JP2002044455A - カラーレーザプリンタのキャリブレーション方法及びテストチャート - Google Patents
カラーレーザプリンタのキャリブレーション方法及びテストチャートInfo
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- H04N1/6033—Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis
Abstract
いて、ユーザの目視による階調特性のキャリブレーショ
ンを濃度管理された基準画像を別途用意することなく可
能とし、再現画像の安定化を図る。 【解決手段】本発明のキャリブレーション方法は、各色
のテストチャート6を配置したテストチャート18と、
このテストチャート18から読みとられる値に基づい
て、階調補正テーブルを算出し階調補正回路3にダウン
ロードする計算手段により構成される。さらにテストチ
ャート6は、段階的に階調の増大する連続領域10とこ
れとの比較を行なう参照領域11の市松模様のチェック
パターンで構成される。参照領域11は、それぞれハイ
ライト校正部7では紙の白地、シャドウ校正部8ではは
最大濃度のベタパターン、中間校正部9では連続領域よ
りも解像度の荒い網点あるいは万線パターンからなる。
このような構成により、プリンタから印刷されたテスト
チャート18の目視データだけから得られるハイライ
ト、シャドウ、中間階調の特性値により階調補正値が計
算される。
Description
どの画像出力装置における階調特性のキャリブレーショ
ンに関するものである。
ームを用いて感光体に電荷を与えることで静電潜像を形
成し、この静電潜像を逆の電荷を与えたトナーで中和す
ることにより現像を行なう。
にも開示されているように、温度、湿度の環境条件によ
りトナー粒子の電荷量が変化するため、再現画像の濃度
は環境条件により変化することになる。例えば、高温高
湿条件下では、単位トナー粒子当たりの電荷量は少なく
なり、低温低湿条件下では、単位トナー粒子当たりの電
荷量は多くなる。
て、高温高湿環境下では、低温低湿環境に比べ、より多
くのトナーが電荷の中和に必要となり、再現画像が高濃
度になる問題がある。
径やレーザ強度感光体特性の組み立て公差により、個々
の機械で現像特性がばらつく機差や経時変化が生じるこ
とが知られている。
や一般ユーザを対象とした低価格指向のカラープリンタ
の市場では、高度なフィードバック制御や、サービスマ
ンによる高価な測色装置を用いるキャリブレーション方
法では、コストアップに繋がるという問題がある。
−128974号公報は、トナー濃度検知器と温湿度セ
ンサを用いて現像装置を制御する方法や、特開平10−
6562号公報のように、予め基準濃度に印刷された中
間階調パッチを用いたテストチャートとの比較によるカ
ラープリンタのキャリブレーション方法などが提案され
ている。
ーレーザプリンタは、パソコンの普及により一般ユーザ
向けの普及タイプの需要が高くなっている。従って、こ
の普及タイプのカラーレーザプリンタは、低価格である
必要がある。
プリンタに先の特開平07−128974号公報のよう
なトナー濃度検知器や温湿度センサを取付けることは、
高価格に繋がってしまう。また、特開平10−6562
号公報のように、予め基準濃度に印刷された中間階調パ
ッチを用いたテストチャートとの比較によるカラープリ
ンタのキャリブレーション方法を一般ユーザに要求する
ことは不可能である。
従来技術を用いた場合、指定階調値と印画濃度(あるい
は、明度・彩度)の関係が必ずしも線形ではないため、
トナー濃度制御やレーザの最大強度を制御する方式で
は、再現画像のベタ濃度を安定化することには効果的で
あっても、中間階調濃度までは安定化されない問題が残
っている。
技術では、リファレンスチャートの保存、管理をユーザ
に要求しなければならないことと、リファレンスチャー
トの退色が問題となる。
出力画像に対する高度な測色機械を持たない一般ユーザ
に対して、テストチャートが目視できる簡便な階調特性
のキャリブレーション方法を、プリンタ自身からその場
で印刷するテストチャートにより実現できるカラーレー
ザプリンタを提供することにある。
度を複数画素で構成される一定周期の網点や万線あるい
はランダムドットの面積的変化により媒体上に印刷する
画像出力装置において、段階的に濃さを変化させる階調
パターンと、この階調パターンとは異なる周期で構成さ
