JP2002044530A - 撮像装置およびクロストーク除去回路 - Google Patents

撮像装置およびクロストーク除去回路

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JP2002044530A
JP2002044530A JP2000221902A JP2000221902A JP2002044530A JP 2002044530 A JP2002044530 A JP 2002044530A JP 2000221902 A JP2000221902 A JP 2000221902A JP 2000221902 A JP2000221902 A JP 2000221902A JP 2002044530 A JP2002044530 A JP 2002044530A
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Yutaka Osato
豊 大里
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右水平2チャンネル同時出力を有する固体
撮像素子を用いた撮像装置における左右チャンネル間の
クロストークを除去する。 【解決手段】 サンプルホールド回路2,3とA/D変
換器5,6との間に、クロストーク除去回路9を設け
る。クロストーク除去回路9は、乗算器9−1により右
信号用サンプルホールド回路3の出力信号R’に補正係
数k1を乗算した補正信号を、左信号用サンプルホール
ド回路2の出力信号L’に加算器9−3で加えることに
よりクロストーク成分相当の信号を除去する。また、乗
算器9−2により左信号用サンプルホールド回路2の出
力信号L’に補正係数k2を乗算した補正信号を、右信
号用サンプルホールド回路3の出力信号R’に加算器9
−4で加えることによりクロストーク成分相当の信号を
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右水平2チャン
ネル同時出力の固体撮像素子を用いた撮像装置およびそ
れに用いられるクロストーク除去回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像素子の高画素数化に伴い
高速な撮像装置が求められる様になってきた。そのため
の工夫として固体撮像素子を左右水平2チャンネル同時
出力とし高速化を図ると共に、左右2チャンネル間の出
力信号のタイミングのばらつきを考慮して左右別位相の
固体撮像素子駆動パルスと左右別位相のサンプリングパ
ルスを供給する為の位相調整回路を設けることにより、
最適な画像信号出力を得る構成が、特願2000−16
2667号に提案されている。
【0003】この提案例の撮像装置の構成を図7に示
す。図7において、1は左右水平2チャンネル同時出力
を有する固体撮像素子、2は固体撮像素子1からの左信
号(左チャンネル出力信号)をサンプリングする左信号
用サンプルホールド回路、3は固体撮像素子1からの右
信号(右チャンネル出力信号)をサンプリングする右信
号用サンプルホールド回路、4は固体撮像素子1への駆
動パルス(水平転送パルス)を与え、左右の各信号用サ
ンプルホールド回路2,3にサンプリングパルスを与
え、またA/D変換器5,6に同位相のクロックを与え
るための駆動パルス発生器、5は駆動パルス発生器4か
ら出力されるクロックを受け、左信号用サンプルホール
ド回路2の出力信号をディジタル変換する左信号用A/
D変換器、6は駆動パルス発生器4から出力されるクロ
ックを受け、右信号用サンプルホールド回路3の出力信
号をディジタル変換する右信号用A/D変換器、7は駆
動パルス発生器4からの駆動パルスを左右個別に位相調
整できる駆動パルス用位相調整回路、8は駆動パルス発
生器4からのサンプリングパルスを左右個別に位相調整
できるサンプリングパルス用位相調整回路である。な
お、提案例では明示されていないが、ここでは、左右の
各信号用サンプルホールド回路2,3は利得制御アンプ
が内蔵されているものである。
【0004】図8は左右水平2チャンネル同時出力を有
する固体撮像素子1の構成を示す概念図である。この固
体撮像素子1は、図8に示すように、撮像有効領域を中
央で2つに分け、左右の有効領域からの信号を左右それ
ぞれの水平転送レジスタで運び、左右それぞれの出力部
より出力されるようになっている。固体撮像素子1内部
