のとして知られており、その含有量が多いほど好ましい
ものである。

【００２２】また、エゾウコギの根部及び木部には、ト
リテルペーイド系の配糖体であるエレウテロシドＡ、
Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇの７種類の配糖体を多く含むも
のである。そしてエゾウコギの抽出液を飲用した場合に
は、この配糖体が人の脳下垂体を刺激して、脳からの指
令で臓器を動かすホルモン分泌などが促進され、その結
果として、循環器や消化器の働きが健全になり、体の本
来の機能が発揮されて丈夫になるものであることが知ら
れている。

【００２３】

【表２】

【００２４】なお、上記ナトリウム、カリウム、カルシ
ウム、マグネシウム、鉄、マンガン、亜鉛に対する表示
単位は、前記ヤーコンの分析結果との対比を容易にする
ために換算して統一するようにして（mg表示）記載して
ある。

【００２５】前記エゾウコギは、その根部、木部及び葉
部の単独又はこれらを混合したもののいずれを採用して
も良い。採取したエゾウコギは、先ず水洗いしてそれぞ
れを細かく刻んでおく。そしてこれを緑茶製法、煎り上
げ乾燥法、乾燥法、発酵茶製法又は半発酵茶製法のいず
れかによって供する。ここで緑茶製法、発酵茶製法及び
半発酵茶製法は前述の通りであり、上記煎り上げ乾燥法
は、蒸し上げることなくそのまま煎り上げて乾燥して供
するものである。上記乾燥法は、そのまま天日乾燥又は
乾燥機によって強制乾燥して供するものである。またか
ら煎りすることによって、香ばしい香りが付いて飲みや
すくなるものでもある。

【００２６】本発明のヤーコン・エゾウコギ配合茶は、
前述のようにして製造したヤーコン地上部に、前述のよ
うにして製造したエゾウコギ根部、木部及び葉部の単独
又はこれらの混合物を配合するものである。そしてその
配合割合は、乾燥重量として、ヤーコン地上部１重量部
に対して、エゾウコギ根部、木部及び葉部の単独又はこ
れらの混合物を０．２〜２重量部の比率とする。

【００２７】ここでこのような配合割合としたことは、
前記ヤーコン地上部単独の水抽出物を飲用した場合に渋
みや苦みが強く飲み難いのでその改善を図ったこと、ま
た、ヤーコン地上部単独の水抽出物では、飲用者の体質
や体力によってはその効用が強すぎて、体に負担となる
ことがあるので、その効用を和らげ、じわじわ、ゆっく
りと作用させる目的で、エゾウコギの根部、木部及び葉
部の単独又はこれらの混合物を混合したものである。

【００２８】一方、前記混合割合を外れると、例えばヤ
ーコン地上部の配合が多くなると、渋みや苦みが増して
味覚が劣ったり、ヤーコンの効用が強すぎて飲用者の体
質や体力によっては体に負担を与えるものとなったり、
また、逆にエゾウコギの根部、木部及び葉部の単独又は
これらの混合物の配合を多くすると、一層飲み易くはな
るものの、ヤーコンの効用が弱すぎるものとなって、期
待した好ましい結果が得られない。

【００２９】次に、本発明のヤーコン・エゾウコギ配合
茶の使用方法を説明する。通常はその適量（配合茶１．
５〜３ｇを溶媒２００ｍｌの割合）を用いて、冷水、温
水又は熱水のいずれかによって２〜５分間程度かけて抽
出する。そしてその抽出液をそのまま、一日当たり４０
０〜５００ｍｌ程度を２回に分けて、朝と夕方に飲用す
る。また、当然のことではあるが、冷水の場合には、抽
出時間を長くしてヤーコン・エゾウコギ配合茶の持つ溶
質分を充分に抽出させて飲用することが望ましい。

【００３０】

【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。＜実施例１＞前述のように緑茶製法によって製造したヤ
ーコン地上部（茎：葉＝１：１）と、前述のように緑茶
製法によって製造したエゾウコギ根部：木部：葉部＝
１：１：１の混合物とを用いて、乾燥重量部として、上
記ヤーコン地上部／上記エゾウコギ混合物との配合比率
を、それぞれ１／０、１／０．１、１／０．２、１／
１、１／２、１／３の割合で配合した６種類のテスト用
ヤーコン・エゾウコギ配合茶を用意した。尚、ここで実
施例の効果をはっきりさせるために、上記６種類の配合
比率には、１／０、１／０．１、１／３を比較例として
加えてある。

【００３１】そしてこの６種類のテスト用ヤーコン・エ
ゾウコギ配合茶のそれぞれ１０ｇを採取して、６０℃の
温水１０００ｍｌに投入して、３分間かけて抽出させた
後、抽出液のみを分離して取り出し、成人２０人のパネ
ラー（男女各１０名）に試飲してもらい、飲み易さを感
覚的に××〜×〜△〜○〜◎で判定してもらった。そし
て、その判定結果の平均値を下記表３にまとめた。ここ
で判定基準は次のようにした。 ××・・・渋み、苦みが強く極めて飲み難い。 × ・・・渋み、苦みを感じて飲み難い。 △ ・・・少し渋み、苦みを感じるが飲める。 ○ ・・・殆ど渋み、苦みを感ずることなく飲める。 ◎ ・・・渋み、苦みを感ずることなく抵抗なく飲め
る。

【００３２】

【表３】

【００３３】＜実施例２＞実施例１の記号Ｄ、ヤーコン
地上部／エゾウコギ混合物の重量配合比＝１／１を採用
して、実施例１と同じ条件で抽出した抽出液を、実施例
１と同じ成人２０人のパネラーに３ケ月間、通常の日常
生活を送ってもらう中で、毎日、朝と夕方の一日２回、
各２５０ｍｌを継続試飲してもらった。そして、試飲前
と試飲２ケ月目から３ケ月終了にかけて、各人の体重の
変化率と抗ストレス感とについて回答を依頼した。