れる参照濃度パターンを併置するテストチャートデータ
と、このテストチャートデータを前記媒体上へ出力した
結果から得られる階調値でプリンタの階調補正テーブル
を算出する計算手段とを備え、前記計算手段から算出さ
れた階調補正テーブル値に基づき前記画像出力装置の中
間階調特性を修正することにより達成される。
る一定周期の網点や万線あるいはランダムドットの面積
的変化により媒体上に印刷する画像出力装置において、
連続的に濃さの変化する階調パターンである連続領域
と、この連続領域と濃度比較するための一定の濃さの階
調パターンである参照領域を出力するテストチャートで
あって、このテストチャートは、前記参照領域を媒体の
そのままの色で再現するハイライト校正部と、前記参照
領域を最大濃度の色で再現するシャドウ校正部と、前記
連続領域とは異なる密度で再現する中間構成部とで構成
されるテストチャートデータと、このテストチャートデ
ータの前記媒体上への出力結果によって得られる前記ハ
イライト校正部の立ち上がり階調値および前記シャドウ
校正部の消失階調値および前記中間校正部のもっとも薄
くなる中間階調値から、プリンタの階調補正テーブルを
算出する計算手段を備え、前記計算手段から算出された
階調補正テーブル値に基づいて前記画像出力装置の中間
階調特性を修正することにより達成される。
て、前記計算手段は、ホストPCのユーティリティソフト
ウエアとして提供されることにより達成される。
て、前記階調補正テーブルの計算手段は、濃さの評価に
印刷媒体に対する色差ΔEを用いることにより達成され
る。
る一定周期の網点や万線あるいはランダムドットの面積
的変化により媒体上に印刷する画像出力装置に対して、
段階的に濃さの変化する階調パターンと、この階調パタ
ーンとは異なる密度で構成される2値の網点あるいはラ
インパターンによる参照濃度パターンとを併置する画像
出力を得ることにより達成される。
2色以上のカラーデータを含むことを特徴とすることに
よって達成される。
ザプリンタのカラーキャリブレーション方法とテストチ
ャートについて説明する。
3.6 dot/mm (25.4mm当たり600 dot)の解像度
で、Cyan(C)、 Magenta(M)、 Yellow(Y)、 blacK(K)の
4色を各色面毎に4回のプロセスで重ね合せることでカ
ラー印刷を行う。
処理流れの概略を示す。
4色分解回路2は、ホストPC20から送られてくる各色
8bit(=256階調)RGB値の配列である画像バッファ1
の画像データから黒色(K)の 8bit データを生成する。
ここで、この4色分解回路2は、ホストPC20から指示
により、予め設計された標準の黒色データ合成処理(標
準墨置換)と、C、M、Yの共通量を100%黒色Kで置き換
える完全墨置換を選択可能としている。
し、階調処理回路4で8bitの256階調値を1bitの2
値のデータへと変換する、プリンタエンジン5は、この
2値データに基づいて内部での黒色面の画像を現像す
る。ここで、この階調補正回路3に関しても、ホストPC
20から指示により、処理を行わないままデータを通過
させることが選択可能となっている。また、ホストPC2
0から、階調補正に必要なルックアップテーブルデータ
を、ダウンロードし保持するようにもなっている。
データに対して4色分解回路2は、Cyanの8bitデータ
を生成し、先と同様の処理を繰り返す。このようなK、
C、M、Y の4回のプロセスを繰り返した後、プリンタエ
ンジン5は、C、M、Y、K4面が紙面上に重ねあわされた
フルカラー画像を出力する。
4による2値化としては、特願平9-24397にある
ようなドットを組にして階調に応じて面積率の変化する
網点を構成する方法がしばしば用いられる。
網点画像を概念的に現した拡大図である。
向を表しており、斜線部が論理上の印画指示領域12を
表している。 また、破線で示した最小の正方形は、プ
リンタの印画基本単位となるドット幅(論理値)を表して
いる。
31%)であるが、実印画領域13に示す様に、レーザ
スポットが印画指示領域12を覆う様に走査するため、
実印画領域13は印画指示領域12より広くなる。この
ため、実際に得られる濃度値は、階調の指示値5/16
よりも一般的に大きくなる現象が発生する。このような
印画面積の拡大現象はドットゲインとして知られてい
る。
の余分な広がりと現像特性の他に、形成される網点の単
位面積当たりの周囲長に依存する。図3に3×3のドッ