の左右の水平転送パルスa,bは、駆動パルス発生器4
から出力された駆動パルスを駆動パルス用位相調整回路
7で左右個別用に位相調整し、その位相調整された左右
の駆動パルスが固体撮像素子1内に入力されたものであ
る。なお、駆動パルス用位相調整回路7を設けていない
場合には、駆動パルス発生器4から出力された単一の駆
動パルスを、左右の水平転送レジスタに用いることにな
る。
【0005】以上の様に構成された撮像装置について、
以下その動作を説明する。
【0006】左右水平2チャンネル同時出力固体撮像素
子1は、入力光を光電変換後、蓄積し、駆動パルス発生
器4から出力され位相調整回路7により左右個別に位相
調整された駆動パルスにより、画素電荷を転送し、左右
の出力部から出力する。固体撮像素子1から出力された
左右の出力信号は各々、利得制御アンプを内蔵したサン
プルホールド回路2,3に入力され、サンプルホールド
回路2,3において、駆動パルス発生器4から出力され
位相調整回路8により左右個別に位相調整されたサンプ
リングパルスによりサンプリングされ且つ利得制御され
て出力される。サンプルホールド回路2,3から出力さ
れた左右画像信号は各々A/D変換器5,6に入力さ
れ、そこでデジタルデータに変換されて出力される。
【0007】この撮像装置は、基板(プリント基板)上
に、図7で示された各ブロック(回路部品)が搭載さ
れ、それらの個々を結線するための配線パターンが形成
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、左右2チャンネルの信号出力を持つ為、
回路動作時に基板上の画像信号配線パターンによる干渉
や、電源や接地およびバイアス電圧ライン間干渉によ
り、左右チャンネル間のクロストークが発生した場合、
基板の再設計および製作が必要であり、再設計および製
作期間のロスおよびコストロスが大きく、更に画質劣化
の原因となっていた。なお、クロストークの発生点は、
固体撮像素子1の出力端子間およびその配線間、サンプ
ルホールド回路2,3の出力端子間およびその配線間の
他、固体撮像素子1の内部が主に考えられる。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、左右水平2チャンネル同時出力を有する固体撮像
素子を用いた撮像装置における左右チャンネル間のクロ
ストークを除去できる撮像装置およびクロストーク除去
回路を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は達成するため
に本発明の撮像装置は、左右水平2チャンネルの出力信
号を出力する固体撮像素子と、固体撮像素子の左右各々
の出力信号をサンプリングする左右各々の信号用サンプ
ルホールド回路と、左右各々の信号用サンプルホールド
回路の出力をA/D変換する左右各々の信号用A/D変
換器とを備えた撮像装置であって、左右の信号用サンプ
ルホールド回路と左右の信号用A/D変換器との間にク
ロストーク除去回路を設け、クロストーク除去回路は、
左信号用サンプルホールド回路の出力信号から、右信号
用サンプルホールド回路の出力信号を基に作成したクロ
ストーク成分相当の信号を除去し、左信号用A/D変換
器へ出力するとともに、右信号用サンプルホールド回路
の出力信号から、左信号用サンプルホールド回路の出力
信号を基に作成したクロストーク成分相当の信号を除去
し、右信号用A/D変換器へ出力するようにしたことを
特徴とする。
【0011】このようなクロストーク除去回路を設けた
ことにより、画質劣化の原因となるクロストークを除去
することができ、従来のようにクロストークが発生した
場合の基板再設計および製作期間のロスおよびコストロ
スを防ぐことができる。
【0012】このクロストーク除去回路は、右信号用サ
ンプルホールド回路の出力信号と第1の補正係数とを乗
算し左信号用の補正信号を出力する第1の乗算器と、左
信号用サンプルホールド回路の出力信号に左信号用の補
正信号を加算または減算することにより、左信号用サン
プルホールド回路の出力信号からクロストーク成分相当
の信号を除去し左信号用A/D変換器へ出力する第1の
演算器と、左信号用サンプルホールド回路の出力信号と
第2の補正係数とを乗算し右信号用の補正信号を出力す
る第2の乗算器と、右信号用サンプルホールド回路の出
力信号に右信号用の補正信号を加算または減算すること