【００３４】上記体重の変化率は、試飲前の体重（kg）
を予め計測してこれを基にし、試飲２ケ月目から３ケ月
終了にかけて毎週２回、体重（kg）を計測して、その増
加又は減少を変化率（％）で記録してもらった。一方、
上記抗ストレス感は、仕事を含めた日常生活を送ってい
る中で、いらいら感や、物事を遂行する上での集中力発
揮感などに対する感覚的な記録を、試飲２ケ月目から３
ケ月終了にかけて毎週２回、感じたままに記録してもら
った。

【００３５】そして体重の変化率（％）の平均値を下記
６つのブロックに当てはめて集計しその結果を下記表４
にまとめた。 (1) ＋８〜＋５％ (2) ＋５〜＋２％ (3) ＋２〜０％ (4) ０〜−２％ (5) −２〜−５％ (6) −２〜−８％

【００３６】また、抗ストレス感の感覚による結果を下
記４つのブロックに当てはめて集計しその結果を下記表
５にまとめた。 (1) いままでよりいらいらが増して集中力がなくなっ
た。 (2) いらいら集中力ともにこれまでと変わりない。 (3) いらいらが無くなり集中力が出てきた感じがする。 (4) はっきりといらいらが無くなって集中力が出てき
た。

【００３７】

【表４】

【００３８】

【表５】

【００３９】＜実施例の結果に対する考察＞前記表３の結果からは、ヤーコン・エゾウコギ配合
茶のヤーコン地上部と上記エゾウコギ混合物との配合比
率では、１／０．２、１／１、１／２、１／３の範囲
が、判定基準の△〜○〜◎となって、ヤーコン持ってい
る渋み、苦みが弱められて飲みやすくなることが判る。
しかし、１／３では飲み易さは一層増すが、必要以上に
エゾウコギで薄められてヤーコンの効用が弱められるこ
とになるので、ヤーコン地上部と上記エゾウコギ混合物
との配合比率は、１／０．２〜１／２の範囲が好ましい
ものであることが判る。

【００４０】前記表４の結果からは、ヤーコン地上
部／エゾウコギ混合物の重量配合比＝１／１の配合茶を
３ケ月間、通常の日常生活を送ってもらう中で、毎日、
朝と夕方の一日２回、各２５０ｍｌを継続試飲しての体
重の変化率は、２０人のパネラーの内の８０％に当たる
１６人に体重の減少の傾向が認められ、ダイエットに効
果があることが判る。その傾向は体重の減少−２〜−５
％に８人、体重の減少−５〜−８％に３人と穏やかなも
のであって、体に負担となるようなものではないことも
判る。

【００４１】前記表５の結果からは、ヤーコン地上
部／エゾウコギ混合物の重量配合比＝１／１の配合茶を
３ケ月間、通常の日常生活を送ってもらう中で、毎日、
朝と夕方の一日２回、各２５０ｍｌを継続試飲した時
の、いらいら感や物事を遂行する上での集中力発揮感に
対しては、２０人のパネラーの内の８０％に当たる１６
人（９＋７人）に、いらいら感が無くなり物事を遂行す
る上での集中力が出てきていることが判る。これはヤー
コン・エゾウコギ配合茶の穏やかな身体機能促進作用と
身体機能強壮作用が発揮されているものと判断されるも
のである。

【００４２】

【発明の効果】従って、本発明の１のヤーコン・エゾウ
コギ配合茶によれば、ヤーコンの保持している糖吸収後
の血糖値の低下や、中性脂肪やコレステロールの増加抑
制作用が、エゾウコギに含まれている配糖体の緩衝作用
によって適度に緩和されて、穏やかな身体機能促進作用
と身体機能強壮作用との両方の効用を兼備した健康に良
いお茶が得られる。

【００４３】また、その水抽出物は、飲み易く、毒性や
副作用もなく、糖尿病や高脂質症などの脂質代謝異常の
予防及び肥満防止のダイエットに好適なものとなる。

【００４４】更に、原料に容易に安価に入手できるもの
を採用したので、製品を安価に供給することができる。

【００４５】本発明の２のヤーコン・エゾウコギ配合茶
によれば、ヤーコンとエゾウコギとの配合を乾燥重量と
して、ヤーコン地上部１重量部に対して、エゾウコギ根
部、木部及び葉部の単独又はこれらの混合物を０．２〜
２重量部配合したので、これの水抽出物は、ヤーコン地
上部の保持している渋みや苦みが和らげられて、飲用し
易いものとなる。

【００４６】また、これの水抽出物は、ヤーコン地上部
の茶葉の保持している糖吸収後の血糖値の低下や、中性
脂肪やコレステロールの増加抑制作用が、エゾウコギに
含まれている７種類の配糖体（エレウテロシドＡ〜Ｇ）
の緩衝作用によって適度に緩和されるので、体質や体力
の弱っている人が飲用しても体に負担となることがな
く、飲用によって気分が悪くなることもない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ａ６１Ｐ 3/06 Ａ６１Ｐ 3/10 3/10 Ａ６１Ｋ 35/78 Ｗ // Ａ６１Ｋ 35/78 Ａ２３Ｌ 2/00 Ｆ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ヤーコン地上部にエゾウコギを配合した
ヤーコン・エゾウコギ配合茶。
【請求項２】前記ヤーコン地上部と前記エゾウコギの
配合割合を、乾燥重量でヤーコン地上部１重量部に対し
てエゾウコギ０．２〜２重量部とした請求項１のヤーコ
ン・エゾウコギ配合茶。