ト配列で構成された網点による図2同様の階調表現の概
念図も示す。
2の周長(l)は、ドット幅を単位として、面積S=4x4=
16の領域中、周長はl=10であるのに対し、図3の例
では、階調の指示値3/9 (= 33%)に対し、面積S=3x
3=9の領域中、周長l=8となる。従って、単位面積あ
たりの網点周長l/Sは、網点密度の高い図3の例が8/
9、図2の例が 10/16 と、図3の方が大きくなっ
ていることが分かる。
る論理上の網点面積率、縦軸が、ドット幅を単位とする
網点の周長lを、網点を構成する基本配列のドット数Sで
割った相対値である。○印14が S=4×4 ドットを基
本配列とする網点の相対周長l/S、△印15が S=3×3
ドットを基本配列とする網点の相対周長l/Sの網点面積
率に対する変化を示している。
例すると考えられる。従って、図4からは、実濃度は論
理階調に対して、中間階調で濃くなることが分かる。ま
た、粗い網点は密度の高い網点に対して相対周長が短
く、温度湿度環境の変化や、劣化にともなう現像特性な
どの変化のドットゲインに対する影響が小さいことが分
かる。
いパターンを用いれば、より現像条件等の変化に対して
ドットゲイン変化の小さい安定なパターンが得られるこ
とがわかる。図4の■印16は、次の図5(a)のチェッ
クパターン、◆印17は、図5(b)の万線パターンに対
応する点を表している。次に、これら図5(a)、(b)のパ
ターンの安定性を利用して、中間階調特性を決定する方
法を説明する。
い場合のプリンタ階調特性の例を示している。
階調値xを横軸として、縦軸は、濃度の代わりに国際照
明委員会(CIE)の定めるD50照明下での紙面の白色に対
するCIE1976色差ΔEとしている。濃度の代わりに色
差を採用する理由は、カラーの階調特性を目視により校
正する上では、視覚特性を配慮した色差表現が濃度より
も適しているからである。
-24397号公報同様、図2のような網点処理に加
え、1ドットのレーザーパルス幅を細分する処理や網点
の増大を分散する処理を併用することで階調数を増やし
ている。
0から、或るx0までの範囲では、レーザ露光による電
位の変化が現像しきい値を越えないため、まったく印画
されない(ΔE=0)の領域が存在する。また、先に述べた
ドットゲインの為に、入力階調値がx0からxsの中間領
域は、上に凸な特性となりxsから255までの領域は飽
和する特性となる。
ることができる。
フセット、xs を飽和階調値と呼ぶことにする。
には、これらのx0、 xs の値と、ΔEの最大値ΔEmaxお
よびγの値が決定できれば良い。しかし、x0、 xs、
γのパラメータは冗長で、特にγの値はxsの値との取り
合いで不安定になりやすい。そこで本発明では、次の図
6に示す方法により決定される参照パターンのΔE値(Δ
Eref)とそれに対応する入力階調値xrを用いて、γを決
定する。
う為のテストチャート用画像データの例である。
C、M、Y、Kどの色面に対しても適用可能であるが、説明
の都合上、まず単色の黒(K)の面に適用した場合を想定
して説明する。
7、シャドウ校正部8、中間校正部9、の各部により構
成されている。いずれの校正部も、以下の図8から図1
0に詳細を示すように、連続的に階調値が増大する連続
領域10と、これと比較を行なうための参照領域11に
より構成される。
ある。
ぞれの領域に指定されている階調値を示している。階調
値0は白に対応し、階調値255が濃度最大の黒に対応
する。この図8に示したように、ハイライト校正部7
は、何も印画されない紙の白地から中間階調まで連続的
に階調が増大する連続領域10と、白地そのままの領域
の参照領域11とを交互に配置した市松模様ののチェッ
クパターンを構成している。
る。
間階調から最大階調に向かって段階的に階調が増大する
連続領域10に対し、濃度最大の黒の領域を参照領域1
1として、図8と同様に、これらを交互に配置してチェ
ックパターンとしている。
であるが、中間構成部4では、参照領域11を先の図5
(a)あるいは図5(b)のパターンにより構成する。
力される画像は、図1の階調処理回路4により図11の
ようになる。ただし、説明図印刷の都合上、正確な記載
は困難のため、図11は概念的な説明図となっている。
ェックパターンの見え始めの位置 x0 によりハイライ
トオフセットが読み取られる。同様に飽和階調値は、シ
ャドウ校正部8でのチェックパターンの消失する値 xs
として読み取られ、参照領域との色差(濃度差)が最小と