により、右信号用サンプルホールド回路の出力信号から
クロストーク成分相当の信号を除去し右信号用A/D変
換器へ出力する第2の演算器とで構成でき、簡易な構成
とすることができる。
【0013】また、本発明の撮像装置は、左右水平2チ
ャンネルの出力信号を出力する固体撮像素子と、固体撮
像素子の左右各々の出力信号をサンプリングする左右各
々の信号用サンプルホールド回路と、左右各々の信号用
サンプルホールド回路の出力をA/D変換する左右各々
の信号用A/D変換器とを備えた撮像装置であって、左
右の信号用A/D変換器の後段にクロストーク除去回路
を設け、クロストーク除去回路は、左信号用A/D変換
器の出力信号から、右信号用A/D変換器の出力信号を
基に作成したクロストーク成分相当の信号を除去し出力
するとともに、右信号用A/D変換器の出力信号から、
左信号用A/D変換器の出力信号を基に作成したクロス
トーク成分相当の信号を除去し出力するようにしたこと
を特徴とする。
【0014】このようなクロストーク除去回路を設けた
ことにより、画質劣化の原因となるクロストークを除去
することができ、従来のようにクロストークが発生した
場合の基板再設計および製作期間のロスおよびコストロ
スを防ぐことができる。
【0015】このクロストーク除去回路は、右信号用A
/D変換器の出力信号と第1の補正係数とを乗算し左信
号用の補正信号を出力する第1の乗算器と、左信号用A
/D変換器の出力信号に左信号用の補正信号を加算また
は減算することにより、左信号用A/D変換器の出力信
号からクロストーク成分相当の信号を除去し出力する第
1の演算器と、左信号用A/D変換器の出力信号と第2
の補正係数とを乗算し右信号用の補正信号を出力する第
2の乗算器と、右信号用A/D変換器の出力信号に右信
号用の補正信号を加算または減算することにより、右信
号用A/D変換器の出力信号からクロストーク成分相当
の信号を除去し出力する第2の演算器とで構成でき、簡
易な構成とすることができる。
【0016】また、左信号用および右信号用サンプルホ
ールド回路が利得制御アンプを内蔵しており、クロスト
ーク発生点が利得制御アンプより後段にある場合、第
1,第2の補正係数は固定値で良いが、クロストーク発
生点が利得制御アンプより前段に有る場合、第1の補正
係数および第2の補正係数を利得制御アンプの電圧利得
に比例して変化させることにより、高精度なクロストー
ク除去が可能となる。
【0017】また、左信号用および右信号用サンプルホ
ールド回路が利得制御アンプを内蔵しており、利得制御
アンプの電圧利得が高い際に左信号用,右信号用の補正
信号を加算または減算することにより画質劣化が生じる
場合は、利得制御アンプの電圧利得が所定値より高いま
たは所定値以上のときに第1の補正係数および第2の補
正係数を0にすることにより、画質劣化を防止できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施の形態における
撮像装置の構成を示すものである。図1において、1は
図8に示されるような左右水平2チャンネル同時出力の
固体撮像素子、2は利得制御アンプを内蔵した左信号用
サンプルホールド回路、3は利得制御アンプを内蔵した
右信号用サンプルホールド回路、4は駆動パルス発生
器、5は左信号用A/D変換器、6は右信号用A/D変
換器、7は駆動パルス用位相調整回路、8はサンプリン
グパルス用位相調整回路であり、以上の構成は図7のも
のと同様である。また、9はクロストーク除去回路であ
り、9−1,9−2はクロストーク除去回路用乗算器、
9−3,9−4はクロストーク除去回路用加算器、係数
k1は左信号用補正係数、係数k2は右信号用補正係数
である。
【0020】以上の様に構成された本実施の形態の撮像
装置について、以下、その動作を説明する。
【0021】まず、左右水平2チャンネル同時出力固体
撮像素子1は、駆動パルス発生器4から出力され、駆動
パルス用位相調整回路7によって位相調整された駆動パ
ルスにより駆動され、左右2チャンネルの信号を出力す
る。
【0022】この出力信号は各々左信号用サンプルホー
ルド回路2,右信号用サンプルホールド回路3に入力さ
れ、駆動パルス発生器4から出力されサンプリングパル
ス用位相調整回路8によって位相調整されたサンプリン
グパルスによってサンプルホールドされると共に利得制
御されて出力される。その際、回路動作時に基板上の画
像信号配線パターンによる干渉や、電源や接地およびバ
イアス電圧ライン間干渉により、別のチャンネル信号に
一部の信号成分が重畳されクロストークが発生する場合
がある。
【0023】このクロストークは、左チャンネル信号に
は右チャンネル信号の一部の信号成分が重畳され、右チ
ャンネル信号には左チャンネル信号の一部の信号成分が
重畳されることになる。したがって、各々のチャンネル
信号からクロストーク成分相当の信号を減算することに
より除去できる。
【0024】例えば、信号経路上のある位置において、
クロストークが発生している左,右のチャンネルの信号
をL’,R’、クロストークが発生していない場合の
左,右のチャンネルの信号をLOUT,ROUTとする
と、これらの関係は下記の式で表される。
【0025】LOUT=L’+k1×R’ ROUT=R’+k2×L’ なお、補正係数k1,k2は正・負の符号付きの係数で
ある。ここで、左チャンネルの信号L’については、
(−k1×R’)がそれに重畳されているクロストーク
成分相当の信号であり、右チャンネルの信号R’につい
ては、(−k2×L’)がそれに重畳されているクロス
トーク成分相当の信号であり、各チャンネルの信号
L’,R’からクロストーク成分相当の信号を減算する
ことにより、クロストークが発生していない信号すなわ
ちクロストークが除去された信号LOUT,ROUTが
得られる。したがって、−k1は、右チャンネルの信号
R’に対し、それが左チャンネルの信号L’に重畳され
ている割合であり、−k2は、左チャンネルの信号L’
に対し、それが右チャンネルの信号R’に重畳されてい
る割合である。
【0026】本実施の形態では、サンプルホールド回路
2,3とA/D変換器5,6との間に、前述の式で表さ
れた関係を満足するクロストーク除去回路9を設けたこ
とにより、サンプルホールド回路2,3の出力(L’,
R’)から左右チャンネル間のクロストークを除去する
ことができる。
【0027】このクロストーク除去回路9は、乗算器9
−1により右信号用サンプルホールド回路3の出力信号
R’に補正係数k1を乗算した補正信号を、左信号用サ
ンプルホールド回路2の出力信号L’に加算器9−3で
加算することによりクロストーク成分相当の信号を除去
し、A/D変換器5へ出力するとともに、乗算器9−2
により左信号用サンプルホールド回路2の出力信号L’
に補正係数k2を乗算した補正信号を、右信号用サンプ
ルホールド回路3の出力信号R’に加算器9−4で加算
することによりクロストーク成分相当の信号を除去し、
A/D変換器6へ出力するようにしている。このような
簡易な構成のクロストーク除去回路9を設けることで、
従来のようにクロストークが発生した場合の基板再設計
および製作期間のロスおよびコストロスを防ぐと共に、
画質劣化の原因となるクロストークを除去することがで
きる。
【0028】なお、−k1を補正係数k1’、−k2を
補正係数k2’とし、それぞれ乗算器9−1,9−2
で、係数k1,k2に代えてk1’,k2’を乗算する
ようにし、加算器9−3,9−4に代えて第1,第2の
減算器を用い、第1の減算器で左信号用サンプルホール
ド回路2の出力信号L’から乗算器9−1の乗算結果
(補正信号)を減算し、第2の減算器で右信号用サンプ
ルホールド回路3の出力信号R’から乗算器9−2の乗
算結果(補正信号)を減算するようにしてもよい。
【0029】なお、補正係数k1,k2あるいはk
1’,k2’は、操作者により外部から設定可能であ
る。
【0030】図2は本発明の第2の実施の形態における
撮像装置の構成を示すものであり、図1と対応する部分
には同一符号を付している。
【0031】図1との差異は、図1の場合、クロストー
ク除去回路9がA/D変換器5,6の前段に設けられア
ナログ回路構成であるが、図2の場合、クロストーク除
去回路9がA/D変換器5,6の後段に設けられデジタ
ル回路構成となっている点である。回路動作的には図
1、図2の場合とも同等であり、第2の実施の形態によ
っても第1の実施の形態と同様の効果が得られる。
【0032】次に、上記の第1,第2の実施の形態にお
ける補正係数k1,k2の制御について説明する。な
お、サンプルホールド回路2,3はそれぞれ、入力側
に、固体撮像素子1の出力信号をサンプリングするサン
プルホールド部が設けられ、サンプルホールド部の後
に、サンプルホールド部でサンプリングされた信号を増
幅する利得制御アンプが接続されているものである。利