なる中間階調値は中間校正部9上でチェックパターンが
最も目立たなくなる値xrとして読み取られる。
(数1)式のモデルにおけるγの値を求める方法について
次に説明する。
正を行なわない場合での異なる現像条件におけるプリン
タの階調特性を示している。g1 が最も高濃度の条件
で、この条件に対応する中間校正部9の参照領域11の
ΔE値がΔEref1である。同様に、標準的な濃度条件g2
に対応する中間校正部9の参照領域11のΔE値がΔEre
f2、標準的な濃度条件g3に対応する中間校正部9の参
照領域11のΔE値がΔEref3、である。これらのそれ
ぞれの交点から、xr読み取り値とΔErefとの関係が得ら
れる。
C、M、Y、K各色ともxr読み取り値とΔEref/ΔEmax の関
係は、図13に示すようにほぼ線形となるため、
て解いた
タエンジン側の制御により安定化することが比較的容易
であるから、(数4)式における定数αおよびβは、各色
毎に予め実験的にもとめておくことにより、テストチャ
ート6の出力から目視によって得られるx0、 xs、 xr
3つの値から(数4)式と(数1)式からC、M、Y、K各色の
階調特性が決定される。
調補正としては、各色毎に求めておいたx0、 xs、 xr
3つの値からγを求め、
ンタエンジンからの出力画像の階調特性を、最終的に線
形化することが可能となる。もちろん、線形階調特性が
得られれば、これに任意の特性関数を合成することで、
独自の階調特性に変換することは容易である。
数のグラフを示す。
るが、若干の特性変動を考慮するならば、ハイライト部
14及びシャドウ部15は破線で示すように、鈍らせて
おくことが有効である。この処理により、ハイライトオ
フセットx0が、プリンタ使用中に小さくなっても色被
りが発生するような不具合や、飽和階調値xsの変動によ
るシャドウ部の階調飛びの発生が防止される。
色のテストチャートに関するキャリブレーションを中心
に説明したが、もちろんC、M、Y、K4色を用いるカラー
プリンタであれば、テストチャート6はCMYKのテストチ
ャートを同時に印画できる方が便利である。
置例を示す。
先の図7のテストチャート6に相当するCyan のテスト
チャート6Cとそれに隣接してCyanの最大階調値測色パ
ッチ16C及び、Cyanの参照階調値測色パッチ17Cが設
けられている。むろん参照階調値測色用パッチ17C
は、テストチャート6Cにおける中間校正部9の参照領
域11と同一パターンで印画される。
gentaの最大階調値測色パッチ16M及び、Magentaの参
照階調値測色パッチ17M、Yellow用テストチャート6Y
とYellowの最大階調値測色パッチ16Y及び、Yellowの
参照階調値測色パッチ17Y、Black用テストチャート6
KとBlackの最大階調値測色パッチ16K及び、Blackの参
照階調値測色パッチ17Kが設けられている。
の代わりに、測色機を用いた正確なΔEmaxとΔErefの測
色を可能とし、実測値によるΔEref/ΔEmaxを用いた階
調特性推定も可能としている。この場合にも、必要な測
色数は、紙の白地と、CMYK各色のΔEmaxおよびΔErefの
合計9色のみであり、大がかりな自動測色ステージを使
うことなく比較的正確な階調特性を推定することが可能
となる。
一般に目視では見えにくい問題があるが、この問題は簡
単なBlueのフィルムなどを通して観察することで容易に
回避される。
ストチャートのみ下地に共通濃度のCyanを重ねて印画す
ることで観察難点を回避することが可能である。
Green に見えることになるが、Yellowの校正方法として
は変わらない。同じ処理は、下地に薄く共通濃度のMage
ntaを重ねても行えるが観察はCyanの方が容易である。
常のキャリブレーション手順の流れを説明するフローチ
ャートである。
は、階調補正回路3を無効にし、4色分解回路2は、完
全墨置換を指定してテストチャート18を印画する。テ
ストチャート18のBlack用テストチャート6Kは、C、
M、Yの階調値が等しい C=M=Yのデータで構成されてお
り、この完全墨置換によりこれらのデータは、 C'=M'=
Y'=0、 K'=C としてBlack単色により再現される。
ャート18から目視によりCMYK各色のハイライトオフセ
ットx0、 飽和階調値xs、 中間階調値xrを読みとり、
ステップ102でホストPC上に用意されたユーティリテ
ィソフトウエアに読みとり値を入力する。
エアは、ユーザにより入力されたCMYK各色のx0、 xs、