得制御アンプは、固体撮像素子1に対する入射輝度に対
応し、利得制御範囲内で利得制御される。このサンプル
ホールド回路2,3に内蔵された利得制御アンプは各々
独立に制御される。しかしながら、電圧利得については
左右2領域間のばらつき程度であり、ほぼ同等である。
【0033】図3はクロストーク発生点がサンプルホー
ルド回路2,3に内蔵された利得制御アンプより後段に
ある場合の利得制御アンプ電圧利得に対する補正係数k
1,k2の制御図である。クロストーク発生点がサンプ
ルホールド回路2,3内蔵の利得制御アンプより後段に
ある場合はクロストーク成分は一定と考えられるため、
補正係数k1,k2は固定値で良い。この補正係数k
1,k2は、主に左右2チャンネル間の信号干渉が利得
制御後に生じた場合に対応するもので、それぞれの固定
値は、左右どちらかに信号を入力した場合に無信号チャ
ンネル出力に含まれる成分の入力信号に対する割合で決
定できる。なお、図3では、補正係数k1,k2を同じ
図で示しているが、これらが同じ値であることを示すも
のではない(図4,図5,図6も同様)。
【0034】図4はクロストーク発生点がサンプルホー
ルド回路2,3に内蔵された利得制御アンプより前段に
ある場合の利得制御アンプ電圧利得に対する補正係数k
1,k2の制御図である。クロストーク発生点がサンプ
ルホールド回路2,3内蔵の利得制御アンプより前段に
ある場合はクロストーク成分が電圧利得倍されて出力さ
れるため、補正係数k1,k2を電圧利得に比例させて
変化させることにより高精度なクロストーク除去が可能
となる。この補正係数k1,k2は、主に左右2チャン
ネル間の信号干渉が利得制御前に生じた場合に対応する
もので、それぞれの補正係数k1,k2は、左右どちら
かに信号を入力した場合(但し、利得制御アンプの最大
利得時)に無信号チャンネル出力に含まれる成分の入力
信号に対する割合で補正係数値(最大値)を決定でき
る。
【0035】図5はクロストーク発生点がサンプルホー
ルド回路2,3に内蔵された利得制御アンプより後段に
あり、且つ利得制御アンプの電圧利得が高い際に信号
L’,R’からクロストーク成分相当の信号を減算する
(図1,図2の場合は加算器9−3,9−4で信号
L’,R’に乗算器9−1,9−2の乗算結果である補
正信号を加算する)ことにより画質劣化が生じる場合の
利得制御アンプ電圧利得に対する補正係数k1,k2の
制御図である。この場合、利得制御アンプ電圧利得が外
部から与えた閾値より高いとき(または閾値以上のと
き)に補正係数k1,k2=0とする構成により画質劣
化を防止できる。利得制御アンプ電圧利得が外部から与
えた閾値以下のとき(または閾値より低いとき)には、
図3同様、補正係数k1,k2は固定値である。
【0036】図6はクロストーク発生点がサンプルホー
ルド回路2,3に内蔵された利得制御アンプより前段に
あり、且つ利得制御アンプの電圧利得が高い際に信号
L’,R’からクロストーク成分相当の信号を減算する
(図1,図2の場合は加算器9−3,9−4で信号
L’,R’に乗算器9−1,9−2の乗算結果である補
正信号を加算する)ことにより画質劣化が生じる場合の
利得制御アンプ電圧利得に対する補正係数k1,k2の
制御図である。この場合、利得制御アンプ電圧利得が外
部から与えた閾値より高いとき(または閾値以上のと
き)に補正係数k1,k2=0とする構成により画質劣
化を防止でき、利得制御アンプ電圧利得が外部から与え
た閾値以下のとき(または閾値より低いとき)には、図
4同様、補正係数k1,k2を電圧利得に比例させて変
化させることにより高精度なクロストーク除去が可能と
なる。
【0037】なお、図5,図6における閾値は、操作者
により外部から設定可能な所定の値である。この図5,
図6のように閾値を設定することにより、低輝度時ノイ
ズによる画質劣化を防止できる。すなわち、左右違った
原因で低輝度時ノイズが生じていた場合、クロストーク
除去のために補正をかけることにより、かえってノイズ
により画質劣化が生じる場合があり、この画質劣化を生
じさせないように閾値を設定する。
【0038】なお、厳密に言えば、図4,図6の場合、
補正係数k1はサンプルホールド回路2に内蔵の利得制
御アンプの電圧利得に比例して変化させ、補正係数k2
はサンプルホールド回路3に内蔵の利得制御アンプの電
圧利得に比例して変化させるようにし、図5,図6の場