xr値から予めCMYK各色ごとに実験的に定められた定数
α、βを用いて(数4)式によりCMYK各色のγ値を算出す
る。
テップ104で、CMYK各色毎にのx0、 xs、 γ値を用
いて、x=0〜255の各値に対する(数5)式の階調補正
値x'を算出することでCMYK各色の階調補正ルックアップ
テーブルを生成し、ステップ105でこれを階調補正回
路3にダウンロードする。
ウンロードした値に基づいて階調補正を行ない、4色分
解回路2へは完全墨置換指定のまま再度テストチャート
18を印画する。
被りがないか、あるいはハイライトオフセットが残って
いないかと、シャドウの角(255レベル)近傍までチェ
ックパターンが見えているか、逆にシャドウが255レ
ベルに達しないうちに潰れていないかを、ステップ10
7でCMYKそれぞれの色に対して確認し、必要に応じて必
要な色に対するハイライトオフセット値x0および飽和
階調値x1を修正し、ステップ102からの処理を繰り
返す。ステップ107においてハイライトとシャドウが
適正になったことが確認されたら、ステップ108で、
階調補正に加えて、4色分解回路2に対する墨置換を標
準墨置換に指定してテストチャート18を印画する。
チャート6Kの中間校正部9に注目する。本実施例にお
ける墨置換は、標準墨置換においても、黒色フォントを
単色で印画するために、C=M=Y=255の入力値に対して
は、C=M=Y=0、 K=255を出力するよう設定されてい
る。このため、Blackの中間校正チャート9における連
続領域10は、CMYKの混色で再現され、参照領域11は
Kの単色で再現される。これからカラーバランスのずれ
がステップ108のテストチャート18の出力における
Blackの中間校正部9で容易に観察される。
えば、かりに混色の黒が青みがかって見えたならば、ス
テップ111でBlueの補色であるYellowが不足している
と判断し、ステップ102で指定したYellowの中間階調
値xrの値を小さく修正する。逆にYellowが過剰の場合に
は、xrの値を大きく修正し、ステップ102からの処理
を繰り返す。ただし、今度の場合の修正ではハイライト
・シャドウの適正化は済んでいるので、ステップ107
は繰り返す必要はほとんどない。他の色関係に関して同
様の微調整により、グレーバランスの詳細な微調整を行
なうことができる。
ャート18によるカラーキャリブレーションが達成され
たら、最後のステップ112により階調補正テーブル値
を階調補正回路3の不揮発メモリへとダウンロードして
キャリブレーションを終了する。
ブレーションを支援するユーティリティソフトウエアの
ユーザインタフェース50の例を示す。
チェックすると、4色分解回路2に対して完全墨置換が
指定される。これとボタン55により、ステップ100
に必要なテストチャート18が印画される。
るとステップ102におけるハイライトオフセット値x
0の入力がCMYKそれぞれに対して、51C、 51M、 5
1Y、51Kの入力インタフェースに対して可能となる。
同様に、チェックボックス52をチェックするとステッ
プ102における中間階調値xrの入力がCMYKそれぞれに
対して、52C、 52M、 52Y、 52Kの入力インタ
フェースに対して可能となり、チェックボックス53を
チェックするとステップ102における飽和階調値xsの
入力がCMYKそれぞれに対して、53C、 53M、 53
Y、 53Kの入力インタフェースに対して可能となる。
これら、51〜53のチェックボックスがチェックされ
ない場合には、それぞれのパラメータには工場出荷時の
デフォルト値が指定される。
テップ108に必要なユーザ設定値の反映されたテスト
チャート18が印画される。
ロードは、印画命令毎に発行される揮発性のものである
が、ボタン56指示により、階調補正テーブルは階調補
正回路3不揮発メモリに書き込まれ以後の印画で継続的
に参照される値となる。
印刷結果から、それぞれの色ごとにハイライトにおける
ドットのつき始めの階調値(ハイライトオフセット)、お
よび階調の飽和する限界階調値(飽和階調値)、と参照パ
ターンと目視上もっとも色みの一致する階調値(中間階
調値)の3つの特徴的な階調値を目視によって得ること
ができる。
によって、印刷媒体(多くの場合紙)に対する色差ΔEに
関する階調特性を推定し、階調補正値を決定する。
ユーザに対しても、テストチャートの目視による簡便な
階調特性のキャリブレーションが、カラープリンタから