合、サンプルホールド回路2に内蔵の利得制御アンプの
電圧利得が閾値より高いまたは閾値以上のときに補正係
数k1を0にし、サンプルホールド回路3に内蔵の利得
制御アンプの電圧利得が閾値より高いまたは閾値以上の
ときに補正係数k2を0にするが、前述のように、サン
プルホールド回路2,3に内蔵された利得制御アンプの
電圧利得はほぼ同等と考えてよい。
【0039】上記の補正係数k1,k2の制御について
は当然、ハードウェアで行うことも可能であるが、前述
の様に状況に応じて使い分ける必要があるためソフトウ
ェアによる制御が望ましい。
【0040】なお、本実施の形態では、駆動パルス用位
相調整回路7、サンプリングパルス用位相調整回路8を
持つ回路構成を示したが、本発明についてのクロストー
ク除去に関しては、駆動パルス用位相調整回路7、サン
プリングパルス用位相調整回路8を持たない構成の場合
でも同一の効果が得られる。駆動パルス用位相調整回路
7を設けていない場合には、駆動パルス発生器4から出
力された同一の駆動パルスにより固体撮像素子1の左右
の水平転送レジスタを駆動することになる。サンプリン
グパルス用位相調整回路8を設けていない場合には、駆
動パルス発生器4から出力された同一のサンプリングパ
ルスが左右の各信号用サンプルホールド回路2,3に入
力される。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、左右の信
号用サンプルホールド回路と左右の信号用A/D変換器
との間に、または左右の信号用A/D変換器の後段に、
簡単な構成のクロストーク除去回路を設けることで、画
質劣化の原因となるクロストークを除去することがで
き、従来のようにクロストークが発生した場合の基板再
設計および製作期間のロスおよびコストロスを防ぐこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における撮像装置の
構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態における撮像装置の
構成図。
【図3】クロストーク発生点がサンプルホールド回路内
蔵の利得制御アンプより後段にある場合の利得制御アン
プ電圧利得に対する補正係数k1,k2の制御図。
【図4】クロストーク発生点がサンプルホールド回路内
蔵の利得制御アンプより前段にある場合の利得制御アン
プ電圧利得に対する補正係数k1,k2の制御図。
【図5】クロストーク発生点がサンプルホールド回路内
蔵の利得制御アンプより後段にあり、且つ利得制御アン
プの電圧利得が高い際にクロストーク成分相当の信号を
減算することにより画質劣化が生じる場合の利得制御ア
ンプ電圧利得に対する補正係数k1,k2の制御図。
【図6】クロストーク発生点がサンプルホールド回路内
蔵の利得制御アンプより前段にあり、且つ利得制御アン
プの電圧利得が高い際にクロストーク成分相当の信号を
減算することにより画質劣化が生じる場合の利得制御ア
ンプ電圧利得に対する補正係数k1,k2の制御図。
【図7】従来の撮像装置の構成図。
【図8】左右水平2チャンネル同時出力の固体撮像素子
の構成を示す概念図。
【符号の説明】
1 左右水平2チャンネル同時出力固体撮像素子 2 左信号用サンプルホールド回路(利得制御アンプ内
蔵) 3 右信号用サンプルホールド回路(利得制御アンプ内
蔵) 4 駆動パルス発生器 5 左信号用A/D変換器 6 右信号用A/D変換器 7 駆動パルス用位相調整回路 8 サンプリングパルス用位相調整回路 9 クロストーク除去回路 9−1,9−2 クロストーク除去回路用乗算器 9−3,9−4 クロストーク除去回路用加算器 k1,k2 補正係数

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右水平2チャンネルの出力信号を出力
    する固体撮像素子と、前記固体撮像素子の左右各々の出
    力信号をサンプリングする左右各々の信号用サンプルホ
    ールド回路と、前記左右各々の信号用サンプルホールド
    回路の出力をA/D変換する左右各々の信号用A/D変
    換器とを備えた撮像装置であって、 前記左右の信号用サンプルホールド回路と前記左右の信
    号用A/D変換器との間にクロストーク除去回路を設
    け、 前記クロストーク除去回路は、前記左信号用サンプルホ
    ールド回路の出力信号から、前記右信号用サンプルホー
    ルド回路の出力信号を基に作成したクロストーク成分相
    当の信号を除去し、前記左信号用A/D変換器へ出力す
    るとともに、前記右信号用サンプルホールド回路の出力
    信号から、前記左信号用サンプルホールド回路の出力信
    号を基に作成したクロストーク成分相当の信号を除去
    し、前記右信号用A/D変換器へ出力するようにしたこ
    とを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記クロストーク除去回路は、 前記右信号用サンプルホールド回路の出力信号と第1の
    補正係数とを乗算し左信号用の補正信号を出力する第1
    の乗算器と、 前記左信号用サンプルホールド回路の出力信号に前記左
    信号用の補正信号を加算または減算することにより、前
    記左信号用サンプルホールド回路の出力信号からクロス
    トーク成分相当の信号を除去し前記左信号用A/D変換
    器へ出力する第1の演算器と、 前記左信号用サンプルホールド回路の出力信号と第2の
    補正係数とを乗算し右信号用の補正信号を出力する第2
    の乗算器と、 前記右信号用サンプルホールド回路の出力信号に前記右
    信号用の補正信号を加算または減算することにより、前
    記右信号用サンプルホールド回路の出力信号からクロス
    トーク成分相当の信号を除去し前記右信号用A/D変換
    器へ出力する第2の演算器とからなることを特徴とする
    請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 左右水平2チャンネルの出力信号を出力
    する固体撮像素子と、前記固体撮像素子の左右各々の出
    力信号をサンプリングする左右各々の信号用サンプルホ
    ールド回路と、前記左右各々の信号用サンプルホールド
    回路の出力をA/D変換する左右各々の信号用A/D変
    換器とを備えた撮像装置であって、 前記左右の信号用A/D変換器の後段にクロストーク除
    去回路を設け、 前記クロストーク除去回路は、前記左信号用A/D変換
    器の出力信号から、前記右信号用A/D変換器の出力信
    号を基に作成したクロストーク成分相当の信号を除去し
    出力するとともに、前記右信号用A/D変換器の出力信
    号から、前記左信号用A/D変換器の出力信号を基に作
    成したクロストーク成分相当の信号を除去し出力するよ
    うにしたことを特徴とする撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記クロストーク除去回路は、 前記右信号用A/D変換器の出力信号と第1の補正係数
    とを乗算し左信号用の補正信号を出力する第1の乗算器
    と、 前記左信号用A/D変換器の出力信号に前記左信号用の
    補正信号を加算または減算することにより、前記左信号
    用A/D変換器の出力信号からクロストーク成分相当の
    信号を除去し出力する第1の演算器と、 前記左信号用A/D変換器の出力信号と第2の補正係数
    とを乗算し右信号用の補正信号を出力する第2の乗算器
    と、 前記右信号用A/D変換器の出力信号に前記右信号用の
    補正信号を加算または減算することにより、前記右信号
    用A/D変換器の出力信号からクロストーク成分相当の
    信号を除去し出力する第2の演算器とからなることを特
    徴とする請求項3記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記左信号用および右信号用サンプルホ
    ールド回路は利得制御アンプを内蔵しており、前記第1
    の補正係数および第2の補正係数は前記利得制御アンプ
    の電圧利得に比例して変化させることを特徴とする請求
    項2または4記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記左信号用および右信号用サンプルホ
    ールド回路は利得制御アンプを内蔵しており、前記利得
    制御アンプの電圧利得が所定値より高いまたは所定値以
    上のときに前記第1の補正係数および第2の補正係数を
    0にすることを特徴とする請求項2または4記載の撮像
    装置。
  7. 【請求項7】 左右水平2チャンネルの出力信号を出力