その場印刷されるテストチャートを用いて行えるように
なる。
補正テーブル計算手段により、高度な測色機械を持たな
い一般ユーザに対して、カラーレーザプリンタに対する
階調特性のキャリブレーションを行なう方法がプリンタ
自身でその場で印刷するテストチャートにより提供され
る。
色器により測色することで精度の高い校正を行なう場合
にも、測色点数は、C、M、Y、K4色それぞれのΔEmaxお
よびΔErefと紙の白地の合計9点で良く、大がかりな自
動測色装置が不要となり、校正の手間が大きく軽減され
る。
の出力画像に対する高度な測色機械を持たない一般ユー
ザに対して、テストチャートが目視できる簡便な階調特
性のキャリブレーション方法を、プリンタ自身からその
場で印刷するテストチャートにより実現できるカラーレ
ーザプリンタを提供できる。
タに画像処理の流れである。
念図である。
念図である。
網点周長の変化を説明するグラフである。
る。
現すグラフである。
す図である。
正部の説明図である。
部の説明図である。
部の説明図である。
である。
関係を現すグラフの例である。
の関係を現すグラフの例である。
補正関数のグラフである。
ートの例である。
の流れを説明する流れ図である。
するユーティリティソフトウエアのユーザインタフェー
スの図である。
… ハイライト校正部、8 … シャドウ校正部、9 …
中間校正部、10 … 連続領域、11 … 参照領域、1
2 … 印画指示領域、13 … 実印画領域。
Claims (6)
- 【請求項1】中間階調濃度を複数画素で構成される一定
周期の網点や万線あるいはランダムドットの面積的変化
により媒体上に印刷する画像出力装置において、 段階的に濃さを変化させる階調パターンと、この階調パ
ターンとは異なる周期で構成される参照濃度パターンを
併置するテストチャートデータと、このテストチャート
データを前記媒体上へ出力した結果から得られる階調値
でプリンタの階調補正テーブルを算出する計算手段とを
備え、前記計算手段から算出された階調補正テーブル値
に基づき前記画像出力装置の中間階調特性を修正するこ
とを特徴とする画像出力装置のキャリブレーション方
法。 - 【請求項2】中間階調濃度を複数画素で構成される一定
周期の網点や万線あるいはランダムドットの面積的変化
により媒体上に印刷する画像出力装置において、 連続的に濃さの変化する階調パターンである連続領域
と、この連続領域と濃度比較するための一定の濃さの階
調パターンである参照領域を出力するテストチャートで
あって、このテストチャートは、前記参照領域を媒体の
そのままの色で再現するハイライト校正部と、前記参照
領域を最大濃度の色で再現するシャドウ校正部と、前記
連続領域とは異なる密度で再現する中間構成部とで構成
されるテストチャートデータと、このテストチャートデ
ータの前記媒体上への出力結果によって得られる前記ハ
イライト校正部の立ち上がり階調値および前記シャドウ
校正部の消失階調値および前記中間校正部のもっとも薄
くなる中間階調値から、プリンタの階調補正テーブルを
算出する計算手段を備え、前記計算手段から算出された
階調補正テーブル値に基づいて前記画像出力装置の中間
階調特性を修正することを特徴とする画像出力装置のキ
ャリブレーション方法。 - 【請求項3】前記キャリブレーション方法において、前
記計算手段は、ホストPCのユーティリティソフトウエア
として提供されることを特徴とする請求項1または請求
項2記載の画像出力装置のキャリブレーション方法。 - 【請求項4】前記キャリブレーション方法において、前
記階調補正テーブルの計算手段は、濃さの評価に印刷媒
体に対する色差ΔEを用いることを特徴とする請求項1
または請求項2記載の画像出力装置のキャリブレーショ
ン方法。 - 【請求項5】中間階調濃度を複数画素で構成される一定
周期の網点や万線あるいはランダムドットの面積的変化
により媒体上に印刷する画像出力装置に対して、段階的
に濃さの変化する階調パターンと、この階調パターンと
は異なる密度で構成される2値の網点あるいはラインパ
ターンによる参照濃度パターンとを併置する画像出力を
得ることを特徴とする画像出力装置のテストチャート。 - 【請求項6】前記テストチャートは、少なくとも2色以
上のカラーデータを含むことを特徴とする請求項5記載
の画像出力装置のテストチャート。
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