    する固体撮像素子と、前記固体撮像素子の左右各々の出
    力信号をサンプリングする左右各々の信号用サンプルホ
    ールド回路と、前記左右各々の信号用サンプルホールド
    回路の出力をA/D変換する左右各々の信号用A/D変
    換器とを備えた撮像装置に用いられ、前記左右の信号用
    サンプルホールド回路と前記左右の信号用A/D変換器
    との間に設けられるクロストーク除去回路であって、 前記右信号用サンプルホールド回路の出力信号と第1の
    補正係数とを乗算し左信号用の補正信号を出力する第1
    の乗算器と、 前記左信号用サンプルホールド回路の出力信号に前記左
    信号用の補正信号を加算または減算することにより、前
    記左信号用サンプルホールド回路の出力信号からクロス
    トーク成分相当の信号を除去し前記左信号用A/D変換
    器へ出力する第1の演算器と、 前記左信号用サンプルホールド回路の出力信号と第2の
    補正係数とを乗算し右信号用の補正信号を出力する第2
    の乗算器と、 前記右信号用サンプルホールド回路の出力信号に前記右
    信号用の補正信号を加算または減算することにより、前
    記右信号用サンプルホールド回路の出力信号からクロス
    トーク成分相当の信号を除去し前記右信号用A/D変換
    器へ出力する第2の演算器とからなることを特徴とする
    クロストーク除去回路。
  8. 【請求項8】 左右水平2チャンネルの出力信号を出力
    する固体撮像素子と、前記固体撮像素子の左右各々の出
    力信号をサンプリングする左右各々の信号用サンプルホ
    ールド回路と、前記左右各々の信号用サンプルホールド
    回路の出力をA/D変換する左右各々の信号用A/D変
    換器とを備えた撮像装置に用いられ、前記左右の信号用
    A/D変換器の後段に設けられるクロストーク除去回路
    であって、 前記右信号用A/D変換器の出力信号と第1の補正係数
    とを乗算し左信号用の補正信号を出力する第1の乗算器
    と、 前記左信号用A/D変換器の出力信号に前記左信号用の
    補正信号を加算または減算することにより、前記左信号
    用A/D変換器の出力信号からクロストーク成分相当の
    信号を除去し出力する第1の演算器と、 前記左信号用A/D変換器の出力信号と第2の補正係数
    とを乗算し右信号用の補正信号を出力する第2の乗算器
    と、 前記右信号用A/D変換器の出力信号に前記右信号用の
    補正信号を加算または減算することにより、前記右信号
    用A/D変換器の出力信号からクロストーク成分相当の
    信号を除去し出力する第2の演算器とからなることを特
    徴とするクロストーク除去回路。
  9. 【請求項9】 前記撮像装置の左信号用および右信号用
    サンプルホールド回路は利得制御アンプを内蔵してお
    り、前記第1の補正係数および第2の補正係数は前記利
    得制御アンプの電圧利得に比例して変化させることを特
    徴とする請求項7または8記載のクロストーク除去回
    路。
  10. 【請求項10】 前記撮像装置の左信号用および右信号
    用サンプルホールド回路は利得制御アンプを内蔵してお
    り、前記利得制御アンプの電圧利得が所定値より高いま
    たは所定値以上のときに前記第1の補正係数および第2
    の補正係数を0にすることを特徴とする請求項7または
    8記載のクロストーク除去回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2763399A2 (en) 2013-01-30 2014-08-06 Sony Corporation Solid-state image capture device and drive method therefor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2763399A2 (en) 2013-01-30 2014-08-06 Sony Corporation Solid-state image capture device and drive method therefor

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